JPH0759017A - ワイドアスペクトテレビジョン受像機 - Google Patents

ワイドアスペクトテレビジョン受像機

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JPH0759017A
JPH0759017A JP18490093A JP18490093A JPH0759017A JP H0759017 A JPH0759017 A JP H0759017A JP 18490093 A JP18490093 A JP 18490093A JP 18490093 A JP18490093 A JP 18490093A JP H0759017 A JPH0759017 A JP H0759017A
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JP
Japan
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horizontal
screen
aspect ratio
parabolic wave
current
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JP18490093A
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Inventor
Yoshinori Ishii
良典 石井
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アスペクト比が16:9の画面に、アスペクト
比が4:3の画像を表示する場合、画面の左,右側に無
画部を発生させず、また画面中央で真円率を保って、画
面全面に画像を表示できるようにする。 【構成】 水平偏向コイル6に、可飽和リアクタ17の出
力巻線17a を直列接続する。可飽和リアクタ17の制御巻
線17c に、水平周期のパラボラ波電圧を波形整形した平
坦部を有する鍋底状の補正水平パラボラ波電圧に応じた
補正水平パラボラ波電流を流して、水平偏向電流の振幅
を制御する構成にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画面のアスペクト比
(横縦比)が大きいワイドアスペクトテレビジョン受像
機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】画面のアスペクト比が大きい従来のワイ
ドアスペクトテレビジョン受像機は、その画面に、アス
ペクト比が4:3の画像を表示する場合、例えば映像信
号を時間軸圧縮回路によって水平方向の表示時間を縮
め、画像の水平幅を真円率を保って縮小することにより
表示させる。この方法によれば図7に示すように画面の
アスペクト比が16:9のワイドアスペクトテレビジョン
受像機の画面Bの中央に、アスペクト比が4:3の画像
Aが表示され、画面Bの左側及び右側にはラスタのみで
画像が表示されない無画部Cが生じる。
【0003】また、その方法とは別にアスペクト比が
4:3の画像を表示する場合、水平偏向回路により水平
幅を制御して表示させる。この方法では画面Bの左側及
び右側には、ラスタも表示されない無画部Cが生じる。
そのため、いずれの方法によってもワイドアスペクトテ
レビジョン受像機の画面には、画面全体に画像が表示さ
れない見苦しい表示状態になる。そのため、アスペクト
比が4:3の画像を、ワイドアスペクトテレビジョン受
像機の画面に表示する場合には、水平偏向回路のS字補
正コンデンサの容量を大きくして、画面の左側及び右側
で水平リニアリティを伸長させることにより表示する。
【0004】図8はS字補正コンデンサの容量を変更で
きるようにした従来のワイドアスペクトテレビジョン受
像機の水平偏向回路の構成を示すブロック図である。水
平ドライブパルスHDPがベースへ入力されるエミッタ接
地のトランジスタ1のコレクタは、共振用コンデンサ2
と共振用コンデンサ4との直列回路を介して接地されて
いる。またトランジスタ1のコレクタは、それにカソー
ドを接続しているダンパーダイオード3と、ダンパーダ
イオード3に直列接続されたダンパーダイオード5との
直列回路を介して接地されている。更にトランジスタ1
のコレクタはフライバックトランス8の1次巻線8aを介
して直流電源Eの正電極と接続されている。直流電源E
の負電極は接地されている。
【0005】サイドピンクッション歪補正用の垂直周期
のパラボラ波電圧VPVがベースへ入力されるエミッタ接
地のダイオードモジュレータ用出力トランジスタ13のコ
レクタは、抵抗14とダイオードモジュレータ用コイル12
と、第1のS字補正コンデンサ9と水平リニアリティコ
イル7と、水平偏向コイル6との直列回路を介してフラ
イバックトランス8の直流電源Eを接続していない側の
端子と接続されている。抵抗14とダイオードモジューレ
ータ用コイル12との接続部はコンデンサ5を介して接地
されている。ダイオードモジューレータ用コイル12とS
字補正コンデンサ9との接続部は、共振コンデンサ2と
4との接続部及びダンパーダイオード3とダンパーダイ
オード5との接続部と共通に接続されている。
【0006】第1のS字補正コンデンサ9には、スイッ
チ11と第2のS字補正コンデンサ10との直列回路が並列
接続されている。フライバックトランス8の2次巻線8c
の一端子は高圧ダイオード20を介して図示しないCRT の
アノードと接続される高圧キャップ21と接続されてい
る。2次巻線8cの他端子は抵抗22を介して直流電源23の
正電極と接続されており、その負電極は接地されてい
る。
【0007】次にこのワイドアスペクトテレビジョン受
像機の動作を説明する。水平出力トランジスタ1のスイ
ッチング動作で水平偏向動作をして、コンデンサ2とダ
ンパーダイオード3とを組合せた回路を通って水平偏向
コイル6に鋸歯状波の水平偏向電流を流す。またフライ
バックトランス8の1次巻線8aの電流により、2次巻線
8cに高電圧が誘起する。
【0008】いま、水平ドライブパルスHDPが水平出力
トランジスタ1のベースへ入力されると、水平出力トラ
ンジスタ1は水平走査の後半期間でオンし、実線矢符で
示す方向に水平出力トランジスタ1を通って水平偏向電
流が流れる。また水平出力トランジスタ1がオフしてい
るときは、ダンパーダイオード3,5を通って破線矢符
で示す方向に水平偏向電流が流れる。このようにして水
平偏向コイル6には鋸歯状波電流が流れて、図示しない
CRT の画面に投射する電子ビームを水平方向へ振らせる
ことになる。
【0009】また水平偏向コイル6と、これに直列接続
されたS字補正コンデンサ9とからなる共振回路を共振
させる。そうすると、S字補正コンデンサ9の両端に生
じる正弦波成分の電圧が直流電圧に重畳されて、水平偏
向電流は1水平走査期間の中央時点で増加し、水平走査
の開始側及び終了側では減少するので、それによって画
面の左,右端部寄りで生じるS字歪が補正される。
【0010】一方、サイドピンクッション歪補正はダイ
オードモジューレータ方式を採用しているため、ダイオ
ードモジューレータ出力トランジスタ13のベースに入力
されたサイドピンクッション歪補正用の垂直周期のパラ
ボラ波電圧VPVに応じてトランジスタ13のコレクタ電圧
が変化する。それにより、水平偏向コイル6に流れる水
平偏向電流の波高値が画面の垂直方向の中心部で大きく
なって水平振幅が伸長しサイドピンクッション歪が補正
される。
【0011】そこで、アスペクト比が16:9の画像を表
示する場合は、スイッチ11をオフしておけば、適正な水
平リニアリティで画面全面に画像が表示される。一方、
アスペクト比が4:3の画像を表示する場合は、スイッ
チ11をオンしてコンデンサ9にコンデンサ10を並列接続
して、S字補正コンデンサの容量を増加させる。そうす
ると水平リニアリティが画面の左側及び右側で伸長した
状態になり画面全面に表示される。なお、このようにS
字補正コンデンサの容量を増加させて、水平リニアリテ
ィを画面の左, 右側で伸長させたときは、水平偏向幅が
狭くなるので、ダイオードモジューレータ出力トランジ
スタ13の直流動作点を変更して水平偏向幅が広くなるよ
うに補正している。
【0012】図9はアスペクト比が4:3の画像を表示
する場合における画面の水平走査位置と水平リニアリテ
ィとの関係を示した曲線図であり、画面の中央で水平リ
ニアリティを0%にして伸長させず、画面の左側及び右
側方向に向かって水平リニアリティの伸長量を増大させ
ている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来のワイドアスペク
トテレビジョン受像機は、前述したように構成されてい
るから、前者のように映像信号の時間軸を圧縮して真円
率を保持して画像を表示した場合は、画面の左,右側に
無画部が生じて、見苦しい画像が表示されることにな
る。一方、後者のようにS字補正コンデンサの容量を増
大させた場合は画面中央から画面の左,右側まで全体に
水平リニアリティが図10に示すように伸長して、真円率
が適正な画像部分がなくなり、この場合も見苦しい画像
が表示されるという問題がある。
【0014】本発明は斯かる問題に鑑み、アスペクト比
が4:3の画像をワイドアスペクトテレビジョン受像機
の画面に表示した場合に画面の左,右側に無画部が生じ
ず、また画面中央で真円率を保って、画面全面に画像を
表示できるワイドアスペクトテレビジョン受像機を提供
することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係るワイドアス
ペクトテレビジョン受像機は、水平偏向コイルに可飽和
リアクタの出力巻線を直列接続して、可飽和リアクタの
制御巻線に電流が変化しない平坦部を有する水平周期の
補正パラボラ波電流を供給して、水平偏向コイルに流れ
る水平偏向電流の振幅を制御する構成にする。
【0016】
【作用】可飽和リアクタの制御巻線に、電流が変化しな
い平坦部を有する水平周期のパラボラ波の補正パラボラ
波電流を供給するとその補正パラボラ波電流に応じて、
可飽和リアクタの出力巻線のインダクタンスが変化す
る。このインダクタンスの変化により水平偏向電流の振
幅を制御する。そして、補正パラボラ波電流の電流波形
の平坦部、即ち水平走査期間の中間では水平偏向電流の
振幅を制御せず、水平走査の開始側及び終了側で水平偏
向電流の振幅を制御する。そうすると画面の左,右側で
水平リニアリティが伸長する。これにより、画面の左,
右側に無画部が生じない。また画面中央で真円率を保持
できる。
【0017】
【実施例】以下本発明をその実施例を示す図面により詳
述する。図1は本発明に係るワイドアスペクトテレビジ
ョン受像機の要部構成を示すブロック図である。水平ド
ライブパルスHDPがベースへ入力されるエミッタ接地の
トランジスタ1のコレクタは、共振用コンデンサ2と共
振用コンデンサ4との直列回路を介して接地されてい
る。またトランジスタ1のコレクタは、それにカソード
を接続しているダンパーダイオード3と、ダンパーダイ
オード3に直列接続されたダンパーダイオード5との直
列回路を介して接地されている。更にトランジスタ1の
コレクタはフライバックトランス8の1次巻線8aを介し
て直流電源Eの正電極と接続されている。直流電流Eの
負電極は接地されている。
【0018】サイドピンクッション歪補正用の垂直パラ
ボラ波電圧VPVがベースへ入力されるエミッタ接地のト
ランジスタ13のコレクタは、抵抗14と、ダイオードモジ
ューレータ用コイル12と、S字補正コンデンサ9と、可
飽和リアクタ17の出力巻線17a と、水平リニアリティコ
イル7と、水平偏向コイル6との直列回路を介して、ト
ランジスタ1のコレクタとフライバックトランス8の1
次巻線8aとの接続部と接続されている。ダイオードモジ
ューレータ用コイル12とS字補正コンデンサ9との接続
部は、共振用コンデンサ2と4との接続部及びダンパー
ダイオード3と5との接続部に共通接続されている。フ
ライバックトランス8の補助出力巻線8bの一端子は接地
されており、その他端子はコイル30の一端子と接続さ
れ、コイル30の他端子はコンデンサ31を介して接地され
ており、これらのコイル30及びコンデンサ31によりパラ
ボラ波電圧生成部Jが構成されている。コイル30とコン
デンサ31との接続部はコンデンサ32を介してトランジス
タ33のベースと接続されている。
【0019】トランジスタ33のベース, コレクタ間には
抵抗34が介装されており、コレクタは直流電源35の正電
極と接続されている。直流電源35の負電極は接地されて
いる。またトランジスタ33のベースは抵抗36を介して接
地されている。トランジスタ33のエミッタは抵抗37を介
して接地されており、エミッタは抵抗38を介してツェナ
ーダイオードZDのカソードと接続されている。ツェナー
ダイオードZDのアノードは接地されている。これらの抵
抗38及びツェナーダイオードZDにより波形整形部Kが構
成されている。抵抗38とツェナーダイオードZDとの接続
部は水平リニアリティ変更スイッチSWと抵抗39との直列
回路を介して補正パラボラ波電流供給手段たる差動増幅
器15の正入力端子+と接続されている。
【0020】差動増幅器15の負入力端子−は抵抗18を介
して接地されている。差動増幅器15の出力端子と負入力
端子−との間には可飽和リアクタ17の制御巻線17c と抵
抗19との直列回路が介装されている。制御巻線17c と抵
抗19との接続部は抵抗16を介して接地されている。フラ
イバックトランス8の2次巻線8cの一端子は、それにア
ノードを接続している高圧ダイオード20を介して、図示
しないCRT のアノードと接続される高圧キャップ21と接
続されている。2次巻線8cの他端子は抵抗22を介して直
流電源23の正電極と接続されており、その負電極は接地
されている。
【0021】図2は可飽和リアクタ17の制御特性曲線図
である。縦軸を出力巻線17a のインダクタンスとしてお
り、横軸を制御巻線17c の制御巻線電流としている。こ
の図に示すように制御巻線電流が最小のときに出力巻線
17a のインダクタンスは最大となり、それより制御巻線
電流が増加するにともない、出力巻線17a のインダクタ
ンスは緩やかな曲線を描いて低下する。また制御巻線電
流が所定値以上では制御巻線電流が増加するにともなっ
て、出力巻線17a のインダクタンスの低下割合が大きく
なる。
【0022】更に所定値以上では、制御巻線電流が増加
するにともない低下割合が小さくなって緩やかな曲線を
描いて低下し、制御巻線電流が最大のとき出力巻線のイ
ンダクタンスは最小になる特性となっている。このよう
な制御特性により可飽和リアクタ17の出力巻線17a のイ
ンダクタンスLを変化させた場合には可飽和リアクタ17
と直列接続されている水平偏向コイル6に流れる水平偏
向電流が変化する。そして可飽和リアクタ17の出力巻線
17a のインダクタンスLの変化に応じて、水平偏向電流
HDをダイナミックに変調できるようになっている。
【0023】図3はパラボラ波電圧生成部Jで生成され
る水平周期のパラボラ波電圧波形を示している。このパ
ラボラ波電圧は1水平走査の開始時点t1 及び終了時点
3で最大となり、1水平走査期間1Hの1/2 の時点t2
で最小になるパラボラ波状の曲線となっている。
【0024】図4は、波形整形部Kによりパラボラ波電
圧を波形整形した補正パラボラ波電圧波形を示してい
る。この補正パラボラ波電圧は、1水平走査の開始時点
1 及び終了時点t3 で最大となり、開始時点t1 から
低下し始めて1水平走査期間の略1/4 の時点t11で最小
となった後、終了時点t3 より1水平走査期間の略1/4
前の時点t22まで変化せず、時点t22から上昇し始めて
最大となる。即ち平坦部を有する鍋底状をした補正パラ
ボラ波電圧波形となっている。このような補正パラボラ
波電圧波形は、波形整形部Kにおけるツェナーダイオー
ドZDのツェナー電圧によりパラボラ波電圧波形の下側を
クリップさせることにより得られる。
【0025】次にこのように構成したアスペクトテレビ
ジョン受像機の動作を説明する。いま、アスペクト比が
16:9の画像を画面に表示する場合は水平リニアリティ
変更スイッチSWを開路させる。そして、水平出力トラン
ジスタ1のスイッチング動作で水平偏向動作をさせて、
共振コンデンサ2とダンパーダイオード3とを組合せた
回路で水平偏向コイル6に鋸歯状波の水平偏向電流を流
す。またフライバックトランス8の1次巻線8aの電流に
より、2次巻線8cに高電圧を誘起させて高圧キャップ21
を介して図示していないCRT のアノードに高電圧を与え
る。
【0026】いま、水平ドライブパルスHDPが水平出力
トランジスタ1のベースへ入力されると、水平出力トラ
ンジスタ1は水平偏向の後半期間でオンし実線矢符で示
す方向に水平出力トランジスタ1を通って水平偏向電流
が流れる。また水平出力トランジスタ1がオフしている
ときは、ダンパーダイオード3,5を通って破線矢符で
示す方向に水平偏向電流が流れる。このようにして水平
偏向コイル6には鋸歯状波電流が流れて、図示しないCR
T の画面に投射する電子ビームを水平方向へ振らせるこ
とになる。
【0027】また水平偏向コイル6と、これに直列接続
されたS字補正コンデンサ9とからなる共振回路が共振
する。そうすると、S字補正コンデンサ9の両端に生じ
る正弦波成分の電圧が直流電圧に重畳されて、水平偏向
電流は1水平走査期間1Hの中央時点で増加し、水平走査
の開始及び終了側では減少するので、それによって画面
の左,右端部寄りで生じるS字歪を補正する。
【0028】一方、サイドピンクッション歪補正は、ダ
イオードモジューレータ方式を採用しているため、トラ
ンジスタ13のベースに入力されたサイドピンクッション
歪補正用の垂直周期のパラボラ波電圧VPVに応じてトラ
ンジスタ13のコレクタ電圧が変化する。そのため、水平
偏向コイル6に流れる水平偏向電流の波高値が画面の垂
直方向の中心部で大きくなって水平振幅が伸長しサイド
ピンクッション歪を補正する。
【0029】また、フライバックトランス8の1次巻線
8aに電流が流れたことにより、補助巻線8bにはそれに応
じた電圧が発生しパラボラ波電圧生成部Jへ入力され
て、図3に示すパラボラ波電圧を生成する。このパラボ
ラ波電圧がトランジスタ33のベースに入力されて、トラ
ンジスタ33はパラボラ波電圧に応じてスイッチング動作
し、そのエミッタの電圧はパラボラ波電圧に応じて変化
する。このパラボラ波電圧が波形整形部Kへ入力されて
ツェナーダイオードZDでクリップされ、電圧が変化しな
い平坦部を有する図4に示す補正パラボラ波電圧が波形
整形部Kから出力される。
【0030】ところで、いま、水平リニアリティ変更ス
イッチSWが開路されているから差動増幅器15には補正パ
ラボラ波電圧が入力されず、可飽和リアクタ17の制御巻
線17c には補正パラボラ波電圧に応じた補正パラボラ波
電流は流れない。そのため可飽和リアクタ17の出力巻線
17a のインダクタンスが変化しない。そして水平偏向コ
イル6に流れる水平偏向電流の振幅は可飽和リアクタ17
により制御されず、水平ドライブパルスHDP及び垂直周
期のパラボラ波電圧VPVに関連したものとなり、アスペ
クト比が16:9の画面にはアスペクト比16:9の画像を
画面全面に表示する。
【0031】ところで、そのようなアスペクト比16:9
の画面に、アスペクト比4:3の画像を表示する場合
は、水平リニアリティ変更スイッチSWを閉路する。そう
すると差動増幅器15には波形整形部Kで整形された図4
に示す補正パラボラ波電圧が入力されて、それに応じた
補正パラボラ波電流が可飽和リアクタ17の制御巻線17c
に流れて、その出力巻線17a のインダクタンスは補正パ
ラボラ波電流に応じて変化する。
【0032】即ち、図2に示したように可飽和リアクタ
17の制御巻線電流である補正パラボラ波電流が減少 (増
大) すると出力巻線17a のインダクタンスが増大 (減
少) する。この補正パラボラ波電圧は図4に示すように
水平走査の開始時点及び終了時点で増大し、水平走査期
間の中間では最小となって変化しないから、水平偏向コ
イル6に流れる水平偏向電流は1水平走査の開始時付近
及び終了時付近で増大し、水平走査期間の中間では減少
するように水平偏向電流の振幅を制御する。
【0033】そして水平偏向電流を抑制している期間
は、アスペクト比16:9の画像を表示しているときと同
様の水平偏向電流の振幅になり、水平走査の開始時点及
び終了時点ではそれよりも振幅が増大する。そのように
水平偏向電流の振幅が変化して、画面に投射する電子ビ
ームを水平偏向する。そうすると、画面中央では水平リ
ニアリティが伸長せず、画面の左,右側では水平リニア
リティが伸長して図5に示すように、画面の中央では真
円率が保持されて、適正になり、アスペクト比4:3の
画像を画面全面に表示する。これにより画面には無画部
が生じず、また画面中央で水平リニアリティが悪い見苦
しい画像が表示されることかなく、アスペクト比16:9
及び4:3の画像をいずれも画面全面に見苦しくない状
態で表示させることができる。
【0034】なお、アスペクト比16:9の画像を表示す
る場合には、可飽和リアクタ17の制御巻線17c に、出力
巻線17a のインダクタンスを最小にする直流電流を流す
ことにより適正な水平リニアリティを得ることができ
る。
【0035】図6は本発明に係るワイドアスペクトテレ
ビジョン受像機の他の実施例の構成を示すブロック図で
ある。可飽和リアクタ17の出力巻線17a に水平リニアリ
ティを変更するスイッチ26を並列接続している。それ以
外の構成は、図1に示したワイドアスペクトテレビジョ
ン受像機において水平リニアリティ変更スイッチSWを短
絡させた状態にした他の構成と同様であり、同一構成部
分には同一符号を付している。
【0036】次にこのワイドアスペクトテレビジョン受
像機の動作を説明する。アスペクト比が16:9の画像を
画面に表示する場合はスイッチ26を閉路する。そうする
と出力巻線17a が短絡されて、水平偏向コイル6に流れ
る水平偏向電流が可飽和リアクタ17で制御されなくな
り、図1において水平リニアリティ変更スイッチSWを開
路させた場合と同様に、アスペクト比16:9の水平幅に
応じた水平偏向電流が流れてアスペクト比16:9の画像
を画面全面に表示する。
【0037】また、アスペクト比4:3の画像を表示す
る場合は、水平リニアリティ変更スイッチ26を開路す
る。そうすると可飽和リアクタ17の出力巻線17a の電流
が水平偏向コイル6に流れる。そして出力巻線17a のイ
ンダクタンスが補正パラボラ波電圧に応じて変化させら
れることになり、水平偏向コイル6に流れる水平偏向電
流の振幅が前述した如く制御されて、画面中央で水平リ
ニアリティが適正になり、画面の左,右側では水平リニ
アリティが伸長して、アスペクト比4:3の画像を画面
中央で真円率を保って画面全面に表示する。
【0038】なお、このように可飽和リアクタ17の出力
巻線17a を短絡した場合はアスペクト比16:9の画像を
表示する場合に、出力巻線17a において電力損失が生じ
ないから消費電力を低減することができる。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように本発明は、アスペク
ト比が4:3の画像を表示する場合には、水平偏向コイ
ルに直列接続した可飽和リアクタの出力巻線のインダク
タンスを水平周期の補正パラボラ波電流に応じて変化さ
せて、水平偏向コイルに流れる水平偏向電流の振幅を制
御するようにしたから、画面の左,右側で水平リニアリ
ティを伸長させて、画面中央では真円率を保って画面全
面にアスペクト比4:3の画像を表示させることができ
る。そのため本発明によれば、画面に無画部を発生させ
ず、また画面中央で真円率を保って、アスペクト比16:
9及び4:3のいずれの画像をも見苦しくない状態で表
示できるワイドアスペクトテレビジョン受像機を提供で
きる優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るワイドアスペクトテレビジョン受
像機の要部構成を示すブロック図である。
【図2】可飽和リアクタの制御特性曲線図である。
【図3】水平周期のパラボラ波電圧の波形図である。
【図4】水平周期のパラボラ波電圧を整形した補正パラ
ボラ波電圧の波形図である。
【図5】アスペクト比4:3の画像をアスペクト比16:
9の画面に表示したときの水平リニアリティの状態を示
す状態図である。
【図6】本発明に係るワイドアスペクトテレビジョン受
像機の他の実施例の要部構成を示すブロック図である。
【図7】従来のワイドアスペクトテレビジョン受像機の
画面に、アスペクト比4:3の画像を表示した場合の表
示状態図である。
【図8】従来のワイドアスペクトテレビジョン受像機の
要部構成を示すブロック図である。
【図9】水平走査位置と水平リニアリティとの関係を示
す曲線図である。
【図10】アスペクト比16:9の画面にアスペクト比
4:3の画像を表示した場合の水平リニアリティの状態
を示す状態図である。
【符号の説明】
1 水平出力トランジスタ 3,5 ダンパーダイオード 6 水平偏向コイル 7 水平リニアリティコイル 8 フライバックトランス 9 S字補正コンデンサ 13 ダイオードモジューレータ用出力トランジスタ 15 差動増幅器 17 可飽和リアクタ 17a 出力巻線 17c 制御巻線 26 水平リニアリティ変更スイッチ J パラボラ波電圧生成部 K 波形整形部 SW 水平リニアリティ変更スイッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画面のアスペクト比が4:3以上の陰極
    線管を用いているワイドアスペクトテレビジョン受像機
    において、前記陰極線管の画面に投射する電子ビームを
    偏向させるための水平偏向コイルに、出力巻線を直列接
    続した可飽和リアクタと、該可飽和リアクタの制御巻線
    に、電流が変化しない平坦部を有する水平周期の補正パ
    ラボラ波電流を供給する電流供給手段とを備え、アスペ
    クト比が4:3の画像を表示する場合、前記水平周期の
    補正パラボラ波電流により前記出力巻線のインダクタン
    スを変化させる構成にしてあることを特徴とするワイド
    アスペクトテレビジョン受像機。
  2. 【請求項2】 水平周期のパラボラ波電圧を所定電圧レ
    ベルでクリップして、電圧が変化しない平坦部を有する
    水平周期の補正パラボラ波電圧に整形する波形整形部を
    備えていることを特徴とする請求項1記載のワイドアス
    ペクトテレビジョン受像機。
  3. 【請求項3】 可飽和リアクタの出力巻線を短絡するス
    イッチを備え、該スイッチを、アスペクト比が4:3の
    画像を表示する場合に開路すべく構成してあることを特
    徴とする請求項1記載のワイドアスペクトテレビジョン
    受像機。
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