JPH07163055A - 電力変換器の指令値制限回路 - Google Patents

電力変換器の指令値制限回路

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JPH07163055A
JPH07163055A JP5340007A JP34000793A JPH07163055A JP H07163055 A JPH07163055 A JP H07163055A JP 5340007 A JP5340007 A JP 5340007A JP 34000793 A JP34000793 A JP 34000793A JP H07163055 A JPH07163055 A JP H07163055A
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敏浩 森田
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  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 実際に出力される三相電気量を指令制限値内
に制限して系統や負荷、変換器の保護を図る。 【構成】 三相電気量の正相、逆相成分を直交d−q回
転座標軸成分に分解し、これらを電力変換器に対する正
相d軸指令値、正相q軸指令値、逆相d軸指令値、逆相
q軸指令値として指令制限値Aを越えない値に制御する
電力変換器の指令値制限回路に関する。正相、逆相のd
軸、q軸指令値を指令制限値に基づき個別に制限する第
1の制限部L1と、この制限部L1から出力された各指
令値を電力変換器出力に対応する三相電気量に換算し、
この三相電気量と指令制限値Aとの比較により逆相の各
指令値に対し制限を加えると共に正相の各指令値を制限
することなく優先して出力させ、または、正相の各指令
値に対し制限を加えると共に逆相の各指令値を制限する
ことなく優先して出力させる優先制限部L2とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体素子を用いた電
力調節器、無効電力補償装置等の電力変換器において、
三相電圧や電流が所定値を越えないようにこれらの三相
指令値を制限するための指令値制限回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、電力調節器、無効電力補償装置
等の制御システムの概略的なブロック図であり、図にお
いて、10はインバータ、コンバータ等の電力変換器、
20はこの電力変換器10の制御装置である。制御装置
20は、三相電圧、電流についての三相指令値と電力変
換器10の三相出力電圧、電流等の三相検出値が入力さ
れ、正相、逆相の各二軸(直交d−q回転座標軸)成分
の電圧、電流指令値を生成する検出部21と、これらの
指令値を所定範囲に制限する制限部22と、制限された
指令値に従って電力変換器10の出力を調節する調節部
23と、調節部23の出力に基づいて電力変換器10の
半導体素子に与えるパルス信号を生成するパルス成形部
24とから構成されている。
【0003】ここで、前記検出部21は、例えば本出願
人による特願平5−47472号に記載された正相/逆
相成分検出回路を備えており、この検出回路は、三相電
気量を二相信号に変換する三相/二相変換回路と、この
三相/二相変換回路の出力に対し、直交d−q回転座標
軸上で系統電圧と同一速度で同一方向の正相ベクトル回
転を行って三相電気量の正相成分に変換する正相ベクト
ル変換器と、三相/二相変換回路の出力に対し、直交d
−q回転座標軸上で系統電圧と同一速度で逆方向の逆相
ベクトル回転を行って三相電気量の逆相成分に変換する
逆相ベクトル変換器と、前記正相成分及び逆相成分に対
し、系統基本周波数の半周期にわたり連続的に平均値を
求める移動平均フィルタ回路とを備え、前記正相ベクト
ル変換器及び逆相ベクトル変換器により得られた正相成
分及び逆相成分を前記フィルタ回路に入力して系統基本
周波数の偶数調波成分を除去するようにしたものであ
る。
【0004】前記制限部22としては、図5、図6に示
す構成のものが従来から知られている。図5に示した制
限部では、まず、入力された正相d軸指令値、正相q軸
指令値から二軸合成演算器31を用いて正相合成成分が
算出される。一方、制限値設定器33により設定された
任意の指令制限値Aが除算器35に入力され、前記正相
合成成分により除算されて入力指令値に対してどれだけ
制限するかという制限率が決定される。この制限率は制
限器37を介して乗算器39,40に入力され、正相d
軸指令値、正相q軸指令値とそれぞれ乗算することによ
り、正相d軸指令値、正相q軸指令値は指令制限値Aを
越えない値に制限される。逆相d軸指令値、逆相q軸指
令値についても同様に、二軸合成演算器32、制限値設
定器34、除算器36、制限器38及び乗算器41,4
2を用いて指令制限値Aを越えない値に制限される。
【0005】ここで、制限器37,38は、正相または
逆相合成成分が指令制限値A以下である場合、除算器3
5,36の出力が1を越えて指令値を増幅してしまうの
を防止するべく前記出力を1以下に抑えるためのもので
ある。
【0006】また、図6に示した制限部では、図5と同
様に二軸合成演算器55,56により正相及び逆相の合
成成分が算出される。そして、制限値設定器57,58
による指令制限値Aと合成成分との偏差が零になるよう
にPI(比例・積分)調節器59,60が調節動作を行
い、合成成分>指令制限値Aの場合には、PI調節器5
9,60から出力される信号が制限器61,62により
0以上1以下の値に制限され、乗算器51〜54により
正相及び逆相のd軸、q軸指令値に乗算される結果、各
指令値は指令制限値Aを越えない値に制限される。制限
器61,62は、合成成分が指令制限値A以下の場合
に、PI調節器59,60の出力信号が1より大きくな
ることにより乗算器51〜54を介して各指令値を増幅
させないようにするためのものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記各従来技術におい
て、一連の指令値制限動作は連続的に行われており、変
化する正相、逆相の各指令値はそれぞ個別に制限されて
いる。しかるに、これらの方法によると、正相、逆相の
各成分内では指令制限値Aで制限されるが、正相、逆相
の位相によりその合成成分(三相電気量)は入力指令値
の構成(正相合成成分、逆相合成成分のどちらも零でな
い場合)によって指令制限値Aを越えてしまい、電力変
換器10の三相出力(三相出力電圧、電流)としては指
令制限値Aで制限されない場合がある。
【0008】このように従来の制限方法では、電力変換
器10の三相出力が指令制限値Aで制限されない場合が
あるため、指令制限値Aが電力系統の保護レベルや負荷
の過負荷レベルに相当している場合には、電力系統や負
荷への過負荷が問題となる。また、指令制限値Aを電力
変換器10の定格値に対応させて設定した場合には、電
力変換器10が定格値以上の出力状態になるという問題
が発生する。
【0009】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは、電力変換器の三
相出力が指令制限値を越えないようにして電力系統や負
荷、電力変換器等の保護を図った電力変換器の指令値制
限回路を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明は、三相電気量の正相、逆相成分を直交
d−q回転座標軸成分に分解し、これらを電力変換器に
対する正相d軸指令値、正相q軸指令値、逆相d軸指令
値、逆相q軸指令値として指令制限値を越えない値に制
御する電力変換器の指令値制限回路において、前記各指
令値を指令制限値に基づき個別に制限する第1の制限部
と、第1の制限部から出力された各指令値を電力変換器
から出力される三相電気量に換算し、この三相電気量と
指令制限値との比較により逆相d軸指令値及び逆相q軸
指令値に対し制限を加えると共に正相d軸指令値及び正
相q軸指令値を制限することなく優先して出力させ、ま
たは、前記三相電気量と指令制限値との比較により正相
d軸指令値及び正相q軸指令値に対し制限を加えると共
に逆相d軸指令値及び逆相q軸指令値を制限することな
く優先して出力させる優先制限部とを備えたものであ
る。
【0011】第2の発明は、正相d軸指令値、正相q軸
指令値、逆相d軸指令値、逆相q軸指令値を指令制限値
に基づき個別に制限する第1の制限部と、第1の制限部
から出力された各指令値を電力変換器から出力される三
相電気量に換算し、この三相電気量と指令制限値との比
較によりすべての指令値に対し等比率で制限を加える等
比率制限部とを備えたものである。
【0012】第3の発明は、正相d軸指令値、正相q軸
指令値、逆相d軸指令値、逆相q軸指令値を指令制限値
に基づき個別に制限する第1の制限部と、第1の制限部
から出力された各指令値を電力変換器から出力される三
相電気量に換算し、この三相電気量と指令制限値との比
較により、正相d軸指令値及び正相q軸指令値と、逆相
d軸指令値及び逆相q軸指令値とに対し各々任意の制限
比率で制限を加える任意比率制限部とを備えたものであ
る。
【0013】
【作用】第1の発明においては、正相、逆相のd軸、q
軸指令値が指令制限値を越える場合、第1の制限部によ
りこれらの指令値がそれぞれ個別に制限される。また、
各指令値から換算した三相電気量が指令制限値を越える
場合には、正相の指令値を優先させ、逆相指令値に対し
制限を加える。
【0014】第2の発明においては、各指令値が指令制
限値を越える場合、第1の発明と同様に第1の制限部に
よりこれらの指令値がそれぞれ個別に制限される。ま
た、各指令値から換算した三相電気量が指令制限値を越
える場合には、正相、逆相すべての指令値に対し同一の
比率で制限を加え、入力されたもとの指令値に対しほぼ
相似的な値に制限する。
【0015】第3の発明においては、各指令値が指令制
限値を越える場合、第1の発明と同様に第1の制限部に
よりこれらの指令値がそれぞれ個別に制限される。ま
た、各指令値から換算した三相電気量が指令制限値を越
える場合には、正相の指令値と逆相の指令値に対しそれ
ぞれ任意の比率で制限を加える。
【0016】
【実施例】以下、図に沿って各発明の実施例を説明す
る。図1は第1の発明の実施例を示すブロック図であ
る。図1において、L1は第1の制限部であり、図5の
除算器を用いた制限部と同一の構成である。この制限器
L1には、図6の調節器を用いた制限部を用いても良
く、何れにしても従来の制限部が使用される。
【0017】次に、L2は新たに付加される第2の制限
部としての優先制限部である。この優先制限部L2は、
第1の制限部L1から出力される制限後の各指令値を電
力変換器10の出力三相電気量に換算して制限指令値と
の比較により正相、または逆相の二軸指令値を制限する
機能を持っており、本実施例では、この機能を第1の制
限部L1による従来の正相成分、逆相成分の個別制限機
能に付加することとした。
【0018】優先制限部L2は、第1の制限部L1から
出力される制限後の各指令値がそれぞれ入力される乗算
器71〜74と、その出力信号が入力される各相演算器
75と、その出力である各相電気量の二軸成分が入力さ
れる二軸合成演算器76〜78と、これらの出力が入力
される最大出力演算器79と、制限値設定器80と、指
令制限値A及び最大出力演算器79の出力との偏差を求
める加算点81と、前記偏差を零にするように調節動作
するPI調節器82と、その出力側の制限器83と、制
限器83の出力を第1の制限部L1による制限後の各指
令値に乗算するべく閉動作する正相制限スイッチ84及
び逆相制限スイッチ85とから構成されている。
【0019】ここで、優先制限には入力された各指令値
(正相及び逆相のd軸、q軸指令値)から換算した電力
変換器の出力三相電気量が指令制限値Aを越える場合
に、逆相の各軸指令値に対し制限を加え、正相の各軸指
令値に対しては制限することなく優先して出力させる正
相優先制限と、正相の各軸指令値に対し制限を加え、逆
相の各軸指令値に対しては制限することなく優先して出
力させる逆相優先制限とがある。以下、これら二つの優
先制限の内容について説明する。
【0020】(1)正相優先制限 正相優先の条件設定として、正相制限スイッチ84を
開、逆相制限スイッチ85を閉とし、制限値設定器3
3,34,80によりすべての指令制限値Aを所定の同
一値に設定する。第1の制限部L1の動作、機能につい
ては、図5において説明したものと同様である。一方、
優先制限部L2では、第1の制限部L1により制限され
た正相d軸、正相q軸、逆相d軸、逆相q軸の各指令値
について各相演算器75により演算を行い、正相、逆相
の二軸成分をR相、S相、T相の各相二軸成分に変換す
る。この変換された値は二軸合成演算器76〜78に入
力され、R相、S相、T相の各相の合成成分(電力変換
器出力に対応する三相電気量)が算出される。各相の演
算式は、以下の方法により導出される。
【0021】先に述べた特願平5−47472号によ
り、正相及び逆相の各二軸の直流成分は、例えば電流成
分の場合、正相については数式1、逆相については数式
2により表わすことができる。なお、これらの数式にお
いて、IPdは正相d軸電流成分、IPqは正相q軸電流成
分、INdは逆相d軸電流成分、INqは逆相q軸電流成
分、IPは正相電流成分波高値、INは逆相電流成分波高
値、ψPは正相電流成分位相差、ψNは逆相電流成分位相
差である。
【0022】
【数1】
【0023】
【数2】
【0024】これらの数式から、正相成分及び逆相成分
からなるR相電流iRを求めると、数式3のようにな
る。なお、数式3におけるAR,BR,ψRは数式4ない
し数式6に示すとおりである。
【0025】
【数3】 iR=IPcos(ωt+ψP)+INcos(ωt+ψN) ={√(AR 2+BR 2)}cos(ωt+ψR
【0026】
【数4】AR=IPcosψP+INcosψN
【0027】
【数5】BR=IPsinψP+INsinψN
【0028】
【数6】ψR=tan-1(BR/AR
【0029】R相電流(静止座標系)とR相二軸成分と
の関係は以下の数式7により表わすことができ、数式7
における各値は、 Ird=AR, Irq=BR, ψr=tan-1(BR/AR)=ψR として扱うことができる。
【0030】
【数7】 iR=Ird+jIrq ={√(Ird 2+Irq 2)}(cosψr+jsinψr
【0031】同様にして、S相電流iSについては数式
9ないし数式11を条件として数式8により、また、T
相電流iTについては、数式13ないし数式15を条件
として数式12により表わされる。
【0032】
【数8】 iS=IPcos(ωt+ψP−2π/3)+INcos(ωt+ψN+2π/3) =AScos(ωt+2π/3+ψS)−BSsin(ωt−2π/3+ψS
【0033】
【数9】AS=IPcosψP+INcos(ψN+4π/3)
【0034】
【数10】BS=IPsinψP+INsin(ψN+4π/3)
【0035】
【数11】ψS=tan-1(BS/AS
【0036】
【数12】 iT=IPcos(ωt+ψP−4π/3)+INcos(ωt+ψN+4π/3) =ATcos(ωt−4π/3+ψT)−BTsin(ωt−4π/3+ψT
【0037】
【数13】AT=IPcosψP+INcos(ψN+2π/3)
【0038】
【数14】BT=IPsinψP+INsin(ψN+2π/3)
【0039】
【数15】ψT=tan-1(BT/AT
【0040】上記数式3、数式8、数式12により表わ
されるR相、S相、T相電流は最大値出力演算器79に
入力されて最大値が選択出力される。次に、加算点81
によって指令制限値Aと前記最大値との偏差が算出され
る。この偏差が零または正の場合(最大値≦指令制限値
A)には、PI調節器82の出力側の制限器83によ
り、逆相制限スイッチ85を介して1を逆相d軸指令値
及び逆相q軸指令値に乗算することになり、結果的に逆
相二軸指令値には制限はかからない。一方、上記偏差が
負の場合(最大値>指令制限値A)、制限器83は0以
上1以下の値については制限を掛けないため、偏差が零
になるまで逆相d軸指令値及び逆相q軸指令値に同量の
0以上1以下の信号を乗算して逆相二軸指令値を制限す
る。なお、上記一連の動作は連続的に行なわれる。
【0041】このように本実施例の正相優先制限は、各
指令値のうち指令制限値Aを越える正相、逆相の二軸成
分を第1の制限部L1により制限し、更に優先制限部L
2では、三相電気量として指令制限値Aを越える量を逆
相指令値に対し制限する一方、正相指令値はそのまま優
先して出力させる方法である。
【0042】(2)逆相優先制限 逆相優先の条件設定として、正相制限スイッチ84を
閉、逆相制限スイッチ85を開とし、制限値設定器3
3,34,80によりすべての指令制限値Aを所定の同
一値に設定する。優先制限部L2では、第1の制限部L
1により制限された正相d軸、正相q軸、逆相d軸、逆
相q軸の各指令値について各相演算器75により演算を
行い、正相、逆相の二軸成分をR相、S相、T相の各相
二軸成分に変換する。この変換された値は二軸合成演算
器76〜78に入力され、R相、S相、T相の各相の合
成成分が算出される。
【0043】次いで、前記同様にR相、S相、T相電流
は最大値出力演算器79に入力されて最大値が選択出力
され、加算点81によって指令制限値Aと前記最大値と
の偏差が算出される。この偏差が零または正の場合(最
大値≦指令制限値A)には、PI調節器82の出力側の
制限器83によって1を正相d軸指令値及び正相q軸指
令値に乗算することになり、正相二軸指令値には制限は
かからない。一方、上記偏差が負の場合(最大値>指令
制限値A)、制限器82は0以上1以下の値については
制限を掛けないため、偏差が零になるまで、正相制限ス
イッチ84を介して正相d軸指令値及び正相q軸指令値
に同量の0以上1以下の信号を乗算して正相二軸指令値
を制限する。なお、上記一連の動作は連続的に行なわれ
る。
【0044】このように本実施例の逆相優先制限は、各
指令値のうち指令制限値Aを越える正相、逆相の二軸成
分を第1の制限部L1により制限し、更に優先制限部L
2では、三相電気量として指令制限値Aを越える量を正
相指令値に対し制限する一方、逆相指令値はそのまま優
先して出力させる方法である。
【0045】次に、第2の発明の実施例を図2に沿って
説明する。この実施例は、図1における正相制限スイッ
チ84及び逆相制限スイッチ85が常に閉となっている
のと実質的に同一であり、第2の制限部としての等比率
制限部L21では、制限器83を経た信号を用いて正
相、逆相すべての二軸指令値に対し等比率で制限を加え
るようにしたものである。この実施例においても、第1
の制限部L1を図6のような調節器を用いた制限部によ
り構成しても良い。
【0046】その動作としては、制限値設定器33,3
4,80により指令制限値Aを同一の所定値に設定す
る。等比率制限部L21は、第1の制限部L1により制
限された正相d軸指令値、正相q軸指令値、逆相d軸指
令値、逆相q軸指令値に基づき、前記同様に各相演算器
75、二軸合成演算器76〜78、最大出力演算器79
を介してR相、S相、T相電流のうち最大値を演算す
る。そして、指令制限値Aと最大値との偏差を零にする
ようなPI調節器82の出力が、制限器83を介してす
べての乗算器71〜74に入力される。
【0047】ここで、前記偏差が零または正の場合(最
大値≦指令制限値A)は、制限器83を介して1を正相
d軸指令値、正相q軸指令値、逆相d軸指令値、逆相q
軸指令値に乗算することになり、各指令値に制限はかか
らない。偏差が負の場合(最大値>指令制限値A)、制
限器83は0以上1以下の値については制限をかけない
ため、偏差が零になるまで正相d軸指令値、正相q軸指
令値、逆相d軸指令値、逆相q軸指令値に同量の0以上
1以下の信号を乗算し、各指令値を制限する。なお、上
記一連の動作は連続的に行なわれる。
【0048】以上のように、この等比率制限は、各指令
値のうち指令制限値Aを越える正相、逆相の成分を第1
の制限部L1により制限し、更に三相電気量として指令
制限値Aを越える量を正相、逆相のすべての指令値に対
し等比率で制限するものである。これにより、任意比率
制限部L22から出力される制限後の各指令値は、第1
の制限部L1から出力される各指令値に対してほぼ相似
的な値となる。
【0049】次に、第3の発明の実施例を図3に沿って
説明する。この実施例は、第2の制限部としての任意比
率制限部L22において、正相と逆相の各指令値に対す
る制限比率B,Cを数式16の条件のもとで任意に設定
するものである。なお、Bは逆相制限比率設定器86に
より設定される逆相制限比率、Cは正相制限比率設定器
87により設定される正相制限比率である。また、これ
らの比率は1≧B≧0,1≧C≧0の範囲で設定され
る。
【0050】
【数16】B+C=1
【0051】但し、入力する制限比率B,Cの最小値
(0以外の最小値)はPI調節器82の飽和値(最大出
力値)Pmaxを乗じても1以上になる設定入力値とする
(数式17の条件)。これは、最小値<指令制限値Aの
場合に制限比率の影響により指令値が制限されることを
防止するためである。
【0052】
【数17】制限比率最小値(0を除く)≧1/Pmax
【0053】ここで、制限値設定器33,34,80に
より設定される指令制限値Aは前記同様に同一の所定値
である。この実施例においても、第1の制限部L1を図
6のような調節器を用いた制限部により構成しても良
い。
【0054】その動作を説明すると、前記偏差が正の場
合(最大値≦指令制限値A)、PI調節器82の出力は
+に飽和し、正相制限比率C、逆相制限比率Bの各制限
比率とその出力の制限器83を介して1を正相d軸指令
値、正相q軸指令値、逆相d軸指令値、逆相q軸指令値
に乗算することになり、各指令値に制限はかからない。
偏差が負の場合(最大値>指令制限値A)、PI調節器
82の出力は減少し前記制限比率を介した信号は制限器
83において1以下の信号については制限をかけないた
め、偏差が零になるまで、正相d軸指令値、正相q軸指
令値に対しては前記制限比率Cを乗じ、また、逆相d軸
指令値、逆相q軸指令値に対しては前記制限比率Bを乗
じてなる信号(0以上1以下)をそれぞれ乗算し、各指
令値を制限する。 なお、上記一連の動作は連続的に行
なわれる。
【0055】以上のように、本実施例の任意比率制限で
は、各指令値のうち指令制限値Aを越える正相、逆相の
成分を第1の制限部L1により制限し、また、三相電気
量として指令制限値Aを越える量を正相、逆相の各指令
値に対し任意の制限比率C,Bで制限するものである。
【0056】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、従来
の除算器や調節器を用いた第1の制限部と、優先制限部
または等比率制限部あるいは任意比率制限部からなる第
2の制限部とを組み合わせることにより、不平衡を含む
三相電圧、三相電流に対しても正相、逆相成分を個別に
制限するばかりでなく、その合成成分の三相電気量も指
令制限値内に抑制することができ、電力系統や負荷、電
力変換器を確実に保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の実施例を示すブロック図である。
【図2】第2の発明の実施例を示すブロック図である。
【図3】第3の発明の実施例を示すブロック図である。
【図4】従来技術が適用される制御システムの概略的な
ブロック図である。
【図5】従来の制限部を示すブロック図である。
【図6】従来の制限部を示すブロック図である。
【符号の説明】
L1 第1の制限部 L2 優先制限部 L21 等比率制限部 L22 任意比率制限部 10 電力変換器 20 制御装置 21 検出部 22 制限部 23 調節部 24 パルス成形部 31,32,76〜78 二軸合成演算器 33,34,80 制限値設定器 35,36 除算器 37,38,83 制限器 39〜42 乗算器 51〜54 除算器 55,56 二軸合成演算器 57,58 制限値設定器 59,60 PI調節器 61,62 制限器 71〜74 乗算器 75 各相演算器 76〜78 二軸合成演算器 79 最大値出力演算器 80 制限値設定器 81 加算点 82 PI調節器 84 正相制限スイッチ 85 逆相制限スイッチ 86 逆相制限比率設定器 87 正相制限比率設定器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三相電気量の正相、逆相成分を直交d−
    q回転座標軸成分に分解し、これらを電力変換器に対す
    る正相d軸指令値、正相q軸指令値、逆相d軸指令値、
    逆相q軸指令値として指令制限値を越えない値に制御す
    る電力変換器の指令値制限回路において、 前記各指令値を指令制限値に基づき個別に制限する第1
    の制限部と、 第1の制限部から出力された各指令値を電力変換器出力
    に対応する三相電気量に換算し、この三相電気量と指令
    制限値との比較により逆相d軸指令値及び逆相q軸指令
    値に対し制限を加えると共に正相d軸指令値及び正相q
    軸指令値を制限することなく優先して出力させ、また
    は、前記三相電気量と指令制限値との比較により正相d
    軸指令値及び正相q軸指令値に対し制限を加えると共に
    逆相d軸指令値及び逆相q軸指令値を制限することなく
    優先して出力させる優先制限部と、 を備えたことを特徴とする電力変換器の指令値制限回
    路。
  2. 【請求項2】 三相電気量の正相、逆相成分を直交d−
    q回転座標軸成分に分解し、これらを電力変換器に対す
    る正相d軸指令値、正相q軸指令値、逆相d軸指令値、
    逆相q軸指令値として指令制限値を越えない値に制御す
    る電力変換器の指令値制限回路において、 前記各指令値を指令制限値に基づき個別に制限する第1
    の制限部と、 第1の制限部から出力された各指令値を電力変換器出力
    に対応する三相電気量に換算し、この三相電気量と指令
    制限値との比較によりすべての指令値に対し等比率で制
    限を加える等比率制限部と、 を備えたことを特徴とする電力変換器の指令値制限回
    路。
  3. 【請求項3】 三相電気量の正相、逆相成分を直交d−
    q回転座標軸成分に分解し、これらを電力変換器に対す
    る正相d軸指令値、正相q軸指令値、逆相d軸指令値、
    逆相q軸指令値として指令制限値を越えない値に制御す
    る電力変換器の指令値制限回路において、 前記各指令値を指令制限値に基づき個別に制限する第1
    の制限部と、 第1の制限部から出力された各指令値を電力変換器出力
    に対応する三相電気量に換算し、この三相電気量と指令
    制限値との比較により、正相d軸指令値及び正相q軸指
    令値と、逆相d軸指令値及び逆相q軸指令値とに対し各
    々任意の制限比率で制限を加える任意比率制限部と、 を備えたことを特徴とする電力変換器の指令値制限回
    路。
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