JPH0716100U - ガス管路の圧力調整機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガス管路のガス圧を容易に安定化することが
できるガス管路の圧力調整機構を得ることを目的とす
る。 【構成】 ガス管路４に設けられたガバナ９と、このガ
バナ９に並列接続され前記ガバナ９の出力側ガス圧を前
記均圧弁１１に導入して該出力側ガス圧と等しい出力側
ガス圧を得る均圧弁とを備えた構成である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、ガス管路のガス圧を調整し安定化するガス管路の圧力調整機構に 関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

図２は従来のガス燃焼装置を示す構成図であり、図において１はバーナー、２ は空気管路、３はブロア、４は燃焼用ガス管路、５，６は遮断弁、７はガバナで ある。 このガス燃焼装置は、空気管路２により空気を、またガス管路４により燃焼用 ガスを、所定の混合比になるようにバーナー２に供給し、燃焼させるもので、ガ バナ７によりガス管路４のガス圧の変動を安定化し、バーナー２に供給される燃 焼用ガスの供給量を一定に保っている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来のガス燃焼装置は以上のように構成されているので、燃焼用ガスの供給量 が増加するにしたがって、用いるガバナ７も大型化するのが通例であり、このガ バナ７は大型化すればする程応答性が悪くなるため、ガス管路４を配管する際の 制約になるなどの問題点があった。 そこで、図３に示すように、小型のガバナ９ａ，９ｂを並列接続したものも考 えられているが、この場合は、それぞれのガバナ９ａ，９ｂの出力側のガス圧を 各ガバナ９ａ，９ｂ毎に調整しなければならず、各ガバナ９ａ，９ｂの出力側の ガス圧を均一化することが困難である。 また、ガス圧を調整する際、他のガバナ９のガス流入を遮断して１つずつ調整 することが困難であるため、一方のガバナ９ａのガス圧を調整する際に他方のガ バナ９ｂの影響を受けることとなり、調整中のガバナ９ａの設定圧がわかりずら いという問題点があった。

【０００４】 この考案は上記のような問題点を解消するためになされたもので、ガス管路の ガス圧を容易に安定化することができるガス管路の圧力調整機構を得ることを目 的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案に係るガス管路の圧力調整機構は、ガス管路に設けられたガバナと、 このガバナに並列接続され、前記ガバナの出力側ガス圧を導入して前記ガス管路 のガス圧と等しい出力側ガス圧を得る均圧弁とを備えたものである。

【０００６】

【作用】

この考案におけるガス管路の圧力調整機構は、ガバナの出力側ガス圧を該ガバ ナと並列接続した均圧弁に導入することにより、前記ガバナ及び均圧弁各々の出 力側ガス圧が均一になり、前記ガス管路のガス圧を容易に調整することができる 。

【０００７】

【実施例】

以下、この考案の一実施例を図について説明する。前記図２，図３に示す従来 機構と同一部分に同一符号を付して重複説明を省略した図１において、１１はガ バナ９に並列接続された均圧弁であり、この均圧弁１１の二次圧室にガバナ９の 出力側ガス圧が導入されるように構成されている。 次に動作について説明する。いま、ガス管路４にガス圧の変動が生じた場合、 まず、ガバナ９を調整し、このガバナの出力側ガス圧の変動を押さえ安定化する 。この出力側ガス圧が均圧弁１１に導入されることにより、この均圧弁１１の二 次ガス圧（出力側のガス圧）が前記出力側ガス圧に一致することとなり、この二 次ガス圧の変動が押さえられ安定化される。均圧弁１１への出力側ガス圧の導入 は極めて速やかに行うことができるので、ガバナ９を調整するだけでほとんど同 時に均圧弁１１の二次ガス圧も調整することが可能である。

【０００８】 また、ガス供給量を増加させたい場合には、複数の均圧弁を並列接続するだけ でよいので、応答性が悪くならず、ガス管路４の配管上の制約もない。この場合 出力側ガス圧の調整はガバナ一ヶ所だけでよいので、ガス圧の設定が容易になる という効果がある。

【０００９】

【考案の効果】

以上のように、この考案によれば、ガス管路に設けられたガバナと、このガバ ナに並列接続された１つ以上の均圧弁とを具備し前記ガバナの出力側ガス圧を前 記均圧弁に導入して該均圧弁の出力側ガス圧を調整するように構成したので、前 記ガス管路のガス圧を容易かつ速やかに安定化することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例によるガス管路の圧力調整
機構が設けられたガス燃焼装置を示す構成図である。

【図２】従来のガス燃焼装置を示す構成図である。

【図３】従来の他のガス燃焼装置を示す構成図である。

【符号の説明】

４ ガス管路 ９ ガバナ １１ 均圧弁

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ガス管路に設けられたガバナと、このガ
   バナに並列接続され前記ガバナの出力側ガス圧を導入し
   て該出力側ガス圧と等しい出力側ガス圧を得る均圧弁と
   を備えたガス管路の圧力調整機構。