JPH0715615A - ディスプレイ装置 - Google Patents

ディスプレイ装置

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JPH0715615A
JPH0715615A JP18204493A JP18204493A JPH0715615A JP H0715615 A JPH0715615 A JP H0715615A JP 18204493 A JP18204493 A JP 18204493A JP 18204493 A JP18204493 A JP 18204493A JP H0715615 A JPH0715615 A JP H0715615A
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Shinji Teraoka
信二 寺岡
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アスペクト比16:9の表示画面にアスペク
ト比4:3の映像を表示させる際に、表示画面の中央部
及び左右端部双方で映像のアスペクト比をほぼ4:3に
保つことできるディスプレイ装置を提供する。 【構成】 水平出力回路によって水平偏向を調整するこ
とにより、表示画面上の単位時間当たりの水平方向の表
示サイズを、水平方向中央部に対し相対的に左右端部に
近付くに従って拡大させ、さらに、垂直偏向回路によっ
て垂直偏向を調整することにより、表示画面上の単位時
間当たりの垂直方向の表示サイズを、水平方向中央部に
対し相対的に左右端部に近付くに従って拡大させて表示
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アスペクト比16:9
の表示画面を有するディスプレイ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近になって、ハイビジョン放送等、従
来のアスペクト比4:3の映像と比較してより臨場感の
得られるアスペクト比16:9の映像が登場し、普及し
つつある。これに伴って、アスペクト比16:9の表示
画面を有するディスプレイ装置が商品化され、このアス
ペクト比16:9の表示画面を有するディスプレイ装置
にアスペクト比16:9の映像信号を表示させたり、従
来のアスペクト比4:3の映像信号を表示させたりする
ことが行われるようになってきた。
【0003】従来、アスペクト比16:9の表示画面を
有するディスプレイ装置にアスペクト比4:3の映像信
号を表示させる場合には、アスペクト比16:9の表示
画面に対し、垂直方向ではフルに表示し、水平方向では
左右に映像を表示しない部分を残し、映像のアスペクト
比を4:3に保った状態で表示画面の水平方向ほぼ中央
部に表示させたり、アスペクト比16:9の表示画面に
対し、水平方向ではフルに表示し、垂直方向では上下の
一部分の映像を欠落させて、映像のアスペクト比を4:
3に保った状態で表示画面全体に表示させたり、あるい
は、アスペクト比16:9の表示画面に対し、水平方向
及び垂直方向共にフルに表示し、映像のアスペクト比
4:3を保たず、垂直方向に縮み、水平方向に伸びた映
像を表示させたりしていた。
【0004】このような表示方法では、映像表示画面が
小さくなってしまったり、映像が表示される部分と表示
されない部分との境界でラスタ歪が目立ったり、映像が
表示される部分と表示されない部分との間に表示画面上
の輝度差(焼き付き)が生じたり、あるいは、垂直方向
上下の一部分の映像が欠落してその部分の映像を見るこ
とができなかったり、さらには、映像のアスペクト比が
4:3を保たないと、垂直方向に縮み、水平方向に伸び
た映像となり、歪んだ映像となるという問題点があっ
た。
【0005】そこで、本出願人は、これらの問題点を解
決するため、特願平4−255871号により、図4
(A)に示すクロスハッチ信号の表示例より分かるよう
に、アスペクト比16:9の表示画面を有するディスプ
レイ装置の表示画面にアスペクト比4:3の映像を表示
させる際に、水平方向の表示サイズを、表示画面の水平
方向中央部に対し相対的に左右端部に近付くに従って拡
大させることにより、アスペクト比4:3の映像をアス
ペクト比16:9の表示画面に略一致させて表示する方
法を提案した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記先
願で示されている表示方法によれば、アスペクト比4:
3の映像を表示画面全体に、映像の一部を欠くことなく
表示することができ、また、表示画面の中央部での映像
のアスペクト比はほぼ4:3に保つことができるので、
前述した従来の表示方法の種々の問題点は良好に解決さ
れるのであるが、図4(B)に示すモノスコープ信号の
表示例より分かるように、表示画面の左右端部において
映像のアスペクト比は4:3ではなく、横長に表示され
るという問題点があった。
【0007】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、アスペクト比16:9の表示画面にアスペ
クト比4:3の映像を表示させる際に、表示画面の中央
部及び左右端部双方で映像のアスペクト比をほぼ4:3
に保つことできるディスプレイ装置を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、アスペクト比16:9の
表示画面を有するディスプレイ装置において、前記表示
画面にアスペクト比4:3の映像を表示させる際に、水
平方向の表示サイズを、前記表示画面の水平方向中央部
に対し相対的に左右端部に近付くに従って拡大させる第
1の手段と、前記表示画面にアスペクト比4:3の映像
を表示させる際に、垂直方向の表示サイズを、前記表示
画面の水平方向中央部に対し相対的に左右端部に近付く
に従って拡大させる第2の手段とを備え、前記第1の手
段及び前記第2の手段によって、前記アスペクト比4:
3の映像を前記アスペクト比16:9の表示画面に略一
致させて表示することを特徴とするディスプレイ装置を
提供するものである。
【0009】
【実施例】以下、本発明のディスプレイ装置について、
添付図面を参照して説明する。図1は本発明のディスプ
レイ装置で用いる表示方法を実現するための一実施例を
示す回路図、図2は本発明のディスプレイ装置を説明す
るための波形図、図3は本発明のディスプレイ装置で用
いる表示方法を示す図である。
【0010】まず、本発明のディスプレイ装置で用いる
表示方法について説明する。本発明のディスプレイ装置
で用いる表示方法は、図3(A)に示すクロスハッチ信
号の表示例より分かるように、アスペクト比16:9の
表示画面を有するディスプレイ装置に、アスペクト比
4:3の映像信号を表示させる際に、表示画面上の単位
時間当たりの水平方向の表示サイズを、水平方向中央部
に対し相対的に左右端部に近付くに従って拡大させると
共に、表示画面上の単位時間当たりの垂直方向の表示サ
イズを、水平方向中央部に対し相対的に左右端部に近付
くに従って拡大させて表示するものである。この場合、
図3(B)に示すモノスコープ信号の表示例のように、
表示画面の中央部及び左右端部双方で映像のアスペクト
比はほぼ4:3に保たれる。
【0011】次に、図1を用いて上記した本発明の表示
方法を実現するための一実施例の回路構成について説明
する。なお、本実施例は、画像表示装置として陰極線管
を用いた場合を示しており、図1において、(A)は表
示画面上の単位時間当たりの水平方向の表示サイズを、
水平方向中央部に対し相対的に左右端部に近付くに従っ
て拡大させるための回路構成であり、(B)は表示画面
上の単位時間当たりの垂直方向の表示サイズを、水平方
向中央部に対し相対的に左右端部に近付くに従って拡大
させるための回路構成である。
【0012】図1(A)において、水平出力トランジス
タ1,ダンパーダイオード2,共振コンデンサ3,水平
偏向コイル4,S字補正コンデンサ5,フライバックト
ランス(または水平出力トランス)6よりなる水平出力
回路に、新たに、S字補正コンデンサ5と並列にS字補
正コンデンサ7と、S字補正コンデンサ7の導通・非導
通を切り換えるためのスイッチ8を設ける。そして、ス
イッチ8をオフ(切断)し、トランス6に印加する電源
電圧Vccを適度に選択することにより、アスペクト比
4:3の映像を水平方向及び垂直方向共にフルに表示さ
せた時に、S字補正コンデンサ5の容量を表示画面上に
おける表示サイズが水平方向で一定となるように選ぶ。
さらに、スイッチ8をオン(投入)し、水平方向の表示
範囲が表示画面と略一致するように電源電圧Vccを増加
させる。スイッチ8がオンすると、S字補正コンデンサ
5とS字補正コンデンサ7との合成容量によりS字補正
コンデンサの容量が増大し、水平偏向コイル4に流れる
水平偏向電流は、図2(A)に実線で示すように、表示
画面上の左右端部ほど電子ビームの走査速度が上昇する
よう変調され、水平方向の表示サイズは左右端部ほど拡
大する。
【0013】また、図1(B)において、垂直出力段1
1,垂直偏向コイル12,結合コンデンサ17,検出抵
抗18は周知の垂直偏向回路を構成しており、この垂直
偏向回路に新たに、可飽和リアクタ13,可変コイル1
4,ダンピング抵抗15,チューニングコンデンサ1
6,スイッチ19を設け、可飽和リアクタ13の一方の
巻線の一方の端子に図示のような水平(H)周期の負極
性のパルスを印加する。なお、これはカラーテレビジョ
ン受像機で一般的に用いられる上下糸巻歪補正を可飽和
リアクタで行う方法と同様であり、水平変調の位相を上
下糸巻歪補正に対して180°変化させたものである。
これにより、垂直偏向コイル12に流れる垂直偏向電流
は、図2(B)に示すように、表示画面上の単位時間当
たりの垂直方向の表示サイズは、水平方向中央部に対し
相対的に左右端部に近付くに従って拡大するように変調
される。
【0014】本実施例では、図1(A)の構成において
は、S字補正コンデンサ5とS字補正コンデンサ7を並
列に接続し、スイッチ8のオン・オフによりS字補正コ
ンデンサの容量を変えることにより、アスペクト比4:
3の映像を水平方向及び垂直方向共にフルに表示させる
(水平方向の表示サイズは一定)表示方法と図3に示す
水平方向の表示サイズを左右端部ほど拡大させる表示方
法を実現するよう構成しているが、水平方向の表示サイ
ズを左右端部ほど拡大させる表示方法のみでよいのであ
れば、S字補正コンデンサの容量を予めその表示方法に
最適な容量値(S字補正コンデンサ5とS字補正コンデ
ンサ7との合成容量に相当)に選べばよい。また、図1
(B)の構成においても、スイッチ19をオフとすれ
ば、可飽和リアクタ13,可変コイル14,ダンピング
抵抗15,チューニングコンデンサ16による変調作用
をオフとすることができるので、表示画面上の単位時間
当たりの垂直方向の表示サイズを一定とすることがで
き、よって、表示画面上の単位時間当たりの垂直方向の
表示サイズを一定とする表示方法と水平方向中央部に対
し相対的に左右端部に近付くに従って拡大する表示方法
とを選択できる。
【0015】さらに、上記した本実施例では、水平出力
回路によって水平偏向を調整することにより、表示画面
上の単位時間当たりの水平方向の表示サイズを、水平方
向中央部に対し相対的に左右端部に近付くに従って拡大
させ、さらに、垂直偏向回路によって垂直偏向を調整す
ることにより、表示画面上の単位時間当たりの垂直方向
の表示サイズを、水平方向中央部に対し相対的に左右端
部に近付くに従って拡大させているが、本発明はこれに
限定されず、デジタル信号処理回路を用いて表示させる
映像信号の時間軸を変調させることにより上記した表示
方法を実現してもよい。
【0016】ところで、本発明による図3(A)に示す
クロスハッチ信号の表示例によると、左右端部では映像
がかなり歪むことになるが、映像情報の重要な内容は表
示画面における内側の80%程度の表示範囲にあると考
えられ、本発明では表示画面の中央部では映像のアスペ
クト比はほぼ4:3に保たれるので、実際の映像を表示
した際には映像の歪はほとんど目立たない。また、本発
明による表示方法によれば、左右端部では拡大された映
像が表示されることになるので、中央部が遠くにあるよ
うな遠近感が視覚上現れるという効果もある。本発明の
ディスプレイ装置は、画像表示装置として陰極線管を用
いた場合のみに限定されず、液晶表示装置,プラズマデ
ィスプレイ等の画像表示装置を用いた場合にも応用でき
る。本発明は、上述した本実施例に限定されることはな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更可
能であることは勿論である。
【0017】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のデ
ィスプレイ装置は、アスペクト比16:9の表示画面を
有するディスプレイ装置において、表示画面にアスペク
ト比4:3の映像を表示させる際に、水平方向の表示サ
イズを、表示画面の水平方向中央部に対し相対的に左右
端部に近付くに従って拡大させると共に、垂直方向の表
示サイズを、表示画面の水平方向中央部に対し相対的に
左右端部に近付くに従って拡大させることにより、アス
ペクト比4:3の映像をアスペクト比16:9の表示画
面に略一致させて表示するよう構成したので、アスペク
ト比4:3の映像を表示画面全体に、表示画面の中央部
及び左右端部双方で映像のアスペクト比をほぼ4:3に
保つことできるので、従来の表示方法の問題点は良好に
解決される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いる表示方法を実現するための一実
施例を示す回路図である。
【図2】本発明を説明するための波形図である。
【図3】本発明で用いる表示方法を示す図である。
【図4】従来の表示方法を示す図である。
【符号の説明】
1 水平出力トランジスタ 2 ダンパーダイオード 3 共振コンデンサ 4 水平偏向コイル 5,7 S字補正コンデンサ 6 フライバックトランス(水平出力トランス) 8,19 スイッチ 11 垂直出力段 12 垂直偏向コイル 13 可飽和リアクタ 14 可変コイル 15 ダンピング抵抗 16 チューニングコンデンサ 17 結合コンデンサ 18 検出抵抗

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アスペクト比16:9の表示画面を有する
    ディスプレイ装置において、 前記表示画面にアスペクト比4:3の映像を表示させる
    際に、水平方向の表示サイズを、前記表示画面の水平方
    向中央部に対し相対的に左右端部に近付くに従って拡大
    させる第1の手段と、 前記表示画面にアスペクト比4:3の映像を表示させる
    際に、垂直方向の表示サイズを、前記表示画面の水平方
    向中央部に対し相対的に左右端部に近付くに従って拡大
    させる第2の手段とを備え、 前記第1の手段及び前記第2の手段によって、前記アス
    ペクト比4:3の映像を前記アスペクト比16:9の表
    示画面に略一致させて表示することを特徴とするディス
    プレイ装置。
JP18204493A 1993-06-28 1993-06-28 ディスプレイ装置 Expired - Lifetime JP2888268B2 (ja)

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