JP3237647B2 - 車両用交流発電機 - Google Patents
車両用交流発電機Info
- Publication number
- JP3237647B2 JP3237647B2 JP06288299A JP6288299A JP3237647B2 JP 3237647 B2 JP3237647 B2 JP 3237647B2 JP 06288299 A JP06288299 A JP 06288299A JP 6288299 A JP6288299 A JP 6288299A JP 3237647 B2 JP3237647 B2 JP 3237647B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- alternator
- claw
- vehicle
- magnetic pole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
- Synchronous Machinery (AREA)
- Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
- Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用交流発電機
に関し、特にランデル型の回転子の爪状磁極の爪部の間
に配置された磁石を固定するための規制部材にファンま
たは冷却用フィンを一体的に設けた車両用交流発電機に
係わる。
に関し、特にランデル型の回転子の爪状磁極の爪部の間
に配置された磁石を固定するための規制部材にファンま
たは冷却用フィンを一体的に設けた車両用交流発電機に
係わる。
【0002】
【従来の技術】従来より、特開昭61−85045号公
報においては、ランデル型の回転子に設けられた爪状磁
極間の磁束の漏洩を防ぐ目的で、一方の爪状磁極の爪部
の側面と他方の爪状磁極の爪部の側面との間にそれぞれ
永久磁石を配置してなる車両用交流発電機の回転子構造
が提案されている。
報においては、ランデル型の回転子に設けられた爪状磁
極間の磁束の漏洩を防ぐ目的で、一方の爪状磁極の爪部
の側面と他方の爪状磁極の爪部の側面との間にそれぞれ
永久磁石を配置してなる車両用交流発電機の回転子構造
が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の車両
用交流発電機の回転子構造では、一方の爪状磁極の爪部
と他方の爪状磁極の爪部との間の隙間が無くなることか
ら通風による冷却が損なわれ、永久磁石の温度上昇、爪
部の温度上昇、ひいては界磁巻線の温度上昇という問題
が生じている。
用交流発電機の回転子構造では、一方の爪状磁極の爪部
と他方の爪状磁極の爪部との間の隙間が無くなることか
ら通風による冷却が損なわれ、永久磁石の温度上昇、爪
部の温度上昇、ひいては界磁巻線の温度上昇という問題
が生じている。
【0004】
【発明の目的】本発明は、磁極間に磁石を配置する構成
における新たな冷却構造を提供することを目的とする。
より詳細には、磁石と共に配置される規制部材または連
結部材の新たな冷却構造を提供することを目的とする。
における新たな冷却構造を提供することを目的とする。
より詳細には、磁石と共に配置される規制部材または連
結部材の新たな冷却構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、回転子の磁極の間に磁石を配置し、その磁石を
磁極の間に固定するための規制部材にファンを一体的に
形成しているから、そのファンの送風により冷却効果を
得ることができる。
よれば、回転子の磁極の間に磁石を配置し、その磁石を
磁極の間に固定するための規制部材にファンを一体的に
形成しているから、そのファンの送風により冷却効果を
得ることができる。
【0006】請求項2に記載の発明によれば、回転子の
磁極の間にそれぞれ磁石を配置し、それらの磁石を連結
するための連結部材にファンを一体的に形成しているか
ら、そのファンの送風により冷却効果を得ることができ
る。
磁極の間にそれぞれ磁石を配置し、それらの磁石を連結
するための連結部材にファンを一体的に形成しているか
ら、そのファンの送風により冷却効果を得ることができ
る。
【0007】請求項3および請求項4に記載の発明によ
れば、回転子の軸方向に向けて延び出したファンおよび
回転子の軸方向の両端に設けたファンは、回転子の回転
に伴って遠心方向に送風し、回転子に対向して配置され
た固定子の冷却効果が得られる。また、ファンを軸流送
風可能なファンとすることで、回転子自体、あるいは回
転子の磁極を磁化するための界磁巻線の冷却効果を得る
ことができる。
れば、回転子の軸方向に向けて延び出したファンおよび
回転子の軸方向の両端に設けたファンは、回転子の回転
に伴って遠心方向に送風し、回転子に対向して配置され
た固定子の冷却効果が得られる。また、ファンを軸流送
風可能なファンとすることで、回転子自体、あるいは回
転子の磁極を磁化するための界磁巻線の冷却効果を得る
ことができる。
【0008】請求項5に記載の発明によれば、回転子の
径方向内側に向けて延び出したファンは、回転子の回転
に伴って軸方向に送風し、回転子自体、あるいは回転子
の磁極を磁化するための界磁巻線の冷却効果を得ること
ができる。
径方向内側に向けて延び出したファンは、回転子の回転
に伴って軸方向に送風し、回転子自体、あるいは回転子
の磁極を磁化するための界磁巻線の冷却効果を得ること
ができる。
【0009】請求項6に記載の発明によれば、回転子の
磁極の間に磁石を配置し、その磁石を磁極の間に固定す
るための規制部材にフィンを一体的に形成しているか
ら、そのフィンによって放熱に寄与する表面積を増大で
き、規制部材、あるいは磁石、あるいは磁極の冷却性を
高めることができる。
磁極の間に磁石を配置し、その磁石を磁極の間に固定す
るための規制部材にフィンを一体的に形成しているか
ら、そのフィンによって放熱に寄与する表面積を増大で
き、規制部材、あるいは磁石、あるいは磁極の冷却性を
高めることができる。
【0010】請求項7に記載の発明によれば、回転子の
磁極の間にそれぞれ磁石を配置し、それらの磁石を連結
するための連結部材にフィンを一体的に形成しているか
ら、そのフィンによって放熱に寄与する表面積を増大で
き、連結部材、あるいは磁石、あるいは磁極の冷却性を
高めることができる。
磁極の間にそれぞれ磁石を配置し、それらの磁石を連結
するための連結部材にフィンを一体的に形成しているか
ら、そのフィンによって放熱に寄与する表面積を増大で
き、連結部材、あるいは磁石、あるいは磁極の冷却性を
高めることができる。
【0011】請求項8および請求項9に記載の発明によ
れば、回転子の軸方向に向けて延び出すようにフィンを
配置することにより、あるいは回転子の軸方向の両端に
フィンを配置することにより、回転子と固定子とを備え
た車両用交流発電機の構成に対応して回転子の周囲に形
成される空間を利用して冷却性の向上を図ることができ
る。
れば、回転子の軸方向に向けて延び出すようにフィンを
配置することにより、あるいは回転子の軸方向の両端に
フィンを配置することにより、回転子と固定子とを備え
た車両用交流発電機の構成に対応して回転子の周囲に形
成される空間を利用して冷却性の向上を図ることができ
る。
【0012】請求項10に記載の発明によれば、回転子
の径方向内側に向けて延び出すようにフィンを配置する
ことにより、回転子と固定子とを備えた車両用交流発電
機の構成に対応して回転子の周囲に形成される空間を利
用して冷却性の向上を図ることができる。
の径方向内側に向けて延び出すようにフィンを配置する
ことにより、回転子と固定子とを備えた車両用交流発電
機の構成に対応して回転子の周囲に形成される空間を利
用して冷却性の向上を図ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例に基づ
き、図面を参照して説明する。図1および図2は本発明
の第1実施例を示したもので、図1は車両用交流発電機
を示した図である。
き、図面を参照して説明する。図1および図2は本発明
の第1実施例を示したもので、図1は車両用交流発電機
を示した図である。
【0014】本実施例の車両用交流発電機1は、自動車
等の車両に搭載されてブラシを持たないブラシレス交流
発電機である。この車両用交流発電機1は、回転軸7と
一体になって回転する誘導子型(ランデル型)の回転子
2と、この回転子2の外周面に対向して配置された固定
子3と、この固定子3のステータコイル23で発生した
交流を直流に整流するレクティファイヤ5と、これらを
収容して支持するハウジング6とを備えている。
等の車両に搭載されてブラシを持たないブラシレス交流
発電機である。この車両用交流発電機1は、回転軸7と
一体になって回転する誘導子型(ランデル型)の回転子
2と、この回転子2の外周面に対向して配置された固定
子3と、この固定子3のステータコイル23で発生した
交流を直流に整流するレクティファイヤ5と、これらを
収容して支持するハウジング6とを備えている。
【0015】固定子3は、回転子2の外周面に対向して
配置されたステータコア22、およびこのステータコア
22に巻回されたステータコイル23で構成され、ハウ
ジング6によって支持されている。ステータコイル23
には、回転子2の回転に伴い交流電圧が発生する。ハウ
ジング6は、内部に回転子2を回転自在に支持し、内周
面に固定子3を支持するものである。そして、ハウジン
グ6内には、複数のダイオード51、52等から構成さ
れるレクティファイヤ5が取付けられている。
配置されたステータコア22、およびこのステータコア
22に巻回されたステータコイル23で構成され、ハウ
ジング6によって支持されている。ステータコイル23
には、回転子2の回転に伴い交流電圧が発生する。ハウ
ジング6は、内部に回転子2を回転自在に支持し、内周
面に固定子3を支持するものである。そして、ハウジン
グ6内には、複数のダイオード51、52等から構成さ
れるレクティファイヤ5が取付けられている。
【0016】なお、ハウジング6のレクティファイヤ5
側の端部には、図1に示したように、通気用窓71、7
2を有するリヤカバー70が装着されている。また、ハ
ウジング6の固定子取付部の両側には、通気用窓61、
62が形成されている。
側の端部には、図1に示したように、通気用窓71、7
2を有するリヤカバー70が装着されている。また、ハ
ウジング6の固定子取付部の両側には、通気用窓61、
62が形成されている。
【0017】本実施例の車両用交流発電機1の回転子2
は、一方の端部にプーリ4が取り付けられた回転軸7、
この回転軸7の外周に固定されたランデル型の磁極部
8、この磁極部8の周方向に列設された複数の永久磁石
9、およびこれらの永久磁石9を磁極部8に固定すると
共に、複数の永久磁石9を連結するための規制部材10
を備える。
は、一方の端部にプーリ4が取り付けられた回転軸7、
この回転軸7の外周に固定されたランデル型の磁極部
8、この磁極部8の周方向に列設された複数の永久磁石
9、およびこれらの永久磁石9を磁極部8に固定すると
共に、複数の永久磁石9を連結するための規制部材10
を備える。
【0018】回転軸7は、ハウジング6の内周部に軸受
63、64を介して回転自在に支持されている。この回
転軸7は、プーリ4およびベルト(図示せず)を介して
車両に搭載された内燃機関(図示せず)に回転駆動され
る。また、回転軸7は、外周に磁極部8を固定してい
る。
63、64を介して回転自在に支持されている。この回
転軸7は、プーリ4およびベルト(図示せず)を介して
車両に搭載された内燃機関(図示せず)に回転駆動され
る。また、回転軸7は、外周に磁極部8を固定してい
る。
【0019】磁極部8は、ランデル型の一方の爪状磁極
11の爪部13およびランデル型の他方の爪状磁極12
の爪部14を磁極として、これらが複数交互に配列され
ている。一方の爪状磁極11は、軸方向の他端側に向け
て延ばされた爪部13を有する。また、他方の爪状磁極
12は、軸方向の一端側に向けて延ばされて、隣接する
爪部13間に配置された複数の爪部14を有する。
11の爪部13およびランデル型の他方の爪状磁極12
の爪部14を磁極として、これらが複数交互に配列され
ている。一方の爪状磁極11は、軸方向の他端側に向け
て延ばされた爪部13を有する。また、他方の爪状磁極
12は、軸方向の一端側に向けて延ばされて、隣接する
爪部13間に配置された複数の爪部14を有する。
【0020】なお、これらの一方の爪状磁極11および
他方の爪状磁極12は、界磁巻線としてのフィールドコ
イル15に電流を流すと、フィールドコイル15の起磁
力により一方の爪状磁極11の爪部13が全部N極とな
り、他方の爪状磁極12の爪部14が全部S極となる。
他方の爪状磁極12は、界磁巻線としてのフィールドコ
イル15に電流を流すと、フィールドコイル15の起磁
力により一方の爪状磁極11の爪部13が全部N極とな
り、他方の爪状磁極12の爪部14が全部S極となる。
【0021】永久磁石9は、略矩形状を呈し、樹脂磁石
(ナイロン・Nd・Fe・B粉末を焼結して成形した磁
石)または希土類磁石等が用いられる。これらの永久磁
石9は、図2に示すように、隣接する爪部13の側面と
爪部14の側面との間に配設され、磁極部8の周方向に
列設されている。
(ナイロン・Nd・Fe・B粉末を焼結して成形した磁
石)または希土類磁石等が用いられる。これらの永久磁
石9は、図2に示すように、隣接する爪部13の側面と
爪部14の側面との間に配設され、磁極部8の周方向に
列設されている。
【0022】規制部材10は、一方の爪状磁極11、他
方の爪状磁極12および永久磁石9を型枠(図示せず)
内に挿入して、引張り応力に強い高靱性のアルミニウム
材またはステンレス材等の良導電材の粉末を充填して焼
結することによって円筒状に形成される。
方の爪状磁極12および永久磁石9を型枠(図示せず)
内に挿入して、引張り応力に強い高靱性のアルミニウム
材またはステンレス材等の良導電材の粉末を充填して焼
結することによって円筒状に形成される。
【0023】そして、規制部材10は、回転軸7の延長
方向(軸方向)への永久磁石9の移動を規制する係止部
16、17、および遠心力の働く方向(回転軸7に対し
て径方向)への永久磁石9の移動を規制する筒状の規制
部18、19を有し、内部に複数の永久磁石9および爪
部13、14を埋設するように包み込んだ(ダイカスト
モールド)状態で複数の永久磁石9を保持している。規
制部18、19は、1mm程度の厚さで永久磁石9を覆
っている。
方向(軸方向)への永久磁石9の移動を規制する係止部
16、17、および遠心力の働く方向(回転軸7に対し
て径方向)への永久磁石9の移動を規制する筒状の規制
部18、19を有し、内部に複数の永久磁石9および爪
部13、14を埋設するように包み込んだ(ダイカスト
モールド)状態で複数の永久磁石9を保持している。規
制部18、19は、1mm程度の厚さで永久磁石9を覆
っている。
【0024】なお、この規制部材10の軸方向の両端部
には、ファン20、21が回転子2の軸方向に向けて延
び出すように一体的に形成されている。これらのファン
20、21は、永久磁石9の周囲に緊密に接触するよう
に設けられて、回転子2自体、特に永久磁石9、規制部
材10、フィールドコイル15、および固定子3のステ
ータコイル23等に冷却風を送風するための冷却用フィ
ンとして機能する。
には、ファン20、21が回転子2の軸方向に向けて延
び出すように一体的に形成されている。これらのファン
20、21は、永久磁石9の周囲に緊密に接触するよう
に設けられて、回転子2自体、特に永久磁石9、規制部
材10、フィールドコイル15、および固定子3のステ
ータコイル23等に冷却風を送風するための冷却用フィ
ンとして機能する。
【0025】本実施例の車両用交流発電機1の回転子2
の作動を図1および図2に基づき説明する。
の作動を図1および図2に基づき説明する。
【0026】プーリ4が内燃機関によって回転駆動され
ると、回転軸7および磁極部8が回転する。このため、
一方の爪状磁極11の爪部13の側面と他方の爪状磁極
12の爪部14の側面との間に配置され、規制部材10
によりダイカストモールドされた永久磁石9も回転する
ので、この永久磁石9に遠心力が働き、径方向外方に永
久磁石9を移動させようとする力が発生する。そして、
この遠心力は、規制部材10に伝達され、この規制部材
10を磁極部8から径方向外方に飛び出させようとす
る。
ると、回転軸7および磁極部8が回転する。このため、
一方の爪状磁極11の爪部13の側面と他方の爪状磁極
12の爪部14の側面との間に配置され、規制部材10
によりダイカストモールドされた永久磁石9も回転する
ので、この永久磁石9に遠心力が働き、径方向外方に永
久磁石9を移動させようとする力が発生する。そして、
この遠心力は、規制部材10に伝達され、この規制部材
10を磁極部8から径方向外方に飛び出させようとす
る。
【0027】ところが、規制部材10は、規制部18、
19が筒状に形成されているので、これらの規制部1
8、19の径方向の緊縛力によって規制部材10の磁極
部8からの径方向外方への飛び出しが防がれる。
19が筒状に形成されているので、これらの規制部1
8、19の径方向の緊縛力によって規制部材10の磁極
部8からの径方向外方への飛び出しが防がれる。
【0028】また、規制部材10は、規制部18、19
の径方向の緊縛力および係止部16、17の軸方向の係
合力によって、磁極部8に永久磁石9を固定している。
このため、永久磁石9に遠心力が働いても磁極部8の永
久磁石9全体を挟持する力も強固に維持されるので、一
方の爪状磁極11の爪部13の側面と他方の爪状磁極1
2の爪部14の側面との間から永久磁石9が飛び出すこ
とを防げる。しかも、振動や圧縮変形等により永久磁石
9に亀裂が生じることはない。よって、永久磁石9とし
て、樹脂磁石や希土類磁石等の機械的強度が弱くとも磁
気特性の良好な磁石を選択することが可能となるので高
磁束化が可能となり、車両用交流発電機1の発電能力を
向上させることができる。
の径方向の緊縛力および係止部16、17の軸方向の係
合力によって、磁極部8に永久磁石9を固定している。
このため、永久磁石9に遠心力が働いても磁極部8の永
久磁石9全体を挟持する力も強固に維持されるので、一
方の爪状磁極11の爪部13の側面と他方の爪状磁極1
2の爪部14の側面との間から永久磁石9が飛び出すこ
とを防げる。しかも、振動や圧縮変形等により永久磁石
9に亀裂が生じることはない。よって、永久磁石9とし
て、樹脂磁石や希土類磁石等の機械的強度が弱くとも磁
気特性の良好な磁石を選択することが可能となるので高
磁束化が可能となり、車両用交流発電機1の発電能力を
向上させることができる。
【0029】また、規制部材10の軸方向の両端部に
は、回転子2の永久磁石9、フィールドコイル15、固
定子3のステータコイル23等に冷却風を送風するため
のファン20、21が一体的に形成されており、それら
のファン20、21は永久磁石9の周囲に緊密に接触し
ている。このため、ファン20、21を冷却用フィンと
して機能させることによって、回転子2自体、特に永久
磁石9、規制部材10およびフィールドコイル15の冷
却性能を向上させることができる。したがって、一方の
爪状磁極11と他方の爪状磁極12との間の磁束の漏洩
を確実に防止できるので、車両用交流発電機1の発電能
力の低下を防止できる。
は、回転子2の永久磁石9、フィールドコイル15、固
定子3のステータコイル23等に冷却風を送風するため
のファン20、21が一体的に形成されており、それら
のファン20、21は永久磁石9の周囲に緊密に接触し
ている。このため、ファン20、21を冷却用フィンと
して機能させることによって、回転子2自体、特に永久
磁石9、規制部材10およびフィールドコイル15の冷
却性能を向上させることができる。したがって、一方の
爪状磁極11と他方の爪状磁極12との間の磁束の漏洩
を確実に防止できるので、車両用交流発電機1の発電能
力の低下を防止できる。
【0030】また、永久磁石9が規制部材10に覆われ
ているので、永久磁石9が錆ることが少なくなる。な
お、規制部材10に高靱性のアルミニウム材を用いた場
合には、規制部材10をアルミニウムダイカスト材より
薄くしても良く、その分、励磁力の増加も節約できる。
ているので、永久磁石9が錆ることが少なくなる。な
お、規制部材10に高靱性のアルミニウム材を用いた場
合には、規制部材10をアルミニウムダイカスト材より
薄くしても良く、その分、励磁力の増加も節約できる。
【0031】図3は本発明の第2実施例を示したもの
で、車両用交流発電機の磁極部の軸方向の断面形状を示
した図である。
で、車両用交流発電機の磁極部の軸方向の断面形状を示
した図である。
【0032】本実施例では、非磁性のステンレス製の筒
状の規制部材24を設けている。この規制部材24は、
永久磁石9の外側面全体に接触した状態で永久磁石9の
径方向外方(図示上方向)への移動を規制している。な
お、規制部材24は、一方側端部が絞られて一方の爪状
磁極11の外周側に強固に固定され、他方側端部が他方
の爪状磁極12の外周に溶接により強固に固定されてい
る。
状の規制部材24を設けている。この規制部材24は、
永久磁石9の外側面全体に接触した状態で永久磁石9の
径方向外方(図示上方向)への移動を規制している。な
お、規制部材24は、一方側端部が絞られて一方の爪状
磁極11の外周側に強固に固定され、他方側端部が他方
の爪状磁極12の外周に溶接により強固に固定されてい
る。
【0033】図4は本発明の第3実施例を示したもの
で、車両用交流発電機の磁極部の軸方向の断面形状を示
した図である。
で、車両用交流発電機の磁極部の軸方向の断面形状を示
した図である。
【0034】本実施例では、一方の爪状磁極11の爪部
13および他方の爪状磁極12の爪部14の外周に溝部
25が形成されている。そして、規制部材として溝部2
5内に嵌め込まれる非磁性のステンレス製のリング26
と、複数の永久磁石9の外側面全体にそれぞれ接触する
複数の保持部材27とを設けている。
13および他方の爪状磁極12の爪部14の外周に溝部
25が形成されている。そして、規制部材として溝部2
5内に嵌め込まれる非磁性のステンレス製のリング26
と、複数の永久磁石9の外側面全体にそれぞれ接触する
複数の保持部材27とを設けている。
【0035】回転子2が回転して永久磁石9に遠心力が
働いても保持部材27がリング26の緊縛力により永久
磁石9の径方向外方(図示上方向)への移動を規制す
る。なお、リング26は、磁極部8にろう付け等により
接合しても良い。
働いても保持部材27がリング26の緊縛力により永久
磁石9の径方向外方(図示上方向)への移動を規制す
る。なお、リング26は、磁極部8にろう付け等により
接合しても良い。
【0036】図5および図6は本発明の第4実施例を示
したもので、図5はアルミニウムダイカスト中に永久磁
石を鋳込んだ成形品の周方向を示した図で、図6はアル
ミニウムダイカスト中に永久磁石を鋳込んだ成形品の軸
方向を示した半断面図である。
したもので、図5はアルミニウムダイカスト中に永久磁
石を鋳込んだ成形品の周方向を示した図で、図6はアル
ミニウムダイカスト中に永久磁石を鋳込んだ成形品の軸
方向を示した半断面図である。
【0037】この実施例は、規制部材としてのアルミニ
ウムダイカスト28中に永久磁石9を鋳込んで、爪状磁
極(図示せず)と別部品の成形品29として成形したも
のである。この成形品29は、成形後、爪状磁極の爪部
間に永久磁石9が嵌め合わされるように爪状磁極に組み
付けられる。
ウムダイカスト28中に永久磁石9を鋳込んで、爪状磁
極(図示せず)と別部品の成形品29として成形したも
のである。この成形品29は、成形後、爪状磁極の爪部
間に永久磁石9が嵌め合わされるように爪状磁極に組み
付けられる。
【0038】図5および図6に図示されるように、成形
品29の内側には複数のフィン65が径方向内側に延び
出して設けられている。これらのフィン65は、一つ置
きの永久磁石9に対応して設けられている。この結果、
軸方向に関して同じ方向に傾斜し、軸方向に送風するフ
ァンとして機能し得るものである。
品29の内側には複数のフィン65が径方向内側に延び
出して設けられている。これらのフィン65は、一つ置
きの永久磁石9に対応して設けられている。この結果、
軸方向に関して同じ方向に傾斜し、軸方向に送風するフ
ァンとして機能し得るものである。
【0039】〔変形例〕本実施例では、本発明を自動車
等の車両用交流発電機に用いたが、その他の車両用交流
発電機に用いても良い。また、ブラシを持つ回転電機に
本発明を用いても良い。本実施例では、磁極としてラン
デル型爪状磁極を用いたが、磁極としてセントポール型
磁極を用いても良い。
等の車両用交流発電機に用いたが、その他の車両用交流
発電機に用いても良い。また、ブラシを持つ回転電機に
本発明を用いても良い。本実施例では、磁極としてラン
デル型爪状磁極を用いたが、磁極としてセントポール型
磁極を用いても良い。
【図1】車両用交流発電機を示した断面図である(第1
実施例)。
実施例)。
【図2】規制部材により永久磁石をダイカストモールド
した状態を示した断面図である(第1実施例)。
した状態を示した断面図である(第1実施例)。
【図3】車両用交流発電機の磁極部の軸方向の断面形状
を示した断面図である(第2実施例)。
を示した断面図である(第2実施例)。
【図4】車両用交流発電機の磁極部の軸方向の断面形状
を示した断面図である(第3実施例)。
を示した断面図である(第3実施例)。
【図5】アルミニウムダイカスト中に永久磁石を鋳込ん
だ成形品の周方向を示した断面図である(第4実施
例)。
だ成形品の周方向を示した断面図である(第4実施
例)。
【図6】アルミニウムダイカスト中に永久磁石を鋳込ん
だ成形品の軸方向を示した半断面図である(第4実施
例)。
だ成形品の軸方向を示した半断面図である(第4実施
例)。
1 車両用交流発電機 2 回転子 3 固定子 9 永久磁石 10 規制部材 11 一方の爪状磁極 12 他方の爪状磁極 15 フィールドコイル(界磁巻線) 20 ファン(冷却用フィン) 21 ファン(冷却用フィン) 24 規制部材 26 リング(規制部材) 27 保持部材(規制部材) 28 アルミニウムダイカスト(規制部材) 65 フィン
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−13447(JP,A) 実開 昭54−150903(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 21/04 H02K 7/14 H02K 1/27 501 H02K 19/24
Claims (11)
- 【請求項1】界磁巻線により励磁されるN極とS極との
磁極を有する回転子と、 この回転子に対向して配置された固定子とを備えた車両
用交流発電機において、 前記回転子は、前記磁極の間に配置された磁石、 この磁石を前記磁極の間に固定するための規制部材、 およびこの規制部材に一体的に形成されたファンを有す
ることを特徴とする車両用交流発電機。 - 【請求項2】界磁巻線により励磁されるN極とS極との
磁極を有する回転子と、 この回転子に対向して配置された固定子とを備えた車両
用交流発電機において、 前記回転子は、前記磁極の間にそれぞれ配置された複数
の磁石、 これらの磁石を連結するための連結部材、 およびこの連結部材に一体的に形成されたファンを有す
ることを特徴とする車両用交流発電機。 - 【請求項3】前記ファンは、前記回転子の軸方向に向け
て延び出していることを特徴とする請求項1または請求
項2に記載の車両用交流発電機。 - 【請求項4】前記ファンは、前記回転子の軸方向の両端
に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の車
両用交流発電機。 - 【請求項5】前記ファンは、前記回転子の径方向内側に
向けて延び出していることを特徴とする請求項1または
請求項2に記載の車両用交流発電機。 - 【請求項6】界磁巻線により励磁されるN極とS極との
磁極を有する回転子と、 この回転子に対向して配置された固定子とを備えた車両
用交流発電機において、 前記回転子は、前記磁極の間に配置された磁石、 この磁石を前記磁極の間に固定するための規制部材、 およびこの規制部材に一体的に形成されたフィンを有す
ることを特徴とする車両用交流発電機。 - 【請求項7】界磁巻線により励磁されるN極とS極との
磁極を有する回転子と、 この回転子に対向して配置された固定子とを備えた車両
用交流発電機において、 前記回転子は、前記磁極の間にそれぞれ配置された複数
の磁石、 これらの磁石を連結するための連結部材、 およびこの連結部材に一体的に形成されたフィンを有す
ることを特徴とする車両用交流発電機。 - 【請求項8】前記フィンは、前記回転子の軸方向に向け
て延び出していることを特徴とする請求項6または請求
項7に記載の車両用交流発電機。 - 【請求項9】前記フィンは、前記回転子の軸方向の両端
に設けられていることを特徴とする請求項8に記載の車
両用交流発電機。 - 【請求項10】前記フィンは、前記回転子の径方向内側
に向けて延び出していることを特徴とする請求項6また
は請求項7に記載の車両用交流発電機。 - 【請求項11】前記回転子は、爪状磁極の爪部を交互に
配置してなるランデル型の回転子であることを特徴とす
る請求項1から請求項10のいずれかに記載の車両用交
流発電機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06288299A JP3237647B2 (ja) | 1999-03-10 | 1999-03-10 | 車両用交流発電機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06288299A JP3237647B2 (ja) | 1999-03-10 | 1999-03-10 | 車両用交流発電機 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02289811A Division JP3117019B2 (ja) | 1990-10-26 | 1990-10-26 | 車両用回転電機の回転子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11318066A JPH11318066A (ja) | 1999-11-16 |
JP3237647B2 true JP3237647B2 (ja) | 2001-12-10 |
Family
ID=13213092
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06288299A Expired - Fee Related JP3237647B2 (ja) | 1999-03-10 | 1999-03-10 | 車両用交流発電機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3237647B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3974315B2 (ja) * | 2000-07-25 | 2007-09-12 | 三菱電機株式会社 | 交流発電機 |
JP2004350427A (ja) * | 2003-05-22 | 2004-12-09 | Denso Corp | 回転電機とその回転子 |
JP4680708B2 (ja) | 2005-07-28 | 2011-05-11 | 住友電気工業株式会社 | アキシャル型モータ |
JP4758703B2 (ja) | 2005-07-28 | 2011-08-31 | 住友電気工業株式会社 | 超電導装置およびアキシャルギャップ型の超電導モータ |
JP4735980B2 (ja) | 2006-08-23 | 2011-07-27 | 株式会社デンソー | 車両用交流発電機及びその製造方法 |
JP2008092673A (ja) | 2006-10-02 | 2008-04-17 | Denso Corp | 車両用交流発電機の回転子 |
DE102012217221A1 (de) * | 2012-09-25 | 2014-03-27 | Siemens Aktiengesellschaft | Synchronmaschine mit optimierter Erregereinrichtung |
-
1999
- 1999-03-10 JP JP06288299A patent/JP3237647B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11318066A (ja) | 1999-11-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3117019B2 (ja) | 車両用回転電機の回転子 | |
US6333582B1 (en) | Rotor for an alternator | |
US7893594B2 (en) | Alternating-current dynamo-electric machine | |
KR101664047B1 (ko) | 계자권선형 구동모터의 회전자 | |
US6127763A (en) | AC generator having claw-pole rotor | |
JP2008086128A (ja) | 回転電機及び交流発電機 | |
JP3098223B2 (ja) | 車両用交流発電機 | |
JP2785423B2 (ja) | 車両用交流発電機の回転子およびその製造方法 | |
US8334633B2 (en) | Dynamoelectric machine | |
US7608973B2 (en) | Dynamoelectric rotor | |
JP4300702B2 (ja) | 交流発電機の界磁回転子 | |
JP4881708B2 (ja) | 車両用交流発電機及び回転電機 | |
JP3237647B2 (ja) | 車両用交流発電機 | |
JPH07298585A (ja) | 車両用交流発電機 | |
JP2007336723A (ja) | 回転電機の回転子 | |
JP2865094B2 (ja) | 交流発電機 | |
JP2783264B2 (ja) | 交流発電機 | |
JP3774987B2 (ja) | 車両用交流発電機 | |
JP5211914B2 (ja) | 車両用回転電機 | |
US7053518B2 (en) | Rotor for dynamo-electric machine | |
JP4556408B2 (ja) | クローポール形回転機 | |
JPH11318065A (ja) | 車両用交流発電機 | |
KR20220108062A (ko) | 회전 전기 기계용 브래킷 | |
JP3656347B2 (ja) | 回転電機の回転子 | |
JP2002136051A (ja) | 回転機及びそのロータ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |