JPH07158689A - 加振式アクチュエータの取付部構造 - Google Patents

加振式アクチュエータの取付部構造

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Publication number
JPH07158689A
JPH07158689A JP30695593A JP30695593A JPH07158689A JP H07158689 A JPH07158689 A JP H07158689A JP 30695593 A JP30695593 A JP 30695593A JP 30695593 A JP30695593 A JP 30695593A JP H07158689 A JPH07158689 A JP H07158689A
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JP
Japan
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piezoelectric element
vibration
elastic
mounting
actuator
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Application number
JP30695593A
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English (en)
Inventor
Yoichi Kawamoto
洋一 河本
Kazuhiro Ogawara
一浩 小河原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurashiki Kako Co Ltd
Original Assignee
Kurashiki Kako Co Ltd
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Publication date
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  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 接着などの一体連結手段を不要にして圧電素
子の取付けを容易にし、量産時の品質の安定化を図り、
かつ、本来の強制加振効果を確実に得る。 【構成】 一対の取付部材4,5を弾性支承体6で連結
し、ダイヤフラム7との間に液体9を封入して液室8を
画成する。第1取付部材4に弾性支持部材14を介して
仕切体10を取付け、受圧室11と平衡室12とに仕切
る。仕切体にロッド19を固定する一方、基板3にアク
チュエータ15の底支持体17を固定して、両者間に圧
電素子16をそれぞれ当接状態で挟み込む。圧電素子の
先端側をロッドの突出端19aの保持凹部19bによ
り、基端側を底支持体の筒状部材21で囲んでそれぞれ
偏心しないように支持する。圧電素子を、弾性支持部材
が変形して弾性復元力が圧電素子に作用した予圧縮状態
に配設する。底支持体の底部に調整ねじ部材22をねじ
込み、この調整ねじ部材で圧電素子の基端を進退調節可
能に支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電圧の印加、遮断によ
り伸縮する積層型圧電素子を用いて加振対象を強制加振
するための加振式アクチュエータの取付部構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の加振式アクチュエー
タを振動吸収のために液体封入式マウントに取付けたも
のが知られている(例えば、特開平4−302729号
公報,特開平5−172180号公報参照)。これらの
ものは、振動発生源および振動受部の各側に取付けられ
る一対の取付部材が弾性支承体により連結され、この弾
性支承体の内部に画成された液室を2室に仕切る仕切体
もしくは上記液室の一部を画成する区画壁に上記のアク
チュエータを連結して上記仕切体などをの加振対象を強
制加振することができるようにしたものである。これら
の取付部構造において、上記仕切体などは弾性支持部材
により相対変位可能に弾性支持されており、上記アクチ
ュエータは、無負荷状態の上記弾性支持部材により支持
された上記仕切体などに対し積層型圧電素子の上端が連
結され、下端が上記一対の取付部材の一方に連結されて
位置固定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
加振式アクチュエータの取付部構造においては、加振対
象である仕切体などの加振に際し、特に電圧印加後の遮
断に伴う圧電素子の縮み側作動に上記仕切体を正確に追
随させるために上記圧電素子の端部と加振対象である仕
切体などもしくは被支持部材である取付部材との分離を
防止する必要があり、このため、上記圧電素子の各端と
上記加振対象もしくは被支持部材とを接着などの手段に
より一体的に連結する必要がある。
【0004】しかるに、アクチュエータの上記のマウン
トへの組み付けに際し、上記圧電素子は比較的小さいも
のであるため上記の接着などによる連結作業に手間を要
する上、組み付け工数の増大化、コストの増大化の要因
ともなる。
【0005】加えて、このように無印加時の圧電素子の
両端をそれぞれ加振対象および固定部材である取付部材
に対し一体的に連結する取付部構造の場合、上記弾性支
持部材の製作誤差および弾性支持部材による加振対象の
組み付け位置誤差などが生じても、そのままで上記アク
チュエータが組み付けられ、予定した強制加振効果を得
ることができないおそれがある。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、接着などの一
体連結手段を不要にして圧電素子を用いたアクチュエー
タの取付けを容易にし、加えて、組み付け位置誤差など
が生じた場合の微修正を可能として品質の安定化を図
り、本来の強制加振効果を確実に得ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、加振対象と、この加振対象
を被支持部材に対し加振方向に相対変位可能に弾性支持
する弾性支持部材と、上記加振対象と被支持部材との間
に配設されて上記加振対象を加振するものであって電圧
の印加、遮断により上記加振方向に伸縮する圧電素子を
有するアクチュエータとを備えた構造を前提とする。こ
のものにおいて、上記圧電素子を、加振方向一側である
基端が上記被支持部材に当接されて当て止めされ、か
つ、加振方向他側である先端が上記弾性支持部材からの
弾性復元力を常時受けるよう上記弾性支持部材を弾性変
形させた状態の加振対象に当接されて、加振方向に予圧
縮された状態で配設する構成とするものである。
【0008】請求項2記載の発明は、振動入力方向に互
いに離して配置された一対の取付部材と、この一対の取
付部材を互いに連結する弾性支承体と、この弾性支承体
により画成されて液体が封入された液室と、上記一対の
取付部材の内の第1取付部材に連結されて上記液室の一
部を画成する弾性薄膜部材と、この液室を上記弾性支承
体の側の受圧室と上記弾性薄膜部材の側の平衡室とに仕
切る仕切体と、この仕切体と第1取付部材との間に配設
されて加振対象である上記仕切体を上記受圧室の容積を
拡縮させる方向に加振するものであって電圧の印加、遮
断により上記加振方向に伸縮する圧電素子を有するアク
チュエータとを備えた液体封入式マウントを前提とす
る。このものにおいて、上記仕切体を、被支持部材とし
ての上記第1取付部材に対し弾性支持部材を介して上記
加振方向に相対変位可能に弾性支持する。そして、上記
圧電素子を、加振方向一側である基端が上記第1取付部
材に当接されて当て止めされ、かつ、加振方向他側であ
る先端が上記弾性支持部材からの弾性復元力を常時受け
るよう上記弾性支持部材を弾性変形させた状態の仕切体
に当接されて、上記加振方向に予圧縮された状態で配設
する構成とするものである。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2記載の発明において、被支持部材に、圧電素子の
基端が当接するよう配置されて加振方向に進退する調整
ねじ部材をねじ込む構成とするものである。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項1または請
求項2記載の発明において、加振対象に、圧電素子の先
端が内嵌してその圧電素子の先端の加振方向とは異なる
方向への移動を阻止するよう保持する保持凹部を形成す
る構成とするものである。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項2記載の発
明において、仕切体に、この仕切体から弾性薄膜部材を
貫通してアクチュエータの側に突出するロッドを固定す
る。そして、このロッドの突出端に、圧電素子の先端が
内嵌してその圧電素子の先端の加振方向とは異なる方向
への移動を阻止するよう保持する保持凹部を形成する構
成とするものである。
【0012】また、請求項6記載の発明は、請求項1ま
たは請求項2記載の発明において、圧電素子を伸縮方向
に延びる棒状に形成する。加えて、アクチュエータとし
て、被支持部材に固定されて、上記圧電素子を加振方向
に延びた状態に支持するよう基端側の周囲を囲みかつそ
の基端に当接して基端が加振対象から離れる側に移動し
ないように当て止め支持する有底筒状の底支持体を備え
る構成とするものである。
【0013】さらに、請求項7記載の発明は、請求項6
記載の発明において、底支持体の底部に加振方向に進退
する調整ねじをねじ込む。そして、この調整ねじによっ
て圧電素子の基端が当て止め支持する構成とするもので
ある。
【0014】
【作用】上記の構成により、請求項1記載の発明では、
圧電素子の先端が加振対象に当接され、基端が被支持部
材に当接されて、圧電素子が加振対象と被支持部材とに
よって加振方向の両側から挟まれた状態となる。この状
態において、弾性変形された弾性支持部材からの弾性復
元力が加振対象を介して上記圧電素子の先端に作用し、
この弾性復元力が被支持部材に対して上記圧電素子を押
し付ける予圧縮荷重として作用する。このため、圧電素
子が電圧の印加、遮断により伸縮しても、その両端と加
振対象もしくは被支持部材との当接状態が維持されて上
記圧電素子の伸縮に追随した加振対象の強制加振が可能
となる。この結果、圧電素子を加振対象および被支持部
材に対して接着などにより一体連結することなく、圧電
素子の取付けが可能となる上、アクチュエータで加振対
象を強制加振することによる本来の加振効果が得られる
ことになる。
【0015】請求項2記載の発明では、取付部材を介し
て弾性支承体に振動が入力した場合、この弾性支承体の
変形を受けて受圧室内の液圧が変動する。この際、電圧
の印加、遮断の繰り返しに伴う圧電素子の伸縮により仕
切体が強制加振されることにより、受圧室内の容積が強
制的に拡縮されるためその受圧室内の液圧変動の吸収が
図られる。このような液体封入式マウントにおいて、請
求項1記載の発明の場合と同様に、上記圧電素子の先端
が加振対象の仕切体に当接され、基端が被支持部材であ
る第1取付部材に当接されて、圧電素子が仕切体と第1
取付部材とによって加振方向の両側から挟まれた状態
で、弾性変形された弾性支持部材からの弾性復元力が仕
切体を介して上記圧電素子の先端に作用する。このた
め、この弾性復元力が第1取付部材に対して上記圧電素
子を押し付ける予圧縮荷重として作用し、圧電素子が電
圧の印加、遮断により伸縮しても、その両端と仕切体お
よび第1取付部材との接触状態が維持されて上記圧電素
子の伸縮に追随した上記仕切体の強制加振が可能とな
る。この結果、圧電素子を仕切体および被支持部材に対
して接着などにより一体連結することなく、圧電素子の
取付けが可能となる上、アクチュエータで仕切体を強制
加振することによる本来の加振効果が確実に得られる。
【0016】請求項3記載の発明では、上記請求項1ま
たは請求項2記載の発明による作用に加えて、被支持部
材の底部に加振方向に進退する調整ねじ部材がねじ込ま
れ、この調整ねじ部材によって圧電素子の基端が支持さ
れているため、この調整ねじ部材を進退することによ
り、弾性支持部材の変形量、すなわち、弾性復元力の変
更調節が可能となる。このため、加振対象の被支持部材
への組み付け位置誤差などが生じ弾性支持部材の弾性変
形量が所定のものからずれる事態になっても、上記調整
ねじ部材を進退調整して圧電素子の相対位置を変更調節
することにより上記弾性支持部材の弾性変形量の微修正
が可能となる。この結果、圧電素子が確実に所定の予圧
縮荷重により挟みこまれ、強制加振による本来の性能が
確実に維持されて、性能の安定化が図られる。
【0017】請求項4記載の発明では、上記請求項1ま
たは請求項2記載の発明による作用に加えて、加振対象
に保持凹部が形成され、この保持凹部により圧電素子の
先端が支持されるため、圧電素子の先端の加振方向に対
する偏心が防止されて確実に加振方向に向いた状態に保
つことが可能となる。
【0018】請求項5記載の発明では、上記請求項2記
載の発明による作用に加えて、仕切体から弾性薄膜部材
を貫通して液室外に突出されたロッドの突出端に圧電素
子の先端が当接されるため、加振対象が液室内にある場
合の上記圧電素子をケーシングなどにより液密に遮蔽す
る必要がなく、アクチュエータの構成の簡易化が図られ
る。加えて、上記ロッドの突出端に保持凹部が形成さ
れ、この保持凹部により圧電素子の先端が支持されるた
め、圧電素子の先端の加振方向対する偏心が防止され確
実に加振方向に向いた状態に保つことが可能となる。
【0019】請求項6記載の発明では、上記請求項1ま
たは請求項2記載の発明による作用に加えて、圧電素子
が伸縮方向に伸びる棒状に形成されるているため、同一
伸縮量であればアクチュエータのコンパクト化が図られ
る。しかも、圧電素子が細長い棒状に形成されていて
も、底支持体によりその基端側の周囲が囲まれて加振方
向に延びた状態に支持されているため、偏心が防止され
て所定の加振方向に加振させることが可能となる。
【0020】請求項7記載の発明では、上記請求項6記
載の発明による作用に加えて、底支持体の底部に加振方
向に進退する調整ねじ部材がねじ込まれて、この調整ね
じ部材により圧電素子の基端が支持されているため、請
求項3記載の発明の場合と同様に、この調整ねじ部材を
進退することにより、弾性支持部材の弾性復元力の変更
調節が可能となり、組み付け位置誤差などが生じても微
修正が可能となる。この結果、圧電素子が確実に所定の
予圧縮荷重により挟みこまれ、強制加振による本来の性
能が確実に維持されて、性能の安定化が図られる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0022】図1は、本発明の実施例に係る加振式アク
チュエータの取付部構造を液体封入式エンジンマウント
に適用した例を示し、1は筒軸Xを上下方向に向けた第
1支持筒体、2は上記第1支持筒体1の下端開口側を閉
止する第2支持筒体、3はこの第2支持筒体2の下端開
口側を閉止する基板であり、この基板3および上記第2
支持筒体2の下端フランジ部2aには両者3,2aを貫
通して上記筒軸X方向に取付ボルト3a,3aが下向き
に突出されて振動受部である例えば車体に連結されるよ
うになっている。そして、この取付ボルト3aにより上
記第2支持筒体2と基板3とが一体化される一方、上記
第2支持筒体2の上端部外周面が上記第1支持筒体1の
下端部内周面にねじ込まれて両者2,1が一体化され、
これら互いに一体化された第1および第2支持筒体と基
板3とにより下側の第1取付部材4が構成されている。
【0023】5は上記第1支持筒体1の上端開口側の位
置であって上記筒軸X上に配置された上側の第2取付部
材であり、この第2取付部材5には上記筒軸Xに沿って
取付ボルト5aが上向きに突出されて振動発生源である
例えばエンジンに連結されるようになっている。6はこ
の第2取付部材5と上記第1取付部材4の第1支持持体
1とを互いに連結する環状の弾性支承体であり、この弾
性支承体6が上記第2取付部材5および第1支持筒体1
と一体加硫成形されて第1取付部材4と第2取付部材5
とを互いに連結している。そして、上記第1支持筒体1
と第2支持筒体2との接合部に取付けられた弾性薄膜部
材としてのゴム薄膜製ダイヤフラム7と、上記第1支持
筒体1と、上記弾性支承体6とによって液室8が画成さ
れており、この液室8に液体9が封入されている。
【0024】また、10は上記液室8内の上下方向中間
位置において筒軸Xに直交する方向に配設された仕切体
であり、この仕切体10によって上記液室8が上側の弾
性支承体6の変形を受けて拡縮される受圧室11と、下
側のダイヤフラム7により拡縮される平衡室12とに仕
切られている。加えて、上記仕切体10の周囲には上記
受圧室11と平衡室12とを互いに連通する環状のオリ
フィス13が形成されている。そして、上記仕切体10
は、その周囲が環状の弾性支持部材14を介して被支持
部材としての上記第1取付部材4の内周面に取付けられ
ており、これにより、上記仕切体10は上下方向に相対
変位可能に弾性支持されている。
【0025】さらに、15は加振対象としての仕切体1
0を上下方向に強制加振する積層型圧電アクチュエータ
であり、このアクチュエータ15は棒状に形成された積
層圧電素子16と、上記第1取付部材4の基板3に固定
されて上記圧電素子16の基端である下端面を支持する
筒状の底支持体17と、上記圧電素子16に電圧の印
加、遮断の制御を行う図示省略の制御器とを備えてい
る。
【0026】上記の全体構成をより詳細に説明すると、
上記第1支持筒体1の下端側の内周囲には段部1aが形
成されており、この段部1aまでの支持筒体1の内周面
にはゴム薄層6aが上記弾性支承体6と一体に加硫接着
されている。そして、この段部1a下のゴム薄層6aと
上記第2支持筒体2の上端縁2bとの間に、スペーサ1
8を介して上記弾性支持部材14の後述の外周側取付リ
ング14bとダイヤフラム7の外周部とが挟み込まれて
おり、これにより、上記仕切体10およびダイヤフラム
7の第1取付部材4に対する取付けが行われている。
【0027】上記仕切体10は、下方に開口した第1有
底筒部材10aと、この第1有底筒部材10aの内面に
内嵌状態で重合された第2有底筒部材10bとからな
り、この第2有底筒部材10bの上端外周囲と上記第1
有底筒部材10aの上端内周囲との間に形成された環状
の通路によって上記オリフィス13が構成されている。
そして、このオリフィス13は周方向一側の開口13a
で上記受圧室11に連通する一方、他側の開口13bで
上記平衡室12に連通している。また、上記仕切体10
の下面中央位置には筒軸X上を下方に延びるロッド19
の上端がボルト20によって固定されており、このロッ
ド19の下端である突出端19aは上記ダイヤフラム7
を貫通して液室8外の第2支持筒体の内周面により区画
された空間内に突出されている。そして、上記突出端1
9aには下方に開口して上記圧電素子16の先端を保持
する保持凹部19b(図2参照)が形成されており、こ
の保持凹部19bに圧電素子16の先端が内嵌すること
により圧電素子16の先端を筒軸X方向に直交する方向
にずれないように保持するようになっている。
【0028】上記弾性支持部材14は内外周の各側に配
置された一対の取付リング14a,14bと、この一対
の取付リング14a,14bと一体に加硫接着されて両
取付リング14a,14bを互いに連結する環状のゴム
弾性体14cとから構成されている。そして、内周側取
付リング14aの内周面に上記第1有底筒部材10aの
外周面が圧入される一方、上記外周側取付リング14b
のフランジ部が上記のごとく第1取付部材4に取付けら
れることにより、上記仕切体10が第1取付部材4に弾
性支持されている。
【0029】上記アクチュエータ15を構成する圧電素
子16と底支持体17とは共に筒軸Xに対して同軸上に
配置されており、その底支持体17の下端部が基板3を
貫通して外部に臨ませた状態で溶接などの手段により固
定されている。上記圧電素子16は圧電セラミック層が
上下方向に積層されて電圧を印加した時に生じる圧電縦
効果を利用したものであり、電圧の印加、遮断により上
下方向に伸縮するようになっている。つまり、電圧の印
加により印加電圧に対応して上下方向に伸び歪みが生
じ、遮断により縮んで復元するようになっている。
【0030】上記圧電素子16は圧電縦効果が生じる方
向に細長い角形の棒状に形成されており、このような圧
電素子16としては、例えば、圧電セラミック層となる
セラミック薄板を積層接着したものの他、上記の圧電セ
ラミック層を厚膜積層技術(グリーンシート法)の応用
により接着剤を使わずに積層しこれを一体焼結したもの
などが適用される。
【0031】上記底支持体17は、図2に詳細を示すよ
うに、筒状部材21と、この筒状部材21の下端内周面
にねじ込まれた調整ねじ部材22とを備えている。上記
筒状部材21の内周面には上下方向にねじ溝が形成さ
れ、このねじ溝によって上記調整ねじ部材22が上下方
向に進退可能となっている。上記筒状部材21は、無印
加状態の圧電素子16の外周面形状よりわずかに大きい
内径と、上から内装されて上記圧電素子16の下端であ
る基端16bが上記調整ねじ部材22の上端面に当接し
た状態で上記圧電素子の上端側である先端16a側を除
く基端16bの側の外周面を囲む長さとを有し、圧電素
子16を上下方向に延びて先端16aが上方に向いた状
態に保持するようになっている。上記圧電素子16は、
先端16aが上記ロッド19の保持凹部19bに内嵌し
て当接し、基端16bが上記調整ねじ部材22の上面に
当接して、調整ねじ部材22とロッド19との間で両者
22,19により上下方向両側から挟まれている。加え
て、上記調整ねじ部材22の所定量上方への前進調整に
より上記仕切体10が弾性支持部材14の弾性支持力に
抗して上方に押し上げられ、これにより、その弾性支持
部材14からの所定の弾性復元力が仕切体10およびロ
ッド19を介して上記圧電素子16に作用した状態にな
っている。つまり、上記圧電素子16は、上記弾性復元
力により上下方向に予圧縮荷重が作用した状態で不動側
である底支持体15と加振対象側である仕切体10とに
より上下方向両側から挟まれて支持されている。上記弾
性支持部材14の変形量は圧電素子16の伸縮量より大
きく、かつ、圧電素子16の縮み側作動の際にもロッド
19と圧電素子16の先端16aとの当接状態を維持し
得る程度の弾性復元力が生じるように設定されている。
【0032】次に、上記構成の実施例により作用、効果
について説明する。
【0033】第1取付部材4側から低周波域の振動が上
下方向に弾性支承体6に入力すると、この弾性支承体6
が上下方向に撓められ受圧室11内の液体9がオリフィ
ス13を通して平衡室12との間で流動する。そして、
この液体9の流動により、上記受圧室11と平衡室12
との間でのオリフィス13を介した液柱共振が生じ、こ
の液柱共振により上記振動の減衰が図られる。
【0034】そして、入力振動がより高周波側のものと
なって、上記オリフィス13を通しての液体9の流動が
実質的に生じない、いわゆる目詰まり状態となった場合
でも、上記振動の入力方向に応じてアクチュエータ15
に電圧の印加、遮断を繰り返すことにより、仕切体10
を上下方向に強制加振することができ、受圧室11内の
液圧変動の吸収を図ることができる。すなわち、振動入
力を受けた第2取付部材5の変位方向と同位相側に上記
仕切体10を加振することにより受圧室11内の液圧の
急増を抑制することができ、これにより、第1取付部材
4側への伝達率の低減化、動ばね定数の低減化を図るこ
とができる。
【0035】この強制加振に際し、上記圧電素子16が
弾性支持部材14の弾性復元力を受けて上下方向に予圧
縮された状態で挟まれているため、電圧の印加、遮断に
より上記圧電素子16が伸縮してもその両端16a,1
6bと仕切体10もしくは調整ねじ部材22との当接状
態が確実に維持される。このため、仕切体10を圧電素
子16の伸縮に確実に追随して上下動させることがで
き、この結果、上記圧電素子16の両端16a,16b
を仕切体10の側もしくは基板3の側に接着などの手段
により一体的に取付ける必要がなくなり、単に当接状態
にすればよくなる。これにより、上記接着などの作業の
手間を省略することができ、圧電素子16の取付けの容
易化および組み付け工数の低減化を図ることができる。
加えて、上記のごとく、両端16a,16bを当接状態
にして圧電素子16を取付けるようにしても、アクチュ
エータ15への電圧の印加制御に対応して仕切体10を
確実に加振させることができるため、仕切体10の強制
加振による本来の加振効果を確実に得ることができる。
【0036】また、底支持体17の底部に加振方向に進
退する調整ねじ部材22がねじ込まれ、この調整ねじ部
材22によって圧電素子16の基端16bの上下方向位
置が進退調節可能に支持されているため、この調整ねじ
部材22を進退することにより、圧電素子16の上下方
向に対する相対位置の変更調節が可能となる。このた
め、圧電素子16に作用させる予圧縮荷重を変更調整し
て微小修正を行うことができる。例えば、アクチュエー
タ15の組み付けに際し、調整ねじ部材22による圧電
素子16の支持位置を所定の予圧縮荷重が作用する位置
に設定しても、弾性支持部材14の製作誤差もしくはこ
の弾性支持部材14を介した仕切体10の第1取付部材
4への組み付け位置誤差などに起因して弾性支持部材1
4の弾性変形量が所定のものからずれ、このため、弾性
支持部材14からの本来の弾性復元力が上記圧電素子1
6に作用せず、結果として仕切体の強制加振による本来
の効果を得ることができない場合がある。このような場
合においても、上記調整ねじ部材22を進退調整して圧
電素子16の相対位置を変更調節することにより上記誤
差に基く上記弾性支持部材14の弾性変形量の微修正が
可能となり、この結果、圧電素子16が確実に所定の予
圧縮荷重により挟みこまれるため、強制加振による本来
の性能を確実に維持することができ、性能の安定化を図
ることができる。これは、特に量産時に有用となる。
【0037】さらに、上記調整ねじ部材22を基板3の
外部から回動操作することができるようになっているた
め、エンジンマウントなどとして自動車に装着後であっ
ても、圧電素子16の移動調節を行うことができ、弾性
支持部材14などのへたりやその後の特性変更などに対
して修正作業を行うことができる。
【0038】また、上記圧電素子16を仕切体10に対
して直接に当接させるのではなく、液室8外に突出させ
たロッド19を介して当接させるようにしているため、
上記圧電素子16をケーシングなどにより液密に密閉す
る必要がなく、アクチュエータ15を簡易に構成するこ
とができる。さらに、上記ロッド19の突出端19aに
圧電素子16の上端16aを保持する保持凹部19bを
形成して圧電素子16の上端16aの側が加振方向(上
下方向)に対して偏心しないようにしているため、アク
チュエータ15による仕切体10の強制加振を確実に所
定方向に対して行なわせることができる。
【0039】<他の態様例>なお、本発明は上記実施例
に限定されるものではなく、その他種々の変形例を包含
するものである。すなわち、上記実施例では、加振式ア
クチュエータの取付部構造をエンジンマウントに適用し
た例を示したが、これに限らず、例えば各種振動体を支
承するためのマウントに適用してもよい。また、このよ
うなマウントなどのように振動の吸収のために強制加振
する場合の他、例えば振動台などのように積極的に振動
を発生させるために強制加振する場合に適用してもよ
い。
【0040】上記実施例では、底支持体17として底部
に調整ねじ部材22を備えたものを示したが、これに限
らず、底支持体を所定の内径と長さとを有する有底の筒
体により構成してその底部内面により圧電素子の基端の
支持を行うようにしてもよい。この場合、上記調整ねじ
部材22による圧電素子16の上下方向移動調節による
効果は得られないものの、接着作業などの工程して取付
けの容易化などの他の効果を得ることができる。
【0041】上記実施例では、底支持体17を基板3に
固定したものを示したが、これに限らず、上記の底支持
体3を省略して圧電素子の基端を基板3に直接当接させ
てもよい。この場合、上記基板3に調整ねじ部材22と
同様のねじ部材をねじ込み、このねじ部材により上記圧
電素子の基端を当て止め支持するようにしてもよい。ま
た、上記の場合、底支持体17の筒状部材21と同様の
筒体を基板3に固定して圧電素子の基端側の支持を行う
ようにしてもよい。
【0042】上記実施例では、圧電素子16の先端16
aをロッド19を介して仕切体10に当接させている
が、これに限らず、例えば上記ロッド19を省略して圧
電素子の先端を直接に仕切体に当接させてもよい。この
場合、ダイヤフラムを貫通させた圧電素子の周囲をケー
シングなどにより液密に遮蔽すればよい。また、上記の
場合、加振対象である仕切体の下面に保持凹部19bと
同様構成の保持凹部を形成し、これにより、圧電素子の
先端の保持を行うようにしてもよい。
【0043】上記実施例では、ロッド19の突出端19
aに保持凹部19bを設けているが、これに限らず、こ
の保持凹部を省略してフラットな端面に圧電素子16の
先端16aを当接するようにしてもよい。この場合で
も、圧電素子16は底支持体17の筒状部材21の内周
面により支持されてその偏心の防止が図られる。
【0044】上記実施例では、加振対象が液室8内にあ
る場合について説明したが、これに限らず、加振対象が
大気中にある場合においても本取付部構造を同様に適用
することができる。この場合、上記実施例のロッド19
を省略してもよい。
【0045】また、上記実施例では、制限通路としての
オリフィス13を仕切体10自体に形成しているが、こ
れに限らず、例えば仕切体とは全く独立してオリフィス
を形成してもよい。
【0046】さらに、上記実施例では、上側の第2取付
部材5をエンジン側に、第1取付部材4を車体側に連結
しているが、これに限らず、例えばエンジンを吊り下げ
支承するタイプでは、第1取付部材を車体側に、第2取
付部材をエンジン側に連結すればよい。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明における加振式アクチュエータの取付部構造によれ
ば、圧電素子の先端を加振対象に当接させ、基端を被支
持部材に当接させて、圧電素子を加振対象と被支持部材
とで加振方向の両側から挟んだ状態にし、加えて、弾性
変形された弾性支持部材からの弾性復元力が上記圧電素
子の先端に作用して圧電素子を加振方向に予圧縮された
状態に配設しているため、圧電素子が電圧の印加、遮断
により伸縮しても、その両端と加振対象もしくは被支持
部材との当接状態を確実に維持することができ、上記加
振対象の強制加振を圧電素子の伸縮に確実に追随したも
のとすることができる。この結果、加振対象および被支
持部材に対して圧電素子を接着などにより一体連結する
作業の手間を省略して圧電素子の取付けの容易化、組み
付け工数の低減化を図ることができる上、アクチュエー
タで加振対象を強制加振することによる本来の加振効果
を確実に得ることができる。
【0048】請求項2記載の発明によれば、電圧の印
加、遮断の繰り返しに伴う圧電素子の伸縮により仕切体
を強制加振することによって、受圧室内の容積を強制的
に拡縮して受圧室内の液圧変動の吸収を図るようにした
液体封入式マウントにおいて、請求項1記載の発明の場
合と同様に、上記圧電素子の先端を加振対象の仕切体に
当接させ、基端を被支持部材である第1取付部材に当接
させて、圧電素子を仕切体と第1取付部材とによって加
振方向の両側から挟み、かつ、弾性変形された弾性支持
部材からの弾性復元力により予圧縮された状態に配設す
るようにしているため、圧電素子が電圧の印加、遮断に
より伸縮しても、その両端と仕切体もしくは第1取付部
材との当接状態を確実に維持することができ、上記仕切
体の強制加振を圧電素子の伸縮に確実に追随したものと
することができる。この結果、仕切体および第1取付部
材に対して圧電素子を接着などにより一体連結する作業
の手間を省略して圧電素子の取付けの容易化、組み付け
工数の低減化を図ることができる上、アクチュエータで
仕切体を強制加振することによる本来の液圧変動の吸収
効果を確実に得ることができる。
【0049】請求項3記載の発明によれば、上記請求項
1または請求項2記載の発明による効果に加えて、被支
持部材の底部に加振方向に進退する調整ねじ部材をねじ
込み、この調整ねじ部材によって圧電素子の基端を支持
しているため、この調整ねじ部材を進退することによ
り、弾性支持部材の弾性復元力の変更調節が可能とな
る。このため、加振対象の被支持部材への組み付け位置
誤差などが生じ弾性支持部材の弾性変形量が所定のもの
からずれる事態になっても、上記調整ねじ部材を進退調
整して圧電素子の相対位置を変更調節することにより上
記弾性支持部材の弾性変形量の修正を行うことができ、
この結果、圧電素子が確実に所定の予圧縮荷重により挟
みこまれて強制加振による本来の性能を確実に維持する
ことができ、量産時における性能の安定化を図ることが
できる。
【0050】請求項4記載の発明によれば、上記請求項
1または請求項2記載の発明による効果に加えて、加振
対象に保持凹部を形成し、この保持凹部により圧電素子
の先端を支持するようにしているため、圧電素子の先端
の加振方向に対する偏心を防止して圧電素子を確実に加
振方向に向いた状態に保つことができる。
【0051】請求項5記載の発明によれば、上記請求項
2記載の発明による効果に加えて、仕切体から弾性薄膜
部材を貫通して液室外に突出させたロッドの突出端に圧
電素子の先端を当接するようにしているため、加振対象
を液室内に配置する場合に上記圧電素子をケーシングな
どにより液密に遮蔽する必要がなく、アクチュエータを
簡易に構成することができる。加えて、上記ロッドの突
出端に保持凹部を形成し、この保持凹部により圧電素子
の先端を支持するようにしているため、圧電素子の先端
の偏心を防止して確実に加振方向に向いた状態に保つこ
とができる。
【0052】請求項6記載の発明によれば、上記請求項
1または請求項2記載の発明による効果に加えて、圧電
素子を伸縮方向に伸びる棒状に形成しているため、同一
伸縮量であればアクチュエータのコンパクト化を図るこ
とができる。しかも、圧電素子を細長い棒状に形成して
も、底支持体によりその基端側の周囲を囲んで加振方向
に延びた状態に支持するようにしているため、その圧電
素子の偏心を防止して所定の加振方向に加振させること
ができる。
【0053】請求項7記載の発明によれば、上記請求項
6記載の発明による効果に加えて、底支持体の底部に加
振方向に進退する調整ねじ部材をねじ込んで、この調整
ねじ部材により圧電素子の基端を支持するようにしてい
るため、請求項3記載の発明の場合と同様に、この調整
ねじ部材を進退することにより、弾性支持部材の弾性復
元力の変更調節をすることができ、組み付け位置誤差な
どが生じてもその修正を行うことができる。この結果、
圧電素子が確実に所定の予圧縮荷重により挟みこまれ、
強制加振による本来の性能を確実に維持することがで
き、性能の安定化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す断面図である。
【図2】アクチュエータの拡大断面図である。
【符号の説明】
4 第1取付部材(被支持部材) 5 第2取付部材 6 弾性支承体 7 ダイヤフラム(弾性薄膜部材) 8 液室 9 液体 10 仕切体(加振対象) 11 受圧室 12 平衡室 13 オリフィス 14 弾性支持部材 15 アクチュエータ 16 圧電素子 16a 圧電素子の先端 16b 圧電素子の基端 17 底支持体 19 ロッド 19b 保持凹部 22 調整ねじ部材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加振対象と、この加振対象を被支持部材
    に対し加振方向に相対変位可能に弾性支持する弾性支持
    部材と、上記加振対象と被支持部材との間に配設されて
    上記加振対象を加振するものであって電圧の印加、遮断
    により上記加振方向に伸縮する圧電素子を有するアクチ
    ュエータとを備えた加振式アクチュエータの取付部構造
    において、 上記圧電素子は、加振方向一側である基端が上記被支持
    部材に当接されて当て止めされ、かつ、加振方向他側で
    ある先端が上記弾性支持部材からの弾性復元力を常時受
    けるよう上記弾性支持部材を弾性変形させた状態の加振
    対象に当接されて、加振方向に予圧縮された状態で配設
    されていることを特徴とする加振式アクチュエータの取
    付部構造。
  2. 【請求項2】 振動入力方向に互いに離して配置された
    一対の取付部材と、この一対の取付部材を互いに連結す
    る弾性支承体と、この弾性支承体により画成されて液体
    が封入された液室と、上記一対の取付部材の内の第1取
    付部材に連結されて上記液室の一部を画成する弾性薄膜
    部材と、この液室を上記弾性支承体の側の受圧室と上記
    弾性薄膜部材の側の平衡室とに仕切る仕切体と、この仕
    切体と第1取付部材との間に配設されて加振対象である
    上記仕切体を上記受圧室の容積を拡縮させる方向に加振
    するものであって電圧の印加、遮断により上記加振方向
    に伸縮する圧電素子を有するアクチュエータとを備えた
    液体封入式マウントにおける加振式アクチュエータの取
    付部構造において、 上記仕切体は被支持部材としての上記第1取付部材に対
    し弾性支持部材を介して上記加振方向に相対変位可能に
    弾性支持されており、 上記圧電素子は、加振方向一側である基端が上記第1取
    付部材に当接されて当て止めされ、かつ、加振方向他側
    である先端が上記弾性支持部材からの弾性復元力を常時
    受けるよう上記弾性支持部材を弾性変形させた状態の仕
    切体に当接されて、上記加振方向に予圧縮された状態で
    配設されていることを特徴とする加振式アクチュエータ
    の取付部構造。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、 被支持部材には、圧電素子の基端が当接するよう配置さ
    れて加振方向に進退する調整ねじ部材がねじ込まれてい
    る加振式アクチュエータの取付構造。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2において、 加振対象には、圧電素子の先端が内嵌してその圧電素子
    の先端の加振方向とは異なる方向への移動を阻止するよ
    う保持する保持凹部が形成されている加振式アクチュエ
    ータの取付構造。
  5. 【請求項5】 請求項2において、 仕切体には、この仕切体から弾性薄膜部材を貫通してア
    クチュエータの側に突出するロッドが固定されており、 このロッドの突出端には、圧電素子の先端が内嵌してそ
    の圧電素子の先端の加振方向とは異なる方向への移動を
    阻止するよう保持する保持凹部が形成されている加振式
    アクチュエータの取付構造。
  6. 【請求項6】 請求項1または請求項2において、 圧電素子は伸縮方向に延びる棒状に形成されており、 アクチュエータは、被支持部材に固定されて、上記圧電
    素子を加振方向に延びた状態に支持するよう基端側の周
    囲を囲みかつその基端に当接して基端が加振対象から離
    れる側に移動しないように当て止め支持する有底筒状の
    底支持体を備えている加振式アクチュエータの取付構
    造。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 底支持体の底部には加振方向に進退する調整ねじがねじ
    込まれており、この調整ねじによって圧電素子の基端が
    当て止め支持されている加振式アクチュエータの取付構
    造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2358900A (en) * 2000-02-01 2001-08-08 Draftex Ind Ltd Vibration damping
JP2009074646A (ja) * 2007-09-21 2009-04-09 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 液封入式防振装置

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