JPH08190771A - 情報記録再生装置 - Google Patents
情報記録再生装置Info
- Publication number
- JPH08190771A JPH08190771A JP125195A JP125195A JPH08190771A JP H08190771 A JPH08190771 A JP H08190771A JP 125195 A JP125195 A JP 125195A JP 125195 A JP125195 A JP 125195A JP H08190771 A JPH08190771 A JP H08190771A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- speed
- seek
- target
- recording
- moving
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Moving Of Head For Track Selection And Changing (AREA)
- Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 シーク距離に応じて最適な目標速度プロファ
イルを選択することにより、制御性能を向上でき、しか
も騒音が少なく、高速アクセスを可能とする。 【構成】 複数のトラックを有する光ディスク1に情報
を記録または再生する光ヘッドと、光ヘッドをトラック
横断方向に移動させるリニアモータ5と、光ヘッドの移
動速度を検出する手段と、得られた移動速度と予め決め
られた目標位置までの目標速度プロファイルに基づいて
リニアモータ5を制御し、光ヘッドを目標位置まで移動
させる手段とを有する情報記録再生装置において、シー
ク距離の異なる複数の目標速度プロファイルをメモリ1
0に格納し、光ヘッドの目標位置までの移動距離に応じ
て、メモリ10に格納された複数の目標速度プロファイ
ルの中から目標速度プロファイルを選択する。
イルを選択することにより、制御性能を向上でき、しか
も騒音が少なく、高速アクセスを可能とする。 【構成】 複数のトラックを有する光ディスク1に情報
を記録または再生する光ヘッドと、光ヘッドをトラック
横断方向に移動させるリニアモータ5と、光ヘッドの移
動速度を検出する手段と、得られた移動速度と予め決め
られた目標位置までの目標速度プロファイルに基づいて
リニアモータ5を制御し、光ヘッドを目標位置まで移動
させる手段とを有する情報記録再生装置において、シー
ク距離の異なる複数の目標速度プロファイルをメモリ1
0に格納し、光ヘッドの目標位置までの移動距離に応じ
て、メモリ10に格納された複数の目標速度プロファイ
ルの中から目標速度プロファイルを選択する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク、光ディ
スクなどの情報記録媒体に情報を記録または再生する情
報記録再生装置に関し、特に記録再生ヘッドのシーク制
御に関するものである。
スクなどの情報記録媒体に情報を記録または再生する情
報記録再生装置に関し、特に記録再生ヘッドのシーク制
御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の情報記録再生装置はホス
トコンピュータの外部記録装置として使用されることが
多く、1台のホストコンピュータに複数の情報記録再生
装置を接続して使用することも多い。こうしたシステム
においては、ホストコンピュータから情報記録再生装置
に各種コマンドが発行され、情報を記録あるいは再生す
るための指令を受け取ると、コマンド解釈処理の後、論
理アドレスから物理アドレスへの変換のための処理が行
われる。
トコンピュータの外部記録装置として使用されることが
多く、1台のホストコンピュータに複数の情報記録再生
装置を接続して使用することも多い。こうしたシステム
においては、ホストコンピュータから情報記録再生装置
に各種コマンドが発行され、情報を記録あるいは再生す
るための指令を受け取ると、コマンド解釈処理の後、論
理アドレスから物理アドレスへの変換のための処理が行
われる。
【0003】この処理の中には、記録媒体の先天的な欠
陥などにより代替領域に交替処理が行われていたときの
交替先へのアドレス変換や、記録媒体が複数のゾーンに
分かれていてトラックを構成するセクタがゾーン毎に異
なる場合のセクタアドレス変換などが含まれている。そ
して、目的のアドレスが決まると、記録再生ヘッド(光
学系、キャリッジ)の現在位置から目的位置までの移動
すべきトラック本数が算出され、それをもとに目的位置
までの記録再生ヘッドのシークが行われる。
陥などにより代替領域に交替処理が行われていたときの
交替先へのアドレス変換や、記録媒体が複数のゾーンに
分かれていてトラックを構成するセクタがゾーン毎に異
なる場合のセクタアドレス変換などが含まれている。そ
して、目的のアドレスが決まると、記録再生ヘッド(光
学系、キャリッジ)の現在位置から目的位置までの移動
すべきトラック本数が算出され、それをもとに目的位置
までの記録再生ヘッドのシークが行われる。
【0004】記録再生ヘッドを記録媒体の目的位置まで
シークさせる場合は、記録再生ヘッドを高速で目的位置
まで移動させることが要求され、こうした要求に応える
ための制御方式としては、ヘッドの速度を逐次監視し、
所定の運行予定に従ってシークさせる方式(速度制御方
式)が一般的である。図7にその一般的な速度制御方式
における記録再生ヘッドの目標速度プロファイルと光ヘ
ッドの実際の速度を示している。最近のディジタルサー
ボによる装置では、この目標速度プロファイルを目標速
度テーブルとしてメモリ内に予め用意しておくことが一
般的である。この目標速度テーブルは、残り距離に対し
て(残りトラック)、次の(1)式から求めた目標の速
度値Vref が記憶されており、これを制御周期毎にメモ
リから読み出してアクチュエータへの指定値が算出され
る。図7にヘッドの速度と対応してアクチュエータの駆
動電流を示している。
シークさせる場合は、記録再生ヘッドを高速で目的位置
まで移動させることが要求され、こうした要求に応える
ための制御方式としては、ヘッドの速度を逐次監視し、
所定の運行予定に従ってシークさせる方式(速度制御方
式)が一般的である。図7にその一般的な速度制御方式
における記録再生ヘッドの目標速度プロファイルと光ヘ
ッドの実際の速度を示している。最近のディジタルサー
ボによる装置では、この目標速度プロファイルを目標速
度テーブルとしてメモリ内に予め用意しておくことが一
般的である。この目標速度テーブルは、残り距離に対し
て(残りトラック)、次の(1)式から求めた目標の速
度値Vref が記憶されており、これを制御周期毎にメモ
リから読み出してアクチュエータへの指定値が算出され
る。図7にヘッドの速度と対応してアクチュエータの駆
動電流を示している。
【0005】 Vref =(2・α(S−λ/2・N))1/2 …(1) なお、(1)式において、Sは目標移動距離、λはトラ
ックピッチ、αは減速加速度、Nはゼロクロスカウント
値である。また、この目標速度に記録再生ヘッドの速度
を追従させるために、逐次ヘッドの現在の速度が検出さ
れる。ヘッドの速度を検出するには、移動速度が高速で
ある時と低速である時とで検出方式が使い分けられる。
高速域では、トラックカウント方式と呼ばれる所定のサ
ンプリング間隔TS 内にヘッドが横切ったトラック本数
Nによってヘッドの速度が検出される。式で表わすと、
次の通りである。
ックピッチ、αは減速加速度、Nはゼロクロスカウント
値である。また、この目標速度に記録再生ヘッドの速度
を追従させるために、逐次ヘッドの現在の速度が検出さ
れる。ヘッドの速度を検出するには、移動速度が高速で
ある時と低速である時とで検出方式が使い分けられる。
高速域では、トラックカウント方式と呼ばれる所定のサ
ンプリング間隔TS 内にヘッドが横切ったトラック本数
Nによってヘッドの速度が検出される。式で表わすと、
次の通りである。
【0006】Vn =(λ/2・N)/TS …(2) 但し、TS はサンプリングの時間間隔である。
【0007】一方、低速域では、トラック間カウント方
式と呼ばれる方式で検出される。トラック間カウント方
式は、トラッキングエラー信号のゼロクロス点を検出し
てゼロクロス点と次のゼロクロス点までの時間Td が計
測され、この時間Td とトラックピッチλからヘッドの
現在速度Vn が算出される。式で表すと、次の(3)式
の通りである。なお、ゼロクロス点間の距離はトラック
ピッチλの1/2に相当する。
式と呼ばれる方式で検出される。トラック間カウント方
式は、トラッキングエラー信号のゼロクロス点を検出し
てゼロクロス点と次のゼロクロス点までの時間Td が計
測され、この時間Td とトラックピッチλからヘッドの
現在速度Vn が算出される。式で表すと、次の(3)式
の通りである。なお、ゼロクロス点間の距離はトラック
ピッチλの1/2に相当する。
【0008】Vn =(λ/2)/Td …(3) このように記録再生ヘッドの速度を検出するには、低速
域と高速域で検出方式が使い分けられ、ヘッドの速度が
所定の速度値より速いときには高速域に対応したトラッ
クカウント方式で検出され、それよりも遅くなると低速
域に対応したトラック間カウント方式によって検出され
る。ヘッドの速度を制御する場合は、一定周期毎に現在
速度とそのときの目標速度からアクチュエータの指令値
が算出され、得られた指令値によってヘッドの速度が制
御される。指令値Actは次式で算出される。
域と高速域で検出方式が使い分けられ、ヘッドの速度が
所定の速度値より速いときには高速域に対応したトラッ
クカウント方式で検出され、それよりも遅くなると低速
域に対応したトラック間カウント方式によって検出され
る。ヘッドの速度を制御する場合は、一定周期毎に現在
速度とそのときの目標速度からアクチュエータの指令値
が算出され、得られた指令値によってヘッドの速度が制
御される。指令値Actは次式で算出される。
【0009】Act=K(Vref −Vn ) …(4) 但し、Kは速度制御系のフィードバックゲインである。
このように従来においては、速度検知方式としてトラッ
クカウント値やトラッキングエラー信号を用いて、ディ
スク面とヘッドの相対速度を逐次検出し、得られた速度
と目標速度をもとにアクチュエータの指令値を演算し、
それをアクチュエータに印加することで記録再生ヘッド
を所定の運行予定(目標速度プロファイル)に従って目
標位置までシークさせている。
このように従来においては、速度検知方式としてトラッ
クカウント値やトラッキングエラー信号を用いて、ディ
スク面とヘッドの相対速度を逐次検出し、得られた速度
と目標速度をもとにアクチュエータの指令値を演算し、
それをアクチュエータに印加することで記録再生ヘッド
を所定の運行予定(目標速度プロファイル)に従って目
標位置までシークさせている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の速度制御方式においては、アクセスを高速でしかも
安定に実行するためには、次の3つの問題点があった。
即ち、まず、第1にアクセスの高速化のために、減速加
速度αを大きくするあまり、制御性能が不安定になり、
目標位置で確実にキャリッジが停止せず、行きすぎてし
まったり、あるいは目標位置の手前で停止してしまった
りするという問題があった。この問題を解決するには、
単純に制御性能の安定化のために減速加速度を抑制すれ
ばよいのであるが、これではシーク時間が遅くなってし
まい、有効な解決法ではない。
来の速度制御方式においては、アクセスを高速でしかも
安定に実行するためには、次の3つの問題点があった。
即ち、まず、第1にアクセスの高速化のために、減速加
速度αを大きくするあまり、制御性能が不安定になり、
目標位置で確実にキャリッジが停止せず、行きすぎてし
まったり、あるいは目標位置の手前で停止してしまった
りするという問題があった。この問題を解決するには、
単純に制御性能の安定化のために減速加速度を抑制すれ
ばよいのであるが、これではシーク時間が遅くなってし
まい、有効な解決法ではない。
【0011】また、第2の問題点として、シーク時間を
シーク制御のために有効に使用していないという点が挙
げられる。つまり、従来においては、速度検知の帯域を
制限し、回路的なコストダウンを図るために最大速度を
制限しているが、減速加速度を一定にしているので、長
距離のシーク動作では光ヘッドの速度が最大速度になる
と、加速を止めて、記録再生ヘッドが等速に移動するよ
うに制御している。即ち、等速区間が存在しており、当
然このような区間は長距離シークになればなるほど長く
なる。そして、目標速度プロファイルに示される残り距
離になると減速を始めるのだが、この時の減速加速度は
シーク距離によらず一定であるので、目標位置までの速
度制御性能はシーク距離によらず(シーク時間によら
ず)一定である。つまり、シーク時間が長くても、制御
性能は変わらないのである。更に、第3の問題として、
このような一定の減速加速度を用いているので、長距離
シークにおいても、減速加速区間では短距離シークと同
じ消費電力、騒音などを生じるという問題があった。
シーク制御のために有効に使用していないという点が挙
げられる。つまり、従来においては、速度検知の帯域を
制限し、回路的なコストダウンを図るために最大速度を
制限しているが、減速加速度を一定にしているので、長
距離のシーク動作では光ヘッドの速度が最大速度になる
と、加速を止めて、記録再生ヘッドが等速に移動するよ
うに制御している。即ち、等速区間が存在しており、当
然このような区間は長距離シークになればなるほど長く
なる。そして、目標速度プロファイルに示される残り距
離になると減速を始めるのだが、この時の減速加速度は
シーク距離によらず一定であるので、目標位置までの速
度制御性能はシーク距離によらず(シーク時間によら
ず)一定である。つまり、シーク時間が長くても、制御
性能は変わらないのである。更に、第3の問題として、
このような一定の減速加速度を用いているので、長距離
シークにおいても、減速加速区間では短距離シークと同
じ消費電力、騒音などを生じるという問題があった。
【0012】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、その目的は、シーク距離に応じて
最適な目標速度プロファイルを選択することにより、制
御性能を向上でき、しかも騒音が少なく、高速アクセス
が可能な情報記録再生装置を提供することにある。
めになされたもので、その目的は、シーク距離に応じて
最適な目標速度プロファイルを選択することにより、制
御性能を向上でき、しかも騒音が少なく、高速アクセス
が可能な情報記録再生装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、複数の
トラックを有する情報記録媒体に情報を記録または再生
するための記録再生ヘッドと、この記録再生ヘッドをト
ラック横断方向に移動させる移動手段と、前記記録再生
ヘッドの移動速度を検出する手段と、得られた移動速度
と予め決められた目標位置までの目標速度プロファイル
に基づいて前記移動手段を制御し、前記記録再生ヘッド
を目標位置まで移動させる制御手段とを有する情報記録
再生装置において、シーク距離の異なる複数の目標速度
プロファイルを記憶手段に格納し、目標位置までの移動
距離に応じて前記記憶手段に格納された複数の目標速度
プロファイルの中から目標速度プロファイルを選択する
ことを特徴とする情報記録再生装置によって達成され
る。
トラックを有する情報記録媒体に情報を記録または再生
するための記録再生ヘッドと、この記録再生ヘッドをト
ラック横断方向に移動させる移動手段と、前記記録再生
ヘッドの移動速度を検出する手段と、得られた移動速度
と予め決められた目標位置までの目標速度プロファイル
に基づいて前記移動手段を制御し、前記記録再生ヘッド
を目標位置まで移動させる制御手段とを有する情報記録
再生装置において、シーク距離の異なる複数の目標速度
プロファイルを記憶手段に格納し、目標位置までの移動
距離に応じて前記記憶手段に格納された複数の目標速度
プロファイルの中から目標速度プロファイルを選択する
ことを特徴とする情報記録再生装置によって達成され
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の情報記録再生装
置の一実施例を示したブロック図である。なお、図1で
は情報記録再生装置として光ディスク装置を例として示
している。図1において、1は情報記録媒体であるとこ
ろの光ディスクであり、図示しない駆動系の駆動により
所定の速度で回転する。2は光ディスク1に情報を光学
的に記録したり、あるいは光ディスク1の記録情報を再
生するための光学系である。光学系2は記録再生用の光
源である半導体レーザ、そのレーザ光束を微小光スポッ
トに絞り込む対物レンズ、光ディスク1からの反射光を
検出するためのセンサなど種々の光学素子から構成され
ている。3は光学系2内に設けられた集光用対物レンズ
(図示せず)を光ディスク1の半径方向に移動させるト
ラッキングアクチュエータ、4は対物レンズを光ディス
ク1の面に対して垂直方向に移動させるフォーカスアク
チュエータである。光学系2とこの2つのアクチュエー
タ3、4は光ヘッド内に組み込まれ、光ディスク1の半
径方向に移動できるように構成されている。5は光ヘッ
ドを光ディスク1の半径方向へ移動させるためのリニア
モータ、6はリニアモータ5に駆動電流を供給するため
のドライバーである。
ながら詳細に説明する。図1は本発明の情報記録再生装
置の一実施例を示したブロック図である。なお、図1で
は情報記録再生装置として光ディスク装置を例として示
している。図1において、1は情報記録媒体であるとこ
ろの光ディスクであり、図示しない駆動系の駆動により
所定の速度で回転する。2は光ディスク1に情報を光学
的に記録したり、あるいは光ディスク1の記録情報を再
生するための光学系である。光学系2は記録再生用の光
源である半導体レーザ、そのレーザ光束を微小光スポッ
トに絞り込む対物レンズ、光ディスク1からの反射光を
検出するためのセンサなど種々の光学素子から構成され
ている。3は光学系2内に設けられた集光用対物レンズ
(図示せず)を光ディスク1の半径方向に移動させるト
ラッキングアクチュエータ、4は対物レンズを光ディス
ク1の面に対して垂直方向に移動させるフォーカスアク
チュエータである。光学系2とこの2つのアクチュエー
タ3、4は光ヘッド内に組み込まれ、光ディスク1の半
径方向に移動できるように構成されている。5は光ヘッ
ドを光ディスク1の半径方向へ移動させるためのリニア
モータ、6はリニアモータ5に駆動電流を供給するため
のドライバーである。
【0015】7は光学系2内のセンサの出力に基づいて
トラッキング誤差信号及びフォーカス誤差信号を検出す
る誤差検出器である。この誤差検出器7で検出された各
誤差信号は、A/D、D/A変換部8でデジタル信号に
変換された後、CPU9へ出力される。CPU9は本実
施例の光ディスク装置の主制御部をなすもので、情報の
入出力管理といったシステム的な制御、誤差検出器7の
誤差信号に基づいての光ビームのトラッキング制御とフ
ォーカス制御、及びリニアモータ5を制御しての光ヘッ
ドのシーク制御などを行う。
トラッキング誤差信号及びフォーカス誤差信号を検出す
る誤差検出器である。この誤差検出器7で検出された各
誤差信号は、A/D、D/A変換部8でデジタル信号に
変換された後、CPU9へ出力される。CPU9は本実
施例の光ディスク装置の主制御部をなすもので、情報の
入出力管理といったシステム的な制御、誤差検出器7の
誤差信号に基づいての光ビームのトラッキング制御とフ
ォーカス制御、及びリニアモータ5を制御しての光ヘッ
ドのシーク制御などを行う。
【0016】光ヘッドのシーク動作を制御する場合は、
CPU9ではリニアモータ5のドライバー6への指令値
が演算され、得られた指令値はA/D,D/A変換部8
でアナログ値に変換された後、ドライバー6に出力され
る。また、同様にトラッキングアクチュエータ3やフォ
ーカスアクチュエータ4の指令値もCPU9で算出さ
れ、これらの指令値も同様にA/D,D/A変換部8で
アナログ信号に変換された後、トラッキングアクチュエ
ータ3、フォーカスアクチュエータ4へそれぞれ出力さ
れる。
CPU9ではリニアモータ5のドライバー6への指令値
が演算され、得られた指令値はA/D,D/A変換部8
でアナログ値に変換された後、ドライバー6に出力され
る。また、同様にトラッキングアクチュエータ3やフォ
ーカスアクチュエータ4の指令値もCPU9で算出さ
れ、これらの指令値も同様にA/D,D/A変換部8で
アナログ信号に変換された後、トラッキングアクチュエ
ータ3、フォーカスアクチュエータ4へそれぞれ出力さ
れる。
【0017】10はシーク制御で使用する複数の目標速
度プロファイルを格納するためのメモリで、CPU9に
よってアクセス(Read/Write)される。11
はホストコンピュータ、12はホストコンピュータ11
の指令を受けて記録再生データを送受信するためのホス
トインターフェースコントローラである。本実施例の光
ディスク装置は、ホストコンピュータ11に外部記憶装
置として接続され、ホストコンピュータ11から発行さ
れる記録、再生命令に基づいて情報の記録、再生を実行
する。
度プロファイルを格納するためのメモリで、CPU9に
よってアクセス(Read/Write)される。11
はホストコンピュータ、12はホストコンピュータ11
の指令を受けて記録再生データを送受信するためのホス
トインターフェースコントローラである。本実施例の光
ディスク装置は、ホストコンピュータ11に外部記憶装
置として接続され、ホストコンピュータ11から発行さ
れる記録、再生命令に基づいて情報の記録、再生を実行
する。
【0018】次に、本実施例の光ヘッドのシーク動作に
ついて説明する。図2は本実施例のシーク制御の主要動
作を示すシークメインルーチンで、割り込みルーチンで
起動されるシークモジュールを統括しているシークタス
クルーチンである。図2において、まずホストコンピュ
ータ11から光ディスク装置に対して記録命令(または
再生命令)が発行されたとする。この時、光ディスク装
置ではシークタスクを起動し、ホストコンピュータ11
から送信される記録位置(または再生位置)を指示する
論理アドレスをCPU9に取り込む(S1)。CPU9
では論理アドレスを物理アドレスに変換する(S2)。
現在位置は、不図示のODC(OpticalDisk Controller
)から読み込まれ、当然ながらCPU9はこの現在位
置アドレスも論理アドレスから物理アドレスへ変換す
る。次いで、CPU9では光ヘッドが現在位置から目標
位置まで移動する際のシークトラック本数(横断トラッ
ク本数)とシーク方向(内周方向か外周方向)を求める
処理を行う(S3)。
ついて説明する。図2は本実施例のシーク制御の主要動
作を示すシークメインルーチンで、割り込みルーチンで
起動されるシークモジュールを統括しているシークタス
クルーチンである。図2において、まずホストコンピュ
ータ11から光ディスク装置に対して記録命令(または
再生命令)が発行されたとする。この時、光ディスク装
置ではシークタスクを起動し、ホストコンピュータ11
から送信される記録位置(または再生位置)を指示する
論理アドレスをCPU9に取り込む(S1)。CPU9
では論理アドレスを物理アドレスに変換する(S2)。
現在位置は、不図示のODC(OpticalDisk Controller
)から読み込まれ、当然ながらCPU9はこの現在位
置アドレスも論理アドレスから物理アドレスへ変換す
る。次いで、CPU9では光ヘッドが現在位置から目標
位置まで移動する際のシークトラック本数(横断トラッ
ク本数)とシーク方向(内周方向か外周方向)を求める
処理を行う(S3)。
【0019】シークトラック本数及び方向がわかると、
CPU9ではメモリ10に格納された複数の目標速度プ
ロファイルの中から最適な目標速度プロファイルを選択
する(S4)。この目標速度プロファイル選択は、次の
ように行う。まず、図3に示すようにメモリ10にはシ
ーク距離の異なるα1 とα2 の2つの目標速度プロファ
イルが格納されているものとする。目標速度プロファイ
ルα1 とα2 は、等速期間がなく、最高速度から直ちに
減速しており、またシーク距離に応じて減速加速度が異
なっている。つまり、シーク距離が長くなるほど減速加
速度が小さくなっており、長距離をシークする場合は、
減速加速度を小さくして緩やかに減速できるようになっ
ている。CPU9では、目標位置までの移動距離に応じ
て目標速度プロファイルを選択し、移動距離がzであれ
ばα1 を、移動距離がqであればα2 を選択する。移動
距離がこれ以外の場合であっても、その移動距離にあっ
た速度プロファイルを選択するようにする。
CPU9ではメモリ10に格納された複数の目標速度プ
ロファイルの中から最適な目標速度プロファイルを選択
する(S4)。この目標速度プロファイル選択は、次の
ように行う。まず、図3に示すようにメモリ10にはシ
ーク距離の異なるα1 とα2 の2つの目標速度プロファ
イルが格納されているものとする。目標速度プロファイ
ルα1 とα2 は、等速期間がなく、最高速度から直ちに
減速しており、またシーク距離に応じて減速加速度が異
なっている。つまり、シーク距離が長くなるほど減速加
速度が小さくなっており、長距離をシークする場合は、
減速加速度を小さくして緩やかに減速できるようになっ
ている。CPU9では、目標位置までの移動距離に応じ
て目標速度プロファイルを選択し、移動距離がzであれ
ばα1 を、移動距離がqであればα2 を選択する。移動
距離がこれ以外の場合であっても、その移動距離にあっ
た速度プロファイルを選択するようにする。
【0020】こうすることにより、長距離をシークする
場合は、減速加速度を小さくできるので、速度偏差が小
さくなり、目標位置での制御誤差を従来に比べて小さく
することができる。図4に従来のシーク動作を示してお
り、目標位置qまで目標速度プロファイルα1 の減速加
速度で減速したとすると、到達位置はp′となり制御偏
差が大きくなってしまう。これに対し、本実施例では、
シーク距離に応じた最適な目標速度プロファイルで光ヘ
ッドのシーク動作を制御するので、図3のように到達位
置はq′となり、制御偏差を小さくすることができる。
これは、本実施例の方が減速加速度が小さく設定されて
いるからである。つまり、図3、図4からも明らかなよ
うに、シーク距離が長い時にはそのシーク時間を有効に
使用して目標位置まで緩やかに減速できるので、目標位
置までの追従制御性能が従来例よりも格段によくなるの
である。なお、この目標速度プロファイルを例えば移動
トラックを500トラックおきに用意してやるなどし
て、ある程度の距離毎に設定してやれば、メモリ10の
容量を節約することができる。但し、移動距離のトラッ
ク500本おきの間に目標位置がある場合は、その誤差
の分を等速で移動するように設定してやればよい。
場合は、減速加速度を小さくできるので、速度偏差が小
さくなり、目標位置での制御誤差を従来に比べて小さく
することができる。図4に従来のシーク動作を示してお
り、目標位置qまで目標速度プロファイルα1 の減速加
速度で減速したとすると、到達位置はp′となり制御偏
差が大きくなってしまう。これに対し、本実施例では、
シーク距離に応じた最適な目標速度プロファイルで光ヘ
ッドのシーク動作を制御するので、図3のように到達位
置はq′となり、制御偏差を小さくすることができる。
これは、本実施例の方が減速加速度が小さく設定されて
いるからである。つまり、図3、図4からも明らかなよ
うに、シーク距離が長い時にはそのシーク時間を有効に
使用して目標位置まで緩やかに減速できるので、目標位
置までの追従制御性能が従来例よりも格段によくなるの
である。なお、この目標速度プロファイルを例えば移動
トラックを500トラックおきに用意してやるなどし
て、ある程度の距離毎に設定してやれば、メモリ10の
容量を節約することができる。但し、移動距離のトラッ
ク500本おきの間に目標位置がある場合は、その誤差
の分を等速で移動するように設定してやればよい。
【0021】こうして目標速度プロファイルを選択する
と、シークトラック本数、シーク方向からリニアモータ
5を用いたロングシーク(粗シーク)を行うのか、トラ
ッキングアクチュエータ3によって光学系2だけで移動
するショートシーク(密シーク)を行うのかを判断する
(S5)。通常、この判断は光学系2の傾きが許される
範囲で決まるが、ここでは±200[本]以内の移動は
ショートシークにおけるマルチジャンプ(S13)で行
い、それより移動本数が多い場合は、ロングシークにお
けるコースシーク(S6)を用いるものとする。また、
本実施例では、移動本数が所定数よりも多く、ロングシ
ークを選択するものとし、従ってコースシークモジュー
ル1の設定を行う(S6)。このS6のコースシークモ
ジュール1の設定、またはS13のマルチジャンプモジ
ュールの設定は、割り込みモジュールとして、コースシ
ーク、マルチジャンプを設定するものである。
と、シークトラック本数、シーク方向からリニアモータ
5を用いたロングシーク(粗シーク)を行うのか、トラ
ッキングアクチュエータ3によって光学系2だけで移動
するショートシーク(密シーク)を行うのかを判断する
(S5)。通常、この判断は光学系2の傾きが許される
範囲で決まるが、ここでは±200[本]以内の移動は
ショートシークにおけるマルチジャンプ(S13)で行
い、それより移動本数が多い場合は、ロングシークにお
けるコースシーク(S6)を用いるものとする。また、
本実施例では、移動本数が所定数よりも多く、ロングシ
ークを選択するものとし、従ってコースシークモジュー
ル1の設定を行う(S6)。このS6のコースシークモ
ジュール1の設定、またはS13のマルチジャンプモジ
ュールの設定は、割り込みモジュールとして、コースシ
ーク、マルチジャンプを設定するものである。
【0022】なお、S13のマルチジャンプのシーク動
作は、駆動するアクチュエータがトラッキングアクチュ
エータ3で、コースシークのアクチュエータであるリニ
アモータ5と異なるだけである。従って、マルチジャン
プモジュールにおける動作については、以後説明するコ
ースシークで実施するシーク制御方式と同一であるの
で、説明は割愛する。
作は、駆動するアクチュエータがトラッキングアクチュ
エータ3で、コースシークのアクチュエータであるリニ
アモータ5と異なるだけである。従って、マルチジャン
プモジュールにおける動作については、以後説明するコ
ースシークで実施するシーク制御方式と同一であるの
で、説明は割愛する。
【0023】このようにコースシークモジュール1を設
定した場合、まずCPU9ではシーク方向にリニアモー
タ5を仮駆動する(S7)。これは、割り込みルーチン
であるコースシークモジュール1が起動される前に予め
リニアモータ5を駆動しておくことで、リニアモータ5
の立ち上がり時間を短縮するためである。そして、速度
制御動作割り込みのための不図示のタイマーを起動し
て、シークタスクは待ち状態になる(S8)。これ以後
は、CPU9ではシーク以外の処理、例えば交替処理や
ホストコンピュータ11から来るデータをメモリ10な
どに格納するなどのデータのハンドリング処理をメイン
として実行する。シークタスクは、シークが終了するま
で再起動されない。
定した場合、まずCPU9ではシーク方向にリニアモー
タ5を仮駆動する(S7)。これは、割り込みルーチン
であるコースシークモジュール1が起動される前に予め
リニアモータ5を駆動しておくことで、リニアモータ5
の立ち上がり時間を短縮するためである。そして、速度
制御動作割り込みのための不図示のタイマーを起動し
て、シークタスクは待ち状態になる(S8)。これ以後
は、CPU9ではシーク以外の処理、例えば交替処理や
ホストコンピュータ11から来るデータをメモリ10な
どに格納するなどのデータのハンドリング処理をメイン
として実行する。シークタスクは、シークが終了するま
で再起動されない。
【0024】ここで、S6においてコースシークモジュ
ール1が設定されているので、割り込みルーチンをシー
ク以外の制御中に所定の時間間隔で(例えば20μse
c)割り込み実行する。この割り込みルーチンによるコ
ースシークの動作を図5に基づいて説明する。図5にお
いて、まず、シーク制御のための割り込みが入ると、C
PU9ではトラッキングエラー信号のゼロクロス点の回
数をカウントしたトラックカウント値を読み込む(S1
1)。次いで、前回のシーク動作割り込み時のゼロクロ
スカウント値と今回のゼロクロスカウント値との差分を
求め、前述した(2)式のトラックカウント方式によっ
て移動速度Vn を算出する(S12)。但し、この作業
は所定のサンプリング時間に横切ったトラッキングエラ
ー信号のゼロクロス点のカウント値に対する速度の関係
を予めメモリ10上のテーブルとして持って置くことで
簡単に求めることができる。
ール1が設定されているので、割り込みルーチンをシー
ク以外の制御中に所定の時間間隔で(例えば20μse
c)割り込み実行する。この割り込みルーチンによるコ
ースシークの動作を図5に基づいて説明する。図5にお
いて、まず、シーク制御のための割り込みが入ると、C
PU9ではトラッキングエラー信号のゼロクロス点の回
数をカウントしたトラックカウント値を読み込む(S1
1)。次いで、前回のシーク動作割り込み時のゼロクロ
スカウント値と今回のゼロクロスカウント値との差分を
求め、前述した(2)式のトラックカウント方式によっ
て移動速度Vn を算出する(S12)。但し、この作業
は所定のサンプリング時間に横切ったトラッキングエラ
ー信号のゼロクロス点のカウント値に対する速度の関係
を予めメモリ10上のテーブルとして持って置くことで
簡単に求めることができる。
【0025】更に、トラックカウント値から目標位置ま
での残差距離を求め、先ほど選択した目標速度のプロフ
ァイルから目標速度Vref を求める(S12)。次に、
光ヘッドが予め決められた所定範囲に到達したかどうか
を判断し(S13)、所定範囲まで到達していない場合
は、リニアモータ5への制御値Actを演算する(S1
4)。つまり、先に述べたように目標速度と検出速度か
らリニアモータ5への指令値を(4)式を用いて演算す
る。得られた指令値はA/D、D/A変換部8でアナロ
グ信号に変換された後、ドライバー6に出力され、リニ
アモータ5が駆動される(15)。
での残差距離を求め、先ほど選択した目標速度のプロフ
ァイルから目標速度Vref を求める(S12)。次に、
光ヘッドが予め決められた所定範囲に到達したかどうか
を判断し(S13)、所定範囲まで到達していない場合
は、リニアモータ5への制御値Actを演算する(S1
4)。つまり、先に述べたように目標速度と検出速度か
らリニアモータ5への指令値を(4)式を用いて演算す
る。得られた指令値はA/D、D/A変換部8でアナロ
グ信号に変換された後、ドライバー6に出力され、リニ
アモータ5が駆動される(15)。
【0026】こうして所定の割り込み間隔でS11〜S
15の処理を繰り返すことにより、光ヘッドは目標速度
プロファイルに追従して目標位置に移動していく。そし
て、光ヘッドが目標位置から所定範囲内(例えば、50
本手前)に到達すると、CPU9ではトラック間計測タ
イマーを起動すると共に(S16)。コースシークモジ
ュール2を割り込みルーチンとして設定する(S1
7)。従って、次回からの割り込み時には、これまでの
コースシークモジュール1ではなく、コースシークモジ
ュール2を実行することになる。
15の処理を繰り返すことにより、光ヘッドは目標速度
プロファイルに追従して目標位置に移動していく。そし
て、光ヘッドが目標位置から所定範囲内(例えば、50
本手前)に到達すると、CPU9ではトラック間計測タ
イマーを起動すると共に(S16)。コースシークモジ
ュール2を割り込みルーチンとして設定する(S1
7)。従って、次回からの割り込み時には、これまでの
コースシークモジュール1ではなく、コースシークモジ
ュール2を実行することになる。
【0027】次に、コースシークモジュール2の動作を
図6に基づいて説明する。図6において、コースシーク
モジュール2による割り込みが入ると、CPU9ではト
ラッキングエラー信号のゼロクロス点をカウントしたト
ラックカウント値を読み込む(S21)。次いで、光ヘ
ッドが目標位置に到達したかどうかを判断し(S2
2)、目標位置に到達していなければ、図5のS16で
起動した速度検出用のトラック間計測タイマーからゼロ
クロス点間の時間Td を読み取る(S23)。CPU9
では、得られたゼロクロス間の時間Td とトラックピッ
チλを用いて先に述べた(3)式から現在速度Vn を算
出する(S24)。つまり、光ヘッドは目標位置に近づ
いており、その速度は十分に減速しているので、先に説
明した低速域のトラック間カウント方式で現在速度を検
出する。また、コースシークモジュール1と同様に、メ
モリ10内の選択した目標速度プロファイルから残り距
離に対する目標速度Vref を求め(S24)、リニアモ
ータ5への制御値Actを演算する(S25)。即ち、目
標速度と現在速度からリニアモータ5への指令値を
(4)式を用いて演算する。得られた指令値は、A/
D、D/A変換部8でアナログ信号に変換された後、ド
ライバー6に出力され、リニアモータ5が駆動される
(S26)。
図6に基づいて説明する。図6において、コースシーク
モジュール2による割り込みが入ると、CPU9ではト
ラッキングエラー信号のゼロクロス点をカウントしたト
ラックカウント値を読み込む(S21)。次いで、光ヘ
ッドが目標位置に到達したかどうかを判断し(S2
2)、目標位置に到達していなければ、図5のS16で
起動した速度検出用のトラック間計測タイマーからゼロ
クロス点間の時間Td を読み取る(S23)。CPU9
では、得られたゼロクロス間の時間Td とトラックピッ
チλを用いて先に述べた(3)式から現在速度Vn を算
出する(S24)。つまり、光ヘッドは目標位置に近づ
いており、その速度は十分に減速しているので、先に説
明した低速域のトラック間カウント方式で現在速度を検
出する。また、コースシークモジュール1と同様に、メ
モリ10内の選択した目標速度プロファイルから残り距
離に対する目標速度Vref を求め(S24)、リニアモ
ータ5への制御値Actを演算する(S25)。即ち、目
標速度と現在速度からリニアモータ5への指令値を
(4)式を用いて演算する。得られた指令値は、A/
D、D/A変換部8でアナログ信号に変換された後、ド
ライバー6に出力され、リニアモータ5が駆動される
(S26)。
【0028】こうしてS21〜S26の処理をゼロクロ
スごとに繰り返し行ない、やがてS22で目標位置に到
達すると、シーク終了のためにシーク終了ステータスを
設定して(フラグ設定)、割り込みを終了する(S2
7)。なお、S22の目標位置に到達したかどうかの判
断基準は、本来移動すべき目標位置から0.5[トラッ
ク]手前に設定するのが好ましい。そうすれば、シーク
終了後にトラック引き込み動作(AT:オートトラッキ
ング動作)により光ビームを安定して目標位置に引き込
むことができる。以上で割り込みルーチンを終了する。
スごとに繰り返し行ない、やがてS22で目標位置に到
達すると、シーク終了のためにシーク終了ステータスを
設定して(フラグ設定)、割り込みを終了する(S2
7)。なお、S22の目標位置に到達したかどうかの判
断基準は、本来移動すべき目標位置から0.5[トラッ
ク]手前に設定するのが好ましい。そうすれば、シーク
終了後にトラック引き込み動作(AT:オートトラッキ
ング動作)により光ビームを安定して目標位置に引き込
むことができる。以上で割り込みルーチンを終了する。
【0029】ここで、図2に戻って説明を続ける。シー
ク制御が終了すると、シークタスクを再起動し(S
9)、図6のS27で設定されたシークステータスフラ
グを読み込み(S10)、シークが正常に終了したかど
うかのステータスチェックを行う(S11)。もし、異
常終了であれば、エラー処理モジュールの設定を行って
エラー処理を行い(S14)、正常終了であれば、目標
アドレスの確認を行う(S12)。即ち、到達した目標
位置のアドレスを再生して目標アドレスかどうかを確認
し、もしアドレスが違っていれば、再度S3に戻って同
様の処理を行い、目標のアドレスであればシークタスク
を終了する。以上でシーク動作を終了し、目標アドレス
に情報の記録(または再生)を行う。
ク制御が終了すると、シークタスクを再起動し(S
9)、図6のS27で設定されたシークステータスフラ
グを読み込み(S10)、シークが正常に終了したかど
うかのステータスチェックを行う(S11)。もし、異
常終了であれば、エラー処理モジュールの設定を行って
エラー処理を行い(S14)、正常終了であれば、目標
アドレスの確認を行う(S12)。即ち、到達した目標
位置のアドレスを再生して目標アドレスかどうかを確認
し、もしアドレスが違っていれば、再度S3に戻って同
様の処理を行い、目標のアドレスであればシークタスク
を終了する。以上でシーク動作を終了し、目標アドレス
に情報の記録(または再生)を行う。
【0030】なお、以上の実施例では、情報記録再生装
置として光ディスク装置を例として説明したが、本発明
はこれに限ることなく、例えば磁気ディスク装置などに
も適用することができる。
置として光ディスク装置を例として説明したが、本発明
はこれに限ることなく、例えば磁気ディスク装置などに
も適用することができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、シ
ーク距離の異なる複数の目標速度プロファイルを記憶手
段に格納し、シーク距離に応じて最適な目標速度プロフ
ァイルを選択することにより、制御性能を向上でき、特
に長距離をシークする場合に、減速加速度を小さくでき
るので、制御偏差を小さくすることが可能となり、騒音
の少ない、安定で高速アクセスを実現できるという効果
がある。
ーク距離の異なる複数の目標速度プロファイルを記憶手
段に格納し、シーク距離に応じて最適な目標速度プロフ
ァイルを選択することにより、制御性能を向上でき、特
に長距離をシークする場合に、減速加速度を小さくでき
るので、制御偏差を小さくすることが可能となり、騒音
の少ない、安定で高速アクセスを実現できるという効果
がある。
【図1】本発明の情報記録再生装置の一実施例を示した
構成図である。
構成図である。
【図2】図1の実施例のシーク制御動作を示したフロー
チャートである。
チャートである。
【図3】図1の実施例のメモリ10に格納されている複
数の目標速度プロファイルを示した図である。
数の目標速度プロファイルを示した図である。
【図4】従来のシーク制御を説明するための図である。
【図5】図2のコースシークモジュール1の処理を示し
たフローチャートである。
たフローチャートである。
【図6】図5のコースシークモジュール2の処理を示し
たフローチャートである。
たフローチャートである。
【図7】一般的な記録再生ヘッドの速度制御方式を説明
するための図である。
するための図である。
1 光ディスク 2 光学系 3 トラッキングアクチュエータ 5 リニアモータ 6 ドライバー 7 誤差検出器 8 A/D,D/A変換部 9 CPU 10 メモリ 11 ホストコンピュータ
Claims (4)
- 【請求項1】 複数のトラックを有する情報記録媒体に
情報を記録または再生するための記録再生ヘッドと、こ
の記録再生ヘッドをトラック横断方向に移動させる移動
手段と、前記記録再生ヘッドの移動速度を検出する手段
と、得られた移動速度と予め決められた目標位置までの
目標速度プロファイルに基づいて前記移動手段を制御
し、前記記録再生ヘッドを目標位置まで移動させる制御
手段とを有する情報記録再生装置において、シーク距離
の異なる複数の目標速度プロファイルを記憶手段に格納
し、目標位置までの移動距離に応じて前記記憶手段に格
納された複数の目標速度プロファイルの中から目標速度
プロファイルを選択することを特徴とする情報記録再生
装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の情報記録再生装置にお
いて、前記複数の目標速度プロファイルの減速加速度
は、前記記録再生ヘッドの移動距離に応じて設定されて
いることを特徴とする情報記録再生装置。 - 【請求項3】 請求項2に記載の情報記録再生装置にお
いて、前記減速加速度は、移動距離が長くなるほど小さ
く設定されていることを特徴とする情報記録再生装置。 - 【請求項4】 請求項1に記載の情報記録再生装置にお
いて、前記複数の目標速度プロファイルは、一定の速度
期間がなく、最高速度から減速していることを特徴とす
る情報記録再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP125195A JPH08190771A (ja) | 1995-01-09 | 1995-01-09 | 情報記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP125195A JPH08190771A (ja) | 1995-01-09 | 1995-01-09 | 情報記録再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08190771A true JPH08190771A (ja) | 1996-07-23 |
Family
ID=11496240
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP125195A Pending JPH08190771A (ja) | 1995-01-09 | 1995-01-09 | 情報記録再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08190771A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100546278B1 (ko) * | 1998-08-21 | 2006-04-28 | 삼성전자주식회사 | 광디스크시스템의트랙킹/슬레드속도제어방법및장치 |
US7382697B2 (en) | 2004-05-21 | 2008-06-03 | Funai Electric Co., Ltd. | Optical disk apparatus |
-
1995
- 1995-01-09 JP JP125195A patent/JPH08190771A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100546278B1 (ko) * | 1998-08-21 | 2006-04-28 | 삼성전자주식회사 | 광디스크시스템의트랙킹/슬레드속도제어방법및장치 |
US7382697B2 (en) | 2004-05-21 | 2008-06-03 | Funai Electric Co., Ltd. | Optical disk apparatus |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5781516A (en) | Multiplane optical disc apparatus and access control method thereof | |
US5878005A (en) | Information recording/reproducing apparatus for periodically executing servo processing | |
US5497360A (en) | Optical disc apparatus with accessing using only reference velocity during acceleration and reference and moving velocities during deceleration | |
US5675560A (en) | Information recording/reproducing apparatus with function of seeking light beam to target position, and method therefor | |
JP2760882B2 (ja) | マルチビーム光デイスク装置及び記録再生方法 | |
EP0607045B1 (en) | Information recording and/or reproducing apparatus and information recording and/or reproducing method | |
JPH08190771A (ja) | 情報記録再生装置 | |
JPH1011768A (ja) | 光ディスク装置とその制御方法 | |
US5748583A (en) | Information recording/reproducing apparatus with counter means accessible by system and servo processing units | |
JPH10134364A (ja) | 再生装置および方法 | |
US7460442B2 (en) | Optical disk apparatus | |
JPH07161156A (ja) | 情報記録再生装置 | |
JPH08190772A (ja) | 情報記録再生装置 | |
JPH0863912A (ja) | 情報記録再生装置 | |
EP1356465B1 (en) | Positioning control for read and/or write head | |
JP2720829B2 (ja) | 光ヘッドのシーク速度制御装置 | |
JPH08221917A (ja) | 光学ディスクの高速アクセス装置 | |
JP2708828B2 (ja) | 光ディスク装置 | |
US5926447A (en) | Method for enhancing the data access time in an optical disc apparatus | |
JP2005317112A (ja) | 光ディスク装置 | |
JPS598170A (ja) | ヘツド移動方式 | |
JP2002304750A (ja) | 光ディスク装置 | |
JP2793326B2 (ja) | 情報記録再生方法 | |
JPH08321146A (ja) | 情報記録再生装置 | |
JPH03290828A (ja) | 光学的情報記録再生装置 |