JPH07161510A - マルチワイパーの製造方法およびマルチワイパー形成品の製造方法 - Google Patents
マルチワイパーの製造方法およびマルチワイパー形成品の製造方法Info
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- JPH07161510A JPH07161510A JP5340664A JP34066493A JPH07161510A JP H07161510 A JPH07161510 A JP H07161510A JP 5340664 A JP5340664 A JP 5340664A JP 34066493 A JP34066493 A JP 34066493A JP H07161510 A JPH07161510 A JP H07161510A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 不良品の発生率が低く、ダウンサイジング化
と、オール貴金属から必要部位のみの部分貴金属合金の
使用を図ることができる。 【構成】 バネ用銅合金材製のフープ材の両側部にパイ
ロット孔を形成した後、該フープ材の幅方向に貴金属細
線を溶接固定する貴金属細線の固定工程4と、パイロッ
ト孔よりも内側の両側部寄りで、貴金属細線が位置する
部位にストッパーダイを挿入することができるサイド孔
を形成するサイド孔形成工程6と、サイド孔にストッパ
ーダイを挿入して支持し、該サイド孔間のフープ材部位
に所定間隔で該フープ材の長さ方向に複数回に分けてほ
ぼサイド孔の長さ寸法となるようにスリットプレス加工
によって複数本のスリットを形成するスリット形成工程
8と、フープ材のマルチワイパーの先端部となる部位を
切断し、マルチワイパー形状に曲げ加工する成型工程1
1と、バネ機能を調整するための熱処理を行なう熱処理
工程12からなる。
と、オール貴金属から必要部位のみの部分貴金属合金の
使用を図ることができる。 【構成】 バネ用銅合金材製のフープ材の両側部にパイ
ロット孔を形成した後、該フープ材の幅方向に貴金属細
線を溶接固定する貴金属細線の固定工程4と、パイロッ
ト孔よりも内側の両側部寄りで、貴金属細線が位置する
部位にストッパーダイを挿入することができるサイド孔
を形成するサイド孔形成工程6と、サイド孔にストッパ
ーダイを挿入して支持し、該サイド孔間のフープ材部位
に所定間隔で該フープ材の長さ方向に複数回に分けてほ
ぼサイド孔の長さ寸法となるようにスリットプレス加工
によって複数本のスリットを形成するスリット形成工程
8と、フープ材のマルチワイパーの先端部となる部位を
切断し、マルチワイパー形状に曲げ加工する成型工程1
1と、バネ機能を調整するための熱処理を行なう熱処理
工程12からなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は可変抵抗多軸摺動ブラシ
接点と称されるサーメットトリマー用、エンコーダ用、
マイクロモータ用、ポテンショメータ用、精密ボリウム
接点用およびマイクロコネクター用マルチワイパーの製
造方法およびマルチワイパー形成品の製造方法に関す
る。
接点と称されるサーメットトリマー用、エンコーダ用、
マイクロモータ用、ポテンショメータ用、精密ボリウム
接点用およびマイクロコネクター用マルチワイパーの製
造方法およびマルチワイパー形成品の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のマルチワイパーは、貴金属多元合
金で形成した線材を20〜21本並列し、該並列状態を
保つように根元部に板状のスペーサーを溶接固定すると
ともに、先端部を任意の形状に曲げ加工して形成されて
いる。
金で形成した線材を20〜21本並列し、該並列状態を
保つように根元部に板状のスペーサーを溶接固定すると
ともに、先端部を任意の形状に曲げ加工して形成されて
いる。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】従来のマルチワイパ
ーはスペーサーと貴金属多元合金の線材とをスポット溶
接で固定しているため、スポット溶接固定が確実にでき
ず、脱落事故が多発するとともに、スポット溶接のため
の線径公差を溶着時に包括制御できず、不良率が30パ
ーセントにもなるという欠点がある。また、スペーサー
部分が突起状態となるため、該部分が厚肉状態となり、
マイクロ空間を拡大占拠してダウンサイジング(軽薄短
小)化を阻害するという欠点がある。さらに、貴金属多
元合金は物性から見て貴金属化合物であり、実質的な合
金ではないため、貴金属線材の線材加工時にリダクショ
ン硬化が大となり、脆く、弾性係数が高い。このため、
シャンク部材に長い距離設定しなければならず、ダウン
サイジング化を図ることができないという欠点がある。
貴金属化合物の材質は本来、バネ性能がないため摺動接
触時の反発バネ性は発生しずらく、逆に接触時31度以
上の弾性加圧わん曲負荷に耐えられず、塑性変形を起こ
し、バネ機能を失い、被摺動部である抵抗膜面から離れ
て接触摺動不良を起こすという欠点があり、この欠点を
解消するために、貴金属線材の本数を増加させるとコス
ト高になるという欠点がある。導電率は4.0〜6.0
パーセント以下であるため電気抵抗値が高く、発熱し
て、さらに導電率が下がり、これを補うため摺動接点部
を強く押し付ける。このため、摺動接点に摺動対応して
いる抵抗値調整機能用焼付けペースト帯である被摺動面
を傷付け、粉を作り出し、この粉が当該電子部品の心臓
部である機能を低下させるだけでなく、機能不全や組立
て完成製品に対して機能破壊を来してしまう事故を起こ
すという欠点がある。シャンク部の物性は貴金属化合物
であり、ドローイング加工時のリダクションによる加工
硬化も起こしているため、スペックにきびしい要求を出
す顧客には、弾性係数値を低くさせるために不活性雰囲
気炉による熱処理加工を施して硬度を下げているが、硬
度を下げるだけではバネ性能は出ない。摺動接触部位は
益々、塑性変形を起こし、機能を失うという欠点があ
る。
ーはスペーサーと貴金属多元合金の線材とをスポット溶
接で固定しているため、スポット溶接固定が確実にでき
ず、脱落事故が多発するとともに、スポット溶接のため
の線径公差を溶着時に包括制御できず、不良率が30パ
ーセントにもなるという欠点がある。また、スペーサー
部分が突起状態となるため、該部分が厚肉状態となり、
マイクロ空間を拡大占拠してダウンサイジング(軽薄短
小)化を阻害するという欠点がある。さらに、貴金属多
元合金は物性から見て貴金属化合物であり、実質的な合
金ではないため、貴金属線材の線材加工時にリダクショ
ン硬化が大となり、脆く、弾性係数が高い。このため、
シャンク部材に長い距離設定しなければならず、ダウン
サイジング化を図ることができないという欠点がある。
貴金属化合物の材質は本来、バネ性能がないため摺動接
触時の反発バネ性は発生しずらく、逆に接触時31度以
上の弾性加圧わん曲負荷に耐えられず、塑性変形を起こ
し、バネ機能を失い、被摺動部である抵抗膜面から離れ
て接触摺動不良を起こすという欠点があり、この欠点を
解消するために、貴金属線材の本数を増加させるとコス
ト高になるという欠点がある。導電率は4.0〜6.0
パーセント以下であるため電気抵抗値が高く、発熱し
て、さらに導電率が下がり、これを補うため摺動接点部
を強く押し付ける。このため、摺動接点に摺動対応して
いる抵抗値調整機能用焼付けペースト帯である被摺動面
を傷付け、粉を作り出し、この粉が当該電子部品の心臓
部である機能を低下させるだけでなく、機能不全や組立
て完成製品に対して機能破壊を来してしまう事故を起こ
すという欠点がある。シャンク部の物性は貴金属化合物
であり、ドローイング加工時のリダクションによる加工
硬化も起こしているため、スペックにきびしい要求を出
す顧客には、弾性係数値を低くさせるために不活性雰囲
気炉による熱処理加工を施して硬度を下げているが、硬
度を下げるだけではバネ性能は出ない。摺動接触部位は
益々、塑性変形を起こし、機能を失うという欠点があ
る。
【0004】本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、
製造が容易で、不良品の発生率が低く、ダウンサイジン
グ化を図ることができるとともに、十分なバネ性能が得
られ、マルチワイパーの摺動摩耗と被摺動面の損傷を効
率よく防止することができるマルチワイパーの製造方法
およびマルチワイパー形成品の製造方法を提供すること
を目的としている。
製造が容易で、不良品の発生率が低く、ダウンサイジン
グ化を図ることができるとともに、十分なバネ性能が得
られ、マルチワイパーの摺動摩耗と被摺動面の損傷を効
率よく防止することができるマルチワイパーの製造方法
およびマルチワイパー形成品の製造方法を提供すること
を目的としている。
【0005】本発明の前記ならびにそのほかの目的と新
規な特徴は次の説明を添付図面と照し合せて読むと、よ
り完全に明らかになるであろう。ただし、図面はもっぱ
ら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定する
ものではない。
規な特徴は次の説明を添付図面と照し合せて読むと、よ
り完全に明らかになるであろう。ただし、図面はもっぱ
ら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定する
ものではない。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明はバネ用銅合金材製のフープ材の両側部に所
定間隔のパイロット孔を形成するパイロット孔形成工程
と、このパイロット孔形成工程を経たフープ材に所定間
隔で、該フープ材の幅方向に貴金属細線を溶接固定する
貴金属細線の固定工程と、この貴金属細線の固定工程を
経たフープ材の前記パイロット孔よりも内側の両側部寄
りで、所定位置に前記貴金属細線が位置する部位にスト
ッパーダイを挿入することができるサイド孔を所定間隔
で形成するサイド孔形成工程と、このサイド孔形成工程
を経たフープ材のサイド孔にストッパーダイを挿入して
支持し、該サイド孔間のフープ材部位に所定間隔で該フ
ープ材の長さ方向に複数回に分けてほぼサイド孔の長さ
寸法となるようにスリットプレス加工によって複数本の
スリットを形成するスリット形成工程と、このスリット
形成工程を経たフープ材のマルチワイパーの先端部とな
る部位を切断し、マルチワイパー形状に曲げ加工する成
型工程と、この成型工程を経たリードフレームに取付け
られたまま、あるいはリードフレームより外された状態
でバネ機能を調整するための熱処理を行なう熱処理工程
とでマルチワイパーの製造方法を構成している。
に、本発明はバネ用銅合金材製のフープ材の両側部に所
定間隔のパイロット孔を形成するパイロット孔形成工程
と、このパイロット孔形成工程を経たフープ材に所定間
隔で、該フープ材の幅方向に貴金属細線を溶接固定する
貴金属細線の固定工程と、この貴金属細線の固定工程を
経たフープ材の前記パイロット孔よりも内側の両側部寄
りで、所定位置に前記貴金属細線が位置する部位にスト
ッパーダイを挿入することができるサイド孔を所定間隔
で形成するサイド孔形成工程と、このサイド孔形成工程
を経たフープ材のサイド孔にストッパーダイを挿入して
支持し、該サイド孔間のフープ材部位に所定間隔で該フ
ープ材の長さ方向に複数回に分けてほぼサイド孔の長さ
寸法となるようにスリットプレス加工によって複数本の
スリットを形成するスリット形成工程と、このスリット
形成工程を経たフープ材のマルチワイパーの先端部とな
る部位を切断し、マルチワイパー形状に曲げ加工する成
型工程と、この成型工程を経たリードフレームに取付け
られたまま、あるいはリードフレームより外された状態
でバネ機能を調整するための熱処理を行なう熱処理工程
とでマルチワイパーの製造方法を構成している。
【0007】
【作用】上記のように構成されたマルチワイパーの製造
方法は、バネ用銅合金材製のフープ材をパイロット孔を
用いて順次移送させながら、貴金属細線を固定、サイド
孔、複数本のスリットを形成した後、マルチワイパーの
先端部となる部位を切断し、マルチワイパー形状に曲げ
加工した後、熱処理し、リードフレームを除去すること
により、マルチワイパーができ上がる。
方法は、バネ用銅合金材製のフープ材をパイロット孔を
用いて順次移送させながら、貴金属細線を固定、サイド
孔、複数本のスリットを形成した後、マルチワイパーの
先端部となる部位を切断し、マルチワイパー形状に曲げ
加工した後、熱処理し、リードフレームを除去すること
により、マルチワイパーができ上がる。
【0008】
【本発明の実施例】以下、図面に示す実施例により、本
発明を詳細に説明する。
発明を詳細に説明する。
【0009】図1ないし図14の本発明の第1の実施例
において、1は図2に示すようにバネ用銅合金材製のフ
ープ材2の両端部に所定間隔の製品を1個作ることがで
きる間隔のパイロット孔3を形成するパイロット孔形成
工程で、このパイロット孔形成工程1で使用されるフー
プ材2は、例えば厚さが0.5ミリメーター以下で、幅
寸法が製品の幅寸法+2.3ミリメーターで、バネ用リ
ン青銅合金、バネ用ベリリウム銅合金、バネ用洋白、バ
ネ用不動態銅合金材等が使用されている。
において、1は図2に示すようにバネ用銅合金材製のフ
ープ材2の両端部に所定間隔の製品を1個作ることがで
きる間隔のパイロット孔3を形成するパイロット孔形成
工程で、このパイロット孔形成工程1で使用されるフー
プ材2は、例えば厚さが0.5ミリメーター以下で、幅
寸法が製品の幅寸法+2.3ミリメーターで、バネ用リ
ン青銅合金、バネ用ベリリウム銅合金、バネ用洋白、バ
ネ用不動態銅合金材等が使用されている。
【0010】4は前記パイロット孔形成工程1を経たフ
ープ材2をパイロット孔3を用いて移送しながら、該フ
ープ材2に図3に示すように所定間隔でフープ材2の幅
方向に貴金属細線5をシーム溶接によって固定する貴金
属細線の固定工程で、この貴金属細線の固定工程4で使
用される貴金属細線5は断面形状が丸、半丸、台形、長
方形状、三角形状、多角形状等に形成され、直径寸法
が、例えば0.1〜0.02ミリメーターのものが使用
されている。
ープ材2をパイロット孔3を用いて移送しながら、該フ
ープ材2に図3に示すように所定間隔でフープ材2の幅
方向に貴金属細線5をシーム溶接によって固定する貴金
属細線の固定工程で、この貴金属細線の固定工程4で使
用される貴金属細線5は断面形状が丸、半丸、台形、長
方形状、三角形状、多角形状等に形成され、直径寸法
が、例えば0.1〜0.02ミリメーターのものが使用
されている。
【0011】6は図4に示すように、前記貴金属細線の
固定工程4を経たフープ材2の前記パイロット孔3より
も内側の両側部寄りで、所定位置に前記貴金属細線5が
位置する部位に所定間隔でサイド孔7、7を形成するサ
イド孔形成工程で、このサイド孔形成工程6で形成され
るサイド孔7、7は、次工程でフープ材の移動を阻止
と、後述のスリット加工時のスリットされた軸線が外側
に膨らまず、よじれないようにするためのストッパーダ
イを挿入するためのもので、前記パイロット孔3、3間
に該パイロット孔3、3のピッチ間隔よりもわずかに狭
い長さ寸法に形成されている。
固定工程4を経たフープ材2の前記パイロット孔3より
も内側の両側部寄りで、所定位置に前記貴金属細線5が
位置する部位に所定間隔でサイド孔7、7を形成するサ
イド孔形成工程で、このサイド孔形成工程6で形成され
るサイド孔7、7は、次工程でフープ材の移動を阻止
と、後述のスリット加工時のスリットされた軸線が外側
に膨らまず、よじれないようにするためのストッパーダ
イを挿入するためのもので、前記パイロット孔3、3間
に該パイロット孔3、3のピッチ間隔よりもわずかに狭
い長さ寸法に形成されている。
【0012】8は前記サイド孔形成工程6を経たフープ
材2のサイド孔7、7に、図5および図6に示すように
ストッパーダイ9、9を挿入し、該サイド孔7、7間の
フープ材部位に所定間隔で前記サイド孔7の長さ寸法と
ほぼ同じ長さ寸法の複数本のスリット10を形成するス
リット形成工程で、このスリット形成工程8は前記サイ
ド孔7、7寄りの部位から複数回、本実施例では図5、
図7、図8、図9に示すように4回に分けたスリットプ
レス加工によって、複数本、本実施例では11本のスリ
ット10を形成している。
材2のサイド孔7、7に、図5および図6に示すように
ストッパーダイ9、9を挿入し、該サイド孔7、7間の
フープ材部位に所定間隔で前記サイド孔7の長さ寸法と
ほぼ同じ長さ寸法の複数本のスリット10を形成するス
リット形成工程で、このスリット形成工程8は前記サイ
ド孔7、7寄りの部位から複数回、本実施例では図5、
図7、図8、図9に示すように4回に分けたスリットプ
レス加工によって、複数本、本実施例では11本のスリ
ット10を形成している。
【0013】11は前記スリット形成工程8を経たフー
プ材2のマルチワイパーの先端部となる部位を、図10
および図11に示すように切断するとともに、図12お
よび図13に示すように曲げ加工する成型工程で、この
成型工程11は切断プレスやフォーミング成型プレスが
用いられる。なお、この成型工程11でマルチワイパー
の形状に成型されるマルチワイパーの形状は図示された
ものに限らず、従来から使用されている形状は勿論、マ
ルチワイパーとして使用できる形状であれば、どんな形
状に成型してもよい。
プ材2のマルチワイパーの先端部となる部位を、図10
および図11に示すように切断するとともに、図12お
よび図13に示すように曲げ加工する成型工程で、この
成型工程11は切断プレスやフォーミング成型プレスが
用いられる。なお、この成型工程11でマルチワイパー
の形状に成型されるマルチワイパーの形状は図示された
ものに限らず、従来から使用されている形状は勿論、マ
ルチワイパーとして使用できる形状であれば、どんな形
状に成型してもよい。
【0014】12は前記成型工程11を経たリードフレ
ーム13に取付けられた状態で、図14に示すように成
型マルチワイパー14のバネ機能を調整するための熱処
理を行なう熱処理工程で、この熱処理工程12はエージ
ング真空熱処理、または不活性ガス熱処理を行なうもの
で、例えば400度以下で、10〜15分間保持した
後、徐冷する。
ーム13に取付けられた状態で、図14に示すように成
型マルチワイパー14のバネ機能を調整するための熱処
理を行なう熱処理工程で、この熱処理工程12はエージ
ング真空熱処理、または不活性ガス熱処理を行なうもの
で、例えば400度以下で、10〜15分間保持した
後、徐冷する。
【0015】15は前記熱処理工程12を経たリードフ
レーム13が取付けられた状態のものを、検査しながら
巻き取り、梱包する仕上げ工程である。
レーム13が取付けられた状態のものを、検査しながら
巻き取り、梱包する仕上げ工程である。
【0016】上記のように製造されたマルチワイパー形
成品16は、顧客先でリードフレーム13よりマルチワ
イパー17を切り離しながらサーメットトリマー、マイ
クロモーター、磁気エンコーダ等に自動組み込み装置等
で組み込まれる。
成品16は、顧客先でリードフレーム13よりマルチワ
イパー17を切り離しながらサーメットトリマー、マイ
クロモーター、磁気エンコーダ等に自動組み込み装置等
で組み込まれる。
【0017】
【本発明の異なる実施例】次に図15ないし図19に示
す本発明の異なる実施例につき説明する。なお、これら
の本発明の異なる実施例の説明に当って、前記本発明の
第1の実施例と同一構成部分には同一符号を付して重複
する説明を省略する。
す本発明の異なる実施例につき説明する。なお、これら
の本発明の異なる実施例の説明に当って、前記本発明の
第1の実施例と同一構成部分には同一符号を付して重複
する説明を省略する。
【0018】図15ないし図17の本発明の第2の実施
例において、前記本発明の第1の実施例と主に異なる点
は、成型工程11を経たものを図16に示すようにリー
ドフレーム13から成型マルチワイパー14を切り離す
リードフレーム除去工程18を行なった後、図17に示
すように成型マルチワイパー14を熱処理工程12で熱
処理した点で、このようにしてマルチワイパー17を製
造してもよい。
例において、前記本発明の第1の実施例と主に異なる点
は、成型工程11を経たものを図16に示すようにリー
ドフレーム13から成型マルチワイパー14を切り離す
リードフレーム除去工程18を行なった後、図17に示
すように成型マルチワイパー14を熱処理工程12で熱
処理した点で、このようにしてマルチワイパー17を製
造してもよい。
【0019】図18および図19の本発明の第3の実施
例において、前記本発明の第1の実施例と主に異なる点
は、スリット形成工程8後に図19に示すように、熱処
理工程12および仕上げ工程15を行ない、マルチワイ
パー形成品16Aを製造した点で、このようにして製造
されたマルチワイパー形成品16Aは、顧客先でリード
フレームより切り離して使用したり、リードフレームに
取付けられている状態で、所定形状に成型する成型工程
を行なった後、リードフレームより切り離して使用され
る。
例において、前記本発明の第1の実施例と主に異なる点
は、スリット形成工程8後に図19に示すように、熱処
理工程12および仕上げ工程15を行ない、マルチワイ
パー形成品16Aを製造した点で、このようにして製造
されたマルチワイパー形成品16Aは、顧客先でリード
フレームより切り離して使用したり、リードフレームに
取付けられている状態で、所定形状に成型する成型工程
を行なった後、リードフレームより切り離して使用され
る。
【0020】
【本発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発
明にあっては次に列挙する効果が得られる。
明にあっては次に列挙する効果が得られる。
【0021】(1)バネ用銅合金材製のフープ材の両側
部に所定間隔のパイロット孔を形成するパイロット孔形
成工程と、このパイロット孔形成工程を経たフープ材に
所定間隔で、該フープ材の幅方向に貴金属細線を溶接固
定する貴金属細線の固定工程と、この貴金属細線の固定
工程を経たフープ材の前記パイロット孔よりも内側の両
側部寄りで、所定位置に前記貴金属細線が位置する部位
にストッパーダイを挿入することができるサイド孔を所
定間隔で形成するサイド孔形成工程と、このサイド孔形
成工程を経たフープ材のサイド孔にストッパーダイを挿
入して支持し、該サイド孔間のフープ材部位に所定間隔
で該フープ材の長さ方向に複数回に分けてほぼサイド孔
の長さ寸法となるようにスリットプレス加工によって複
数本のスリットを形成するスリット形成工程と、このス
リット形成工程を経たフープ材のマルチワイパーの先端
部となる部位を切断し、マルチワイパー形状に曲げ加工
する成型工程と、この成型工程を経たリードフレームに
取付けられたままの状態でバネ機能を調整するための熱
処理を行なう熱処理工程とからなるので、製造が容易
で、不良品の発生率が低く、ダウンサイジング化と、オ
ール貴金属から必要部位のみの部分貴金属合金の使用を
図ることができる。
部に所定間隔のパイロット孔を形成するパイロット孔形
成工程と、このパイロット孔形成工程を経たフープ材に
所定間隔で、該フープ材の幅方向に貴金属細線を溶接固
定する貴金属細線の固定工程と、この貴金属細線の固定
工程を経たフープ材の前記パイロット孔よりも内側の両
側部寄りで、所定位置に前記貴金属細線が位置する部位
にストッパーダイを挿入することができるサイド孔を所
定間隔で形成するサイド孔形成工程と、このサイド孔形
成工程を経たフープ材のサイド孔にストッパーダイを挿
入して支持し、該サイド孔間のフープ材部位に所定間隔
で該フープ材の長さ方向に複数回に分けてほぼサイド孔
の長さ寸法となるようにスリットプレス加工によって複
数本のスリットを形成するスリット形成工程と、このス
リット形成工程を経たフープ材のマルチワイパーの先端
部となる部位を切断し、マルチワイパー形状に曲げ加工
する成型工程と、この成型工程を経たリードフレームに
取付けられたままの状態でバネ機能を調整するための熱
処理を行なう熱処理工程とからなるので、製造が容易
で、不良品の発生率が低く、ダウンサイジング化と、オ
ール貴金属から必要部位のみの部分貴金属合金の使用を
図ることができる。
【0022】(2)前記(1)によって、製造されたマ
ルチワイパーは十分なバネ性能が得られ、摺動摩耗を効
率よく防止するとともに、組み込まれるトリマー、マイ
クロモータ、磁気エンコーダ等の摺動面の損傷を効率よ
く防止することができる。
ルチワイパーは十分なバネ性能が得られ、摺動摩耗を効
率よく防止するとともに、組み込まれるトリマー、マイ
クロモータ、磁気エンコーダ等の摺動面の損傷を効率よ
く防止することができる。
【0023】(3)前記(1)によって、順送金型を用
いて製造することができるので、効率よく製造でき、コ
ストの低減を図ることができる。
いて製造することができるので、効率よく製造でき、コ
ストの低減を図ることができる。
【0024】(4)前記(1)によって、マルチワイパ
ーの接触面に貴金属が位置するので、摺動性と導電性が
良好なマルチワイパーを製造することができる。
ーの接触面に貴金属が位置するので、摺動性と導電性が
良好なマルチワイパーを製造することができる。
【0025】(5)前記(1)によって、マルチワイパ
ーを製造するため、従来のように線材が脱落する不良品
の発生を確実に阻止することができる。
ーを製造するため、従来のように線材が脱落する不良品
の発生を確実に阻止することができる。
【図1】本発明の第1の実施例を示す工程図。
【図2】フープ材にパイロット孔を形成した状態の説明
図。
図。
【図3】フープ材に貴金属細線を固定した状態の説明
図。
図。
【図4】フープ材にサイド孔を形成した状態の説明図。
【図5】フープ材にスリットを形成した状態の平面図。
【図6】フープ材にスリットを形成した状態の断面図。
【図7】2回目のスリットを形成した状態の平面図。
【図8】3回目のスリットを形成した状態の平面図。
【図9】4回目のスリットを形成した状態の平面図。
【図10】成型工程で切断した状態の平面図。
【図11】成型工程で切断した状態の断面図。
【図12】成型工程で第1の曲げ加工をした状態の断面
図。
図。
【図13】成型工程で第2の曲げ加工をした状態の断面
図。
図。
【図14】熱処理工程の説明図。
【図15ないし図17】本発明の第2の実施例を示す説
明図。
明図。
【図18および図19】本発明の第3の実施例を示す説
明図。
明図。
1:パイロット孔形成工程、 2:フープ材、3:
パイロット孔、 4:貴金属細線の固定工
程、5:貴金属細線、 6:サイド孔形
成工程、7:サイド孔、 8:スリッ
ト形成工程、9:ストッパーダイ、 10:
スリット、11:成型工程、 12:熱
処理工程、13:リードフレーム、 14:成
型マルチワイパー、15:仕上げ工程、
16、16A:マルチワイパー形成品、17:マルチワ
イパー、 18:リードフレーム除去工程。
パイロット孔、 4:貴金属細線の固定工
程、5:貴金属細線、 6:サイド孔形
成工程、7:サイド孔、 8:スリッ
ト形成工程、9:ストッパーダイ、 10:
スリット、11:成型工程、 12:熱
処理工程、13:リードフレーム、 14:成
型マルチワイパー、15:仕上げ工程、
16、16A:マルチワイパー形成品、17:マルチワ
イパー、 18:リードフレーム除去工程。
Claims (3)
- 【請求項1】 バネ用銅合金材製のフープ材の両側部に
所定間隔のパイロット孔を形成するパイロット孔形成工
程と、このパイロット孔形成工程を経たフープ材に所定
間隔で、該フープ材の幅方向に貴金属細線を溶接固定す
る貴金属細線の固定工程と、この貴金属細線の固定工程
を経たフープ材の前記パイロット孔よりも内側の両側部
寄りで、所定位置に前記貴金属細線が位置する部位にス
トッパーダイを挿入することができるサイド孔を所定間
隔で形成するサイド孔形成工程と、このサイド孔形成工
程を経たフープ材のサイド孔にストッパーダイを挿入し
て支持し、該サイド孔間のフープ材部位に所定間隔で該
フープ材の長さ方向に複数回に分けてほぼサイド孔の長
さ寸法となるようにスリットプレス加工によって複数本
のスリットを形成するスリット形成工程と、このスリッ
ト形成工程を経たフープ材のマルチワイパーの先端部と
なる部位を切断し、マルチワイパー形状に曲げ加工する
成型工程と、この成型工程を経たリードフレームに取付
けられたままの状態でバネ機能を調整するための熱処理
を行なう熱処理工程とを含むことを特徴とするマルチワ
イパーの製造方法。 - 【請求項2】 バネ用銅合金材製のフープ材の両側部に
所定間隔のパイロット孔を形成するパイロット孔形成工
程と、このパイロット孔形成工程を経たフープ材に所定
間隔で、該フープ材の幅方向に貴金属細線を溶接固定す
る貴金属細線の固定工程と、この貴金属細線の固定工程
を経たフープ材の前記パイロット孔よりも内側の両側部
寄りで、所定位置に前記貴金属細線が位置する部位にス
トッパーダイを挿入することができるサイド孔を所定間
隔で形成するサイド孔形成工程と、このサイド孔形成工
程を経たフープ材のサイド孔にストッパーダイを挿入し
て支持し、該サイド孔間のフープ材部位に所定間隔で該
フープ材の長さ方向に複数回に分けてほぼサイド孔の長
さ寸法となるようにスリットプレス加工によって複数本
のスリットを形成するスリット形成工程と、このスリッ
ト形成工程を経たフープ材のマルチワイパーの先端部と
なる部位を切断し、マルチワイパー形状に曲げ加工する
成型工程と、この成型工程を経た後リードフレームを取
り外した状態でバネ機能を調整するための熱処理を行な
う熱処理工程とを含むことを特徴とするマルチワイパー
の製造方法。 - 【請求項3】 バネ用銅合金材製のフープ材の両側部に
所定間隔のパイロット孔を形成するパイロット孔形成工
程と、このパイロット孔形成工程を経たフープ材に所定
間隔で該フープ材の幅方向に貴金属細線を溶接固定する
貴金属細線の固定工程と、この貴金属細線の固定工程を
経たフープ材の前記パイロット孔よりも内側の両側部寄
りで所定位置に前記貴金属細線が位置する部位にストッ
パーダイを挿入することができるサイド孔を所定間隔で
形成するサイド孔形成工程と、このサイド孔形成工程を
経たフープ材のサイド孔にストッパーダイを挿入して支
持し、該サイド孔間のフープ材部位に所定間隔で該フー
プ材の長さ方向に複数回に分けてほぼサイド孔の長さ寸
法となるように形成したスリット形成工程と、このスリ
ット形成工程を経たフープ材をバネ機能を調整するため
の熱処理を行なう熱処理工程とを含むことを特徴とする
マルチワイパー形成品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5340664A JPH07161510A (ja) | 1993-12-08 | 1993-12-08 | マルチワイパーの製造方法およびマルチワイパー形成品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5340664A JPH07161510A (ja) | 1993-12-08 | 1993-12-08 | マルチワイパーの製造方法およびマルチワイパー形成品の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07161510A true JPH07161510A (ja) | 1995-06-23 |
Family
ID=18339143
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5340664A Pending JPH07161510A (ja) | 1993-12-08 | 1993-12-08 | マルチワイパーの製造方法およびマルチワイパー形成品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07161510A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101023534B1 (ko) * | 2010-04-05 | 2011-03-21 | 신영민 | 휠 밸런스 웨이트 및 그 제조방법 |
-
1993
- 1993-12-08 JP JP5340664A patent/JPH07161510A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101023534B1 (ko) * | 2010-04-05 | 2011-03-21 | 신영민 | 휠 밸런스 웨이트 및 그 제조방법 |
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