JPH05214672A - 蓄熱性布製品 - Google Patents

蓄熱性布製品

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JPH05214672A
JPH05214672A JP4048005A JP4800592A JPH05214672A JP H05214672 A JPH05214672 A JP H05214672A JP 4048005 A JP4048005 A JP 4048005A JP 4800592 A JP4800592 A JP 4800592A JP H05214672 A JPH05214672 A JP H05214672A
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JP
Japan
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heat storage
heat
storage component
parts
fabric product
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Pending
Application number
JP4048005A
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English (en)
Inventor
Chiaki Momose
千秋 百瀬
Toshinori Fujita
俊徳 藤田
Wataru Sekoshi
渉 瀬越
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Publication date
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  • Moulding By Coating Moulds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 蓄熱成分が液体状態となっても流出させるこ
となく保持して防寒服や耐熱服の形成等に好適な布製品
を得ること。 【構成】 蓄熱成分100重量部と有機高分子5〜30
重量部の固体状混合物からなる蓄熱性保形体を保持して
蓄熱性を有し、必要に応じ光熱変換粒子も保有する布製
品。 【効果】 柔軟性に優れる布製品が得られ、蓄熱成分に
基づく潜熱利用の防寒用又は耐熱用等の衣料を形成でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蓄熱体を保持して防寒
服や耐熱服の形成などに好適な布製品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、繊維に蓄熱材をコーティングし、
その上に蓄熱材の染み出し防止用の樹脂層を設けてなる
糸状蓄熱材が知られていた(特開平1−294787号
公報)。しかしながら、かかる糸状蓄熱材を編成して布
製品とすることは、蓄熱材の染み出し防止用樹脂層の破
壊を伴うため実現できなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、蓄熱成分が
液体状態となっても流出させることなく保持して防寒服
や耐熱服の形成などに好適な布製品の開発を課題とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、蓄熱成分10
0重量部と有機高分子5〜30重量部の固体状混合物か
らなる蓄熱性保形体を保持して蓄熱性を有することを特
徴とする布製品を提供するものである。
【0005】
【作用】蓄熱成分と有機高分子を混合することにより蓄
熱成分を有機高分子の約3〜20倍用いても、蓄熱成分
が液体状態となった際にも流出を防止して保持する蓄熱
性保形体を得ることができ、それを用いて蓄熱性を有す
る布製品を容易に得ることができる。
【0006】
【発明の構成要素の例示】本発明の蓄熱性布製品は、蓄
熱成分と有機高分子の固体状混合物からなる蓄熱性保形
体を適宜に保持して蓄熱性を有するものであり、その蓄
熱性保形体は蓄熱成分100重量部と有機高分子5〜3
0重量部の固体状混合物からなる。有機高分子の使用量
が5重量部未満では得られる混合物が柔軟性に乏しくて
蓄熱成分が流出しやすく、30重量部を超えると得られ
る混合物が蓄熱成分の含有不足で蓄熱量に乏しくなる。
【0007】蓄熱成分としては、目的とする温度域で冷
却固化(凝固)し、かつ融解する適宜なものを用いるこ
とができ、融解熱ないし凝固熱の大きいものが好ましく
用いられる。蓄熱成分の融解熱、すなわち固体状態から
液体状態に変化する際の蓄熱による吸熱作用は、温度上
昇の抑制に有効で、例えば消防服等の高温雰囲気下で行
動する場合の耐熱服の形成などに利用できる。
【0008】一方、蓄熱成分の凝固熱、すなわち液体状
態から固体状態に変化する際の蓄熱の放熱作用は、温度
の維持等に有効で、例えば防寒服、ウェットスーツない
しマリンウェア、スキーウェア、フィッシング用のジャ
ケットやベスト等、あるいは長靴の内張り等の低温雰囲
気下で行動する場合の保温服、ないし保温布の形成など
に利用できる。
【0009】一般に用いられる蓄熱成分としては、パラ
フィン類、オレフィン類、高級アルコール類、脂肪酸類
などがあげられる。就中、JIS K 7121(プラ
スチックの転移温度測定方法)に準拠して測定した融解
温度が使用温度、すなわち稼働中に遭遇する最低温度〜
100℃、特に室温〜80℃の温度域にある有機化合物
が好ましく用いられる。就中、人体に適用する場合に
は、15〜60℃、好ましくは25〜37℃の体温近辺
の蓄熱温度を示す蓄熱成分が好ましく用いうる。
【0010】好ましく用いうる蓄熱成分の具体例として
は、常温で液状、ないしろう状の各種のパラフィン類や
オレフィン類、就中n−パラフィン類やα−オレフィン
類、炭素数が30以下の脂肪酸、就中ステアリン酸やパ
ルミチン酸、炭素数が30以下のアルコール類、就中ポ
リエチレングリコールの如き高級アルコールなどがあげ
られる。蓄熱成分は1種(単独)又は2種以上(混合
物)を用いることができる。
【0011】蓄熱成分と混合する有機高分子としては、
使用温度域で固体状態を維持する適宜なものを用いるこ
とができ、ゴム的性質を有するものが好ましい。就中、
主鎖が基本的に炭化水素であり、主鎖中における他の成
分(例えばO、N、Si、ハロゲン等)の含有量が10
重量%以下、就中5重量%以下の炭化水素系有機高分子
が好ましく用いられる。特に、オレフィン系ポリマー、
熱可塑性エラストマー、炭化水素系ゴムなどの炭化水素
系有機高分子が好ましい。
【0012】有機高分子は、1種又は2種以上を用いる
ことができ、架橋物とすることもできる。架橋は、例え
ば添加架橋剤による化学架橋方式、シラングラフト等に
よる水架橋方式、照射架橋方式等の適宜な方式で、混合
時あるいは混合後の適宜な段階で行うことができる。架
橋度は、液状となった蓄熱成分の流出防止、ないし形状
保持性等の点より蓄熱成分との混合物に基づくゲル分率
(JIS C 3005)で1重量%以上、就中2重量
%以上が好ましい。
【0013】前記オレフィン系ポリマーの具体例として
は、ポリメチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン等の
α−オレフィンのホモポリマー、オレフィン同士のコポ
リマー、α−オレフィンと酢酸ビニル、アクリル酸エチ
ル、メタクリル酸エチルの如き他種モノマーとのコポリ
マー、それらの軽度にハロゲン化されたポリマーなどが
あげられ、その結晶性については特に限定はない。
【0014】前記熱可塑性エラストマーの具体例として
は、スチレン系、オレフィン系、ウレタン系、エステル
系等の公知物のいずれもあげることができ、例えば室温
から併用する蓄熱成分の凝固点よりも10℃、特に20
℃高い温度域などの、少なくとも使用温度域でゴム弾性
を有するものが好ましく用いられる。
【0015】前記炭化水素系ゴムの具体例としては、天
然ゴム、スチレン・ブタジエンゴム、ブチルゴム、イソ
プレンゴム、エチレン・プロピレンゴム、エチレン・プ
ロピレン・ジエンゴム、エチレン・酢酸ビニルゴム、エ
チレン・エチルアクリレートゴムなどがあげられる。
【0016】蓄熱成分と有機高分子の混合は、混合状態
の安定性等の点より撹拌処理、混合処理、混練処理等の
機械的手段で行われる。機械的手段による混合方式によ
れば、有機高分子100重量部あたり300〜2000
重量部の大量の蓄熱成分を混合しても、成形加工性に優
れ、蓄熱成分が移行(ブリード)しにくくてベトつきに
くい混合物を容易に得ることができる。
【0017】機械的手段による混合は例えば、溶融物と
した一方(例えば100〜200℃に加熱保持した蓄熱
成分)にそれに膨潤、ないし溶解する他方(有機高分
子)を加えて撹拌混合する方式、両者を加熱して流動状
態ないし溶融物としてそれらを混練、ないし撹拌混合す
る方式、例えば50〜250℃に加熱した混練機で混練
する方式など、適宜な方式で行ってよい。
【0018】混練には、例えば2本ロール、バンバリー
ミキサー、押出機、2軸混練押出機などの通例の混練機
を用いることができる。混合状態は、可及的に均一であ
ることが好ましいが、一般には1〜150分間程度混合
して目視にて一様に混合されたと判断しうる状態とされ
る。
【0019】得られた固体状混合物は、ペレット等の粉
末、ないし顆粒物のほか、流し込み方式、プレス方式、
押出成形方式、射出成形方式等の適宜な方式で、シー
ト、板等の任意な形態に加工して実用に供することがで
きる。
【0020】なお固体状混合物は、ガスや発泡剤等によ
る発泡化、シラスバルーン等のバルーンの添加などによ
る低比重化、あるいは金属やセラミック等の無機系高密
度充填材等の添加による高比重化などにより密度を調節
することもできる。また、有機繊維や無機繊維の充填等
による補強形態とすることもできる。
【0021】その他、固体状混合物には種々の添加剤、
老化防止剤、酸化防止剤、着色剤、顔料、帯電防止剤、
防黴剤、難燃剤、防鼠剤、金属やカーボン等の伝熱材な
どの適宜な配合剤を添加して実用に供することができ
る。また金属等の伝熱性物質からなる均熱化層を被覆方
式等により付加した蓄熱性保形体とすることもできる。
【0022】本発明の布製品は、蓄熱成分と有機高分子
の固体状混合物からなる蓄熱性保形体を保持して蓄熱性
を有するものである。かかる布製品の形成は適宜な方法
で行うことができ、その方法について特に限定はない。
【0023】布製品の形成方法の代表例としては、ナイ
ロン等の繊維形成用樹脂に固体状混合物を溶融混合して
それを繊維化する方式、2重押出し方式等により固体状
混合物の周囲を繊維形成用樹脂で被覆しつつ繊維化する
方式、繊維を固体状混合物の溶融液中に浸漬してコーテ
ィングする方式などにより、混入物、被覆膜、コーティ
ング膜等からなる蓄熱性保形体を保有する繊維を得てそ
れを編成することにより布を得る方法などがあげられ
る。
【0024】また、布に浸漬法、塗布法、スプレー法等
の適宜なコーティング方式を適用して、コーティング膜
等からなる蓄熱性保形体を保有する布を得る方法、固体
状混合物をフィルムやシートに成形にして布と接着し、
ラミネート膜等からなる蓄熱性保形体を保有する布を得
る方法などもあげられる。
【0025】本発明においては、光熱変換粒子を保有す
る布製品とすることもできる。光熱変換粒子は例えば、
0.3〜2μm等の波長光(太陽光)を吸収して2〜2
0μm等の波長光(赤外線)を放出する機能を有する物
質で、その例としてはTiC、ZrC、HfC等の周期律
表第IV族の遷移金属の炭化物や、それとアルミニウムの
混合物などがあげられる(特開平1−217155号公
報)。従って、布製品に適宜な光熱変換粒子を保有させ
ることにより、蓄熱成分に対する蓄熱用の熱源等として
利用することができる。
【0026】布製品に光熱変換粒子を保有させる方法は
任意である。例えばバインダーにより光熱変換粒子含有
シート等の保形物として布製品にラミネートする方法や
コーティングする方法、繊維や布中に混入させる方法な
ど、本発明における蓄熱性保形体とは別途に保有させる
こともできるし、固体状混合物に予め配合して光熱変換
粒子含有の蓄熱性保形体として保有させることもでき
る。
【0027】本発明の布製品は、蓄熱性保形体を保持す
る織布や不織布等の適宜な形態の布からなるものである
が、これはその蓄熱性に基づいて上記した如く、温度上
昇の抑制を目的とした耐熱服や、保温や暖房を目的とし
た衣類等の形成などに好ましく用いうるものである。そ
の場合、必要に応じ面状ヒーター等の熱源と組み合わせ
た衣類などとすることができる。
【0028】
【実施例】
実施例1 n−オクタデカン80部(重量部、以下同じ)と、n−
ヘキサデカン20部と、熱可塑性エラストマー(シェル
化学社製、クレイトンG1650、以下同じ)12部
と、直鎖状ポリエチレン(密度0.910g/cm3、M
I14g/10分、以下同じ)5部の加熱溶融下に、炭
化ジルコニウム粉末10部及び酸化防止剤(2,2,4
−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリンの重合物、以
下同じ)0.2部と共に撹拌混合して、非ブリード性及
び形状保持性が良好で蓄熱温度22℃、蓄熱量31cal
/gの固体状混合物を得た。
【0029】なお蓄熱温度は、JIS K7121に準
拠して0.5℃/分の速度で融解温度と結晶化温度を測
定し、両者が略一致する温度又は両者の中間温度とし、
蓄熱量はJIS K7122に準拠して測定した(以下
同じ)。また良好な非ブリード性とは、固体状混合物を
蓄熱成分が融解する温度で7日間放置しても蓄熱成分が
滲み出ないことを意味し、良好な形状保持性とは1cm角
ブロックの固体状混合物を蓄熱成分が融解する温度で7
日間放置しても形状が変化せず、ほぼ原形を保持するこ
とを意味する(以下同じ)。
【0030】前記の固体状混合物の溶解物(140℃)
をコーティングマシンでナイロン布にコーティングし、
コーティング膜からなる蓄熱性保形体を密着保持する布
製品を得た。この布製品は、太陽光を吸収して蓄熱し、
例えばスキーウエア等の形成などに好ましく用いること
ができ、スキー場でも内側を20℃以上に保温維持する
能力(蓄熱成分の融解→凝固)を有する。
【0031】実施例2 n−オクタデカン100部と、熱可塑性エラストマー1
5部と、ポリエチレンワックス(三井石油化学社製、ハ
イワックス400P、以下同じ)5部の加熱溶融下に、
酸化防止剤0.2部と共に撹拌混合して、非ブリード性
及び形状保持性が良好で、蓄熱温度27℃、蓄熱量43
cal/gの固体状混合物を得た。
【0032】前記の固体状混合物の溶解物(150℃)
中に綿原糸を浸漬して取り出し(コーティング)、冷却
後それを用いて綿繊維を作製し、それを原糸として織布
を形成して布製品を得た。この布製品は、繊維単位でコ
ーティング膜からなる蓄熱性保形体を密着保持して熱を
逃がさず、ウェットスーツ等の保温性衣料(蓄熱成分の
融解→凝固)の形成などに好ましく用いられる。
【0033】実施例3 実施例2で得た固体状混合物の溶解物(140℃)中に
ポリエスチル織布を浸漬してコーティングし、織布の表
面にコーティング膜からなる蓄熱性保形体を密着保持す
る布製品を得た。この布製品は、保温性に優れて例えば
長靴の内張りなどに好ましく用いられる。
【0034】実施例4 ナイロン6とその4重量%の実施例2で得た固体状混合
物を溶融混合し、それをスクリュー型紡糸機で70デニ
ールの原糸として紡糸して繊維を得、それを縦糸と横糸
に用いて平織し、繊維中に蓄熱性保形体が混入した布製
品を得た。この布製品も、熱を逃がさないのでウェット
スーツ等の保温性衣料の形成などに好ましく用いられ
る。
【0035】実施例5 n−エイコサン100部と、熱可塑性エラストマー15
部と、ポリエチレンワックス5部の加熱溶融下に、酸化
防止剤0.2部と共に撹拌混合して、非ブリード性及び
形状保持性が良好で、蓄熱温度35℃、蓄熱量42cal
/gの固体状混合物を得た。
【0036】前記の固体状混合物の溶解物(150℃)
中に綿原糸を浸漬して取り出し、冷却後それを用いて綿
繊維を作製し、それを原糸として織布を形成して繊維単
位でコーティング膜からなる蓄熱性保形体を密着保持す
る布製品を得た。この布製品は、熱を逃がさず、体温保
持等の保温性衣料(蓄熱成分の融解→凝固)の形成など
に好ましく用いられる。
【0037】実施例6 高級アルコール(日本油脂社製、NAA−44)60
部、115°Fパラフィン40部と、熱可塑性エラスト
マー15部と、直鎖状ポリエチレン5部を加熱溶融下に
撹拌混合して、非ブリード性及び形状保持性が良好で、
蓄熱温度40℃、蓄熱量40cal/gの固体状混合物を
得た。
【0038】前記の固体状混合物の溶解物(150℃)
を保温スプレーガンにて綿布にスプレーコーティング
し、綿布の表面にコーティング膜からなる蓄熱性保形体
を密着保持する布製品を得た。この布製品は、外部熱を
吸収(蓄熱成分の凝固→融解)し、高温雰囲気下で行動
する場合の防熱服などに好ましく用いられる。
【0039】実施例7 115°Fパラフィン100部と、熱可塑性エラストマ
ー15部と、ポリエチレンワックス5部を加熱溶融下
に、酸化防止剤0.2部と共に撹拌混合して、非ブリー
ド性及び形状保持性が良好で、蓄熱温度47℃、蓄熱量
40cal/gの固体状混合物を得た。
【0040】前記の固体状混合物の溶解物を離型紙上に
薄層展開し、その上に綿布を載置して張り合わせ、綿布
の表面にラミネート膜からなる蓄熱性保形体を密着保持
する布製品を得た。この布製品は、外部熱を吸収(蓄熱
成分の凝固→融解)し、消防服等の耐熱服の形成などに
好ましく用いられる。
【0041】実施例8 125°Fパラフィン100部と、熱可塑性エラストマ
ー10部と、エチレンプロピレンコポリマー(日本合成
ゴム社製、EP57P)10部を加熱溶融下に、酸化防
止剤0.2部と共に撹拌混合して、非ブリード性及び形
状保持性が良好で、蓄熱温度55℃、蓄熱量40cal/
gの固体状混合物を得た。
【0042】前記の固体状混合物の溶解物を展開して厚
さ2mmのシートを形成し、それを面状ヒーターの両面に
接着し、その片面に断熱成分と綿布を順次張り合わせ
て、シートからなる蓄熱性保形体を密着保持するヒータ
ー入りの布製品を得た。用いた面状ヒーターは自動車設
備等で通電加熱して蓄熱できるもの(12V、90W)
で、フィッシング等の屋外レジャー用のジャケットやベ
スト等の防寒服(蓄熱成分の融解→凝固)の形成などに
好ましく用いうる。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、蓄熱成分を有機高分子
を介し混合保持する蓄熱性保形体により蓄熱成分が液状
となっても流出せず、柔軟性に優れる布製品を得ること
ができ、その蓄熱成分に基づき蓄熱できて潜熱利用の防
寒用又は耐熱用等の衣料を形成することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D03D 15/00 E 7199−3B F28F 23/00 9141−3L

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓄熱成分100重量部と有機高分子5〜
    30重量部の固体状混合物からなる蓄熱性保形体を保持
    して蓄熱性を有することを特徴とする布製品。
  2. 【請求項2】 光熱変換粒子を保有する請求項1に記載
    の布製品。
JP4048005A 1992-02-03 1992-02-03 蓄熱性布製品 Pending JPH05214672A (ja)

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