JPH07158647A - 回転体用軸受の固定装置 - Google Patents

回転体用軸受の固定装置

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JPH07158647A
JPH07158647A JP5303111A JP30311193A JPH07158647A JP H07158647 A JPH07158647 A JP H07158647A JP 5303111 A JP5303111 A JP 5303111A JP 30311193 A JP30311193 A JP 30311193A JP H07158647 A JPH07158647 A JP H07158647A
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JP
Japan
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bearing
spacer
rolling bearing
bearing housing
outer ring
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Application number
JP5303111A
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English (en)
Inventor
Junji Kawai
淳司 川合
Arata Kusase
草瀬  新
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP5303111A priority Critical patent/JPH07158647A/ja
Publication of JPH07158647A publication Critical patent/JPH07158647A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C35/00Rigid support of bearing units; Housings, e.g. caps, covers
    • F16C35/04Rigid support of bearing units; Housings, e.g. caps, covers in the case of ball or roller bearings
    • F16C35/06Mounting or dismounting of ball or roller bearings; Fixing them onto shaft or in housing
    • F16C35/07Fixing them on the shaft or housing with interposition of an element
    • F16C35/077Fixing them on the shaft or housing with interposition of an element between housing and outer race ring
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/02Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
    • F16C19/04Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly
    • F16C19/06Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly with a single row or balls
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2202/00Solid materials defined by their properties
    • F16C2202/20Thermal properties
    • F16C2202/22Coefficient of expansion
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軸受収納部の熱膨張によるころがり軸受のク
リープを防止しながらも、軸受収納部をリヤフレームと
一体形成して、部品点数を大幅に削減する。 【構成】 リヤフレーム7の内周側にころがり軸受36
を収納する円筒状の軸受収納部38を一体形成した。そ
して、ころがり軸受36の外輪40の外周と軸受収納部
38の内周との間にリヤフレーム7より熱膨張係数の大
きい樹脂製のスペーサ37を設けた。また、スペーサ3
7の両端部に形成した複数個の突起片によって、ころが
り軸受36の外輪40のシャフト8の軸方向への移動を
規制した。さらに、スペーサ37のフロント側端部の外
周に形成した突条部によって、軸受収納部38に対する
スペーサ37の回転方向への移動を規制した。そして、
軸受収納部38が膨張しても、スペーサ37の熱膨張に
てころがり軸受36と軸受収納部38の隙間が埋めら
れ、外輪40の回転が阻止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回転体を回転自在に
支持するころがり軸受を備えた発電機や電動機などの回
転体用軸受の固定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の自動車部品の低コスト化の要望に
伴い、回転機、例えば車両用交流発電機においても、部
品数、加工工数や組付け工数の削減が求められている。
ここでは、車両用交流発電機に使用されているアルミニ
ウム製のリヤフレームへのころがり軸受の固定方法に注
目したが、そのリヤフレームに軸受収納箱を一体形成し
直接収納すると、車両用交流発電機が作動した時に発生
する熱により軸受収納箱が膨張する。これにより、摩擦
により高熱が発生して軸受収納箱ところがり軸受の外輪
との間に隙間が生じることによって、ころがり軸受の外
輪が回転(クリープ)するという不具合があった。
【0003】そこで、上記の不具合を解消する従来の技
術としては、実開昭57−1077号公報や図7に示し
たようなものがある。この従来の技術の構造は、アルミ
ニウム製のリヤフレーム101に、シールリング102
を介して熱膨張係数の小さい材料(例えば鉄)で作られ
た軸受収納箱103を複数個の固定ねじ104で取り付
け、リヤ側のころがり軸受105を直接収納するように
して、クリープの発生しない信頼性の高い車両用交流発
電機を得ていた。ここで、図7中の106はシャフト
で、107はポールコアで、108はスリップリング
で、109はブラシである。また、ころがり軸受105
は、内輪110、外輪111および複数個の鋼球112
よりなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の技術
においては、リヤフレーム101にシールリング102
を介して軸受収納箱103を複数個の固定ねじ104で
取り付けるようにしているので、シールリング102、
軸受収納箱103、複数の固定ねじ104等、多くの部
品点数とその加工が必要となり、さらに多くの組付け工
数が必要でコスト高の原因となっていた。
【0005】この発明は、ころがり軸受のクリープの発
生を防止しながらも、軸受収納部をフレームと一体形成
して、部品点数を大幅に削減することが可能な回転体用
軸受の固定装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、回転する回
転体と、この回転体の外周に嵌め合わされた内輪、この
内輪の外周に配された外輪、および前記内輪と外輪との
間を転がる複数個の転動体を有するころがり軸受と、こ
のころがり軸受の外輪を収納する軸受収納部が一体形成
され、前記ころがり軸受を介して前記回転体を回転自在
に支持するフレームと、前記ころがり軸受の外輪と前記
フレームの軸受収納部との間に配され、前記ころがり軸
受の外輪を係止する第1係止部、および前記フレームの
軸受収納部を係止する第2係止部を有すると共に、前記
フレームより熱膨張係数の大きい材料により形成された
環状部材とを備えた技術手段を採用した。
【0007】
【作用】この発明によれば、フレームに軸受収納部が一
体的に形成されているので、フレームと軸受収納部とを
連結するための部品が不要となり、組付け工数が減る。
そして、回転体の作動時に発生する熱によりフレームの
軸受収納部が膨張して、フレームの軸受収納部ところが
り軸受の外輪との間が離れても、フレームの軸受収納部
ところがり軸受の外輪との間に配された環状部材の熱膨
張によってフレームの軸受収納部ところがり軸受の外輪
との間の隙間が埋められ、フレームの軸受収納部内にこ
ろがり軸受が強固に保持される。これにより、ころがり
軸受のクリープが防がれ、シャフトのがたつきが抑えら
れる。
【0008】
【実施例】次に、この発明の回転体用軸受の固定装置を
車両用交流発電機に適用した実施例に基づいて説明す
る。
【0009】〔第1実施例の構成〕図1ないし図3はこ
の発明の第1実施例を示したもので、図1は車両用交流
発電機を示した図で、図2はその主要部を示した図であ
る。車両用交流発電機1は、駆動源としてのエンジン
(図示せず)の回転中に車両に搭載された電気装置(図
示せず)へ必要な電力を供給すると共に、バッテリ(図
示せず)を充電し、いつでもバッテリが使用できる状態
に保っている。この実施例の車両用交流発電機1は、所
謂オルタネータであって、ロータ2、ステータ3、レク
ティファイヤ4、ICレギュレータ5、ドライブフレー
ム6およびリヤフレーム7等より構成されている。
【0010】ロータ2は、本発明の回転体であって、界
磁として働く部分で、シャフト8と一体的に回転する。
このロータ2は、ポールコア9、10、フィールドコイ
ル11およびスリップリング12より構成されている。
【0011】シャフト8のフロント側端部(図示左端
部)には、エンジンの回転動力をシャフト8に伝達する
ためのVプーリ13が取り付けられている。このVプー
リ13は、ベルト(図示せず)等の連結手段を介してエ
ンジンの出力軸に連結されている。
【0012】ポールコア9、10は、シャフト8の外周
に圧入等の手段により嵌め合わされ、中央にフィールド
コイル11が巻かれている。これらのポールコア9、1
0は、ICレギュレータ5によってフィールドコイル1
1に励磁電流が流されると、ポールコア9の爪状磁極1
4が全てN極になり、ポールコア10の爪状磁極15が
全てS極になる。
【0013】また、ポールコア9、10の各々の端面に
は、ドライブフレーム6およびリヤフレーム7で囲まれ
た空間内に冷却風を吸い込む冷却ファン16、17が一
体的に取り付けられている。冷却ファン16にはシャフ
ト8の軸方向および径方向(遠心方向)に冷却風を送る
軸流式ファンが使用され、冷却ファン17にはシャフト
8の径方向(遠心方向)に冷却風を送る遠心式ファンが
使用されている。
【0014】スリップリング12は、シャフト8のリヤ
側端部(図示右端部)に2個取り付けられており、各々
のスリップリング12の外周をブラシ18が摺動する。
2個のブラシ18は、樹脂製のブラシホルダ19内にス
プリング20と共に収納されている。
【0015】ステータ3は、ポールコア9、10の外周
に対向して配置されたステータコア21、およびロータ
2の回転に伴って三相交流出力が誘起する三相のステー
タコイル22より構成されている。
【0016】ステータコア21は、ドライブフレーム6
の内周面に圧入等の手段により取り付けられて一体化さ
れている。また、ステータコア21は、磁性材料製の薄
板を複数積層したもので、ロータ2のポールコア9、1
0から出た磁束が三相のステータコイル22と有効に交
差するように作られた磁束通路を形成する。
【0017】三相のステータコイル22は、ステータコ
ア21の内周側に設けられた多数のスロット(図示せ
ず)内に巻かれている。これらのステータコイル22の
接続は、Y結線またはΔ結線のうちのどちらかによりな
されている。
【0018】レクティファイヤ4は、三相のステータコ
イル22で生じた交流電流を直流電流に変換する複数個
のダイオード(図示せず)、およびこれらのダイオード
を付けたホルダフィン23等よりなり、固定ボルト24
によりリヤフレーム7とリヤカバー7aとの間に固定さ
れている。また、レクティファイヤ4は、出力端子50
を介して自動車に搭載された電気装置やバッテリに電気
的に接続され、これらの直流電流を供給する。
【0019】ICレギュレータ5は、フィールドコイル
11とアース(図示せず)との間に入れたパワートラン
ジスタ等のスイッチング素子(図示せず)をオン、オフ
することによりフィールドコイル11へ供給される励磁
電流を制御して車両用交流発電機1の発電電圧を一定に
するものである。
【0020】ドライブフレーム6とリヤフレーム7は、
軽量なアルミニウムダイカスト(熱膨張係数:100
℃、23×10-6/deg 〜24×10-6/deg )により
なり、複数個のスタッドボルト25およびナット26に
より直接結合されており、リヤフレーム7のリヤ側に固
定ボルト24によりリヤカバー7aが固定されている。
また、ドライブフレーム6とリヤフレーム7は、ロータ
2とステータ3を支持すると同時に、エンジン等の固定
部材への取り付けを行うもので、冷却ファン16、17
により外部から吸い込まれる冷却風の通気用の穴27、
28を多数開口している。
【0021】そして、ドライブフレーム6の内周側に
は、フロント側のころがり軸受29を収納保持する円筒
状の軸受収納部30が一体形成されている。ころがり軸
受29は、アルミニウム合金、銅鉛合金鋳物等よりな
り、内輪31と外輪32との間に配された複数個の鋼球
(玉)33のころがり摩擦により、シャフト8のフロン
ト側端部を回転自在に支持する軸受である。
【0022】内輪31は、外輪32に対向する軌道面に
溝を有し、シャフト8のフロント側端部の外周に嵌め合
わされシャフト8と一体的に回転する。外輪32は、内
輪31に対向する軌道面に溝を有し、ドライブフレーム
6の軸受収納部30に固定ねじ34と円環板35により
固定されている。複数個の鋼球33は、内輪31の軌道
面と外輪32の軌道面との間を転がる。なお、鋼球33
の代わりにころを用いても良い。
【0023】また、リヤフレーム7の内周側には、リヤ
側のころがり軸受36をスペーサ37を介して収納する
円筒状の軸受収納部38が一体形成されている。ころが
り軸受36は、アルミニウム合金、銅鉛合金鋳物等より
なり、内輪39と外輪40との間に配された複数個の鋼
球(玉)41のころがり摩擦により、シャフト8のリヤ
側端部を回転自在に支持する軸受である。
【0024】内輪39は、外輪40に対向する軌道面に
溝を有し、シャフト8のリヤ側端部の外周に嵌め合わさ
れシャフト8と一体的に回転する。外輪40は、内輪3
9に対向する軌道面に溝を有し、リヤフレーム7の軸受
収納部38に固定されている。複数個の鋼球41は、内
輪39の軌道面と外輪40の軌道面との間を転がる。な
お、転動体としての鋼球41の代わりにころを用いても
良い。
【0025】なお、内輪39とシャフト8の鍔状部42
との間には、水等の異物がシャフト8の外周と内輪39
の内周との間に浸入することを防ぐための円環状の水切
り板43が装着されている。また、内輪39のリヤ側に
は、水等の異物がシャフト8の外周と内輪39の内周と
の間に浸入することを防ぐための円環状の水切り板44
が装着されている。
【0026】スペーサ37は、本発明の環状部材であっ
て、円筒状に形成され、リヤフレーム7より熱膨張係数
の大きい樹脂よりなる。スペーサ37の材料としては、
例えばガラス繊維入りポリアミド樹脂(熱膨張係数:2
0℃、10×10-5/deg 〜15×10-5/deg )、ガ
ラス繊維無しポリアミド樹脂(熱膨張係数:20℃、1
0×10-5/deg 〜15×10-5/deg )、ガラス繊維
入りPBT樹脂、ガラス繊維無しPBT樹脂等のように
殆どの樹脂を用いることができる。また、スペーサ37
の材料として、リヤフレーム7より熱膨張係数の大きい
金属合金等を用いても良い。
【0027】スペーサ37のフロント側端部にはころが
り軸受36の外輪40のフロント側端面を係止する円弧
状の突起片45が一体形成されており、スペーサ37の
リヤ側端部にはころがり軸受36の外輪40のリヤ側端
面を係止する円弧状の突起片46が一体形成されてい
る。なお、突起片45、46は、本発明の第1係止部で
あって、スペーサ37の両端部より内周側に突出するよ
うに形成され、ころがり軸受36の外輪40を固定する
ことにより、シャフト8の軸方向へのころがり軸受36
の移動を規制する。
【0028】また、スペーサ37のフロント側端部は、
スペーサ37が弾性変形し易いように切欠部47が形成
されている。そして、スペーサ37のフロント側端部の
外周には、リヤフレーム7の軸受収納部38の内周面に
設けられた凹み部等の被係止部(図示せず)を係止する
突条部48が一体形成されている。なお、突条部48
は、本発明の第2係止部であって、スペーサ37の外周
より外側(軸受収納部38側)に突出するように形成さ
れ、リヤフレーム7の軸受収納部38を固定することに
より、リヤフレーム7の軸受収納部38に対するスペー
サ37の回転方向への移動が規制される。
【0029】〔第1実施例の固定方法〕次に、この実施
例のころがり軸受36の固定方法を図1ないし図3に基
づいて簡単に説明する。
【0030】先ず、内輪39、外輪40および複数個の
鋼球41を組み付けてころがり軸受36を形成する。そ
して、そのころがり軸受36を、スペーサ37のフロン
ト側端部の複数の突起片45で囲まれた開口部からスペ
ーサ37内に挿入する。このとき、スペーサ37のフロ
ント側端部に切欠部47が形成されているので、切欠部
47が広がってころがり軸受36がスペーサ37内に嵌
め込まれる。
【0031】そして、ころがり軸受36がスペーサ37
内に嵌め込まれると、樹脂の弾性変形によってころがり
軸受36がスペーサ37に緊密に保持される。さらに、
スペーサ37の両端部に形成された突起片45、46に
よって、ころがり軸受36の外輪40が係止されること
により、シャフト8の軸方向へのころがり軸受36の移
動が規制される。
【0032】なお、ころがり軸受36とスペーサ37を
組み付けた組付体49は、リヤフレーム7の軸受収納部
38のフロント側端部から挿入される。そして、スペー
サ37のフロント側端部の外周に形成された突条部48
が、リヤフレーム7の軸受収納部38の内周面に設けら
れた凹み部等の被係止部に係止されることによって、リ
ヤフレーム7の軸受収納部38に対するスペーサ37の
回転方向への移動が規制される。したがって、ころがり
軸受36、とくに外輪40は、シャフト8の軸方向およ
び回転方向に固定されることになる。
【0033】〔第1実施例の作用〕次に、この実施例の
車両用交流発電機1の作用を図1ないし図3に基づいて
簡単に説明する。
【0034】エンジンの回転動力がベルト等の連結手段
を介してVプーリ13に伝わると、ロータ2すなわちシ
ャフト8が回転する。そして、フィールドコイル11に
外部より電圧が印加されてフィールドコイル11に励磁
電流が流れることによりポールコア9、10が励磁され
る。これによって、ポールコア9の爪状磁極14が全て
N極になり、ポールコア10の爪状磁極15が全てS極
になる。
【0035】そして、ロータ2と相対回転運動するステ
ータ3のステータコア21に回転磁界が発生し、三相の
ステータコイル22に交流電流が誘起する。この三相交
流電流は、レクティファイヤ4に設けられた複数個のダ
イオードにより直流電流に整流され、車両に搭載された
電気装置に電力を供給すると共に、バッテリを充電す
る。
【0036】さらに、ポールコア9、10の回転に伴っ
て、ポールコア9、10の各々の端面に取り付けられた
冷却ファン16、17も同様に回転するため、ドライブ
フレーム6とリヤフレーム7に形成された通気用の穴2
7、28より冷却風が吸い込まれて、レクティファイヤ
4、フィールドコイル11、三相のステータコイル22
等のような通電されると発熱する発熱部材の冷却が行わ
れる。
【0037】ここで、ステータコア21がドライブフレ
ーム6の内周に圧入されているので、ステータ3の三相
のステータコイル22で発生した熱はドライブフレーム
6とリヤフレーム7にも伝わり、三相のステータコイル
22の冷却効率を向上させている。また、シャフト8の
回転に伴う複数個の鋼球33、41のころがり摩擦によ
りころがり軸受29、36の熱も高くなる。このため、
ドライブフレーム6の軸受収納部30やリヤフレーム7
の軸受収納部38が熱膨張し易くなる。
【0038】なお、ドライブフレーム6の軸受収納部3
0は外気に晒され易く放熱し易いが、リヤフレーム7の
軸受収納部38は近くに発熱するレクティファイヤ4が
あり放熱し難い。
【0039】そこで、この実施例では、ころがり軸受3
6の外輪40の外周とリヤフレーム7の軸受収納部38
との間に樹脂製のスペーサ37を設けている。これによ
り、リヤフレーム7の軸受収納部38が熱膨張して、リ
ヤフレーム7の軸受収納部38ところがり軸受36の外
輪40との間が離れても、スペーサ37の熱膨張によっ
てリヤフレーム7の軸受収納部38ところがり軸受36
の外輪40との間の隙間が埋まり、ころがり軸受36の
外輪40が回転したり、リヤフレーム7の軸受収納部3
8ところがり軸受36の外輪40との軸方向の位置ずれ
が生じたりすることはない。
【0040】そして、スペーサ37の両側端部に設けら
れた突起片45、46によってころがり軸受36の外輪
40の両端面をそれぞれ係止しているので、ころがり軸
受36の外輪40の軸方向に移動が規制されている。ま
た、スペーサ37のフロント側端部の外周に設けられた
突条部48がリヤフレーム7の軸受収納部38の内周面
に形成された凹み部等の被係止部に係止されているの
で、リヤフレーム7の軸受収納部38に対するスペーサ
37の回転方向への移動が規制されている。
【0041】これにより、ころがり軸受36の外輪40
が仮に軸方向または回転方向に変位しようとしてもその
動きをスペーサ37によって防止できる。さらに、スペ
ーサ37と外輪40との位置ずれ、およびリヤフレーム
7の軸受収納部38とスペーサ37との位置ずれを防止
できるので、スペーサ37が摩擦により溶け出すことも
防止できる。
【0042】〔第1実施例の効果〕以上のように、車両
用交流発電機1は、リヤフレーム7と軸受収納部38と
を一体形成しながらも、リヤフレーム7より熱膨張係数
の大きい樹脂製のスペーサ37の熱膨張によってリヤフ
レーム7と軸受収納部38内にころがり軸受36の外輪
40を強固に保持することができる。このため、軸受収
納部38の熱膨張によるころがり軸受36のクリープを
防止することができ、シャフト8のがたつきを防止する
ことができるので、車両用交流発電機1の発電効率の低
下を防止することができる。また、リヤフレーム7と軸
受収納部38とを一体形成することにより、リヤフレー
ム7と軸受収納部38とを連結するための複数個の固定
ボルト等の連結手段が不要となるので、部品点数、加工
工数や組付け工数を大幅に削減することができ、大幅な
低コスト化を図ることができる。
【0043】また、スペーサ37のフロント側に切欠部
47を設けることにより、スペーサ37のフロント側端
部の弾性変形が大きくなり、スペーサ37内へのころが
り軸受36の組付け作業性を向上することができる。そ
して、ころがり軸受36の外周に軸方向完全固定でスペ
ーサ37が取り付けられるため、ロータ2を逆さまにし
てもスペーサ37が落下しないので、ロータ2の組付け
作業性を向上することができる。
【0044】ここで、スペーサ37を樹脂成形する際に
は、例えばスペーサ37の両端部に形成された複数個の
突起片45、46が干渉しない形状にすれば、すなわ
ち、軸方向にて対向する位置に設けなければ、スペーサ
37の成形型に2方向抜き方式を採用することができ、
比較的に低いコストの成形設備で済む。
【0045】〔第2実施例〕図4はこの発明の第2実施
例を示したもので、スペーサを示した図である。この実
施例では、樹脂製のスペーサ37のフロント側端部に第
1係止部としての円環状部51を設け、リヤ側端部に第
1係止部としての複数個の円弧状突起片52を設けてい
る。このように、第1係止部はフロント側端部とリヤ側
端部との形状を異ならせる等どのような形状でも良い。
なお、円環状部51の円弧状の穴部53は、2方向抜き
方式の抜き型を抜くために形成される部分である。
【0046】〔第3実施例〕図5はこの発明の第3実施
例を示したもので、スペーサを示した図である。この実
施例では、樹脂製のスペーサ37のフロント側端部に第
1係止部としての円環状部54を設け、リヤ側端部に第
1係止部としての複数個の円弧状突起片55を設けてい
る。なお、突起片55には、内側から外側へ向かって肉
厚が漸減するようにテーパ56が形成されている。この
突起片55により、ころがり軸受36をスペーサ37内
に挿入し易くなるので、第1実施例の切欠部47を設け
なくても良い。
【0047】〔第4実施例〕図6はこの発明の第4実施
例を示したもので、スペーサを示した図である。この実
施例では、樹脂製のスペーサ37の両端部に第1係止部
としての円環状部57、58を設けて、ころがり軸受3
6を強固に軸方向固定できるようにしている。なお、こ
の形状の場合には成形型の2方向抜きはできない。そし
て、スペーサ37の外周全体には、リヤフレーム7の軸
受収納部38に形成された多数の溝部等の被係止部に係
止する歯車状の突条部59が多数形成されている。
【0048】〔変形例〕この実施例では、本発明を車両
用交流発電機1に適用したが、本発明をブラシレス発電
機や車両用以外の交流発電機、直流電動機、交流電動
機、電磁クラッチ、コンプレッサ、ファン、ブロワ等の
ようなロータ、フレーム、ころがり軸受等を備えたあら
ゆる回転体用軸受の固定装置に適用しても良い。
【0049】この実施例では、第1係止部として複数個
の突起片45、46、52、55や円環状部57、58
を設けたが、第1係止部として鉤状の突起部、穴部や溝
部を設けても良い。なお、ころがり軸受36の外輪40
に第1係止部に対応した形状の被係止部を設けても良
い。
【0050】この実施例では、第2係止部として突条部
48、歯車状の突条部59を設けたが、第2係止部とし
て鉤状の突起部、穴部や溝部を設けても良い。なお、リ
ヤフレーム7の軸受収納部38には、第2係止部に対応
した形状の被係止部が設けられることになる。
【0051】また、ドライブフレーム6の軸受収納部3
0ところがり軸受29との間にスペーサ37等の環状部
材を設けても良い。さらに、フレーム37を2個以上に
分割しても良い。
【0052】
【発明の効果】この発明は、フレームより熱膨張係数の
大きい材料製の環状部材の熱膨張によってフレームの軸
受収納部内にころがり軸受を強固に保持することができ
るので、ころがり軸受のクリープの発生を防止すること
ができる。また、軸受収納部をフレームと一体形成する
ことができるので、部品点数、加工工数や組付け工数を
大幅に削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示した断面図である。
【図2】この発明の第1実施例の主要部を示した断面図
である。
【図3】この発明の第1実施例に用いたスペーサを示し
た斜視図である。
【図4】この発明の第2実施例に用いたスペーサを示し
た斜視図である。
【図5】この発明の第3実施例に用いたスペーサを示し
た断面図である。
【図6】この発明の第4実施例に用いたスペーサを示し
た斜視図である。
【図7】従来の技術として用いた車両用交流発電機の主
要部を示した断面図である。
【符号の説明】
1 車両用交流発電機(回転体用軸受の固定装置) 2 ロータ(回転体) 3 ステータ 7 リヤフレーム 8 シャフト 36 ころがり軸受 37 スペーサ(環状部材) 38 軸受収納部 39 内輪 40 外輪 41 鋼球(転動体) 45 突起片(第1係止部) 46 突起片(第1係止部) 47 切欠部 48 突条部(第2係止部) 49 組付体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)回転する回転体と、 (b)この回転体の外周に嵌め合わされた内輪、この内
    輪の外周に配された外輪、および前記内輪と外輪との間
    を転がる複数個の転動体を有するころがり軸受と、 (c)このころがり軸受の外輪を収納する軸受収納部が
    一体形成され、前記ころがり軸受を介して前記回転体を
    回転自在に支持するフレームと、 (d)前記ころがり軸受の外輪と前記フレームの軸受収
    納部との間に配され、前記ころがり軸受の外輪を係止す
    る第1係止部、および前記フレームの軸受収納部を係止
    する第2係止部を有すると共に、前記フレームより熱膨
    張係数の大きい材料により形成された環状部材とを備え
    た回転体用軸受の固定装置。
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