JPH0599263A - 自己伸縮型マウント - Google Patents

自己伸縮型マウント

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JPH0599263A
JPH0599263A JP3290640A JP29064091A JPH0599263A JP H0599263 A JPH0599263 A JP H0599263A JP 3290640 A JP3290640 A JP 3290640A JP 29064091 A JP29064091 A JP 29064091A JP H0599263 A JPH0599263 A JP H0599263A
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JP
Japan
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vibration
piston
liquid chamber
cylinder
engine
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Application number
JP3290640A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Kobayashi
利彰 小林
Koji Okazaki
幸治 岡崎
Susumu Toki
進 土岐
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 振幅の大きいエンジンの低周波振動を正確に
且つ十分に制御可能な自己伸縮型マウントを提供するこ
と。 【構成】 パワーユニット側ブラケット2に固定された
弾性ゴム3と車体側フレーム4に固定されたケーシング
5との間に画成された主液室6と、主液室6内の液体圧
力を変化させる液圧変化手段7とを備えた自己伸縮型エ
ンジンマウント。液圧変化手段7は、ケーシング5に形
成されて主液室6の一部を形成するシリンダ5a内に摺
動自在に配置されたピストン20と、エンジン振動に応
じてピストン20をシリンダ5aの軸方向に振動変位さ
せるボイスコイル・モータ30とから成る。ボイスコイ
ル・モータ30が、ピストン20をエンジン振動に応じ
てシリンダ5aの軸方向に振動変位させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体が充填された液室
を有し、エンジン等の振動源の振動に応じて液室内の液
体圧力を変化させることにより、振動源側に固定された
弾性体が伸縮して振動源の振動が車体に伝達されるのを
防止する自己伸縮型マウントに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このような自己伸縮型マウント、
いわゆるアクティブマウントとしては、例えば、特開昭
60-8540号公報、米国特許第4,638,983号公報に開示され
たものがある。
【0003】前者の技術は、振動体と被振動体との間に
流体が充填されて振動体の振動により拡縮する流体室を
画成し、該流体室内の流体に前記振動により生じる脈動
と逆位相の脈動を脈圧発生手段により付与して、前記振
動の伝達を防止する防振装置において、前記脈圧発生手
段は、磁性材から成る略平板形状を有して前記流体室を
画成する画壁の一部を構成し、その振動により前記流体
室内の流体に脈動を発生可能な振動子と、該振動子を加
振して該振動子に振動を発生させるソレノイドとを備え
ているものである。このものでは、平板形状の振動子
が、ソレノイドにより加振されて上下方向に振動するこ
とにより、流体室内の流体にエンジン振動により生じる
脈動と逆位相の脈動を発生させ、これによってエンジン
の振動が車体に伝達されるのが防止される。
【0004】また、後者の技術は、振動体を弾性的に支
持する装置で、液体が充填された液室を含む弾性部材を
介して連結された支持ブラケット及び受け台と、振動に
よって生じる液体内の圧力変化を位置調節により調整す
るように設けられた位置決め部材に組み合せられた調整
板とを有するものにおいて、調整板は、液室に臨んでお
り、位置決め部材は、振動体の振動を検出する一次エレ
メントによって駆動されるようにされており、且つ一次
エレメントと位置決め部材は自由にプログラムできる制
御ユニットを介して連結されているものである。この従
来技術では、例えば、エンジンの下方への動きにより液
室内の液体が圧縮されるときは、前記調整板が上方へ変
位することにより、エンジンの振動が車体に伝達される
のが防止される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記従来
技術は、いずれも、平板形状の振動子又は調整板を液室
内で振動変位させて液室内の液体圧力を変化させ、これ
によって、液室を形成し且つエンジン側に固定された弾
性体が伸縮してエンジンの振動が車体に伝達されるのを
防止するものである。
【0006】ところが、上記前者の従来技術では、平板
形状の振動子は、その両端部に対向して配置されたソレ
ノイド間の間隙内で往復変位する構造であり、ソレノイ
ドの出力即ち振動子を加振する駆動力は前記間隙の距離
の2乗に反比例するので、前記間隙の距離を大きくして
振動子の変位を大きくすることができない。すなわち、
前記流体室内の液体圧力を大きな振幅で変化させること
ができず、その結果エンジン側に固定された弾性体を大
きな振幅で伸縮させることができない。従って、この従
来技術では、振幅の大きいエンジンの低周波振動を正確
に且つ十分に制御することができないという問題点があ
る。
【0007】また、上記後者の従来技術では、液室内の
液体に圧力変動を与える前記調整板が、エンジン側に連
結された弾性部材の中央部に該弾性部材に固着されて設
けられ且つ内部に位置決め部材が配置されたコアに、液
室を気密に保つゴム弾性膜によって支持されている構造
であるので、前記調整板の変位を大きくするためにはゴ
ム弾性膜の面積を大きくする必要がある。しかしなが
ら、ゴム弾性膜の面積を大きくすると、調整板の変位に
よって生じる液体の圧力変動は、エンジン側に連結され
た弾性部材より弾性の弱いゴム弾性膜によって吸収され
てしまうことになるので、ゴム弾性膜の面積を小さくせ
ざるを得ず、調整板の変位を大きくすることができな
い。すなわち、前記液室内の液体圧力を大きな振幅で変
化させることができなず、その結果エンジン側に固定さ
れた弾性体を大きな振幅で伸縮させることができない。
従って、この従来技術でも、振幅の大きいエンジンの低
周波振動を正確に且つ十分に制御することができないと
いう問題点がある。
【0008】本発明は、このような従来の問題点に着目
して為されたもので、振幅の大きい振動源の低周波振動
を正確に且つ十分に制御可能な自己伸縮型マウントを提
供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、振動源側に固定された弾性体と基台側に
固定されたケーシングとの間に画成され、液体が充填さ
れた主液室と、振動源の振動に応じて主液室内の容積を
変化させて液体の圧力を変化させる液圧変化手段と、前
記主液室にオリフィスを介して連通した副液室とを備
え、該液圧変化手段による液体圧力の変化により、前記
弾性体が伸縮して振動源の振動が基台に伝達されるのを
防止する自己伸縮型マウントにおいて、前記液圧変化手
段は、前記ケーシングに形成されて前記主液室の一部を
形成するシリンダ内に摺動自在に配置されたピストン
と、前記ケーシング内に配置され、振動源の振動に応じ
て前記ピストンを前記シリンダの軸方向に振動変位させ
る電磁駆動手段とから構成されているものである。
【0010】好ましくは、前記電磁駆動手段は、前記シ
リンダの内周面の溝内に配置された永久磁石と、該永久
磁石により形成される磁界内で前記ピストンの外周面に
巻かれ、振動源の振動に応じた制御電流が外部から入力
されるコイルとから成る。
【0011】
【作用】電磁駆動手段が、シリンダ内に摺動自在に配置
されたピストンを振動源の振動に応じてシリンダの軸方
向に振動変位させるので、ピストンの変位振幅を大きく
とることができ、これによって、主液室内の液体圧力を
大きな振幅で変化させることができる。その結果、振動
源側に固定された弾性体を大きな振幅で伸縮させること
ができる。
【0012】また、永久磁石31の磁界内に有るコイル
に振動源の振動に応じた制御電流が入力されることによ
り、コイルに駆動力が発生し、この駆動力によってコイ
ルと一体のピストンがシリンダ内でその軸方向に振動変
位する。すなわち、ピストン自体が液圧変化手段を構成
する電磁駆動手段の駆動子となっているので、液圧変化
手段の構成が簡単になり且つその部品点数が少なくな
る。
【0013】
【実施例】以下、図面に基いて本発明の一実施例を説明
する。
【0014】図1は本発明の一実施例に係る自己伸縮型
エンジンマウント(自己伸縮型マウント)を示してい
る。
【0015】この自己伸縮型エンジンマウント1は、パ
ワーユニット側のブラケット(振動源)2に固定された
弾性ゴム(弾性体)3と車体側フレーム(基台)4に固
定されたケーシング5との間に画成され、液体(不凍液
のような非圧縮性流体)が充填された主液室6と、エン
ジン振動(振動源の振動)に応じて主液室6内の液体圧
力を変化させる液圧変化手段7と、主液室6にオリフィ
ス8を有する連通路を介して連通した副液室9とを備え
ている。
【0016】図1に示すように、弾性ゴム3は円形状を
有しており、その中央部に形成された凹部3aには取付
部材10が固着されている。この取付部材10がボルト
11とナット12によってブラケット2に締結され、こ
れによって弾性ゴム3の中央部がパワーユニット側のブ
ラケット2に固定されている。
【0017】弾性ゴム3の外周縁3bは、環状の取付部
材13の内周面に固着されている。この外周縁3bの下
端部3cが取付部材13の内周側下端部とケーシング5
の上面との間で挟持された状態で、取付部材13が複数
のボルト14によってケーシング5に固定されている。
この弾性ゴム3は、その中心から外周までの寸法が大き
く、従って主液室6内の液圧変化に対して大きな伸縮量
が得られる形状になっている。しかも、上記寸法を大き
くしたことによる強度の低下を補うために、この弾性ゴ
ム3の中間部に環状の補強部材15が埋め込まれてい
る。
【0018】図1及び図2に示すように、ケーシング5
は、複数のボルト18によって車体側ケーシング4に固
定されている。ケーシング5には、その中心部を上下方
向に延び且つ上端部が前記主液室6に開口したシリンダ
5aが形成されている。このシリンダ5a内には、ケー
シング5の下端部からシリンダ5aの中間部付近まで立
ち上がった円筒部16が形成されている。この円筒部1
6は略水平な上端面16aを有しており、この円筒部1
6の外周面とシリンダ5aの内周面との間には、下端側
が閉塞され且つ上端側が主液室6の一部を成すシリンダ
5a内の空間に連通した環状の空間17が形成されてい
る。この円筒部16の中心部には、シリンダ5aの軸方
向に貫通した貫通孔16bが形成されている。また、こ
の円筒部16の外周部には軸方向に延びた複数の深溝1
6cが形成されている。
【0019】前記液圧変化手段7は、前記シリンダ5a
内に摺動自在に配置されたピストン20と、ケーシング
5内に配置され、エンジン振動に応じてピストン20を
シリンダ5aの軸方向に振動変位させる電磁駆動手段と
してのボイスコイル・モータ(以下、単にVCMとい
う)30とから構成されている。ピストン20は、前記
環状空間17内に摺動自在に挿通した円筒形状のボビン
20aを有している。
【0020】VCM30は、シリンダ5aの内周面に形
成された環状溝5b内に収納されて固着された環状の永
久磁石31と、ピストン20のボビン20aの外周に巻
かれたコイル32とから成り、ピストン20自体がVC
M30の駆動子となっている。
【0021】ピストン20は、主液室6内で浮遊した状
態で、その上下に夫々同数ずつ配置された中立位置保持
用のばね41,42によって中立位置に保持されてい
る。図1は、ピストン20が最も下がった位置を示して
おり、この位置では下側のばね42が最大に圧縮されて
いる。上側の各ばね41は、ケーシング5の上面に固定
された環状のばね押え43とピストン20の上面外周部
との間に介装されている。下側の各ばね42は、前記ボ
ビン20aの下端面と前記環状空間17の底面との間に
介装されている。
【0022】前記副液室9は、ケーシング5の下部にダ
イヤフラム44によって形成されている。このダイヤフ
ラム44の外周部は、環状の取付部材45とケーシング
5の下面5cとの間に挟持された状態で、複数の止めね
じ46によってケーシング5に固定されている。この副
液室9は、円筒部16の貫通孔16b、円筒部16の上
端面16aとピストン20の下面との間の空間47、円
筒部16の外周面とボビン20aの内周面との間の隙
間、及び前記オリフィス8から成る連通路を介して主液
室6に連通している。このオリフィス8は、コイル32
の外周面を含むピストン20の外周面とシリンダ5aの
内周面との間の隙間によって形成されている。
【0023】このオリフィス8は、その通路断面積とそ
の通路長とによって決定される共振周波数をエンジンの
基本振動周波数(10Hz程度〜100Hz程度)以下
の極低周波(例えば、7Hz程度)に設定してある。こ
れによって、エンジンをエンジンマウント1に載置する
ことによりエンジンマウント1に静圧がかかったとき、
或いは周波数が極低周波以下のエンジン振動が生じたと
きにのみ、主液室6と副液室9との間で液体がオリフィ
ス8を含む連通を介して流動して主液室6内が常に略一
定圧に保たれ、これによって主液室6内にあるピストン
20が中立位置に保持されるようになっている。一方、
極低周波より周波数の大きいエンジン振動がマウント1
に作用したときには、液体は主液室6と副液室9との間
でオリフィス8を介して流動できず、従って、圧力変動
が主液室6内に限定されるようになっている。
【0024】上記構成を有する自己伸縮型エンジンマウ
ント1は、例えば図3に示すように、パワーユニット内
のエンジンEの前部及び後部に配置されてエンジンEの
前後部を車体側フレーム4に支持している。各エンジン
マウント1のVCM30のコイル32には、各コントロ
ーラ51から制御電流が図3に示すリード線52を介し
て入力される。また、各コントローラ51の入力部は、
制御装置(以下、ECUという)50の出力部に接続さ
れている。このECU50は、エンジンEからエンジン
振動に関連する各種のパラメータ、例えばエンジン回転
数等の信号が入力されており、エンジン振動に応じた制
御指令を各コントローラ51に出力するようになってい
る。
【0025】上記構成を有する自己伸縮型エンジンマウ
ント1では、液圧変化手段7を構成するVCM30のピ
ストン20が、永久磁石31の磁界内に有るコイル32
に制御電流が入力されることによりコイル32に発生す
る駆動力によって上下に振動変位する。このピストン2
0の振動変位により主液室6内の液体圧力が変化し、こ
の液圧変化により弾性ゴム3が上下に弾性変形して伸縮
する。このとき、弾性ゴム3は、エンジンEがエンジン
マウント1即ち弾性ゴム3を押し下げるとき、下方へ弾
性変形して縮み、逆にエンジンEがエンジンマウント1
即ち弾性ゴム3を引き上げるとき、上方へ弾性変形して
伸びるように変位する。このようにして、弾性ゴム3を
エンジン振動に応じて伸縮させることにより、エンジン
振動が車体に伝達されるのが防止される。
【0026】上記一実施例によれば、電磁駆動手段であ
るVCM30が、シリンダ5a内に摺動自在に配置され
たピストン20をエンジン振動に応じてシリンダ5aの
軸方向に振動変位させるので、ピストン20の変位振幅
を大きくとることができ、これによって、主液室6内の
液体圧力を大きな振幅で変化させることができる。その
結果、パワーユニット側に固定された弾性体を大きな振
幅で伸縮させることができる。従って、振幅の大きいエ
ンジンの低周波振動を正確に且つ十分に制御できる。
【0027】また、上記一実施例によれば、永久磁石3
1の磁界内に有るコイル32にエンジン振動に応じた制
御電流が入力されることにより、コイル32に駆動力が
発生し、この駆動力によってコイル32と一体のピスト
ン20がシリンダ5a内でその軸方向に振動変位する、
すなわち、ピストン20自体が液圧変化手段7を構成す
るVCM30の駆動子となっているので、液圧変化手段
7の構成が簡単になり且つその部品点数が少なくなる。
従って、エンジンマウント1を低コストで製造でき、液
圧変化手段7全体の質量の低減及びその占有面積の縮小
が図られ、これによってエンジンマウント1全体の質量
の低減及びその占有面積の縮小が図られ、しかもピスト
ンを駆動するためにコイルに入力される制御電流が小さ
くてすみ、これによって省電力化が図られる。
【0028】さらに、液圧変化手段7全体がケーシング
5内に納まっている構造であるので、エンジンマウント
1の上下方向の寸法が小さくなってマウント1全体がコ
ンパクトになり、これによってもエンジンマウント1全
体がコンパクトになってその占有容積が縮小される。
【0029】このように、エンジンマウント1全体の質
量が低減され且つマウント1全体の占有容積が縮小され
ることにより、エンジンマウント1の車両への搭載性が
向上する。
【0030】また、上記一実施例によれば、前記オリフ
ィス8が、コイル32の外周面を含むピストン20の外
周面とシリンダ5aの内周面との間の隙間によって形成
されているので、オリフィス8のための特別な流路を設
ける必要がなく、その分加工が簡単になると共に、これ
によってもマウント1全体の構成の簡略化、マウント1
全体の占有容積の縮小、及びその質量の低減が図られ
る。
【0031】さらに、主液室6内の液体圧力が過度に増
大したとき、主液室6内の液体が円筒部16の上端面1
6aとピストン20の下面との間の空間47内にまわり
込む構造になっているので、ピストン20が急激に下降
するのが防止される。従って、この主液室6内の液体圧
力が過大に変化するときのための圧力にがし弁をマウン
ト1内に設ける必要がない。この点でも、マウント1全
体の構成が簡単になる。
【0032】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係る自己
伸縮型マウントによれば、電磁駆動手段が、シリンダ内
に摺動自在に配置されたピストンを振動源の振動に応じ
てシリンダの軸方向に振動変位させるので、ピストンの
変位振幅を大きくとることができ、これによって、主液
室内の液体圧力を大きな振幅で変化させることができ
る。その結果、振動源側に固定された弾性体を大きな振
幅で伸縮させることができる。従って、振幅の大きい振
動源の低周波振動を正確に且つ十分に制御できる。
【0033】また、永久磁石の磁界内に有るコイルに振
動源の振動に応じた制御電流が入力されることにより、
コイルに駆動力が発生し、この駆動力によってコイルと
一体のピストンがシリンダ内でその軸方向に振動変位す
る。すなわち、ピストン自体が液圧変化手段を構成する
電磁駆動手段の駆動子となっているので、液圧変化手段
の構成が簡単になり且つその部品点数が少なくなる。従
って、マウントを低コストで製造でき、液圧変化手段全
体の質量の低減及びその占有面積の縮小が図られ、しか
もピストンを駆動するためにコイルに入力される制御電
流が小さくてすみ、省電力化が図られる。その結果、マ
ウントの基台への搭載性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る自己伸縮型エンジン
マウントを示す縦断面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】図1に示すエンジンマウントの制御装置を示す
概略構成図である。
【符号の説明】
1 自己伸縮型エンジンマウント 2 パワーユニット側のブラケット(振動源) 3 弾性ゴム(弾性体) 4 車体側フレーム(基台) 5 ケーシング 5a シリンダ 5b シリンダ内周面の溝 6 主液室 7 液圧変化手段 8 オリフィス 9 副液室 20 ピストン 30 ボイスコイル・モータVCM(電磁駆動手段) 31 永久磁石 32 コイル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動源側に固定された弾性体と基台側に
    固定されたケーシングとの間に画成され、液体が充填さ
    れた主液室と、振動源の振動に応じて主液室内の容積を
    変化させて液体の圧力を変化させる液圧変化手段と、前
    記主液室にオリフィスを介して連通した副液室とを備
    え、該液圧変化手段による液体圧力の変化により、前記
    弾性体が伸縮して振動源の振動が基台に伝達されるのを
    防止する自己伸縮型マウントにおいて、前記液圧変化手
    段は、前記ケーシングに形成されて前記主液室の一部を
    形成するシリンダ内に摺動自在に配置されたピストン
    と、前記ケーシング内に配置され、振動源の振動に応じ
    て前記ピストンを前記シリンダの軸方向に振動変位させ
    る電磁駆動手段とから構成されていることを特徴とする
    自己伸縮型マウント。
  2. 【請求項2】 前記電磁駆動手段は、前記シリンダの内
    周面の溝内に配置された永久磁石と、該永久磁石により
    形成される磁界内で前記ピストンの外周面に巻かれ、振
    動源の振動に応じた制御電流が外部から入力されるコイ
    ルとから成ることを特徴とする請求項1記載の自己伸縮
    型マウント。
JP3290640A 1991-10-09 1991-10-09 自己伸縮型マウント Pending JPH0599263A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0642575A (ja) * 1992-07-22 1994-02-15 Tokai Rubber Ind Ltd 流体封入式防振装置
US5439204A (en) * 1993-05-17 1995-08-08 Nippondenso Co., Ltd. Vibration isolator
JP2012251634A (ja) * 2011-06-06 2012-12-20 Isuzu Motors Ltd アクティブマウント装置及びそれを搭載した車両

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