JPH0715902A - 内燃機関用磁石発電機の固定子 - Google Patents

内燃機関用磁石発電機の固定子

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JPH0715902A
JPH0715902A JP15029393A JP15029393A JPH0715902A JP H0715902 A JPH0715902 A JP H0715902A JP 15029393 A JP15029393 A JP 15029393A JP 15029393 A JP15029393 A JP 15029393A JP H0715902 A JPH0715902 A JP H0715902A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】渡り線を被覆する樹脂に亀裂が生じたときに渡
り線が断線するのを防止する。 【構成】電機子鉄心の継鉄部101の外周寄りの部分を
被覆する樹脂製の第1の絶縁層4を設け、第1の絶縁層
4の上に電機子コイル2a〜2eの渡り線3a〜3dを
配置する。渡り線3a〜3dを被覆するように第2の絶
縁層5を形成し、第2の絶縁層5を第1の絶縁層4とと
もに被覆するように第3の絶縁層6を形成する。第2の
絶縁層5は、第1の絶縁層4及び第3の絶縁層6と接着
しない樹脂、または第1及び第3の絶縁層4及び6との
接着力が弱い樹脂により形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関用磁石発電機
の固定子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関に取付けられて機関の点火電源
や点灯,充電等のために電力を供給する磁石発電機にお
いては、小形高出力化を図るため、環状の継鉄部から多
数の突極部を突出させてなる電機子鉄心と、該電機子鉄
心の複数の突極部にそれぞれ巻回された複数の電機子コ
イルとを備えた多極の固定子が多く用いられている。
【0003】この種の固定子において複数の電機子コイ
ルを電気的に直列に接続して用いる場合には、通常複数
の突極部に電機子コイルを連続的に巻回して、隣り合う
電機子コイル間を渡り線により接続する構成がとられ
る。この場合、複数の電機子コイル間を接続する渡り線
は、電機子鉄心の継鉄部の外面に沿わせた状態で配置さ
れて、適宜の手段により鉄心に対して絶縁固定される。
【0004】図2は従来のこの種の固定子の渡り線部分
の断面を示したもので、継鉄部101の外面を被覆する
ように絶縁樹脂コーティング4が設けられ、該絶縁樹脂
コーティング4の上に渡り線3が配置されている。渡り
線3と絶縁樹脂コーティング4とを覆うように更に樹脂
コーティング6が形成され、樹脂コーティング6は渡り
線3と絶縁樹脂コーティング4とに接着されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】内燃機関に取付けられ
た磁石発電機においては、運転時に発電コイルからの発
熱と機関の熱による加熱とにより発電機の温度が上昇
し、停止時には熱源が除去されるため、発電機が冷却さ
れる。従って、発電機の固定子は、加熱、冷却の熱サイ
クルにさらされることになり、この冷熱サイクルが繰り
返されると、電機子鉄心の絶縁樹脂コーティング4や渡
り線を被覆する樹脂コーティング6に亀裂が発生するこ
とがある。
【0006】従来の固定子では、渡り線3を被覆する樹
脂コーティング6が渡り線3に接着されていたため、樹
脂コーティング6に亀裂が生ずると、渡り線3に大きな
ストレスが加わって該渡り線が断線する恐れがあった。
【0007】本発明の目的は、渡り線を被覆する絶縁層
に亀裂が生じても渡り線に大きなストレスが加わること
がないようにして、冷熱サイクルによる渡り線の断線を
防止した内燃機関用磁石発電機の固定子を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、環状の継鉄部
から多数の突極部を突出させてなる電機子鉄心と、該電
機子鉄心の複数の突極部にそれぞれ巻回されて渡り線を
介して直列に接続された複数の電機子コイルとを備えた
内燃機関用磁石発電機の固定子に係わるものである。
【0009】本発明においては、渡り線が、継鉄部の外
面を被覆するように設けられた第1の絶縁層の上に添わ
せて配置され、第1の絶縁層の上に渡り線を覆う第2の
絶縁層が形成されるとともに、第1の絶縁層を第2の絶
縁層とともに被覆する第3の絶縁層が形成されている。
ここで第2の絶縁層は、第1及び第3の絶縁層と接着し
ない絶縁材料、または第1及び第3の絶縁層との接着力
が弱い絶縁材料により形成されている。
【0010】
【作用】上記のように、第1の絶縁層の上に配置された
渡り線を覆うように第2の絶縁層を設けるとともに、第
1の絶縁層を第2の絶縁層とともに被覆する第3の絶縁
層を設け、第2の絶縁層を第1及び第3の絶縁層と接着
しない絶縁材料、または第1及び第3の絶縁層との接着
力が弱い絶縁材料により形成すると、冷熱サイクルによ
り第1の絶縁層または第3の絶縁層に亀裂が生じた場合
に、第1の絶縁層または第3の絶縁層と第2の絶縁層の
間に相対的な滑りを生じさせて、渡り線に大きなストレ
スが加わるのを防ぐことができるため、渡り線が断線す
るおそれをなくすことができ、信頼性を高めることがで
きる。
【0011】
【実施例】図1(A)は本発明に係る内燃機関用磁石発
電機の固定子の実施例を示したもので、同図において1
は鋼板の積層体からなる電機子鉄心、2aないし2eは
渡り線3aないし3dを介して直列に接続された複数
(本実施例では5個)の電機子コイルである。この固定
子と、固定子の外側を回転する図示しない磁石回転子と
により多極の磁石発電機が構成される。
【0012】電機子鉄心1は、環状の継鉄部101から
多数(本実施例では12個)の突極部102aないし1
02lを放射状に突出させた構造を有するもので、各突
極部の先端にはそれぞれ図示しない磁石回転子の磁極に
対向する磁極部が形成されている。継鉄部101には電
機子鉄心1を機関に取付けるためのネジ(図示せず。)
を挿入するねじ挿入孔103,103,…が設けられて
いる。
【0013】電機子鉄心1の各突極部の磁極部外周面を
除く部分の外面と、継鉄部101の外周寄りの部分の外
面とには、電機子コイル及び渡り線を鉄心に対して絶縁
するために、絶縁樹脂コーティングからなる第1の絶縁
層4が形成されている。この第1の絶縁層4は、例えば
粉体エポキシ樹脂(例えばソマール工業製の商品名F20
6)を用いて流動浸漬法(加熱された鉄心に粉体をまぶし
て溶融付着させる方法)により形成することができる。
この場合樹脂を付着させたくない部分にはマスキングを
施しておく。
【0014】本実施例においては、5個の電機子コイル
2aないし2eがそれぞれ鉄心の突極部102a,10
2c,102f及び102iに巻回されている。これら
の電機子コイルは渡り線3a〜3dを渡らせながら2a
→2b→2c→2d→2eの順に連続して巻回され、渡
り線3aないし3dにより電機子コイル2a〜2eが直
列に接続されている。電機子コイル2aの巻始め2a1と
電機子コイル2eの巻終り2e2とは、それぞれ絶縁チュ
ーブを通して引出されている。渡り線3aないし3d
は、継鉄部101の外周寄りの部分の外面を被覆するよ
うに設けられた第1の絶縁層4の上に添わせた状態で配
置されている。
【0015】電機子コイル2aないし2eの巻線が終了
した後、渡り線3aないし3dを覆う第2の絶縁層が形
成され、さらに第1の絶縁層を第2の絶縁層とともに被
覆する第3の絶縁層が形成される。
【0016】図1(B)は固定子の渡り線付近の断面を
示したものである。同図は渡り線3a付近を示したもの
であるが、他の渡り線部分の構造も全く同様である。図
1(B)において、5は継鉄部101の外面を被覆する
第1の絶縁層4の上に添わせて配置された渡り線3aを
覆う第2の絶縁層、6は第1の絶縁層4を第2の絶縁層
5とともに被覆する第3の絶縁層である。第3の絶縁層
6は、第2の絶縁層5が設けられていない部分で第1の
絶縁層4に接着されている。
【0017】第2の絶縁層5は、第1の絶縁層4を形成
する樹脂及び第3の絶縁層を形成する樹脂と接着しない
絶縁材料、または第1の絶縁層4を形成する樹脂及び第
3の絶縁層6を形成する樹脂との接着力が弱い樹脂(例
えば商品名ニットール120C)を刷毛塗り等により塗
布することにより形成される。
【0018】なお第2の絶縁層5は、樹脂液を収容した
浸漬層に固定子を浸漬する方法(浸漬法)により形成す
ることもできる。その場合、電機子鉄心の渡り線が配置
される部分とともに、電機子コイルの外面をも被覆する
ように第2の絶縁層5を形成することができる。
【0019】第3の絶縁層6は、例えばエポキシ樹脂
(例えばソマール工業商品名F246)により第1の絶
縁層4と第2の絶縁層5とを共に被覆するように形成す
る。電機子コイルの外面をも覆うように第2の絶縁層が
形成されている場合には、電機子コイルの外面を覆う第
2の絶縁層の上にも第3の絶縁層を形成する。
【0020】なお、第2の絶縁層5が電機子コイルをも
被覆するように形成されている場合に、電機子コイルを
被覆する第2の絶縁層の上にも第3の絶縁層を形成する
ことにより、電機子コイルの保護を図ることができる。
【0021】上記のように、第1の絶縁層4の上に添わ
せて配置した渡り線3aないし3dを第2の絶縁層5に
より覆うとともに、第1の絶縁層4を第2の絶縁層5と
ともに被覆する第3の絶縁層6を形成して、第2の絶縁
層5を、第1及び第3の絶縁層4及び6と接着しないか
または接着力が弱い絶縁材料により形成すると、冷熱サ
イクルの繰返しにより第1の絶縁層4または第3の絶縁
層6に亀裂が生じた場合に、亀裂が生じた部分と第2の
絶縁層5との間に相対的な滑りを生じさせて、渡り線に
大きなストレスが加わるのを防ぐことができる。
【0022】上記の実施例では、電機子鉄心が環状の継
鉄部から放射状に突出した12個の突極部を有し、該1
2個の突極部のうちの5個の突極部にそれぞれ電機子コ
イルが巻回されて、各電機子コイルが渡り線を介して直
列に接続されているが、電機子鉄心が環状の継鉄部から
突出した2個以上(通常4個以上)の突極部を有し、該
突極部の全部または少なくとも2個の突極部にそれぞれ
電機子コイルが巻回されて、これらの電機子コイルのう
ちの少なくとも2個の電機子コイルが渡り線を介して直
列に接続される内燃機関用磁石発電機の固定子であれば
本発明を適用することができる。
【0023】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、電機子
コイル間を接続する渡り線を電機子鉄心の継鉄部の外面
を被覆するように設けられた第1の絶縁層の上に添わせ
て配置して、該渡り線を覆う第2の絶縁層を形成すると
ともに、第1及び第2の絶縁層をともに被覆する第3の
絶縁層を形成し、第2の絶縁層を、第1及び第3の絶縁
層と接着しないか、または第1及び第3の絶縁層との接
着力が弱い絶縁材料により形成したので、固定子に冷熱
サイクルが繰返して加わって第1の絶縁層または第3の
絶縁層に亀裂が生じた場合に、渡り線に大きなストレス
が加わって渡り線が断線するおそれをなくすことができ
る。従って安全性が高く品質のよい内燃機関用磁石発電
機の固定子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の実施例を示した正面図であ
る。(B)は同実施例における渡り線部分の断面を示し
た拡大断面図である。
【図2】従来の固定子における渡り線部分の断面を示し
た断面図である。
【符号の説明】 1 電機子鉄心 101 継鉄部 102a〜102l 突極部 2a〜2e 電機子コイル 3a〜3d 渡り線 4 第1の絶縁層 5 第2の絶縁層 6 第3の絶縁層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状の継鉄部から多数の突極部を突出さ
    せてなる電機子鉄心と、前記電機子鉄心の複数の突極部
    にそれぞれ巻回されて渡り線を介して直列に接続された
    複数の電機子コイルとを備えた内燃機関用磁石発電機の
    固定子において、 前記渡り線は前記継鉄部の外面を被覆するように設けら
    れた第1の絶縁層の上に添わせて配置され、 前記第1の絶縁層の上に前記渡り線を覆う第2の絶縁層
    が形成されるとともに、前記第1の絶縁層を前記第2の
    絶縁層とともに被覆する第3の絶縁層が形成され、 前記第2の絶縁層は、前記第1及び第3の絶縁層と接着
    しない絶縁材料、または該第1及び第3の絶縁層との接
    着力が弱い絶縁材料からなっていることを特徴とする内
    燃機関用磁石発電機の固定子。
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