JP2924541B2 - 映像信号処理回路 - Google Patents

映像信号処理回路

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JP2924541B2
JP2924541B2 JP5048593A JP4859393A JP2924541B2 JP 2924541 B2 JP2924541 B2 JP 2924541B2 JP 5048593 A JP5048593 A JP 5048593A JP 4859393 A JP4859393 A JP 4859393A JP 2924541 B2 JP2924541 B2 JP 2924541B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像信号処理回路に係
り、特に、アスペクト比16:9の表示画面を有するワ
イドアスペクトのディスプレィ装置やワイドアスペクト
のディスプレィ装置に接続するVTRにおいて、映像信
号に水平方向あるいは垂直方向に非直線的な補正を加え
る場合に用いて好適な映像信号処理回路に関する。
【0002】
【従来の技術】最近になって、ハイビジョン放送等、従
来のアスペクト比4:3の映像と比較してより臨場感の
得られるアスペクト比16:9の映像が登場し、普及し
つつある。これに伴って、アスペクト比16:9の表示
画面を有するディスプレイ装置が商品化され、このアス
ペクト比16:9の表示画面を有するディスプレイ装置
にアスペクト比16:9の映像信号を表示させたり、従
来のアスペクト比4:3の映像信号を表示させたりする
ことが行われるようになってきた。
【0003】従来、アスペクト比16:9の表示画面を
有するディスプレイ装置にアスペクト比4:3の映像信
号を表示させる場合には、アスペクト比16:9の表示
画面に対し、垂直方向ではフルに表示し、水平方向では
左右に映像を表示しない部分を残し、映像のアスペクト
比を4:3に保った状態で表示画面の水平方向ほぼ中央
部に表示させたり、アスペクト比16:9の表示画面に
対し、水平方向ではフルに表示し、垂直方向では上下の
一部分の映像を欠落させて、映像のアスペクト比を4:
3に保った状態で表示画面全体に表示させたり、あるい
は、アスペクト比16:9の表示画面に対し、水平方向
及び垂直方向共にフルに表示し、映像のアスペクト比
4:3を保たず、垂直方向に縮み、水平方向に伸びた映
像を表示させたりしていた。
【0004】このような表示方法では、映像表示画面が
小さくなってしまったり、映像が表示される部分と表示
されない部分との境界でラスタ歪が目立ったり、映像が
表示される部分と表示されない部分との間に表示画面上
の輝度差(焼き付き)が生じたり、あるいは、垂直方向
上下の一部分の映像が欠落してその部分の映像を見るこ
とができなかったり、さらには、映像のアスペクト比が
4:3を保たないと、垂直方向に縮み、水平方向に伸び
た映像となり、歪んだ映像となるという問題点があっ
た。そこで、本出願人は、これらの問題点を解決するた
め、先に、特願平4−255871号により、アスペク
ト比16:9の表示画面を有するディスプレイ装置の表
示画面にアスペクト比4:3の映像を表示させる際に、
水平方向の表示サイズを、表示画面の水平方向中央部に
対し相対的に左右端部に近付くに従って拡大させること
により、アスペクト比4:3の映像をアスペクト比1
6:9の表示画面に略一致させて表示する方法、及び、
表示画面にアスペクト比4:3の映像を表示させる際
に、垂直方向の表示サイズを、表示画面の垂直方向中央
部に対し相対的に上下端部に近付くに従って縮小させる
ことにより、アスペクト比4:3の映像をアスペクト比
16:9の表示画面に略一致させて表示する方法を提案
した。
【0005】上記先願においては、主に偏向的な手段に
よってその目的を達成することが述べられている。しか
し、それではそのような手段を内蔵したディスプレイ装
置でなければその目的を達成することはできないし、ま
た、表示画面の両端部と中央部では画面の明るさやコン
トラストが異なるという欠点がある。従って、これを解
決するためには偏向的な手段ではなく信号処理的な手段
で上記した目的を達成することが望ましい。そこで、上
記先願では、水平方向の表示サイズを表示画面の水平方
向中央部に対し相対的に左右端部に近付くに従って拡大
させる手段の一例として、映像信号を周波数的に一定の
書込みクロックによりラインメモリに書込み、水平周期
で周波数的にFM変調をかけた読出しクロックで読出す
方法が示されている。
【0006】即ち、図7は上記先願に示されているもの
であり、この図7において、図8(A)に示す映像信号
はA/D変換された後、入力端子1より入力され、スイ
ッチ2を介して2つのラインメモリ3,4のいずれかに
図8(B)に示す書込みクロックによって書き込まれ
る。そして、書き込まれたデータは図8(C)に示す読
出しクロックによってラインメモリ3,4よりスイッチ
5を介して読み出され、出力端子6より出力される。な
お、スイッチ2は水平ライン毎に切り換えられ、スイッ
チ2と逆動作するスイッチ5も水平ライン毎に切り換え
られる。ここで、書込みクロックは図8(B)に示すよ
うに一定の周期であるが、読出しクロックは図8(C)
に示すように1水平期間に対して初めと終わりで周波数
を低く、中間部で周波数を高くFM変調したクロックと
なっている。これにより、デジタル信号処理手段によっ
て、水平方向中央部に対し左右端部に近付くに従って相
対的に拡大された映像信号が得られる。
【0007】なお、このデジタル信号処理回路によって
任意のモードを得るためには、クロックに周波数的な変
調を任意に精度よくかける必要がある。図9は上記のよ
うに互いに異なった2つのクロックを発生させるための
クロック発生回路の一例を示すブロック図である。2つ
のクロックは共にラインロック(水平に同期)し、1水
平期間のクロック数は共に等しいことが必要である。従
って、図9に示すクロック発生回路は2つのクロックを
発生させるために2つのPLL回路より構成されてい
る。図9において、入力端子7より入力された水平ドラ
イブパルスHDはそれぞれPLL回路の一部を構成する
位相検波器8a,8bに入力される。位相検波器8a,
ローパスフィルタ(LPF)9a,電圧制御型発振器
(VCO)10a,分周器11aで構成されるPLL回
路の周知の動作により、出力端子14より書込みクロッ
ク(WCK)が出力される。一方、位相検波器8b,ロ
ーパスフィルタ(LPF)9b,電圧制御型発振器(V
CO)10b,分周器11bもPLL回路を構成してい
るが、LPF9bとVCO10bとの間には加算器12
が設けられており、この加算器12には変調波形発生器
13より変調波形が供給される。これにより、図8
(C)に示すようなFM変調された読出しクロック(R
CK)が出力端子15より出力される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、アスペ
クト比16:9の表示画面を有するディスプレイ装置の
表示画面にアスペクト比4:3の映像を表示させる際
に、水平方向の表示サイズを、表示画面の水平方向中央
部に対し相対的に左右端部に近付くに従って拡大させた
り、垂直方向の表示サイズを、表示画面の垂直方向中央
部に対し相対的に上下端部に近付くに従って縮小させる
ことにより、アスペクト比4:3の映像をアスペクト比
16:9の表示画面に略一致させて表示する場合、偏向
的な手段による方法ではそのような手段を内蔵したディ
スプレイ装置でなければその目的を達成することはでき
ないし、また、表示画面の両端部と中央部では画面の明
るさやコントラストが異なるという問題点がある。
【0009】そして、水平方向の表示サイズを、表示画
面の水平方向中央部に対し相対的に左右端部に近付くに
従って拡大させる場合、上述のように、映像信号を周波
数的に一定の書込みクロックによりラインメモリに書込
み、水平周期で周波数的にFM変調をかけた読出しクロ
ックで読出す方法においては、図9に示すように、書込
みクロック及び読出しクロックを発生させるために2つ
のPLL回路が必要であり、回路のコストが高くなって
しまう。また、互いに独立した2個のクロックは互いに
干渉して映像信号に妨害を発生したり、回路の誤動作を
招いたりしやすいという問題もある。さらに、信号処理
された映像信号に何らかの別の目的で新たにデジタル的
な処理を加える場合、特に水平方向に直線的な処理を行
う場合には、前述のように周波数的に変調がかかったサ
ンプリングクロックでは問題となる。
【0010】そこで、本発明はこのような問題点に鑑み
なされたものであり、水平方向の表示サイズを、表示画
面の水平方向中央部に対し相対的に左右端部に近付くに
従って拡大させる場合も、垂直方向の表示サイズを、表
示画面の垂直方向中央部に対し相対的に上下端部に近付
くに従って縮小させる場合も共に、書込みクロック,読
出しクロックに変調をかけることなく、また、これらの
クロックを発生させるためのPLL回路は1つでよいデ
ジタル映像信号処理回路を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、(1)入力されたデジタ
ルの映像信号を水平周期で非直線的に補正して出力する
ための映像信号処理回路であって、前記映像信号を書込
みクロックにより書き込むと共に読出しクロックにより
前記書き込まれた映像信号を読み出すラインメモリと、
前記ラインメモリより読み出された少なくとも2画素分
の画素データを蓄積するデータバッファと、前記データ
バッファより出力された少なくとも2画素分の画素デー
タを任意の補間係数で混合して補間データを出力する混
合器と、前記映像信号における水平期間の各画素間の幾
何学的距離データを順次出力する距離データ出力手段
と、前記距離データ出力手段より出力された距離データ
が一方の入力端子に入力されると共にその出力がもう一
方の入力端子に入力される有限ビット数の巡回型加算器
とを備え、前記加算器より出力されるデータの最上位ビ
ットをリードイネーブル信号として前記ラインメモリに
供給することにより前記ラインメモリの読出しを制御す
ると共に、制御信号として前記データバッファに供給す
ることにより前記データバッファに蓄積された画素デー
タの更新を制御し、前記加算器より出力されるデータの
最上位ビットを除く下位ビットを補間係数設定のための
制御信号として前記混合器に供給するよう構成したこと
を特徴とする映像信号処理回路を提供し、(2)入力さ
れたデジタルの映像信号を垂直周期で非直線的に補正し
て出力するための映像信号処理回路であって、前記映像
信号を書込みクロックにより書き込むと共に読出しクロ
ックにより前記書き込まれた映像信号を読み出すフィー
ルドメモリと、前記フィールドメモリより読み出された
少なくとも2ライン分のラインデータを蓄積するデータ
バッファと、前記データバッファより出力された少なく
とも2ライン分のラインデータを任意の補間係数で混合
して補間データを出力する混合器と、前記映像信号にお
ける垂直期間の各ライン間の幾何学的距離データを順次
出力する距離データ出力手段と、前記距離データ出力手
段より出力された距離データが一方の入力端子に入力さ
れると共にその出力がもう一方の入力端子に入力される
有限ビット数の巡回型加算器とを備え、前記加算器より
出力されるデータの最上位ビットをリードイネーブル信
号として前記フィールドメモリに供給することにより前
記フィールドメモリの読出しを制御すると共に、制御信
号として前記データバッファに供給することにより前記
データバッファに蓄積されたラインデータの更新を制御
し、前記加算器より出力されるデータの最上位ビットを
除く下位ビットを補間係数設定のための制御信号として
前記混合器に供給するよう構成したことを特徴とする映
像信号処理回路を提供するものである。
【0012】
【実施例】以下、本発明の映像信号処理回路について、
添付図面を参照して説明する。図1は水平方向の表示サ
イズを表示画面の水平方向中央部に対し相対的に左右端
部に近付くに従って拡大させるための第1発明の映像信
号処理回路の一実施例を示すブロック図、図2は第1発
明の映像信号処理回路におけるメモリの書込み及び読出
しを説明するための図、図3は第1発明の映像信号処理
回路における入力画素データと出力画素データの関係を
説明するための図、図4は垂直方向の表示サイズを表示
画面の垂直方向中央部に対し相対的に上下端部に近付く
に従って縮小させるための第2発明の映像信号処理回路
の一実施例を示すブロック図、図5は第2発明の映像信
号処理回路におけるメモリの書込み及び読出しを説明す
るための図、図6は第2発明の映像信号処理回路におけ
る入力ラインデータと出力ラインデータの関係を説明す
るための図である。なお、図1において、図7と同一部
分には同一符号が付してある。
【0013】まず、水平方向の表示サイズを表示画面の
水平方向中央部に対し相対的に左右端部に近付くに従っ
て拡大させるための第1発明の映像信号処理回路につい
て説明する。第1発明の一実施例の映像信号処理回路
は、図1に示すように、スイッチ2及び5,ラインメモ
リ3及び4,データバッファ21,混合器22,ROM
またはRAM23,加算器24を備えて構成されてい
る。図1において、入力端子1より入力されたデジタル
の映像信号はスイッチ2を介して2つのラインメモリ
3,4のいずれかに書込みクロックWCKによって選択
的に書き込まれる。ラインメモリ3,4は共に書込みク
ロックWCKと読出しクロックRCKが独立に入力さ
れ、後に説明するようにリードイネーブル信号(RE)
が外部より入力されて制御される。ここで、入力される
映像信号の水平期間の画素データ数を910とすると、
ラインメモリ3,4の書込みクロックWCKは4fsc
(=14.3MHz)、読出しクロックRCKは例えば
その2倍の8fsc(=28.6MHz)である。
【0014】これらラインメモリ3,4の書込みクロッ
クWCK及び読出しクロックRCKは共に変調のかけら
れていない安定な周期のものであり、これらのクロック
を発生させるためのクロック発生回路としては、特に図
示していないが、書込みクロックWCKと読出しクロッ
クRCKとは整数関係にあるので、1つのPLL回路を
用いて1つのクロックを得、このクロックを分周しても
う1つのクロックを得ればよい。このように、第1発明
の映像信号処理回路においては、図9で説明したような
クロック発生回路は必要なく、1つのPLL回路を用い
た簡単なクロック発生回路でよい。
【0015】そして、スイッチ2と逆動作するスイッチ
5が水平ライン毎に切り換えられ、ラインメモリ3,4
に書き込まれたデータは読出しクロックRCKによって
読み出される。ラインメモリ3,4の出力を選択するス
イッチ5の出力はデータバッファ21に入力され、デー
タバッファ21からは互いに隣接した2個の画素データ
が2つの出力端子よりそれぞれ出力される。これらの画
素データは混合器22に入力され、混合器22は外部よ
り与えられた所定の係数に従った混合比で2個の画素デ
ータを混合した画素データを生成し、出力端子6より出
力する。混合器22に与えられる係数及び混合器22の
動作については後に詳述する。
【0016】一方、ROMまたはRAM23には水平期
間の全画素データの位置情報が増分値の形でメモリされ
ており、この位置情報の増分値は、端子25より入力さ
れる水平ドライブパルス(HD)をトリガとして順次取
り出され、加算器24の一方の入力端子に加えられる。
加算器24の出力はその他方の入力端子に巡回される。
この加算器24は有限ビット数の入出力をもつ加算器で
あり、そのビット数を6とすれば、その最上位ビット
(MSB)はラインメモリ3,4のリードイネーブル信
号REとなり、また、データバッファ21の制御信号と
してデータバッファ21を制御する。MSBを除く残り
の5ビットは補間係数となり、混合器22の制御端子に
加えられる。
【0017】図2は2つのラインメモリ3,4の内の一
方のラインメモリの書込み,読出し動作を横軸を時間、
縦軸をメモリアドレスとして示したものであり、前半の
1水平期間は書込み、後半の1水平期間は読出しを示し
ている。他方のラインメモリは前記した一方のラインメ
モリが書込みのときは読出し、読出しのときは書込みと
互いに逆の動作をしている。入力された映像信号は書込
みクロックWCKによって1水平期間が910データに
直線的に分割されてラインメモリ(3または4)に蓄積
される。書込みの終了したラインメモリ(3または4)
は書込みクロックWCKの2倍の周波数の読出しクロッ
クRCKによって読み出されるので、ラインメモリ(3
または4)を常に読出し可能な状態(リードイネーブル
信号REを常にオン)とすると、その読出しは図2中の
Aで示すように直線的に1水平期間の1/2で終了して
しまう。また、リードイネーブル信号REを読出しクロ
ックRCKの2倍の周期で加えることによって読出しは
図2中のBで示すように直線的に1水平期間で終了す
る。さらに、リードイネーブル信号REを変則的に制御
することによって読出しを図2中のCで示す曲線のよう
に任意の非直線にすることができる。
【0018】図3は映像信号の入力画素データ群が水平
方向に非直線的に変換されて出力画素データとなる場合
の変換の概念図である。図3において、入力画素データ
n,n+1,n+2…は水平方向の映像情報を等間隔に
サンプリングして配列されている。これに対し、時間的
に等間隔である出力画素データm,m+1,m+2…は
水平方向の映像情報を非直線的にサンプリングして配列
される。出力画素データmは入力画素データnより直接
得られるが、出力画素データm+1は入力画素データn
と入力画素データn+1を3/4,1/4の係数で混合
することによって得られ、出力画素データm+2は入力
画素データn+1を3/8,5/8の係数で混合するこ
とによって得られる。また、出力画素データm+3は入
力画素データn+1と入力画素データn+2を1/4,
3/4の係数で混合して得られる。これは出力画素デー
タmから出力画素データm+1の画素データの変化は大
きくないが、出力画素データm+1,m+2…となるに
従って徐々に変化が大きくなる状態であり、映像の水平
期間の左側端部が中央部に比べて中央部からの距離が離
れるほど拡大されている状態を作り出している。
【0019】これら2つの係数は混合比を表し、その和
は1である。以上より明らかなように、出力画素データ
群は入力画素データ群の互いに隣接した2個の画素デー
タを混合器22によって補間して得られる。従って、混
合器22には任意の補間が得られるよう外部より制御係
数が与えられる。制御ビット数は係数の精度を決定する
が、上記のように、加算器24の有限ビット数は6であ
り、MSBがリードイネーブル信号REとなり、MSB
を除く残りの5ビットが補間係数となるので、補間係数
の精度は1/32となる。なお、本実施例では最大の精
度を得るようにMSBを除く残りの5ビット全てを混合
器22に供給して補間係数として用いているが、混合器
22を簡略化するためにその5ビットの内の例えば上位
3ビットを用いてもよい。
【0020】そして、ラインメモリ3,4の出力にはリ
ードイネーブル信号REを制御することにより入力画素
データ群n,n+1,n+2…が順次図2中の曲線Cの
タイミングで得られ、混合器22が補間データを発生す
るに必要な互いに隣接した2個の入力画素データをデー
タバッファ21が保持する。従って、ラインメモリ(3
または4)のリードイネーブル信号RE、データバッフ
ァ21の制御信号、混合器22の係数は互いにリンクし
て一元的に制御される必要がある。その制御方式の動作
原理について以下に詳細に説明する。
【0021】図1において、加算器24の一方の入力端
子には、上記のように、ROMまたはRAM23より出
力される増分値が入力され、他方の入力端子にはその出
力がフィードバックされる。増分値は補間係数のビット
数と同等のビット数で与えられ、本実施例では最小値が
0、最大値は31(5つのビットが全て1)である。こ
こで、入力画素データn,n+1より3/4,1/4の
係数で出力画素データm+1を発生する場合、データバ
ッファ21より入力画素データn,n+1が保持されて
出力されると共に、加算器24にROMまたはRAM2
3より増分値8が入力されることにより、混合器22に
は係数8が与えられる。この係数8とは入力画素データ
n+1に対して8/32=1/4の係数とすることを意
味する。従って、混合器22は入力画素データn,n+
1を3/4,1/4の混合比で混合して出力画素データ
m+1を発生する。
【0022】次に、出力画素データm+2を得るために
加算器24にはROMまたはRAM23より増分値12
が入力され、その出力には先の増分値8と増分値12を
加算した値20が得られ、係数20として混合器22に
与えられる。よって、混合器22は入力画素データn,
n+1を3/8,5/8の比率で混合し、出力画素デー
タm+2を発生する。さらに次に、出力画素データm+
3を得るために加算器24にはROMまたはRAM23
より増分値16が入力され、同様の動作によってその出
力には値36が得られる。このとき、最大値が31であ
るのでMSBは0から1に変化し、下位5ビットは36
−32より4となる。MSBが変化するとラインメモリ
3,4のリードイネーブル端子が制御され、新たな入力
画素データn+2が読み出される。そして、データバッ
ファ21は旧データである入力画素データnを捨て、新
たに入力画素データn+1,n+2を保持して出力す
る。即ち、加算器24より出力されるデータのMSBは
データバッファ21に蓄積された画素データの更新のた
めの制御信号である。そして、混合器22には係数4が
与えられるので、入力画素データn+1,n+2を7/
8,1/8の比率で混合する。このようにして、混合器
22は2個の画素データを混合した画素データを生成す
ることにより、図2中のCで示す曲線のように水平方向
の表示サイズを表示画面の水平方向中央部に対し相対的
に左右端部に近付くに従って拡大させることができる。
【0023】以上説明した第1発明の一実施例の映像信
号処理回路においては、説明を簡略化するためROMま
たはRAM23より加算器24に直接増分値が与えられ
るように構成しているが、この例の場合でも各画素に対
応するデータ容量が5ビットで910個と膨大であるた
め、ROMまたはRAM23の出力に第2の加減算の可
能な加算器を設け、その第2の加算器の一方の端子には
例えば16を常時加え、ROMまたはRAM23には増
分値と16との差をさらに少ないビット数例えば4ビッ
トでメモリしたり、1水平期間における画像の処理が左
右対称の場合は455個とすることによってROMまた
はRAM23データ容量を例えば1/4にまで低減する
ことができることは言うまでもない。
【0024】また、ROMまたはRAM23は各画素間
の幾何学的距離データを与えるものであり、マイコン等
のソフト的な手段と演算器などのハード的な手段を組み
合わせることにより、ROMまたはRAM23からデー
タを発生させるのと等価なデータを逐次発生させる構造
であってもよいことは勿論である。これらは全て本発明
の範囲内である。さらに、本実施例では、2つのライン
メモリを用い、書込み,読出しの動作を独立させている
が、書込み,読出しを同時に行うことによって1つのラ
インメモリとすることも可能であるので、ラインメモリ
の構成方法は本実施例に限定されるものではないし、ラ
インメモリ3,4の読出しクロックRCKは書込みクロ
ックWCKの2倍の周波数としたが、ラインメモリ3,
4をそれぞれ2つのラインメモリの並列構造として構成
すれば、読出しクロックRCKの周波数は1/2にする
ことができることから、書込みクロックWCKと読出し
クロックRCKとの周波数比は2倍に限定されるもので
もない。さらにまた、以上の説明では、出力画素データ
は2個の隣接した入力画素データより補間して得られる
ものとしたが、画質をより高精細化するために3個以上
の互いに隣接する入力画素データを使用して補間しても
よいことは勿論である。このように第1発明の映像信号
処理回路は上述した本実施例に限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲においては種々変更
可能である。
【0025】ところで、以上説明した第1発明の映像信
号処理回路においては、その構成を、映像信号に水平方
向に非直線的な補正を加えるため(水平方向の表示サイ
ズを表示画面の水平方向中央部に対し相対的に左右端部
に近付くに従って拡大させるため)に用いているが、図
2で説明したように、任意の直線的な圧縮処理に用いる
ことも可能である。即ち、アスペクト比16:9の表示
画面を有するディスプレイ装置にアスペクト比4:3の
映像信号を表示するために、そのアスペクト比4:3の
映像信号を3/4倍に圧縮して表示する場合にも有効で
ある。
【0026】次に、垂直方向の表示サイズを表示画面の
垂直方向中央部に対し相対的に上下端部に近付くに従っ
て縮小させるための第2発明の映像信号処理回路につい
て説明する。第2発明の一実施例の映像信号処理回路
は、図4に示すように、スイッチ2及び5,フィールド
メモリ33及び34,データバッファ(ラインデータバ
ッファ)21,混合器22,ROMまたはRAM23,
加算器24を備えて構成されている。図4において、入
力端子1より入力されたデジタルの映像信号はスイッチ
2を介して2つのフィールドメモリ33,34のいずれ
かに書込みクロックWCKによって選択的に書き込まれ
る。フィールドメモリ33,34は共に書込みクロック
WCKと読出しクロックRCKが独立に入力され、後に
説明するようにリードイネーブル信号(RE)が外部よ
り入力されて制御される。ここで、入力される映像信号
の水平期間のラインデータ数を910とすると、フィー
ルドメモリ33,34の書込みクロックWCKは4fs
c(=14.3MHz)、読出しクロックRCKは例え
ばその2倍の8fsc(=28.6MHz)である。
【0027】これらフィールドメモリ33,34の書込
みクロックWCK及び読出しクロックRCKは共に変調
のかけられていない安定な周期のものであり、これらの
クロックを発生させるためのクロック発生回路として
は、特に図示していないが、書込みクロックWCKと読
出しクロックRCKとは整数関係にあるので、1つのP
LL回路を用いて1つのクロックを得、このクロックを
分周してもう1つのクロックを得ればよい。このよう
に、第2発明の映像信号処理回路においても、1つのP
LL回路を用いた簡単なクロック発生回路でよい。
【0028】そして、スイッチ2と逆動作するスイッチ
5が垂直フィールド毎に切り換えられ、フィールドメモ
リ33,34に書き込まれたデータは読出しクロックR
CKによって読み出される。フィールドメモリ33,3
4の出力を選択するスイッチ5の出力はデータバッファ
21に入力され、データバッファ21からは互いに隣接
した2個のラインデータが2つの出力端子よりそれぞれ
出力される。これらのラインデータは混合器22に入力
され、混合器22は外部より与えられた所定の係数に従
った混合比で2個のラインデータを混合したラインデー
タを生成し、出力端子6より出力する。混合器22に与
えられる係数及び混合器22の動作については後に詳述
する。
【0029】一方、ROMまたはRAM23には垂直期
間の全ラインデータの位置情報が増分値の形でメモリさ
れており、この位置情報の増分値は、端子25より入力
される垂直ドライブパルス(VD)をトリガとして順次
取り出され、加算器24の一方の入力端子に加えられ
る。加算器24の出力はその他方の入力端子に巡回され
る。この加算器24は有限ビット数の入出力をもつ加算
器であり、そのビット数を6とすれば、その最上位ビッ
ト(MSB)はフィールドメモリ33,34のリードイ
ネーブル信号REとなり、また、データバッファ21の
制御信号としてデータバッファ21を制御する。MSB
を除く残りの5ビットは補間係数となり、混合器22の
制御端子に加えられる。
【0030】図5は2つのフィールドメモリ33,34
の内の一方のフィールドメモリの書込み,読出し動作を
横軸を時間、縦軸をメモリアドレスとして示したもので
あり、前半の1垂直期間は書込み、後半の1垂直期間は
読出しを示している。他方のフィールドメモリは前記し
た一方のフィールドメモリが書込みのときは読出し、読
出しのときは書込みと互いに逆の動作をしている。入力
された映像信号は書込みクロックWCKによって1垂直
期間が262.5ラインデータ(NTSC信号の場合)
に直線的に分割されてフィールドメモリ(33または3
4)に蓄積される。書込みの終了したフィールドメモリ
(33または34)は書込みクロックWCKの2倍の周
波数の読出しクロックRCKによって読み出されるの
で、フィールドメモリ(33または34)を常に読出し
可能な状態(リードイネーブル信号REを常にオン)と
すると、その読出しは図5中のAで示すように直線的に
1垂直期間の1/2で終了してしまう。また、リードイ
ネーブル信号REを読出しクロックRCKの2倍の周期
で加えることによって読出しは図5中のBで示すように
直線的に1垂直期間で終了する。さらに、リードイネー
ブル信号REを変則的に制御することによって読出しを
図5中のCで示す曲線のように任意の非直線にすること
ができる。
【0031】図6は映像信号の入力ラインデータ群が垂
直方向に非直線的に変換されて出力ラインデータとなる
場合の変換の概念図である。図6において、入力ライン
データn,n+1,n+2…は垂直方向の映像情報を等
間隔にサンプリングして配列されている。これに対し、
時間的に等間隔である出力ラインデータm,m+1,m
+2…は垂直方向の映像情報を非直線的にサンプリング
して配列される。ここで、各ラインデータは910個の
画素データの集合となっている。出力ラインデータmは
入力ラインデータnより直接得られるが、出力ラインデ
ータm+1は入力ラインデータnと入力ラインデータn
+1を3/4,1/4の係数で混合することによって得
られ、出力ラインデータm+2は入力ラインデータn+
1を3/8,5/8の係数で混合することによって得ら
れる。また、出力ラインデータm+3は入力ラインデー
タn+1と入力ラインデータn+2を1/4,3/4の
係数で混合して得られる。これは出力ラインデータmか
ら出力ラインデータm+1のラインデータの変化は大き
くないが、出力ラインデータm+1,m+2…となるに
従って徐々に変化が大きくなる状態であり、映像の垂直
期間の上端部が中央部に比べて中央部からの距離が離れ
るほど縮小されている場合の中央部より下部にかけての
状態を示している。
【0032】これら2つの係数は混合比を表し、その和
は1である。以上より明らかなように、出力ラインデー
タ群は入力ラインデータ群の互いに隣接した2個のライ
ンデータを混合器22によって補間して得られる。従っ
て、混合器22には任意の補間が得られるよう外部より
制御係数が与えられる。制御ビット数は係数の精度を決
定するが、上記のように、加算器24の有限ビット数は
6であり、MSBがリードイネーブル信号REとなり、
MSBを除く残りの5ビットが補間係数となるので、補
間係数の精度は1/32となる。なお、本実施例では最
大の精度を得るようにMSBを除く残りの5ビット全て
を混合器22に供給して補間係数として用いているが、
混合器22を簡略化するためにその5ビットの内の例え
ば上位3ビットを用いてもよい。
【0033】そして、フィールドメモリ(33または3
4)の出力にはリードイネーブル信号REを制御するこ
とにより入力ラインデータ群n,n+1,n+2…が順
次図5中の曲線Cのタイミングで得られ、混合器22が
補間データを発生するに必要な互いに隣接した2個の入
力ラインデータをデータバッファ21が保持する。従っ
て、フィールドメモリ(33または34)のリードイネ
ーブル信号RE、データバッファ21の制御信号、混合
器22の係数は互いにリンクして一元的に制御される必
要がある。その制御方式の動作原理について以下に詳細
に説明する。
【0034】図4において、加算器24の一方の入力端
子には、上記のように、ROMまたはRAM23より出
力される増分値が入力され、他方の入力端子にはその出
力がフィードバックされる。増分値は補間係数のビット
数と同等のビット数で与えられ、本実施例では最小値が
0、最大値は31(5つのビットが全て1)である。こ
こで、入力ラインデータn,n+1より3/4,1/4
の係数で出力ラインデータm+1を発生する場合、デー
タバッファ21より入力ラインデータn,n+1が保持
されて出力されると共に、加算器24にROMまたはR
AM23より増分値8が入力されることにより、混合器
22には係数8が与えられる。この係数8とは入力ライ
ンデータn+1に対して8/32=1/4の係数とする
ことを意味する。従って、混合器22は入力ラインデー
タn,n+1を3/4,1/4の混合比で混合して出力
ラインデータm+1を発生する。
【0035】次に、出力ラインデータm+2を得るため
に加算器24にはROMまたはRAM23より増分値1
2が入力され、その出力には先の増分値8と増分値12
を加算した値20が得られ、係数20として混合器22
に与えられる。よって、混合器22は入力ラインデータ
n,n+1を3/8,5/8の比率で混合し、出力ライ
ンデータm+2を発生する。さらに次に、出力ラインデ
ータm+3を得るために加算器24にはROMまたはR
AM23より増分値16が入力され、同様の動作によっ
てその出力には値36が得られる。このとき、最大値が
32であるのでMSBは0から1に変化し、下位5ビッ
トは36−32より4となる。MSBが変化するとフィ
ールドメモリ33,34のリードイネーブル端子が制御
され、新たな入力ラインデータn+2が読み出される。
そして、データバッファ21は旧データである入力ライ
ンデータnを捨て、新たに入力ラインデータn+1,n
+2を保持して出力する。即ち、加算器24より出力さ
れるデータのMSBはデータバッファ21に蓄積された
ラインデータの更新のための制御信号である。そして、
混合器22には係数4が与えられるので、入力ラインデ
ータn+1,n+2を7/8,1/8の比率で混合す
る。このようにして、混合器22は2個のラインデータ
を混合したラインデータを生成することにより、図5中
のCで示す曲線のように垂直方向の表示サイズを表示画
面の垂直方向中央部に対し相対的に上下端部に近付くに
従って縮小させることができる。
【0036】以上説明した第2発明の一実施例の映像信
号処理回路においては、説明を簡略化するためROMま
たはRAM23より加算器24に直接増分値が与えられ
るように構成しているが、この例の場合でも各ラインに
対応するデータ容量が5ビットで約262個と膨大であ
るため、ROMまたはRAM23の出力に第2の加減算
の可能な加算器を設け、その第2の加算器の一方の端子
には例えば16を常時加え、ROMまたはRAM23に
は増分値と16との差をさらに少ないビット数例えば4
ビットでメモリしたり、1垂直期間における画像の処理
が上下対称の場合はその半分とすることによってROM
またはRAM23データ容量を例えば1/4にまで低減
することができることは言うまでもない。
【0037】また、ROMまたはRAM23は各ライン
間の幾何学的距離データを与えるものであり、マイコン
等のソフト的な手段と演算器などのハード的な手段を組
み合わせることにより、ROMまたはRAM23からデ
ータを発生させるのと等価なデータを逐次発生させる構
造であってもよいことは勿論である。これらは全て本発
明の範囲内である。さらに、本実施例では、2つのフィ
ールドメモリを用い、書込み,読出しの動作を独立させ
ているが、書込み,読出しを同時に行うことによって1
つのフィールドメモリとすることも可能であるので、フ
ィールドメモリの構成方法は本実施例に限定されるもの
ではないし、フィールドメモリ33,34の読出しクロ
ックRCKは書込みクロックWCKの2倍の周波数とし
たが、フィールドメモリ33,34をそれぞれ2つのフ
ィールドメモリの並列構造として構成すれば、読出しク
ロックRCKの周波数は1/2にすることができること
から、書込みクロックWCKと読出しクロックRCKと
の周波数比は2倍に限定されるものでもない。フィール
ドメモリとは複数のラインメモリの集合体であり、その
構成方法によっては必ずしもラインメモリ262.5本
で構成されるものとも限らない。さらにまた、以上の説
明では、出力ラインデータは2個の隣接した入力ライン
データより補間して得られるものとしたが、画質をより
高精細化するために3個以上の互いに隣接する入力ライ
ンデータを使用して補間してもよいことは勿論である。
このように第2発明の映像信号処理回路は上述した本実
施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲において種々変更可能である。
【0038】ところで、以上説明した第2発明の映像信
号処理回路においては、その構成を、垂直方向に非直線
的な補正を映像信号に加えるため(垂直方向の表示サイ
ズを表示画面の垂直方向中央部に対し相対的に上下端部
に近付くに従って縮小させるため)に用いているが、図
5で説明したように、任意の直線的な圧縮処理に用いる
ことも可能である。
【0039】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1発明の
映像信号処理回路は、映像信号を書込みクロックにより
書き込むと共に読出しクロックにより前記書き込まれた
映像信号を読み出すラインメモリと、前記ラインメモリ
より読み出された少なくとも2画素分の画素データを蓄
積するデータバッファと、前記データバッファより出力
された少なくとも2画素分の画素データを任意の補間係
数で混合して補間データを出力する混合器と、前記映像
信号における水平期間の各画素間の幾何学的距離データ
を順次出力する距離データ出力手段(ROMまたはRA
M)と、前記距離データ出力手段より出力された距離デ
ータが一方の入力端子に入力されると共にその出力がも
う一方の入力端子に入力される有限ビット数の巡回型加
算器とを備え、前記加算器より出力されるデータの最上
位ビットをリードイネーブル信号として前記ラインメモ
リに供給することにより前記ラインメモリの読出しを制
御すると共に、制御信号として前記データバッファに供
給することにより前記データバッファに蓄積された画素
データの更新を制御し、前記加算器より出力されるデー
タの最上位ビットを除く下位ビットを補間係数設定のた
めの制御信号として前記混合器に供給するよう構成した
ので、互いに異なる独立したクロックが混在する場合に
生じる干渉にによる妨害が発生することなく、回路の誤
動作を招くこともない。また、第1発明で用いるクロッ
ク(書込みクロック及び読出しクロック)は周波数的に
安定で一系統のものであるのでシステムの拡張性に優
れ、クロックを発生するためのPLL回路は一系統でよ
いので回路規模も小さいものとなる。さらに、第1発明
の映像信号処理回路によれば、偏向的な手段を備えてい
ない機器においても水平方向に非直線的な補正を映像信
号に加えることができる。
【0040】さらに、第2発明の映像信号処理回路は、
映像信号を書込みクロックにより書き込むと共に読出し
クロックにより前記書き込まれた映像信号を読み出すフ
ィールドメモリと、前記フィールドメモリより読み出さ
れた少なくとも2ライン分のラインデータを蓄積するデ
ータバッファと、前記データバッファより出力された少
なくとも2ライン分のラインデータを任意の補間係数で
混合して補間データを出力する混合器と、前記映像信号
における垂直期間の各ライン間の幾何学的距離データを
順次出力する距離データ出力手段(ROMまたはRA
M)と、前記距離データ出力手段より出力された距離デ
ータが一方の入力端子に入力されると共にその出力がも
う一方の入力端子に入力される有限ビット数の巡回型加
算器とを備え、前記加算器より出力されるデータの最上
位ビットをリードイネーブル信号として前記フィールド
メモリに供給することにより前記フィールドメモリの読
出しを制御すると共に、制御信号として前記データバッ
ファに供給することにより前記データバッファに蓄積さ
れたラインデータの更新を制御し、前記加算器より出力
されるデータの最上位ビットを除く下位ビットを補間係
数設定のための制御信号として前記混合器に供給するよ
う構成したので、互いに異なる独立したクロックが混在
する場合に生じる干渉にによる妨害が発生することな
く、回路の誤動作を招くこともない。また、第2発明で
用いるクロック(書込みクロック及び読出しクロック)
は周波数的に安定で一系統のものであるのでシステムの
拡張性に優れ、クロックを発生するためのPLL回路は
一系統でよいので回路規模も小さいものとなる。さら
に、第2発明の映像信号処理回路によれば、偏向的な手
段を備えていない機器においても垂直方向に非直線的な
補正を映像信号に加えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】第1発明におけるメモリの書込み及び読出しを
説明するための図である。
【図3】第1発明における入力画素データと出力画素デ
ータの関係を説明するための図である。
【図4】第2発明の一実施例を示すブロック図である。
【図5】第2発明におけるメモリの書込み及び読出しを
説明するための図である。
【図6】第2発明における入力ラインデータと出力ライ
ンデータの関係を説明するための図である。
【図7】従来例を示すブロック図である。
【図8】図7に示す従来例を説明するための波形図であ
る。
【図9】図7に示す従来例を動作させるために必要なク
ロック発生回路を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 入力端子 2,5 スイッチ 3,4 ラインメモリ 6 出力端子 21 データバッファ 22 混合器 23 ROMまたはRAM(距離データ出力手段) 24 加算器 25 端子 33,34 フィールドメモリ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 5/38 - 5/46 H04N 7/00 - 7/088

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力されたデジタルの映像信号を水平周期
    で非直線的に補正して出力するための映像信号処理回路
    であって、 前記映像信号を書込みクロックにより書き込むと共に読
    出しクロックにより前記書き込まれた映像信号を読み出
    すラインメモリと、 前記ラインメモリより読み出された少なくとも2画素分
    の画素データを蓄積するデータバッファと、 前記データバッファより出力された少なくとも2画素分
    の画素データを任意の補間係数で混合して補間データを
    出力する混合器と、 前記映像信号における水平期間の各画素間の幾何学的距
    離データを順次出力する距離データ出力手段と、 前記距離データ出力手段より出力された距離データが一
    方の入力端子に入力されると共にその出力がもう一方の
    入力端子に入力される有限ビット数の巡回型加算器とを
    備え、 前記加算器より出力されるデータの最上位ビットをリー
    ドイネーブル信号として前記ラインメモリに供給するこ
    とにより前記ラインメモリの読出しを制御すると共に、
    制御信号として前記データバッファに供給することによ
    り前記データバッファに蓄積された画素データの更新を
    制御し、 前記加算器より出力されるデータの最上位ビットを除く
    下位ビットを補間係数設定のための制御信号として前記
    混合器に供給するよう構成したことを特徴とする映像信
    号処理回路。
  2. 【請求項2】前記距離データ出力手段は、前記映像信号
    における水平期間の全画素データの位置情報が増分値と
    して記憶されたROMまたはRAMであることを特徴と
    する請求項1記載の映像信号処理回路。
  3. 【請求項3】入力されたデジタルの映像信号を垂直周期
    で非直線的に補正して出力するための映像信号処理回路
    であって、 前記映像信号を書込みクロックにより書き込むと共に読
    出しクロックにより前記書き込まれた映像信号を読み出
    すフィールドメモリと、 前記フィールドメモリより読み出された少なくとも2ラ
    イン分のラインデータを蓄積するデータバッファと、 前記データバッファより出力された少なくとも2ライン
    分のラインデータを任意の補間係数で混合して補間デー
    タを出力する混合器と、 前記映像信号における垂直期間の各ライン間の幾何学的
    距離データを順次出力する距離データ出力手段と、 前記距離データ出力手段より出力された距離データが一
    方の入力端子に入力されると共にその出力がもう一方の
    入力端子に入力される有限ビット数の巡回型加算器とを
    備え、 前記加算器より出力されるデータの最上位ビットをリー
    ドイネーブル信号として前記フィールドメモリに供給す
    ることにより前記フィールドメモリの読出しを制御する
    と共に、制御信号として前記データバッファに供給する
    ことにより前記データバッファに蓄積されたラインデー
    タの更新を制御し、 前記加算器より出力されるデータの最上位ビットを除く
    下位ビットを補間係数設定のための制御信号として前記
    混合器に供給するよう構成したことを特徴とする映像信
    号処理回路。
  4. 【請求項4】前記距離データ出力手段は、前記映像信号
    における垂直期間の全ラインデータの位置情報が増分値
    として記憶されたROMまたはRAMであることを特徴
    とする請求項3記載の映像信号処理回路。
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