JPH07290496A - ルーズフランジ付き内面樹脂ライニング管の製造方法 - Google Patents

ルーズフランジ付き内面樹脂ライニング管の製造方法

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JPH07290496A
JPH07290496A JP8854994A JP8854994A JPH07290496A JP H07290496 A JPH07290496 A JP H07290496A JP 8854994 A JP8854994 A JP 8854994A JP 8854994 A JP8854994 A JP 8854994A JP H07290496 A JPH07290496 A JP H07290496A
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JP
Japan
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pipe
main body
resin
loose
loose flange
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Application number
JP8854994A
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English (en)
Inventor
Hiromi Oonuma
浩身 大沼
Eiichi Kagoshima
榮一 籠島
Tetsuhiro Okuyama
哲弘 奥山
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】配管中を流れる湯水の温度変化による熱伸縮に
よってライニング層が剥離破壊されたりする恐れがな
く、製造作業性に優れ、かつ、内面が平滑なルーズフラ
ンジ付き内面樹脂ライニング管の製造方法を提供するこ
とを目的とする。 【構成】管端にフレア部を有し、管本体にルーズフラン
ジが装着された金属管を一方の成形型として使用し、こ
の金属管に他方の成形型をセットして、金属管内面と他
方の成形型との間に管本体内面からフレア部端面にかけ
て樹脂ライニング層形成用キャビティを形成し、かつ、
ルーズフランジをフレア部に略沿うルーズフランジ配置
位置に配置した状態で、ビード部形成位置以外の前記キ
ャビティに対応する管本体外周面を補強部材で補強した
のち、補強部材の補強がない時、管本体が塑性変形可能
な圧力で前記キャビティ内に樹脂を射出するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ルーズフランジ付き内
面樹脂ライニング管の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】給水、給湯、空調等の配管には、ライニ
ング管が使用されている。このようなライニング管は、
相対するフランジどうしを重ね合わせ、フランジのボル
ト孔にボルトを挿通し、フランジを固定することで他の
ライニング管と接続できるようになっている。
【0003】しかし、両ライニング管のフランジのボル
ト孔の位置がずれていると、通常のライニング管では、
フランジと管本体とが固定されているため、ボルト孔を
合わすことができず、接続できなくなる。そこで、この
ような問題を解決するために、ルーズフランジ付き内面
樹脂ライニング管(以下、「ルーズフランジライニング
管」とのみ記す)がある。
【0004】この種のルーズフランジライニング管とし
ては、本発明の発明者らが先に提案した図4に示すよう
なもの(特開平5−280674号公報参照)がある。
このルーズフランジライニング管100は、管端フレア
部101とビード部102との間にルーズフランジ10
3を設け、ルーズフランジ103が管周囲には、自由に
回転するものの、管軸方向には移動しないようようにな
っている。なお、図中、104は樹脂ライニング層、1
05はボルト孔である。
【0005】すなわち、このルーズフランジライニング
管100は、ルーズフランジ103が管周囲方向には、
回転自在であるため、ボルト孔の位置合わせが用意であ
るとともに、管端フレア部101とビード部102とに
よってルーズフランジ103が管軸方向に移動しないよ
うになっているので、輸送時にルーズフランジ103が
不意に移動したりすることがなく、安全に輸送作業等を
行うことができると言う優れた効果を備えている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ルーズ
フランジライニング管100は、ビード部102がビー
ド部102が設けられていないライニング管の内面から
ローラーを周方向に押し当てて、ローラーの当たった部
分を環状に拡径したり、バルジ加工によって形成されて
いる。また、管本体の表面に溶接によってビード部とな
る突起を取り付ける方法もある。
【0007】しかし、いずれの方法も、樹脂ライニング
工程と、ビード部形成工程とを別々に行わなければなら
ないため、製造作業性が悪いと言う問題がある。また、
前者のような加工方法では、ビード部102の樹脂ライ
ニング部分に応力歪みが発生し、配管中を流れる湯水の
温度変化による熱伸縮によってライニング層が剥離破壊
されたりする恐れがある。さらに、上記加工方法である
と、ビード部102に対応する管内面に溝が形成され、
この溝にごみ等がたまり、管詰まりの原因となったりす
る。
【0008】本発明は、上記のような問題を解消するも
ので、配管中を流れる湯水の温度変化による熱伸縮によ
ってライニング層が剥離破壊されたりする恐れがなく、
製造作業性に優れ、かつ、内面が平滑なルーズフランジ
付き内面樹脂ライニング管の製造方法を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるルーズフ
ランジ付き内面樹脂ライニング管の製造方法は、以上の
ような目的を達成するために、金属製管本体の周方向に
回転自在にルーズフランジが装着されていて、このルー
ズフランジが、管本体端部に設けられたフレア部と、前
記管本体の壁面から外側に突出して形成されたビード部
とによって管本体の管軸方向への動きが抑止されてお
り、かつ、管本体内面から前記フレア部の端面にかけて
樹脂ライニング層が形成されているルーズフランジ付き
内面樹脂ライニング管の製造方法であって、管端にフレ
ア部を有し、管本体にルーズフランジが装着された金属
管を一方の成形型として使用し、この金属管に他方の成
形型をセットして、金属管内面と他方の成形型との間に
管本体内面からフレア部端面にかけて樹脂ライニング層
形成用キャビティを形成し、かつ、ルーズフランジをフ
レア部に略沿うルーズフランジ配置位置に配置した状態
で、ビード部形成位置以外の前記キャビティに対応する
管本体外周面を補強部材で補強したのち、補強部材の補
強がない時、管本体が塑性変形可能な圧力で前記キャビ
ティ内に樹脂を射出するようにした。
【0010】上記構成において、金属管としては、通常
鋼管が使用されるが、ステンレス鋼管や鋳鉄管等を使用
しても構わない。また、ライニング樹脂としては、例え
ば塩化ビニル樹脂、塩素化塩化ビニル樹脂、ポリエチレ
ン、ポリブテン、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、
ポリフェニレンサルファイド(PPS)など、射出成形
可能な樹脂を使用することができる。
【0011】さらに、金属管内面にライニング層を形成
するに当たり通常は予め金属管内面に接着剤を塗布する
が、本発明はそのような接着剤を使用しないルーズライ
ニングにも適用可能である。接着剤を使用する場合は、
通常ホットメルト系接着剤を用いるが、ゴム系などの溶
剤系接着剤も使用可能である。また、本発明におけるル
ーズフランジライニング管は、直管だけでなく、エルボ
等の曲管やチーズ等の分岐管も含まれる。
【0012】ビード部、管本体の円周方向に連続して設
ける必要はなく、ルーズフランジの管軸方向の動きが規
制できれば、円周方向に一部設けられているだけでも構
わない。補強部材としては、特に限定されないが、たと
えば、管本体の外周面に内周面が密着する筒状をしてい
て、2つ割り以上に分割されるとともに、ビード部形成
部として内周面に凹溝等を形成したものが挙げられる。
【0013】
【作用】上記の構成によれば、管本体にルーズフランジ
を回転自在に装着し、管端に形成されたフレア部によっ
てルーズフランジの抜け止めがされた金属管を一方の成
形型として用い、この金属管に他方の成形型をセットし
てキャビティを金属管と他方の成形型との間に形成す
る。つぎに、ルーズフランジを管端に配置した状態で、
補強部材をビード部形成部以外の部分に装着する。そし
て、キャビティへライニグ層形成用の溶融樹脂を射出す
る。射出圧力は、補強部材によって補強していないと
き、管本体が拡径する圧力となっているので、補強部材
によって補強されていない管本体のビード部形成部が溶
融樹脂の圧力によって外側に膨出し、ビード部となる。
しかも、キャビティ内に溶融樹脂が充填されて樹脂ライ
ニング層が形成される。
【0014】
【実施例】以下に、本発明を、その実施例をあらわす図
面を参照しつつ詳しく説明する。この実施例は、図1に
示すようなルーズフランジライニング管1を製造する場
合に関する。このルーズフランジライニング管1は、長
さが500mmで呼び径が100Aの管本体2とこの管
本体2の両端に設けられたルーズフランジ3,3とから
構成されている。
【0015】すなわち、このルーズフランジ3,3は、
管本体2の端部に設けられたフレア部21と、ビード部
22との間で管本体2の周方向へ回転自在になっている
とともに、フレア部21とビード部22とによって管軸
方向への移動が規制されている。また、管本体2は、内
面2aからフレア部21の端面21aに到るまで樹脂ラ
イニング層25が形成されている。
【0016】このライニング管1は、以下のようにして
製造される。 図2に示すように、管本体2の管端にフレア部21
が形成され、ルーズフランジ3,3が一体に設けられた
金属管5を用意し、金属管5の内面2aからフレア部2
1の端面21aに到るまで接着剤51を塗布して乾燥さ
せる。 図3に示すように、金属管5を一方の成形型とし、
他方の成形型6を金属管5にセットし、金属管5と成形
型6との間に管本体2の内面からフレア部21の端面2
1aに到るキャビティ4を形成する。なお、他方の成形
型6は、中子型61,61とフランジ型62,62とを
備え、フランジ型62,62をルーズフランジ3,3に
それぞれボルト止めするとともに、中子型61,61を
それぞれフランジ型62を貫通して金属管5の内部に挿
入し、中央でその端面同士を密着させ締結棒(図示せ
ず)によって互いに連結された状態で金属管5に装着さ
れる。
【0017】 図3に示すように、ルーズフランジ
3,3をそれぞれ両端のフレア部21,21にほぼ接す
る位置に保持した状態で金属管5の外側に補強部材(膨
張防止型)9をセットする。補強部材9は、2つの分割
型91,91から構成されていて、2つの分割型91が
油圧シリンダ92,92を介して開閉するようになって
いる。
【0018】また、閉じられた時、内周面が、略金属管
5の全周面に密着するようになっているとともに、フラ
ンジ3,3近傍に位置する内周面に環状溝93,93が
形成されるようになっている。環状溝93,93は幅が
1cm、深さが5mmであった。 樹脂注入口41からキャビティ4内に射出温度18
0℃、ゲージ圧約1000kgf/cm2 の射出成形機
(図示せず)を使用して、溶融樹脂(本実施例では塩化
ビニル樹脂)7を注入し、キャビティ4内に溶融樹脂7
を完全に充填する。
【0019】この溶融樹脂の充填により、金属管5が外
側に拡径しようとするが、環状溝93の部分以外の金属
管5の外周面は、補強型9の内周面によってしっかりと
補強されているため、拡径することがない。しかし、環
状溝93に対応する部分は、図3に示すように、環状溝
93に嵌まりこむように拡径してビード部22を形成す
る。
【0020】得られたビード部22は、高さ4mm、幅9
mmであった。 溶融樹脂9を所定の状態まで硬化させた後に型ばら
しを行い、さらにゲートカット等の仕上げ加工を施して
図1に示すルーズフランジライニング管1を得た。得ら
れたルーズフランジライニング管1の樹脂ライニング層
25の厚みは4mmであった。
【0021】このような方法によれば、樹脂ライニング
層25を射出成形で形成すると同時にビード部22が形
成され、製造工程が簡略化することができる。また、得
られたルーズフランジライニング管1は、射出成形によ
って樹脂ライニング層25が形成され、応力歪み等がな
いため、長期間使用しても樹脂ライニング層25が剥離
したり破損したりする問題もない。
【0022】さらに、樹脂ライニング層25の内面も溝
等がなく、平滑であるため、ごみなどが溜まって配管詰
まりを起こしたりすることもない。本発明にかかるルー
ズフランジライニング管の製造方法は、上記の実施例に
限定されない。たとえば、上記実施例においては、フラ
ンジ付き鋼管2を外側から保持できるように上下一対の
半割り状の補強型9を使用したが、この種の補強型は半
割りのものに限らず、例えば3つ割り4つ割り等の複数
割りのものであってもよい。
【0023】また、上記実施例では、樹脂ライニング層
全体を射出成形で形成したが、管中央部は、樹脂管を挿
入するとともにこの樹脂管を拡径してライニング層を形
成し、管端近傍のみを上記のように射出成形で形成する
ようにしても構わない。さらに、上記実施例では、補強
部材の内周面に環状溝を設け、金属管のこの環状溝に当
たる部分を外側に拡径するようにしているが、別々の補
強部材をビード部形成用の隙間を開けて配置するように
しても構わない。
【0024】
【発明の効果】本発明にかかるルーズフランジ付き内面
樹脂ライニング管の製造方法は、以上のように、成形圧
によって金属管のビード部となる部分を拡径し、射出成
形で樹脂ライニング層を金属管内面に形成すると同時に
ビード部を成形するようにしたので、作業工程が簡略化
され、製造コストが低減される。
【0025】しかも、ビード部内壁面の樹脂ライニング
層も平滑でごみなどの詰まりの恐れもなくなるととも
に、樹脂ライニング層に応力ひずみが残らず、長期間の
使用によっても熱伸縮によって樹脂ライニング層が剥離
したり破損したりすることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例で得られるライニング管の一例
をあらわす縦断面図である。
【図2】上記の実施例で使用した金属管の縦断面図であ
る。
【図3】上記金属管に対して成形型および補強部材をセ
ットした状態をあらわす一部切欠正面図である。
【図4】従来のルーズフランジライニング管をあらわす
縦断面図である。
【符号の説明】
1 ルーズフランジライニング管 2 管本体 2a 内面(管本体の内面) 3 ルーズフランジ 4 キャビティ 5 金属管 6 他方の成形型 9 補強部材 21 フレア部 21a 端面(フレア部の端面) 22 ビード部 25 樹脂ライニング層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 23:00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製管本体の周方向に回転自在にルー
    ズフランジが装着されていて、このルーズフランジが、
    管本体端部に設けられたフレア部と、前記管本体の壁面
    から外側に突出して形成されたビード部とによって管本
    体の管軸方向への動きが抑止されており、かつ、管本体
    内面から前記フレア部の端面にかけて樹脂ライニング層
    が形成されているルーズフランジ付き内面樹脂ライニン
    グ管の製造方法であって、管端にフレア部を有し、管本
    体にルーズフランジが装着された金属管を一方の成形型
    として使用し、この金属管に他方の成形型をセットし
    て、金属管内面と他方の成形型との間に管本体内面から
    フレア部端面にかけて樹脂ライニング層形成用キャビテ
    ィを形成し、かつ、ルーズフランジをフレア部に略沿う
    ルーズフランジ配置位置に配置した状態で、ビード部形
    成位置以外の前記キャビティに対応する管本体外周面を
    補強部材で補強したのち、補強部材の補強がない時、管
    本体が塑性変形可能な圧力で前記キャビティ内に樹脂を
    射出することを特徴とするルーズフランジ付き内面樹脂
    ライニング管の製造方法。
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