JPH07162525A - 最適網選択方式 - Google Patents

最適網選択方式

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JPH07162525A
JPH07162525A JP30636793A JP30636793A JPH07162525A JP H07162525 A JPH07162525 A JP H07162525A JP 30636793 A JP30636793 A JP 30636793A JP 30636793 A JP30636793 A JP 30636793A JP H07162525 A JPH07162525 A JP H07162525A
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JP
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call
network
time
communication
communication time
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Application number
JP30636793A
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English (en)
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Hiroshi Inaba
浩 稲葉
Yasushi Ariga
靖 有賀
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】網の選択に発呼者の意志を反映できるように
し、発呼者の希望を考慮した網の選択を行ない得る最適
網選択方式を提供する。 【構成】発呼者がダイヤルキ−4より入力した電話番号
と予想通話時間を基に、網選択手段A51において通話
料金テ−ブルA61におけるデ−タを参照しキャリアの
優先順位を選択し、この選択された複数のキャリアを網
報知手段A52において表示器2により発呼者に報知
し、発呼者が機能キ−3より指定入力したキャリアに対
して発呼接続制御手段A53において接続動作を行な
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の網に選択的に接
続可能な通信装置において、この通信装置が発呼する際
に最適な網を選択するための方式に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の電気通信事業者(キャリア)が夫
々独自の料金体系で電気通信事業を営んでいる昨今、利
用者は複数のキャリアと契約をすることにより、自身に
最も有益なキャリアを使い分けることが可能となってい
る。そして、最近ではル−タ等と呼ばれる網選択装置を
構内交換機または端末装置に設け、この網選択装置によ
り発呼相手先や通信時間帯に応じて通信料金が最も安価
になるキャリアの網を自動的に選択することが行われて
いる。
【0003】ところが、この種の従来の網選択装置は、
発呼操作を行なうと最安価な網が自動的に選択されて、
引き続きこの網に対し自動的に発呼接続要求動作が行わ
れるように構成されている。すなわち、網の選択が発呼
者の意志とは全く無関係に行われる。
【0004】しかし、キャリアの料金体系は固定ではな
く変更されることがあり、この変更に装置のデ−タベ−
スの書き替えが間に合わない場合がある。また、たとえ
料金体系が変更されなくても、利用者によっては種々の
事情により必ずしも最安価な網ではなく、他の網を選択
したいこともある。このような場合、従来の装置では希
望する網を選択することができないため、発呼者によっ
ては反って不便を感じることがあった。
【0005】また、従来の網選択装置は、最安価な網の
選択を例えば発呼しようとする対地と、予め設定した標
準的な通話時間とに基づいて行なうように構成されてい
る。ところが、通話時間は加入者の都合でかなり変動す
るものであるし、短時間の通話であればあるキャリアを
選択するのが最も安価であっても、長時間の通話では他
のキャリアを選択したほうが安価になることがあるた
め、上記した方法では必ずしも最適な網を選択できると
は限らない。このため、少しでも通話料金が安価になる
ような選択方式が要望されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
網選択方式では網の選択に発呼者の意志を反映すること
ができない。また、予め設定した標準的な通信時間を基
に最安価な網が常に選択されるため、実際の通話時間の
長さによっては最安価な網が選択されないことがあっ
た。
【0007】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その第1の目的は、網の選択に発呼者の意志を反映
できるようにして、発呼者の希望を考慮した網の選択を
行ない得る最適網選択方式を提供することである。ま
た、本発明の第2の目的は、発呼者の通信時間を考慮し
てより一層適切な網選択を行ない得る最適網選択方式を
提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために本発明は、複数の網に対し選択的に接続可能な
通信装置において、前記複数の網の各々についての対地
および通信時間に対応する通信料金をそれぞれ記憶した
通信料金テーブルと、発呼のための操作が行なわれるご
とに、その発呼相手先に対応する対地情報を基に前記通
話料金テーブルをアクセスして候補になり得る複数の網
を所定の条件に応じた優先順位を付して選択するための
網選択手段と、この網選択手段により選択された複数の
網を発呼者に報知するための網報知手段と、この網報知
手段により報知された複数の網の中から発呼者が希望す
る網を選択的に指定入力するための網指定入力手段と、
この網指定入力手段により指定入力された網に対する発
呼接続要求動作を行なう発呼接続制御手段により構成さ
れている。
【0009】また本発明は、網選択手段において、発呼
のための操作により予想通信時間が入力された場合に、
この入力された予想通信時間および発呼相手先に対応す
る対地情報を基に通話料金テーブルをアクセスし、候補
になり得る複数の網を所定の条件に応じた優先順位を付
して選択することも特徴としている。
【0010】一方、前記第2の目的を達成するために他
の本発明は、複数の網に対し選択的に接続される通信装
置において、前記複数の網の各々についての少なくとも
対地および通信時間に対応する通信料金をそれぞれ記憶
した通信料金テーブルと、発呼による通信が行なわれる
ごとにその通信時間を計時し記憶するための通信時間計
時手段と、この通信時間計時手段により計時された複数
の通信の通信時間の統計値を求める統計演算手段と、発
呼のための操作が行なわれるごとに、その発呼相手先に
対する通信時間を前記統計演算手段により求められた通
信時間の統計値を基に予測するための通信時間予測手段
と、この通信時間予測手段により予測された通信時間お
よび前記対地情報を基に前記通信料金テーブルをアクセ
スして最適な網を選択するための網選択手段と、この網
選択手段により選択された網に対する発呼接続要求動作
を行なうための発呼接続制御手段により構成されてい
る。
【0011】また本発明は、統計演算手段において、通
信時間計時手段により計時された複数の通信の通信時間
より対地に対する通信時間の分布を求め、発呼のための
操作が行なわれるごとに、通信時間予測手段によりその
発呼相手先に対応する対地情報と前記統計演算手段によ
り求められた通信時間の分布とに基づいて通信時間を予
測すること、および統計演算手段において、通信時間計
時手段により計時された複数の通信の通信時間より通信
時間帯に対する通信時間の分布を求め、発呼のための操
作が行なわれるごとに、通話時間予測手段によりその通
信時間帯と前記統計演算手段により求められた通信時間
の分布とに基づいて通信時間を予測することも特徴とし
ている。
【0012】
【作用】この結果、本発明によれば、使用者が発呼操作
を行なうとその発呼相手先と通信を行なうに適当な網が
優先順位が付されて複数選択され、これらの選択された
網が例えば電話機の表示器に表示されることにより発呼
者に報知される。そして、この報知された複数の中から
発呼者が所望の網を選択すると、この選択された網に対
する発呼接続制御が行われる。したがって、発呼者は発
呼毎に適当な複数の網の中から自身が希望する網を任意
に選択することが可能となる。このため、網の選択に発
呼者の意志が反映され、発呼者の希望を考慮した網選択
を行なうことができる。
【0013】また、本発明によれば、発呼者が予想通信
時間を入力すると、この予想通信時間を考慮した網の選
択が行われる。このため、より一層正確に安価な網を選
択することが可能となる。
【0014】一方他の本発明によれば、発呼が行われる
毎に、過去に行われた関連する複数の通信の通信時間の
統計値を基に、これから行なわれる通信の通信時間が予
測される。そして、この予測された通信時間と対地情報
とを基に最適な網が選択されて、この網に対する発呼接
続制御が行われることになる。したがって、予め固定的
に設定された標準的な通信時間を基に最適網を選択する
従来の方式に比べて、より一層最適な網を選択すること
が可能となる。
【0015】また本発明では、過去の通信時間の統計が
対地毎に求められ、この情報を基に最適網の選択が行な
われる。このため、例えば長距離通話と近距離通話とに
分けて通話時間を予測することができる。すなわち、一
般に長距離電話では通話時間は短く、市内通話等の近距
離通話では通話時間が長くなる傾向性があるが、このよ
うに通話相手との距離に応じた通話時間の傾向性を考慮
した網選択が可能となる。
【0016】さらに本発明では、過去の通信時間の統計
が通話時間帯毎に求められ、この情報を基に最適網の選
択が行なわれる。このため、例えば昼間と夜間との分
け、その通話時間の傾向性を考慮して通話時間の予測お
よび最適網の選択が可能となる。
【0017】
【実施例】(第1の実施例)図1は同実施例の最適網選
択方式を適用した構内交換システムの構成を示すブロッ
ク図であり、Aは構内交換機、TEL1〜TELiは電
話端末をそれぞれ示している。なお、同図においては、
図示の都合上、各電話端末TEL1〜TELiのうち電
話端末TEL1の構成のみを示している。
【0018】構内交換機Aは通話路スイッチA1と、こ
の通話路スイッチA1に接続される内線インタフェ−ス
部Bと、トランクインタフェ−ス部Cとを備えている。
内線インタフェ−ス部Bは複数の内線インタフェ−スB
1〜Bnを有しており、これらの内線インタフェ−スB
1〜Bnにはそれぞれ異なる内線を介して電話端末TE
L1〜TELiが2台ずつ接続されている。トランクイ
ンタフェ−ス部Cは例えばアナログ局線や専用線、また
はISDN対応の複数トランクインタフェ−スC1〜C
mより構成されている。これらのトランクインタフェ−
スC1〜Cmにはそれぞれ局線L1〜Lmが接続されて
いる。これらの局線L1〜Lmは、例えばNTTやTT
NET等の公衆網に収容され、これらの公衆網からさら
にNTT、長距離系NCCの回線に接続される。
【0019】また、構内交換機Aは、交換機全体を統括
的に制御する制御部A5を備えている。この制御部A5
には、バスA2を介して通話路スイッチA1、内線イン
タフェ−ス部B内の各内線インタフェ−スB1〜Bn、
トランクインタフェ−ス部C内の各トランクインタフェ
−スC1〜Cm、及び外部インタフェ−スA4と主記憶
装置A6がそれぞれ接続されている。このうち外部イン
タフェ−スA4には保守用端末装置A3が接続されてい
る。この保守用端末装置A3は、構内交換機Aの動作に
必要な種々制御デ−タや保守デ−タ等を入力したり、保
守試験等を行なうために使用される。主記憶装置A6に
は交換制御動作に必要なプログラムやデ−タが記憶さ
れ、さらに通話料金テ−ブルA61が設けられている。
【0020】この通話料金テ−ブルA61には、電話番
号のうちの距離に対応する番号における通話宛先までの
距離を示した距離番号テ−ブルA611と、各キャリア
に各々割り当てられたキャリア対応番号を示したキャリ
ア対応番号テ−ブルA612と、前記各々のキャリア対
応番号について、各々の前記距離に対応する番号の通話
利用時間帯における1課金単位の通話可能時間を示した
課金テ−ブルA613が設けられている。
【0021】さて、制御部A5には、通常の交換制御機
能に加えて、網選択手段A51、網報知手段A52およ
び発呼接続制御手段A53がそれぞれ備えられ、さらに
これらの制御に必要なメモリA54、時計手段A55が
備えられている。網選択手段A51は電話端末TEL1
〜TELiから発呼が発生した場合に、その発呼相手先
と通話を行なう上で適当な複数のキャリアを、通話料金
が安価な順に優先順位を付して選択するものである。網
報知手段A52は網選択手段A51により選択された複
数のキャリアを発呼元電話端末TEL1〜TELiに表
示して発呼者に報知するための制御を行なう。発呼接続
制御手段A53は発呼者により指定入力されたキャリア
に対する発呼接続動作の制御を行なう。メモリA54
は、電話端末TEL1〜TELiより入力された発呼相
手先の電話番号や予想通話時間を記憶する。時計手段A
55は、通話時間の測定や通話時間帯の検出を行なう。
【0022】電話端末TEL1〜TELiのパネル上に
は、ハンドセット1、表示器2、機能キ−3、およびダ
イヤルキ−4が設けられている。表示器2は、例えば液
晶表示器(LCD)からなり、ダイヤルキ−4より入力
された電話番号や通話時間等の一般的な情報に加えて、
キャリア名が表示される。機能キ−3は6個のキ−を有
している。これらのキ−のうち5個は、利用するキャリ
アを選択する際に用いる網選択キ−であり、残りの1個
は予想される通話時間を変更する際に用いる予想通話時
間変更キ−である。
【0023】図2は上記電話端末TEL1〜TELiの
回路構成を示すブロック図である。同図において、内線
N1〜Niには通話回路7と制御部9と電源回路8が接
続されている。制御部9は例えばマイクロコンピュ−タ
を主制御部として備えたもので、その制御機能として発
着信制御や通話制御等の通常の通話制御手段91に加え
て、網指定制御手段92を有している。網指定制御手段
92は、構内交換機Aから複数のキャリアの表示情報が
送られた場合に、これらの情報を表示駆動回路5を介し
て表示器2に表示するとともに、表示器2に表示された
複数のキャリアの中から発呼者が希望するキャリアを機
能キ−3により選択的に指定した場合にこの指定された
キャリアを構内交換機Aに通知する。通話回路7は、内
線N1、ハンドセット1との間の2線4線変換等を行な
う。なおメモリ6は制御部9のための制御プログラムが
記憶されたROM61と、ダイヤルキ−4により入力さ
れた電話番号や通話時間、構内交換機Aから送られたキ
ャリア情報を一時記憶するためのRAM62を有してい
る。
【0024】次に、以上のように構成されたシステムの
動作を説明する。待受時において電話端末TEL1〜T
ELiの制御部9は、図3に示す如くステップ101で
オフフック操作の監視を行なっている。この状態で、話
者が発呼を行うためハンドセット1を取り上げると、こ
のオフフックが制御部9により検知され、これによりス
テップ102で内線N1の直流ル−プが閉結されて発信
した旨が構内交換機Aに通知される。また制御部9は、
ステップ103で利用者に電話番号入力を促すメッセ−
ジを表示器2に表示させる。図7はその表示例を示すも
ので、この例では「ダイヤルをして下さい」が表示され
る。話者がこのメッセ−ジに従い、ダイヤルキ−4より
通話宛先の電話番号を入力すると、制御部9はステップ
104において上記電話番号を一桁ずつ取り込んでRA
M62に記憶するとともに、この入力された電話番号を
ステップ105により表示装置駆動回路5を通じて表示
器2に供給し表示させる。図8にその表示例を示す。ま
たステップ105においては、前記電話番号と、電話端
末TEL1において予め設定されている予想通話時間の
初期値が内線N1を通じて構内交換機Aに送出される。
【0025】一方、待受時において構内交換機Aの制御
部A5は、図5に示す如くステップ201でキャリア側
からの着信をすると、ステップ202において着信制御
を行なうが、本発明とこの着信制御は直接関係しないた
め説明を省く。
【0026】さて、ステップ203で電話端末TEL1
から発信のためのオフフックが検知されると、制御部A
5はステップ204で電話端末TEL1より内線N1を
通じて電話番号と予想通話時間の初期値を取り込み、メ
モリA54に記憶する。そして制御部A5は、ステップ
205で該電話番号を基に通話相手先までの距離を算出
し、この距離に対応する番号を主記憶装置A6に設けら
れた距離番号テ−ブルA611から読み出して、メモリ
A54に記憶する。例えば電話番号が「03−1234
−5678」であり、その通話相手先までの距離が「隣
接区間〜40km」であったとすれば、距離に対応する
番号「03」が読み出されてメモリA54に記憶され
る。
【0027】続いて制御部A5は、ステップ206にお
いてキャリア対応番号テ−ブルA612と課金テ−ブル
A613とを基に次のようにキャリアの優先順位を決定
する。すなわち、いま5つのキャリアが存在するとすれ
ば、キャリア対応番号テ−ブルA612には図15に示
すように5つのキャリア対応番号が登録され、さらにこ
れらのキャリア対応番号の各々に対応して課金テ−ブル
A613が設けられている。図16は、その一例を示す
もので、ここではキャリア対応番号「001」に対応す
る課金テ−ブルを示している。
【0028】図16において、161はキャリア対応番
号であり、同図はキャリア対応番号「001」における
テ−ブルであるが課金テ−ブルA613には「001」
乃至「005」にそれぞれ対応したテ−ブルが存在す
る。162は電話番号のうちの距離に対応する番号であ
り、距離に対応する番号「01」乃至「09」に対応し
ており、163は通話利用時間帯であり、164は1課
金単位の通話可能時間を示している。
【0029】制御部A5は、まずステップ206におい
て対応番号テ−ブルA612におけるキャリア名「A」
に相当するキャリア対応番号「001」に対応する課金
テ−ブルA613を選択する。そして、ステップ207
でメモリA54に記憶されている通話距離と、時計手段
A55に示される現在の時間帯とを基に課金テ−ブルA
613をアクセスし、1課金単位で通話可能な通話時間
を求める。例えば、いま通話相手までの“距離に対応す
る番号”が「03」であり、現在の時刻が「17:0
0」であったとすると、図16より1課金単位で通話可
能な通話時間単位は「45」となる。そして、制御部A
5はステップ208においてステップ207で求めた1
課金単位の通話可能時間とメモリA54に記憶されてい
る予想通話時間の初期値「01分」とから通話料金を算
定し、メモリA54に記憶する。
【0030】次に、制御部A5はステップ209で上記
に示した処理が5つのキャリア全てについて終了したか
否かを判断し、終了していなければステップ206乃至
208の処理を各キャリアについて行なう。そしてステ
ップ209で5つのキャリア全てについて終了したと判
断された場合、ステップ210でメモリA54に記憶さ
れた5つのキャリアに関する通話料金より安価な順に優
先順位を決定し、ステップ211においてこの決定され
たキャリアの優先順位のデ−タを発呼元の電話端末TE
L1に送出する。
【0031】これに対し電話端末TEL1の制御部9
は、ステップ106で構内交換機Aから優先順位を付し
て選択された複数のキャリアの通知を検出すると、ステ
ップ107でこの優先順位に応じた番号を付されたキャ
リア名と前記予想通話時間の初期値とを表示装置駆動回
路5を通じて表示器2に供給し表示させる。図9にその
表示例を示す。同図では予想通話時間が01分であるの
に対して、優先順位がA社、B社、C社、D社、E社の
順となっている。この優先順位を表示すると、制御部9
はステップ108、109においてキャリア選択操作の
監視と予想通話時間の変更操作の監視とを繰り返し行な
う。
【0032】この状態で話者が予想通話時間変更キ−を
押下したとする。そうすると、この変更キ−が1回押下
される毎に予想通話時間が01分、03分、10分、3
0分、60分の順に変更され、その変更情報が交換機A
へ送られる。例えば、いま予想通話時間変更キ−を1回
押下したとすると、制御部9はステップ110に移行し
てここで新たな予想通話時間「03分」を表示装置駆動
回路5を通じて表示器2に送信させるとともに、内線N
1を通じて構内交換機Aに送出する。
【0033】これに対し交換機の制御部A5は、上記電
話端末TEL1からのキャリア選択デ−タが到来する
と、図6に示す如くステップ212でこれを検出し、続
いてステップ213に移行する。そして、電話端末TE
L1より予想通話時間の変更通知が到来したか否かを判
定し、変更通知が到来した場合には、ステップ208に
戻る。そして、今度は予想通話時間「03分」につい
て、先に述べたキャリアの優先順位を決定するための処
理を実行する。そしてこの「03分」についての優先順
位のデ−タが得られると、このデ−タをステップ211
で電話端末TEL1へ送信する。
【0034】電話端末TEL1の制御部9は、再びステ
ップ106で構内交換機Aから優先順位を付して選択さ
れた複数のキャリアの通知を受けると、ステップ107
で予想通話時間「03分」における優先順位が付された
キャリア名と前記予想通話時間「03分」を表示装置駆
動回路5を通じて表示器2に表示させる。図10にその
表示例を示す。同図では、優先順位がC社、D社、A
社、B社、E社の順となっている。
【0035】さて、話者が図10に示した表示内容を見
て、例えば優先順位が優先度が1位であるC社を選択す
るために、網選択キ−の中の“1”を押下したとする。
そうすると制御部9は、ステップ108でこの操作を検
出して図4に示すステップ111に移行し、ここで上記
網選択キ−“1”に該当するキャリア名「C」を表示装
置駆動回路5を通じて表示器2に図11に示す如く表示
させるとともに、内線N1を通じて構内交換機Aに通知
する。
【0036】これに対し交換機Aの制御部A5は、電話
端末TEL1からキャリア名「C」を表わすデ−タが到
来すると、ステップ212から213を介してステップ
214に移行し、ここで上記キャリア「C」に対する発
振接続制御を実行する。そうして、相手端末との間の接
続が完了すると、以降電話端末TEL1は通話状態とな
る。なお、交換機Aの制御部A5は、上記通話中にステ
ップ215において通話終了の監視を行なう。そして、
通話終了が検出されると、ステップ216に移行してこ
こで終話制御を行ない待受状態に復帰する。
【0037】そして、ステップ112で話者により通話
が開始されると、制御部9はステップ113で終話監視
を行ない、オンフックが検知されるまで、時計手段A5
5により計時された通話時間をステップ114において
リアルタイムで表示装置駆動回路5を介して表示器2に
表示させる。図12にその表示例を示す。
【0038】そして、話者による通話が終了し、ステッ
プ113においてオンフックが検知されると、ステップ
115でキャリア名、最終的な通話時間、および通話料
金を表示装置駆動回路5を通じて表示器2に表示させ
る。図13にその表示例を示す。
【0039】このように本実施例では、構内交換機Aに
おいて、電話端末TEL1〜TELiから発呼時に送ら
れた通話相手の電話番号を基に網選択手段A51で通話
料金が安価な順にキャリアの優先順位を決定してこの情
報を網報知手段A52により発呼元の電話端末へ送出
し、電話端末でこの送られたキャリアの情報を表示器2
に表示している。そして、この表示された複数のキャリ
アの中から網選択キーにより一つのキャリアが指定され
た場合にその指定データを構内交換機Aへ通知し、構内
交換機Aでこの指定データに従って該当するキャリアに
対する発信接続制御を実行するようにしている。
【0040】したがって本実施例によれば、発呼者は、
発呼ごとに表示器2lに表示される各キャリアの優先順
位を参考にした上で、なおかつその中から自身が希望す
るキャリアを選択することができる。このため、発呼者
の意思を反映した最適なキャリア選択を行なうことがで
きる。
【0041】また本実施例では、発呼時に電話端末TE
L1〜TELiから通話相手の電話番号とともに予想通
話時間を構内交換機Aに通知し、構内交換機Aにおいて
この通知された電話番号および予想通話時間を基に各キ
ャリアの優先順位を決定するようにしている。このた
め、予め固定設定された標準的な通話時間を基に優先順
位を決定する従来の場合に比べて、優先順位の決定をよ
り正確に行なうことができる。
【0042】また、上記予想通話時間として複数の値を
予め用意しておき、予想通話時間変更キーのスクロール
操作によりこれらの予想通話時間の値を任意に選択でき
るようにしている。このため、発呼ごとに例えばダイヤ
ルキーなどを操作して予想通話時間の値を入力しなけれ
ばならないような場合に比べて、予想通話時間の入力操
作を簡単に行なうことができる。
【0043】さらに本実施例では、電話端末TEL1〜
TELiにおいて、表示器2lに優先順に表示される各
キャリアの各々に対応して網選択キーを設け、これらの
網選択キーの一つを選択的に押下することにより所望の
キャリアを指定できるようにしている。つまりワンタッ
チでキャリアの指定を行なえるようにしている。このた
め、所望のキャリアの指定を簡単に行なうことができ、
これにより上記予想通話時間の入力操作の簡単化と相俟
って発呼者の操作上の負担を軽減することができる。
【0044】(第2の実施例)図17は同実施例の最適
網選択方式を適用した構内交換システムの構成を示すブ
ロック図であり、AAは構内交換機、TEL1〜TEL
iは電話端末をそれぞれ示している。尚、同図におい
て、前記図1と同一部分には同一符号を付して説明を行
なう。
【0045】構内交換機AAは通話路スイッチA1と、
この通話路スイッチA1に接続される内線インタフェ−
ス部Bと、トランクインタフェ−ス部Cとを備えてい
る。内線インタフェ−ス部Bは複数の内線インタフェ−
スB1〜Bnを有しており、これらの内線インタフェ−
スB1〜Bnにはそれぞれ異なる内線を介して電話端末
TEL1〜TELiが2台ずつ接続されている。トラン
クインタフェ−ス部Cは例えばアナログ局線や専用線、
またはISDN対応等の複数トランクインタフェ−スC
1〜Cmより構成されている。これらのトランクインタ
フェ−スC1〜Cmにはそれぞれ局線L1〜Lmが接続
されている。これらの局線L1〜Lmは、例えばNTT
やTTNET等の公衆網に収容され、これらの公衆網か
らさらにNTT、NCCの回線に接続される。
【0046】また、構内交換機AAは、交換機全体を統
括的に制御する制御部AA5を備えている。この制御部
AA5には、バスA2を介して通話路スイッチA1、内
線インタフェ−ス部B内の各内線インタフェ−スB1〜
Bn、トランクインタフェ−ス部C内の各トランクイン
タフェ−スC1〜Cm、及び外部インタフェ−スA4と
主記憶装置AA6がそれぞれ接続されている。このうち
外部インタフェ−スA4には保守用端末装置A3が接続
されている。この保守用端末装置A3は、構内交換機A
Aの動作に必要な種々制御デ−タや保守デ−タ等を入力
したり、保守試験等を行なうために使用される。主記憶
装置AA6には交換制御動作に必要なプログラムやデ−
タが記憶され、さらにデ−タテ−ブルAA62が設けら
れている。
【0047】このデ−タテ−ブルAA62には、保守者
の設定入力に基づく設定入力テ−ブルAA621と、夫
々の距離番号に対応する過去1年間の統計デ−タにおけ
る年間統計デ−タデ−ブルAA622と、前記距離番号
に夫々対応する、所定期間の統計デ−タの合計と当日の
統計デ−タの合計と最短予想通話時間X1、最長予想通
話時間X2による合計統計デ−タテ−ブルAA623と
が格納されている。
【0048】制御部AA5には、通常の交換制御機能に
加えて、網選択手段AA51と発呼接続制御手段AA5
3と通信時間計時手段AA56と統計演算手段AA57
と通信時間予測手段AA58とが備えられ、さらにこれ
らの制御に必要なメモリAA54と時計手段AA55と
が備えられている。
【0049】メモリAA54には電話端末TEL1〜T
ELiより入力された電話番号や通話時間が記憶され
る。時計手段AA55では通話時間の測定や通話時間帯
の検出が行なわれる。通信時間計時手段AA56におい
ては発呼による通信が行われるごとにその通話時間が計
時されてメモリAA54に記憶される。統計演算手段A
A57においては、例えば図20に示すように通信時間
計時手段AA56により計時された複数の通信の通話時
間の統計値を求めるための演算が行なわれる。
【0050】図20は、呼の通話時間に対する度数の分
布を示しており、通話料金の高い遠距離通話については
平均通話時間は短く分散も小さい。一方、通話料金の安
い市内通話では平均通話時間は遠距離通話に比べて長く
分散も大きくなる。したがって、対地ごとにデ−タを収
集し予想通話時間を計算することにより、通信時間予測
手段AA58における通話時間の予測精度が向上する。
【0051】通信時間予測手段AA58は、発呼のため
の操作が行われるごとに、その発呼相手先に対する通信
時間を統計演算手段AA57により求められた通信時間
の統計値を基に予測する。網選択手段AA51は、通信
時間予測手段AA56により予測された通信時間および
対地情報を基に主記憶装置AA6に格納されているデ−
タテ−ブルAA62をアクセスして最安価なキャリアを
選択する。発呼接続制御手段AA53は、網選択手段A
A51により選択されたキャリアに対する発呼接続要求
動作を行なう。
【0052】図21は、保守端末装置A3より保守者が
設定する入力デ−タの一例を示しており、設定入力テ−
ブルA621内に記憶される。図21における入力項目
の内、“集計期間”とは、現在までに収集したデ−タの
うち、現在から遡って集計すべき期間を示している。
“インタ−バル”とは、予想通話時間の幅をどの程度の
頻度で更新するかを設定する項目である。また“確率”
とは、通話時間と頻度の関係が正規分布をなすとした場
合、次に発生する呼の通話時間が予想通話時間の幅に入
っている確率を意味する。
【0053】図22に示す年間統計デ−タテ−ブルAA
622に格納されているデ−タは、呼毎の通話時間の合
計である“合計通話時間”a0と、呼毎の“通話時間の
2乗の合計”b0と、“総呼数”n0とより構成されて
おり、距離番号ごとのデ−タとしてまとめられている。
この統計デ−タは、一つの距離番号について、1月1日
から12月31日までの1年間の日付が付与されてお
り、夫々の日付に対して、“合計通話時間”a0、“通
話時間の2乗の合計”b0、および“総呼数”n0のデ
−タが格納されている。図22には距離番号「03」に
対応する統計デ−タが示されているが、勿論距離番号
「01」乃至「09」の夫々に対応する統計デ−タが年
間統計デ−タテ−ブルAA622内に記憶されている。
【0054】一方、図23に示す合計統計デ−タテ−ブ
ルAA623に格納されているデ−タは、呼が発生する
たびに参照され、更新される。これらのデ−タは、「0
1」乃至「09」の距離番号ごとに、“合計通話時間”
a1、“通話時間の2乗の合計”b1、“総呼数”n
1、“当日の合計通話時間”a2、“当日の通話時間の
2乗の合計”b2、“当日の総呼数”n2、及び“最短
予想通話時間”X1と“最長予想通話時間”X2より構
成されている。ここで、“合計通話時間”a1は図22
に示した“合計通話時間”a0のデ−タを、統計演算手
段AA57において前記集計期間に基づき計算したもの
である。“通話時間の2乗の合計”b1も同様に、“通
話時間の2乗の合計”b0のデ−タを、統計演算手段A
A57において前記集計期間に基づき計算したものであ
る。“総呼数”n1も同様に、“総呼数”n0のデ−タ
を、統計演算手段AA57において前記集計期間に基づ
き計算したものである。
【0055】また、同図において、“当日の合計通話時
間”a2、“当日の通話時間の2乗の合計”b2、“当
日の総呼数”n2は、その日に発生した呼に関するデ−
タであり、その日中において呼が発生するたびに更新さ
れるデ−タである。“最短予想通話時間”X1は予想さ
れる最短の通話時間であり、“最長予想通話時間”X2
は予想される最長の通話時間である。
【0056】続いて、通信時間予測手段AA58におけ
る“最短予想通話時間”X1及び“最長予想通話時間”
X2の算出方法を説明する。まず、平均通話時間μ及び
標準偏差sの2乗は、 μ=(a1+a2)/(n1+n2) s2 =(b1+b2)/(n1+n2)−μ2 で計算できる。ここで発生する呼の通話時間が予想通話
時間の幅に入る確率は上述した方法で予め設定入力され
ている。例えばこの確率を「90%」とすれば、“最短
予想通話時間”X1は、 Ф(−(X1−μ)/s)=0.90 X1=μ−1.28×s 同様にして“最長予想通話時間”X2は X2=μ+1.28×s となる。X1およびX2は予め設定入力されているイン
タ−バルで更新される。
【0057】“最短予想通話時間”X1および“最長予
想通話時間”X2は網選択手段AA51により呼が発生
するたびに読み出され、網選択手段AA51はあるキャ
リアを利用して発信した場合の通話料金を、“最短予想
通話時間”X1から“最長予想通話時間”X2まで1分
おきに計算し合計する。そして網選択手段AA51は接
続可能なキャリアについて同様の計算を行い、最も安価
になるキャリアを決定することができる。
【0058】次に、以上のように構成されたシステムの
動作を説明する。なお、予め保守者により保守端末装置
A3から図21に示すデ−タが設定入力されているもの
とする。この場合、“集計期間”を「1か月」、“イン
タ−バル”を「1時間」、“確率”を「90%」とす
る。
【0059】まず、例えば4月1日午前0時になったと
すると、時計手段AA55の計時時刻が翌日の4月2日
午前0時になるまで制御部AA5は図18および図19
に示すフロ−チャ−トに従って網選択処理を行なう。す
なわち、本日は4月1日であるので、制御部AA5は先
ずステップ301で図22に示すデ−タテ−ブルにおけ
る距離番号「01」乃至「09」の各テ−ブル内の、前
日にあたる3月31日の“デ−タ合計通話時間”a0、
“通話時間の2乗の合計”b0、および“総呼数”n0
を夫々更新する。そして、予め保守者により設定された
図21における集計時間は「1か月」であるので、統計
演算手段AA57はステップ302で、図22に示すデ
−タテ−ブルにおける距離番号「01」乃至「09」の
各テ−ブル内の、4月1日直前1か月間即ち3月1日乃
至3月31日の各デ−タについて“合計通話時間”a
0、“通話時間の2乗の合計”b0および“総呼数”n
0を夫々合計し、夫々図23における“合計通話時間”
a1、“通話時間の2乗の合計”b1および“総呼数”
n1として記憶する。
【0060】また、統計演算手段AA57はステップ3
03で、図23に示すデ−タテ−ブルにおける“当日の
合計通話時間”a2、“当日の通話時間の2乗の合計”
b2、“当日の総呼数”n2を夫々初期化する。
【0061】一方、ステップ304で内線インタフェ−
ス部Bは常に待受け状態にある。この待受け状態により
通信時間予測手段AA58は、ステップ305におい
て、保守者により予め設定された“インタ−バル”(本
実施例においては1時間間隔)で、“最短予想通話時
間”X1および“最長予想通話時間”X2を算出し、ス
テップ306において更新記憶する。
【0062】ここで、通信時間予測手段AA58による
“最短予想通話時間”X1及び“最長予想通話時間”X
2の算出例を図23におけるデ−タを基に示す。図21
における距離番号は「03」であるので、この時点での
図23に示すデ−タテ−ブルにおける各デ−タは、“合
計通話時間”a1は「12000分」、“通話時間の2
乗の合計”b1は「90000」、“総呼数”n1は
「1500」、“当日の合計通話時間”a2は「35
分」、“当日の通話時間の2乗の合計”b2は「11
0」、“当日の総呼数”n2は「10」である。これら
のデ−タを基にし、また保守者により予め設定された発
生する呼の通話時間が予想通話時間の幅に入る確率が
「90%」であることより、上述した計算法により、 “最短予想通話時間”X1=2分、“最長予想通話時
間”X2=4分 となる。
【0063】さて、ステップ304において、電話端末
TEL1が発呼すると(オフフック)、内線インタフェ
−スB1は電話端末TEL1の発呼を検知し、通信路ス
イッチA1及びバスA2を介して網選択手段AA51に
通知する。
【0064】そして発呼を通知された網選択手段AA5
1は、ステップ307において電話端末TEL1から内
線インタフェ−スD1、通信路スイッチA1及びバスA
2を介して電話番号を取込む。本実施例では前記電話番
号を「03−1234−5678」とする。
【0065】網選択手段AA51は続いて接続するキャ
リアを決定する処理を行う。網選択手段AA51には、
キャリアを決定する処理において必要となる変数a、
b、cが用意されている。網選択手段AA51におい
て、aは通話料金を予想するキャリアの数のカウントに
用い、bは一つのキャリアにおける通話料金の計算に用
い、cは“最短予想通話時間”X1から“最長予想通話
時間”X2に至るまで、時間を1分づつ加算するのに用
いる。
【0066】網選択手段AA51は、初めにステップ3
08でaに1をセットし、それ以降aがデ−タテ−ブル
AA62に登録されているキャリア数を越えるまでステ
ップ309以下の処理を実行する。すなわち、先ずステ
ップ310でbに0をセットし、図23における“最短
予想通話時間”X1をcにセットする。そして、ステッ
プ311でcが“最長予想通話時間”X2を越えたか否
かを判定し、越えていなければ、ステップ312でcか
ら1分間の通話料金にbを加えた値をbにセットし、次
にステップ313でcに1分を加えた時間をcにセット
する。そして、網選択手段AA51はステップ311に
おいてcが“最長予想通話時間”X2を越えた時点で、
ステップ314でaに1を加えた値をaにセットし、再
びステップ309においてaとキャリア数との比較を行
う。この比較の結果、網選択手段AA51はaがキャリ
ア数を越えた場合に、ステップ315で最も通話料金b
が安価となるキャリアを決定し、以降発呼接続制御手段
AA53がこのキャリアに対する発信接続制御を実行す
る。
【0067】発呼接続制御手段AA53が上記発信接続
制御により通信相手との間を接続すると、通信時間計時
手段AA56は図19に示すステップ316で通話時間
の測定を開始する。そして、通話が終了し、電話端末T
EL1がオンフックしたことが内線インタフェ−スB1
において検知されると、発呼接続制御手段AA53はス
テップ317において通信路スイッチA1における内線
インタフェ−スB1と局線インタフェ−スC1との接続
を開放する。また通信時間計時手段AA56はステップ
318で通信時間測定を終了し、制御部AA5はステッ
プ319で測定された通話時間を基にデ−タテ−ブルA
A62内の図23に示すデ−タテ−ブルにおける、“当
日の合計通話時間”a2、“当日の通話時間の2乗の合
計”b2および“当日の総呼数”n2を夫々更新する。
【0068】以上のように、制御部AA5は時計手段A
A55により4月2日午前0時が検出されるまで、ステ
ップ304乃至ステップ319における手順を繰り返
す。このように本実施例では、構内交換機AAにおい
て、電話端末TEL1〜TELiにおいて発呼されるご
とに通信時間計時手段AA56において通話時間を計時
し、メモリAA54に記憶し、この記憶された複数のデ
−タについて統計演算手段AA57において統計値を求
めデ−タテ−ブルAA62に格納する。そして、発呼時
でなければ保守者の設定したインタ−バルで、通信時間
予測手段AA58において予想通話時間の統計値を算出
し、発呼時には網選択手段AA51において通信時間予
測手段AA58において予想される通話時間と対地情報
を基にデ−タテ−ブルAA62をアクセスし最適なキャ
リアを選択する。続いて、この選択されたキャリアに対
する発呼接続動作を発呼接続制御手段AA53にて実行
するようにしている。
【0069】したがって本実施例によれば、発呼者の通
話時間の統計と対地を考慮して、自動的により一層適切
な網選択を行なえる。また本実施例では、発呼されるご
とに、計時された通話時間と対地情報を基に最適なキャ
リアを自動的に選択しているので、予め固定設定された
標準的な通話時間や、予め固定設定された対地情報を基
にキャリアを選択する場合に比べ、対地により異なる通
話時間が考慮されることとなり、より信頼性のある網選
択が行なえる。
【0070】なお、本発明は上記各実施例に限定される
ものではない。例えば、前記第1の実施例では網選択手
段および網報知手段を構内交換機Aの制御部A5に持た
せるようにしたが、各電話端末TEL1〜TELiの制
御部9に持たせるようにしてもよい。このようにすれ
ば、必要に応じて電話端末を新たな機種に変更するだけ
で、既存の構内交換機の構成を何ら変更することなく本
発明の最適網選択方式を実施することができる。
【0071】また、網選択手段、網報知手段および選択
指定された網への発信制御手段を備えたアダプタ装置を
設け、このアダプタ装置を必要に応じて電話端末TEL
1〜TELiに付加することにより本発明を実施するよ
うにしてもよい。このように構成すると、構内交換機A
ばかりでなく既存の電話端末TEL1〜TELiに対し
ても、機能変更等を何ら行なうことなく本発明を実施す
ることができ、これによりユーザの設備投資に対する負
担を大幅に軽減することができる。
【0072】さらに第1の実施例では、電話端末TEL
1〜TELiにおけるキャリア優先順位データの表示動
作と、この表示された各キャリアに対する発呼者の指定
操作とが必ず行なわれる場合について説明した。しか
し、これに限らず例えば上記のようなキャリアの選択に
ついて発呼者の伺いを立てるモードと、発呼者の伺いを
立てずに選択した最安価なキャリアに対し即時自動的に
発信接続を行なうモードとをそれぞれ設け、発呼者のモ
ード指定操作に応じてこれらのモードを択一的に選択で
きるように構成してもよい。このように構成すると、キ
ャリアの選択に自身の意思を反映させたいユーザと、そ
の必要を感じないユーザの両方に対し、ニーズに応える
ことができる。
【0073】また、前記第2の実施例における図17に
示す制御部AA5、主記憶装置AA6を電話端末TEL
1内に備えることにより、電話端末TEL1内において
接続するキャリアを決定することができる。
【0074】なお前記第2の実施例においては、通信端
末として電話端末を用いているが、ファクシミリ装置、
画像通信装置等を用いることも考えられる。そして、前
記第2の実施例における統計演算手段においては、予め
設定した地域ごとにとる手段、予め設定した時間帯ごと
にとる手段、一定時間ごとまたは呼ごとあるいは一定期
間内の呼に限定してとる手段が考えられる。
【0075】
【発明の効果】本発明によれば複数の網に対し選択的に
接続可能な通信装置において、前記複数の網の各々につ
いての対地および通信時間に対応する通信料金をそれぞ
れ記憶したテーブルを用い、発呼のための操作が行なわ
れるごとに、その発呼相手先に対応する対地情報を基に
前記テーブルをアクセスして候補になり得る複数の網を
所定の条件に応じた優先順位を付して選択し、これによ
り選択された複数の網を発呼者に報知し、この報知され
た複数の網の中から発呼者が希望する網を選択的に指定
入力し、この指定入力された網に対する発呼接続要求動
作を行なうので、網の選択に発呼者の意志が反映でき、
発呼者の希望を考慮した網選択を行なうことができる。
【0076】一方他の本発明によれば、複数の網に対し
選択的に接続される通信装置において、前記複数の網の
各々についての少なくとも対地および通信時間に対応す
る通信料金をそれぞれ記憶したテーブルを用い、発呼に
よる通信が行なわれるごとにその通信時間を計時し記憶
し、この複数の通信の通信時間の統計値を求め、発呼の
ための操作が行なわれるごとに、その発呼相手先に対す
る通信時間を前記統計値を基に予測し、この予測された
通信時間および前記対地情報を基に前記テーブルをアク
セスして最適な網を選択し、この選択された網に対する
発呼接続要求動作を行なうので、発呼者の通信時間を考
慮して、より一層適切な網選択を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係わる最適網選択方式
を適用した構内交換システムの構成を示す回路ブロック
図。
【図2】図1に示したシステムにおける電話端末の構成
を示す回路ブロック図。
【図3】図2に示した電話端末の動作手順を示すフロ−
チャ−ト。
【図4】図2に示した電話端末の動作手順を示すフロ−
チャ−ト。
【図5】図1に示した構内交換機の動作手順を示すフロ
−チャ−ト。
【図6】図1に示した構内交換機の動作手順を示すフロ
−チャ−ト。
【図7】図2に示した電話端末の表示器に表示される電
話番号入力メッセ−ジの一例を示した図。
【図8】図2に示した電話端末の表示器に表示される入
力電話番号の一例を示す図。
【図9】図2に示した電話端末の表示器に表示される網
選択デ−タの初期値を示す図。
【図10】図2に示した電話端末の表示器に表示される
網選択デ−タの更新値を示す図。
【図11】図2に示した電話端末の表示器に表示される
選択したキャリア名を示す図。
【図12】図2に示した電話端末の表示器に表示される
通話時間の一例を示す図。
【図13】図2に示した電話端末の表示器において、キ
ャリア名、最終的な通話時間、および通話料金を示す
図。
【図14】図1に示した構内交換機に設けられる距離番
号テ−ブルを示す図。
【図15】図1に示した構内交換機に設けられるキャリ
ア対応番号テ−ブルを示す図。
【図16】図1に示した構内交換機に設けられる通話料
金テ−ブルを示す図。
【図17】本発明の第2の実施例に係わる最適網選択方
式を適用した構内交換システムの構成を示す回路ブロッ
ク図。
【図18】図17に示した構内交換機の動作手順を示す
フロ−チャ−ト。
【図19】図17に示した構内交換機の動作手順を示す
フロ−チャ−ト。
【図20】本発明の第2の実施例に係わる遠距離電話と
市内電話における通話時間の分散を示す図。
【図21】図17に示した構内交換機に設けられる設定
入力テ−ブルを示す図。
【図22】図17に示した構内交換機に設けられる年間
統計デ−タデ−ブルを示す図。
【図23】図17に示した構内交換機に設けられる合計
統計デ−タテ−ブルを示す図。
【符号の説明】
TEL1〜TELi…電話端末、L1〜Lm…局線、A
…構内交換機、1…ハンドセット、2…表示器、3…機
能キ−、4…ダイヤルキ−、5…表示装置駆動回路、6
…メモリ、61…ROM、62…RAM、7…通話回
路、8…電源回路、9…制御部、91…通話制御手段、
92…網指定入力手段、N1〜Ni…内線、B…内線イ
ンタフェ−ス部、C…トランクインタフェ−ス部、B1
〜Bn…内線インタフェ−ス、C1〜Cm…トランクイ
ンタフェ−ス、A1…通信路スイッチ、A2…バス、A
3…保守用端末装置、A4…外部インタフェ−ス、A5
…制御部、A51…網選択手段、A52…網報知手段、
A53…発呼接続制御手段、A54…メモリ、A55…
時計手段、A6…主記憶装置、A61…通話料金テ−ブ
ル、A611…距離番号テ−ブル、A612…キャリア
対応番号テ−ブル、A613…課金テ−ブル、AA…構
内交換機、AA5…制御部、AA51…網選択手段、A
A53…発呼接続制御手段、AA56…通信時間計時手
段、AA57…統計演算手段、AA58…通信時間予測
手段、AA54…メモリ、AA55…時計手段、AA6
…主記憶装置、AA62…デ−タテ−ブル、AA621
…設定入力テ−ブル、AA622…年間統計デ−タテ−
ブル、AA623…合計統計デ−タテ−ブル。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の網に対し選択的に接続可能な通信
    装置において、 前記複数の網の各々についての対地および通信時間に対
    応する通信料金をそれぞれ記憶した通信料金テーブル
    と、 発呼のための操作が行なわれるごとに、その発呼相手先
    に対応する対地情報を基に前記通話料金テーブルをアク
    セスして候補になり得る複数の網を所定の条件に応じた
    優先順位を付して選択するための網選択手段と、 この網選択手段により選択された複数の網を発呼者に報
    知するための網報知手段と、 この網報知手段により報知された複数の網の中から発呼
    者が希望する網を選択的に指定入力するための網指定入
    力手段と、 この網指定入力手段により指定入力された網に対する発
    呼接続制御動作を行なう発呼接続制御手段とを具備した
    ことを特徴とする最適網選択方式。
  2. 【請求項2】 網選択手段は、発呼のための操作におい
    て予想通信時間が入力された場合に、この入力された予
    想通信時間および発呼相手先に対応する対地情報を基に
    通話料金テーブルをアクセスし、候補になり得る複数の
    網を所定の条件に応じた優先順位を付して選択する機能
    を有することを特徴とする請求項1に記載の最適網選択
    方式。
  3. 【請求項3】 複数の網に対し選択的に接続される通信
    装置において、 前記複数の網の各々についての少なくとも対地および通
    信時間に対応する通信料金をそれぞれ記憶した通信料金
    テーブルと、 発呼による通信が行なわれるごとにその通信時間を計時
    し記憶するための通信時間計時手段と、 この通信時間計時手段により計時された複数の通信の通
    信時間の統計値を求める統計演算手段と、 発呼のための操作が行なわれるごとに、その発呼相手先
    に対する通信時間を前記統計演算手段により求められた
    通信時間の統計値を基に予測するための通信時間予測手
    段と、 この通信時間予測手段により予測された通信時間および
    前記対地情報を基に前記通信料金テーブルをアクセスし
    て最適な網を選択するための網選択手段と、 この網選択手段により選択された網に対する発呼接続制
    御動作を行なうための発呼接続制御手段とを具備したこ
    とを特徴とする最適網選択方式。
  4. 【請求項4】 統計演算手段は、通信時間計時手段によ
    り計時された複数の通信の通信時間より対地に対する通
    信時間の分布を求め、通信時間予測手段は、発呼のため
    の操作が行なわれるごとに、その発呼相手先に対応する
    対地情報と前記統計演算手段により求められた通信時間
    の分布とに基づいて通信時間を予測することを特徴とす
    る請求項3に記載の最適網選択方式。
  5. 【請求項5】 統計演算手段は、通信時間計時手段によ
    り計時された複数の通信の通信時間より通信時間帯に対
    する通信時間の分布を求め、通信時間予測手段は、発呼
    のための操作が行なわれるごとに、その通信時間帯と前
    記統計演算手段により求められた通信時間の分布とに基
    づいて通信時間を予測することを特徴とする請求項3に
    記載の最適網選択方式。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT642U3 (de) * 1995-11-13 1996-08-26 Megasoft Datenverarbeitung Gmb Gebührensparer für telekommunikation
WO1997017815A1 (en) * 1995-11-06 1997-05-15 Summit Telecom Systems, Inc. Bidding for telecommunications traffic
US6269157B1 (en) 1995-11-06 2001-07-31 Summit Telecom Systems, Inc. Bidding for telecommunications traffic with request for service
US6373929B1 (en) 1995-11-06 2002-04-16 Summit Telecom, Inc. Bidding for telecommunications traffic
JP2009159283A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 Nec Corp 推奨通信経路通知システム、装置、方法及びプログラム

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