JPH0863912A - 情報記録再生装置 - Google Patents

情報記録再生装置

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JPH0863912A
JPH0863912A JP19667194A JP19667194A JPH0863912A JP H0863912 A JPH0863912 A JP H0863912A JP 19667194 A JP19667194 A JP 19667194A JP 19667194 A JP19667194 A JP 19667194A JP H0863912 A JPH0863912 A JP H0863912A
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JP
Japan
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seek
speed
value
head
target
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JP19667194A
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English (en)
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Tsukasa Ogino
司 荻野
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Publication of JPH0863912A publication Critical patent/JPH0863912A/ja
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  • Moving Of Head For Track Selection And Changing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヘッドを正確に目標位置にアクセスでき、ま
た、常に安定したシーク動作を行える情報記録再生装置
の提供。 【構成】 従来の速度制御のような簡単なフィードバッ
ク速度制御によって、目標位置近くまで制御し、目標位
置近傍からはヘッドのゼロクロス発現毎に現在速度と次
にゼロクロスが発現する時点におけるヘッドの目標速度
とゼロクロス点間距離を用いてヘッドの速度が前記目標
速度になるようなヘッドの加速度を求め、その加速度に
基づいて位置制御的にヘッドを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク、光磁気
ディスク等に情報の記録及び/または再生を行う情報記
録再生装置に関し、特にその様な装置における光ヘッド
のアクセス制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の情報記録再生装置はホス
トコンピュータの外部記録装置として使用されることが
多く、1台のホストコンピュータに複数の情報記録再生
装置を接続して使用することが多い。こうしたシステム
においては、ホストコンピュータから情報記録再生装置
に情報を記録或は再生するためのコマンドが送られる
と、情報記録再生装置では、コマンド解釈処理の後、記
録再生ヘッドを媒体上の所望の位置に移動させるための
記録再生ヘッドのアドレス処理が行われる。
【0003】この処理の中には、記録媒体の先天的な欠
陥などにより代替領域に交替処理が行われていたときの
交替先へのアドレス変換や、MCAV方式等トラックを
構成するセクタの数がゾーン毎に異なる場合のセクタア
ドレスの生成が含まれる。
【0004】そして、アドレス処理が終了すると、記録
再生ヘッド(以下単にヘッドと称す)を現在位置から目
的位置へ移動する際の横断トラック本数が算出され、ヘ
ッドのシークが開始される。
【0005】ヘッドを記録媒体上の目的位置までシーク
させる場合には、ヘッドを高速で目的位置まで移動させ
ることが要求され、こうした要求に答えるための制御方
式としては、ヘッドの速度を逐次監視し、所定の運行予
定に従って、シークする方式(速度制御方式)が一般的
である。図11はその一般的な速度制御方式を説明する
ための図である。図11(a)はヘッドの運行予定の目
標速度Vref とヘッドの実際の速度Vn の関係を示す
図、図11(b)は、ヘッドの移動に伴って発生するト
ラッキング誤差信号の波形を示す図、図11(C)はヘ
ッドが載置されたキャリッジを駆動するための粗アクチ
ュエータ(例えば、リニアモータ)の駆動電流の波形を
示す図である。図11(a)において、目標速度Vre
fはヘッドの運行予定の速度を表しており、目標位置ま
での残差距離に応じて算出される。目標速度Vref
は、次式によって求められる。
【0006】 Vref=(2・α(S−λ/2・N))1/2 (1) 尚、(1)式において、Sは目標移動距離、λはトラッ
クピッチ、αは減速加速度、Nはゼロクロスカウント値
である。
【0007】また、この目標速度にヘッドの速度を追従
させるために、逐次ヘッドの現在の速度が検出される。
ヘッドの速度を検出するには、移動速度が高速である時
と低速である時とで検出方式が使い分けられる。高速域
では、トラックカウント方式と呼ばれる。所定のサンプ
リング間隔Ts 内に発現したゼロクロス点の数Nによっ
てヘッドの速度が検出される。式で表すと、次の通りで
ある。
【0008】 Vn =(λ/2・N)/Ts (2) 但し、Ts はサンプリングの時間間隔である。
【0009】一方、低速域では、トラック間カウント方
式と呼ばれる方式で検出される。トラック間カウント方
式は、トラッキングエラー信号のゼロクロス点を検出す
ると共にゼロクロス点と次のゼロクロス点までの時間T
d を計測し、この計測時間とゼロクロス点間の距離から
ヘッドの現在速度Vn を算出する。式で表すと、次の通
りである。尚、ゼロクロス点間の距離はトラックピッチ
λの1/2に相当する。
【0010】 Vn =(λ/2)/Td (3)
【0011】このようにヘッドの速度を検出するには、
低速域と高速域で検出方式が使い分けられ、ヘッドの速
度が所定の速度値より速いときには高速域に対応したト
ラックカウント方式で検出され、それよりも遅くなると
低速域に対応したトラック間カウント方式によって検出
される。
【0012】次に、ヘッドの速度を制御する場合は、一
定周期毎に検出される現在速度と現在速度検出時におけ
る目標速度からアクチュエータの指令値を算出し、算出
された指令値に基づいてヘッドの速度を制御する。この
場合、指令値Actは次式で算出される。
【0013】 Act=K(Vref−Vn ) (4) 但し、Kは速度制御系のフィードバックゲインである。
【0014】このように従来においては、ディスク面と
ヘッドの相対速度を逐次検出し、(1)式から計算され
た目標速度に従って逐次ヘッドを制御していた。特に、
図11に示されるような目標速度Vrefは、最近のデ
ィジタルサーボによる装置では、目標速度テーブルとし
てメモリー内に予め用意しておくことが一般的である。
この目標速度テーブルは、残り距離に対して(残りトラ
ック)(1)式から求めた速度値が記憶されており、制
御周期毎にメモリから読みだしてアクチュエータの指定
値が算出される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例のシーク制御では、図11(a)に示されるような
速度偏差Ve が目標位置A点において残ってしまい、そ
の結果、本来目標位置A点でヘッドの速度がゼロになら
なければならないのがA点を通過したB点でヘッドの速
度がゼロになりヘッドはB点にアクセスされることとな
ってしまう。この速度偏差は、(3)式のゲインKを大
きくすることにより限りなく小さくすることができる
が、あまり大きくすると制御的に不安定になる。また速
度制御の間隔も大きく影響しており、制御間隔が大きい
と当然ながら速度制御帯域が小さくなるので、速度偏差
が大きくなる。制御間隔を細かくすることによって小さ
くできるが、トラックカウントもしくは、トラック間を
時間測定することによる速度検出では、速度分解能を小
さくすることに限界がある。
【0016】以上のような理由から、速度制御方式だけ
では、正確に目標位置に到達することができなかった。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような問
題点を解消するためになされたもので、ヘッドを正確に
目標位置にアクセスでき、また、常に安定したシーク動
作を行える情報記録再生装置を提供することを目的とす
る。
【0018】そして、上記目的は、情報記録再生装置に
おいて、複数のトラックを有する記録媒体上に光ビーム
を照射する光ヘッドと、前記光ヘッドを移動させること
により前記光ビームを前記トラックを横断する方向に移
動させる移動手段と、前記光ビームのトラッキングエラ
ーを示すトラッキングエラー信号を検出するトラッキン
グエラー信号検出手段と、前記トラッキングエラー信号
の所定値の発現間隔を時間計測する手段と、前記計測時
間と前記所定値の発現間隔に一致する前記光ヘッドの移
動距離とを用いて前記光ヘッドの現在速度値を前記所定
値の発現毎に検出する現在速度値検出手段と、前記現在
速度値が検出された時に、次に前記所定値が発現する時
点における前記光ヘッドの目標速度値を生成する目標速
度値生成手段と、前記現在速度値、前記目標速度値及び
前記移動距離を用いて前記現在速度値が前記目標速度値
になるような前記光ヘッドの加速度値を生成する加速度
値生成手段と、前記加速度値に基づいて前記移動手段を
制御する制御手段とを備えることによって達成される。
【0019】詳しくは後述の実施例にて述べる。
【0020】
【実施例】
(第1実施例)以下、本発明の第1実施例について、図
面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の情報
記録再生装置の一実施例を示したブロック図である。
尚、図1では情報記録再生装置として光ディスク装置を
例として示している。
【0021】図1において、1は情報記録媒体であると
ころの光ディスクであり、図示しないスピンドルモータ
により一定速度で回転する。2は光ディスク1に情報を
光学的に記録したり、あるいは光ディスク1の記録情報
を再生するための光学系である。光学系2は、記録再生
用の光源である半導体レーザー、そのレーザー光束に所
定の光学的処理を施す種々の光学素子、光ディスク1か
らの反射光を検出するためのセンサなどから構成されて
いる。3は光学系2内に設けられた集光用対物レンズ
(図示せず)を光ディスク1の半径方向に移動させるト
ラッキングアクチュエータ、4は対物レンズを光ディス
ク1の面に対して垂直方向に移動させるフォーカスアク
チュエータである。光学系2とこの2つのアクチュエー
タ3、4は光ヘッド内に組み込まれ、光ディスク1の半
径方向に移動できるように構成されている。5はその光
ヘッドを光ディスク1の半径方向へ移動させるためのリ
ニアモータ、6はリニアモータ5を駆動するためのドラ
イバーである。7は光学系2内のセンサの出力に基ずい
てトラッキング誤差信号及びフォーカス誤差信号を検出
する誤差検出器である。この誤差検出器7で検出された
各誤差信号は、A/D、D/A変換部8でディジタル信
号に変換された後、CPU9へ出力される。CPU9は
本実施例の光ディスク装置の主制御部をなすもので、情
報の入出力管理といったシステム的な制御、光ビームの
トラッキング、フォーカシングサーボ制御及び光ヘッド
のシーク制御等を行う。
【0022】光ヘッドのシーク動作を制御する場合、C
PU9ではリニアモータ5のドライバー6へ送る指令値
を演算し、算出された指令値をA/D,D/A変換部8
でアナログ値に変換した後、ドライバー6に出力する。
また、同様にトラッキングアクチュエータ3やフォーカ
スアクチュエータ4の指令値もCPU9で算出し、A/
D、D/A変換部8でアナログ信号に変換した後、トラ
ッキングアクチュエータ3、フォーカスアクチュエータ
4へ出力する。
【0023】10はシーク動作で使用する目標速度プロ
ファイルを格納するためのメモリで、CPU9によっ
て、アクセス(READ/WRITE )される。
【0024】11はホストコンピュータ、12はホスト
コンピュータ11の指令を受けて記録再生データを送受
信するためのホストインターフェースコントローラであ
る。
【0025】光ディスク装置は、ホストコンピュータ1
1に外部記憶装置として接続され、ホストコンピュータ
11から発信される記録、再生命令に基づいて情報の記
録、再生を実行する。
【0026】次に、第1実施例における光ヘッドのシー
ク動作について説明する。図2、図3、図4、図5は光
ヘッドをシークした時のCPU9の制御動作を示したフ
ローチャートである。
【0027】図2は、本第1実施例のシーク制御のソフ
ト構成を示している。図2のように、シークメイン、コ
ースシークモジュール1、2、そしてマルチジャンプモ
ジュールで構成されている。図3はシークメインルーチ
ンで、割り込みルーチンで起動されるシークモジュール
を統括しているシークタスクルーチンである。図4、図
5は本第1実施例の主要部分であるシーク制御ルーチン
のフローチャートである。
【0028】図3において、まずホストコンピュータ1
1から光ディスク装置に対して記録命令(または再生命
令)が発信されたとする。この時、光ディスク装置では
シークタスクを起動し、ホストコンピュータ11から送
信される記録位置(または再生位置)を指示する論理ア
ドレスをCPU9に取り込む(s1)。そして、それを
物理アドレスに変換する(s2)。現在位置は、不図示
のODC(OpticalDiskController )から読み込む。当
然ながら、この現在位置アドレスも論理アドレスから物
理アドレスへ変換する。そして、光ヘッドが現在位置か
ら目標位置へ移動する際の横断トラック本数とシーク方
向(内周方向か外周方向)を求める(s3)。次に、シ
ークトラック本数、シーク方向から、リニアモータ5を
用いたロングシーク(粗シーク)を行うのか、アクチュ
エータによって光学系2だけで移動するショートシーク
(密シーク)を行うのかを判別する(s4)。通常、こ
の判断は、光学系の傾きが許される範囲で決まるが、こ
こでは、±200[本]以内の移動は、マルチジャンプ
(s13)で行い、それより移動本数が多い場合は、コ
ースシーク(s5)を用いる。コースシークモジュール
については、後で動作を詳しく述べる。ここの、s5,
s13では、割り込みモジュールとして、コースシー
ク、マルチジャンプを設定しているだけである。なおマ
ルチジャンプのシーク動作は、通常の速度制御で行い、
例えば、逐次速度検出を行いながら目標速度プロファイ
ルに従って制御を行う。
【0029】コースシークと設定した時には、シーク方
向にリニアモータ5を仮駆動する(s6)。これは、割
り込みルーチンであるコースシークモジュールが起動さ
れる前に予めリニアモータ5を駆動しておくことでリニ
アモータ5の立ち上がり時間を短縮するためである。そ
して、速度検出のためのトラック間計測タイマー(s
7)を起動する。以上動作が終わるとシークタスクは待
ち状態になる(s8)。これ以後CPU9では、シーク
以外の処理、例えば交替処理やホストコンピュータ11
から来るデータをメモリ10などに格納するなどのデー
タのハンドリング処理をメインとして行う。シークタス
クはシーク終了するまで再起動されない。
【0030】一方、s5においてコースシークモジュー
ルが設定されているので、割り込みルーチンがシーク以
外の制御中に所定の時間間隔で(例えば、20[μsec
])割り込まれる。
【0031】次に、コースシークの動作を図4を用いて
説明する。
【0032】先ず、所定のシーク制御のための割り込み
が入ると、トラッキングエラー信号のゼロクロス点の発
現回数をカウントしたゼロクロスカウント値を読み込む
(s1)。さらに、速度検出用のゼロクロス点間タイマ
ー(CPU9内のタイマーを利用)からゼロクロス点間
の時間を読みとる(s2)。次に、読み込んだゼロクロ
スカウント値を用いて、従来例で述べたように(1)式
から目標速度Vrefを算出する(s3)。但し、この
作業は、残差距離に対する目標速度の関係を予めメモリ
10上にテーブルとして持って置くことで簡単に求める
ことができる。また、現在速度Vnは、従来例で述べた
(3)式により算出する(s3)。この作業も計測した
時間に対す検出速度の関係を予めメモリ10上にテーブ
ルとして持って置くことで簡単に求めることができる。
尚、本実施例では、ゼロクロス間タイマーによって、ト
ラッキングエラー信号のゼロクロス点発現間隔を常に計
測しているため、ゼロクロス点間タイマー値は常に最新
の値になっている。
【0033】次に、残差距離が所定範囲に到達(例えば
トラック2本手前)すると(s4)、コースシークモジ
ュール2が割り込みルーチンとして設定される(s
7)。ここで設定されたコースシークモジュール2の動
作については後で説明する。目標位置まで所定範囲以上
離れていると(s4)、リニアモータへの制御値ACT
を従来例で述べた(4)式により演算する(s5)。
【0034】ここで得られた指令値は、A/D、D/A
変換器8へ出力(s6)される。そして、指令値はアナ
ログ信号に変換され、リニアモータのドライバーに出力
される。
【0035】以上の動作を所定の割り込み間隔で逐次実
行し、目標位置の所定範囲まで速度制御フィードバック
により目標速度プロファイルに従ってシークする。
【0036】光ヘッドが目標位置から所定範囲内に到達
すると、コースシークモジュール2にシーク制御モジュ
ールが変更される(s7)。s7によって割り込み時の
実行モジュールが変更されると、次回からの割り込み時
には、コースシークモジュール1ではなく、コースシー
クモジュール2が実行されることになる。以下に図5に
基づいてコースシークモジュール2の動作について述べ
る。
【0037】所定のシーク制御のための割り込みが入る
と、トラッキングエラー信号のゼロクロス点の発現回数
をカウントしたゼロクロスカウント値を読み込む(s
1)。ここで、もし光ヘッドが所定の移動距離移動して
いれば、目標位置に到達したとしてシーク終了のために
シーク終了ステータスを設定し割り込みを終了する(s
2,s8)。残差距離がある時には、シーク動作を続け
る(s2)。s2では、目標位置かどうかを判断してい
るが、ここでの判断基準は、本来移動すべき目標位置か
ら0.5トラック手前に設定されるのが好ましい。そう
すれば、シーク終了後にトラック引き込み動作(AT:
オートトラッキング動作)により安定に目標位置に制御
することができる。
【0038】次に、シーク制御動作は、速度検出用のゼ
ロクロス点間タイマーからゼロクロス点間の時間を読み
とる(s3)。次に、ゼロクロス間の時間に基づいて従
来例で述べた(3)式から現在速度Vnを算出する(s
4)。ここで、残差距離から目標速度Vrefを本来な
ら求めるのだが、本第1実施例では、次の現在速度算出
時、即ち次回の割り込み処理時における光ヘッドの到達
位置での目標速度Vref’を求める。このコースシー
クモジュール2では、シーク制御割り込みは、ゼロクロ
ス毎(トラッキング誤差信号のゼロクロス点発現毎)に
発生する。即ち、トラッキングエラー信号を2値化し、
2値化されたトラッキングエラー信号の立ち下がり、立
ち上がりエッジ毎にシーク制御割り込みが発生するので
ある。そのため、次回のシーク割り込み時における光ヘ
ッドの到達位置は、0.5トラック先となり、その到達
位置における目標速度Vref’は、0.5トラック先
の目標速度にすれば良い。この目標速度Vref’は、
(現在のゼロクロスカウント値+1)に対応する目標速
度をメモリ10から呼び出すことにより簡単に求めるこ
とができる。
【0039】次に、目標速度Vref’と現在速度Vn
との速度誤差を算出し(s5)、この速度誤差と現在速
度Vnそしてゼロクロス点間の距離から次のゼロクロス
点(次の到達位置)までの必要加速度を求め、その必要
加速度に相当するリニアモータの駆動パルスを求める
(s6)。ここで得られた指令値は、A/D、D/A変
換器8へ出力(s6)される。そして、指令値はアナロ
グ信号に変換され、リニアモータのドライバーに出力さ
れる。
【0040】以上の動作をシーク以外の制御処理中にゼ
ロクロス毎の割り込みで逐次実行し、目標位置の所定範
囲まで目標速度プロファイルに従ってシークする。
【0041】次に、図6をもとに、コースシークモジュ
ール1、2の動作と駆動(加速度)信号の算出アルゴリ
ズムについて詳述する。図6には、時間に対する目標速
度と移動速度の関係、その時のトラッキングエラー信号
波形、そしてリニアモータに供給する駆動電流波形を示
す。
【0042】コースシークモジュール1では、所定の割
り込み間隔でシーク制御が行われており、t-1点では、
その時の目標速度Vref-1と検出速度V-1から(4)
式をもとに駆動信号を求め、それに応じてP-1なる電流
によりリニアモータを制御する。次に、制御間隔△t時
間後のt0 点において、またシーク動作の割り込みが発
生し、コースシークモジュール1が起動され、同様に、
その時の目標速度Vref0 と検出速度V0 から(4)
式をもとに駆動信号を求め、それに応じてP0なる電流
によりリニアモータを制御する。図のように、従来の速
度制御では理論的な速度偏差が残るため目標近くでは、
ほぼ同じ駆動信号になる。
【0043】次に、to 点では、残りトラックが2本よ
り少なくなるので、コースシークモジュール2のシーク
制御に変更される。この時点から、シーク動作のための
割り込みは、トラックの横断時、すなわちトラックのゼ
ロクロスが検出される毎に発生する。t1 点では、コー
スシークモジュール2での制御で駆動信号が求められ
る。
【0044】t1 点では、その時の検出速度V1 と次の
t2 点での目標速度Vref2 とt1 −t2 間の距離
(1/2λ)をもとにt1 点からt2 点までの駆動信号
(駆動電流P1 )を求める。例えば、下式から算出する
ことができる。
【0045】駆動信号=(V1 −Vref 22 /λ+2
1 ・(V1 −Vref 2 )/λ
【0046】t2 点でも同様に、 駆動信号=(V2 −Vref 32 /λ+2V2 ・(V2
−Vref 3 )/λ のように求める。
【0047】図に示すように割り込み毎に(ゼロクロス
毎に)光ヘッドの速度が次の割り込み時点(次回の光ヘ
ッドの到達位置)での目標速度になるような駆動信号を
次式に基づいて算出するため、速度偏差は次第に小さく
なり、シークの最終目標位置A点では光ヘッドの速度が
ゼロとなる。
【0048】駆動信号=(Vn −Vref n+12 /2α
+Vn ・(Vn −Vref n+1 )/α 但し、αは割り込み間隔に一致する光ヘッドの移動距
離、即ち割り込み間隔がゼロクロス毎ならば1/2トラ
ックピッチである。Vn は割り込み時点における現在速
度値、Vref n+1 は次回の割り込み時における目標速度
値である。
【0049】そして、光ヘッドの速度がゼロになりコー
スシークモジュール2において終了ステータスが設定さ
れると、図3で示されるフローチャートにおいてシーク
タスクが再び再起動する(S8)。そして、シークステ
ータスフラグを読み込み(S9)、ステータスをチェッ
クする(S10)。その結果、シークが正常に終了して
いれば目標アドレスを確認し(S11)、所定位置であ
るとシークタスクは終了する(S12)。ここで目標位
置でなかった場合には、再びS3以降の処理を繰り返
す。一方、シークステータスが異常であった時には、エ
ラー処理モジュールの起動設定(S14)した後シーク
タスクを終了する。ここでのエラーとは、例えばシーク
中にオートフォーカスが外れてしまった場合や、リニア
モータの故障などによって、シーク制御が正常に実行で
きなかった場合を示す。このような時には、エラー処理
として、ドライブ装置の再起動やホストコンピューター
への通知、記録再生データのリカバリー動作などを他の
処理よりも優先して実行する。以上のような一連の動作
により、シークタスクは終了する。
【0050】本第1実施例では、光ディスクを用いた情
報記録再生装置を例にとって説明したが、これに限るこ
となく磁気ディスクを用いた記録装置であっても、もち
ろん好適に使用することができる。
【0051】(第2実施例)以下、本発明の第2実施例
について、図面を参照しながら詳細に説明する。装置の
構成は、前記第1実施例と同じであるので説明は省略す
る。
【0052】次に、本第2実施例の動作について説明す
る。図7、図8、図9は光ヘッドをアクセスした時のC
PU9の制御動作を示したフローチャートである。
【0053】図7は、本第2実施例のシーク制御のソフ
ト構成を示している。図7のように、シークメイン、コ
ースシークモジュール1、2、そしてマルチジャンプモ
ジュールで構成されている。図8はシークメインルーチ
ンで、割り込みルーチンで起動されるシークモジュール
を統括しているシークタスクルーチンである。図9は本
実施例の主要部分であるシーク制御ルーチンのフローチ
ャートである。
【0054】図8において、先ず、ホストコンピュータ
11から光ディスク装置に対して記録命令(または再生
命令)が発信されたとする。このとき、光ディスク装置
ではシークタスクを起動し、ホストコンピュータ11か
ら送られてくる記録位置(または再生位置)を指示する
論理アドレスをCPU9で取り込む(s1)。そして、
それを物理アドレスに変化する(s2)。
【0055】現在位置は、不図示のODC(OpticalDis
kController )から読み込む。当然ながら、この現在位
置アドレスも論理アドレスから物理アドレスへ変換す
る。そして、現在位置と目標位置から移動すべきシーク
トラック本数とシーク方向(内周方向か外周方向)を求
める(s3)。次に横断トラック本数、シーク方向か
ら、リニアモータ5を用いたロングシークを行うのか、
アクチュエータによって光学系2だけで移動するショー
トシークを行うのかを判別する(s4)。通常、この判
断は、光学系の傾きが許される範囲で決まるが、ここで
は、±200[本]以内の移動は、マルチジャンプ(s
13)で行い、それより移動本数が多い場合は、コース
シーク(s5)を用いる。コースシークモジュールにつ
いては、後で動作を詳しく述べる。なおマルチジャンプ
のシーク動作は、通常の速度制御で行い、例えば、逐次
速度検出を行いながら目標速度プロファイルに従って制
御を行う。ここでの、s5,s13では、割り込みモジ
ュールとして、コースシーク、マルチジャンプを設定し
ているだけである。
【0056】コースシークと設定した時には、シーク方
向にリニアモータ5を仮駆動する(s6)。これは、割
り込みルーチンであるコースシークモジュールが起動さ
れる前に予めリニアモータ5を駆動しておくことで。リ
ニアモータ5の立ち上がり時間を短縮するためである。
以上動作が終わると、シークタスクは待ち状態になる
(s7)。これ以後は、シーク以外の処理、例えば交替
処理やホストコンピュータ11から来るデータをメモリ
10などに格納するなどのデータのハンドリング処理が
行われる。シークタスクは、シーク終了するかまで再起
動されない。
【0057】一方、s5においてコースシークモジュー
ルが設定されているので、割り込みルーチンがシーク以
外の制御中に所定の時間間隔で(例えば、20[μsec
])割り込まれる。その動作を図9を用いて説明す
る。
【0058】先ず、所定のシーク制御のための割り込み
が入ると、トラッキングエラー信号のゼロクロス発現回
数をカウントしたゼロクロスカウント値を読み込む(s
1)。次に、前回のシーク動作割り込み時のゼロクロス
カウントと今回のゼロクロスカウントとの差分を求め、
従来例で示した、(2)式のトラックカウント方式によ
って移動速度Vn を求める。次にゼロクロスカウント値
から残差距離を割り出し、従来例で述べたように(1)
式の関係から目標速度Vrefを算出する(s2)。但
し、これらの作業は、所定のサンプリング時間内に発現
したゼロクロス点の数に対する速度の関係を、また残差
距離に対する目標速度の関係をそれぞれ予めメモリ10
上にテーブルとして持って置くことで簡単に求めること
ができる。残差距離が所定範囲に到達(例えば2本手
前)すると(s3)、ゼロクロス点間計測タイマーを起
動するとともに(s6)、コースシークモジュール2が
割り込みルーチンとして設定される(s7)。ここで設
定されたコースシークモジュール2の動作については第
1実施例と同じであるので説明は割愛する。目標位置ま
で所定範囲以上離れていると(s3)、リニアモータへ
の制御値ACTを従来例で述べた(4)式に基づいて演
算する(s4)。
【0059】ここで得られた指令値は、A/D、D/A
変換器8へ出力(s5)される。そして、指令値はアナ
ログ信号に変換され、リニアモータのドライバーに出力
される。
【0060】以上の動作をシーク以外の制御中に所定の
割り込み間隔で逐次実行し、目標位置の所定範囲まで速
度制御フィードバックにより目標速度プロファイルに従
ってシークする。
【0061】目標位置から所定範囲内に到達すると、第
1実施例で説明したコースシークモジュール2にシーク
制御モジュールが変更される(s7)。s7によって割
り込み時の実行モジュールが変更されると、次回からの
割り込み時には、コースシークモジュール1ではなく、
コースシークモジュール2が実行されることになる。
【0062】以下の動作は第1実施例と同様である。
【0063】
【発明の効果】以上のように、本発明では従来の速度制
御のような簡単なフィードバック速度制御によって、目
標位置近くまで制御し、目標位置近傍からはヘッドのゼ
ロクロス発現時における現在速度と次にゼロクロスが発
現する時点におけるヘッドの目標速度とゼロクロス点間
距離を用いてヘッドの速度が前記目標速度になるような
ヘッドの加速度を求め、その加速度に基づいて位置制御
的にヘッドを制御することによって、目標位置にダイレ
クトにヘッドをキャプチャーできるようにしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報記録再生装置の第1実施例を示す
ブロック図。
【図2】第1実施例のシーク動作ルーチンの関係を示す
ブロック図。
【図3】第1実施例のシーク動作を示すフローチャー
ト。
【図4】第1実施例のシーク動作を示すフローチャー
ト。
【図5】第1実施例のシーク動作を示すフローチャー
ト。
【図6】第2実施例のシーク動作の様子を示す図。
【図7】第2実施例のシーク動作ルーチンの関係を示す
ブロック図。
【図8】第2実施例のシーク動作を示すフローチャー
ト。
【図9】第2実施例のシーク動作を示すフローチャー
ト。
【図10】第2実施例のシーク動作を示すフローチャー
ト。
【図11】従来例のシーク動作の様子を示す図。
【符号の説明】
1 光ディスク 2 光学系 3 トラッキングアクチュエータ 4 フォーカスアクチュエータ 5 リニアモータ 6 ドライバー 7 誤差検出器 8 A/D、D/A変換部 9 CPU 10 メモリ 11 ホストコンピュータ 11 D/A変換器 12 トラッキングアクチュエータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のトラックを有する記録媒体上に光
    ビームを照射する光ヘッドと、前記ヘッドを移動させる
    ことにより前記光ビームを前記トラックを横断する方向
    に移動させる移動手段と、前記光ビームのトラッキング
    エラーを示すトラッキングエラー信号を検出するトラッ
    キングエラー信号検出手段と、前記トラッキングエラー
    信号の所定値の発現間隔を時間計測する手段と、前記計
    測時間と前記所定値の発現間隔に一致する前記光ヘッド
    の移動距離とを用いて前記光ヘッドの現在速度値を前記
    所定値の発現毎に検出する現在速度値検出手段と、前記
    現在速度値が検出された時に、次に前記所定値が発現す
    る時点における前記光ヘッドの目標速度値を生成する目
    標速度値生成手段と、前記現在速度値、前記目標速度値
    及び前記移動距離を用いて前記現在速度値が前記目標速
    度値になるような前記光ヘッドの加速度値を生成する加
    速度値生成手段と、前記加速度値に基づいて前記移動手
    段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする情報
    記録再生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記加速度値生成手段は以下の式に基づいて前記加速度
    値を生成する。 加速度値=(Vn −Vref n+12 /2α+Vn ・(V
    n −Vref n+1 )/α 但し、αは前記移動距離、Vn は前記現在速度値、V
    ref n+1 は前記目標速度である。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記所定値はゼロであり、前記αは1/2トラックピッ
    チである。
JP19667194A 1994-08-22 1994-08-22 情報記録再生装置 Pending JPH0863912A (ja)

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JP19667194A JPH0863912A (ja) 1994-08-22 1994-08-22 情報記録再生装置
EP95305667A EP0701252A1 (en) 1994-08-22 1995-08-15 Information recording/reproducing apparatus
US08/515,215 US5675560A (en) 1994-08-22 1995-08-15 Information recording/reproducing apparatus with function of seeking light beam to target position, and method therefor

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6721245B1 (en) 1999-03-30 2004-04-13 Fujitsu Limited Optical recording medium processing apparatus and seek control method therefor

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Effective date: 20010109