JP2009284650A - 磁石発電機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】回転する椀状のフライホイールと、フライホイールの内周面に固定された複数の永久磁石と、永久磁石の内側に設けられ、円筒形状の基部1aおよび基部1aから径方向外側に突出した複数のティース部1bを有した固定子鉄心1と、それぞれのティース部1bに導線が巻回されて構成された発電コイル2と、固定子鉄心1の表面に固着され、固定子鉄心1と発電コイル2とを絶縁する絶縁膜3とを備えた磁石発電機において、固定子鉄心1の表面には、絶縁膜3が剥がれることを抑制する凹凸部10が形成されている。
【選択図】図3
Description
このものの場合、前記固定子鉄心の表面には、前記固定子鉄心と前記発電コイルとを絶縁する絶縁膜が接着されている。
実施の形態1.
図1はこの実施の形態に係る磁石発電機の要部を示す正面図、図2(a)は図1の固定子鉄心1を示す正面図、図2(b)は図2(a)の固定子鉄心1および発電コイル2の要部拡大図、図3は図2(b)の固定子鉄心1の要部拡大図である。
である。
この実施の形態に係る磁石発電機は、回転する椀状のフライホイール(図示せず)と、このフライホイールの内周面に固定された複数の永久磁石(図示せず)とを備えている。
フライホイールに回転力が伝達されることで、フライホイールととともに永久磁石が回転する。
これにより、第2の部位2bが第1の部位2aより基部1a側に移動することが抑制され、第2の部位2bが絶縁膜3を押圧しながら移動することを抑制することができる。
その結果、絶縁膜3が固定子鉄心1の表面から剥がれることを抑制することができる。
なお、図2(a)および図2(b)では、第1層および第2層から構成された発電コイル2を示しているが、勿論このものに限らず、第2層より外側の層をさらに有した発電コイル2であってもよい。
この場合であっても、発電コイル2の導線は、第1の部位2aが、第3層以上外側の層であって基部1aに最接近した部位より、基部1a側となるように巻回される。
発電コイル2の外周側面には、導線の間を固定するコイル固定用パウダであるエポキシ系パウダ塗装の絶縁材6が被覆している。
絶縁材6が導線の間を固定するので、導線は、第2の部位2bが第1の部位2aより基部1a側に移動することがさらに抑制される。
第2の保護チューブ8は、固定部材9を用いて固定子鉄心1に固定されている。
ティース部1bの凹凸部10の溝は、ティース部1bの周方向に延びており、基部1aの凹凸部10の溝は、固定子鉄心1の径方向に延びている。
基部1aは、端板5が、積層鉄心4と比較して、内側方向に縮寸されている
これにより、端板5の端面5aおよび外周側面5bと積層鉄心4の端面4aおよび外周側面4bとから段差が形成され、端板5の外周側面5bと積層鉄心4の端面4aとによって区画された領域に接着される絶縁膜3の膜厚を増大させることができる。
その結果、端板5の端面5aまたは積層鉄心4の外周側面4bに接着された絶縁膜3の膜厚と、端板5の外周側面5bと積層鉄心4の端面4aとによって区画された領域に接着された絶縁膜3の膜厚との比率であるエッジカバー率を向上させることができる。
また、ティース部1bも、同様にして、端板5の端面5aおよび外周側面5bと積層鉄心4の端面4aおよび外周側面4bとから段差が形成され、端板5の外周側面5bと積層鉄心4の端面4aとによって区画された領域に接着される絶縁膜3の膜厚を増大させることができる。
なお、この実施の形態では、端板5の端面5aおよび外周側面5bと積層鉄心4の端面4aおよび外周側面4bとから段差が形成された基部1aおよびティース部1bについて説明したが、勿論このものに限らない。
例えば、基部1aまたはティース部1bの何れか一方に、端板5の外周側面5bと積層鉄心4の端面4aおよび外周側面4bとから段差が形成されてもよい。
その結果、端板5の外周側面5bと積層鉄心4の端面4aとによって区画された領域の絶縁膜3が固定子鉄心1から剥がれることを抑制することができる。
図5はこの実施の形態に係る磁石発電機の固定子鉄心1の要部拡大図である。
この実施の形態に係る磁石発電機は、ティース部1bの凹凸部10の溝が固定子鉄心1の径方向に延びており、基部1aの凹凸部10の溝が基部1aの周方向に延びている。
その他の構成は、実施の形態1と同様である。
図6はこの実施の形態に係る磁石発電機の固定子鉄心1の要部拡大図である。
この実施の形態に係る磁石発電機は、固定子鉄心1の表面の凹凸部10は、粗面である。
この粗面は、ショットブラストまたはプレス等によって形成されている。
その他の構成は、実施の形態1と同様である。
Claims (7)
- 回転する椀状のフライホイールと、
前記フライホイールの内周面に固定された複数の永久磁石と、
前記磁石の内側に設けられ、円筒形状の基部および前記基部から径方向外側に突出した複数のティース部を有した固定子鉄心と、
それぞれの前記ティース部に導線が巻回されて構成された発電コイルと、
前記固定子鉄心の表面に接着され、前記固定子鉄心と前記発電コイルとを絶縁する絶縁膜とを備えた磁石発電機において、
前記固定子鉄心の前記表面には、前記絶縁膜が剥がれることを抑制する凹凸部が形成されていることを特徴とする磁石発電機。 - 前記ティース部の前記凹凸部の溝は、前記ティース部の周方向に延びていることを特徴とする請求項1に記載の磁石発電機。
- 前記ティース部の前記凹凸部の溝は、前記固定子鉄心の径方向に延びていることを特徴とする請求項1に記載の磁石発電機。
- 前記凹凸部は、粗面であることを特徴とする請求項1に記載の磁石発電機。
- 前記固定子鉄心は、薄板磁性鋼板が軸線方向に沿って複数枚積層された積層鉄心と、前記積層鉄心の両端面に密着して重ねられた薄板磁性鋼板の端板とから構成され、
前記端板は、前記積層鉄心と比較して、内側方向に縮寸されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の磁石発電機。 - 前記発電コイルの前記導線は、最内層であって前記基部に最接近した第1の部位が、前記最内層より外側の層であって前記基部に最接近した第2の部位より、前記基部側にあることを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載の磁石発電機。
- 前記発電コイルの外周側面には、前記導線の隣接した部位間を固定するコイル固定用パウダが設けられていることを特徴とする請求項6に記載の磁石発電機。
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