JPH07161156A - 情報記録再生装置 - Google Patents

情報記録再生装置

Info

Publication number
JPH07161156A
JPH07161156A JP30380193A JP30380193A JPH07161156A JP H07161156 A JPH07161156 A JP H07161156A JP 30380193 A JP30380193 A JP 30380193A JP 30380193 A JP30380193 A JP 30380193A JP H07161156 A JPH07161156 A JP H07161156A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
target
speed
head
information recording
recording medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30380193A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsukasa Ogino
司 荻野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP30380193A priority Critical patent/JPH07161156A/ja
Publication of JPH07161156A publication Critical patent/JPH07161156A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 アクセス時間を高速化すると共に、制御性能
を安定化し、また消費電力も低減できるようにする。 【構成】 減速加速度の異なる複数の目標速度プロファ
イルを格納するメモリ10と、光ヘッドの現在位置、指
定された目標位置、及び光ディスク1の回転速度に基づ
いてメモリ10に格納されたそれぞれの目標速度プロフ
ァイルでシークしたときの光ヘッドの光ディスク1上の
到達位置を予測する予測手段(CPU9)と、該予測手
段の予測結果をもとに、予測された光ヘッドの到達位置
から目標位置になるまで光ディスク1の回転待ち時間が
最も少なくなる目標速度プロファイルを選択する選択手
段(CPU9)とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録媒体に情報を記
録、再生する情報記録再生装置に関し、特に記録再生ヘ
ッドのシーク時の速度を制御する速度制御装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の情報記録再生装置はホス
トコンピュータの外部記録装置として使用されることが
多く、1台のホストコンピュータに複数の情報記録再生
装置を接続して使用することも多い。こうしたシステム
においては、ホストコンピュータから情報記録再生装置
に各種コマンドが発行され、情報記録再生装置ではコマ
ンドを受けると、そのコマンドの解釈処理を実行した
後、指定された論理アドレスを物理アドレスに変換する
処理が行われる。
【0003】このアドレス変換処理の中には、記録媒体
の先天的な欠陥などにより代替領域に交替処理が行われ
ていたときの交替先へのアドレス変換や、記録媒体が複
数のゾーンに分かれていてトラックを構成するセクタが
ゾーンごとに異なる場合のセクタのアドレス変換も含ま
れている。こうしてアドレス変換処理を行うことによ
り、情報をリード/ライトすべき目的の物理アドレスと
して、トラックアドレスとセクタアドレスが求められ
る。そして、目的のアドレスが求まると、記録再生ヘッ
ドの現在位置から目的位置までの移動すべきトラック本
数が算出され、記録再生ヘッドのシークが行われる。
【0004】記録再生ヘッドを記録媒体の目的の位置ま
でシークさせる場合は、ヘッドを高速で目的位置まで移
動させることが要求され、こうした要求に応えるための
制御方式としては、ヘッドの速度を逐一検出し、ヘッド
の速度が所定の運行予定に沿うようにシークさせる方式
が一般的である。図6はその一般的な速度制御方式を説
明するための図である。図6(a)はヘッドの運行予定
の目標速度Vref とヘッドの実際の速度Vn 、図6
(b)はヘッドが載置されたキャリッジを駆動するため
の粗アクチュエータ(例えば、リニアモータ)の駆動電
流である。目標速度Vref は目標位置までの残差距離に
応じて算出されるもので、次式によって求められる。
【0005】 Vref =[2・α(S−λ/2・N)]1/2 …(1) なお、(1)式において、Sは目標移動距離、λはトラ
ックピッチ、αは減速加速度、Nはゼロクロスカウント
値である。また、この目標速度にヘッドの速度を追従さ
せるために、逐次ヘッドの実際の速度Vn が検出され
る。ヘッドの速度を検出するには、速度の高速域と低速
域で検出方式が使い分けられ、高速域ではトラックカウ
ント方式と呼ばれる、所定のサンプリング時間間隔Ts
内にヘッドが横切ったトラック本数Nによってヘッドの
速度が検出される。式で表わすと、次の通りである。
【0006】Vn =(λ/2・N)/TS …(2) 但し、TS はサンプリングの時間間隔である。
【0007】一方、低速域では、トラック間カウント方
式と呼ばれる方式で検出される。トラック間カウント方
式は、トラッキングエラー信号のゼロクロス点を検出し
てゼロクロス点と次のゼロクロス点までの時間Td が計
時され、この時間とトラックピッチλからヘッドの現在
速度Vn が算出される。式で表わすと、次の通りであ
る。なお、ゼロクロス点間の距離はトラックピッチλの
1/2に相当する。
【0008】Vn =(λ/2)/Td …(3) このようにヘッドの速度を検出するには、低速域と高速
域で検出方式が使い分けられ、ヘッドの速度が所定の速
度値より速いときは高速域に対応したトラックカウント
方式で検出され、それよりも遅くなると低速域に対応し
たトラック間カウント方式によって検出される。
【0009】ヘッドの速度を制御する場合は、一定周期
毎に現在速度とそのときの目標速度からアクチュエータ
の指令値が算出され、得られた指令値によってヘッドの
速度が制御される。指令値Actは次式で算出される。
【0010】Act=K(Vref −Vn ) …(4) 但し、Kは速度制御系のフィードバックゲインである。
このように従来においては、ヘッドの速度を逐次検出
し、また一定周期毎にヘッドの検出速度と目標速度から
得られた指令値をフィードバックすることにより、図6
に示すように所定の運行予定に従って目標位置までのヘ
ッドのシーク制御が行われる。特に、最近のデジタルサ
ーボによる装置では、図6に示した目標速度Vref は予
めメモリ内に目標速度テーブルとして格納され、一定周
期ごとにメモリから読み出してアクチュエータの指定値
が算出される。
【0011】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記従来の速度制御方式ではアクセスを高速化しようとし
た場合、減速加速度αを大きくする必要があるが、減速
加速度αを大きくすると、制御性能が不安定となり、目
標位置でキャリッジが停止せずに行きすぎてしまった
り、目標位置の手前で停止してしまうなどの問題があっ
た。従って、制御性能を安定化するには、減速加速度α
を大きくすることはできないので、結局ヘッドのシーク
時間を犠牲にしなければならなかった。
【0012】また、高速でシークしようとすると、加速
加速度、減速加速度ともに大きくする必要があるので、
加減速時にはアクチュエータに大電流を供給しなければ
ならず、消費電力が増大するという問題があった。更
に、目標までの残差距離に応じた目標速度と現在速度に
よって決まった加速、減速シーケンスによるシーク制御
であるので、回転する記録媒体とは常に同期がとれてい
るわけではない。そのため、シーク終了後にヘッドは目
標トラックに位置しているものの、目標のセクタには到
達しておらず、それから目標セクタに位置させるには、
平均して記録媒体の1/2回転時間に相当する回転待ち
時間が必要であった。
【0013】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たもので、その目的は複数の減速加速度の異なる目標速
度プロファイルの中からヘッドの到達位置が目標位置に
最も近くなる目標速度プロファイルを選択することによ
り、高速アクセスを実現できると共に、制御性能を安定
化でき、また消費電力も低減できるようにした情報記録
再生装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、複数の
周状のトラックを有する情報記録媒体に情報を記録また
は再生するヘッドのシーク中の速度を検出するための手
段と、この検出された速度と目標位置までの残差距離に
応じた目標速度をもとに前記ヘッドの駆動手段への指令
値を算出する手段とを備え、所定の制御周期で前記指令
値を算出して前記ヘッドの速度を制御することにより、
該ヘッドを所定の目標速度プロファイルに追従して記録
媒体の目標位置までシークさせる情報記録再生装置にお
いて、減速加速度の異なる複数の目標速度プロファイル
を格納する記憶手段と、前記ヘッドの現在位置、指定さ
れた目標位置及び前記記録媒体の回転速度に基づいて前
記記憶手段に格納されたそれぞれの目標速度プロファイ
ルでシークしたときの前記ヘッドの記録媒体上の到達位
置を予測する予測手段と、該予測手段の予測結果をもと
に前記ヘッドの予測された到達位置から目標位置になる
まで前記記録媒体の回転待ち時間が最も少なくなる目標
速度プロファイルを選択する選択手段とを設けたことを
特徴とする情報記録再生装置によって達成される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して詳細に説明する。図1は本発明の情報記録再生装置
の一実施例を示したブロック図である。なお、図1では
情報記録再生装置として光ディスク装置を例として示し
ている。
【0016】図1において、1は情報記録媒体であると
ころの光ディスクであり、図示しない駆動系の駆動によ
り一定速度で回転する。2は光ディスク1に情報を光学
的に記録したり、あるいは光ディスク1の記録情報を再
生するための光学系である。光学系2は、記録再生用の
光源である半導体レーザ、そのレーザ光束に所定の光学
的処理を施す種々の光学素子、光ディスク1からの反射
光を検出するためのセンサなどから構成されている。3
は光学系2内に設けられた集光用対物レンズ(図示せ
ず)をトラッキング方向に移動させるトラッキングアク
チュエータ、4は対物レンズをフォーカス方向に移動さ
せるためのフォーカスアクチュエータである。光学系2
とこの2つのアクチュエータ3,4は光ヘッド内に組込
まれ、光ディスク1の半径方向に移動できるように構成
されている。5はその光ヘッドを光ディスク1の半径方
向へ移動させるリニアモータ、6はリニアモータ5を駆
動するためのドライバである。
【0017】7は光学系2内のセンサ出力に基づいてト
ラッキング誤差信号及びフォーカス誤差信号を検出する
誤差検出器である。この誤差検出器7で検出された各誤
差信号は、A/D,D/A変換部8でデジタル信号に変
換された後、CPU9へ出力される。CPU9は本実施
例の光ディスク装置の主制御部をなすもので、光ヘッド
がシークするときの速度制御の役割も持っている。光ヘ
ッドのシーク動作を制御する場合、CPU9ではリニア
モータ5のドライバ6への指令値が演算され、得られた
指令値はA/D,D/A変換部8でアナログ値に変換さ
れた後、ドライバ6に出力される。また、同様にトラッ
キングアクチュエータ3やフォーカスアクチュエータ4
の指令値もCPU9で算出され、これらも同様にA/
D,D/A変換部8でアナログ信号に変換された後、ト
ラッキングアクチュエータ3、フォーカスアクチュエー
タ4へそれぞれ出力される。
【0018】10は図6で示したような目標速度をテー
ブル化した複数の目標速度プロファイルを格納するため
のメモリである。CPU9ではメモリ10に格納された
複数の目標速度プロファイルのうち1つが選択され、光
ヘッドが目的のセクタに光ディスク1の回転待ちを要す
ることなく到達するように光ヘッドの速度制御が行われ
る。このことについては、詳しく後述する。11は上位
制御装置であるところのホストコンピュータ、12はホ
ストコンピュータ11の指令を受けてそれをCPU9で
送信するホストコンピュータインターフェースコントロ
ーラである。光ディスク装置はホストコンピュータ11
に外部記憶装置として接続され、光ディスク装置ではホ
ストコンピュータ11から発行される記録、再生命令に
基づいて情報の記録、再生が行われる。
【0019】次に、上記実施例の動作について説明す
る。図2は光ディスク1をアクセスしたときのCPU9
の制御動作を示したフローチャートである。図2におい
て、まずホストコンピュータ11から光ディスク装置に
対して記録命令(または再生命令)が発行されたとす
る。このとき、ホストコンピュータ11から記録位置
(または再生位置)を指示する論理トラックアドレスと
論理セクタアドレスが送信される。CPU9ではそれを
物理トラックアドレスと物理セクタアドレスに変換し目
標位置として入力される(S1)。目標位置は、目標ト
ラックn、目標セクタmで指示され、それを(n;m)
で表わすものとする。即ち、光ディスク1のトラックは
複数のセクタに分割されているので、トラックのアドレ
スとセクタのアドレスで正確に目標位置のアドレスを表
わすものとする。次いで、CPU9では光ヘッドの現在
位置が入力される(S2)。現在位置は、現在トラック
j、現在セクタkで指示され、これを(j;k)で表わ
すものとする。
【0020】目標位置と現在位置の入力が終了すると、
CPU9ではメモリ10に格納された複数の目標速度プ
ロファイルの中から最適な目標速度プロファイルが選択
される(S3)。また、図2には図示していないが、光
ディスク1の回転速度がCPU9に入力される。この場
合、CPU9は光ディスク1を回転駆動するためのスピ
ンドルモータ(図示せず)の制御も行っているので、メ
モリ10にその回転数を記憶させておくとよい。なお、
回転数可変型の装置の場合は、その都度回転速度を入力
する必要がある。目標速度プロファイルを選択するに当
っては、CPU9では前述のような目標位置と現在位
置、及び光ディスク1の回転速度から最適目標速度プロ
ファイルが選択される。
【0021】目標速度プロファイルの選択は、次のよう
にして行われる。まず、図3に示すようにメモリ10に
は目標速度プロファイルKとJの2つの速度プロファイ
ルがテーブル化されている。目標速度プロファイルJ,
Kは前述した(1)式で算出されるのであるが、これら
の目標速度プロファイルJ,Kは減速加速度αが異な
り、それによってシーク時間が異なっている。減速加速
度αが小さくなるほどシーク時間は長くなる。従って、
メモリ10には減速加速度αの異なる複数の目標速度プ
ロファイルが格納されている。次に、CPU9では現在
位置、目標位置、及び光ディスク1の回転速度に基づい
て、目標速度プロファイルJ及び目標速度プロファイル
Kで速度制御を行ったときの光ヘッドの光ディスク1上
のそれぞれの到達位置を予測する処理が行われる。例え
ば、光ディスク1の速度がS〔rpm〕で、目標速度プ
ロファイルがJであった場合は、図4に示すように目標
トラックn上のA点に光ヘッドが到達すると予測され
る。このときは、図3に示すようにA点までのシーク時
間はaであるが、図4のようにA点からLセクタ分だけ
光ディスク1の回転待ちを行って目標セクタmに到達す
ることになる。これは、従来のアクセス法に相当する。
【0022】一方、目標速度プロファイルKで速度制御
を行った場合は、図4に示すように目標セクタmの1つ
前のセクタのP点に到達すると予測され、このときは図
3のようにP点までのシーク時間はaよりも長くp時間
を要するが、光ディスク1の回転待ちは必要ではない。
このことは、光ヘッドのシーク時間は長くなるものの光
ディスク1の回転待ち時間はないので、無駄な回転待ち
時間をシーク時間に割り当てることができ、結果として
高速アクセスを可能とするものである。従ってCPU9
では複数の目標速度プロファイルJ,Kの中から光ディ
スク1の回転待ち時間の最も少ない目標速度プロファイ
ルKが選択され、以後の速度制御に備えられる。
【0023】ここで、図2に戻る。CPU9では選択さ
れた目標速度プロファイルKを用いて速度制御が開始さ
れ、光ヘッドは目標位置へ向けて移動を開始する(S
4)。光ヘッドの速度制御動作については、図面を参照
して詳しく後述する。速度制御が終了すると、CPU9
では到達位置のトラックアドレス及びセクタアドレスが
読み出され(S5)、それが目標のアドレスと一致して
いるかどうかが判定される(S6)。もし、一致してい
なければ、加速パルスや減速パルスを用いて目標位置へ
の補正ジャンプが行われる(S7)。補正ジャンプは、
通常トラック1本程度目標位置と違っていたときに行わ
れるものであり、開ループ制御によってトラッキングア
クチュエータ3に加速パルスや減速パルスを印加するこ
とで、トラックの補正が行われる。なお、到達位置のア
ドレスが大きく違っていたときは、再度その位置から目
標位置へ向けて図2のフローチャートのシーク制御が行
われることもある。ここでは、図4に示したように目標
トラックnの目標セクタmの1つ前のセクタのP点に到
達するので、補正ジャンプは必要ではなく、直ちに目標
セクタmに情報の記録(または、再生)が行われる。
【0024】次に、図2のS4のシーク速度制御動作を
図5に基づいて説明する。図5において、まずシーク速
度制御はシーク速度が所定の速度になるまでの速度制御
処理(S1〜S5)と、それ以後の目標位置へ到達する
までのキャプチャー処理(S6〜S10)からなってい
る。速度制御処理は、例えば10kHzの所定の制御間
隔で行われるものであり、キャプチャー処理は速度が所
定速度になると、光ヘッドにブレーキをかけて目標位置
で停止させる処理である。速度制御に際してはまずCP
U9では図示しないカウンタでカウントされるトラック
カウント値が取り込まれる(S1)。即ち、誤差検出器
7で検出されたトラッキング誤差信号をパルス化し、得
られたパルス信号をカウントすることによって、光ビー
ムが横切ったトラックの数がカウントされる。
【0025】次いで、光ヘッドの現在速度Vn 及び目標
速度Vref が算出される(S2)。現在速度Vn は前述
のように低速域と高速域で使い分けられると説明した
が、ここでは高速域のトラックカウント方式が採用さ
れ、それに対応した(2)式によって現在速度Vn が算
出される。もちろん、このときはS1で取り込まれたト
ラックカウント値Nを用いて現在速度が算出される。一
方、目標速度Vref はメモリ10にテーブル化されてい
るので、トラックカウント値Nに応じた目標速度を読み
出すことで、目標速度Vref が求められる。この場合、
メモリ10には複数の目標速度がテーブル化されている
ので、図2、図3で説明したように選択された目標速度
テーブルを用いて目標速度が求められる。
【0026】現在速度及び目標速度を算出すると、CP
U9ではそのときの現在速度と予め設定された所定速度
が比較され、現在速度が所定速度に達したかどうかが判
定される(S3)。現在速度が所定速度に達していない
ときは、現在速度Vn と目標速度Vref をもとに、リニ
アモータ5のドライバ6への指令値Actが算出される
(S4)。指令値Actは前述した(4)式によって算出
される。得られた指令値ActはA/D,D/A変換部8
でアナログ信号に変換された後、ドライバ6へ出力され
(S5)、ドライバ6では与えられた指定値によりリニ
アモータ5を駆動することで、光ヘッドの速度が目標速
度に追従するようにフィードバックがかけられる。そし
て、次の制御周期になると、再びS1でトラックカウン
ト値が入力され、同様にドライバ6への指令値を算出し
て光ヘッドの速度を制御する処理が行われる。こうして
所定の制御周期ごとにS1〜S5の処理が繰り返し行わ
れ、光ヘッドの速度が目標速度に追従するように速度制
御が行われる。
【0027】このように光ヘッドの速度制御が行われ、
光ヘッドは図3に示すように目標速度に向けて加速さ
れ、目標速度に到達した後は目標速度に追従しながら徐
々に減速していく。そして、S3で光ヘッドの速度が所
定速度よりも遅いと判定されると、キャプチャー処理に
移行してCPU9ではブレーキパルスの設定が行われる
(S6)。ブレーキパルスはそのときの現在速度とその
ときのトラックカウント値から得られた目標までの残り
距離をもとに光ヘッドの速度が目標位置で丁度0となる
ように算出されるものであり、A/D,D/A変換部8
でアナログ信号に変換した後、ドライバ6へ出力される
(S7)。これにより、リニアモータ5にブレーキがか
けられ、光ヘッドは更に減速していく。
【0028】一方、このブレーキパルスの印加時におい
ては、CPU9ではトラックカウント値と所定値(目標
位置までのトラック数)が比較され、これによって光ヘ
ッドが目標位置に到達したかどうかが判定される(S
8)。もちろん、トラックカウント値ではなく、速度が
0になったかどうかで判断してもよい。光ヘッドが目標
トラックに到達すると、トラッキングサーボがオンされ
(S9)、次いでトラッキングサーボの整定が判定され
(S10)、トラッキングサーボが十分にかかったとこ
ろで速度制御を終了する。
【0029】光ヘッドの速度制御が終了すると、図2で
説明したように到達位置のアドレスが読み出され、目標
位置であればその目標位置のセクタにアクセスして情報
の記録や再生が行われる。なお、CPU9では誤差検出
器7で検出されたトラッキング誤差信号をもとにトラッ
キングアクチュエータ3を制御することによってトラッ
キング制御が行われる。
【0030】本実施例では、メモリ10に減速加速度α
の異なる複数の目標速度テーブルを格納すると共に、光
ヘッドの現在位置、目標位置、記録媒体の回転速度に基
づいてメモリ10に格納された各目標速度テーブルで速
度制御を行ったときのヘッドの光ディスク上の到達位置
を予測し、この予測結果をもとに到達位置が目標位置に
最も近くなる目標速度テーブルを選択することにより、
光ディスクの回転待ち時間を少なくでき、その分をシー
ク時間に割り当てられるので、アクセスを高速化でき、
また制御性能を安定化することができる。即ち、シーク
時間は長くなっても光ヘッドの到達位置が目標位置に最
も近くなるように目標速度テーブルを選択することによ
り、光ディスクの回転待ち時間を少なくすることで、全
体のアクセス時間を高速化でき、またシーク時間が長く
なった分だけ減速加速度αを小さくできるので、制御性
能を安定化することができる。従って、アクセス時間を
高速化できるばかりでなく、効果的に制御性能を安定化
でき、また消費電力も低減することができる。
【0031】なお、以上の実施例では、目標速度テーブ
ルJ,Kをメモリ10に格納するとしたが、それ以上の
テーブルを格納すれば、更に精密に光ディスクの回転待
ち時間を少なくするように制御することが可能である。
もちろん、目標速度テーブルが2つであっても、十分な
効果が得られることは言うまでもない。また、実施例で
は、情報記録再生装置として光ディスク装置を例とした
が、本発明はこれに限ることなく、例えば磁気ディスク
を用いた記録装置など他の情報記録再生装置にも好適に
使用することができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、減速加速
度の異なる複数の目標速度プロファイルの中からヘッド
の到達位置が目標位置に最も近くなる目標速度プロファ
イルを選択することにより、記録媒体の回転待ち時間を
短縮でき、その分をヘッドのシーク時間に割り当てるこ
とができる。従って、シーク時間が長くなった分だけ減
速加速度を小さくできるので、制御性能を安定化できる
と共に、アクチュエータの電流も低減でき、高速アクセ
スでありながら制御性能のよい、低消費電力のシーク速
度制御を実現できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報記録再生装置の一実施例を示した
ブロック図である。
【図2】図1の実施例のシーク制御動作を示したフロー
チャートである。
【図3】メモリに格納された複数の目標速度プロファイ
ルを示した図である。
【図4】図3の各目標速度プロファイルでシークしたと
きの光ヘッドの到達位置を示した図である。
【図5】図2のフローチャートの中の速度制御を詳細に
示したフローチャートである。
【図6】一般的な記録再生ヘッドのシーク速度制御を説
明するための図である。
【符号の説明】
1 光ディスク 2 光学系 3 トラッキングアクチュエータ 4 フォーカスアクチュエータ 5 リニアモータ 6 ドライバ 7 誤差検出器 9 CPU 10 メモリ 11 ホストコンピュータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の周状のトラックを有する情報記録
    媒体に情報を記録または再生するヘッドのシーク中の速
    度を検出するための手段と、この検出された速度と目標
    位置までの残差距離に応じた目標速度をもとに前記ヘッ
    ドの駆動手段への指令値を算出する手段とを備え、所定
    の制御周期で前記指令値を算出して前記ヘッドの速度を
    制御することにより、該ヘッドを所定の目標速度プロフ
    ァイルに追従して記録媒体の目標位置までシークさせる
    情報記録再生装置において、減速加速度の異なる複数の
    目標速度プロファイルを格納する記憶手段と、前記ヘッ
    ドの現在位置、指定された目標位置及び前記記録媒体の
    回転速度に基づいて前記記憶手段に格納されたそれぞれ
    の目標速度プロファイルでシークしたときの前記ヘッド
    の記録媒体上の到達位置を予測する予測手段と、該予測
    手段の予測結果をもとに前記ヘッドの予測された到達位
    置から目標位置になるまで前記記録媒体の回転待ち時間
    が最も少なくなる目標速度プロファイルを選択する選択
    手段とを設けたことを特徴とする情報記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記目標位置は、目標トラックアドレス
    と目標セクタアドレスで示されることを特徴とする請求
    項1の情報記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記現在位置は、現在トラックアドレス
    と現在セクタアドレスで示されることを特徴とする請求
    項1の情報記録再生装置。
JP30380193A 1993-12-03 1993-12-03 情報記録再生装置 Pending JPH07161156A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30380193A JPH07161156A (ja) 1993-12-03 1993-12-03 情報記録再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30380193A JPH07161156A (ja) 1993-12-03 1993-12-03 情報記録再生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07161156A true JPH07161156A (ja) 1995-06-23

Family

ID=17925470

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30380193A Pending JPH07161156A (ja) 1993-12-03 1993-12-03 情報記録再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07161156A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08329480A (ja) * 1995-06-02 1996-12-13 Nec Corp 光ヘッドのシーク速度制御装置
JP2007087528A (ja) * 2005-09-22 2007-04-05 Fujitsu Ltd 記憶装置、記憶装置の制御方法および記憶装置に用いられる制御プログラム
WO2008129616A1 (ja) * 2007-04-09 2008-10-30 Fujitsu Limited 記憶装置、記憶装置の制御装置、記憶装置の制御方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08329480A (ja) * 1995-06-02 1996-12-13 Nec Corp 光ヘッドのシーク速度制御装置
JP2007087528A (ja) * 2005-09-22 2007-04-05 Fujitsu Ltd 記憶装置、記憶装置の制御方法および記憶装置に用いられる制御プログラム
WO2008129616A1 (ja) * 2007-04-09 2008-10-30 Fujitsu Limited 記憶装置、記憶装置の制御装置、記憶装置の制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08167153A (ja) 光ディスク装置
JP2754271B2 (ja) 単段シーク方法
JP2001222870A (ja) シークプロファイルを定め、シーク動作を行なうための方法、およびディスクドライブを含むオーディオビデオシステム
US5497360A (en) Optical disc apparatus with accessing using only reference velocity during acceleration and reference and moving velocities during deceleration
US6608809B2 (en) Seek operation on different recording density regions based on the reflection of a boundary area
US5483507A (en) Information recording and/or reproducing method and apparatus including head seek distance and direction control based on address information
US5675560A (en) Information recording/reproducing apparatus with function of seeking light beam to target position, and method therefor
JPH07161156A (ja) 情報記録再生装置
JP2586206B2 (ja) ディスク駆動装置
US5646915A (en) Information recording/reproducing apparatus in which a control value for controlling a recording/reproducing head is generated on the basis of a corrected current moving velocity and a target moving velocity
JP2720829B2 (ja) 光ヘッドのシーク速度制御装置
JPH08190771A (ja) 情報記録再生装置
EP0356939B1 (en) Device for controlling an access operation of an information recording and reproducing device
EP1356465B1 (en) Positioning control for read and/or write head
JPH0863912A (ja) 情報記録再生装置
JPH06325554A (ja) アクセス制御装置及び制御方法
JPH08190772A (ja) 情報記録再生装置
JPS598170A (ja) ヘツド移動方式
JPH08221917A (ja) 光学ディスクの高速アクセス装置
JPH06267215A (ja) 記録再生装置のヘッドシーク機構
JPH05120701A (ja) 光デイスクドライブ
JP2002304750A (ja) 光ディスク装置
JPH10199114A (ja) Zclv方式ディスク状記録媒体の記録/再生装置
JPH08180427A (ja) Cd−romドライブ装置
JPH06267209A (ja) 記録再生装置のヘッドシーク機構