JPH0715862U - 小型鉄蓋類の蝶番装置 - Google Patents

小型鉄蓋類の蝶番装置

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JPH0715862U
JPH0715862U JP5140293U JP5140293U JPH0715862U JP H0715862 U JPH0715862 U JP H0715862U JP 5140293 U JP5140293 U JP 5140293U JP 5140293 U JP5140293 U JP 5140293U JP H0715862 U JPH0715862 U JP H0715862U
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shaft
lid
hinge
plate
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博高 長島
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長島鋳物株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型鉄蓋類の蝶番装置を小型化し、組み立て
と取り扱いを容易化する。 【構成】 蓋体12を反転操作するためのヒンジ板13
を弾力性を有する材料により所要長さの板状に形成し、
その一端部にヒンジ板13と蓋体12との結合のための
第1の軸部14を設け、その他端部にヒンジ板13と枠
体10との結合のための第2の軸19の取り付け部15
を設ける。第1の軸部14を取り付けるための軸支部1
6を蓋体下面の縁部に設けるとともに、肥大化した部分
17で抜け止めをなし、第2の軸19を設けたヒンジ板
13の下部を挿入係止させる通孔18を枠体10の開口
11の内側に設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は制水弁筐や汚水桝などに用いられる小型鉄蓋類の蝶番装置に関するも のである。
【0002】
【従来の技術】
制水弁筐は開口が小さく、かつ弁が底深くに設置されるとか、或いは弁操作の ために器具を挿し込む必要があるなどの理由により、その蓋にはほぼ180度開 く構造が求められる。しかし、蓋を反転させるように長い金具を用いて蝶番を形 成したものは、閉じたときに弁に当たって邪魔になり、取り扱いも面倒であると いうような問題があった。このような問題は下水管の支線に用いられる小型汚水 桝などについてもあてはまる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は前記の点に鑑みなされたもので、その課題とするところは弁筐類の蓋 蝶番装置を弾力性のあるヒンジ板を用いて構成することにより装置を小型化し、 かつ組み立てと、取り扱いを容易化することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため本考案は小型鉄蓋類の蝶番装置について、蓋体12を 反転操作するためのヒンジ板13を弾力性を有する材料により所要長さの板状に 形成し、その一端部にヒンジ板13と蓋体12とを結合するための第1の軸部1 4を設ける一方、他の一端部にヒンジ板13と枠体10とを結合するための第2 の軸19の取り付け部15を設け、第1の軸部14を取り付けるために、蓋体1 2の内方へ向いた挿入口を有する一対の軸支部16、16を蓋体12の縁部の下 面に設け、第1の軸部14を蓋内方から軸支部16へ挿入し、挿入後抜け出しを 防ぐために肥大させた部分17をヒンジ板13の一端部に形成し、ヒンジ板13 の他の一端部を挿入させる通孔18を枠体10の開口11の内側に設けるととも に、挿入後、ヒンジ板13の他の一端部に第2の軸19を取り付けることにより 抜け止めとするという手段を講じたものである。
【0005】
【実施例】
図に制水弁筐の蓋蝶番装置を示しており、枠体10はほぼ円筒状でその上端は 開口11となっていてその部分は蓋受枠を構成している。蓋体12は前記開口1 1を開閉可能に閉塞するためのもので、その縁部と開口11の内側との間に設け る蓋蝶番装置により枠体10に蓋体12を反転可能に取り付ける。
【0006】 蓋体12を反転操作するためのヒンジ板13は弾力性を有する材料により所要 長さの板状に形成する。ヒンジ板13の材料としてはゴムまたはゴムに類似の弾 力性を有する合成樹脂類が適しており、実施例のものはシリコンゴムを用い、そ れを型成形し、以下の構造を持たせている。
【0007】 即ちヒンジ板13の一端部にそれと蓋体12とを結合するための第1の軸部1 4を一体に設け、また他の一端部にヒンジ板13と枠体10とを結合するための 第2の軸19の取り付け部15を設けている。例示された第1の軸部14はヒン ジ板13の上端部左右に突出させてあり、ヒンジ板13を型成形するときに同時 に型成形される一体構造である。
【0008】 第2の軸19については、これを抜け止めに使用するため、ヒンジ板13の下 端に左右方向の孔を取り付け部15として形成し、そこへ後から挿し込むように している。第1の軸14を設けまた第2の軸19の取り付け部15を設けるため 、ヒンジ板13の両端には板状部分よりも肥大した形態を持たせている。そして その内上端の肥大化した部分17は、第1の軸部14を蓋内方から軸支部16へ 挿入したのち抜け出しを防ぐための係止部として利用する。小型の制水弁筐や汚 水桝などの蓋体12は通常鋳鉄製であるが、比較的軽量なため殆んどの場合ゴム 製で良い。しかし必要であれば各軸部等に芯材を使用し強度を高めることができ る。
【0009】 上記軸支部16は、蓋体12の縁部の下面に挿入口16aを内方へ向けた状態 で左右一対設ける。一対の軸支部16、16は板状のヒンジ板13の幅に相応し た間隔で設けてあり、そこに一対の第1の軸部14、14が内方へ挿入口16a 、16aから挿入される。この軸支部16間の肥大化した部分17には、ヒンジ 板13が水平に近い状態のときに蓋体12の下面に面する位置で、肥大化した部 分17を左右に切除し、平坦部17aを形成する。この平坦部17aは、ヒンジ 板13がほぼ水平状態にあるときにのみ第1の軸部14が挿入口16a間の隘路 を通過可能なようにヒンジ板13を蓋体下面に接近させる。前記挿入口16a間 の部分は、第1の軸部14がそこを通過し水平以外の姿勢になったときに抜け出 しを防止する隘路を形成する突部20となっている。しかし、平坦部17aは不 可欠ではなく、肥大化した部分の弾力性により押し込んでヒンジ板13を軸支部 16へ取り付けることも可能である。
【0010】 ヒンジ板13の他の一端部を挿入させる通孔18は枠体10の開口11の内側 にコ字枠形に突出して設けてあり、その通孔18の幅はヒンジ板13の幅よりや や大きい。そこにヒンジ板下部を挿入し、下端の取り付け部15に第2の軸19 を挿し込んで取り付ける。例示の軸19はボルトを利用しており、それにナット 19aを螺合させて抜け止めとしている。
【0011】 このように構成された蓋蝶番装置は、蓋体12を開口11から外したときにヒ ンジ板13の弾力性によって容易に反転させることができ、蓋体12を閉じたと きは、仮にそれが枠体10内に設置されている制水弁などと抵触してもヒンジ板 13が弾力性を有するので変形し易く、また肥大化した部分17はヒンジ板13 が軸止部16から抜け出すのを防止する。
【0012】
【考案の効果】
本考案は前記の如く構成されかつ作用するものであるから、邪魔になることも ないため蓋体を開く操作及び閉じる操作を円滑に行なうことができ、かつまた開 閉中に蓋体13が外れるおそれもないという効果を奏する。
【提出日】平成5年11月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は制水弁筺や汚水桝などに用いられる小型鉄蓋類の蝶番装置に関するも のである。
【0002】
【従来の技術】
制水弁筐は開口が小さく、かつ弁が底深くに設置されるとか、或いは弁操作の ために器具を挿し込む必要があるなどの理由により、その蓋にはほぼ180度開 く構造が求められる。しかし、蓋を反転させるように長い金具を用いて蝶番を形 成したものは、閉じたときに弁に当たって邪魔になり、取り扱いも面倒であると いうような問題があった。このような問題は下水管の支線に用いられる小型汚水 桝などについてもあてはまる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は前記の点に鑑みなされたもので、その課題とするところは弁筐類の蓋 蝶番装置を弾力性のあるヒンジ板を用いて構成することにより装置を小型化し、 かつ組み立てと、取り扱いを容易化することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため本考案は小型鉄蓋類の蝶番装置について、蓋体12を 反転操作するためのヒンジ板13を弾力性を有する材料により所要長さの板状に 形成し、その一端部にヒンジ板13と蓋体12とを結合するための第1の軸部1 4を設ける一方、他の一端部にヒンジ板13と枠体10とを結合するための第2 の軸19の取り付け部15を設け、第1の軸部14を取り付けるために、蓋体1 2の内方へ向いた挿入口を有する一対の軸支部16、16を蓋体12の縁部の下 面に設け、第1の軸部14を蓋内方から軸支部16へ挿入し、挿入後抜け出しを 防ぐために肥大させた部分17をヒンジ板13の一端部に形成し、ヒンジ板13 の他の一端部を挿入させる通孔18を枠体10の開口11の内側に設けるととも に、挿入後、ヒンジ板13の他の一端部に第2の軸19を取り付けることにより 抜け止めとするという手段を講じたものである。
【0005】
【実施例】
1乃至図4は本考案に係る制水弁筐の蓋蝶番装置の第1実施例を示しており 、枠体10はほぼ円筒状でその上端は開口11となっていてその部分は蓋受枠を 構成している。蓋体12は前記開口11を開閉可能に閉塞するためのもので、そ の縁部と開口11の内側との間に設ける蓋蝶番装置により枠体10に蓋体12を 反転可能に取り付ける。
【0006】 蓋体12を反転操作するためのヒンジ板13は弾力性を有する材料により所要 長さの板状に形成する。ヒンジ板13の材料としてはゴムまたはゴムに類似の弾 力性を有する合成樹脂類が適しており、実施例のものはシリコンゴムを用い、そ れを型成形し、以下の構造を持たせている。
【0007】 即ちヒンジ板13の一端部にそれと蓋体12とを結合するための第1の軸部1 4を一体に設け、また他の一端部にヒンジ板13と枠体10とを結合するための 第2の軸19の取り付け部15を設けている。例示された第1の軸部14はヒン ジ板13の上端部左右に突出させてあり、ヒンジ板13を型成形するときに同時 に型成形される一体構造である。
【0008】 第2の軸19については、これを抜け止めに使用するため、ヒンジ板13の下 端に左右方向の孔を取り付け部15として形成し、そこへ後から挿し込むように している。第1の軸14を設けまた第2の軸19の取り付け部15を設けるため 、ヒンジ板13の両端には板状部分よりも肥大した形態を持たせている。そして その内上端の肥大化した部分17は、第1の軸部14を蓋内方から軸支部16へ 挿入したのち抜け出しを防ぐための係止部として利用する。小型の制水弁筐や汚 水桝などの蓋体12は通常鋳鉄製であるが、比較的軽量なため殆んどの場合ゴム 製で良い。しかし必要であれば各軸部等に芯材を使用し強度を高めることができ る。
【0009】 上記軸支部16は、蓋体12の縁部の下面に挿入口16aを内方へ向けた状態 で左右一対設ける。一対の軸支部16、16は板状のヒンジ板13の幅に相応し た間隔で設けてあり、そこに一対の第1の軸部14、14が内方へ挿入口16a 、16aから挿入される。この軸支部16間の肥大化した部分17には、ヒンジ 板13が水平に近い状態のときに蓋体12の下面に面する位置で、肥大化した部 分17を左右に切除し、平坦部17aを形成する。この平坦部17aは、ヒンジ 板13がほぼ水平状態にあるときにのみ第1の軸部14が挿入口16a間の隘路 を通過可能なようにヒンジ板13を蓋体下面に接近させる。前記挿入口16a間 の部分は、第1の軸部14がそこを通過し水平以外の姿勢になったときに抜け出 しを防止する隘路を形成する突部20となっている。しかし、平坦部17aは不 可欠ではなく、肥大化した部分の弾力性により押し込んでヒンジ板13を軸支部 16へ取り付けることも可能である。
【0010】 ヒンジ板13の他の一端部を挿入させる通孔18は枠体10の開口11の内側 にコ字枠形に突出して設けてあり、その通孔18の幅はヒンジ板13の幅よりや や大きい。そこにヒンジ板下部を挿入し、下端の取り付け部15に第2の軸19 を挿し込んで取り付ける。例示の軸19はボルトを利用しており、それにナット 19aを螺合させて抜け止めとしている。
【0011】 図5以下に、本考案に係るの装置の第2の実施例を示す。この例は第1の軸部 14をヒンジ板13の一端に設け、それらの間に肥大化した部分17を円筒状に 設けている。肥大化した部分は第1の軸部14を軸支部16の挿入口16aに挿 入させるときに、弾力性により弾力変形し、第1の軸部14が挿入口16aに入 り込んでしまうと復原して抜け出しを防止する。
【0012】 また第2の軸19の取り付け部15を設けた、ヒンジ板13の下端は左右へ突 出させた突部15a、15aとし、ボルト、ナットを利用した抜け止めをより完 全なものにしている。なお、通孔18へヒンジ板13を挿し込むときは突部15 aを変形させながら押し込むようにする。
【0013】 各実施例に用いるヒンジ板13の材料としては前記ゴムまたはゴムに類似の弾力性を有する合成樹脂類の中でも比較的硬質の素材が適する。
【0014】 このように構成された蓋蝶番装置は、蓋体12を開口11から外したときにヒ ンジ板13の弾力性によって容易に反転させることができ、蓋体12を閉じたと きは、仮にそれが枠体10内に設置されている制水弁などと抵触してもヒンジ板 13が弾力性を有するので変形し易く、また肥大化した部分17はヒンジ板13 が軸止部16から抜け出すのを防止する。
【0015】
【考案の効果】
本考案は前記の如く構成されかつ作用するものであるから、邪魔になることも ないため蓋体12を開く操作及び閉じる操作を円滑に行なうことができ、かつま た開閉中に蓋体12が外れるおそれもないという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本案装置の1実施例を示す分解斜視図。
【図2】同上の縦断面図。
【図3】同じく要部拡大説明図。
【図4】図2のIV−IV線断面図。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年11月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 小型鉄蓋類の蝶番装置
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】本案装置の1実施例を示す分解斜視図。
【図2】同上の縦断面図。
【図3】同じく要部拡大説明図。
【図4】図2のIV−IV線断面図。
【図5】本考案に係る装置の第2実施例を示す分解斜視
図。
【図6】同上の縦断面図。
【図7】同じく要部拡大説明図。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】追加
【補正内容】
【図5】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】追加
【補正内容】
【図6】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】追加
【補正内容】
【図7】

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠体10の開口11を閉じる蓋体12を
    枠体10に取り付けるための蝶番装置であって、蓋体1
    2を反転操作するためのヒンジ板13を弾力性を有する
    材料により所要長さの板状に形成し、その一端部にヒン
    ジ板13と蓋体12とを結合するための第1の軸部14
    を設ける一方、他の一端部にヒンジ板13と枠体10と
    を結合するための第2の軸19の取り付け部15を設
    け、第1の軸部14を取り付けるために、蓋体12の内
    方へ向いた挿入口を有する一対の軸支部16、16を蓋
    体12の縁部の下面に設け、第1の軸部14を蓋内方か
    ら軸支部16へ挿入し、挿入後抜け出しを防ぐために肥
    大させた部分17をヒンジ板13の一端部に形成し、ヒ
    ンジ板13の他の一端部を挿入させる通孔18を枠体1
    0の開口11の内側に設けるとともに、挿入後、ヒンジ
    板13の他の一端部に第2の軸19を取り付けることに
    より抜け止めとしたことを特徴とする小型鉄蓋類の蝶番
    装置。
  2. 【請求項2】 ヒンジ板13が水平に近い状態のときに
    蓋板12の下面に面する位置で肥大化させた部分17の
    一部を切除して平坦部17aを形成し、平坦部17aが
    蓋体12の下面に面した姿勢にあるときのみ第1の軸部
    14を通過させる隘路を軸支部16の内方へ向いた挿入
    口16aに形成した請求項第1項記載の小型鉄蓋類の蝶
    番装置。
JP1993051402U 1993-08-27 1993-08-27 小型鉄蓋類の蝶番装置 Expired - Lifetime JP2502824Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015158095A (ja) * 2014-02-24 2015-09-03 前澤化成工業株式会社 地下構造物保護箱

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