JPH07156131A - コンクリート杭成形用定着板の脱着装置 - Google Patents

コンクリート杭成形用定着板の脱着装置

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JPH07156131A
JPH07156131A JP33896693A JP33896693A JPH07156131A JP H07156131 A JPH07156131 A JP H07156131A JP 33896693 A JP33896693 A JP 33896693A JP 33896693 A JP33896693 A JP 33896693A JP H07156131 A JPH07156131 A JP H07156131A
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JP
Japan
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wrench
bolt
plate
fixing plate
shaft
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Application number
JP33896693A
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English (en)
Inventor
Kenzo Momota
健三 百田
Hiromi Tsuruta
博美 鶴田
Isamu Saito
勇 斉藤
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TOYO JUKI KOGYO KK
Nippon Concrete Industries Co Ltd
Original Assignee
TOYO JUKI KOGYO KK
Nippon Concrete Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンクリート杭の製造に際して杭体に導入さ
れるプレストレス緊張力を受け持つための定着板を杭端
板に固定する際のボルト締付け作業、及び杭端板から外
す際のボルト緩め作業を、全て自動的に行えるようにす
るためのコンクリート杭成形用定着板の脱着装置の提供
を目的とする。 【構成】 主軸先端部に該主軸をコンクリート杭軸心と
同心上に配置定着するための位置決め機構と、前記主軸
を回転中心とする対称位置に設けられる先端にレンチ回
転軸を有するレンチ保持板とからなり、前記レンチ回転
軸の先端に自在継手と押しバネにより軸心位置が揺動可
能なレンチ機構を備えて、主軸からレンチ回転軸に回転
を与えながらレンチ保持板を定着板方向へ移動して、レ
ンチ回転軸の先端に対し揺動可能なレンチ機構により、
レンチ機構の軸心と定着板ボルトの軸心が厳密に合致し
ていなくともレンチ機構の定着ボルトへの嵌合を容易と
し、ボルトの脱着を能率的に行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンクリート杭の成
形に際して、杭の端板と緊張力保持のために重合される
定着板とを連結するためのボルトを、締め付けたり取り
外したりするための作業、特にボルトの取り外し作業に
使用して有効なコンクリート杭成形用定着板の脱着装置
の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】PC杭の製造に際しては、杭の端面を形
成する端板の外側にPC鋼線の緊張力を受け持たせるこ
とのできる充分な厚さの定着板を添着し、前記端板と定
着板とを複数個のボルトにより締着した状態で、この定
着板に前記PC鋼線による緊張力を受け持たせて杭体に
プレストレスを導入する。そのため、杭の成形前には母
型内における杭の端板と前記定着板とを作業者が複数個
の締付けボルトにより一体に結合し、また、杭の成形後
には、端板と定着板とを結合している締付けボルトを一
本づつ緩めて定着板を端板から取り外すという作業を必
要とする。
【0003】
【発明が解決すべき課題】上記のように、従来では杭の
端板と定着板とを複数個の締付けボルトにより一体に結
合したり、これらのボルトを緩める作業を作業者がイン
パクトレンチのような工具を使用しても行っているため
に、その作業に伴う労力はきわめて多大であり、特に杭
の成形後のボルトの緩め作業は、定着板の表面に付着し
たモルタルが固形化しているのでひときわ労力を必要と
し、このような人力による負荷の大きい作業は、労働環
境の改善の面から早急に解決されなければならない課題
となっている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
従来における端板と定着板とのボルトによる締付け及び
緩め作業を、人力によらずに全て機械的に処理できるよ
うな定着板の脱着装置の提供を目的としたものである。
【0005】本発明は、上記の目的を達成するための具
体的手段として、コンクリート杭の端板と緊張力保持用
定着板とを連結するボルトを脱着するための装置であっ
て、本体フレーム内の主軸をコンクリート杭軸心と同心
上に配置固定するための前記主軸先端部に設けられた位
置決め機構と、前記主軸を回転中心とする対称位置に設
けられるレンチ保持板と、前記主軸方向より前記レンチ
保持板の先端に設けたレンチ回転軸に回転を伝えるため
の駆動機構と、前記レンチ保持板を前記定着板の方向へ
接近もしくは離脱するための摺動機構とを備え、前記レ
ンチ回転軸の先端にはボルトヘッド嵌合筒を自在継手を
介して揺動可能なるように連結すると共に、前記ボルト
ヘッド嵌合筒の後端と前記レンチ回転軸の先端との間の
前記自在継手の外周にボルトヘッド嵌合筒の押しバネを
介装したレンチ機構を備えていることを特徴とする。
【0006】
【作用】ボルトの締付け作業に際しては、予め各ボルト
孔に全てのボルト軸先端が浅く螺着された定着板を、主
軸先端部に設けられた位置決め機構により主軸の軸心上
に正しく装着して、定着板のボルト孔と杭端板のボルト
孔とを一致させる。その後、主軸を回転中心とする対称
位置に設けられたレンチ保持板のレンチ回転軸に主軸方
向から駆動機構による締付け方向の回転を伝えながら、
前記レンチ保持板を摺動機構により前記定着板の方向へ
接近させ、ボルトヘッドにレンチ回転軸の先端に設けた
レンチ機構を嵌合して、ボルトにレンチ回転軸の締付け
回転力を与える。
【0007】また、ボルトの取り外し作業に際しては、
成形の終了した母型に連結された定着板の内周面に主軸
先端部の位置決め機構を装着して、定着板を主軸の軸心
上に正しく設定したのち、主軸を回転中心とする対称位
置に設けられたレンチ保持板のレンチ回転軸に、主軸方
向から駆動機構による前記とは逆の緩み方向の回転を伝
えながら、レンチ保持板を摺動機構により前記定着板の
方向へ接近させ、定着板の表面に突出したボルトヘッド
に回転するレンチ回転軸上のレンチ機構を嵌合し、逆向
き回転力によりボルトを緩める。ボルトが緩められると
レンチ回転軸がボルトの飛び出し力を受けて後退するこ
とにより、レンチ機構に嵌合されたボルト軸先端が杭端
板のボルト孔から離脱して、定着板を杭端板より分離す
ることができる。
【0008】ボルトの締付け作業の際およびボルトの緩
め作業の際に、主軸を回転中心とする対称位置のレンチ
保持板におけるレンチ機構の中心を、定着板のボルトヘ
ッドの中心に対して正確に合致させることは、装置を作
動するうえで非常にデリケートな操作を必要とする。
【0009】この場合、本発明においては、レンチ回転
軸の先端にボルトヘッド嵌合筒が自在継手を介して揺動
可能なるように連結されていると共に、前記ボルトヘッ
ド嵌合部の後端と前記レンチ回転軸の先端との間の前記
自在継手の外周に押しバネが介装されたレンチ機構を備
えているので、前記押しバネによりレンチのボルトヘッ
ド嵌合部がレンチ回転軸の軸線上に正しく保持され、し
かもその状態でボルトヘッド嵌合部の軸線が揺動が可能
となり、レンチ機構の軸線とボルトヘッドの軸線とが厳
密な意味で正確に合致していなくても、自在継手と押し
バネの作用によりレンチの軸線が適宜揺動して、きわめ
て簡単にレンチ機構のボルトヘッド嵌合筒をボルトに嵌
合することができる。
【0010】
【実施例】次に、本発明に係るコンクリート杭成形用定
着板の脱着装置の構成を、図面に示す実施例により説明
すると、図1はこの装置の側面図、図2は正面図であ
り、図1に示すように、この装置は杭成形用定着板24
と向かい合うように配置され、車輪12により横レール
13上を前記定着板24と接近もしくは分離する方向へ
横移動可能な台車フレーム11内に載置された本体フレ
ーム10に設けられている。
【0011】また、前記本体フレーム10は、上端の梁
材10aが前記台車フレーム11の上端の梁材11aに
立設された油圧シリンダ15により支持されると共に、
該本体フレーム10の両側に取り付けたローラ16が、
図2に示すような前記台車フレーム11の四隅の柱14
に沿って回転することにより上下方向へ自由に摺動でき
るようになっている。
【0012】前記本体フレーム10内の中央部には、先
端を該本体フレームの前方へ突出させた主軸17が前後
方向に沿って水平に軸架され、図1に示すように、この
主軸17の先端には、この主軸先端部をコンクリート杭
Cの軸心と同心上に配置固定するための位置決め機構1
8が設けられると共に、図3に示すように、主軸17の
軸上には、後述の回転駆動機構25を構成するためのス
ライド軸26が該主軸17に沿って前後方向に摺動可能
なるように遊嵌されている。
【0013】前記位置決め機構18は、図2に示すよう
に、主軸17の先端に取り付けられた支持板19の前面
に、ガイド部材20を介して主軸17の半径方向へ摺動
拡開する一対の張出アーム21a及び21bを設けて、
一方の張出アーム21aの先端に油圧シリンダ22の尾
端を連結すると共に、他方の張出アーム21bの先端に
シリンダロッド23を連結し、シリンダロッド23を押
し出すことにより、夫々の張出アーム21a及び21b
の先端がコンクリート杭C先端に当接した定着板24の
内周面に圧着して、主軸17の軸心をコンクリート杭C
の軸心と合致させる。
【0014】なお、本装置を使用してボルトを締付けた
り緩めたりする前記定着板24は、図1に示す全てのボ
ルト52が緩んだ状態でも、これらのボルト52が完全
にボルト孔から離脱することのないような形に連結され
ている。従って、ボルト52を締付ける場合には、予め
全てのボルト52の軸先端が浅く定着板24のボルト孔
内に螺着されて突出しており、またボルト52を緩める
場合には、夫々のボルト52がボルト孔に対して緩めら
れても、これらのボルトが最終的にボルト孔から離脱せ
ずに定着板の表面に突出した状態となっている。
【0015】また、図4に示すように、前記スライド軸
26の先端には取付板27が設けられていて、この取付
板27の前面には前記主軸17を中心とした二個のレン
チ保持板28が対称的に取り付けられており、これらの
レンチ保持板28は、前記取付板27に取り付けた油圧
シリンダ29の伸長によりガイド部材30に沿って前記
主軸17を中心とする半径方向へスライドし、夫々のレ
ンチ保持板28の先端に設けたレンチ機構55を、図1
のように定着板24のボルト52の位置まで拡開移動で
きるよう構成になっている。
【0016】前記駆動機構25は、図3に示すように、
主軸17に遊嵌された前記スライド軸26にタイミング
プーリ31がスプライン嵌合されると共に、その前方に
受動スプロケット33が固定されたスプロケットボス3
2が回転自在に遊嵌されていて、これらのタイミングプ
ーリ31とスプロケットボス32は本体フレーム10に
対して前後方向に移動せず、図1及び図2に示した減速
モータ34の動力がベルト35を介して前記タイミング
プーリ31に伝達され、また、油圧モータ36の動力が
チェーン37を介して前記受動スプロケット33へ伝達
されるように構成されている。
【0017】前記のように、タイミングプーリ31はス
ライド軸26にスプライン嵌合されているので、ベルト
35を介した減速モータ34の動力により該スライド軸
26が回転し、該スライド軸26の先端の取付板27に
取り付けられた二個のレンチ保持板28を回転する。一
方、前記スプロケットボス32はタイミングプーリ31
とは独立して、チェーン37を介した油圧モータ36の
動力によりスライド軸26上で回転する。
【0018】前記スプロケットボス32上には、前記レ
ンチ保持板28を前記定着板24の方向へ接近もしくは
離脱するための摺動機構38が設けられている。この摺
動機構38は、外周面に一対の駆動スプロケット40
と、後端外周面にフランジ41とを固定して、スプロケ
ットボス32上に前後動可能なるように嵌装されたスラ
イドボス39と、このスライドボス39をスプロケット
ボス32上に沿って前後方向へ移動させるための、本体
フレーム10内に設けられた一対のエアシリンダ42
と、前記スライドボス39の駆動スプロケット40から
前記二個のレンチ保持板28のレンチ回転軸53へ回転
を伝えるための動力伝達手段43とからなっている。
【0019】前記摺動機構38を構成する前記一対のエ
アシリンダ42は、ロッド44の先端がスライドボス3
9の後端フランジ41と連結していると共に、スライド
ボス39の先端は、前記二個のレンチ保持板28の取付
板27の背面に位置するスプロケットボス32上のライ
ナー45と接していて、エアシリンダ42のロッド44
が図3の図面上左方向へ押し出されることにより、スラ
イドボス39がスプロケットボス32の上を同方向へ摺
動し、レンチ保持板28のレンチ回転軸53を定着板2
4の方向へ横移動するようになっている。
【0020】また、摺動機構38を構成するスライドボ
ス39の前端外周面には、図5に示すように、前記主軸
17を中心とする半径方向に向けて、互いに一対のスプ
ロケット48a,48bを有する軸47により中間部で
屈曲可能としたアーム46a,46bが夫々突出されて
いると共に、前記二個のレンチ保持板28におけるレン
チ回転軸53の後端にスプロケット49を設けて、前記
スライドボス39の駆動スプロケット40と、前記アー
ム中間軸47のスプロケット48aとの間にチェーン5
0が、また、アーム中間軸47のスプロケット48b
と、レンチ回転軸53の後端スプロケット49との間に
チェーン51が張設されている。
【0021】従って、前記のように、エアシリンダ42
のロッド44を図3の図面上左方向へ押し出すことによ
り、スライドボス39がスプロケットボス32の上を同
方向へ摺動して、レンチ保持板28のレンチ回転軸53
を定着板24の方向へ横移動すると共に、前記油圧モー
タ36の動力をチェーン37を介して受動スプロケット
33に伝えることで、前記スライドボス39の駆動スプ
ロケット40からチェーン50,51を介してレンチ回
転軸53に回転が伝えられる。
【0022】前記レンチ回転軸53は、図6に示すよう
に、レンチ保持板28とアーム46bの先端に回転自在
に軸架されたボス54内に前後方向へスライドできるよ
うにスプライン嵌合されていて、このボス54の後端に
前記スプロケット49が軸着され、該スプロケット49
の回転によりボス54を介して前記レンチ回転軸53が
回転すると共に、このレンチ回転軸53は後述のレンチ
機構55が定着板24のボルト52を緩めた時に生ずる
ボルト52の飛び出し力を受けることにより、後端がス
プロケット49の位置より後退するようになっている。
【0023】前記レンチ回転軸53の先端には、定着板
24のボルト52に嵌合するレンチ機構55が設けられ
ている。このレンチ機構55は、図6に示すように、前
記レンチ回転軸53の先端にボルトヘッド嵌合筒56を
自在継手57を介して揺動可能なるように連結すると共
に、該ボルトヘッド嵌合筒56の後端と前記レンチ回転
軸53の先端との間の前記自在継手57の外周には、ボ
ルトヘッド嵌合筒56の軸心をレンチ回転軸53の軸心
と同じ位置に保持するための押しバネ58を巻装するこ
とにより構成されている。
【0024】前記ボルトヘッド嵌合筒56をレンチ回転
軸53の先端へ揺動可能に連結する自在継手57は、継
手部材57aの球体59と継手部材57bの球面受座6
0とが、球体59に開設した孔61に継手部材57bの
外側から前記孔61よりも細い径のピン62を挿通する
ことで、ピン62を中心とする回転方向と、孔61とピ
ン62の隙間の分について360度方向に揺動でき、し
かも孔61とピン62との係合によりレンチ回転軸53
の回転をボルトヘッド嵌合筒56へ伝える。
【0025】定着板24に締付けられたボルト55を取
り外す作業に際しては、まず、図1に示すように、台車
フレーム11に対する本体フレーム10の高さ位置を、
該本体フレーム10から突出する主軸17の軸心がコン
クリート杭Cの高さ位置と合致するような高さに調整
し、次いで台車フレーム11を横レール13上に沿って
前記定着板24と接近する方向へ移動して、先端部の位
置決め機構18を定着板24の内周面に嵌合し、油圧シ
リンダ22を作動して一対の張出アーム21a及び21
bの先端を定着板24の内周面に圧着することで主軸1
7の軸心をコンクリート杭Cの軸心とを正しく合致させ
る。
【0026】次に、図4のように、スライド軸26の先
端の取付板27における油圧シリンダ29を作動して、
二個のレンチ保持板28の先端を主軸17を中心とする
半径方向へスライドさせ、該レンチ保持板28の先端に
設けたレンチ機構55の位置を定着板24のボルト52
の位置まで拡開移動させる。その際、夫々のレンチ保持
板28が拡開することに伴い、図5のように、アーム4
6a,46bが中間部の軸47により屈曲して、レンチ
保持板28の拡開位置に追従し、油圧モータ36による
前記ボルト52を緩める方向への回転が、スライドボス
39の駆動スプロケット40からチェーン50及び51
を介してレンチ回転軸53に伝えられる態勢を整える。
【0027】前記の態勢を整えたのち、減速モータ34
の動力をタイミングプーリ31に伝えてスライド軸26
を回転し、該スライド軸26の先端の取付板27に取り
付けられた二個のレンチ保持板28を、該保持板28に
おけるレンチ機構55の軸心が夫々定着板24における
対称位置にある一対のボルト52の軸心と合致するよう
な位置へ回動する。
【0028】前記減速モータ34により、二個のレンチ
保持板28をそのレンチ機構55と定着板24のボルト
52とが同じレベルで合致する位置へ回動する動作と並
行して、油圧モータ36によりスライドボス39に前記
ボルト52を緩める方向への回転を与え、その回転をス
ライドボス39の駆動スプロケット40からチェーン5
0,51を介してレンチ回転軸53に伝える。
【0029】更に、前記減速モータ34によるレンチ回
転軸53への回転と並行して、エアシリンダ42のロッ
ド44を押し出してスライドボス39を前方へ摺動さ
せ、レンチ保持板28のレンチ回転軸53を定着板24
の方向へ接近させて、定着板の表面に突出したボルト5
2のヘッドに、回転するレンチ回転軸上のレンチ機構5
5の先端のボルトヘッド嵌合筒56を押し当てる。
【0030】前記レンチ機構55は、図6のように、先
端のボルトへッド嵌合筒56がレンチ回転軸53から回
転を伝えられると共に、自在継手57を介して揺動可能
なるように連結されており、しかも、該ボルトヘッド嵌
合筒56の後端と前記レンチ回転軸53の先端との間の
前記自在継手57の外周に押しバネ58が巻装されてい
るので、ボルトヘッド嵌合筒56は、レンチ回転軸53
に対し揺動可能な状態において、その軸心が押しバネ5
8によりレンチ回転軸53の軸心と同じレベルに保持さ
れて、定着板24の表面に突出するボルト52のヘッド
に押し当てられる。
【0031】その時、前記ボルトヘッド嵌合筒56の軸
心がボルト52の軸心と厳密に合致しておらず、若干擦
れていたとしても、嵌合筒56の先端が回転しながらボ
ルト52のヘッドに押し当てられることで前記自在継手
57が適度に揺動し、嵌合筒56の六角孔が回転しつつ
ボルト52のヘッドに嵌合する適切な角度を見つけ出し
て、後方からの押し付け力によりボルト52の外周に具
合よく嵌合し、レンチ回転軸53による緩み方向への回
転力をボルト52に与える。
【0032】ボルト52がレンチ回転軸53による緩み
方向への回転力を受けて、定着板24の外側へ突出する
と、このボルト52の飛び出し力を受けてボルトヘッド
嵌合筒56が押しバネ58を圧縮するので、該レンチ回
転軸53の後端が図6に鎖線で示す位置までボス54内
を後退して、ボルトヘッド嵌合筒56内に嵌合されたボ
ルト52が定着板24の外側まで突出することとなり、
以下同様の工程を繰り返すことにより定着板24におけ
る全てのボルト52緩めて、定着板24とその背面の杭
端板とを分離することができる。
【0033】上記の説明はボルトの取り外し作業につい
て述べたものであるが、本装置を使用するための定着板
24は、前記のように全てのボルト52が夫々緩められ
ても各ボルト孔から離脱せずに、ボルト軸先端が浅く螺
着された状態で定着板の表面に突出した形となっている
ので、ボルトの締付け作業に際しては、全てのボルトが
ボルト孔に浅く螺着されて突出した定着板を杭端板に当
接して、前記とほぼ同様な工程によりレンチ機構に締付
け方向の回転を与えれば、本装置をボルトの締付け作業
にも使用することができる。
【0034】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明に係る定着
板の脱着装置は、主軸先端部の位置決め機構により主軸
の軸心を定着板の軸心上に正しく設定したのち、主軸を
回転中心とするレンチ保持板のレンチ回転軸に、主軸方
向から駆動機構による締付け方向もしくは緩み方向の回
転を伝えながら、レンチ保持板を摺動機構により前記定
着板の方向へ接近させて、定着板の表面に突出したボル
トヘッドに回転するレンチ回転軸上のレンチ機構を嵌合
するので、従来では作業者の手作業によっていた定着板
のボルト締付け及び緩め作業を全て自動化することがで
き、特に過酷な作業であるボルトの緩め作業の労力を解
消できるので、この種の労働環境の改善に大いに寄与す
ることができる。
【0035】特に、本発明の装置では、レンチ機構とし
て、レンチ回転軸とボルトヘッド嵌合筒とを自在継手に
より揺動可能に接続して、この自在継手の外周に夫々の
軸心を維持する押しバネを巻装した構成としたので、レ
ンチ機構とボルトの軸線が若干振れていても、押しバネ
の弾性を伴う自在継手の揺動によりレンチ機構をボルト
ヘッドに具合よく嵌合することができ、この種のボルト
締付け及び緩め作業をきわめて能率的に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンクリート杭成形用定着板の脱
着装置の側面図。
【図2】同正面図。
【図3】図1における要部の構成を示す部分断面図。
【図4】図1のA−A線における断面図。
【図5】図1のB−B線における断面図。
【図6】レンチ回転軸とレンチ機構の構成を示す断面
図。
【符号の説明】
10:本体フレーム、 17:主軸、1
8:位置決め機構、 21:張出し部
材、24:定着板、 25:回転
駆動機構、26:スライド軸、 2
7:取付板、28:レンチ保持板、 3
1:タイミングプーリ、32:スプロケットボス、
33:受動スプロケット、34:減速モータ、
38:摺動機構、39:スライドボ
ス、 40:駆動スプロケット、42:
エアシリンダ、 43:動力伝達手段、
46:アーム、 52:ボルト、
53:レンチ回転軸、 55:レンチ機
構、56:ボルトヘッド嵌合筒、 57:自在
継手、58:押しバネ、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 勇 東京都江東区冬木18番5号 東洋重機工業 株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート杭の端板と緊張力保持用定
    着板とを連結するボルトを脱着するための装置であっ
    て、本体フレーム内の主軸をコンクリート杭軸心と同心
    上に配置固定するための前記主軸先端部に設けられた位
    置決め機構と、前記主軸を回転中心とする対称位置に設
    けられるレンチ保持板と、前記主軸方向より前記レンチ
    保持板の先端に設けたレンチ回転軸に回転を伝えるため
    の駆動機構と、前記レンチ保持板を前記定着板の方向へ
    接近もしくは離脱するための摺動機構とを備え、前記レ
    ンチ回転軸の先端にはボルトヘッド嵌合筒を自在継手を
    介して揺動可能なるように連結すると共に、前記ボルト
    ヘッド嵌合筒の後端と前記レンチ回転軸の先端との間の
    前記自在継手の外周にボルトヘッド嵌合筒の押しバネを
    介装したレンチ機構を備えていることを特徴とするコン
    クリート杭成形用定着板の脱着装置。
  2. 【請求項2】 レンチ回転軸がレンチ保持板に回転自在
    に軸架されたボス内に摺動可能に挿通されていて、該ボ
    スの後端に主軸方向より前記レンチ回転軸に回転を伝え
    るためのスプロケットが軸着されている請求項1のコン
    クリート杭成形用定着板の脱着装置。
JP33896693A 1993-12-03 1993-12-03 コンクリート杭成形用定着板の脱着装置 Pending JPH07156131A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101301538B1 (ko) * 2011-11-10 2013-09-04 이석광 무밴드 타입의 콘크리트 파일 제조방법 및 이를 이용하여 제조된 무밴드 타입의 콘크리트 파일
CN111251449A (zh) * 2020-01-21 2020-06-09 储幸高 一种钢筋预制中的浇筑模具

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