JP3045128B2 - ディスプレイ装置 - Google Patents

ディスプレイ装置

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JP3045128B2
JP3045128B2 JP33247197A JP33247197A JP3045128B2 JP 3045128 B2 JP3045128 B2 JP 3045128B2 JP 33247197 A JP33247197 A JP 33247197A JP 33247197 A JP33247197 A JP 33247197A JP 3045128 B2 JP3045128 B2 JP 3045128B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アスペクト比1
6:9の表示画面を有するディスプレイ装置及びアスペ
クト比4:3の表示画面を有するディスプレイ装置に係
り、特に、これらのディスプレイ装置の表示画面のアス
ペクト比とは異なるアスペクト比の映像を表示させる方
法を改良したディスプレイ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近になって、ハイビジョン放送等、従
来のアスペクト比4:3の映像と比較してより臨場感の
得られるアスペクト比16:9の映像が登場し、普及し
つつある。これに伴って、アスペクト比16:9の表示
画面を有するディスプレイ装置が商品化され、このアス
ペクト比16:9の表示画面を有するディスプレイ装置
にアスペクト比16:9の映像信号を表示させたり、従
来のアスペクト比4:3の映像信号を表示させたりする
ことが行われている。また、従来のアスペクト比4:3
の表示画面を有するディスプレイ装置にアスペクト比1
6:9の映像信号を表示させたりすることも行われてい
る。このように、アスペクト比16:9の映像の登場に
より、ディスプレイ装置の表示画面のアスペクト比とは
異なるアスペクト比の映像を表示させることが行われる
ようになってきた。
【0003】まず、アスペクト比16:9の表示画面を
有するディスプレイ装置にアスペクト比4:3の映像信
号を表示させる場合は、次の(1)〜(3)に示す表示
方法がとられていた。 (1)図23(A)に示すように、アスペクト比16:
9の表示画面に対し、垂直方向ではフルに表示し、水平
方向では左右に映像を表示しない部分を残し、映像のア
スペクト比を4:3に保った状態で表示画面の水平方向
ほぼ中央部に表示させる方法。この場合、アスペクト比
4:3の映像をアスペクト比16:9の表示画面に表示
するには、電子ビームを図示の斜線の範囲で水平偏向さ
せるか、あるいは映像信号を時間軸圧縮することにより
実現する。 (2)図23(B)に示すように、アスペクト比16:
9の表示画面に対し、水平方向ではフルに表示し、垂直
方向では上下の一部分の映像を欠落させて、映像のアス
ペクト比を4:3に保った状態で表示画面全体に表示さ
せる方法。この場合、例えば電子ビームを図示の斜線の
範囲で垂直偏向させることにより実現する。 (3)図23(C)に示すように、アスペクト比16:
9の表示画面に対し、水平方向及び垂直方向共にフルに
表示し、映像のアスペクト比4:3を保たず、垂直方向
に縮み、水平方向に伸びた映像を表示させる方法。
【0004】次に、アスペクト比4:3の表示画面を有
するディスプレイ装置にアスペクト比16:9の映像信
号を表示させる場合は、次の(4)〜(6)に示す表示
方法がとられていた。 (4)図24(A)に示すように、アスペクト比4:3
の表示画面に対し、水平方向ではフルに表示し、垂直方
向では上下に映像を表示しない部分を残し、映像のアス
ペクト比を16:9に保った状態で表示画面の垂直方向
ほぼ中央部に表示させる方法。この場合、電子ビームを
図示の斜線の範囲で偏向させることにより実現する。 (5)図24(B)に示すように、アスペクト比4:3
の表示画面に対し、垂直方向ではフルに表示し、水平方
向では左右の一部分の映像を欠落させて、映像のアスペ
クト比を16:9に保った状態で表示画面全体に表示さ
せる方法。この場合、例えば電子ビームを図示の斜線の
範囲で偏向させるか、あるいは映像信号を時間軸拡大す
ることにより実現する。 (6)図24(C)に示すように、アスペクト比4:3
の表示画面に対し、水平方向及び垂直方向共にフルに表
示し、映像のアスペクト比16:9を保たず、水平方向
に縮み、垂直方向に伸びた映像を表示させる方法。
【0005】なお、アスペクト比4:3の規格を満足す
るが、映像内容が上下の一部で欠けてアスペクト比1
6:9の範囲にのみある、いわゆるビスタサイズの映像
信号を表示する場合も同様に、そのまま図24(A)に
示すように表示させたり、あるいは図24(B),
(C)に示すように表示させたりすることも可能であ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した(1)〜
(6)の方法では、以下のような問題点を有する。
(1)の方法では、表示画面の一部に映像を表示させる
ことになるので、映像表示画面が小さくなってしまう。
また、映像が表示される部分と表示されない部分との境
界が画面上で直線状に現れるため、ラスタ歪が目立った
り、この表示方法を長時間用いると、画像表示装置(陰
極線管等)における映像が表示される部分と表示されな
い部分との間に表示画面上の輝度差(焼き付き)が生じ
る。(2)の方法では、垂直方向上下の一部分の映像が
欠落し、その部分の映像を見ることができない。(3)
の方法では、映像のアスペクト比が4:3を保たないの
で、垂直方向に縮み、水平方向に伸びた映像となり、歪
んだ映像となる。(4)の方法では(1)の方法と同様
に、表示画面の一部に映像を表示させることになるの
で、映像表示画面が小さくなってしまう。また、映像が
表示される部分と表示されない部分との境界が画面上で
直線状に現れるため、ラスタ歪が目立ったり、この表示
方法を長時間用いると、画像表示装置(陰極線管等)に
おける映像が表示される部分と表示されない部分との間
に表示画面上の輝度差(焼き付き)が生じる。(5)の
方法では、水平方向上下の一部分の映像が欠落し、その
部分の映像を見ることができない。(6)の方法では、
映像のアスペクト比が16:9を保たないので、垂直方
向に伸び、水平方向に縮んだ映像となり、歪んだ映像と
なる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、(1)第1のアスペクト
比の表示画面を有するディスプレイ装置において、前記
第1のアスペクト比より横幅の狭い第2のアスペクト比
の映像を前記第1のアスペクト比の表示画面に略一致さ
せて表示する表示手段と、前記第2のアスペクト比の映
像を前記表示手段によって前記第1のアスペクト比の表
示画面に略一致させた状態で、前記表示画面上における
垂直方向の表示サイズを、前記表示画面の垂直方向の中
央部においては略一定とすると共に、前記中央部を除い
た上下部においては、前記上下部の前記中央部側の端部
から前記表示画面の上下端部に至るまでの範囲で、前記
中央部に対し相対的に前記上下端部に近付くに従って連
続的に順次小さくする垂直非線形化手段とを設け、前記
垂直非線形化手段として、基準となる垂直のこぎり波信
号を発生するのこぎり波発生回路と、前記垂直のこぎり
波信号が入力される垂直ドライブ回路と、前記垂直ドラ
イブ回路の出力が入力され、垂直偏向コイルに垂直偏向
電流を流す垂直出力回路と、前記垂直出力回路の出力を
前記垂直ドライブ回路にフィードバックするフィードバ
ックループと、前記フィードバックループ中に設けら
れ、前記垂直のこぎり波信号を波形成形して垂直方向の
前記表示サイズを非線形化する波形成形回路とを備える
垂直偏向回路を用いて構成したことを特徴とするディス
プレイ装置を提供し、(2)第1のアスペクト比の表示
画面を有するディスプレイ装置において、前記第1のア
スペクト比より横幅の狭い第2のアスペクト比の映像を
前記第1のアスペクト比の表示画面に略一致させて表示
する表示手段と、前記第2のアスペクト比の映像を前記
表示手段によって前記第1のアスペクト比の表示画面に
略一致させた状態で、前記表示画面上における垂直方向
の表示サイズを、前記表示画面の垂直方向の中央部にお
いては略一定とすると共に、前記中央部を除いた上下部
においては、前記上下部の前記中央部側の端部から前記
表示画面の上下端部に至るまでの範囲で、前記中央部に
対し相対的に前記上下端部に近付くに従って連続的に順
次小さくする垂直非線形化手段とを設け、前記垂直非線
形化手段として、基準となる垂直のこぎり波信号を発生
する集積回路と、この集積回路にバスラインによって接
続され、前記垂直のこぎり波信号の波形を制御するマイ
クロコンピュータとを用いて構成したことを特徴とする
ディスプレイ装置を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明のディスプレイ装置
について、添付図面を参照して説明する。図1は従来の
技術におけるアスペクト比16:9の表示画面を有する
ディスプレイ装置にアスペクト比4:3の映像信号を表
示させる場合の問題点を解決するための第1の表示方法
を実現するための第1実施例の構成を示す回路図、図2
は従来の技術におけるアスペクト比16:9の表示画面
を有するディスプレイ装置にアスペクト比4:3の映像
信号を表示させる場合の問題点を解決するための第1の
表示方法を示す図、図3は図2に示す第1の表示方法に
おける水平方向位置と表示サイズとの関係を示す図、図
4は図1中の水平偏向コイル4に流れる水平偏向電流を
示す波形図、図5は図2に示す第1の表示方法を実現す
るための第2実施例の構成を示す回路図、図6は図5に
示す第2実施例を説明するための特性図、図7は図2に
示す第1の表示方法を実現するための第3実施例の構成
を示すブロック図、図8は図7に示す第3実施例を説明
するための波形図、図9は従来の技術におけるアスペク
ト比16:9の表示画面を有するディスプレイ装置にア
スペクト比4:3の映像信号を表示させる場合の問題点
を解決するための第2の表示方法を実現するための一実
施例の構成を示す回路図、図10は従来の技術における
アスペクト比16:9の表示画面を有するディスプレイ
装置にアスペクト比4:3の映像信号を表示させる場合
の問題点を解決するための第2の表示方法を示す図、図
11は図10に示す第2の表示方法における垂直方向位
置と表示サイズとの関係を示す図、図12は図9中の垂
直偏向コイル24に流れる垂直偏向電流を示す波形図、
図13は従来の技術におけるアスペクト比16:9の表
示画面を有するディスプレイ装置にアスペクト比4:3
の映像信号を表示させる場合の問題点を解決するための
第3の表示方法を示す図である。
【0009】さらに、図14は従来の技術におけるアス
ペクト比4:3の表示画面を有するディスプレイ装置に
アスペクト比16:9の映像信号を表示させる場合の問
題点を解決するための第1の表示方法を実現するための
一実施例の構成を示す回路図、図15は従来の技術にお
けるアスペクト比4:3の表示画面を有するディスプレ
イ装置にアスペクト比16:9の映像信号を表示させる
場合の問題点を解決するための第1の表示方法を示す
図、図16は図15に示す第1の表示方法における垂直
方向位置と表示サイズとの関係を示す図、図17は図1
4中の垂直偏向コイル34に流れる垂直偏向電流を示す
波形図、図18は従来の技術におけるアスペクト比4:
3の表示画面を有するディスプレイ装置にアスペクト比
16:9の映像信号を表示させる場合の問題点を解決す
るための第2の表示方法を実現するための一実施例の構
成を示す回路図、図19は従来の技術におけるアスペク
ト比4:3の表示画面を有するディスプレイ装置にアス
ペクト比16:9の映像信号を表示させる場合の問題点
を解決するための第2の表示方法を示す図、図20は図
19に示す第2の表示方法における水平方向位置と表示
サイズとの関係を示す図、図21は図18中の水平偏向
コイル44に流れる水平偏向電流を示す波形図、図22
は従来の技術におけるアスペクト比4:3の表示画面を
有するディスプレイ装置にアスペクト比16:9の映像
信号を表示させる場合の問題点を解決するための第3の
表示方法を示す図である。
【0010】まず、従来の技術におけるアスペクト比1
6:9の表示画面を有するディスプレイ装置にアスペク
ト比4:3の映像信号を表示させる場合の問題点を解決
するための第1〜第3の表示方法、及び、これら第1〜
第3の表示方法を実現するための実施例について、図1
〜図13に沿って詳細に説明する。
【0011】従来の技術におけるアスペクト比16:9
の表示画面を有するディスプレイ装置にアスペクト比
4:3の映像信号を表示させる場合の問題点を解決する
ための第1の表示方法は、図2(A)に示すクロスハッ
チ信号の表示例より分かるように、アスペクト比16:
9の表示画面を有するディスプレイ装置に、アスペクト
比4:3の映像信号を表示させる際に、表示画面上の水
平方向の表示サイズを、水平方向中央部に対し相対的に
左右端部に近付くに従って拡大させて表示するものであ
る。この場合、図2(B)に示すモノスコープ信号の表
示例のように、表示画面の左右端部では歪んだ映像とな
るが、表示画面の中央部では映像のアスペクト比はほぼ
4:3に保たれる。図3は表示画面上の水平方向位置と
水平方向の表示サイズ(単位時間当たりの表示長)との
関係を示している。即ち、縦軸は表示サイズ、即ち映像
の縮小,拡大を表しており、横軸上では縮小も拡大もし
ない状態(図23(C)の状態)である。この図3か
ら、表示画面上の水平方向の表示サイズは、表示画面の
中央部ではほぼ一定の状態で縮小させ、左右端部に近付
くに従って徐々に拡大させていることが分かる。このよ
うに、第1の表示方法は、水平方向中央部に対し相対的
に左右端部に近付くに従って表示サイズを拡大させるこ
とにより、アスペクト比4:3の映像をアスペクト比1
6:9の表示画面に略一致させて表示するものである。
【0012】ここで、図1を用いて上記した第1の表示
方法を実現するための第1実施例の回路構成について説
明する。第1実施例は、画像表示装置として陰極線管を
用いた場合を示す。水平出力トランジスタ1,ダンパー
ダイオード2,共振コンデンサ3,水平偏向コイル4,
S字補正コンデンサ5,フライバックトランス(または
水平出力トランス)6よりなる水平偏向出力回路に、新
たに、S字補正コンデンサ5と並列にS字補正コンデン
サ7と、S字補正コンデンサ7の導通・非導通を切り換
えるためのスイッチ8を設ける。図1において、スイッ
チ8をオフ(切断)し、トランス6に印加する電源電圧
Vccを適度に選択することにより、映像を図23(C)
に示すように表示させた時に、S字補正コンデンサ5の
容量を表示画面上における表示サイズが水平方向で一定
となるように選ぶ。そして、図2に示すように表示させ
る場合は、スイッチ8をオン(投入)し、水平方向の表
示範囲が表示画面と略一致するように電源電圧Vccを増
加させる。スイッチ8がオンすると、S字補正コンデン
サ5とS字補正コンデンサ7との合成容量によりS字補
正コンデンサの容量が増大し、水平偏向コイル4に流れ
る水平偏向電流は、図4に実線で示すように、表示画面
上の左右端部ほど電子ビームの走査速度が上昇するよう
変調され、水平方向の表示サイズは左右端部ほど拡大す
る。
【0013】本実施例では、S字補正コンデンサ5とS
字補正コンデンサ7を並列に接続し、スイッチ8のオン
・オフによりS字補正コンデンサの容量を変えることに
より、図23(C)に示す表示方法と図2に示す表示方
法を実現するよう構成しているが、図2に示す表示方法
のみでよいのであれば、S字補正コンデンサの容量を予
め図2に示す表示方法に最適な容量値(S字補正コンデ
ンサ5とS字補正コンデンサ7との合成容量に相当)に
選べばよい。さらに、3つのS字補正コンデンサを並列
接続し、これら3つのコンデンサを適宜に選択して、図
23(A),23(C),図2の3つの表示方法を選択
するよう構成することもできる。
【0014】次に、図5を用いて上記した第1の表示方
法を実現するための第2実施例の回路構成について説明
する。第2実施例も、画像表示装置として陰極線管を用
いた場合である。水平出力トランジスタ1,ダンパーダ
イオード2,共振コンデンサ3,水平偏向コイル4,S
字補正コンデンサ5,フライバックトランス(または水
平出力トランス)6よりなる水平偏向出力回路に、新た
に、水平偏向コイル4とS字補正コンデンサ5との間に
直列に可飽和形コイル9を設ける。可飽和形コイル9
は、図6に示すように、流す電流(I)に従ってインダ
クタンス(L)が低下する特性を有するものである。こ
の可飽和形コイル9には水平偏向電流が流れるが、表示
画面中央部の電流が小さい期間では大きなインダクタン
ス値となり、表示画面左右端部の電流が大きい期間では
小さなインダクタンス値となる。そのため、表示画面の
中央部では電流の変化は抑えられ、左右端部では電流変
化が大きくなる。その結果、水平方向の表示サイズは表
示画面の中央部に対し、左右端部に近付くに従って拡大
する。なお、本実施例でも、可飽和形コイル9と並列に
スイッチを設け、このスイッチのオン・オフにより画面
上の表示方法を切り換えるようにしてもよい。
【0015】さらに、図7を用いて上記した第1の表示
方法を実現するための第3実施例の構成について説明す
る。第3実施例は、水平偏向出力回路による水平方向の
表示サイズは一定とし、表示させる映像信号の時間軸を
変調させて、水平方向の中央部で時間軸圧縮させ、左右
端部で時間軸伸長させることにより、第1の表示方法を
実現するものである。図7において、スイッチ11は入
力する映像信号をラインメモリ12,13に選択的に供
給する。スイッチ11に入力する映像信号は、図8
(A)に示すようなY(輝度)信号、または色差信号R
−Y,B−Yである(従って、実際には図7に示す回路
が3系統必要となる)。スイッチ11を水平ライン毎に
切り換え、図8(B)に示す周波数一定の書き込みクロ
ックによって映像信号をラインメモリ12,13に書き
込む。この書き込みクロックとしては例えば色副搬送波
の4倍の周波数のクロック(4fscクロック)を用い
る。そして、スイッチ11と逆動作するスイッチ14を
水平ライン毎に切り換え、図8(C)に示すような、1
水平周期の初めと終わりで周波数を低く、中間部で周波
数を高くFM変調した読み出しクロックによって、ライ
ンメモリ12,13に書き込まれた映像信号を読み出
す。これにより、第1,第2実施例と同様に水平方向の
表示サイズを図3に示すような特性とすることができ
る。なお、クロックの周波数を可変する手段としては本
実施例のようなデジタル的手段ではなく、CCDを用い
たアナログ的手段も可能である。
【0016】従来の技術におけるアスペクト比16:9
の表示画面を有するディスプレイ装置にアスペクト比
4:3の映像信号を表示させる場合の問題点を解決する
ための第2の表示方法は、図10に示すクロスハッチ信
号の表示例より分かるように、アスペクト比16:9の
表示画面を有するディスプレイ装置に、アスペクト比
4:3の映像信号を表示させる際に、表示画面上の垂直
方向の表示サイズを、垂直方向中央部に対し相対的に上
下端部に近付くに従って縮小させて表示するものであ
る。この場合は、表示画面の上下端部では歪んだ映像と
なるが、表示画面の中央部では映像のアスペクト比はほ
ぼ4:3に保たれる。図11は表示画面上の垂直方向位
置と垂直方向の表示サイズ(単位時間当たりの表示長)
との関係を示している。即ち、縦軸は表示サイズ、即ち
映像の縮小,拡大を表しており、横軸上では縮小も拡大
もしない状態(図23(C)の状態)である。この図1
1から、表示画面上の垂直方向の表示サイズは、表示画
面の垂直方向中央部ではほぼ一定の状態で拡大させ、上
下端部へと近付くに従って徐々に縮小させていることが
分かる。このように、第2の表示方法は、垂直方向中央
部に対し相対的に上下端部ほど表示サイズを縮小させる
ことにより、アスペクト比4:3の映像をアスペクト比
16:9の表示画面に略一致させて表示するものであ
る。
【0017】ここで、図9を用いて上記した第2の表示
方法を実現するための一実施例の回路構成について説明
する。この実施例は、画像表示装置として陰極線管を用
いた場合を示す。基準のこぎり波発生回路21,垂直ド
ライブ回路22,垂直出力回路23,垂直偏向コイル2
4,交流成分検出回路25,直流成分検出回路26より
構成される垂直偏向回路に、新たに、直線性補正回路2
7を加える。図9において、基準のこぎり波発生回路2
1は垂直同期信号が入力されて、のこぎり波を出力す
る。こののこぎり波は垂直ドライブ回路22に入力さ
れ、垂直ドライブ回路22の出力は垂直出力回路23に
入力される。垂直出力回路23の出力電圧の直流成分は
直流成分検出回路26によって垂直ドライブ回路22に
フィードバック信号として供給され、垂直出力回路23
の出力電流の交流成分は交流成分検出回路25によって
垂直ドライブ回路22にフィードバック信号として供給
される。
【0018】ここでは、ダイオード及び抵抗より構成さ
れる直線性補正回路27のダイオードの働きによって、
交流成分検出回路25によって検出される波形は、のこ
ぎり波の上下をスライスしたような波形となる。これに
よって、垂直偏向コイル24に流れる垂直偏向電流は、
図12に実線で示すように、表示画面の上下端部ほど電
子ビームの走査速度が減少するよう変調され、垂直方向
の表示サイズは上下端部ほど縮小する。図9に示す構成
では、フィードバックループ中に波形成形回路である直
線性補正回路27を設けているので安定性がよく、しか
も、垂直出力回路23の出力電流の交流成分のフィード
バックループ中に直線性補正回路27を設けているの
で、映像の垂直位置(垂直のセンター)に影響を与える
ことなく、のこぎり波の波形成形を行うことが可能とな
る。
【0019】なお、他の実施例として次のように構成す
ることもできる。集積回路を用いて垂直基準のこぎり波
を生成し、制御データによりその波形を任意に変えるこ
とができるような場合には、マイクロコンピュータとそ
の集積回路をバスラインによって接続し、そのマイクロ
コンピュータによって垂直偏向電流の波形を制御する、
いわゆるバスコントロールによって、図12に示すよう
な垂直偏向電流を生成してもよい。この場合には、表示
サイズを連続的に可変する際の可変の程度を簡単に制御
することができる。さらに、第1の表示方法の第3実施
例のように、映像信号をメモリ(フレームメモリ)に書
き込み、時間軸変調させて読み出すことにより、図11
に示す特性とすることも可能である。
【0020】従来の技術におけるアスペクト比16:9
の表示画面を有するディスプレイ装置にアスペクト比
4:3の映像信号を表示させる場合の問題点を解決する
ための第3の表示方法は、図13に示すクロスハッチ信
号の表示例より分かるように、アスペクト比16:9の
表示画面を有するディスプレイ装置に、アスペクト比
4:3の映像信号を表示させる際に、表示画面上の水平
方向の表示サイズを、水平方向中央部に対し相対的に左
右端部に近付くに従って拡大させると共に、表示画面上
の垂直方向の表示サイズを、垂直方向中央部に対し相対
的に上下端部に近付くに従って縮小させて表示するもの
である。これは、上述した図1,図5あるいは図7に示
す第1の表示方法を実現するための回路と図9に示す第
2の表示方法を実現するための回路とを組み合わせれば
よい。なお、従来の技術におけるアスペクト比16:9
の表示画面を有するディスプレイ装置にアスペクト比
4:3の映像信号を表示させる場合の問題点を解決する
ための第1の表示方法や第2の表示方法、第3の表示方
法は、図23に示す従来の表示方法と組み合わせること
も可能であり、従来の技術の問題点を緩和することがで
きる。
【0021】ところで、本発明による図2,図10,図
13に示すクロスハッチ信号の表示例によると、左右あ
るいは上下端部では映像がかなり歪むことになるが、映
像情報の重要な内容は表示画面における内側の80%程
度の表示範囲にあると考えられ、本発明では表示画面の
中央部では映像のアスペクト比はほぼ4:3に保たれる
ので、実際の映像を表示した際には映像の歪はほとんど
目立たない。また、第1の表示方法のように、表示画面
上の水平方向の表示サイズを、水平方向中央部に対し相
対的に左右端部に近付くに従って拡大させると、左右端
部では拡大された映像が表示されることになるので、中
央部が遠くにあるような遠近感が視覚上現れるという効
果もある。
【0022】次に、従来の技術におけるアスペクト比
4:3の表示画面を有するディスプレイ装置にアスペク
ト比16:9の映像信号を表示させる場合の問題点を解
決するための第1〜第3の表示方法、及び、これら第1
〜第3の表示方法を実現するための実施例について、図
14〜図22に沿って詳細に説明する。
【0023】従来の技術におけるアスペクト比4:3の
表示画面を有するディスプレイ装置にアスペクト比1
6:9の映像信号を表示させる場合の問題点を解決する
ための第1の表示方法は、図15に示すクロスハッチ信
号の表示例より分かるように、アスペクト比4:3の表
示画面を有するディスプレイ装置に、アスペクト比1
6:9の映像信号を表示させる際に、表示画面上の垂直
方向の表示サイズを、垂直方向中央部に対し相対的に上
下端部に近付くに従って拡大させて表示するものであ
る。この場合、表示画面の上下端部では歪んだ映像とな
るが、表示画面の中央部では映像のアスペクト比はほぼ
16:9に保たれる。図16は表示画面上の垂直方向位
置と垂直方向の表示サイズ(単位時間当たりの表示長)
との関係を示している。即ち、縦軸は表示サイズ、即ち
映像の縮小,拡大を表しており、横軸上では縮小も拡大
もしない状態(図24(C)の状態)である。この図1
6から、表示画面上の垂直方向の表示サイズは、表示画
面の中央部ではほぼ一定の状態で縮小させ、上下端部に
近付くに従って徐々に拡大させていることが分かる。こ
のように、第1の表示方法は、垂直方向中央部に対し相
対的に上下端部に近付くに従って表示サイズを拡大させ
ることにより、アスペクト比16:9の映像をアスペク
ト比4:3の表示画面に略一致させて表示するものであ
る。
【0024】ここで、図14を用いて上記した第1の表
示方法を実現するための一実施例の回路構成について説
明する。この実施例は、画像表示装置として陰極線管を
用いた場合を示す。本実施例は、上述した従来の技術に
おけるアスペクト比16:9の表示画面を有するディス
プレイ装置にアスペクト比4:3の映像信号を表示させ
る場合の問題点を解決するための図10に示す第2の表
示方法を実現するための図9に示す構成と同様、垂直偏
向回路によって実現するものである。ここでは、垂直偏
向回路は、基準のこぎり波発生回路31,垂直ドライブ
回路32,垂直出力回路33,垂直偏向コイル34,偏
向電流検出用抵抗35,2つの直線性補正回路36及び
37を備えて構成されている。なお、直線性補正回路3
6は直流成分検出回路でもある。
【0025】ところで、陰極線管では電子ビームの偏向
中心点と陰極線管管面の曲率とが一致しておらず、陰極
線管管面は平面に近いため、偏向コイルに流す電流を直
線的な時間変化をさせると管面の中央部に対し端部に近
付くに従って拡大した表示となる。そこで、通常の表示
状態においては、管面での表示サイズの直線性を一定と
するように、垂直偏向電流には図17に破線で示すよう
に走査期間の始まりと終わりの部分で時間変化を小さく
する特性を持たせている。図14に示す本実施例の垂直
偏向回路では、図16に示す表示特性を持たせるため
に、例えば直線性補正回路36を構成するコンデンサの
容量を変更し、かつ、直線性補正回路37を構成する分
割抵抗の分割比を変更することにより直線性補正回路3
6,37による補正量を減らし、垂直偏向コイル34に
流れる垂直偏向電流を図17に実線で示すように直線に
近付けることにより実現する。
【0026】従来の技術におけるアスペクト比4:3の
表示画面を有するディスプレイ装置にアスペクト比1
6:9の映像信号を表示させる場合の問題点を解決する
ための第2の表示方法は、図19に示すクロスハッチ信
号の表示例より分かるように、アスペクト比4:3の表
示画面を有するディスプレイ装置に、アスペクト比1
6:9の映像信号を表示させる際に、表示画面上の水平
方向の表示サイズを、水平方向中央部に対し相対的に左
右端部に近付くに従って縮小させて表示するものであ
る。この場合、表示画面の左右端部では歪んだ映像とな
るが、表示画面の中央部では映像のアスペクト比はほぼ
16:9に保たれる。図20は表示画面上の水平方向位
置と水平方向の表示サイズ(単位時間当たりの表示長)
との関係を示している。即ち、縦軸は表示サイズ、即ち
映像の縮小,拡大を表しており、横軸上では縮小も拡大
もしない状態(図24(C)の状態)である。この図2
0から、表示画面上の水平方向の表示サイズは、表示画
面の中央部ではほぼ一定の状態で拡大させ、上下端部に
近付くに従って徐々に縮小させていることが分かる。こ
のように、第2の表示方法は、水平方向中央部に対し相
対的に左右端部に近付くに従って表示サイズを縮小させ
ることにより、アスペクト比16:9の映像をアスペク
ト比4:3の表示画面に略一致させて表示するものであ
る。
【0027】ここで、図18を用いて上記した第2の表
示方法を実現するための一実施例の回路構成について説
明する。この実施例は、画像表示装置として陰極線管を
用いた場合を示す。本実施例は、上述した従来の技術に
おけるアスペクト比16:9の表示画面を有するディス
プレイ装置にアスペクト比4:3の映像信号を表示させ
る場合の問題点を解決するための図2に示す第1の表示
方法を実現するための図1に示す構成と同様、水平偏向
出力回路によって実現するものである。ここでは、水平
偏向出力回路は、水平出力トランジスタ41,ダンパー
ダイオード42,共振コンデンサ43,水平偏向コイル
44,S字補正コンデンサ45,フライバックトランス
(または水平出力トランス)46,S字補正コンデンサ
47,S字補正コンデンサ47の導通・非導通を切り換
えるためのスイッチ48より構成され、S字補正コンデ
ンサがスイッチ48を介して2個並列に接続されるよう
にしたものである。
【0028】ところで、前述のように、偏向コイルに直
線的に時間変化する電流を流した場合、管面の中央部に
対して端部に近付くに従って拡大した表示となる。そこ
で、通常の表示状態においては、管面での表示サイズの
直線性が一定となるように、水平偏向電流には図21に
破線で示すように走査期間の始まりと終わりの部分で時
間変化を小さくする特性を持たせている。図18におい
て、スイッチ48をオン(投入)し、トランス46に印
加する電源電圧Vccを適度に選択することにより、映像
を図24(C)に示すように表示させた時に、S字補正
コンデンサ45,47の合成容量を表示画面上における
表示サイズが水平方向で一定となるように選ぶ。そし
て、図19に示すように表示させる場合は、スイッチ4
8をオフ(切断)する。スイッチ48がオフすると、S
字補正コンデンサの容量が減少し、水平偏向コイル44
に流れる水平偏向電流は、図21に実線で示すように、
走査期間の始まりと終わりの部分で時間変化をさらに小
さくする特性となり、図19に示す表示特性を実現する
ことができる。
【0029】従来の技術におけるアスペクト比4:3の
表示画面を有するディスプレイ装置にアスペクト比1
6:9の映像信号を表示させる場合の問題点を解決する
ための第3の表示方法は、図22に示すクロスハッチ信
号の表示例より分かるように、アスペクト比4:3の表
示画面を有するディスプレイ装置に、アスペクト比1
6:9の映像信号を表示させる際に、表示画面上の垂直
方向の表示サイズを、垂直方向中央部に対し相対的に上
下端部に近付くに従って拡大させると共に、表示画面上
の水平方向の表示サイズを、水平方向中央部に対し相対
的に左右端部に近付くに従って縮小させて表示するもの
である。これは、上述した図14に示す第1の表示方法
を実現するための回路と図18に示す第2の表示方法を
実現するための回路とを組み合わせればよい。なお、従
来の技術におけるアスペクト比4:3の表示画面を有す
るディスプレイ装置にアスペクト比16:9の映像信号
を表示させる場合の問題点を解決するための第1の表示
方法や第2の表示方法、第3の表示方法は、図24で示
す従来の表示方法と組み合わせることも可能であり、従
来の技術の問題点を緩和することができる。
【0030】さらに、アスペクト比4:3の規格を満足
するが、映像内容が上下の一部で欠けて16:9の範囲
にのみある、いわゆるビスタサイズの映像信号を、垂直
方向に伸長させて映像内容全体を表示させる際にも、上
記した第1の表示方法や第2の表示方法、第3の表示方
法により同様な表示を実現することができる。
【0031】ところで、本発明による図15,図19,
図22に示すクロスハッチ信号の表示例によると、左右
あるいは上下端部では映像がかなり歪むことになるが、
映像情報の重要な内容は表示画面における内側の80%
程度の表示範囲にあると考えられ、本発明では表示画面
の中央部では映像のアスペクト比はほぼ16:9に保た
れるので、実際の映像を表示した際には映像の歪はあま
り目立たない。
【0032】以上説明した本実施例では、アスペクト比
4:3の表示画面を有するディスプレイ装置にアスペク
ト比16:9の映像信号を表示させる場合の問題点を解
決するための第1〜第3の表示方法を実現する手段とし
て、垂直偏向回路あるいは水平偏向出力回路を用いた例
について述べたが、図7と同様、記憶手段であるメモリ
を用いて第1〜第3の表示方法を実現してもよいことは
勿論である。また、本発明のアスペクト比16:9また
は4:3の表示画面を有するディスプレイ装置は、画像
表示装置として陰極線管を用いた場合にみに限定され
ず、液晶表示装置,プラズマディスプレイ,プロジェク
ションTV,プロジェクター等の画像表示装置を用いた
場合にも応用できる。さらに、表示画面のアスペクト比
が16:9で映像のアスペクト比が4:3の場合と、表
示画面のアスペクト比が4:3で映像のアスペクト比が
16:9の場合を例にして説明したが、他のアスペクト
比の表示画面あるいは映像でも本発明を応用することが
できる。さらにまた、表示画面の左側端部方向と右側端
部方向とで水平方向の表示サイズを同じ割合で変化させ
なくてもよく、上側端部方向と下側端部方向とでも垂直
方向の表示サイズを同じ割合で変化させなくてもよい。
このように、本発明は、上述した本実施例に限定される
ことはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種
々変更可能であることは勿論である。
【0033】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明は、
第1のアスペクト比(例えば、16:9)の表示画面を
有するディスプレイ装置において、第1のアスペクト比
より横幅の狭い第2のアスペクト比(例えば、4:3)
の映像を第1のアスペクト比の表示画面に略一致させて
表示する表示手段と、第2のアスペクト比の映像を表示
手段によって第1のアスペクト比の表示画面に略一致さ
せた状態で、表示画面上における垂直方向の表示サイズ
を、表示画面の垂直方向の中央部においては略一定とす
ると共に、中央部を除いた上下部においては、上下部の
中央部側の端部から表示画面の上下端部に至るまでの範
囲で、中央部に対し相対的に上下端部に近付くに従って
連続的に順次小さくする垂直非線形化手段とを設けて構
成したので、第2のアスペクト比の映像を表示画面全体
に、映像の一部を欠くことなく表示することができる。
また、表示画面の中央部での映像のアスペクト比をほぼ
第2のアスペクト比に保つことができる(即ち、真円度
を保つことができる)と共に、中央部と上下部との境界
がほとんど目立つことがなく、全体としても違和感のほ
とんどない映像とすることができる。よって、従来の表
示方法の問題点は良好に解決される。
【0034】さらに、垂直非線形化手段として、基準と
なる垂直のこぎり波信号を発生するのこぎり波発生回路
と、垂直のこぎり波信号が入力される垂直ドライブ回路
と、垂直ドライブ回路の出力が入力され、垂直偏向コイ
ルに垂直偏向電流を流す垂直出力回路と、垂直出力回路
の出力を垂直ドライブ回路にフィードバックするフィー
ドバックループと、このフィードバックループ中に設け
られ、垂直のこぎり波信号を波形成形して垂直方向の表
示サイズを非線形化する波形成形回路とを備える垂直偏
向回路を用いて構成したり、基準となる垂直のこぎり波
信号を発生する集積回路と、この集積回路にバスライン
によって接続され、垂直のこぎり波信号の波形を制御す
るマイクロコンピュータとを用いて構成したので、デジ
タル信号処理によるものに比べて低コストでかつ簡単
に、表示サイズを連続的に順次小さくすることが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】アスペクト比16:9の表示画面を有するディ
スプレイ装置にアスペクト比4:3の映像信号を表示さ
せる場合の問題点を解決するための第1の表示方法を実
現するための第1実施例の構成を示す回路図である。
【図2】アスペクト比16:9の表示画面を有するディ
スプレイ装置にアスペクト比4:3の映像信号を表示さ
せる場合の問題点を解決するための第1の表示方法を示
す図である。
【図3】図2に示す第1の表示方法における水平方向位
置と表示サイズとの関係を示す図である。
【図4】図1中の水平偏向コイル4に流れる水平偏向電
流を示す波形図である。
【図5】図2に示す第1の表示方法を実現するための第
2実施例の構成を示す回路図である。
【図6】図5に示す第2実施例を説明するための特性図
である。
【図7】図2に示す第1の表示方法を実現するための第
3実施例の構成を示すブロック図である。
【図8】図7に示す第3実施例を説明するための波形図
である。
【図9】アスペクト比16:9の表示画面を有するディ
スプレイ装置にアスペクト比4:3の映像信号を表示さ
せる場合の問題点を解決するための第2の表示方法を実
現するための一実施例の構成を示す回路図である。
【図10】アスペクト比16:9の表示画面を有するデ
ィスプレイ装置にアスペクト比4:3の映像信号を表示
させる場合の問題点を解決するための第2の表示方法を
示す図である。
【図11】図10に示す第2の表示方法における垂直方
向位置と表示サイズとの関係を示す図である。
【図12】図9中の垂直偏向コイル24に流れる垂直偏
向電流を示す波形図である。
【図13】アスペクト比16:9の表示画面を有するデ
ィスプレイ装置にアスペクト比4:3の映像信号を表示
させる場合の問題点を解決するための第3の表示方法を
示す図である。
【図14】アスペクト比4:3の表示画面を有するディ
スプレイ装置にアスペクト比16:9の映像信号を表示
させる場合の問題点を解決するための第1の表示方法を
実現するための一実施例の構成を示す回路図である。
【図15】アスペクト比4:3の表示画面を有するディ
スプレイ装置にアスペクト比16:9の映像信号を表示
させる場合の問題点を解決するための第1の表示方法を
示す図である。
【図16】図15に示す第1の表示方法における垂直方
向位置と表示サイズとの関係を示す図である。
【図17】図14中の垂直偏向コイル34に流れる垂直
偏向電流を示す波形図である。
【図18】アスペクト比4:3の表示画面を有するディ
スプレイ装置にアスペクト比16:9の映像信号を表示
させる場合の問題点を解決するための第2の表示方法を
実現するための一実施例の構成を示す回路図である。
【図19】アスペクト比4:3の表示画面を有するディ
スプレイ装置にアスペクト比16:9の映像信号を表示
させる場合の問題点を解決するための第2の表示方法を
示す図である。
【図20】図19に示す第2の表示方法における水平方
向位置と表示サイズとの関係を示す図である。
【図21】図18中の水平偏向コイル44に流れる水平
偏向電流を示す波形図である。
【図22】アスペクト比4:3の表示画面を有するディ
スプレイ装置にアスペクト比16:9の映像信号を表示
させる場合の問題点を解決するための第3の表示方法を
示す図である。
【図23】アスペクト比16:9の表示画面を有するデ
ィスプレイ装置にアスペクト比4:3の映像信号を表示
させる従来の表示方法を示す図である。
【図24】アスペクト比4:3の表示画面を有するディ
スプレイ装置にアスペクト比16:9の映像信号を表示
させる従来の表示方法を示す図である。
【符号の説明】
1,41 水平出力トランジスタ 2,42 ダンパーダイオード 3,43 共振コンデンサ 4,44 水平偏向コイル 5,7,45,47 S字補正コンデンサ 6,46 フライバックトランス(水平出力トランス) 8,11,14,48 スイッチ(切換手段) 9 可飽和形コイル 12,13 ラインメモリ(記憶手段) 21,31 基準のこぎり波発生回路 22,32 垂直ドライブ回路 23,33 垂直出力回路 24,34 垂直偏向コイル 25 交流成分検出回路 26 直流成分検出回路 27,36,37 直線性補正回路(波形成形回路) 35 偏向電流検出用抵抗
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−111692(JP,A) 特開 平5−64027(JP,A) 特開 平1−147967(JP,A) 特開 昭63−146661(JP,A) 特開 平2−305190(JP,A) 特開 昭63−198487(JP,A) 特開 平4−192676(JP,A) 特公 昭58−47115(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 3/16 H04N 3/27 H04N 5/44

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1のアスペクト比の表示画面を有するデ
    ィスプレイ装置において、 前記第1のアスペクト比より横幅の狭い第2のアスペク
    ト比の映像を前記第1のアスペクト比の表示画面に略一
    致させて表示する表示手段と、 前記第2のアスペクト比の映像を前記表示手段によって
    前記第1のアスペクト比の表示画面に略一致させた状態
    で、前記表示画面上における垂直方向の表示サイズを、
    前記表示画面の垂直方向の中央部においては略一定とす
    ると共に、前記中央部を除いた上下部においては、前記
    上下部の前記中央部側の端部から前記表示画面の上下端
    部に至るまでの範囲で、前記中央部に対し相対的に前記
    上下端部に近付くに従って連続的に順次小さくする垂直
    非線形化手段とを設け、 前記垂直非線形化手段として、 基準となる垂直のこぎり波信号を発生するのこぎり波発
    生回路と、 前記垂直のこぎり波信号が入力される垂直ドライブ回路
    と、 前記垂直ドライブ回路の出力が入力され、垂直偏向コイ
    ルに垂直偏向電流を流す垂直出力回路と、 前記垂直出力回路の出力を前記垂直ドライブ回路にフィ
    ードバックするフィードバックループと、 前記フィードバックループ中に設けられ、前記垂直のこ
    ぎり波信号を波形成形して垂直方向の前記表示サイズを
    非線形化する波形成形回路とを備える垂直偏向回路を用
    いて構成したことを特徴とするディスプレイ装置。
  2. 【請求項2】第1のアスペクト比の表示画面を有するデ
    ィスプレイ装置において、 前記第1のアスペクト比より横幅の狭い第2のアスペク
    ト比の映像を前記第1のアスペクト比の表示画面に略一
    致させて表示する表示手段と、 前記第2のアスペクト比の映像を前記表示手段によって
    前記第1のアスペクト比の表示画面に略一致させた状態
    で、前記表示画面上における垂直方向の表示サイズを、
    前記表示画面の垂直方向の中央部においては略一定とす
    ると共に、前記中央部を除いた上下部においては、前記
    上下部の前記中央部側の端部から前記表示画面の上下端
    部に至るまでの範囲で、前記中央部に対し相対的に前記
    上下端部に近付くに従って連続的に順次小さくする垂直
    非線形化手段とを設け、 前記垂直非線形化手段として、 基準となる垂直のこぎり波信号を発生する集積回路と、
    この集積回路にバスラインによって接続され、前記垂直
    のこぎり波信号の波形を制御するマイクロコンピュータ
    とを用いて構成したことを特徴とするディスプレイ装
    置。
  3. 【請求項3】前記第1のアスペクト比は16:9であ
    り、前記第2のアスペクト比は4:3であることを特徴
    とする請求項1または2に記載のディスプレイ装置。
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