JPH07157382A - 陶磁器のマーキング装置 - Google Patents

陶磁器のマーキング装置

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JPH07157382A
JPH07157382A JP30774393A JP30774393A JPH07157382A JP H07157382 A JPH07157382 A JP H07157382A JP 30774393 A JP30774393 A JP 30774393A JP 30774393 A JP30774393 A JP 30774393A JP H07157382 A JPH07157382 A JP H07157382A
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ceramics
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pottery
guide roller
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博朋 執行
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 陶磁器に転写紙を貼るに際してその貼り付け
位置を指示するための指示線を、陶磁器の縁の形状に忠
実に倣って容易に引くことが可能な、陶磁器のマーキン
グ装置を提供する。 【構成】 マーキング装置10は、インクジェットヘッ
ド38およびガイドローラ54が取り付けられたアーム
32が、水平移動部材20および上下移動部材24によ
って回転台14上の陶磁器(図示せず)の径寸法および
縁高さに対応して移動可能とされている。更に、アーム
32は、回動軸30を中心に回動可能とされると共にガ
イドローラ54が回転台14に接近する方向に付勢され
ており、サーボモータ46によって余白寸法に応じた左
右方向位置に制御されたガイドローラ54が陶磁器の縁
に当接させられ、インクジェットヘッド38によって指
示線が陶磁器に引かれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、陶磁器の画付作業工程
においてその陶磁器の一面に転写紙を貼るに際し、その
転写紙の貼り付け位置を指示するための指示線をその一
面上に引く装置に関する。
【0002】
【従来の技術】転写紙の貼り付けによる陶磁器の画付方
法は、原版から同一の画の転写紙を多量に作製してこれ
を用いることにより、同一の画が描かれた陶磁器を大量
に作製することが可能であるため多用されている。とこ
ろで、上記転写紙を略円形の陶磁器に貼り付けるに際し
ては、その貼り付け位置がばらつくと陶磁器の品質が得
られない。そのため、転写紙の貼り付けに先立って、そ
の貼り付け位置を指示するための指示線を陶磁器の一面
上に引くことが行われており、この指示線は、陶磁器の
外周縁から予め定められた一定の距離の位置に引くのが
一般的である。従来、線引作業には、一方の脚にペンが
取り付けられたコンパス状の治具を用い、他方の脚を陶
磁器の外周縁に接触させつつ陶磁器を自転させることに
より、一方の脚に取り付けられたペンにて陶磁器の指示
線が円周状に引かれていた。
【0003】
【発明が解決すべき課題】ところが、上記コンパス状の
治具を用いる場合には、内側方向に開かれる一方の脚と
他方の脚とを結ぶ線が陶磁器の回転中心を通る線と一致
するように保持されていないと、陶磁器の外周縁から指
示線までの距離が均一にならないため、作業に熟練が必
要とされるという問題があった。更に、陶磁器の外周縁
は必ずしも真円とされてはおらず、全体が長円形状とさ
れたり、或いは凹凸形状とされている場合も多く、この
ような陶磁器においては、尚更熟練が必要である。その
上、上記コンパス状の治具は、通常、陶磁器の外周縁と
の相対移動を滑らかにする目的で、指示線が引かれる方
向に斜めに倒された状態で用いられるため、忠実に凹凸
形状に倣った指示線を引くことが困難であるという問題
があった。
【0004】本発明は、以上の事情を背景として為され
たものであって、その目的は、陶磁器の外周縁の形状に
忠実に倣った指示線を容易に引くことが可能な、陶磁器
のマーキング装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
めに、本発明の要旨とするところは、略円形の陶磁器の
一面に、転写紙の貼り付け位置を指示するための指示線
を引くための陶磁器のマーキング装置であって、前記陶
磁器をその中心回りに回転させる回転駆動手段と、その
陶磁器の一面に向かってインクを噴射するためのインク
ジェットヘッドを、その陶磁器の径方向において移動可
能に支持するヘッド支持装置と、前記陶磁器の外周縁を
検出する外周縁検出手段と、その外周縁検出手段により
検出された陶磁器の外周縁を基準とし、前記インクジェ
ットヘッドからその陶磁器の一面に噴射されるインクの
位置が上記外周縁から所定の距離となるように、前記イ
ンクジェットヘッドを上記陶磁器の外周縁に沿って案内
する案内手段とを含むことにある。
【0006】
【作用および発明の効果】このようにすれば、略円形の
陶磁器が、回転駆動装置によって回転させられている状
態で、外周縁検出手段によってその外周縁が検出される
と、陶磁器の径方向に移動可能に支持されたインクジェ
ットヘッドが、案内手段によって、噴射されるインクの
位置がその外周縁から所定の距離となるように外周縁を
基準として案内される。したがって、コンパス状の治具
を用いて描く場合のように、脚を開く方向や治具の傾き
に起因する指示線のずれが生じ得ず、特に熟練を要する
ことなく外周縁の形状に忠実な指示線を容易に引くこと
が可能となる。また、指示線は、インクジェットヘッド
から噴射されるインクによって陶磁器に非接触で描かれ
るため、陶磁器の表面にレリーフ等の凹凸形状があって
も指示線が途切れることなく、連続した指示線が正確に
得られる。
【0007】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図面を参照して
説明する。
【0008】図1乃至図3は、本発明の一実施例である
マーキング装置10の一例の全体の構成を示す図であ
る。マーキング装置10は、箱型の基台12上に配置さ
れて陶磁器100が載せられる回転台14と、回転台1
4上に載せられた陶磁器の縁の位置を検出してインクジ
ェットヘッドを案内する本体16とから構成される。本
体16は、陶磁器の縁径に対応して図1の上下方向に縁
位置検出機構および線引機構を移動させる縁径対応移動
機構と、陶磁器の縁の高さに対応して図2の上下方向に
縁位置検出機構および線引機構を移動させる縁高対応移
動機構と、余白寸法(すなわち、線引位置の陶磁器の縁
からの寸法)に対応して縁位置検出機構と線引機構との
水平方向の相対距離が変更されるように、縁位置検出機
構を移動させるマーク寸法対応移動機構と、および、陶
磁器のレリーフに対応して、マーク寸法対応移動機構に
よる縁位置検出機構の移動方向とは直交する方向に線引
機構を移動させるレリーフ対応移動機構とを備えてお
り、陶磁器の寸法・形状に対応して上記縁位置検出機構
および線引機構が移動させられるようになっている。
【0009】上記の縁径対応移動機構は、断面I字状を
成す移動台18と、その移動台18上をその長手方向に
移動可能に組み付けられた断面L字状の水平移動部材2
0と、手動回転によってその水平移動部材20を移動さ
せるハンドル22とから構成されている。また、縁高対
応移動機構は、上記水平移動部材20の一面において図
2における上下方向へ移動可能に組み付けられた平板状
の上下移動部材24と、手動回転によってその上下移動
部材24を移動させるハンドル26とから構成されてい
る。上下移動部材24の中央上部には、長手状のアーム
支持部材28が移動台18の長手方向の一方向(図1に
おける上方向)に突き出して固設されており、そのアー
ム支持部材28の先端部には、回動軸30が図2におけ
る上方向に突き出して備えられ、アーム32が図1にお
ける上下方向に回動可能に支持されている。すなわち、
アーム32は、上記ハンドル26の回転によって上下移
動部材24と共に上下移動するように構成されている。
【0010】上記アーム32は長手状を成しており、そ
の移動台18側の一端部には定荷重バネ34の一端が固
着され、上記回動軸30を中心として図1における左回
り方向に常時付勢されている。なお、上記定荷重バネ3
4の他端は、上記アーム支持部材28の先端部側の側面
に取り付けられたバネ受け36に固定されている。一
方、アーム32の他端部には、回転台14側の側面にイ
ンクジェットヘッド38がヘッド支持部材40を介して
取り付けられると共に、反対側の側面に金具42が取り
付けられている。ヘッド支持部材40は内部にネジ機構
を備えて、一端部に備えられた手動ハンドル44の回転
操作によって、インクジェットヘッド38をアーム32
の長手方向と平行な左右方向に移動させるものである。
すなわち、ヘッド支持部材40および手動ハンドル44
が前記レリーフ対応移動機構を構成し、その図1におけ
る左右方向の移動量はアーム32上に備えられたポテン
ショメータ45によって検出される。なお、本実施例に
おいては、上記アーム32およびヘッド支持部材40が
ヘッド支持装置に相当する。
【0011】上記金具42は、図2に示すように下端部
がインクジェットヘッド38方向に直角に曲成された断
面L字状を成しており、その下端部には、一端部にサー
ボモータ46が備えられた固定部材48が固着されてい
る。固定部材48の下面には、ガイドローラ支持部材5
0がサーボモータ46の回転駆動により図2の左右方向
すなわちアーム32の長手方向と直角な方向に移動可能
に支持されており、ガイドローラ支持部材50に固着さ
れた長手状部材52の先端部には、中央部に貫通穴を有
する円盤状を成し、その貫通穴に回転軸が挿し通された
ガイドローラ54が自転可能に取り付けられている。本
実施例においては、上記ガイドローラ54が外周縁検出
手段に相当し、サーボモータ46、固定部材48、ガイ
ドローラ支持部材50および長手状部材52が前記マー
ク寸法対応移動機構を構成している。なお、前記インク
ジェットヘッド38の図1における左右方向の標準位置
は、上記ガイドローラ54の移動直線の鉛直上とされて
いる。
【0012】前記アーム32は、前述のように定荷重バ
ネ34によって図1における左回り方向に付勢されてい
るが、前記上下移動部材24の側面にはインクジェット
ヘッド38側に突き出す突き出し部56が設けられて、
この突き出し部56に、図示しない駆動機構によって移
動台18の長手方向と平行な方向に突き出し可能とされ
たピストン58を備えた、アームシリンダ60が固設さ
れている。一方、アーム32の下面にはピストン58と
対向する受け面を備えたL字金具62が固着されてお
り、ピストン58とL字金具62との当接に基づいて、
アーム32の回動が阻止されている。なお、図1乃至図
3は、ピストン58が引っ込んで定荷重バネ34の付勢
力に従ってアーム32が図1における左回りに回動し、
基台12の長手方向とアーム32とが略直角を成す測定
位置に位置する状態を示している。
【0013】前記回転台14は、載せられた陶磁器を真
空吸着によって上面で固定するものであり、その上面中
央部から基台12の内部にまで貫通する吸引孔64を有
する。吸引孔64は、図2および図3に示されるよう
に、基台12の内部に貫通する回転軸66に接続されて
共に回転させられるカップリング68と、バキューム切
換弁70とを介して真空エジェクタ72に接続されてお
り、この真空エジェクタ72の作動によって真空吸着が
行われると共に、上記カップリング68が介されている
ことによって回転中も吸着状態が維持される。また、回
転台14の回転軸66の先端部にはプーリ74が嵌め込
まれていると共に、基台12の内部の他の部分にはその
回転軸76にプーリ78が嵌め込まれたスピードコント
ロールモータ80が備えられており、プーリ74,78
間にベルト82が掛け渡されて、モータ80の回転駆動
により回転台14が回転させられる。本実施例において
は、上記回転台14およびモータ80が回転駆動装置を
構成する。なお、図2において、84は回転台14の回
転数を検出する回転センサであり、図3において、8
6,86は陶磁器が回転台14に載せられていることを
検出するワークセンサである。
【0014】図4は、本実施例のマーキング装置10の
制御構成を示す図である。図示しない制御盤内に備えら
れたコントローラ88には、起動SW90からの起動信
号、余白寸法設定SW92からの設定信号、ワークセン
サ86からのワーク検出信号、回転センサ84からの回
転台14の回転数信号、ポテンショメータ45からのヘ
ッド支持部材40の移動量信号が送られると共に、例え
ば制御盤に備えられた余白寸法設定器94および形状設
定器96により、指示線の陶磁器の縁からの距離および
陶磁器の寸法・形状が入力される。一方、コントローラ
88は、弁98の開閉制御によるアームシリンダ60か
らのピストン58の突き出しおよび引っ込みの制御、回
転台14を回転させるモータ80の駆動制御、バキュー
ム切換弁70の開閉制御による陶磁器の回転台14への
吸着制御、インクジェットヘッド38の作動制御、サー
ボモータ46の作動制御によるガイドローラ54とイン
クジェットヘッド38との相対位置の制御(すなわち、
上記余白寸法設定器94および形状設定器96から与え
られたデータに基づく余白寸法の制御)を行う。
【0015】以下に、上記マーキング装置10の作動を
図5のタイムチャートに従って説明する。時刻t0にお
いて起動SW90を投入し、時刻t1において図6に示
すように回転台14上に皿状の陶磁器100を載せる
と、ワークセンサ86により陶磁器100の有無が検出
される。陶磁器100の存在が確認されると、真空エジ
ェクタ72が作動させられ、陶磁器100が回転台14
に真空吸着により固定される。なお、上記陶磁器100
を乗せるのに先立ち、ハンドル22,26を操作してア
ーム32の水平方向位置(すなわち回転台14までの距
離)および高さ位置を陶磁器100の径方向寸法および
縁の高さに合わせてそれぞれ調節し、更に予め定められ
た余白寸法および陶磁器100の形状を余白寸法設定器
94および形状設定器96によって設定する。陶磁器1
00が吸着固定された後、余白寸法設定SW92を入れ
ると、サーボモータ46が駆動制御されてガイドローラ
54が設定された余白寸法および陶磁器100の形状に
応じた位置となるようにガイドローラ支持部材50が図
2の左右方向に移動させられる。なお、上記水平方向位
置は、アーム32が回動させられて測定位置に位置させ
られた状態で、ガイドローラ54を支持する固定部材4
8が回転台14の回転中心に向かうように設定されるこ
とが好ましい。また、上記位置の調節および寸法・形状
の設定は、起動SW90の投入前に行われても良く、反
対に陶磁器100を回転台14に乗せた後に行われても
良い。
【0016】その後、時刻t2においてモータ80が駆
動させられて回転台14が回転を開始し、時刻t3にお
いてピストン58がアームシリンダ60内に引っ込み始
め、定荷重バネ34の付勢力に従いアーム32が図1に
おける左回り方向に回動させられて、図6に示すように
ガイドローラ54が陶磁器100の縁に当接させられ
る。時刻t4においてピストン58の引き込みが終了す
ると、時刻t5においてインクジェットヘッド38が作
動させられて、陶磁器100の上面にインク102が噴
射され、図7に示すような転写紙を貼り付ける位置を指
示するための指示線104が引かれる。インクジェット
ヘッド38が作動させられると同時に、図示しないタイ
マが作動させられ、インクジェットヘッド38の作動は
予め設定された時間(t6−t5)だけに制御されてい
る。この時間(t6−t5)は、陶磁器100が一回転
して全周に指示線104が引かれる時間にやや余裕をみ
た時間である。時刻t6になると、インクジェットヘッ
ド38の作動が停止させられると共に、モータ80が停
止させられ、その後、真空エジェクタ72が停止させら
れて陶磁器100の真空吸着が解除されると共に、アー
ムシリンダ60が作動してピストン58がアーム32側
へ突き出し、アーム32が図1における右回りに回動さ
せられて元の位置(すなわち、図1における位置よりも
右回りに回動させられた位置)へ復帰させられる。時刻
t7においてアームシリンダ60の作動が終了すると、
ワークセンサ86の検出作動が終了し、一連の工程が終
了する。なお、図7においては、陶磁器100が矢印に
示されるように左回りに回転させられているが、回転方
向は右回りであっても良い。
【0017】ここで、本実施例においては、ガイドロー
ラ支持部材50の固定部材48からの突き出し量がサー
ボモータ46によって制御されて、予め設定された所定
の距離だけガイドローラ54から離隔した位置に、イン
クジェットヘッド38によってインク102が陶磁器1
00に向かって噴射される。このとき、ガイドローラ5
4が陶磁器100の縁に当接させられた状態で回転台1
4に載せられた陶磁器100が回転させられると共に、
インクジェットヘッド38からインク102が噴射され
る陶磁器100上の点Pが、ガイドローラ54と回転台
14の回転中心Oを結ぶ直線上に位置するため、予め定
められた余白寸法をもって指示線104が陶磁器100
上に引かれるのである。したがって、コンパス状の治具
を用いて手書きする場合に比較して、きわめて正確な位
置に指示線104を引くことが可能となる。なお、以上
の説明から明らかなように、本実施例においては、サー
ボモータ46、固定部材48、ガイドローラ支持部材5
0、長手状部材52およびコントローラ88が案内手段
に相当する。
【0018】なお、図8に示されるような縁に凹凸が形
成されているレリーフ付きの陶磁器106に指示線10
4を引く場合には、上記凹凸に起因してアーム32が回
動軸30を中心として角θだけ回動させられる。このと
き、ガイドローラ54とインクジェットヘッド38がア
ーム32と直交する方向の同一線L上にあると、ガイド
ローラ54が図の破線で示す凸の位置にあるときに上記
の線Lが回転中心Oを通るように設定した場合には、ガ
イドローラ54が実線で示す凹の位置にあるときには、
上記の線Lが回転中心Oを通らない。このため、実際に
引かれる指示線の噴射点P′と縁の形状に忠実な指示線
の噴射点P″とには、距離dだけずれが生じる。このよ
うな場合には、レリーフの寸法・形状に応じて、予め手
動ハンドル44でインクジェットヘッド38を図1の左
方向に距離dだけ移動させることによって、縁の形状に
忠実な指示線104を引くことが可能である。
【0019】また、インクジェットヘッド38が用いら
れて非接触で指示線104が引かれるため、転写紙の貼
り付け位置を正確に指示できるきわめて細い(例えば幅
0.3〜0.5mm程度の)指示線104が得られると
共に、陶磁器100の表面に凹凸が形成されている場合
や埃或いは異物等が乗っている場合にも正確な指示線1
04を引くことが可能である。
【0020】なお、皿等の陶磁器108は、その断面が
図9に示すように下側に凸形状とされている。そのた
め、縁から指示線104までの水平方向距離aは、縁付
近の面に倣って設定される余白寸法bよりも、その縁付
近の面が水平面と成す角θに対応して小さくする必要が
ある。ところが、同一の画が複数種類の皿等に描かれる
一組の陶磁器においては、上記角θが種類毎に異なるも
のとされている。したがって、一組の全ての陶磁器に同
一の余白寸法bで指示線104を引くためには、角θ毎
に異なる水平方向距離aを設定する必要がある。本実施
例においては、前記形状設定器96によって陶磁器の種
類毎の形状をコントローラ88に入力することにより、
サーボモータ46がコントローラ88によって制御され
て形状に応じた水平方向距離aにガイドローラ54の位
置が制御されるため、個々の水平方向距離aの設定が不
要とされている。なお、上記形状の入力は、コントロー
ラ88に予め所定の形状番号に対応する形状データを記
憶させておき、形状番号を入力することによって行うこ
とも可能である。
【0021】また、図10に示すように、長円形状の陶
磁器110に指示線を引く場合には、その短径方向と長
径方向との回転中心Oから縁までの距離の差に起因して
アーム32が角θの範囲で回動させられる。このとき、
ガイドローラ54がアーム32と直角を成す方向に突き
出しているため、角θが零となる実線に示す位置でガイ
ドローラ54が短径の延長線上に位置するように水平移
動部材20が位置決めされている場合には、陶磁器11
0が回転して図の実線以外の向きにあるとき、ガイドロ
ーラ54とインクジェットヘッド38の噴射点P′を通
る直線が回転中心Oを通らなくなり、P′は、角θに対
応する距離だけ縁に近づくことになる。そのため、本実
施例においては、回動角度θおよび形状設定器96で設
定された形状に基づいて、サーボモータ46を駆動して
ガイドローラ54を移動させることにより余白寸法が均
一に制御される。
【0022】以上、本発明の一実施例を図面を参照して
詳細に説明したが、本発明は更に別の態様でも実施され
る。
【0023】例えば、前述の実施例においては、ガイド
ローラ54のみがサーボモータ46により駆動されてい
たが、陶磁器100の縁径に対応する水平移動部材2
0、縁の高さに対応する上下移動部材24、および、レ
リーフに対応するヘッド支持部材40等も、それぞれ手
動の設定操作に代えて、陶磁器100の形状に応じて自
動的に設定されるようにサーボモータにより制御されて
も良い。
【0024】また、前述の実施例においては陶磁器10
0の形状を形状設定器96によってコントローラ88に
入力したが、例えば回転台14の近傍に形状センサを配
置し、形状の入力を不要とすることも可能である。
【0025】また、レリーフ付きでない陶磁器100等
に指示線104を引く場合には、必ずしもレリーフ対応
移動機構は必要ではなく、また、比較的真円に近い形状
の陶磁器100等に指示線104を引く場合には、前述
の陶磁器110のような長円形状に対応した余白寸法の
制御は必ずしも必要ではない。更に、陶磁器100等の
縁付近の面が水平面と角θを成すことに起因する余白寸
法の補正(ガイドローラ54の位置の補正)は、必ずし
もコントローラ88によってサーボモータ46を制御す
ることによって行われなくとも良く、陶磁器100個々
に手動でガイドローラ54の位置が補正されても良い。
【0026】また、前述の実施例においては指示線10
4は一本のみ引いたが、インクジェットヘッド38が一
端作動終了した後に、サーボモータ46を駆動してガイ
ドローラ54の突き出し量を変更し、再度インクジェッ
トヘッド38を作動させることを繰り返せば複数の指示
線104を併行して引くことが可能である。
【0027】また、陶磁器の固定方法は真空吸着に限ら
れず、クランプ等による機械的な固定方法がとられても
良い。
【0028】また、陶磁器の形状は平坦な皿形状に限ら
れず、底の深いカップ状のもの等でも良い。
【0029】また、縁位置検出装置としては、実施例で
示したように、陶磁器の縁に当接することにより機械的
な連結で線引装置の位置を移動させる他に、イメージセ
ンサ等によって縁の位置を非接触に検出し、コントロー
ラを介した制御によってインクジェットヘッドが陶磁器
100の外周縁に沿って移動させられるものであっても
良い。
【0030】その他、一々例示はしないが、本発明はそ
の主旨を変更しない範囲で種々変更を加え得るものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるマーキング装置の全体
の構成を示す平面図である。
【図2】図1のマーキング装置のII−II視断面図であ
る。
【図3】図1のマーキング装置のIII −III 視断面図で
ある。
【図4】図1のマーキング装置の制御構成を示す図であ
る。
【図5】図1のマーキング装置の作動を説明するタイム
チャートである。
【図6】図1のマーキング装置の作動状態における要部
を示す図である。
【図7】図6の上方から見た作動状態を説明する図であ
る。
【図8】レリーフ付きの陶磁器を用いた場合の作動状態
を説明する図であって、図7に対応する図である。
【図9】余白寸法の制御を説明する図である。
【図10】長円形状の陶磁器を用いた場合の作動状態を
説明する図であって、図7に対応する図である。
【符号の説明】
10:マーキング装置 {14:回転台、モータ80}(回転駆動装置) {32:アーム、40:ヘッド支持部材}(ヘッド支持
装置) 38:インクジェットヘッド {46:サーボモータ、48:固定部材、50:ガイド
ローラ支持部材、52:長手状部材、88:コントロー
ラ}(案内手段) 54:ガイドローラ(外周縁検出手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略円形の陶磁器の一面に、転写紙の貼り
    付け位置を指示するための指示線を引くための陶磁器の
    マーキング装置であって、 前記陶磁器をその中心回りに回転させる回転駆動手段
    と、 該陶磁器の一面に向かってインクを噴射するためのイン
    クジェットヘッドを、該陶磁器の径方向において移動可
    能に支持するヘッド支持装置と、 前記陶磁器の外周縁を検出する外周縁検出手段と、 該外周縁検出手段により検出された陶磁器の外周縁を基
    準とし、前記インクジェットヘッドから該陶磁器の一面
    に噴射されるインクの位置が該外周縁から所定の距離と
    なるように、該インクジェットヘッドを該陶磁器の外周
    縁に沿って案内する案内手段とを含むことを特徴とする
    陶磁器のマーキング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102513617B1 (ko) * 2022-09-26 2023-03-22 박병호 항아리형 도자기용 수직선 마킹 보조기구

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