JPH07154827A - 複数画像合成装置及び画像表示装置 - Google Patents

複数画像合成装置及び画像表示装置

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JPH07154827A
JPH07154827A JP5325843A JP32584393A JPH07154827A JP H07154827 A JPH07154827 A JP H07154827A JP 5325843 A JP5325843 A JP 5325843A JP 32584393 A JP32584393 A JP 32584393A JP H07154827 A JPH07154827 A JP H07154827A
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JP5325843A
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Masakuni Yamamoto
昌邦 山本
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の画像情報を圧縮して制御信号と共に合
成して、合成画像情報を得るようにした複数画像合成装
置、該合成画像情報を記録手段で記録することにより、
同時に複数の画像情報を記録することのできる複数画像
記録装置、該合成画像情報より複数の画像情報を再生す
る複数画像再生装置を提供すること、また、該合成画像
情報を用いて複数の画像を観察者の左右の眼に導光する
ことにより、装置全体を小型にしつつ、容易に良好なる
画像の表示が行える画像表示装置を提供すること。 【構成】 複数の画像情報を圧縮し、該圧縮された複数
の画像情報と該複数の画像情報に応じた制御信号とを合
成して合成画像情報を得ること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数画像合成装置、複数
画像記録装置、複数画像再生装置そして画像表示装置に
関し、例えばビデオテープレコーダ等により複数の画像
情報を同時に記録し、該複数の画像情報を立体画像表示
装置(所謂ヘッドマウントディスプレイ等)等に表示す
る際に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】図9は従来のテレビジョンシステムの要
部該略図である。図中、46は各放送局から送られてく
る画像情報を受信する為のアンテナ、47はビデオテー
プレコーダ(VTR)であり、内蔵するチューナー回路
により、所望の放送局からの画像情報をアンテナ46を
介して受信し、ビデオテープに記録している。
【0003】また、画像情報の再生及び表示はVTR4
7によりビデオテープから所望の画像情報を読み出し、
該画像情報をTVモニタ48に送り、画像とそれに伴う
音声を出力している。
【0004】近年、画像情報としてのプログラム数は急
増しており、その供給の方法も地上波放送、衛星放送、
ケーブル放送等があり、必然的に同時刻に得られるプロ
グラム数も増加している。
【0005】また画像情報を記録する媒体も、ビデオテ
ープの他に光ディスク等があり、より高精細の画像が長
時間記録できるように成って来ている。例えばNTSC
用のVTRの中には標準モードの他に3倍モードがあ
り、標準モードの略3倍の時間の画像情報が記録再生で
きるようにしている。
【0006】一方、より臨場感溢れる画像を提供するも
のとして両眼の視差を利用して、立体画像の観察が行え
るようにした立体画像表示装置がある。
【0007】この立体画像表示装置において立体画像を
観察する方法としては、例えば観察者の左右の眼の間隔
(視差、基線長)に相当する長さだけ光軸間を離して2
つの撮影系を配置して撮影を行い、該2つの撮影系より
得られた2つの画像(以下単に、視差を有する画像と称
する)、即ち右眼用の画像と左眼用の画像とを互いに異
なる方向に直線偏光し、この異なる偏光状態を利用して
合成表示し、偏光フィルタ眼鏡を用いてそれぞれ対応す
る画像を左右の眼で個別に観察することにより行ってい
る。
【0008】また、同様にして得た右眼用と左眼用の画
像とを時分割して表示し、該画像の表示と同期して開閉
する時分割シャッタ眼鏡を用い、左右の眼で夫々個別に
観察する方法等によって行っている。
【0009】図10はヘルメットやゴーグル等に搭載さ
れ観察者が頭部に装着して用いる立体画像表示装置の要
部概略図である。
【0010】図中、49は左眼用の液晶ディスプレイ、
50は右眼用の液晶ディスプレイであり、前述の様にし
て得た観察者の左右の眼33,34に対応した画像を表
示している。
【0011】液晶ディスプレイ49,50はバックライ
ト22で背面より照明され、夫々の画像が反射鏡51,
52とレンズ53,54とを介して、左右の眼33,3
4で夫々個別に観察されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】図9に示すVTRにお
いては、高画質・長時間記録という点で高性能化が進ん
できており、対応する記録媒体も種々のものが用いられ
てきている。
【0013】しかしながら、同時に複数の画像情報を記
録するものは無く、同時刻に得られるプログラム数が増
加してきたにも関わらず、同時に複数の画像情報を記録
できないという問題点があった。
【0014】一方、立体画像表示装置において偏光フィ
ルタ眼鏡を用いる方法では、顔を傾けると立体感が損な
われるという問題点があった。
【0015】又、時分割シャッタ眼鏡を用いる例では、
左右交互に画像を表示している為フリッカーによる不快
感があるという問題点があった。
【0016】更に、図10に示した立体画像表示装置で
は左右の眼33,34に対応した画像を同期させて、夫
々2つの液晶ディスプレイ49,50に表示させる必要
がある為、表示用の制御回路が大掛かりなものに成り、
また立体画像を記録する装置も複雑に成るという問題点
があった。
【0017】本発明は複数の画像情報を圧縮して制御信
号と共に合成して、合成画像情報を得るようにした複数
画像合成装置、該合成画像情報を記録手段で記録するこ
とにより、同時に複数の画像情報を記録することのでき
る複数画像記録装置、該合成画像情報より複数の画像情
報を再生する複数画像再生装置の提供を目的とする。
【0018】また、該合成画像情報を用いて複数の画像
を観察者の左右の眼に導光することにより、装置全体を
小型にしつつ、容易に良好なる画像の表示が行える画像
表示装置の提供を目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の複数画像合成装
置は、 (イ−1)複数の画像情報を圧縮し、該圧縮された複数
の画像情報と該複数の画像情報に応じた制御信号とを合
成して合成画像情報を得ることを特徴としている。
【0020】また、本発明の複数画像記録装置は、 (ロ−1)入力手段からの複数の画像情報を圧縮回路で
圧縮し、該圧縮された複数の画像情報と該複数の画像情
報に応じた制御信号とを合成回路で合成し合成画像情報
を得て、該合成画像情報を記録手段で記録媒体に記録す
ることを特徴としている。
【0021】(ロ−2)前記入力手段はテレビジョン信
号を受信し、前記画像情報を抽出して出力するテレビジ
ョンチューナを有すること。
【0022】(ロ−3)前記入力手段は複数のテレビカ
メラを有していること。
【0023】(ロ−4)前記入力手段は2台のテレビカ
メラを有し、該2台のテレビカメラが互いに視差を有す
るように略同一の被写体を撮影すること。
【0024】(ロ−5)前記制御信号は撮影時の条件を
伝達していること。
【0025】(ロ−6)前記制御信号は前記記録手段に
より文字放送の情報を記録する領域に記録すること。
【0026】(ロ−7)前記圧縮回路はN個の画像情報
を夫々、該画像情報の為す画像が水平方向又は垂直方向
の長さを略N分の1に縮小した縮小画像と成るよう圧縮
し、前記合成回路は該縮小画像を縮小した方向に並べて
合成画像情報の為す合成画像を形成するよう該圧縮した
画像情報を合成すること。
【0027】(ロ−8)前記合成回路は前記縮小画面間
に制御信号を付加して合成画像を形成していること、等
を特徴としている。
【0028】また、本発明の複数画像再生装置は、 (ハ−1)複数の画像情報を圧縮し、該圧縮された複数
の画像情報と該複数の画像情報に応じた制御信号とを合
成した合成画像情報を受信して該合成画像情報を制御信
号に基づいて分離回路で複数の圧縮された画像情報に分
離し、該複数の圧縮された画像情報を伸張回路で伸張す
ること。
【0029】また、本発明の画像表示装置は、 (ニ−1)2つの画像情報を夫々、該画像情報の為す画
像が水平方向又は垂直方向の長さを略2分の1に縮小し
た縮小画像と成るよう圧縮し、該縮小画像を縮小した方
向に並べて一画像を形成し、該圧縮した2つの画像情報
を合成した合成画像情報を受信して、表示手段で合成画
像を表示し、該合成画像の2つの縮小画像を光学系を介
して夫々観察者の左右の眼に導光していることを特徴と
する画像表示装置。
【0030】
【実施例】図1は本発明の画像記録装置の実施例1の要
部ブロック図である。図中、1は入力手段であり、チュ
ーナ4a,4bを有し、該チューナ4a,4bが夫々所
望のテレビジョンプログラムをアンテナ9(或は不図示
の光ケーブル等)を介して受信している。
【0031】テレビジョンプログラムは画像情報や音声
情報等を有し、放送局からの地上波や衛星放送、そして
光ケーブル放送等により供給されている。画像情報は動
画であり1秒間に数十枚程度の画像(フレーム)を伝送
している。Pa,Pbは画像情報により伝送される画像
のうちの一画像を示している。
【0032】2は圧縮合成手段であり、入力手段1から
の複数の画像情報を圧縮回路5a,5bで圧縮(例えば
一旦フレームバッファに書き込んだ画像情報を読み出す
際のサンプリング周波数を換える)を行い、該圧縮した
画像情報と制御信号回路7からの制御信号とを合成回路
6で合成して、合成画像情報を出力している。
【0033】3は記録手段であり圧縮合成手段2からの
合成画像情報を記録媒体(例えばビデオテープ)8に記
録している。
【0034】Pabは合成画像情報により伝送される一
連の画像の内の一画像(以下、合成画像)を示してお
り、左方に画像Paの縮小画像、右方に画像Pbの縮小
画像そして中央に制御信号(分離帯信号)Pcを有して
いる。制御信号Pcは縮小画像を分離する等の指標に相
当している。
【0035】本実施例では入力手段1の2つのチューナ
4a,4bから画像情報を夫々圧縮合成手段2へ入力
し、該画像情報が為す画像Pa,Pbの水平方向の長さ
が1/2と成るように圧縮回路5a,5bで圧縮して、
該圧縮された画像情報と制御信号回路7からの制御信号
Pcとを合成し、合成画像情報を得て、記録手段3で記
録媒体8に記録している。
【0036】次に圧縮合成手段2に於て画像情報を圧縮
及び合成する際の画像処理方法について説明する。
【0037】圧縮合成手段2では入力された画像情報を
フレームバッファやラインメモリ等に一旦書き込み、圧
縮の程度(本実施例では1/2)によって1ライン毎に
必要な画素信号のみを適宜読み出して、合成回路6へ転
送している。
【0038】そして合成回路6で同期をとって、該圧縮
された画像Pa、制御信号Pc、圧縮された画像Pbの
順に合成して、合成画像情報の1ライン分とし、順次繰
り返すことにより、複数の画像情報を有した例えば画像
Pabのような画像を為す合成画像情報を得ている。
【0039】ここで合成画像情報は従来のテレビジョン
方式に従う情報であり、従来と同じテープ媒体やディス
ク媒体等の記録媒体に記録可能である。
【0040】尚、音声情報も従来のテレビジョン方式に
添って記録するものとし、例えば夫々の画像情報に係る
音声を主音声と副音声とにして記録する。
【0041】本実施例に於て制御信号Pcは合成する画
像情報に応じたものであり、例えばN個の縮小画像を水
平方向に並べて一画像とする時、夫々の画像の水平方向
を1/Nに縮小して水平方向に配列し、各縮小画像間に
帯状の制御信号を付加している。これより合成画像は
(N−1)本の制御信号を有している。
【0042】尚、画像を縮小する方向は図3に示すよう
に垂直方向でも良い。このとき制御信号は水平方向の帯
状となっている。また、一画像内に複数の縮小画像を2
次元的に配列したもの等、他の方式でも良い。
【0043】この他、圧縮方式は縮小画面を形成しない
ものであっても複数の画像情報と制御信号とを組み合わ
せて合成画像情報を得るものであれば他の圧縮方式を用
いても良い。
【0044】また、本実施例では制御信号を画像内に合
成していたが、これに限らず他の領域(H/Vブランキ
ング等)例えば文字放送に用いる領域に記録しても良
い。制御信号には合成画像の数や圧縮方式の他、チャン
ネル数、放送時間等の情報を記録しても良い。
【0045】本実施例によればこれらの構成により複数
のテレビジョンプログラムを同時に一つの媒体へ記録す
ることができる。
【0046】図2は本発明の複数画像再生装置20の実
施例1の要部概略図である。
【0047】本実施例の複数画像再生装置20は読出手
段11や分離伸張手段10等を有しており、図1の複数
画像記録装置で記録媒体8に記録した複数のテレビジョ
ンプログラムを再生し、表示手段(TVモニタ)15に
出力している。
【0048】該表示手段15は分離伸張手段10からの
画像情報を表示している。またTVモニタ15を2つ用
いて夫々の画像を表示する構成としても良い。
【0049】分離伸張手段10は先ず合成画像情報の内
の制御信号を検出し、このときの制御信号が画像中の垂
直方向に(N−1)本であった場合、前述した画像処理
方法より、合成されている画像情報がN個で水平方向に
1/Nに縮小されている事が求められる。
【0050】そして分離回路13で制御信号Pc又は水
平同期信号を指標として分離し、N個の画像を夫々伸張
回路14-1〜14-nで水平方向N倍に伸張し、N個の画
像情報を出力している。
【0051】本実施例では読出手段11からの合成画像
情報を分離回路13で2つの圧縮された画像情報に分離
し、夫々伸張手段14-1 ,14-2で伸張した後、選択
的に表示手段に出力している。またTVモニタ15を2
つ用いて夫々の画像を表示する構成としても良い。
【0052】本実施例によればこれらの構成により、合
成画像情報から同時に複数のテレビジョンプログラムを
得ることができる。
【0053】尚、本実施例では制御信号に基づいて合成
画像情報の分離及び伸張を行ったが、予め設定した条件
に基づいて分離及び伸張を行うこととすれば制御信号は
なくても構わない。
【0054】図4は本発明の画像表示装置の実施例1の
要部概略図である。
【0055】図中、20は複数画像再生装置であり、図
2に示したものと略同じである。複数画像再生装置20
は読出手段11で、記録媒体に記録されている合成画像
情報を読み出し、分離伸張手段10で分離及び伸張して
2つの画像情報(ここでは特に立体画像情報)を出力し
ている。
【0056】49は左眼用の液晶ディスプレイ、50は
右眼用の液晶ディスプレイであり、複数画像再生装置2
0からの画像情報を夫々表示している。
【0057】液晶ディスプレイ49,50に表示された
画像はバックライト22で背面より照明され、夫々の画
像を反射鏡51,52とレンズ53,54とを介して左
右の眼33,34に夫々個別に導光されている。
【0058】液晶ディスプレイ49,50や反射鏡5
1,52、レンズ53,54等は表示手段40の一要素
を構成している。表示手段40はヘルメットやゴーグル
等に搭載され、観察者が頭部に装着して用いる、所謂ヘ
ッドマウントディスプレイである。
【0059】本実施例では複数画像再生装置20で再生
された視差を有する画像を夫々表示手段40で観察者の
左右の眼に導光しており、これにより観察者は立体画像
を観察している。
【0060】次にこの視差を有する画像について図5を
用いて説明する。
【0061】図5(A)は撮影条件の説明図、図5
(B)は撮影した画像情報を合成する際の説明図であ
る。
【0062】図中、12は被写体、13,14はテレビ
カメラである。両テレビカメラ13,14を所定間隔L
離して、同一の被写体12を撮影することにより、観察
者が実際に被写体12を見たとした時、左右の眼で得ら
れる互いに見え方の異なる像に相当する、所謂視差を有
する画像が得られる。
【0063】この時、該間隔Lや両テレビカメラ13,
14と被写体12とで成す輻輳角θ等は立体感等を制御
する際の重要なパラメータとなる。
【0064】図5(B)において16,17はテレビカ
メラ13,14で得られる画像情報に係る一連の画像の
うちの一画像を示している。
【0065】2つの画像16,17は、図1の圧縮合成
手段2により、制御信号Pcと共に合成され合成画像1
8として記録媒体8に記録されている。
【0066】尚、音声情報は左右2チャンネルあれば良
いのでこの場合圧縮せず従来と同様の方式で記録してい
る。
【0067】本実施例の画像表示装置では記録時の条件
を変えることにより観察者の感じる立体感や画像のアス
ペクト比(画像の水平方向と垂直方向との比)を制御す
ることができる。
【0068】例えば2台のテレビカメラ13,14間の
距離を離したり、物対との距離を近ずけ、輻輳角θを大
きくとる事で立体感が強調される。逆に物体との距離を
離し輻輳角θを小さくすれば平面的な画像となる。
【0069】また、2台のTVカメラが捕らえる被写体
の画像内の位置を変える事により観察者の感じるアスぺ
クト比を変えることができる。
【0070】図5(A)では被写体12が画像16,1
7の略中央に位置し、略同じ範囲を撮影しているが、互
いに撮影範囲を水平方向へずらし、左眼用の画像16で
は被写体12が画像中、右寄りと成る様TVカメラ13
の光軸を移動し、右眼用の画像17の被写体12が画像
中、左寄りとなるようTVカメラ14の光軸を水平方向
に移動して撮影し、記録する。
【0071】これを再生し、観察者の左右の眼に提示す
ると、先に得られた画像と比べて水平方向に長い画像
(所謂パノラマ画像)として観察される。
【0072】また、このように記録された画像情報を表
示する際、観察者の眼に導く経路を調整し、図5の輻輳
角θに相当する、左右の眼の視線が成す角度(以下輻輳
角θ′)を制御すれば、より効果的である。
【0073】本実施例では、撮影条件、例えばカメラ1
3,14の距離や、輻輳角θ、夫々のカメラで得た被写
体の画像内での位置等が制御信号Pcとして記録されて
おり、合成画像情報を再生し、表示する際、該制御信号
Pcに基づいて左右の眼とディスプレイに表示された画
像との角度を制御するように構成している。
【0074】尚、本実施例に於て制御信号Pcは画像中
に合成したが、これに限らず文字放送の情報を記録する
領域に記録するようにしても良い。
【0075】本実施例によれば視差を有する画像を夫々
再生及び表示する際に、両画像間で同期をとる必要がな
く、大掛かりな制御装置を用いずに立体感が得られる。
【0076】また、顔を傾けた時に立体感が損なわれる
ことや、時分割シャッターのフリッカーによる不快感も
解消しており、良好なる立体画像の観察ができる。
【0077】図6は本発明の画像表示装置の実施例2の
要部概略図である。
【0078】図中、21は表示手段(液晶ディスプレ
イ)であり、合成画像18を表示している。合成画像1
8は図5(B)に示したように視差を有した画像16,
17を水平方向に略1/2に縮小した縮小画像23,2
4と制御信号Pcとが合成されている。
【0079】縮小画像23は左眼用、縮小画像24は右
眼用の画像である。制御信号Pcは撮影条件等を記録し
た、一定幅の黒レベルの信号であり、クロストークを防
止している。
【0080】27,28は偏向偏倍光学素子であり、シ
リンドリカルレンズやプリズムを有し、縮小画像23,
24の水平方向を垂直方向に比べて略2倍に偏倍すると
共に、水平方向に偏向して2つの縮小画像23,24を
光学的に分離している。
【0081】本実施例では、先ずバックライト25にて
背面より照明された液晶ディスプレイ21の縮小画像2
3,24を反射鏡26で反射させて偏向偏倍光学素子2
7,28に入射させている。そして偏向偏倍光学素子2
7,28で縮小画像23,24を偏倍しつつ、水平方向
に偏向分離し、更に偏向素子29,30で偏向し、レン
ズ31,32を介して左右の眼33,34に導光してい
る。
【0082】これにより、縮小画像23,24を撮影時
の画像16,17と同じアスペクト比とし、立体画像と
して観察している。
【0083】また、本実施例では、制御信号Pcに基づ
いて偏向偏倍光学素子27,28と偏向光学素子29,
30との平行度を変えるか、レンズ31,32を平行移
動させることで輻輳角θ′を変える事により、立体感や
パノラマ感を調節して最適な状態で観察できるようにし
ている。
【0084】この撮影時の情報が記録されていない場合
は標準の角度、若しくは観察者の好みの角度に設定して
いる。勿論撮影時の情報が記録されている場合に好みの
角度に設定しても良い。
【0085】尚、本実施例に於て立体でない標準の画像
を観察するには、視差の無い同じ画像を合成した合成画
像情報を用いれば良い。
【0086】図7は本発明の画像表示装置の実施例3の
要部概略図である。本実施例では図5の合成画像18を
用いて合成画像を観察する場合を示している。
【0087】図中、35はテレビモニタであり、合成画
像18を表示している。36,37はシリンドリカルレ
ンズであり、縮小画像23,24の水平方向を2倍に拡
大し、元の画像(図5中の画像16,17)と同じアス
ペクト比としている。38,39はレンズである。
【0088】46は遮光板でありクロストークを防止し
ている。
【0089】本実施例ではテレビモニタ35に表示した
縮小画像23,24をシリンドリカルレンズ36,37
で変倍し、レンズ38,39を介して左右の眼33,3
4に夫々導光している。
【0090】また、シリンドリカルレンズ36,37や
レンズ38,39を画像23,24の水平方向に相当す
る方向に平行移動させて、輻輳角θ′を変える事によ
り、立体感、パノラマ感を制御している。
【0091】図8は本発明の画像表示装置の実施例4の
要部概略図である。
【0092】本実施例では図5の合成画像18を用いて
合成画像を観察する場合を示している。
【0093】図中、40は液晶ディスプレイであり、合
成画像情報を表示している。液晶ディスプレイ40は図
6に示した液晶ディスプレイ21と比べ垂直方向に対す
る水平方向の長さが約2倍(但し画素数は同じ)として
いる。即ち液晶ディスプレイ40に表示する合成画像1
8aは撮影領域と比べて水平方向の長さが2倍となって
いる。
【0094】22は液晶ディスプレイ40を背面より照
明する光源、41はその光源22に照明された液晶ディ
スプレイ40の画像23a,24aを反射偏向する反射
板、42,43はこの反射板41からの画像23a,2
4aを偏向し、水平方向に分離するプリズムである。
【0095】47,48は検光フィルタであり、互いに
直交する方向の偏光光束のみを通過するように配置して
いる。
【0096】尚、液晶ディスプレイ40の内部には偏向
フィルタを画像23aと画像24aとを表示する領域毎
に偏向方向が直交するように配置している。これにより
検光フィルタ47では画像23aを通過させ、検光フィ
ルタ43では画像24aを通過させて、互いに他の眼用
の画像が漏れ込むのを防止している。
【0097】44,45はレンズであり検光フィルタ4
7,48を通過した画像23a,24aを夫々左右の眼
33,34に導光している。
【0098】本実施例ではプリズム42,43を画像2
3,24の垂直方向に相当する方向を軸に回転するか、
又はレンズ44,45を画像23,24の水平方向に相
当する方向に移動する事により、輻輳角θ′を変えて、
立体感、パノラマ感等を制御している。
【0099】
【発明の効果】本発明によれば複数の画像情報を圧縮し
制御信号と共に合成して、合成画像情報を得るようにし
た複数画像合成装置、及び該合成画像情報を記録手段で
記録することにより、同時に複数の画像情報を記録する
ことのできる複数画像記録装置、そして該合成画像情報
より複数の画像情報を再生する複数画像再生装置を達成
することができる。
【0100】また、該合成画像情報を用いて複数の画像
を観察者の左右の眼に導光することにより、装置全体を
小型にしつつ、容易に良好なる画像の観察が可能な画像
表示装置を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の複数画像記録装置の要部概略図
【図2】 本発明の複数画像再生装置の要部概略図
【図3】 合成画像の説明図
【図4】 本発明の画像表示手段の実施例1の要部概略
【図5】 撮影条件及び合成画像の説明図
【図6】 本発明の画像表示手段の実施例2の要部概略
【図7】 本発明の画像表示手段の実施例3の要部概略
【図8】 本発明の画像表示手段の実施例4の要部概略
【図9】 従来のテレビジョンシステムの要部概略図
【図10】 従来の立体画像表示装置の要部概略図
【符号の説明】
1 入力手段 2 圧縮合成手段 3 記録手段 8 記録媒体 10 分離伸張手段 11 読出手段 13,14 カメラ 15,35 テレビモニタ 16,17 画像 18 合成画像 20 複数画像再生装置 21,40,49,50 液晶ディスプレイ 22,25 光源 26,41,51,52 反射板 27,28 偏向偏倍光学素子 29,30 偏向光学素子 36,37 シリンドリカルレンズ 31,32,38,39,44,45,53,54 レ
ンズ 42,43 プリズム 46 遮光板 47,48 検光フィルタ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の画像情報を圧縮し、該圧縮された
    複数の画像情報と該複数の画像情報に応じた制御信号と
    を合成して合成画像情報を得ることを特徴とする複数画
    像合成装置。
  2. 【請求項2】 入力手段からの複数の画像情報を圧縮回
    路で圧縮し、該圧縮された複数の画像情報と該複数の画
    像情報に応じた制御信号とを合成回路で合成し合成画像
    情報を得て、該合成画像情報を記録手段で記録媒体に記
    録することを特徴とする複数画像記録装置。
  3. 【請求項3】 前記入力手段はテレビジョン信号を受信
    し、前記画像情報を抽出して出力するテレビジョンチュ
    ーナを有することを特徴とする請求項2の複数画像記録
    装置。
  4. 【請求項4】 前記入力手段は複数のテレビカメラを有
    していることを特徴とする請求項2の複数画像記録装
    置。
  5. 【請求項5】 前記入力手段は2台のテレビカメラを有
    し、該2台のテレビカメラが互いに視差を有するように
    略同一の被写体を撮影することを特徴とする請求項2の
    複数画像記録装置。
  6. 【請求項6】 前記制御信号は撮影時の条件を伝達して
    いることを特徴とする請求項4又は5の複数画像記録装
    置。
  7. 【請求項7】 前記制御信号は前記記録手段により文字
    放送の情報を記録する領域に記録することを特徴とする
    請求項2の複数画像記録装置。
  8. 【請求項8】 前記圧縮回路はN個の画像情報を夫々、
    該画像情報の為す画像が水平方向又は垂直方向の長さを
    略N分の1に縮小した縮小画像と成るよう圧縮し、前記
    合成回路は該縮小画像を縮小した方向に並べて合成画像
    情報の為す合成画像を形成するよう該圧縮した画像情報
    を合成することを特徴とする請求項2の複数画像記録装
    置。
  9. 【請求項9】 前記合成回路は前記縮小画面間に制御信
    号を付加して合成画像を形成していることを特徴とする
    請求項8の複数画像記録装置。
  10. 【請求項10】 複数の画像情報を圧縮し、該圧縮され
    た複数の画像情報と該複数の画像情報に応じた制御信号
    とを合成した合成画像情報を受信して該合成画像情報を
    制御信号に基づいて分離回路で複数の圧縮された画像情
    報に分離し、該複数の圧縮された画像情報を伸張回路で
    伸張することを特徴とする複数画像再生装置。
  11. 【請求項11】 2つの画像情報を夫々、該画像情報の
    為す画像が水平方向又は垂直方向の長さを略2分の1に
    縮小した縮小画像と成るよう圧縮し、該縮小画像を縮小
    した方向に並べて一画像を形成し、該圧縮した2つの画
    像情報を合成した合成画像情報を受信して、表示手段で
    合成画像を表示し、該合成画像の2つの縮小画像を光学
    系を介して夫々観察者の左右の眼に導光していることを
    特徴とする画像表示装置。
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