JPH07161773A - 無電解錫めっきtab用テープキャリアの製造方法 - Google Patents
無電解錫めっきtab用テープキャリアの製造方法Info
- Publication number
- JPH07161773A JPH07161773A JP35531593A JP35531593A JPH07161773A JP H07161773 A JPH07161773 A JP H07161773A JP 35531593 A JP35531593 A JP 35531593A JP 35531593 A JP35531593 A JP 35531593A JP H07161773 A JPH07161773 A JP H07161773A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tin
- tape carrier
- tab
- acid
- plated
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 錫ヒゲの発生を防止することにより高い信頼
性を付与する無電解錫めっきTAB用テープキャリアの
製造方法を提供することにある。 【構成】 錫めっきを施した後にリードパターンをアル
カーノールスルホン酸とフェノールスルホン酸との混合
液等によって酸洗処理するようにした。
性を付与する無電解錫めっきTAB用テープキャリアの
製造方法を提供することにある。 【構成】 錫めっきを施した後にリードパターンをアル
カーノールスルホン酸とフェノールスルホン酸との混合
液等によって酸洗処理するようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は無電解錫めっきTAB用
テープキャリアの製造方法に関し、特に、無電解錫めっ
き工程において発生する微小な錫ヒゲを有効に除去でき
る無電解錫めっきTAB用テープキャリアの製造方法に
関する。
テープキャリアの製造方法に関し、特に、無電解錫めっ
き工程において発生する微小な錫ヒゲを有効に除去でき
る無電解錫めっきTAB用テープキャリアの製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体素子の実装技術の自動化、
高速化を図るために長尺状のテープキャリアにワイヤレ
スボンディングによってICやLSI等の半導体素子を
搭載するTAB(Tape Automated Bo
nding)方式が多く採用されている。
高速化を図るために長尺状のテープキャリアにワイヤレ
スボンディングによってICやLSI等の半導体素子を
搭載するTAB(Tape Automated Bo
nding)方式が多く採用されている。
【0003】図3は、従来のTAB用テープキャリア1
0を示し、ポリイミド系、あるいはポリエステル系の可
撓性を有する絶縁性材料から構成され、半導体素子を収
容するためのデバイスホール11、半導体素子の実装工
程における搬送および位置決めを行うためのスプロケッ
トホール12、半導体素子パッケージの端子引き出し用
のアウターホール13がパンチング加工により設けられ
たフィルムテープ1と、フィルムテープ1の表面にフォ
トエッチングによって形成されたアウターリード14お
よびインナーリード15を有する銅リード2が設けられ
ている。
0を示し、ポリイミド系、あるいはポリエステル系の可
撓性を有する絶縁性材料から構成され、半導体素子を収
容するためのデバイスホール11、半導体素子の実装工
程における搬送および位置決めを行うためのスプロケッ
トホール12、半導体素子パッケージの端子引き出し用
のアウターホール13がパンチング加工により設けられ
たフィルムテープ1と、フィルムテープ1の表面にフォ
トエッチングによって形成されたアウターリード14お
よびインナーリード15を有する銅リード2が設けられ
ている。
【0004】この銅リード2の作成は、まず、フィルム
テープ1の表面に銅箔をラミネートし、この銅箔の表面
にフォトレジストを塗布して乾燥させた後に、所定のリ
ードパターンを有するフォトマスクを通して露光するこ
とによりレジストを感光させる。更に感光されたレジス
トを現像してフォトレジスト層を形成した後、このフォ
トレジスト層をマスクしてエッチングを行うことにより
リードパターンが形成される。
テープ1の表面に銅箔をラミネートし、この銅箔の表面
にフォトレジストを塗布して乾燥させた後に、所定のリ
ードパターンを有するフォトマスクを通して露光するこ
とによりレジストを感光させる。更に感光されたレジス
トを現像してフォトレジスト層を形成した後、このフォ
トレジスト層をマスクしてエッチングを行うことにより
リードパターンが形成される。
【0005】このようにして作成された銅リードに安定
した接合性を与えるために、図4に示すように銅リード
線2の表面に無電解錫めっき4を施す。
した接合性を与えるために、図4に示すように銅リード
線2の表面に無電解錫めっき4を施す。
【0006】TAB用テープキャリア10は、フィルム
テープ1の表面に接着材3によって接着される銅リード
2の表面に錫めっき4が施された構造を有している。
テープ1の表面に接着材3によって接着される銅リード
2の表面に錫めっき4が施された構造を有している。
【0007】TAB用テープキャリア10への半導体素
子の実装作業は、まず、半導体素子(図示せず)をデバ
イスホール11に位置するように配置し、デバイスホー
ル11に突出しているインナーリード15と半導体素子
の電極とを位置合わせした後に加熱したボンディングツ
ールによって圧着する。
子の実装作業は、まず、半導体素子(図示せず)をデバ
イスホール11に位置するように配置し、デバイスホー
ル11に突出しているインナーリード15と半導体素子
の電極とを位置合わせした後に加熱したボンディングツ
ールによって圧着する。
【0008】半導体素子(図示せず)の電極には金バン
プが形成されており、加熱された状態で銅リード2に圧
着されると錫めっき4が溶融してAu−Sn共晶金属が
生じ、電極と銅リード2が接合する。
プが形成されており、加熱された状態で銅リード2に圧
着されると錫めっき4が溶融してAu−Sn共晶金属が
生じ、電極と銅リード2が接合する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の無電解
錫めっきを施されたTAB用テープキャリアによると、
無電解錫めっき処理時において、銅リードに施した錫め
っき表面に微細な錫ヒゲ(直径1μm 以下、長さ10mm
前後)が発生して時間の経過とともに成長するため、成
長した錫ヒゲが隣接するリードに接触して短絡を生じる
という不都合がある。この錫ヒゲは錫ホイスカとは異な
るものであり、サイズは前述した通りでそれより小さ
い。従って、本発明の目的は、錫ヒゲの発生を防止する
とともに高い信頼性を有する無電解錫めっきTAB用テ
ープキャリアの製造方法を提供することにある。
錫めっきを施されたTAB用テープキャリアによると、
無電解錫めっき処理時において、銅リードに施した錫め
っき表面に微細な錫ヒゲ(直径1μm 以下、長さ10mm
前後)が発生して時間の経過とともに成長するため、成
長した錫ヒゲが隣接するリードに接触して短絡を生じる
という不都合がある。この錫ヒゲは錫ホイスカとは異な
るものであり、サイズは前述した通りでそれより小さ
い。従って、本発明の目的は、錫ヒゲの発生を防止する
とともに高い信頼性を有する無電解錫めっきTAB用テ
ープキャリアの製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は錫ヒゲの発生を
防止することにより高い信頼性を付与するため、錫めっ
きを施した後にリードパターンをアルカーノールスルホ
ン酸とフェノールスルホン酸との混合液等によって酸洗
処理する無電解錫めっきTABテープの製造方法を提供
する。
防止することにより高い信頼性を付与するため、錫めっ
きを施した後にリードパターンをアルカーノールスルホ
ン酸とフェノールスルホン酸との混合液等によって酸洗
処理する無電解錫めっきTABテープの製造方法を提供
する。
【0011】
【作用】本発明によると、アルカーノールスルホン酸と
フェノールスルホン酸との混合液によって錫めっきを酸
洗処理することにより、めっき厚さを減ずることなく錫
ヒゲが溶解除去される。
フェノールスルホン酸との混合液によって錫めっきを酸
洗処理することにより、めっき厚さを減ずることなく錫
ヒゲが溶解除去される。
【0012】〔実施例〕以下、本発明の無電解錫めっき
TAB用テープキャリアの製造方法を詳細に説明する。
TAB用テープキャリアの製造方法を詳細に説明する。
【0013】まず、液温60±1℃、浸漬時間4〜6分
でTAB用テープキャリア表面の銅リードに無電解錫め
っきを0.5〜1.0μmの厚さで施す。
でTAB用テープキャリア表面の銅リードに無電解錫め
っきを0.5〜1.0μmの厚さで施す。
【0014】この無電解錫めっきを施されたTAB用テ
ープキャリアを、液濃度が30 vol%で液温60℃のア
ルカーノールスルホン酸とフェノールスルホン酸との混
合液に1分間浸すことにより酸洗処理を施した。
ープキャリアを、液濃度が30 vol%で液温60℃のア
ルカーノールスルホン酸とフェノールスルホン酸との混
合液に1分間浸すことにより酸洗処理を施した。
【0015】このようにして酸洗処理されたTAB用テ
ープキャリアを金属顕微鏡、走査電子顕微鏡(SEM)
により観察し、発生した錫ヒゲの大きさ、発生個数を測
定した。発生個数については、銅リード1本当たりにお
ける発生個数を算出した。
ープキャリアを金属顕微鏡、走査電子顕微鏡(SEM)
により観察し、発生した錫ヒゲの大きさ、発生個数を測
定した。発生個数については、銅リード1本当たりにお
ける発生個数を算出した。
【0016】図1は、本発明のTAB用テープキャリア
と酸洗処理を施さない従来のTAB用テープキャリアの
錫ヒゲの発生数をリード数で除算することにより求めた
錫ヒゲ発生率を比較した結果を示している。図において
錫ヒゲの長さが10μm以下を○で示し、10μm以上
を△で示している。
と酸洗処理を施さない従来のTAB用テープキャリアの
錫ヒゲの発生数をリード数で除算することにより求めた
錫ヒゲ発生率を比較した結果を示している。図において
錫ヒゲの長さが10μm以下を○で示し、10μm以上
を△で示している。
【0017】本発明によると錫ヒゲ発生率が低く、錫ヒ
ゲの大きさ、発生個数共に減少していることがわかる。
ゲの大きさ、発生個数共に減少していることがわかる。
【0018】図2は、本発明のTAB用テープキャリア
と酸洗処理を施さない従来のTAB用テープキャリアの
酸洗処理による錫めっき厚の変化を示す。この図から判
るように、酸洗処理(本発明)によってめっき厚の最小
値は若干低下気味であるが、実質的に影響がないことが
わかった。
と酸洗処理を施さない従来のTAB用テープキャリアの
酸洗処理による錫めっき厚の変化を示す。この図から判
るように、酸洗処理(本発明)によってめっき厚の最小
値は若干低下気味であるが、実質的に影響がないことが
わかった。
【0019】図1および図2の結果に示されるように、
本発明は錫めっき析出時に発生した錫ヒゲを錫めっき厚
を減ずることなく溶解することがわかる。このことか
ら、錫ヒゲの発生状況に応じて酸洗処理の際の酸性溶液
の温度や、処理時間を設定することでより効果的な錫ヒ
ゲの除去が可能となり、錫ひげの成長によってリード間
の短絡を生じることがなく、TAB用テープキャリアに
高い信頼性を付与することができる。
本発明は錫めっき析出時に発生した錫ヒゲを錫めっき厚
を減ずることなく溶解することがわかる。このことか
ら、錫ヒゲの発生状況に応じて酸洗処理の際の酸性溶液
の温度や、処理時間を設定することでより効果的な錫ヒ
ゲの除去が可能となり、錫ひげの成長によってリード間
の短絡を生じることがなく、TAB用テープキャリアに
高い信頼性を付与することができる。
【0020】本実施例では、TAB用テープキャリアの
酸洗処理にアルカーノールスルホン酸とフェノールスル
ホン酸との混合液を使用したが、これに限定されるもの
ではなく、例えば、ホウフッ化水素酸等を使用しても良
い。
酸洗処理にアルカーノールスルホン酸とフェノールスル
ホン酸との混合液を使用したが、これに限定されるもの
ではなく、例えば、ホウフッ化水素酸等を使用しても良
い。
【0021】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の無電解錫め
っきTAB用テープキャリアの製造方法によると、錫め
っきを施した後にリードパターンをアルカーノールスル
ホン酸とフェノールスルホン酸との混合液等によって酸
洗処理するようにしたため、錫ヒゲの発生を防止するこ
とにより高い信頼性を付与することができる。
っきTAB用テープキャリアの製造方法によると、錫め
っきを施した後にリードパターンをアルカーノールスル
ホン酸とフェノールスルホン酸との混合液等によって酸
洗処理するようにしたため、錫ヒゲの発生を防止するこ
とにより高い信頼性を付与することができる。
【図1】本発明における錫ヒゲ発生率を示す説明図であ
る。
る。
【図2】本発明における錫めっき厚さの比較を示す説明
図である。
図である。
【図3】従来のTAB用テープキャリアを示す平面図で
ある。
ある。
【図4】従来のTAB用テープキャリアを示す断面図で
ある。
ある。
1 フィルムテープ 2 銅リード 3 接着剤 4 錫めっき 10 テープキャリア 11 デバイス
ホール 12 スプロケットホール 13 アウター
ホール 14 アウターリード 15 インナー
リード
ホール 12 スプロケットホール 13 アウター
ホール 14 アウターリード 15 インナー
リード
Claims (3)
- 【請求項1】 可撓性を有するテープ状の絶縁性材料に
銅箔を接着し、フォトエッチングによってリードパター
ンを形成した後に前記リードパターンの表面に錫めっき
を施してなるTAB用テープキャリアの製造方法におい
て、 前記錫めっきを施した後、前記リードパターンを酸洗処
理して錫ヒゲを除去することを特徴とする無電解錫めっ
きTAB用テープキャリアの製造方法。 - 【請求項2】 前記酸洗処理は、濃度20〜40 vol
%、温度40〜60℃のアルカーノールスルホン酸とフ
ェノールスルホン酸との混合液によって行う請求項第1
項記載の無電解錫めっきTAB用テープキャリアの製造
方法。 - 【請求項3】 前記酸洗処理は、0.5〜1.5分で行
われる請求項第2項記載の無電解錫めっきTAB用テー
プキャリアの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35531593A JPH07161773A (ja) | 1993-12-02 | 1993-12-02 | 無電解錫めっきtab用テープキャリアの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35531593A JPH07161773A (ja) | 1993-12-02 | 1993-12-02 | 無電解錫めっきtab用テープキャリアの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07161773A true JPH07161773A (ja) | 1995-06-23 |
Family
ID=18443212
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35531593A Pending JPH07161773A (ja) | 1993-12-02 | 1993-12-02 | 無電解錫めっきtab用テープキャリアの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07161773A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007169746A (ja) * | 2005-12-26 | 2007-07-05 | Ishihara Chem Co Ltd | 無電解スズメッキの後処理方法 |
WO2020230504A1 (ja) * | 2019-05-10 | 2020-11-19 | 昭和電工株式会社 | フレキシブル配線回路基板の製造方法 |
-
1993
- 1993-12-02 JP JP35531593A patent/JPH07161773A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007169746A (ja) * | 2005-12-26 | 2007-07-05 | Ishihara Chem Co Ltd | 無電解スズメッキの後処理方法 |
WO2020230504A1 (ja) * | 2019-05-10 | 2020-11-19 | 昭和電工株式会社 | フレキシブル配線回路基板の製造方法 |
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