JPH07159855A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPH07159855A
JPH07159855A JP5301730A JP30173093A JPH07159855A JP H07159855 A JPH07159855 A JP H07159855A JP 5301730 A JP5301730 A JP 5301730A JP 30173093 A JP30173093 A JP 30173093A JP H07159855 A JPH07159855 A JP H07159855A
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lens
opening
barrier
closing
optical axis
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一滋 市野
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    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
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    • G03B5/02Lateral adjustment of lens
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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Blocking Light For Cameras (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 沈胴式のカメラにおいて、簡単な構成で沈胴
位置でのみレンズバリアを閉動作させることを目的とす
る。 【構成】 第1レンズ群と第2レンズ群との2群構成か
らなり、テレ状態である最大繰り出し位置で双方のレン
ズ群の距離が最小となる沈胴式のカメラにおいて、最前
の第1レンズ群の前面を覆うレンズバリア7−a、7−
bを開動作させるバリア開閉リング6はバネ14により
バリア開方向に常時付勢され、このアリア開閉リング6
の腕部6−aとカム係合可能な回転カム板15は第2レ
ンズ群と共に光軸方向に移動しながら、沈胴位置以外で
は該バリア開閉リング6の腕部6−aと位相がずれるよ
うに回転し、沈胴位置でバリア開閉リング6の腕部6−
aと位相が一致し、その際双方のレンズ群の相対移動に
よる開閉リングとカム板とのカム係合で開閉リングを閉
方向に回転させてバリアを閉じさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラ、特にカメラの
レンズ鏡筒前面にある保護バリア開閉の駆動機構、詳し
くは、レンズ鏡筒の沈胴動作を伴うズームカメラで、そ
の沈胴力を利用してバリア開閉駆動を行うカメラにおい
て、カメラをよりコンパクトにすることが可能なバリア
駆動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】図6,図7および図8によってバリア開
閉駆動機構の従来例を示す。図6はその構造をあらわす
中央断面図で、図7はその主要部分の斜視図、図8はバ
リア自体の開閉機構の正面図である。図6においては、
正・負構成の2群ズームレンズを用い、沈胴状態
(a),ワイド状態(b)およびテレ状態(c)に対応
してレンズ移動を行うズームカメラに適用したバリア開
閉駆動機構を示している。
【0003】先ず、図8によってバリア自体の開閉動作
態様を説明する。バリア開閉動作は、基本的には、バリ
ア開閉リング106が光軸を中心とする回転力を受け
て、バリア107−aおよび107−bが同時に開閉動
作をするようになっている。バリア開閉リング106
は、引っ張りバネ114によって右回転に付勢されてい
る。そして、バリア107−aおよび107−bは、回
転軸107−dによって回転可能に地板(不図示)等に
取り付けられている。
【0004】バリア107−aおよび107−bには、
腕部分107−cが設けられており、その先端とバリア
開閉リング106とに渡って引っ張りバネ116が掛け
られ、バリア107−aおよび107−bのそれぞれを
左回転に付勢している。さらに、バリア開閉リング10
6には、腕部分107−cと当接するストッパ106−
cが植設されている。
【0005】以上の構成によって、バリア107−aお
よび107−bは、バリア開閉リング106の左回転に
よって図8(b)に示すように閉じ、右回転によって図
8(a)に示すように開くのであるが、引っ張りバネ1
14によってバリア全体としては開き方向に付勢されて
いることになる。そして、何らかの障害によって、強制
的にバリア107−a,107−bを開くような外力が
作用しても、ストッパ106−cに対する腕部分107
−cの当接がなくなるだけで、バリア開閉リング106
自体回転することはない。
【0006】図6は、上記したバリア開閉機構を用いた
ズーム鏡筒の中央断面図である。図6において、第1の
レンズ群101は第1のレンズ枠102によって保持さ
れている。第1のレンズ群101の合焦用繰り出し機構
及び、シャッタ羽根104の開閉機構103は鏡筒10
5内に保持されている。第1のレンズ群101の前面に
はバリア開閉リング106が鏡筒105内に回転可能に
保持されている。なお、バリア開閉リング106を回転
させるためのバリア開閉駆動機構については後述する。
【0007】鏡筒105および第2のレンズ群108を
保持している第2のレンズ枠109には、各々複数本の
カムピン105−a,109−aが植設されている。そ
して、そのカムピン105−a,109−aに摺動嵌合
するような長穴110−aをあけて、鏡筒105と第2
のレンズ枠109を回転させずに光軸方向に案内する直
進筒110がカメラ本体112に固定されている。そし
て、直進筒110の外周に嵌合した状態で、第1のレン
ズ群101と第2のレンズ群108の光学的移動軌跡を
満足するカム溝111−a,111−bを持つカム筒1
11が設けられている。カム筒111の外周側面にはギ
ア部111−cがあり、所定の減速機構を有し、かつ、
本体112に固定されたモータ113によって、カム筒
111を回転させるようになっている。
【0008】カム筒111の回転によって鏡筒105及
び第2のレンズ枠109は、図6(c)に示すテレ(望
遠)状態から同(b)に示すワイド(広角)状態へと、
各々のレンズ群101,108を移動させる。そして、
さらに回転を続けると、最終的には図6(a)に示す沈
胴状態となるように、カム筒111には沈胴軌跡用のカ
ム溝111−a,111−bが形成されている。これに
よって、収納状態では撮影状態であるテレ・ワイド状態
よりもズーム鏡筒全体を短く縮めることができるのであ
る。
【0009】次に、バリア開閉リング106を回転させ
るためのバリア開閉駆動機構について図7によって説明
する。ただし、図7においては、機能説明上複雑になる
部品については省略している。
【0010】バリア開閉リング106には、カム面10
6−bを有した腕部分106−aが光軸方向に延設され
ており、その腕部分106−aと鏡筒105の所定の箇
所105−cとの間には引っ張りバネ114が掛けら
れ、バリア回転リング106を図中右回転方向に付勢す
るようになっている。また、前述した、第1のレンズ群
101のテレ・ワイド及び沈胴の各動作に伴って、バリ
ア開閉リング106と、引っ張りバネ114とは鏡筒1
05と一体的に移動する。そして、バリア開閉リング1
06の右回転方向でバリア107−aおよび107−b
の開き駆動を行い、逆に左回転方向で閉じ駆動を行う機
構についてはさきに図8により説明したとおりである。
【0011】さらに、バリア開閉リング106の腕部分
106−aの光軸方向後方には、本体112に固定され
た固定カム板115が設けられており、該固定カム板1
15の先端にカム面115−aを有し、このカム面11
5−aと腕部分106−aの先端に形成されたカム面1
06−bとは、図7(c),同(b)に示されるテレ・
ワイド間の撮影状態ではカム係合することがなく、図7
(a)に示されるように、ワイドから沈胴に至るまでの
間はカム係合して、バリア開閉リング106を点線矢印
で示す左回転させるような関係になっている。
【0012】以上に説明した構成をとると、図7の
(c)テレ状態および(b)ワイド状態のように、鏡筒
105がある程度突出した状態では、バリア開閉リング
106は引っ張りバネ114によって右回転付勢されて
いて、バリア107−aおよび107−bを開いた状態
に保つことができる。そして、ワイド状態(b)から沈
胴状態(a)になる過程において、バリア開閉リング1
06のカム面106−bとカム板115のカム面115
−aとのカム係合によって、引っ張りバネ114の付勢
力に逆らって、バリア開閉リング106を左回転させ、
バリア107−aおよび107−bを同時に閉じること
ができる。
【0013】他の従来例としては、特開昭63−954
26号公報に開示されたバリア開閉駆動機構があるが、
これは光軸方向に移動する二つの枠体の相対移動による
間隔の変化を利用してバリアの開閉を行うものである。
すなわち、この従来例においては、相対移動する二つの
枠体の全相対移動量を所定の中間位置で二分し、一方を
焦点距離変化範囲とし、他方をバリア開閉範囲とするこ
とにより、バリア開閉動作を焦点距離変化動作から独立
させている。
【0014】上述した二つの従来技術においては、バリ
ア開閉リングによるバリア自体の開閉機構そのものは共
通とみなし、どのような駆動機構によってバリア開閉リ
ングを回転させるかの点において異なった技術といえ
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】図6に示すような従来
技術においては、バリア開閉リング106を回転させる
カム板115は必要不可欠である。しかし、カム板11
5の保持位置は本体112のアパーチャ付近になるた
め、図6(b)のAで示すように、フィルム面側のレン
ズ群108の直径が大きい場合には、カム板115と干
渉しないようにレンズ群を削るか、カム板115が干渉
しないようにズーム鏡筒全体径を大きくしなければなら
ないという問題点があり、また、図6(c)のBで示す
ように直径の細いズーム鏡筒が可能となっても、カム板
115がアパーチャ内に入り込んでしまい、その分、ズ
ーム鏡筒径を大きくしなければならないという問題点が
ある。また、前述のもう一つの従来例においては、バリ
ア開閉リングを回転させる力を二つの枠体の間隔変化か
ら取り出しているため、沈胴状態の枠の間隔は撮影状態
時の範囲内に取入れることができない。すなわち図6に
示す従来例のように、レンズ間隔として図6(b)のワ
イド状態で最大寸法Dとなり、同(c)のテレ状態で最
短寸法Cとなる上に、そのテレ状態と似たような短いレ
ンズ間隔(図6(a)の寸法E)に縮めて沈胴状態とす
るような正負の2群ズーム構造では、第2のレンズ枠1
09にカム板115と同様なカム部分をつけて、寸法D
から寸法Eに縮む力を利用してバリア開閉を行うものと
すると、沈胴状態と近いレンズ間隔になるテレ状態で
も、DからCに縮む力によってバリアが閉じてしまうと
いう問題が生じる。
【0016】本発明は、このような従来の問題を解決
し、簡単な構成で沈胴時にのみバリアを確実に閉じるこ
とができるカメラを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段および作用】本発明の課題
を解決するための手段は、特許請求の範囲に記載した通
りであり、具体的には、少なくとも2群以上のズームレ
ンズからなり、前群と他の任意の1つの群の関係で、撮
影状態の中で最短レンズ間隔と略近しい間隔で沈胴収納
を行う沈胴ズーム鏡筒において、レンズ群どうしの間隔
変化を利用してバリア開閉を行う場合に、撮影状態では
カム係合せず、沈胴動作時にのみカム係合するような回
転カム板を用いることによって、沈胴時のみバリア閉動
作する。
【0018】
【実施例】図1および図2によって、本発明の第1の実
施例の説明を行う。図1はその構造をあらわす中央断面
図で、図2はその主要部分の斜視図である。ここでも従
来例同様、正・負構成の2群ズームレンズを用いてい
る。
【0019】第1のレンズ群1は第1のレンズ枠2によ
って保持されている。第1のレンズ群1の合焦用繰り出
し機構およびシャッタ羽根4の開閉機構3は鏡筒5内に
保持されている。その前にはバリア開閉リング6があ
り、この開閉リング6は鏡筒5内に回転可能に保持さ
れ、光軸を中心とする回転力を受けて、従来からある種
々の駆動機構(従来例と同様により省略)によって、バ
リア7−aおよび7−bは開閉する。そして、バリア開
閉リング6の回転させるための開閉駆動機構が本実施例
の主要部であり、その詳細については後述する。
【0020】鏡筒5および第2のレンズ群8を保持して
いる第2のレンズ枠9には、各々複数本のカムピン5−
a,9−aが植え込まれている。そして、そのカムピン
5−a,9−aに摺動嵌合するような長穴10−bをあ
けて、鏡筒5と第2のレンズ枠9を回転させずに光軸方
向に案内する直進筒10がカメラ本体12に固定されて
いる。そして、その外周に嵌合した状態で、第1のレン
ズ群1と第2のレンズ群8の光学的移動軌跡を満足する
カム溝11−a,11−bを持つカム筒11が設けられ
る。カム筒11の外周側面にはギア部11−cがあり、
所定の減速機構を持ち、かつ本体12に固定されたモー
タ13によって、カム筒11を回転させるようになって
いる。
【0021】カム筒11の回転によって鏡筒5および第
2のレンズ枠9は、図1(c)に示すテレ(望遠)状態
から図1(b)に示すワイド(広角)状態へと、各々の
レンズ群1,8を移動させる。そして、その回転の終局
で図1(a)に示す沈胴状態となるように、カム筒11
には沈胴軌跡用のカム溝11−a,11−bが形成され
ている。この時の収納状態は、撮影状態であるワイド・
テレ状態でレンズ間隔(レンズ総厚)の短い状態であ
る、テレ状態に近づけておき、これによって、ズーム鏡
筒全体を短く縮める事が可能になる。
【0022】次にバリア開閉リング6の回転機構につい
て図2によって説明する。ただし、図2においては機能
説明上複雑になる部品については省略している。
【0023】バリア開閉リング6にはカム面6−bを有
した光軸方向に延びる腕部分6−aがあり、その腕部分
6−aと鏡筒5の所定の箇所5−cの間には引っ張りバ
ネ14が掛けてあって、バリア回転リング6を図中右回
転方向に付勢している。また、前述した、第1のレンズ
群1のテレ・ワイドおよび沈胴の各動作に伴って、バリ
ア開閉リング6と、引っ張りバネ14は鏡筒5と一体的
に移動する。そして、バリア開閉リング6の右回転方向
でバリア7−aおよび7−bの開き駆動を行い、逆に左
回転方向で閉じ駆動を行うことは、従来のバリヤ開閉機
構と同様である。
【0024】第2のレンズ枠9には回転可能に固定され
たリング状の回転カム板15が設けられ、テレ・ワイ
ド、沈胴によって移動する第2のレンズ枠9と一体的に
移動する。また、回転カム板15にはカム面15−cを
有した腕部分15−aが光軸方向に沿って形成され、さ
らに、リング部分の側面にはピン15−bが植え込まれ
ている。そのピン15−bは、先端が直進筒11の内壁
に形成されたカム溝11−aと係合している。従って、
第2のレンズ枠9が光軸方向に移動するに伴って、回転
カム板15はカム溝11−aの軌跡に沿って光軸を中心
に回転しながら移動する。そのカム溝11−aは、以下
の条件を満たすような軌跡を描いている。・撮影状態の
中で、レンズ間隔の縮まるテレ状態では、バリア開閉リ
ング6のカム面6−bと回転カム板15のカム面15−
cが当たらないように、回転カム板15を右回転させて
おく(図2(c))。
【0025】・ワイドから沈胴にかけては、各々のカム
面6−b,15−cがカム係合できるように回転カム板
15を左回転させておく(図2(b),(a))。
【0026】以上の様な構成をとると、テレ・ワイドの
撮影状態では、テレ状態になる図1(c)の寸法Fの様
に、第1のレンズ群1と第2のレンズ群8が近づくこと
によって、バリア開閉リング6と回転カム板15が近づ
いても、バリア開閉リング6のカム面6−bと回転カム
板15のカム面15−cはカム係合することなく、バリ
ア開閉リング6は引っ張りバネ14によって、常にバリ
ア開き方向(左回転)に付勢されている。そして、レン
ズ間隔がテレ状態と略等しくなる沈胴動作においては、
回転カム板15とバリア開閉リング6が近づく力(図1
で寸法GからHに縮まる力)を利用して、バリア開閉リ
ング6を引っ張りバネ14の付勢力に逆らって左回転さ
せてバリア7−a,7−bを閉じる事ができる。
【0027】第5図に第2の実施例の断面図を示す。
【0028】本実施例は3群構成のレンズ群20,2
1,22であり、第1のレンズ群20及び第3のレンズ
群22がテレ・ワイドで一体的に移動し、その間にある
第2のレンズ群21が相対移動しながら焦点距離変化を
行っている。カム筒23、直進筒24及びその内壁に形
成されているカム溝24−aは第1の実施例の構成で、
動作は同一である。第1のレンズ群20と第3のレンズ
群22を同時に保持している鏡筒28の側面には、回転
カム板26のピンと、第2のレンズ群の保持枠27のカ
ムピンを逃げるための穴28−a,28−bが各々あけ
てある。そして、バリア開閉リング25は鏡筒28内
に、また、回転カム板26は第2のレンズ群の保持枠2
7に各々回転可能に保持されている。各レンズ群20,
21,22の移動機構は第1の実施例と同様である。
【0029】以上の構成によると、第1のレンズ群20
と第2のレンズ群21の間隔が、テレ状態の時に(J)
で、ワイド状態の時に(K)と変化しているが、この過
程においては、バリア29−a,29−bは閉じること
はなく、略同様の間隔変化になる沈胴動作の(K)から
(L)に縮む力によってバリア29−a,29−bを閉
じることになる。
【0030】つまり、第1のレンズ群20と第3のレン
ズ群22の様に鏡筒28によって一体的に保持され、沈
胴動作によってその全体の間隔変化のないようなズーム
鏡筒の場合でも、それ以外のレンズ群との間隔変化を利
用してバリア開閉の力を得ることが可能になる。
【0031】図4,図5によって第3の実施例を示す。
図5は正面から見た図で、図4は中央断面図である。本
実施例は、ズーム動作、及び沈胴動作については、第1
の実施例と同様であるので省略する。
【0032】絞り変更羽根30,31,32は構造及び
機能としては、通常のシャッタ羽根と略同じである。シ
ャッタ羽根33を駆動するシャッタ地板34には、光束
を通すための穴34−bが形成され、その周囲には軸3
4−aが植え込まれていて、絞り変更羽根30,31,
32に開けてある穴30−a,31−a,32−aと回
転可能に嵌合している。絞り変更羽根30,31,32
を挟んでシャッタ地板34の反対側には、絞りリング3
5があり、軸35−aが植え込まれている。そして、そ
の軸35−aは絞り変更羽根30,31,32にあけた
セクタ穴30−a,31−a,32−aと摺動可能に嵌
合している。絞りリング35自体は、鏡筒36内に回転
可能に保持されていて、テレ・ワイド、及び沈胴動作等
の光軸方向の移動に対しては一体的に移動する。
【0033】以上の構成によって、絞りリング35が鏡
筒36内で回転すると、絞り変更羽根30,31,32
の重なりによってできる開口穴Zは、その開口面積を変
化させることになる。図5(a)ではシャッタ地板34
の穴34−bに略等しい直径(X)であるのに対し、図
5(b)では略円形をした形状で直径が(Y)に縮小す
ることが可能になる。
【0034】そして、この絞りリング35の回転を、側
面に植え込んだピン35−bと、それが摺動嵌合するカ
ム溝37−aを有する直進筒37との組み合わせによっ
て行う。その詳細な動きについては、第1の実施例にお
ける、回転カム板(図2中符号15)と同様で、図4中
においては、鏡筒36が直進筒37内を光軸に移動する
につれて、絞りリング35を回転するようにしておく。
こうすることによって、シャッタ羽根36付近の開口径
の大きさを、ズームに連動して変化させることができ
る。
【0035】さらに、絞り開口径を変化させるもので、
以下のようなものがある。
【0036】従来、シャッタ羽根は嵌合穴とセクタ穴
(長穴)を持っていて、セクタ穴に摺動嵌合しているセ
クタピンが駆動することによって、嵌合穴を中心にシャ
ッタ羽根が回転し、光束の開閉をしている。その時、嵌
合穴はシャッタ地板に植え込まれた嵌合軸に嵌合してい
るため、回転はしても動くことはない。
【0037】そこで、その嵌合軸を図4に示している軸
35−aに置き換えてみると、ズームに連動して嵌合軸
の位置を移動できるので、セクタピンが同じ動きをして
も、シャッタ羽根自体の開口軌跡をズームに連動して変
化させることが可能になる。
【0038】
【発明の効果】以上の様に、レンズ群どうしの間隔変化
を利用してバリア開閉を行う場合に、撮影状態ではカム
係合せず、沈胴動作時にのみカム係合するような回転カ
ム板等の駆動部材を用いて、沈胴時のみバリア閉動作す
るズーム鏡筒を構成することによって、従来のようにア
パーチャに固定するようなカム板が不必要で、ズーム鏡
筒の直径に制約を受けることがない。
【0039】また、撮影時のレンズ群の移動ストローク
と、沈胴動作時のレンズ群移動ストロークとが互いに制
約を受けることがない。
【0040】さらに、カム板のようにズーム鏡筒外の部
品からの駆動力ではなく、バリア駆動機構を鏡筒内部だ
けの構成で単独に駆動できる等の効果がある。
【0041】一方、回転カム板の様な、ズーム駆動に連
動して回転する回転部材を用いることによって、 ・通常のシャッタ羽根の全開径によらずに、最大開口径
をズームに連動して、任意に変化させることができ、各
焦点距離において、絞り径を変化させ、不必要な周辺光
束を効率良くカットすることが可能になる。
【0042】・さらに、上記の様な絞り羽根以外にもズ
ームに連動して種々の機構を駆動させることが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す中央断面図。
【図2】図1の斜視図。
【図3】第2の実施例の中央断面図。
【図4】第3の実施例の中央断面図。
【図5】第3の実施例の正面図。
【図6】従来のバリア開閉機構の中央断面図。
【図7】従来のバリア開閉機構の斜視図。
【図8】バリア自体の開閉機構を示す正面図。
【符号の説明】
1…第1のレンズ群 2…第1のレン
ズ枠 3,34…合焦用繰り出し機構及びシャッタ開閉機構 4,33…シャッタ羽根 5,28,36
…鏡筒 6,25…バリア開閉リング 7,29…バリ
ア 8…第2のレンズ群 9…第2のレン
ズ枠 10,24,37…直進筒 11,23…カ
ム筒 12…本体 13…駆動モー
タ 14…引っ張りバネ 15,26…回
転カム板 20…第1のレンズ群 21…第2のレ
ンズ群 22…第3のレンズ群 27…第2のレ
ンズ群の保持枠 30,31,32…絞り変更羽根 35…絞りリン
グ 115…カム板 116…引っ張
りバネ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラ本体に対して鏡筒が繰り込まれる
    沈胴位置から該鏡筒を繰り出す際、複数のレンズ群がそ
    の相対距離を変化させることにより焦点距離を可変とす
    ると共に、最前の第1レンズ群の前面を覆うレンズバリ
    アを開動作させるバリア開閉機構を有するカメラにおい
    て、 該バリア開閉機構は、付勢手段により該レンズバリアを
    常時開方向に付勢されると共に、該レンズバリアに連結
    され、光軸方向の回転により該レンズバリアを開閉させ
    る回転伝達部材と、該第1レンズ群と相対移動する他の
    レンズ群と一体的に移動すると共に、沈胴位置で該回転
    伝達部材とカム係合し、該相対移動に伴う距離変化で該
    回転伝達部材を閉方向に回動させる駆動部材とを有する
    ことを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 カメラ本体に対して鏡筒が繰り込まれる
    沈胴位置から該鏡筒を繰り出す際、複数のレンズ群がそ
    の相対距離を変化させることにより焦点距離を可変とす
    ると共に、該相対距離の変化に連動して被駆動部材を駆
    動させる駆動機構を有するカメラにおいて、 該駆動機構は、光軸方向に移動するレンズ群に設けら
    れ、光軸回りの回転により該被駆動部材を駆動する回転
    部材と、該鏡筒の光軸方向移動の際に該回転部材を所定
    の軌跡に従って回転させるカム手段とを有することを特
    徴とするカメラ。
  3. 【請求項3】 カメラ本体に対して鏡筒が繰り込まれる
    沈胴位置から該鏡筒を繰り出す際、複数のレンズ群がそ
    の相対距離を変化させることにより焦点距離を可変とす
    ると共に、焦点距離の変化に対応して絞り口径を変化さ
    せる変更絞りを変更絞り駆動機構により駆動するカメラ
    において、 該変更絞り駆動機構は、光軸方向に移動するレンズ群に
    設けられ、光軸回りの回転により該変更絞りの開口径を
    変化させる回転部材と、該鏡筒の光軸方向移動の際に該
    回転部材を所定の軌跡に従って回転させる駆動部材とを
    有することを特徴とするカメラ。
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