JPH07161844A - メモリセルおよびメモリ装置 - Google Patents

メモリセルおよびメモリ装置

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JPH07161844A
JPH07161844A JP5311545A JP31154593A JPH07161844A JP H07161844 A JPH07161844 A JP H07161844A JP 5311545 A JP5311545 A JP 5311545A JP 31154593 A JP31154593 A JP 31154593A JP H07161844 A JPH07161844 A JP H07161844A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】α線により引き起こされるソフトエラーに対す
る耐性が高いスタティック形メモリセルを実現する。 【構成】メモリセル200は、二つの情報蓄積ノード
1,2間に結合容量CCを有する。駆動MOSトランジ
スタMN3、MN4およびトランスファMOSトランジ
スタMN1、MN2が形成されるpウエル(またはp基
板)は、Vbb発生回路210に接続する。電圧Vbbは、
メモリセルの信号電位の低レベルVLより低く設定す
る。 【効果】低電位側ノード2の電位変動ΔVLが大きい場
合でも、MN1〜MN4のソースまたはドレインに相当
するn形拡散層とpウエル(またはp基板)との間に存
在する寄生ダイオードがオンしないので、誤動作を防止
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はメモリセルおよびメモリ
装置に係り、特にα線により引き起こされるソフトエラ
ーに対する耐性を向上させた半導体メモリセルおよびこ
のセルを用いたメモリ装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来、メモリセルのソフトエラー対策とし
て、例えばCMOSまたはBiCMOSメモリに用いら
れるスタティック型メモリセルの情報蓄積ノードに、容
量を付加する方法が知られている。容量の付加方法とし
てはいくつかの方法が考えられるが、小面積のメモリセ
ルを実現するためには、付加する容量はできるだけ小容
量でメモリセルの蓄積電荷を増大する効果の高い方法が
望ましい。
【0003】このような蓄積電荷を増大する容量の付加
方法として、メモリセルの二つの情報蓄積ノード間に容
量を接続する方法が有効であることが、アイ・イー・イ
ー・イー・ジャーナル・オブ・ソリッドステート・サー
キッツ,Vol. SC-22, No. 3,1987年6月号, 430ページか
ら436ページ(IEEE JOURNAL OF SO
LID−STATE CIRCUITS, Vol. SC-22,
No. 3, June 1987, pp. 430-436)に示されている。
【0004】図2は、この従来方法による対策を行った
メモリセルの等価回路図である。図2において参照符号
100はメモリセルを示し、このメモリセル100はト
ランスファMOSトランジスタMN1,MN2と、駆動
MOSトランジスタMN3,MN4と、負荷MOSトラ
ンジスタMP1,MP2と、および二つの情報蓄積ノー
ド(ノード1とノード2)間に付加された容量CCとか
ら構成される。図3は、このような構成のメモリセルの
α線により誘起された雑音電流Iαに対するメモリセル
の応答を記述するための等価回路図である。以下、図2
および図3を用いて、この情報蓄積ノード間に容量を付
加する従来方法によって、メモリセル100のソフトエ
ラー耐性が増大する機構について説明する。
【0005】図3の等価回路において、ノード1とノー
ド2は図2におけるメモリセル100の情報蓄積ノード
であり、容量C1とC2はそれぞれノード1およびノード
2の対接地容量を表わす。これらの容量C1,C2は、主
にトランジスタMN1〜MN4およびMP1,MP2の
拡散層とウエルまたは基板との間の寄生容量からなる。
また、容量C3はノード1とノード2との間の結合容量
であり、トランジスタMN3とMN4の拡散層−ゲート
間の寄生容量と両ノードの間に付加した容量CCとから
なる。
【0006】α線の入射により引き起こされる雑音電流
Iαのパルス幅は、一般的に100ps程度であり、M
OSトランジスタのオン抵抗と情報蓄積ノードの容量と
から決まる時定数に比較して小さいので、情報蓄積ノー
ドの電位変動は、図3に示すように容量のみから構成さ
れる等価回路で表わすことができる。また、雑音電流I
αの向きは、α線がnMOSトランジスタMN1〜MN4
に入射する場合とpMOSトランジスタMP1,MP2
に入射する場合とで異なる。しかし、通常のメモリセル
では、pMOSトランジスタの占有面積はnMOSトラ
ンジスタと比べてはるかに小さいので、α線が入射して
もpMOSトランジスタに流れる雑音電流Iαは小さ
い。従って、ソフトエラーが発生するのは、α線がnM
OSトランジスタに入射して、矢印の向きに雑音電流I
αが流れることにより、高電位側ノードの電位を引き下
げる場合であると考えてよい。以下では、この場合のソ
フトエラーについて説明する。
【0007】いま、メモリセル100が情報保持状態に
あって、ノード1の電位が高レベルVH、ノード2の電
位が低レベルVLであると仮定すると、α線の入射によ
りソフトエラーが発生するのは、α線によって誘起され
た雑音電流Iαによりノード1の電位が低下し、ノード
2の電位よりも低くなった場合である。従って、ソフト
エラー発生の臨界条件は次の(1)式で与えられる。
【0008】
【数3】
【0009】ここで、ΔVH、ΔVLは、それぞれ雑音電
流Iαによるノード1,2の電位変動量である。ノード
1の電位変動は、容量C3とC2とで容量分割されてノー
ド2に現れるので、ΔVHとΔVLとの間には次の(2)
式の関係が成り立つ。
【0010】
【数4】
【0011】(2)式を(1)式に代入し、VH−VL
S(メモリセルの信号振幅)と書くと次の(3)式お
よび(4)式が得られる。
【0012】
【数5】
【0013】メモリセル100にエラーを起こすために
ノード1に加えなければならない最小の電荷をメモリセ
ルの蓄積電荷Qmと定義すると、Qmは次の(5)式に
示すようにノード1とグラウンドとの間の等価容量と、
(3)式で与えられるΔVHとの積に等しい。更に、通
常のメモリセルではC1=C2であるので、(5)式は
(6)式のように簡略化される。
【0014】
【数6】
【0015】(6)式より、メモリセル100の情報蓄
積ノード間に容量CCを付加する(C3を増やす)ことに
よって、情報蓄積ノードに対接地容量を付加する(C1
およびC2を増やす)場合と比較して同じ容量では2倍
の蓄積電荷増大効果が得られることがわかる。しかも、
前者ではメモリセル1個について1個の容量を付加すれ
ば良いため、単位容量当たりでは前者は後者の4倍の蓄
積電荷増大効果が得られることになる。
【0016】このように、メモリセル100の二つの情
報蓄積ノード1,2間に対し、容量CCを付加するとい
う従来方法により大きな蓄積電荷増大効果を生ずるの
は、この容量CCが高電位側のノード1の電位の低下を
妨げるだけでなく、高電位側のノード1の電位の低下に
ともなって低電位側のノード2の電位も低下させるた
め、両ノード1,2の電位の逆転がより起こりにくくな
るからである。
【0017】しかし、本発明者等は、図3に示した等価
回路は低電位側のノード2の電位変動ΔVLが0.8V
程度以上となる場合には有効ではなく、(6)式が成り
立たなくなることに着目した。これは、nMOSトラン
ジスタMN1〜MN4が形成されているpウエルと、ソ
ースまたはドレインのn形拡散層との間に形成されるp
n接合、すなわち寄生ダイオードがオンするからであ
る。従来のメモリセルでは図2に示すように、情報保持
状態におけるメモリセル100の低電位側の電位はpウ
エルの電位と同電位(VEE)となるように設計されてい
る。このため、メモリセル100の低電位側ノード2の
電位は情報保持状態における電位VLから上記寄生ダイ
オードがオンする電圧VF、すなわち0.8V程度低い
電位でクランプされ、(2)式が成り立たなくなる。こ
の場合、容量C3は一端が等価的に接地された容量とみ
なせるため、メモリセル100の蓄積電荷Qmは次の
(7)式のようになり、(6)式で与えられる値よりも
減少してしまうことになる。
【0018】
【数7】
【0019】ここで、(4)式から明らかなように、Δ
Lが0.8V程度より大きくなるかどうかはC2(=C
1)とC3との比およびメモリセルの信号振幅VSとから
決まる。例えば、加工寸法0.4μmのプロセスを用い
て作製したメモリセル100の例では、C2は約3fF
であり、十分なソフトエラー耐性を確保するためにはC
3を2〜3fFとする必要がある。このメモリセルの信
号振幅VSは3.3Vであるので、ΔVLは2.2V〜
3.3Vとなって、0.8Vよりも大きくクランプの影
響を無視することはできないことがわかる。
【0020】さらに、今後加工寸法の微細化が進むと、
メモリセルに収集される雑音電荷量は加工寸法に比例し
て減少するのに対し、MOSトランジスタの拡散層とウ
エルまたは基板との間の接合容量は、加工寸法の2乗に
比例して急激に減少する。従って、C3として付加しな
ければならない容量はC1、C2に比較して相対的に増大
し、ΔVLはさらに増大することになる。
【0021】このようにΔVLが0.8Vに対して大き
い場合は、上に述べたようにメモリセル100の蓄積電
荷Qmは(6)式ではなく(7)式で表され、C3とし
て付加した容量の効果が半分に減少してしまう。このた
め、十分なソフトエラー耐性を確保するためには大きな
容量を付加することが必要となり、メモリセルの面積の
増大をもたらすという問題点がある。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
技術におけるこの問題点を解決し、小面積でα線ソフト
エラー耐性の高いメモリセルおよびメモリ装置を実現す
ることである。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明に係るメモリセル
は、第1の導電型の導電層中にドレインとソースとが形
成され、ゲートとドレインとが互いに交差接続された二
つの情報蓄積ノードを有する少なくとも2個の第2の導
電型チャネルのMOSトランジスタを含むスタティック
型メモリセルにおいて、第1の導電型の導電層の電位V
bbを、第2の導電型チャネルのMOSトランジスタのド
レインと第1の導電型の導電層とで形成される寄生ダイ
オードが、α線により引き起こされる雑音電流に起因す
る情報ノードの電位変動によってオンしない電圧レベル
で、かつ、第2の導電型チャネルのMOSトランジスタ
のソースとは異なる電圧レベルに設定することを特徴と
する。
【0024】この場合、前記メモリセルの二つの情報蓄
積ノード(ノード1及びノード2)間に容量CCを付加
すれば、メモリセルの蓄積電荷が大きくなりソフトエラ
ー耐性増大に好適である。
【0025】前記第1の導電型の導電層がpウェルであ
り、第2の導電型チャネルのMOSトランジスがnチャ
ネルMOSトランジスタである場合は、pウェルの電位
bbをメモリセルの信号電位の低レベルVLよりも低
く、次式で表されるように設定すれば、低電位側ノード
の電位がクランプされる電位はVL−VFからVbb−VF
に低下するから、高電位側ノードと低電位側ノードの電
位の逆転が起こりにくくなる。
【0026】
【数8】
【0027】ここでVFは、nチャネルのMOSトラン
ジスタのドレインとpウエルとで形成される寄生ダイオ
ードがオンする電圧であり、約0.8Vである。また、
低電位側ノードの電位低下量ΔVLの最大値は、(4)
式から(C3/C2)Vsであるから、この(8)式で表
される条件が満たされていれば低電位側ノードの電位は
全くクランプされること無く低下する。これにより、
(6)式で表される大きな蓄積電荷増大効果を得ること
ができる。
【0028】また、前記第1の導電型の導電層がnウェ
ルであり、第2の導電型チャネルのMOSトランジスタ
がpチャネルMOSトランジスタである場合は、nウェ
ルの電位Vbbをメモリセルの信号電位の高レベルVH
りも低く、次式で表されるように設定すれば寄生ダイオ
ードによってメモリセルの高電位側ノードの電位がクラ
ンプするのを防止できる。
【0029】
【数9】
【0030】ここでVFは、pチャネルのMOSトラン
ジスタのドレインとnウエルとで形成される寄生ダイオ
ードがオンする電圧であり、約0.8Vである。
【0031】また、メモリセルを構成する基板とnウェ
ル層との間にn型高不純物濃度層を設け、このn型高不
純物濃度層を高電位に接続すれば、さらに基板からの雑
音電荷を遮蔽することができ、ソフトエラー対策に好適
である。
【0032】或いは、基板とウェルの間およびトランジ
スタ同志の間を二酸化シリコン層で分離する構成として
も、基板からの雑音電荷を遮蔽することができ、さらに
ソフトエラー対策に好適である。
【0033】前記第1の導電型の導電層がpウェルであ
り、第2の導電型チャネルのMOSトランジスがnチャ
ネルMOSトランジスタである前記メモリセルを複数用
いたメモリ装置の場合は、pウェルの電位Vbbを低電位
側の電源電圧VEEよりも低く設定することにより、或い
は前記第1の導電型の導電層がnウェルであり、第2の
導電型チャネルのMOSトランジスがpチャネルMOS
トランジスタである前記メモリセルを複数用いたメモリ
装置の場合は、nウェルの電位Vbbを高電位側の電源電
圧よりも高く設定することにより、寄生ダイオードの動
作によってメモリセルがクランプするのを防止すること
ができる。
【0034】また更に、前記第1の導電型の導電層がp
ウェルであり、第2の導電型チャネルのMOSトランジ
スがnチャネルMOSトランジスタである前記メモリセ
ルを複数用いたメモリ装置の場合は、メモリセルの信号
電位の低レベルVLをメモリ装置の低電位側の電源電圧
EEよりも高く設定することにより、或いは前記第1の
導電型の導電層がnウェルであり、第2の導電型チャネ
ルのMOSトランジスがpチャネルMOSトランジスタ
である前記メモリセルを複数用いたメモリ装置の場合
は、メモリセルの信号電位の高レベルVHをメモリ装置
の高電位側の電源電圧よりも低く設定することにより、
メモリ装置の高速化を図ることができると共にECL−
MOSレベル変換回路を設けることなく周辺回路を全て
ECL回路で構成することができる。
【0035】
【実施例】以下、本発明に係るメモリセル及びこのメモ
リセルを用いたメモリ装置の実施例につき、図1および
図4乃至図11を用いて詳細に説明する。
【0036】<実施例1>図1は、本発明に係るメモリ
セルの一実施例を示す等価回路図である。図1において
参照符号200はメモリセルを示し、このメモリセル2
00は4個のnチャンネルMOSトランジスタMN1,
MN2,MN3,MN4と、2個のpチャンネルMOS
トランジスタMP1,MP2とから構成されている。こ
こで、MN1,MN2はトランスファMOSトランジス
タ、MN3,MN4は駆動MOSトランジスタであり、
MP1,MP2は負荷MOSトランジスタである。ま
た、ノード1とノード2は情報蓄積ノードであり、容量
Cはメモリセルの蓄積電荷を増大させるためにノード
1とノード2との間に付加した容量である。なお、この
容量CCは、ノード1とノード2の間に存在するトラン
ジスタMN3とMN4の拡散層−ゲート間寄生容量の容
量値で充分であれば、必ずしも新たに付加する必要はな
い。
【0037】図1に示すように、負荷MOSトランジス
タMP1,MP2のドレインはグラウンドに接続されて
おり、駆動MOSトランジスタMN3,MN4のソース
は負の電源VEEに接続されているため、本実施例の場合
のメモリセル200の信号電位は高レベルVHが0V、
低レベルVLがVEEとなっている。また、MN1〜MN
4のpウエル(またはp基板)の電位Vbbは、Vbb発生
回路210によって、VEEより低い電位にバイアスされ
ている。特に、(8)式で表わされる条件を満たすよう
にするためには電位Vbbを次式のように設定すれば良
い。
【0038】
【数10】
【0039】このようにすれば、α線により発生する雑
音電流によって高電位側ノードの電位が低下したとき
に、低電位側ノードの電位はクランプされることなく低
下するので両ノード1,2の電位の逆転が起こりにくく
なる。例えば、前述の加工寸法0.4μmのプロセスを
用いて作製したメモリセル100では(C3/C2)VS
の値は2.2V〜3.3V、寄生ダイオードのオンする
電圧VFは約0.8Vであるから、pウエル(またはp
基板)の電位Vbbを電源電圧VEEより1.4V〜2.5
V低い電位にすれば良い。例えば、電源電位VEEを−
3.3Vとすれば、電位Vbbは−4.7V〜−5.8V
程度の値にすれば良い。
【0040】この様子を従来例の場合と比較して図4に
示す。図4は、ノード1を高電位側として、α線により
引き起こされた雑音電流が高電位側ノード1に流入した
場合のノード1およびノード2の電位の変化を表す特性
線図であり、(A)は図1に示したVbb発生回路210
によりバイアスされたメモリセル200の特性線図、
(B)は図2に示した従来のメモリセル100の特性線
図である。図4の(A)に示すように、本発明のメモリ
セル200では高電位側のノード1の電位が低下するに
従い低電位側のノード2の電位も低下するため電位の反
転が起こらない。これに対し、図4の(B)に示すよう
に、従来例のメモリセル100では高電位側のノード1
の電位が低下するに従い低電位側のノード2の電位も低
下するけれども、低電位側ノード2の電位がVL−0.
8Vで寄生ダイオードが動作してクランプされてしまう
ため、ノード1とノード2の電位関係が反転し、ソフト
エラーが発生する。
【0041】なお、上記pウエルのバイアス電位Vbb
(10)式の条件を満たすように設定するのが好適であ
るが、この条件を満たすことができない場合でもVbb
負の電源電圧VEEより低電位とすれば、VbbがVEEと同
電位である場合と比較して低電位側のノードがクランプ
される電位は低下するので、ある程度のソフトエラー耐
性の向上効果を得ることができる。
【0042】本実施例に用いるVbb発生回路210は、
所望の電位を発生することができる回路ならばどのよう
な回路形式のものでもよく、例えば図5に示す公知のチ
ャージポンプ回路220を用いることができる。このチ
ャージポンプ回路220の動作を簡単に説明する。この
回路は、1個のインバータINVと、3個の容量CAA
BB,CCCと、4個のpMOSトランジスタQ1,Q2
3,Q4とで構成されている。この回路に、例えば0〜
+VCCで振幅するクロック信号が入力すると、容量結合
された各pMOSトランジスタがそれぞれ適宜オン・オ
フ動作し、クロック信号の1サイクルごとにVbb出力端
子からQ4を介してQ2へ向かって電流が流れるが、逆方
向には流れないので、Vbb出力端子の電位を少しずつ低
下させる。Vbb出力端子の電位は、Q4のしきい電圧を
thとすると、最終的には−(VCC−Vth)の負の電圧
に達する。所望の値の負の電圧を得るには、このチャー
ジポンプ回路220に適当なレベルシフト回路を付加す
れば良い。
【0043】また、本実施例では負荷素子としてpMO
Sトランジスタを用いたメモリセルを示しているが、負
荷抵抗として高抵抗を用いたメモリセルに対しても本発
明を同様に適用することができる。
【0044】図6は、図1に示したメモリセル200の
具体的な構成の一実施例を示す要部断面構造図である。
駆動MOSトランジスタMN3、MN4およびトランス
ファMOSトランジスタMN1、MN2はn形基板17
中に設けられたpウエル14中に形成され、負荷MOS
トランジスタMP1、MP2はn形基板17中に形成さ
れている(ただし、MN1、MN2、MN4、MP2は
図示されていない)。n+層12および13はそれぞれ
MN3のソースおよびドレインに相当するn形拡散層で
あり、ソース12は負の電源電圧VEEに接続され、ドレ
イン13はMP1のソース15およびMP2とMN4の
ゲート(図示していない)に接続されている。また、M
P1のドレイン16はグラウンドに接続されている。p
ウエル14はp+層11を介して配線層18に引き上げ
られ、図示しないVbb発生回路210に接続される。な
お、配線層18としては、タングステンまたはアルミニ
ウム等の金属、或いは多結晶シリコンを使用することが
できる。
【0045】このように、本発明に係るメモリセル20
0は、nチャネルMOSトランジスタのソースの電位と
pウエルの電位とを別個に与える構造とすると共に、p
ウエルの電位Vbbを(10)式の条件を満足するように
bb発生回路210によって設定することにより、低電
位側のノードがクランプされるのを防止することができ
る。従って、低電位側ノードの電位変動ΔVLが大きい
場合でも、付加容量CCを増大することなくメモリセル
の蓄積電荷増大効果が得られ、小面積でソフトエラー耐
性の高いメモリセルを実現することができる。
【0046】<実施例2>次に、本発明に係るメモリセ
ルの別の実施例を図7および図8を用いて説明する。図
7は本発明に係るメモリセルを示す等価回路図である。
図7において、図1に示した等価回路との相違点は、p
ウエルまたはp基板の電位Vbbを負の電源電圧VEEに接
続し、メモリセル202の信号電位の低レベルVLをV
SS発生回路230により設定している点である。すなわ
ち、本実施例では前記実施例1とは逆に、メモリセル2
02の信号電位の低レベルVLをVEEより高い電位に設
定している。ここで、VSS発生回路230は電源電圧V
EEよりも高い電位(絶対値が小さな負の電圧)を発生す
る回路である。従って、結果的にはメモリセル202の
信号振幅VSを小さくすることになる。なお、本実施例
でも実施例1と同様に容量CCは、ノード1とノード2
の間に存在するトランジスタMN3とMN4の拡散層−
ゲート間寄生容量の容量値で充分であれば、必ずしも新
たに付加する必要はない。
【0047】このメモリセル202において、低電位側
ノードの電位がクランプされるのを防止する前記(8)
式の条件を満足するためには、VSS発生回路230の出
力電圧VSSを次式の条件を満たすように設定すればよ
い。
【0048】
【数11】
【0049】例えば、加工寸法0.3μmのプロセスを
用いて作製したメモリセル202では、微細回路の設計
上メモリサイズが変わりC2は約15fF、α線ソフト
エラー耐性に必要なC3は約5fFとなり、VFは約0.
8Vである。従って、メモリセル202の信号電位の低
レベルVL(すなわちVSS発生回路230の電位VSS
は、pウエル(またはp基板)の電位Vbb(この場合は
電源電圧VEEに接続されている)を−4Vとすれば、−
2.5Vより高い値にすれば良い。
【0050】なお、図7に示すように、通常はpウエル
の電位Vbbは負の電源電圧VEEと同電位とすればよい
が、必要ならば図1に示したVbb発生回路210を用い
て適当な電位にバイアスしても良い。また、この(1
1)式の条件を満足できない場合でも、VSSをpウエル
の電位Vbbよりも高い電位とすれば、VSSがpウエルの
電位Vbbと同電位である場合よりも低電位側ノードのク
ランプ電位が低下するので、ある程度のソフトエラー耐
性の向上効果を得ることができる。
【0051】図8は、図7に示したメモリセル202の
具体的な構成の一実施例を示す要部断面構造図である。
本実施例ではp基板20を用い、駆動MOSトランジス
タMN3、MN4およびトランスファMOSトランジス
タMN1、MN2をpウエル21中に形成し、負荷MO
SトランジスタMP1、MP2をnウエル22中に形成
している(ただし、MN1、MN2、MN4、MP2は
図示されていない)。pウエル21はp基板20を介し
て負の電源VEEに接続され、nウエル22はn+層23
および28を介してグラウンドに接続される。n+層2
4および25はそれぞれMN3のソースおよびドレイン
に相当するn形拡散層であり、ソース24は電源VSS
接続され、ドレイン25はMP1のソース26およびM
P2とMN4のゲート(図示していない)に接続されて
いる。一方、MP1のドレイン27はグラウンドに接続
されている。
【0052】本実施例では、このように構成することに
より、メモリセル202の低電位側ノードの電位がクラ
ンプされるのを防止してα線によるソフトエラー耐性を
向上させるだけでなく、低レベルの信号電位VLを低電
圧化することができる。このため、次のような従来の難
点を解消することができる。
【0053】すなわち、従来の高速BiCMOSメモリ
においては、外部回路とのインターフェース信号がEC
Lレベルであるにもかかかわらず、メモリの内部回路は
BiCMOS回路を用いているためMOSレベルであ
る。従って、ECLレベルを内部のMOSレベルに変換
するECL−MOSレベル変換回路が必要であった。と
ころが、このレベル変換回路は現在知られている最も高
速の回路形式を用いても約1nsの遅延が避けられず、
アクセス時間を高速化することに難点があった。これに
対し、本実施例ではメモリセル202の低レベルの信号
電位VLを低電圧化することにより、信号振幅VSが電源
電圧VEEよりも小さく低振幅化できるので、メモリセル
を周辺回路より低電圧化すれば、ワード線の信号振幅を
低振幅化しワードドライバをECL回路で構成すること
が可能になる。これにより、ECL−MOSレベル変換
回路が不要となるためアクセス時間を大幅に高速化する
ことができ、その結果としてメモリ装置の動作を高速化
することが可能となる。
【0054】<実施例3>さらに、ソフトエラーに十分
強くしかも高速で小面積のメモリセルを実現するための
本発明に係るメモリセルの別の実施例について、以下説
明する。
【0055】ところで、図7に示す実施例においてはメ
モリセル202の信号振幅Vsは電源電圧VEEよりも小
さくなっているため、(6)式から明らかなように図1
に示すメモリセル200と比較して蓄積電荷Qmは小さ
くなる。また、図1に示すメモリセル200においても
素子加工寸法の縮小にともなって素子の耐圧が減少する
ためメモリセルの信号振幅Vsを低減する必要があり、
蓄積電荷Qmは減少する傾向にある。
【0056】メモリセルに必要な蓄積電荷Qmの大きさ
は、メモリセルに要求される耐α線性と収集される雑音
電荷の大きさとから決まる。例えば、大型計算機のキャ
ッシュメモリなどに用いられる超高速メモリにおいて
は、誤り訂正符号によるソフトエラー対策は動作速度を
損なうため用いることができないので、メモリセル自体
に高い耐α線性が要求される。その場合、大きな容量を
付加することにより必要な蓄積電荷Qmを確保すること
は可能であるが、あまり大きな容量を付加すると動作速
度が遅くなってしまうという問題が生ずる。また、大き
な容量を付加したうえで高速動作をさせるためにはMO
Sトランジスタのゲート幅を大きくする必要があるの
で、メモリセル面積が大きくなってしまう。
【0057】従って、ソフトエラーに十分強くしかも高
速で小面積のメモリセルを実現するためには、前記実施
例2に示した構成に加えて他のソフトエラー対策が必要
である。図9は、このような対策を行ったメモリセルの
一実施例を示す要部断面図である。なお、本メモリセル
204の等価回路は図7と同様であり、信号電位の低レ
ベルVLはVSS発生回路230に接続され、電源電圧V
EEよりも高い電位に設定されている(不図示)。このメ
モリセル204は、情報蓄積ノードに収集される雑音電
荷を低減することにより、あまり大きな容量CCを付加
しなくても十分なソフトエラー耐性が得られるようにし
たものである。図9に示すように、駆動MOSトランジ
スタMN3、MN4およびトランスファMOSトランジ
スタMN1、MN2(ただし、MN1、MN2、MN
4、MP2は図示されていない)はpウエル35中に形
成され、負荷MOSトランジスタMP1、MP2はnウ
エル36中に形成される。pウエル35はn+層34に
よってp基板40から分離されており、p+層31を介
して負の電源VEEに接続される。また、nウエル36は
n+層39を介してグラウンドに接続される。このよう
な構成とすることにより、α線によってp基板40中に
発生した雑音電荷は、n+層34に遮蔽されてメモリセ
ル204の情報蓄積ノード(MN3のドレイン33等)
には集まらない。さらに、pウエル35中に発生した雑
音電荷の一部もn+層34に吸収されるため、メモリセ
ル204の情報蓄積ノードに収集される雑音電荷を大幅
に低減することができる。
【0058】<実施例4>さらに図10は、収集される
雑音電荷を低減するための手段を施した本発明に係るメ
モリセルの別の実施例を示す要部断面図である。なお、
本実施例においても、メモリセル206の等価回路は図
7と同様であり、信号電位の低レベルVLはVSS発生回
路230に接続され、電源電圧VEEよりも高い電位に設
定されている(不図示)。このメモリセル206におい
ては、pウエル54およびnウエル55の下方および両
ウエル54,55間にはSiO2層61が設けられてお
り、両者をSi基板(図示していない)から分離してい
る。α線によってSi基板中に発生した雑音電荷はSi
2層61によって遮蔽されるため、図9に示した実施
例3と同様にメモリセル206の情報蓄積ノード(MN
3のドレイン53等)に収集される雑音電荷を低減する
ことができる。
【0059】なお、以上述べてきた実施例ではnMOS
に入射したα線によってソフトエラーが起こることを想
定していた。これは、前に述べたように通常のメモリセ
ルではpMOSの占有面積はnMOSと比べてはるかに
小さく、α線が入射してもソフトエラーを起こすほど大
きな雑音電流が流れないためである。しかし、これらの
実施例において、nMOSをpMOSに、pウエルをn
ウエルに、メモリセルの信号電位の高レベルを低レベル
に、などの読み替えを適当に行なうことによりpMOS
に入射したα線によってソフトエラーが起こる場合にも
本発明が同様に適用できることは明らかである。
【0060】<実施例5>また、図11は、図7乃至図
10に示した本発明に係るメモリセルを複数用いたメモ
リ装置の一実施例を示す回路図である。図11において
参照符号300はメモリ装置を示し、この目盛装置30
0はXアドレスバッファ71と、Xデコーダおよびドラ
イバ72と、Yアドレスバッファ73と、Yデコーダお
よびドライバ74と、メモリセル75〜78と、センス
回路79,80と、出力回路81とから構成される。ま
た、同図において、W1、W2はワード線、BL1、B
R1、BL2、BR2はビット線、VYIN1、VYI
N2はビット線選択信号、DI、DI’は書き込み制御
信号である。これらの信号または電源の電圧値の一例を
示せば、ワード線W1、W2は選択時−0.8V、非選
択時−3.2Vであり、ビット線選択信号VYIN1、
VYIN2は選択時−3.0V、非選択時−3.4Vで
あり、書き込み制御信号DI、DI’の高レベルは−
2.6V、低レベルは−3.4Vである。また、VSS
電位は−3.2V、電源電圧VEEは−5.2Vであり、
メモリセルの駆動MOSトランジスタおよびトランスフ
ァMOSトランジスタのpウエルの電位はVEEと同電位
にバイアスされている。
【0061】図11に示したアドレスバッファ71,7
3および出力回路81は、周知の回路であるので動作に
関する説明は省略する。また、デコーダおよびドライバ
72,74の動作に関しては特開平2−265095号
公報に、メモリセル75〜78およびセンス回路79,
80の動作に関しては特開平3−76096号公報にそ
れぞれ詳細な説明が記載されているので、ここでは同様
に説明を省略する。
【0062】本実施例のメモリ装置300の特徴は、メ
モリセル75〜78を周辺回路より低電圧化し、ワード
線W1、W2およびビット線BL1、BR1、BL2、
BR2の信号振幅を低振幅化することにより、アドレス
バッファ71,72、デコーダおよびドライバ72,7
4、センス回路79,80、出力回路81などの周辺回
路を全てECL回路で構成したことである。これによ
り、前述したように従来の高速BiCMOSメモリ装置
では必要だったECL−MOSレベル変換回路が不要と
なるため、情報の読み出だしを高速に行うことができ
る。さらに、ビット線BL1、BR1、BL2、BR2
の充放電がバイポーラトランジスタによって行われるた
め、情報書込みも非常に高速である。
【0063】以上、本発明に係るメモリおよびメモリ装
置の好適な実施例について説明したが、本発明は前記実
施例に限定されることなく、例えば、実施例1乃至実施
例4のメモリセルにおいて、nMOSをpMOSに、p
ウエルをnウエルに、メモリセルの信号電位の高レベル
を低レベルに、などの読み替えを適当に行なうことによ
りpMOSに入射したα線によってソフトエラーが起こ
る場合にも本発明が同様に適用でき、本発明の精神を逸
脱しない範囲内において種々の設計変更をなし得ること
は勿論である。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、メモリセルに小さい容
量を付加し、かつ、駆動MOSトランジスタおよびトラ
ンスファMOSトランジスタがnチャネルの場合には、
pウエルまたはp基板の電位Vbbを電源電圧VEEより低
くするか、または低信号レベルVLを電源電圧VEEより
高く設定し、pチャネルMOSトランジスタの場合に
は、nウエルまたはn基板の電位bbを電源電圧VEEより
高くするか、または高信号レベルVHを高電位側の電源
電圧より低く設定することにより、蓄積電荷を大幅に増
大させることができるため、小面積でソフトエラー耐性
の高いメモリセルおよびメモリ装置を実現することがで
きる。
【0065】また、ソフトエラー耐性を向上させて、な
おかつ信号電圧の低振幅化を図ることにより、ECL−
MOS変換回路を不要にして周辺回路を全てECL回路
で構成することができるため、高速のメモリ装置を実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るメモリセルの一実施例を示す等価
回路図である。
【図2】従来例を示すメモリセルの等価回路図である。
【図3】α線により誘起された雑音電流に対する応答を
記述するためのメモリセルの等価回路図である。
【図4】α線により誘起された雑音電流が高電位側のノ
ード1に流入した場合のノード1およびノード2の電位
変化を示す特性線図であり、(a)は図1に示した構成
の本発明に係るメモリセルの特性線図、(b)は図2に
示した従来のメモリセルの特性線図である。
【図5】図1に示した本発明のメモリセルで使用するV
bb発生回路の一例を示す回路図である。
【図6】図1に示したメモリセルの一実施例を示す要部
断面図である。
【図7】本発明に係るメモリセルの別の実施例を示す等
価回路図である。
【図8】図7に示したメモリセルの一実施例を示す要部
断面図である。
【図9】図7に示したメモリセルに雑音電荷を遮蔽する
構造を持たせた一実施例を示す要部断面図である。
【図10】図7に示したメモリセルに雑音電荷を遮蔽す
る構造を持たせた別の実施例を示す要部断面図である。
【図11】図7に示した本発明のメモリセルを用いたメ
モリ装置の一実施例を示す回路図である。
【符号の説明】
11,31,51…p+層、 12,24,52…n形拡散層、 14,21,35,54…pウエル、 20,40…p形基板、 28,39,58…n+層、 23,34,60…n+埋込層、 59…p+埋込層、 61…SiO2、 71…Xアドレスバッファ、 72…Xデコーダおよびドライバ、 73…Yアドレスバッファ、 74…Yデコーダおよびドライバ、 75〜78,100,200,202,204,206
…メモリセル、 79,80…センス回路、 210…Vbb発生回路、 230…VSS発生回路 300…メモリ装置、 CC…情報蓄積ノードの間に付加した容量、 C1,C2…情報蓄積ノードの対接地容量、 C3…情報蓄積ノードの間の結合容量、 MN3,MN4…駆動MOSトランジスタ、 MP1,MP2…負荷MOSトランジスタ、 Vbb…pウエルの電位、 VF…寄生ダイオードのオンする電圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金谷 一男 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 増田 徹 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 山口 邦彦 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 大畠 賢一 千葉県茂原市早野3681番地 日立デバイス エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 楠 武志 千葉県茂原市早野3681番地 日立デバイス エンジニアリング株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の導電型の導電層中にドレインとソー
    スとが形成され、ゲートとドレインとが互いに交差接続
    された二つの情報蓄積ノード(ノード1及びノード2)
    を有する少なくとも2個の第2の導電型チャネルのMO
    Sトランジスタを含むスタティック型メモリセルにおい
    て、第1の導電型の導電層の電位(Vbb)を、第2の導
    電型チャネルのMOSトランジスタのドレインと第1の
    導電型の導電層とで形成される寄生ダイオードが、α線
    により引き起こされる雑音電流に起因する情報ノードの
    電位変動によってオンしない電圧レベルで、かつ、第2
    の導電型チャネルのMOSトランジスタのソースとは異
    なる電圧レベルに設定したことを特徴とするメモリセ
    ル。
  2. 【請求項2】前記メモリセルの二つの情報蓄積ノード
    (ノード1及びノード2)間に容量(CC)が付加され
    ている請求項1記載のメモリセル。
  3. 【請求項3】前記第1の導電型はp型であり、前記第2
    の導電型はn型であり、かつ、前記第1の導電型の導電
    層の電位(Vbb)の電圧レベルは、メモリセルの信号電
    位の低レベルをVL、メモリセルの前記情報蓄積ノード
    2の対接地容量をC2、前記情報蓄積ノード1とノード
    2間の結合容量をC3、メモリセルの信号振幅をVS、前
    記寄生ダイオードのオンする電圧をVFとしたときに、
    次式で表される条件を満足するように設定したことを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載のメモリセル。 【数1】
  4. 【請求項4】前記第1の導電型はn型であり、前記第2
    の導電型はp型であり、かつ、前記第1の導電型の導電
    層の電位(Vbb)の電圧レベルは,メモリセルの信号電
    位の高レベルをVH、メモリセルの前記情報蓄積ノード
    2の対接地容量をC2、前記情報蓄積ノード1とノード
    2間の結合容量をC3、メモリセルの信号振幅をVS、前
    記寄生ダイオードのオンする電圧をVFとしたときに、
    次式で表される条件を満足するように設定したことを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載のメモリセル。 【数2】
  5. 【請求項5】前記第1の導電型の導電層の下部と第1の
    導電型の基板との間に第2の導電型の高不純物濃度層を
    更に設けると共に、この高不純物濃度層を高電位側の電
    源電圧に接続したことを特徴とする請求項3に記載のメ
    モリセル。
  6. 【請求項6】前記第1の導電型の導電層と前記第1の導
    電型の基板との間および第1の導電型チャネルのMOS
    トランジスタと第2の導電型チャネルのMOSトランジ
    スタとの間は二酸化シリコン層で分離されていることを
    特徴とする請求項3または請求項4に記載のメモリセ
    ル。
  7. 【請求項7】前記第1の導電型の導電層の下部と第1導
    電型の基板との間に第2の導電型の高不純物濃度層を更
    に設けると共に、この高不純物濃度層を低電位側の電源
    電圧に接続したことを特徴とする請求項4に記載のメモ
    リセル。
  8. 【請求項8】請求項3に記載のメモリセルを複数用いた
    メモリ装置において、各前記メモリセルの第1の導電型
    の導電層の電位(Vbb)をメモリ装置の低電位側の電源
    電圧(VEE)よりも低く設定したことを特徴とするメモ
    リ装置。
  9. 【請求項9】請求項3に記載のメモリセルを複数用いた
    メモリ装置において、各前記メモリセルの信号電位の低
    レベル(VL)をメモリ装置の低電位側の電源電圧(V
    EE)よりも高く設定したことを特徴とするメモリ装置。
  10. 【請求項10】請求項4に記載のメモリセルを複数用い
    たメモリ装置において、各前記メモリセルの第1の導電
    型の導電層の電位(Vbb)をメモリ装置の高電位側の電
    源電圧よりも高く設定したことを特徴とするメモリ装
    置。
  11. 【請求項11】請求項4に記載のメモリセルを複数用い
    たメモリ装置において、各前記メモリセルの信号電位の
    高レベル(VH)をメモリ装置の高電位側の電源電圧よ
    りも低く設定したことを特徴とするメモリ装置。
  12. 【請求項12】請求項9または請求項11に記載のメモ
    リ装置において、周辺回路を全てECL回路で構成した
    ことを特徴とするメモリ装置。
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