JPH07157750A - 蓄熱組成物及び蓄熱材 - Google Patents

蓄熱組成物及び蓄熱材

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JPH07157750A
JPH07157750A JP5340481A JP34048193A JPH07157750A JP H07157750 A JPH07157750 A JP H07157750A JP 5340481 A JP5340481 A JP 5340481A JP 34048193 A JP34048193 A JP 34048193A JP H07157750 A JPH07157750 A JP H07157750A
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heat storage
heat
hydrocarbon
melting point
parts
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Riichi Shimotsuji
利一 下辻
Chiaki Momose
千秋 百瀬
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 室温差等の温度変化に対処でき、従って高温
又は低温に偏った暖房状態を回避できる潜熱(凝固熱)
利用式の蓄熱組成物、及びその潜熱放出時における液体
状態の蓄熱組成物の取扱性に優れる蓄熱材の開発。 【構成】 融点が30℃以上のハイドロカーボン100
重量部に、それよりも融点が10℃以上低い脂肪酸エス
テル又は/及び官能基含有の脂肪族系化合物を100重
量部以下、あるいは前記ハイドロカーボン100重量部
に、それとの融点差が+5℃〜−10℃の前記脂肪酸エ
ステル等を40重量部以下配合してなり、複数のピーク
放熱温度を示す蓄熱組成物、及びその蓄熱組成物を炭化
水素系有機高分子と機械的に混合してなる蓄熱材。 【効果】 高温側又は低温側等の異なる放熱温度の設定
が可能で、その温度設定や放熱温度間における放熱量の
制御で室温差等の温度変化に対処できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のピーク放熱温度
を有して暖房温度の制御が可能な床暖房等に好適な蓄熱
組成物、及びそれを用いた固体状態を保持して取扱性に
優れる蓄熱材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、床暖房等に用いうる蓄熱材として
はポリオレフィンに潜熱蓄熱材を吸収させたものが知ら
れていた(特開平2−252789号公報)。しかしな
がら、室温差等の温度差に対応しにくい問題点があっ
た。すなわち初冬や極寒季、あるいは暖房を要する日の
内でも日中の温暖な時間帯や夜明け前の低温時間帯では
暖房温度に変化をもたせることが望まれるが、従来の蓄
熱材では放熱温度が日中の平均温度等として一定である
ため温度差に対処することが困難であり、室温が高くな
りすぎるか必要温度まで上昇しないかの何れかであっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、室温差等の
温度変化に対処でき、従って高温又は低温に偏った暖房
状態を回避できる潜熱(凝固熱)利用式の蓄熱組成物、
及びその潜熱放出時における液体状態の蓄熱組成物の取
扱性に優れる蓄熱材の開発を課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、融点が30℃
以上のハイドロカーボン100重量部に、それよりも融
点が10℃以上低い脂肪酸エステル又は/及び官能基含
有の脂肪族系化合物を100重量部以下配合してなり、
複数のピーク放熱温度を示すことを特徴とする蓄熱組成
物を提供するものである。
【0005】また本発明は、融点が30℃以上のハイド
ロカーボン100重量部に、それとの融点差が+5℃〜
−10℃の脂肪酸エステル又は/及び官能基含有の脂肪
族系化合物を40重量部以下配合してなり、複数のピー
ク放熱温度を示すことを特徴とする蓄熱組成物を提供す
るものである。
【0006】さらに本発明は、前記した蓄熱組成物を炭
化水素系有機高分子と機械的に混合してなることを特徴
とする蓄熱材を提供するものである。
【0007】
【作用】DSC(示差走査熱量計)測定において複数の
ピークを有する放熱温度特性を示す上記構成の蓄熱組成
物とすることにより、その特性に基づいて高温側又は低
温側等の異なる放熱温度の設定が可能となり、その温度
設定で室温差等の温度変化に対処できて、高温又は低温
に偏った暖房状態を回避することができる。またかかる
蓄熱組成物を炭化水素系有機高分子との機械的混合物と
することで蓄熱組成物が液体状態となったときの流出を
防止できて全体を固体状物として取扱いうる、従って取
扱性に優れる蓄熱材とすることができる。
【0008】
【実施例】本発明の蓄熱組成物は、ハイドロカーボンと
脂肪酸エステル又は/及び官能基含有の脂肪族系化合物
とを、DSC測定において複数のピークを有する放熱温
度特性を示すように配合したものである。
【0009】ハイドロカーボンとしては、融点が30℃
以上の種々のものを用いることができ、脂肪族系、シク
ロ系、直鎖系、分岐系などの適宜な非極性系のものを用
いうる。従って融点が100〜150℃程度のポリエチ
レン等のポリオレフィンなども用いうるが、一般には床
等の暖房を目的とするものである点より、融点が30〜
90℃、就中32〜55℃のものが用いられる。
【0010】配合成分の相溶性等の点より好ましく用い
うるハイドロカーボンとしては、例えばC1838やC20
42の如き炭素数が18以上のn−アルカン、C2244
やC2448の如き炭素数が22以上の1−アルケン、1
15°Fパラフィン、1号ソフトパラフィン、125°
Fパラフィンの如きパラフィンワックスなどがあげられ
る。
【0011】脂肪酸エステルや官能基含有の脂肪族系化
合物としても、前記ハイドロカーボンとの組合せにおい
て複数のピーク放熱温度が現れればよいことから種々の
極性系のものを用いることができ、ハイドロカーボンよ
りも融点が10℃以上低いもの又はハイドロカーボンと
の融点差が+5℃〜−10℃であるものの適宜なものを
用いうる。
【0012】ちなみに脂肪酸エステルとしては、パルミ
チン酸メチル、ステアリン酸メチル、ステアリン酸ステ
アリル、ミリスチン酸ミリスチルなどがあげられ、ミリ
スチン酸ミリスチル等の融点が40℃程度のものが好ま
しく用いられる。
【0013】また官能基含有の脂肪族系化合物として
は、例えばカプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パ
ルミチン酸、ステアリン酸の如き脂肪酸やその酸アミ
ド、カプリルアルコール、ラウリルアルコール、ミリス
チルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルア
ルコールの如き炭素数が12以上、就中14以上の高級
アルコールなどがあげられる。
【0014】複数のピーク放熱温度が現れる蓄熱組成物
の調製は、ハイドロカーボン(前者)よりも融点が10
℃以上低い脂肪酸エステル又は/及び官能基含有の脂肪
族系化合物(後者)との組合せでは、前者100重量部
あたり後者100重量部以下、就中5〜50重量部の割
合で配合することにより行うことができる。その配合割
合が100重量部を超えると複数の明確なピーク放熱温
度が現れにくくなり、5重量部未満では配合量に乏しく
てその添加に基づく放熱ピークが現れにくくピーク放熱
温度を複数化する効果に乏しい。
【0015】一方、ハイドロカーボン(前者)との融点
差が+5℃〜−10℃の脂肪酸エステル又は/及び官能
基含有の脂肪族系化合物(後者)との組合せでは、前者
100重量部あたり後者40重量部以下、就中5〜20
重量部の割合で配合することにより複数のピーク放熱温
度が現れる蓄熱組成物を調製することができる。その配
合割合が40重量部を超えると複数の明確なピーク放熱
温度が現れにくくなり、5重量部未満では配合量に乏し
くてその添加に基づく放熱ピークが現れにくくピーク放
熱温度を複数化する効果に乏しい。
【0016】蓄熱組成物の調製は、1種又は2種以上の
ハイドロカーボンと1種又は2種以上の脂肪酸エステル
又は/及び官能基含有の脂肪族系化合物とを加熱熔融下
に混合する方式などの適宜な方式で行うことができる。
なお各配合成分は、異炭素数物等の不純物を含有してい
てもよく、一般には50%以上の純度、好ましくは約9
0%以上の純度を有するものや、パラフィンワックスの
ように特定の融点をもつ混合物が用いられる。従って、
通例の工業用市販品をそのまま用いることができる。
【0017】本発明の蓄熱組成物は、例えば袋やパイ
プ、中空ボール等の被覆体で蓄熱組成物を封入したも
の、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の
有機高分子からなる袋に蓄熱組成物をパック詰めして冷
却過程でシートや板等に成形したもの、布、壁、板等の
多孔質体に蓄熱組成物を含浸させたもの、マイクロカプ
セル中に封入したものの如く、蓄熱組成物を保持体を介
して流出不能に内蔵する包蔵物などの使用目的に応じた
適宜な形態の蓄熱材として実用に供してもよいものであ
り、その場合に必要に応じて金属等の伝熱性物質からな
る均熱化層を付加しうるものである。
【0018】また適宜な有機高分子、就中、炭化水素系
有機高分子と蓄熱組成物との固体状混合物からなる蓄熱
材としても実用に供しうる。その場合、撹拌処理、混合
処理、混練処理等の機械的手段による混合方式が好まし
い。機械的手段による混合方式によれば、有機高分子1
00重量部あたり300〜5000重量部の大量の蓄熱
組成物を混合しても、成形加工性に優れ、蓄熱組成物が
移行(ブリード)しにくくてベトつきにくいものを容易
に得ることができる。
【0019】機械的手段による混合は例えば、溶融物と
した一方にそれに膨潤、ないし溶解する他方を撹拌混合
する方式、両者を加熱して流動状態ないし溶融物として
それらを混練、ないし撹拌混合する方式など、適宜な方
式で行ってよい。また混練には、例えば2本ロール、バ
ンバリーミキサー、押出機、2軸混練押出機などの通例
の混合機を用いることができる。
【0020】前記した炭化水素系有機高分子としては、
主鎖が基本的に炭化水素であり、主鎖中における他の成
分(例えばO、N、Si、ハロゲン等)の含有量10重
量%以下、就中5重量%以下のものが好ましく用いう
る。その例としては、オレフィン系ポリマー、熱可塑性
エラストマー、炭化水素系ゴムなどがあげられる。炭化
水素系有機高分子としては、1種又は2種以上を用いる
ことができ、架橋物とすることもできる。
【0021】前記オレフィン系ポリマーの具体例として
は、ポリメチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン等の
α−オレフィンのホモポリマー、オレフィン同士のコポ
リマー、α−オレフィンと酢酸ビニル、アクリル酸エチ
ル、メタクリル酸エチルの如き他種モノマーとのコポリ
マー、それらの軽度にハロゲン化されたポリマーなどが
あげられる。
【0022】前記熱可塑性エラストマーの具体例として
は、スチレン・ブタジエン・スチレンブロックコポリマ
ー、スチレン・イソプレン・スチレンブロックコポリマ
ー、スチレン・エチレン・ブテン−1・スチレンブロッ
クコポリマー、スチレン・水素添加イソプレン・スチレ
ンブロックコポリマー等のスチレン系熱可塑性エラスト
マーや、エチレン・α−オレフィンブロックコポリマー
等のオレフィン系熱可塑性エラストマー、その他ウレタ
ン系、エステル系等の公知物のいずれもあげることがで
きる。
【0023】前記炭化水素系ゴムの具体例としては、天
然ゴム、スチレン・ブタジエンゴム、ブチルゴム、イソ
プレンゴム、エチレン・プロピレンゴム、エチレン・プ
ロピレン・ジエンゴム、エチレン・酢酸ビニルゴム、エ
チレン・エチルアクリレートゴムなどがあげられる。炭
化水素系ゴム1〜20重量部とオレフィン系ポリマー1
〜20重量部の併用系、特に化学架橋法、水架橋法、照
射架橋法等による架橋系は柔軟性、保形性、成形性、強
靱性などの点より好ましく用いうる。
【0024】なお上記した蓄熱材は、ガスや発泡剤等に
よる発泡化、シラスバルーン等のバルーンの添加などに
よる低比重化、あるいは金属やセラミック等の無機系高
密度充填材等の添加による高比重化などにより比重を調
節することもできる。また、有機繊維や無機繊維の充
填、あるいは紐、ワイヤ、不織布、織布、網等の支持体
の使用による補強形態とすることもできる。その他、包
蔵物には種々の添加剤、酸化防止剤、着色剤、顔料、帯
電防止剤、防黴剤、難燃剤、防鼠剤、金属やカーボン等
の伝熱材などの適宜な配合剤を添加して実用に供するこ
とができる。
【0025】また上記固体状混合物からなる蓄熱材は、
ペレット等の顆粒物、ないしボール等の塊のほか、流し
込み方式、プレス方式、押出成形方式、射出成形方式等
の適宜な方式で、紐、シート、板、棒、ハニカム体、パ
イプ等の任意な形態に加工した包蔵物として実用に供す
ることができる。さらに溶融物の流し込み方式等によ
り、適用箇所に直接展開する方式なども採ることができ
る。従って本発明の蓄熱材は、使用目的に応じた任意な
形態に成形することができる。
【0026】本発明の蓄熱組成物ないし蓄熱材は、蓄熱
式熱源として暖房や保温などの種々の目的に用いること
ができる。床暖房への適用方式としては例えば、温水の
配管を蓄熱組成物で形成する方式、温水中に顆粒物等か
らなる蓄熱組成物を投入して循環させる方式、シート等
からなる蓄熱組成物で温水配管を被覆する方式、床仕上
げ材の下に温水配管やヒーター等からなる適宜な熱源と
共に板、棒、ハニカム体、パイプ等からなる蓄熱材を敷
設する方式などがあげられる。
【0027】実施例1 融点が52℃のパラフィンワックス(日本石油:125
°Fパラフィン)60部(重量部、以下同じ)と、1−
ヘキサデカノール(花王カルコール60)40部を加熱
熔融下に混合して蓄熱組成物を得た。前記の蓄熱組成物
をDSCにて60℃から20℃まで5℃/分の速度で降
温し、全体が冷却固化するまでのピーク放熱温度を調べ
た(以下同じ)。その結果、ピーク放熱温度は、48.
3℃と40.1℃と37.7℃の3ヵ所に現れ、その場
合の全体としての放熱量は278.06j/gであった。
【0028】また前記の蓄熱組成物を50℃に加熱して
降温した場合にはピーク放熱温度が45.6℃と40.
0℃と37.6℃の3ヵ所に現れ、その場合の全体とし
ての放熱量は233.10j/gであり、45℃に加熱し
て降温した場合にはピーク放熱温度が40.2℃の1ヵ
所に現れてその場合の全体としての放熱量は187.3
3j/gであった。なお前記において、低温側の2ヵ所の
ピークは固体−固体間の相変化がやや遅れて出るための
ものであり、単一のピークとして扱いうるものである。
【0029】前記より60℃程度に加熱することで蓄熱
温度が48℃のものとして、また50℃に加熱すること
で蓄熱温度が43℃のものとして、かつ充分な蓄熱量を
有する熱源として2通りの温度制御が可能なものとして
扱えることがわかる。なお45℃に加熱することで蓄熱
温度が43℃のものとして扱えその場合、蓄熱量が少な
いことは気温の高い状態では高温化を回避できて好都合
に作用することがわかる。
【0030】実施例2 125°Fパラフィン70部と、1−ヘキサデカノール
30部を加熱熔融下に混合して蓄熱組成物を得た。前記
の蓄熱組成物を55℃に加熱して降温した場合にはピー
ク放熱温度が49.5℃と40.3℃と36.5℃の3
ヵ所に現れてその場合の全体としての放熱量は250.
24j/gであり、45℃に加熱して降温した場合にはピ
ーク放熱温度が40.5℃と36.5℃の2ヵ所に現れ
てその場合の全体としての放熱量は146.87j/gで
あった。なお前記においても低温側の2ヵ所のピーク
は、単一のピークとして扱いうるものである。
【0031】前記より蓄熱温度が50℃と40℃の2通
りの温度制御が可能なものとして扱うことができ、55
〜45℃の加熱温度間で実施例1の場合と同様に蓄熱量
を制御できて気温差による室温制御の可能なことがわか
る。
【0032】実施例3 n−トコサン(C2246:和光純薬、純度99%以上)
80部と、1−テトラデカノール(花王カルコール4
0)20部を加熱熔融下に混合して蓄熱組成物を得た。
前記の蓄熱組成物を45℃に加熱して降温した場合には
ピーク放熱温度が39.2℃と29.1℃の2ヵ所に現
れてその場合の全体としての放熱量は256.31j/g
であり、35℃に加熱して降温した場合にはピーク放熱
温度が29.0℃の1ヵ所に現れてその場合の放熱量は
113.72j/gであった。なお前記においても低温側
の2ヵ所のピークは、単一のピークとして扱いうるもの
である。
【0033】前記より蓄熱温度が40℃と30℃の2通
りの温度制御が可能なものとして扱うことができ、45
〜35℃の加熱温度間で実施例1の場合と同様に蓄熱量
を制御できて気温差による室温制御の可能なことがわか
る。
【0034】実施例4 実施例1で得た蓄熱組成物100部と、熱可塑性エラス
トマー(シェル化学社製、クレイトンG1650、以下
同じ)12.5部と、直鎖状ポリエチレンA(密度0.
935g/cm3、MI2.1g/10分、以下同じ)
7.5部を加熱溶融下に、酸化防止剤(2,2,4−ト
リメチル−1,2−ジヒドロキノリンの重合物、以下同
じ)0.2部と共に撹拌混合して蓄熱材を得た。
【0035】前記の蓄熱材を常温で7日間放置したの
ち、蓄熱組成物が滲み出るか否かを調べたところ滲み出
しは認められず、また1cm角ブロックの蓄熱材を常温で
7日間放置したのちその形状の変化を調べたところ、ほ
ぼ原形を保持していた。
【0036】実施例5 実施例2で得た蓄熱組成物を用いたほかは実施例 に準
じて蓄熱材を得た。この蓄熱材を常温で7日間放置した
のち蓄熱組成物が滲み出るか否かを調べたところ滲み出
しは認められず、また1cm角ブロックの蓄熱材を常温で
7日間放置したのちその形状の変化を調べたところ、ほ
ぼ原形を保持していた。
【0037】
【発明の効果】本発明の蓄熱組成物によれば、複数のピ
ーク放熱温度を有することに基づいて高温側又は低温側
等の異なる放熱温度の設定が可能となり、その温度設定
や放熱温度間における放熱量の制御で室温差等の温度変
化に対処できて、高温又は低温に偏った暖房状態を回避
することができる。また本発明の蓄熱材は、かかる蓄熱
組成物が液体状態となったときの流出を防止できて全体
を固体状物として取扱うことができ取扱性に優れてい
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 融点が30℃以上のハイドロカーボン1
    00重量部に、それよりも融点が10℃以上低い脂肪酸
    エステル又は/及び官能基含有の脂肪族系化合物を10
    0重量部以下配合してなり、複数のピーク放熱温度を示
    すことを特徴とする蓄熱組成物。
  2. 【請求項2】 融点が30℃以上のハイドロカーボン1
    00重量部に、それとの融点差が+5℃〜−10℃の脂
    肪酸エステル又は/及び官能基含有の脂肪族系化合物を
    40重量部以下配合してなり、複数のピーク放熱温度を
    示すことを特徴とする蓄熱組成物。
  3. 【請求項3】 ハイドロカーボンが炭素数18以上のn
    −アルカン、炭素数22以上の1−アルケン又は/及び
    パラフィンワックスであり、官能基含有の脂肪族系化合
    物が脂肪酸、脂肪酸アミド又は/及び炭素数が12以上
    の高級アルコールである請求項1又は2に記載の蓄熱組
    成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3に記載の蓄熱組成物を炭化
    水素系有機高分子と機械的に混合してなることを特徴と
    する蓄熱材。
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