JPH07157064A - チェーン搬送装置 - Google Patents

チェーン搬送装置

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JPH07157064A
JPH07157064A JP30994793A JP30994793A JPH07157064A JP H07157064 A JPH07157064 A JP H07157064A JP 30994793 A JP30994793 A JP 30994793A JP 30994793 A JP30994793 A JP 30994793A JP H07157064 A JPH07157064 A JP H07157064A
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rail
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rails
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Yoichi Abe
陽一 阿部
Masao Nakada
正男 中田
Hideji Miyake
秀治 三宅
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 チェーン製造の第一工場Aと第二工場Bとの
間に敷設したレールRを、第一工場Aから第二工場Bに
向けて配置した直線状の第一レールR1,R1と、これ
に平行にかつ隣接して並べた第二レールR2,R2と、
第一レールR1,R1および第二レールR2,R2の両
端部どうしに渡した第三レールR3とから構成し、搬送
体4のチェーン係止部材8にチェーン3を係止しながら
搬送体4をローラー5を介してレールR上で順次移動さ
せ、チェーン3を第一工場から第二工場へ搬送する。 【効果】 レールを直線状の第一レールと、これに平行
にかつ隣接して並べた第二レールとから構成されている
ので、チェーン搬送に不要なデッドスペースが生じるの
を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はチェーン製造工程におい
て、チェーンを所定の場所まで搬送したり、仮置きをし
たりするためのチェーン搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】チェーン製造工程において、チェーンを
溶接工場、熱処理炉、試験場などの各施設間で搬送する
場合は、フオークリフトなどを使用して、地面上を引く
ようにして行っている。しかしフオークリフトなどを使
用して地上を引きながら移動させると、強度上問題はな
いもののチェーンに傷が付き易く、商品価値が低下しや
すい。またチェーンは重量が大きいので、フオークリフ
トで地上を引いたり旋回したりすると、フオークリフト
の重心位置が大きく変化して転倒し易くなり危険であ
る。
【0003】また例えば溶接を終えると次に熱処理を行
うが、熱処理場へ搬送したチェーンは直接地上に仮置き
しているのが現状であった。しかし降雨などにより濡れ
た地上にチェーンを仮置きすることは、品質管理上好ま
しいものではない。
【0004】そこで、上記課題を解決すべく本発明者は
次のようなチェーン搬送装置を提案した。すなわち、チ
ェーン製造の第一工場から次の工程を行う第二工場の間
に、ループ状のチェーン搬送用レールを地上から所定の
高さ位置に敷設し、このレールに、チェーンの途中部分
を係止する係止部材を有するとともにローラーを介して
個別に走行する複数の枠状走行体を吊持し、第一工場か
ら導出したチェーンを各枠状走行体間に垂下するための
ホイールを設け、このホイールからチェーンを垂下し、
枠状走行体を個別に走行することにより順次チェーンを
係止部材に係止し、チェーンを地上を引くことなく安全
に搬送し、あるいは仮置きしたりするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来のチェ
ーン搬送装置では、枠状走行体は所定の高さにあるレー
ルにローラーを介して吊持しているため、チェーン係止
時に安定性が不充分であり、また枠状走行体は個別に走
行させるのでそのために複雑な制御を必要とする。
【0006】さらに、レールはループ状に形成している
ので、レールで囲まれる場所がチェーンの搬送のために
は役立たないデッドスペースとなってしまう。そこで本
発明は、上記課題を解決し得るチェーン搬送装置の提供
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明における課題を解
決するための手段は、チェーン製造の第一工場と次の工
程を行う第二工場との間にレールが敷設され、該レール
に、チェーンの途中部分を係止してチェーン全体を搬送
するための複数個の搬送体がローラーを介して走行自在
に載置され、前記レールは第一工場から第二工場に向け
て配置された直線状の第一レールと、該第一レールに平
行に並べられるとともに隣接して配置した第二レール
と、前記第一レールおよび第二レールの両端部どうしに
渡された第三レールとから構成され、該第三レールに、
前記搬送体を第一レールと第二レールとの間で移動させ
るための移動装置が設けられ、前記第三レールの上方
に、第一工場から導出したチェーンを搬送体のチェーン
係止部材に向けて垂下するホイールが配置されている。
【0008】
【作用】上記構成において、一方の第三レール上でかつ
ホイールの下方に所定の搬送体を位置させるとともに、
第一レール上に他の搬送体を並べ、第一工場からチェー
ンを導出して所定の搬送体のチェーン係止部材に向けて
垂下して、チェーン係止部材でチェーンの途中部分を係
止し、その後、所定の搬送体を第一レール上に送り、他
の搬送体を他方の第三レールから第二レール上に送り、
続いて一方の第三レールに送ってホイールの下方に位置
させ、その搬送体のチェーン係止部材にチェーンをホイ
ールで垂下し、チェーンの途中部分を係止してその搬送
体を第一レールに送り、チェーンをチェーン係止部材に
垂下して係止する。この動作を繰り返すことによって、
第一工場から導出したチェーン全体を複数個の搬送体で
第二工場に搬送する。
【0009】
【実施例】以下、本発明チェーン搬送装置の実施例を図
面に基いて説明する。図1のチェーン製造設備の平面図
および図2の正面図に示すように、チェーン製造の第一
工場Aと、次の工程を行う第二工場Bとの間に、レール
Rが地上にレール台1を介して敷設され、前記レールR
は互いに所定距離だけ離間して前記第一工場Aから第二
工場Bに向かって配置された二本で一対の二組の第一レ
ールR1,R1と、該第一レールR1,R1に平行にか
つ両第一レールR1,R1の間に隣接して配置されて互
いに所定距離だけ離間した二本で一組の第二レールR
2,R2と、前記両第一レールR1,R1および第二レ
ールR2,R2の第一工場A側端部および第二工場B側
端部の近傍に、第一レールR1,R1と直角な方向に向
けて配置された二本で一対の二組の第三レールR3とか
ら構成され、前記第三レールR3の端部は、両第一レー
ルR1,R1から側方に延長された延設部2を有してい
る。
【0010】なお前記第一レールR1,R1、第二レー
ルR2,R2、第三レールR3にはそれぞれI型鋼が用
いられている。このように構成されたレールRに、図3
および図4に示すように、長尺のチェーン3の途中部分
を係止してチェーン3全体を第一工場Aから第二工場B
まで搬送するための搬送体4が、ローラー5を介して走
行可能に載置され、前記搬送体4は、図2および図3に
示すように、前記ローラー5を底面に有する台板6と、
該台板6の所定位置に立設した支柱7と、該三本を一組
とした支柱7の上端部に第一レールR1,R1に直角な
方向に取り付けられた複数本のチェーン係止部材8とか
ら構成され、前記台板6の前後部に緩衝材9が取り付け
られている。
【0011】図2〜図7に示すように、前記チェーン係
止部材8は、支柱7の上端部に掛渡された杆体10と、
該杆体10の一側面10aに一側を開放して取り付けら
れた平面視コ字形の複数個の第一係止具11と、前記杆
体10の他側面10bに一側を開放して第一係止具11
とちどり位置に取り付けられた平面視コ字形の複数個の
第二係止具12とから構成されている。
【0012】また図5に示すように、前記チェーン係止
部材8の間には、チェーン3が極めて長尺の場合に使用
する補助係止部材13が設けられ、該補助係止部材13
は、支柱7の上端部に掛渡された補助杆体14と、該補
助杆体14の両側面に取り付けられて互いに反対側を開
放するとともにちどり位置に配置された補助係止具15
a,15bとから構成されている。
【0013】また図1に示すように、前記それぞれの第
一レールR1,R1の第一工場A側および第二工場B側
に、前記搬送体4を第一レールR1,R1上で移動させ
るための第一移動装置16が設けられ、図2および図8
に示すように、該各第一移動装置16は、地上に一対の
載置台17a,17bを介して配置され、この第一移動
装置16は、一方の載置台17aに取り付けられて減速
機18を有するモーター19と、前記減速機18の出力
軸20に取り付けられたスプロケットに第一駆動チェー
ン21を介して回転するよう取り付けられるとともに載
置台17aに軸受け22を介して枢支された第一駆動シ
ャフト23と、前記他方の載置台17bに軸受け24を
介して枢支されるとともに第一駆動シャフト23の両端
に取り付けたスプロケットに第一従動チェーン25を介
して回転するよう取り付けられた第一従動シャフト26
とから構成されている。
【0014】そして前記第一従動チェーン25には、そ
の途中部分に突出して前記搬送体4の台板6の底部と係
合される図示しない係合部材が設けられている。上記第
一移動装置16の構成において、モーター19を駆動す
ると、第一駆動チェーン21が駆動し、第一駆動チェー
ン21の駆動に第一従動チェーン25が従動して回転
し、この第一従動チェーン25に係合部材を介して連結
されている搬送体4が第一レールR1,R1上を移動す
る。
【0015】図1、図2および図4に示すように、前記
一対の第二レールR2,R2の間に、搬送体4を第二レ
ールR2,R2上で移動させるための第二移動装置27
が設けられ、該第二移動装置27は、地上に一対の載置
台28a,28bを介して配置され、一方の載置台28
aに取り付けられて減速機29を有するモーター30
と、前記減速機29の出力軸31に取り付けられたスプ
ロケットに第二駆動チェーン32を介して回転するよう
取り付けられるとともに載置台28aに軸受け33を介
して枢支された第二駆動シャフト34と、他方の載置台
28bに軸受け35を介して枢支されるとともに第二駆
動シャフト34の両端に取り付けたスプロケットに第二
従動チェーン36を介して回転するよう取り付けられた
第二従動シャフト37とから構成されている。
【0016】そして前記第二従動チェーン36には、前
記搬送体4の台板6の底部と係合される図示しない係合
部材が設けられている。この第二移動装置27の構成に
おいて、モーター30を駆動すると、第二駆動チェーン
32が駆動し、第二駆動チェーン32の駆動に第二従動
チェーン36が従動して回転し、第二従動チェーン36
に係合部材を介して連結されている搬送体4が第二レー
ルR2,R2上を移動する。
【0017】図9に示すように、前記搬送体4を載置し
て第三レールR3上を移動自在な平面視矩形の枠体から
なるトラバース架台38が設けられ、図4に示すよう
に、該トラバース架台38を第三レールR3上で移動す
るための第三移動装置39が設けられ、該第三移動装置
39は地上に一対の載置台40a,40bを介して配置
され、一方の載置台40aに取り付けられて減速機41
を有するモーター42と、前記減速機41の出力軸43
に取り付けられたスプロケットに第三駆動チェーン44
を介して回転するよう取り付けられるとともに載置台4
0aに軸受け45aを介して枢支された第三駆動シャフ
ト45と、他方の載置台40bに軸受け46を介して枢
支されるとともに第三駆動シャフト45の両側に取り付
けたスプロケットに第三従動チェーン47を介して回転
するよう取り付けられた第三従動シャフト48とから構
成されている。
【0018】そして前記第三従動チェーン47には、前
記トラバース架台38の底部と係合される図示しない係
合部材が設けられている。上記第三移動装置39の構成
において、モーター42を駆動すると、第三駆動チェー
ン44が駆動し、第三駆動チェーン44の駆動に伴って
第三従動チェーン47が従動して回転し、第三従動チェ
ーン47に係合部材を介して連結されているトラバース
架台38が第三レールR3上を移動する。
【0019】図9および図10に示すように、前記トラ
バース架台38に、前記搬送体4を第三レールR3から
第一レールR1,R1または第二レールR2,R2側に
送り出したり第一レールR1,R1または第二レールR
2,R2側から第三レールR3側へ引き込んだりするた
めの第四移動装置49が設けられている。この第四移動
装置49はトラバース架台38に取付け台50を介して
取り付けられて減速機51を有するモーター52と、前
記減速機51の出力軸53に取り付けられてスプロケッ
トに第四駆動チェーン54を介して回転するよう取り付
けられた第四駆動シャフト57と、この第四駆動シャフ
ト57の両端のスプロケットに取り付けた第四駆動チェ
ーン59を介して回転するよう取り付けられた従動シャ
フト60とから構成され、前記第四駆動シャフト57お
よび第四従動シャフト60は、トラバース架台38に設
けられた両側の取付け部材55a,55bに取り付けら
れた軸受け56,58を介して枢支されている。
【0020】そして前記第四従動チェーン59には、前
記搬送体4の台板6の底部と係合される図示しない係合
部材が設けられている。上記第四移動装置49の構成に
おいて、モーター52を駆動すると、第四駆動チェーン
54が駆動し、第四駆動チェーン54の駆動に伴って第
四従動チェーン59が従動して回転し、第四従動チェー
ン59に係合部材を介して連結されている搬送体4が第
三レールR3から第一レールR1,R1または第二レー
ルR2,R2側へ送り出されたり、第一レールR1,R
1または第二レールR2,R2側から第三レールR3側
へ引き込まれたりする。
【0021】図1、図2および図4に示すように、前記
第三レールR3の上方に、第一工場Aから導出したチェ
ーン3を搬送体4のチェーン係止部材8に向けて垂下す
るチェーン垂下装置61が設けられ、該チェーン垂下装
置61は、地上に立設した脚62の上端部に固定された
平面視矩形の支持架台63と、該支持架台63の一側に
第一レールR1,R1と平行に掛渡された一対のレール
64,64と、該レール64,64にローラー65を介
して走行自在に支持されて後述のホイール68を支持す
る支持台66と、該支持台66上に軸受け67を介して
回転自在に支持されてチェーン3を搬送体4のチェーン
係止部材8に垂下させるためのホイール68と、前記支
持台66上に配置されたモーター69とギヤ70の機構
からなるホイール回転装置71と、前記支持台66を第
一レールR1,R1と平行に往復動するための支持台往
復動装置72とから構成されている。
【0022】該支持台往復動装置72は、前記支持架台
63に取り付けられたモーター73と、該モーター73
の出力軸に取り付けられたスプロケットに駆動チェーン
74を介して回転する駆動シャフト75と、該駆動シャ
フト75のスプロケットに従動チェーン76を介して従
動するよう構成された従動シャフト78と、前記従動チ
ェーン76と支持台66との間に設けられて従動チェー
ン76の駆動を支持台66に伝達するための図示しない
係合部材とから構成されている。
【0023】上記チェーン垂下装置61の構成におい
て、モーター69を駆動すると、ホイール68が回転
し、第一工場Aから導出したチェーン3を垂下する。ま
たモーター73を駆動すると、駆動チェーン74が回転
し、これに従動チェーン76が従動して回転し、従動チ
ェーン76に係合部材を介して連結されている支持台6
6が第一レールR1,R1と平行な方向に移動する。
【0024】なお図1に示すように、前記第一工場Aと
第二工場Bとの間には、中央に配置された第三レールR
3の両側に隣接して第一レールR1,R1が配置され、
この二組の第一レールR1,R1と一組の第二レールR
2,R2の端部に沿って、第一工場A側および第二工場
B側にそれぞれ一組づつの前記第三レールR3が配置さ
れ、同図に示すように、前記支持架台63は両第一レー
ルR1,R1の第一工場A側端部および第二工場B側端
部の四箇所に配置され、各支持架台63に、支持台66
上に支持された前記ホイール68、ホイール回転装置7
1、および支持台往復動装置72がそれぞれ設けられて
いる。
【0025】次に図5および図11〜図23に基づい
て、チェーン係止部材8へのチェーン3の載置順序およ
び第二工場Bへの搬送順序を説明する。図15〜図23
に示すように、搬送体4は全部で10個設け、第一工場
Aに近い順から401,402,・・・,409,41
0の符号を付し、搬送体4は全て空の状態、すなわちチ
ェーン3を載置していないものとする。
【0026】搬送体4(401)を第一工場A側の第三
レールR3に上に設けたトラバース架台38に載置し、
第一レールR1,R1上に搬送体4(402)〜搬送体
4(409)を載置し、第二工場B側の第三レールR3
上に設けたトラバース架台38上に搬送体4(401)
を載置した状態とする。
【0027】そして図11に示すように、ホイール68
からチェーン3を搬送体4(401)のチェーン係止部
材8に向けて垂下し、図5に示すように、搬送体4(4
01)のチェーン係止部材8のうち最も第二工場B側の
チェーン係止部材8の第一係止具11に係止する。
【0028】次に、支持台往復動装置72を駆動してホ
イール68を第一レールR1,R1と平行にわずかに第
一工場A側に移動して、チェーン3を杆体10に跨がせ
る。そしてホイール68の回転によってチェーン3を所
定長さだけ垂下し、第三移動装置39を駆動してトラバ
ース架台38を第三レールR3の延設部2側にわずかに
移動し、チェーン3を第二係止具12に係止し、再び支
持台往復動装置72を駆動し、支持台66をわずかに第
二工場B側に移動することにより、チェーン3を杆体1
0に前述と反対側に跨がせた後、チェーン3を所定長さ
だけ垂下する。
【0029】このような動作を複数回繰り返し、最も第
二工場B側のチェーン係止部材8にチェーン3を係止し
終えた後は、第一工場A側のチェーン係止部材8にチェ
ーン3を係止するために支持台往復動装置72を駆動し
て支持台66を第二工場B側に移動し、図5に示すよう
に、まず第一係止具11にチェーン3を係止し、トラバ
ース架台38を杆体10に跨がせ、トラバース架台38
を所定量だけ垂下した後、第三移動装置39を駆動し
て、トラバース架台38を延設部2と反対側に移動し、
チェーン3を第二係止具12に係止し、再び支持台往復
動装置72を駆動してチェーン3を杆体10に前述と反
対側に跨がせた後、チェーン3を所定長さだけ垂下す
る。
【0030】このような動作を複数回繰り返すことによ
り、所定のチェーン係止部材8にチェーン3を係止して
搬送体4(401)にチェーン3を載置する動作を終了
する。
【0031】なおチェーン3の長さが極めて長尺である
ときは、補助係止部材13にもチェーン3を係止するこ
とによって対応することは前述したとおりである。上記
のようにして、搬送体4(401)のチェーン係止部材
8にチェーン3を係止して載置した後、第二工場B側の
第三移動装置39を駆動して、トラバース架台38を移
動することにより、搬送体4(401)を第二レールR
2,R2側に移動する(図16)。
【0032】次に第四移動装置49を駆動して搬送体4
(410)を第二レールR2,R2上に送り出し(図1
7)、第二移動装置27を駆動して搬送体4(410)
を第二レールR2,R2の第一工場A側端部まで移動す
るとともに、第二工場B側の第三移動装置39を駆動し
てトラバース架台38をもとの位置、すなわち第一レー
ルR1,R1側に戻す(図18)。
【0033】そして第一移動装置16および第四移動装
置49を駆動して、搬送体4(409)をもとの位置に
戻したトラバース架台38上に引込み(図19)、チェ
ーン3を載置し終えた搬送体4(401)を、第一工場
A側の第三移動装置39によって送り出すとともに第一
工場A側のトラバース架台38を、第三移動装置39に
よって第二レールR2,R2側へ移動させる(図2
0)。
【0034】次に第二移動装置27および第三移動装置
39を駆動して、第二レールR2,R2上にある搬送体
4(410)を第一工場A側のトラバース架台38上に
引込み(図21および図22)、第一工場A側の第三移
動装置39を駆動して搬送体4(410)をチェーン垂
下装置61の下方まで移動させ、上述したようにして搬
送体4(410)に対してチェーン3を載置する。
【0035】このようにして搬送体4(401),(4
02),・・・,(409),(410)の順にチェー
ン3を載置し、チェーン3を全ての搬送体4に載置し終
えると、チェーン3を搬送体4(401)から順に外し
て次工程の第二工場B内に送り出す。
【0036】以上は二組の第一レールR1,R1のうち
の一方を用いた場合を説明したが、これはチェーン3の
種類に応じて対応するものであって、他方の第一レール
R1,R1を使用する場合も全く同様の動作で、第二レ
ールR2,R2を共用してチェーン3を搬送する。
【0037】ところで図1に示すように、第二工場Bか
ら第三工場Cの間にもチェーン搬送装置が配置されてお
り、第二工場Bと第三工場Cの間のチェーン搬送装置
は、レールRが、一組の第一レールR1,R1およびこ
の第一レールR1,R1に隣接して並べた第二レールR
2,R2と、この第一レールR1,R1および第二レー
ルR2,R2の第二工場B側端部および第三工場C側端
部に配置された二組の第三レールR3から構成され、第
三レールR3の第一レールR1,R1側両端部上方にに
チェーン垂下装置61が設けられている。そして第二工
場Bから第三工場Cへチェーン3を搬送する場合も、第
一工場Aから第二工場Bにチェーン3を搬送する方法と
同様にして行う。
【0038】以上のように、チェーン製造の第一工場と
次の工程を行う第二工場との間に、第一工場から第二工
場に向けて配置した直線状の第一レールと、この第一レ
ールに平行に並べらた第二レールと、第一レールおよび
第二レールの両端部どうしに渡した第三レールを敷設し
ているので、レールをループ状に形成した場合に生じ
る、チェーン搬送に不要なデッドスペースの発生を防止
できる。
【0039】またチェーンを係止するためのチェーン係
止部材を有する搬送体を、レールに載置して第一工場か
ら第二工場に移動するので、チェーンを安定した状態で
搬送することができる。
【0040】さらに、搬送体はレール上を順次移動する
だけでチェーンを第一工場から第二工場へ搬送できるの
で、搬送体の移動のための制御が簡単である。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明
は、チェーン製造の第一工場と次の工程を行う第二工場
との間に敷設したレールを、第一工場から第二工場に向
けて配置した直線状の第一レールと、この第一レールに
平行に隣接するよう並べた第二レールと、第一レールお
よび第二レールの両端部どうしに渡した第三レールとか
ら構成したので、チェーンの搬送に不要なデッドスペー
スが生じるのを防止でき、またチェーンを係止して搬送
する搬送体をレール上に載置し、ローラーを介して移動
させるように構成したので、第一工場から第二工場へチ
ェーンを安定した状態で搬送することができ、さらに、
搬送体はレール上を順次移動させるだけでチェーンを第
一工場から第二工場へ搬送できるので、搬送体の移動の
ための制御が容易であるといった効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すチェーン製造設備の全
体平面図である。
【図2】同じくチェーン搬送装置の全体正面図である。
【図3】同じくチェーン搬送装置の側面図である。
【図4】同じくチェーン搬送装置の平面図である。
【図5】同じくチェーンの係止状態を示す平面図であ
る。
【図6】同じくチェーンの係止状態を示す正面図であ
る。
【図7】同じくチェーンの係止状態を示す側面図であ
る。
【図8】同じく第一移動装置の平面図である。
【図9】同じくトラバース架台の平面図である。
【図10】同じくトラバース架台の正面図である。
【図11】同じくチェーンの載置順序を示す側面図であ
る。
【図12】同じくチェーンの載置順序を示す正面図であ
る。
【図13】同じくチェーンの載置順序を示す側面図であ
る。
【図14】同じくチェーンの載置順序を示す正面図であ
る。
【図15】同じく搬送体の移動順序を示す概略図であ
る。
【図16】同じく搬送体の移動順序を示す概略図であ
る。
【図17】同じく搬送体の移動順序を示す概略図であ
る。
【図18】同じく搬送体の移動順序を示す概略図であ
る。
【図19】同じく搬送体の移動順序を示す概略図であ
る。
【図20】同じく搬送体の移動順序を示す概略図であ
る。
【図21】同じく搬送体の移動順序を示す概略図であ
る。
【図22】同じく搬送体の移動順序を示す概略図であ
る。
【図23】同じく搬送体の移動順序を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
2 延設部 3 チェーン 4 搬送体 5 ローラー 8 チェーン係止部材 11 第一係止具 13 補助係止部材 16 第一移動装置 27 第二移動装置 38 トラバース架台 39 第三移動装置 49 第四移動装置 61 チェーン垂下装置 66 支持台 68 ホイール 72 支持台往復動装置 A 第一工場 B 第二工場 C 第三工場 R レール R1 第一レール R2 第二レール R3 第三レール

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チェーン製造の第一工場と次の工程を行
    う第二工場との間にレールが敷設され、該レールに、チ
    ェーンの途中部分を係止してチェーン全体を搬送するた
    めの複数個の搬送体がローラーを介して走行自在に載置
    され、前記レールは第一工場から第二工場に向けて配置
    された直線状の第一レールと、該第一レールに平行に並
    べられるとともに隣接して配置した第二レールと、前記
    第一レールおよび第二レールの両端部どうしに渡された
    第三レールとから構成され、該第三レールに、前記搬送
    体を第一レールと第二レールとの間で移動させるための
    移動装置が設けられ、前記第三レールの上方に、第一工
    場から導出したチェーンを搬送体のチェーン係止部材に
    向けて垂下するホイールが配置されたことを特徴とする
    チェーン搬送装置。
JP30994793A 1993-12-10 1993-12-10 チェーン搬送装置 Expired - Lifetime JP2845740B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110552045A (zh) * 2019-09-28 2019-12-10 福建泉耀自动化设备制造有限公司 双工位拉链头自动上挂装置
CN114855117A (zh) * 2022-05-17 2022-08-05 杭州双元链条有限公司 一种冶金渗碳链条的加工方法

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