JPH07156192A - ライニング管の製造方法 - Google Patents

ライニング管の製造方法

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JPH07156192A
JPH07156192A JP30906593A JP30906593A JPH07156192A JP H07156192 A JPH07156192 A JP H07156192A JP 30906593 A JP30906593 A JP 30906593A JP 30906593 A JP30906593 A JP 30906593A JP H07156192 A JPH07156192 A JP H07156192A
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JP
Japan
Prior art keywords
resin
pipe
steel pipe
cavity
lining
Prior art date
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Pending
Application number
JP30906593A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Nakada
宏幸 中田
Tetsuhiro Okuyama
哲弘 奥山
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 樹脂ライニング層の成形時に樹脂注入量や
樹脂圧力が過剰もしくは過大であっても管の膨張を防止
できるライニング管の製造方法を提供する。 【構成】 鋼管2の内部に中子型13、14を挿入
してその鋼管内面と中子型との間にキャビティCを形成
した状態で、同キャビティC内に樹脂5’を注入して鋼
管2の内面に樹脂ライニング層を形成する際に、その鋼
管2の外側を膨張防止型21、22で保持することによ
り、樹脂圧力による鋼管2の膨張を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内面に樹脂ライニング
層を有するライニング管の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来におけるライニング管の製造方法と
して、例えば特開昭57−107815号公報に記載さ
れているように中子型を用いる方法が知られている。こ
れは、90°エルボを構成する管の内部に一組の中子型
をセットして、その中子型と管との間に樹脂ライニング
層形成用のキャビティを形成し、そのキャビティ内に溶
融樹脂を注入して冷却硬化させることにより、管の内面
に所定厚さの樹脂ライニング層を形成するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なキャビティ内への樹脂注入によってライニング層を形
成する具体的手段としては射出成形が挙げられる。しか
し、射出成形によってライニング層を形成しようとする
と、通常樹脂の射出圧力や保圧圧力の値が高い(例え
ば、塩化ビニル樹脂では1000kgf/cm2 程度)
ため、成形中に外側の素材管が樹脂側から受ける高い圧
力よって膨張してしまうという問題があった。
【0004】また、管端にフランジを有する鋼管等のい
わゆるフランジ付き金属管の場合は、製造上長さ方向の
寸法にバラツキがあることが多いが、そのようなバラツ
キのあるフランジ付き金属管の内面に樹脂を射出してラ
イニング層を形成しようとすると、そのライニング層の
形成に必要な樹脂注入量が上記寸法バラツキにより変わ
ることから、どうしても樹脂を多めに注入する必要があ
り、そのため金属管が膨張することがあった。
【0005】本発明は、ライニング管製造時における上
記のような問題を解消するもので、素材管と成形型との
間に形成されたライニング層形成用キャビティ内に樹脂
を注入して管内面にライニング層を形成するに当たり、
そのキャビティ内の樹脂圧力によって管が膨張すること
を効果的に防止し得るライニング管の製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明に係るライニング管の製造方法は、次のように構成
したことを特徴とする。
【0007】すなわち、素材管の内部に中子型を挿入し
てその素材管の内面と中子型との間にライニング層形成
用のキャビティを形成した状態で、そのキャビティ内に
樹脂を注入して硬化させることにより、内面に樹脂ライ
ニング層を有するライニング管を製造する方法におい
て、上記キャビティ内に樹脂を注入する際に、素材管が
膨張しないように同素材管の外側を膨張防止型で保持す
る構成とする。
【0008】なお、フランジ付き金属管のように管端に
フランジを有する素材管に対しては、その管端フランジ
面との間にキャビティを形成するフランジ型を上記中子
型とともに用いることにより、管内面から管端フランジ
面にかけて樹脂ライニング層を形成することができる。
【0009】また、ライニング樹脂としては、例えば塩
化ビニル樹脂、塩素化塩化ビニル樹脂、ポリエチレン、
ポリブデン、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリ
フェニレンサルファイド(PPS)など、射出成形可能
な樹脂を使用することができる。
【0010】さらに、素材管には通常は鋼管を用いる
が、鋳物やステンレス等の他の金属製の管を使用しても
よい。さらに、このような素材管の内面に樹脂をライニ
ングするに当たり通常は接着剤を使用するが、本発明
は、そのような接着剤を使用しないルーズライニングに
も適用可能である。接着剤を使用する場合は、通常ホッ
トメルト系接着剤を用いるが、ゴム系などの溶剤系接着
剤も使用可能である。
【0011】
【作用】上記の構成によれば、素材管の内部に中子型を
挿入して両者の間に樹脂ライニング層用のキャビティを
形成した状態で、そのキャビティ内に樹脂を注入したと
きに、その樹脂側から受ける圧力により素材管が膨張し
ようとしても、その外側が膨張防止型によって保持され
ているので、膨張することができない。したがって、キ
ャビティ内に充填された樹脂の圧力が過大な場合や樹脂
注入量が過剰な場合であっても、素材管の膨張を確実に
防止することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。こ
の実施例は、図1に示すようなフランジ付きライニング
管1を製造する場合に関する。このライニング管1は、
長さが500mmで呼び径が100Aのフランジ付き鋼
管2の内面2aから管端フランジ面3a、4aにかけて
所定厚みの樹脂ライニング層5を設けた構成である。
【0013】このようなライニング管1を製造するに当
たり、まず図2に示すように、両端にフランジ3、4を
有する鋼管2の内面2aと管端フランジ面3a、4aの
一部とに接着剤6を塗布して乾燥させる。ここで、フラ
ンジ3、4には、複数のボルト孔(図示せず)がそれぞ
れ設けられている。
【0014】次に、このフランジ付き鋼管2の内面2a
からフランジ面3a、4aにかけて樹脂を射出成形する
ために、図3に示すように鋼管2に対して成形型を所定
の状態にセットする。
【0015】この場合の成形型は、図示の状態で、鋼管
2のフランジ面3a、4aとの間に樹脂ライニング層形
成用のキャビティCをそれぞれ形成する第1、第2フラ
ンジ型11、12と、これらのフランジ型11、12を
貫通して鋼管2内にそれぞれ挿通され且つその鋼管内面
2aとの間に同じくキャビティCを形成する一対の中子
型13、14とからなる。このうち、第2フランジ型1
2には樹脂注入部12aが設けられており、この注入部
12aを介してキャビティC内にライニング素材として
の溶融樹脂が注入されるようになっている。また、一対
の中子型13、14は、それらの先端を突き合わした状
態で図示しない締結棒によって互いに連結されている。
なお、第1、第2フランジ型11、12には、図示しな
いが、鋼管2における各ボルト孔に対応する複数のボル
ト孔がそれぞれ設けられており、これらに挿通されるボ
ルトによって各フランジ型11、12が鋼管2の各フラ
ンジ面3a、4aに締結されている。
【0016】こうしてフランジ付き鋼管2に対してフラ
ンジ型11、12および中子型13、14をセットした
状態で、本発明においては、鋼管2の外側を図4および
図5に示すような膨張防止型21、22で保持する。こ
れらの膨張防止型21、22は、本実施例では半割り状
であって、鋼管2をそのほぼ全長にわたって外側から保
持しうるように、各油圧シリンダ23、24に出退可能
に設けられたピストンロッド23a、24aの先端にそ
れぞれ取付けられて互いに離接可能とされおり、かつ、
その相対向する合わせ面P側には鋼管2の外面に沿う表
面形状を持った半円形の保持面21a、22aが設けら
れている。そして、各油圧シリンダ23、24により上
下の膨張防止型21、22を合わせ方向に駆動してその
各保持面21a、22aを鋼管2の外面に密着させ、そ
の状態で両膨張防止型21、22を固定することによ
り、後述する樹脂圧力による鋼管2の膨張を防止すべく
同鋼管2の外面を所定状態に保持するようになってい
る。
【0017】次に、この状態で、鋼管2と第1、第2フ
ランジ型11、12および中子型13、14との間に形
成されたキャビティC内に、射出温度180°C、ゲー
ジ圧約1000kgf/cm2 の射出成形機(図示せ
ず)を使用して、図5に示すように第2フランジ型12
の樹脂注入部12aから溶融樹脂(本実施例では塩化ビ
ニル樹脂)5’を注入する。こうしてキャビティC内に
溶融樹脂5’を完全に充填し、これを所定の状態まで硬
化させた後に型ばらしを行い、さらにゲートカット等の
仕上げ加工を施して製造を完了する。
【0018】このような方法によれば、鋼管2と第1、
第2フランジ型11、12および中子型13、14との
間に形成されたキャビティC内に溶融樹脂5’を注入・
充填した時に、鋼管2がキャビティ内の溶融樹脂5’の
圧力によって膨張しようとしても、その鋼管2の外面側
が、油圧シリンダ23、24により所定位置に固定され
た上下の膨張防止型21、22で保持されているから、
鋼管2は膨張できないこととなる。したがって、溶融樹
脂5の圧力や注入量が過大もしくは過剰であった場合で
も、その樹脂圧力による管膨張を確実に防止することが
できる。これにより、図1に示したように、フランジ付
き鋼管2の内面2aから両管端フランジ面3a、4aに
かけて所定厚みの樹脂ライニング層5を形成してなるラ
イニング管1を、管膨張を生じることなく製造できるこ
とになる。
【0019】なお、上記実施例においては、フランジ付
き鋼管2を外側から保持できるように上下一対の半割り
状の膨張防止型21、22を使用したが、この種の膨張
防止型は半割りのものに限らず、例えば3つ割り4つ割
り等の複数割りのものであってもよい。
【0020】また、膨張防止型の駆動および固定手段等
として油圧シリンダを用いたが、例えばバネにより膨張
防止型を互いに分離可能としたり、素材管の外面を保持
した状態でボルトにより膨張防止型同志を互いに結合す
ることで素材管の外面を保持する構成としてもよい。
【0021】さらに、上述した実施例は本発明方法を直
管に適用した場合に関するものであるが、本発明方法
は、直管に限らず、エルボ、チーズ等の各種管継手に適
用することができる。その場合、対象となる管継手の種
類に応じて膨張防止型の形状等を適宜変更するのは言う
までもない。
【0022】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、素材管
と中子型との間に形成されたキャビティ内に樹脂を注入
して樹脂ライニング層を形成する際に、素材管の外側を
膨張防止型で保持する構成としたので、樹脂の圧力や注
入量が過大もしくは過剰であった場合でも、その樹脂圧
力による素材管の膨張を確実に防止することができる。
これにより、所定寸法の直径を有する品質の良いライニ
ング管が得られることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例で得られるライニング管の一例
を示す縦断面図。
【図2】同実施例における一工程を示すもので、フラン
ジ付き鋼管(素材管)の内面からフランジ面にかけて接
着剤を塗布した状態を示す縦断面図。
【図3】上記鋼管に対して第1、第2フランジ型と中子
型とをセットした状態を示す縦断面図。
【図4】上記中子型等のセット後に鋼管の外面側を膨張
防止型で保持した状態を示す一部切欠正面図。
【図5】上記膨張防止型を側面から見た状態を示す単体
側面図。
【図6】上記鋼管と中子型等との間に形成されたキャビ
ティ内に樹脂を充填した状態を示す縦断面図。
【符号の説明】
1・・・ライニング管 2・・・素材管(フランジ付き鋼管) 2a・・・素材管の内面 5・・・樹脂ライニング層 5’・・・樹脂(溶融樹脂) 6・・・接着剤 7・・・ライニング管 13、14・・・・・中子型 21、22・・・膨張防止型 C・・・キャビティ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 素材管の内部に中子型を挿入してその素
    材管の内面と中子型との間にライニング層形成用のキャ
    ビティを形成した状態で、そのキャビティ内に樹脂を注
    入して硬化させることにより、内面に樹脂ライニング層
    を有するライニング管を製造する方法において、上記キ
    ャビティ内に樹脂を注入する際に、素材管が膨張しない
    ように同素材管の外側を膨張防止型で保持することを特
    徴とするライニング管の製造方法。
JP30906593A 1993-12-09 1993-12-09 ライニング管の製造方法 Pending JPH07156192A (ja)

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JP30906593A JPH07156192A (ja) 1993-12-09 1993-12-09 ライニング管の製造方法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200471296Y1 (ko) * 2013-08-28 2014-02-13 (주)신신플라테크 파이프 피팅용 라이너 사출금형
JP2017007289A (ja) * 2015-06-25 2017-01-12 東洋紡株式会社 パイプ成形品とその製造方法

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