JP2002345000A - カラーグラス方式(rgb−3d方式)を利用した3d立体動画映像の生成方法及び装置 - Google Patents

カラーグラス方式(rgb−3d方式)を利用した3d立体動画映像の生成方法及び装置

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JP2002345000A
JP2002345000A JP2002046843A JP2002046843A JP2002345000A JP 2002345000 A JP2002345000 A JP 2002345000A JP 2002046843 A JP2002046843 A JP 2002046843A JP 2002046843 A JP2002046843 A JP 2002046843A JP 2002345000 A JP2002345000 A JP 2002345000A
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JP2002046843A
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Hisatake Sotokoshi
久丈 外越
Koichi Nakada
耕市 中田
Rikisuke Iguchi
力介 井口
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3D COM KK
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Publication date
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  • Stereoscopic And Panoramic Photography (AREA)
  • Optical Filters (AREA)
  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラーグラス方式(RGB−3D方式)を利
用し元の映像の色を損わずに高品質の3D立体動画映像
を生成する方法及び装置を提供する。 【解決手段】 独立した左目映像と右目映像とを用意す
るステップと、前記左目映像及び前記右目映像を情報処
理装置用のデジタル信号に変換すると共に、変換後の前
記左目映像及び前記右目映像を前記情報処理装置の記録
媒体に格納するステップと、前記記録媒体に格納されか
つ前記デジタル信号に変換された前記左目映像及び前記
右目映像に対し、3原色補正処理を行うステップと、前
記3原色補正処理が済んだ前記左目映像及び前記右目映
像を合成するステップと、合成された合成映像を、視聴
者用視聴手段により、3D立体動画映像として視聴する
ステップと、を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3D立体動画映像
の生成方法及び装置に関し、特に、カラーグラス方式
(RGB−3D方式)を利用し、元の映像の色を損わず
に、高品質の3D立体動画映像を生成する方法及び装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から3次元(3D)に映像を表現す
る技術は、古くから試みられており、写真、映画、テレ
ビジョン、テレビゲーム等多くの分野で3次元映像に関
する表示方法が研究・実用化されてきた。近年、情報産
業技術の日進月歩な発達と共に、インターネット等の通
信網を介して、パーソナルコンピュータ上に音楽バンド
のライブ、試合、バーチャル学校の授業等の生中継を行
うようになってきた。その現場に行けない視聴者にとっ
ては、その臨場感を得るために、やはり、パーソナルコ
ンピュータ画面上に3次元に映像を表示することが望ま
しい。
【0003】普通の3D視覚は、人間のそれぞれの目が
他方の目とは多少異なる視点から物を見ることによって
実現される。例えば、人差し指を鼻から約10cm離れ
たところで立ててみる。そして、片方の目を閉じる。次
に、その目を開けて、もう一方の目を閉じてみる。目を
切り替える時に、指が横方向に少しジャンプするように
見えるはずである。この差は視差と呼ばれている。人間
はこの視差のある左目及び右目の映像を脳の中で合成
し、立体視している。
【0004】立体映像は、視差のある左目及び右目の映
像を合成することによって制作される。人間はその合成
した映像を立体視することが出来る。現在では、立体映
像の合成方法には、シャッターグラス方式、偏光グラス
方式及びアナグリフ方式(赤青眼鏡方式とも呼ばれる)
が、主流となっている。
【0005】シャッターグラス方式というのは、左目及
び右目の映像を高速で入れ替え、そして、それぞれの映
像を左右の目で間違いなく見ることができるように、左
右の目の切り替えが出来る眼鏡(シャッターグラス)を
かけることにより、視聴者が立体視することができる方
式である。すなわち、シャッターグラスをかけている視
聴者にとって、右目の映像が写っている時に、左目では
この右目の映像を見ることができない。逆に、左目の映
像が写っている時は、右目ではこの左目の映像を見るこ
とができない。左目及び右目の映像の切り替えを1秒間
に数十回以上の速度で行うと、立体視することができ
る。
【0006】しかしながら、シャッターグラス方式の表
示面側は、単に左右画像を交互に切り替えて表示するの
みであるが、シャッターグラス側を表示画像に同期させ
て開閉させなければならない。従って、このようなシャ
ッター機能を持つシャッターグラスのコストが高くなる
という問題点がある。
【0007】偏光グラス方式というのは、左目及び右目
の映像に偏光フィルタを付け、その偏光にあった眼鏡
(偏光グラス)をかけることにより、視聴者が立体視に
することができる方式である。偏光フィルタの種類には
いくつかあるが、代表的なのが縦と横の光の偏光フィル
タである。つまり、右目映像に縦の光の偏光フィルタ
を、左目映像に横の光の偏光フィルタをそれぞれ付け、
そして、縦横フィルタを左右それぞれつけた偏光グラス
をかけることによって、立体視することができる。
【0008】アナグリフ方式というのは、光の3原色
(RGB)を利用した立体視方式である。光の3原色と
は、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色からなってい
る。赤色は近くに見える力が、青色は遠くに見える力が
あり、緑色はそういう遠近感をもたらす力がない。この
方式では、3原色のこのような力を利用して、映像の視
差の部分に近くに見せたい部分に赤成分を、遠くに見せ
たい部分に青成分を残すことにより、視聴者は赤青眼鏡
をかけるだけで、立体映像を視聴することができる。
【0009】このアナグリフ方式は、昔からあるもので
あるが、色の調節が上手くいきにくいという問題点があ
った。そのため、はっきりとした色が出にくく、カラー
映像であっても、白黒に近い立体映像しか視聴すること
ができなかった。また、この方式は静止画像だけに使用
されていて、動画に対して、まだ実現されていない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述のような
事情よりなされたものであり、本発明の目的は、カラー
グラス方式(RGB−3D方式)を利用し、元の映像の
色を損わずに、高品質の3D立体動画映像を生成する方
法及び装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、カラーグラス
方式(RGB−3D方式)を利用した3D立体動画映像
の生成方法及び装置に関し、本発明の上記目的は、光の
3原色(赤緑青)を利用して、3D立体動画映像の生成
方法であって、独立した左目映像と右目映像とを用意す
るステップと、前記左目映像及び前記右目映像を情報処
理装置用のデジタル信号に変換すると共に、変換後の前
記左目映像及び前記右目映像を前記情報処理装置の記録
媒体に格納するステップと、前記記録媒体に格納されか
つ前記デジタル信号に変換された前記左目映像及び前記
右目映像に対し、3原色補正処理を行うステップと、前
記3原色補正処理が済んだ前記左目映像及び前記右目映
像を合成するステップと、合成された合成映像を、前記
3原色補正処理済みの前記左目映像だけが左目に入って
くるようにする左目のフィルタと、前記3原色補正処理
済みの前記右目映像だけが右目に入ってくるようにする
右目のフィルタとを具備する視聴者用視聴手段により、
3D立体動画映像として視聴するステップとを含むこと
によって達成される。
【0012】また、本発明の上記目的は、前記独立した
左目映像と右目映像とは、二眼映像撮影手段にて撮影さ
れた映像であるようにすることにより、あるいは前記独
立した左目映像と右目映像とは、2D映像をフィールド
シーケンシャル方式映像に変換する映像変換手段によ
り、一眼映像撮影手段にて撮影された2D映像をフィー
ルドシーケンシャル方式映像に変換するステップと、変
換された前記フィールドシーケンシャル方式映像を左右
映像分配手段により独立した左目映像と右目映像に分離
するステップと、を含む方法により制作された映像であ
るようにすることにより、あるいは前記視聴者用視聴手
段は眼鏡もしくはビューアであるようにすることによ
り、あるいは前記3原色補正処理は、前記左目映像及び
前記右目映像の一方に対し、青緑成分を除いて赤成分だ
けを残すように、そして、前記左目映像及び前記右目映
像の他方に対し、赤成分を除いて青緑成分だけを残すよ
うに、処理することであるようにすることにより、ある
いは前記3原色補正処理は、前記左目映像及び前記右目
映像の一方に対し、青成分を除いて赤緑成分だけを残す
ように、そして、前記左目映像及び前記右目映像の他方
に対し、赤緑成分を除いて青成分だけを残すように、処
理することであるようにすることにより、あるいは前記
3原色補正処理は、前記左目映像及び前記右目映像の全
体又は一部に対して行われるようにすることにより、あ
るいは前記3原色補正処理済みの前記左目映像が赤成分
だけを有し、前記3原色補正処理済みの前記右目映像が
青緑成分だけを有する場合に、前記視聴者用視聴手段の
前記左目のフィルタは青色のフィルタであり、前記右目
のフィルタは赤色のフィルタであるようにすることによ
り、あるいは前記3原色補正処理済みの前記左目映像が
赤緑成分だけを有し、前記3原色補正処理済みの前記右
目映像が青成分だけを有する場合に、前記視聴者用視聴
手段の前記左目のフィルタは青色のフィルタであり、前
記右目のフィルタは赤色のフィルタであるようにするこ
とにより、あるいは前記視聴者用視聴手段の両目のフィ
ルタの色の組合せは、左目のフィルタの色は赤・右目の
フィルタの色は青、あるいは左目のフィルタの色は赤・
右目のフィルタの色は緑、あるいは左目のフィルタの色
はオレンジ・右目のフィルタの色は青、あるいは左目の
フィルタの色は黄・右目のフィルタの色は青、あるいは
左目のフィルタの色はオレンジ・右目のフィルタの色は
緑であるようにすることによってより効果的に達成され
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の好
適な実施形態について詳細に説明する。
【0014】本発明に係るカラーグラス方式(RGB−
3D方式)を利用した3D立体動画映像の生成方法につ
いて、図1のフローチャートに沿って説明する。
【0015】まず、3D立体動画映像を生成するため
に、その3D立体動画映像の元になる必要な映像素材を
用意する(ステップS101)。次に、用意した映像素
材は左目映像と右目映像がそれぞれ独立しているかを判
断する(ステップS102)。その映像素材は左目映像
と右目映像がそれぞれ独立していない場合において、そ
の映像素材を独立した左目映像と右目映像にそれぞれに
分離する(ステップS103)。一方、その映像素材は
左目映像と右目映像がそれぞれ独立している場合におい
て、ステップS103を経由せず、そのまま、ステップ
S104に進む。
【0016】ここで、用意した映像素材は左目映像と右
目映像がそれぞれ独立しているかどうかについて、詳細
に説明する。ステップS101において、3D立体動画
映像の元になる必要な映像素材を用意することは、既に
ある映像素材を使用することが可能で、必要であればそ
の映像素材を制作することも可能である。その映像素材
を制作するのには、大別して以下のような2つの方法が
ある。
【0017】1つの方法として、その映像素材は、左目
映像と右目映像とを別々に独立した形で記録できる装置
(例えば3Dビデオカメラなどの二眼映像撮影装置)を
使用することにより、撮影して、制作される。このよう
に制作した映像素材は、独立した左目映像及び右目映像
である。記録媒体としては、その二眼映像撮影装置に要
求されるように、デジタル信号を記録できるデジタル記
録媒体(例えばDVテープやDVD等の記録媒体)、ま
たは、アナログ信号を記録できるアナログ記録媒体(例
えば、家庭用VHSビデオテープや8ミリビデオテープ
等のビデオテープ)を用いることができる。従って、こ
のように制作された独立した右目映像及び左目映像の信
号は、デジタル方式またはアナログ方式のいずれかを有
する。このようにして用意された映像素材は、左目映像
と右目映像がそれぞれ独立しているので、処理手順とし
て、ステップS104に進むことになる。
【0018】一方、もう1つの方法として、シャッター
グラス方式にも使用されているフィールドシーケンシャ
ル方式の映像素材を制作する。そのフィールドシーケン
シャル方式の映像素材の制作手順として、まず、左目映
像と右目映像とを一緒に記録する装置(例えば2Dビデ
オカメラなどの一眼映像撮影装置)を使用することによ
り、2D映像を撮影する。記録媒体としては、その一眼
映像撮影装置に要求されるように、デジタル信号を記録
できるデジタル記録媒体(例えばDVテープやDVD等
の記録媒体)、または、アナログ信号を記録できるアナ
ログ記録媒体(例えば、家庭用VHSビデオテープや8
ミリビデオテープ等のビデオテープ)を用いることがで
きる。次に、2D映像をフィールドシーケンシャル方式
映像に変換する機能を有する映像変換器を用いて、その
一眼映像撮影装置により撮影した2D映像をフィールド
シーケンシャル方式で同期させ、図2に示すようなフィ
ールドシーケンシャル方式の映像を制作することができ
る。
【0019】一般的に、撮影した2D映像を記録したビ
デオテープにある信号はテレビジョンの走査線として写
る際に、図3に示すようなインターレース方式に従っ
て、間隔を空けて映し出される。このインターレース方
式とは、現在のNTSCテレビ方式の走査方式で飛び越
し走査方式であって、つまり、初めの画面で1本目、3
本目、5本目と1本おきに走査し、次の画面で2本目、
4本目、6本目と1本おきに走査し、目の残像効果で2
枚の映像が合わさり1枚の映像となり、自然な画像に見
えるという仕組みになっている。また、ここで言うフィ
ールドシーケンシャル方式とは、上述したインターレー
ス方式において、映像信号と映像信号との隙間に、映像
信号を入れ込んでいくことを意味する。
【0020】上述したように、2D映像から映像変換器
により変換されたフィールドシーケンシャル方式の映像
は、図2に示されるように、右目映像信号と左目映像信
号とは一緒に混在しているため、左目映像と右目映像が
それぞれ独立していないので、左目映像と右目映像とを
別々に独立した映像にする必要があり、処理手順とし
て、ステップS103に進むことになる。
【0021】つまり、そのフィールドシーケンシャル方
式の映像素材を独立した左目映像と右目映像にそれぞれ
に分離する。その具体的な方法としては、例えば左右映
像分配器を用いることにより、フィールドシーケンシャ
ル方式の映像を右目映像用と左目映像用に分けた2本の
DVテープに記録させるようにすることである。ここで
は、DVテープを例として説明したが、これに限ったも
のでなく、普通のアナログテープでも良い。
【0022】これで、ステップS101からステップS
103までの処理手順を経て、独立した左目映像及び右
目映像の用意ができたわけである。
【0023】次に、ステップS104に示すように、そ
れぞれ独立した右目映像及び左目映像がパーソナルコン
ピュータ用のデジタル信号として変換され、そして、デ
ジタル信号に変換された右目映像及び左目映像は、パー
ソナルコンピュータの記録媒体(例えば、ハードディス
ク)に格納される。この際には、ビデオ映像信号(アナ
ログ方式またはデジタル方式)をデジタル信号として変
換する手段(本例ではキャプチャボード)をパーソナル
コンピュータに取りつける必要がある。キャプチャボー
ドとは、ビデオ映像信号(アナログ方式またはデジタル
方式)をデジタル信号に変換し、そして、その変換した
デジタル信号をパーソナルコンピュータのハードディス
クに格納する機能を有する装置である。
【0024】そして、ステップS105に示すように、
パーソナルコンピュータのハードディスクに格納されて
いる右目映像及び左目映像(現時点の右目映像及び左目
映像はデジタル信号の形を有する)に対して、3原色の
補正処理を行う。この3原色の補正処理を具体的に説明
すると、以下のようになる。ちなみに、この3原色の補
正処理は映像編集ソフトにより行われる。
【0025】まず、映像編集ソフトを用いることによっ
て、左右目のそれぞれの映像の時間的な調節をすること
ができる。ここで言う左右目のそれぞれの映像の時間的
な調節とは、左右目どちらかの映像だけを、もう一方の
映像と時間的な差(時間差)をつけることにより、擬似
的な視差をつくることができるので、より立体感のある
立体映像が必要な場合に、それに対応する左右目のそれ
ぞれの映像の時間的な調節をすることによって、より立
体感のある映像をつくることが可能になる。この左右目
のそれぞれの映像の時間的な調節という作業は、必ずす
るものではなくて、必要な時だけに、するものである。
【0026】次に、右目映像及び左目映像のデジタル映
像信号に対して、3原色補正処理を行う。つまり、映像
編集ソフトにて、図4に示すような左目映像に対して青
緑成分を除いて赤成分だけを残すように、また、図5に
示すような右目映像に対して赤成分を除いて青緑成分だ
けを残すように、加工する。
【0027】それから、ステップS106に示すよう
に、図6に示すような加工された左目映像(R成分だけ
を有する)と、図7に示すような右目映像(GB成分だ
けを有する)とを合成させる。つまり、3原色補正処理
済の右目映像と左目映像を合成する。上述したような編
集加工処理は、映像編集ソフト上で一度に処理させるこ
とになる。
【0028】要するに、ステップS105及びステップ
S106において、右目映像についてR成分だけ、ま
た、左目映像についてGB成分だけをそれぞれに抜き取
り、そして、R成分或いはGB成分がそれぞれ抜き取ら
れた右目映像及び左目映像を合成して合成映像を記録す
る。なお、NTSC方式の場合は、30フレーム/秒の
画像として処理すれば良い。
【0029】最後に、ステップS107に示すように、
図8に示すような合成映像(R成分だけを有する左目映
像とGB成分だけを有する右目映像とを合成させた映
像)をそのままパーソナルコンピュータ上で、視聴者は
カラーグラスをかけることによって、立体動画映像を視
聴することができる。また、合成された映像をビデオテ
ープに記録させれば通常のテレビ画面で、視聴者はカラ
ーグラスをかけることによって、立体動画映像を視聴す
ることもできる。
【0030】上述したような本実施形態では、視聴者
は、右目に青色のフィルタを、左目に赤色のフィルタを
つけたカラーグラスをかけることにより、図8に示され
るような合成映像を立体映像として視聴することができ
る。言うまでも無く、フィルタの青色はある一定の波長
範囲を有するもので、フィルタの赤色もある一定の波長
範囲を有するものである。
【0031】また、3原色補正処理において、例えば、
赤成分としては波長が550nmの赤であるようにする
ことが好ましいが、それに限定されるわけではなく、5
00nmから700nmまでの赤であれば、赤成分とし
ても良い。また、カラーグラスの赤色のフィルタの赤の
波長は、3原色補正処理において使用される赤成分の波
長と、同調させなければならない。言うまでも無く、カ
ラーグラスの青色のフィルタの青の波長も、3原色補正
処理において使用される青成分の波長と、同調させなけ
ればならない。
【0032】なお、以上のように、本発明に係るカラー
グラス方式(RGB−3D方式)を利用した3D立体動
画映像の生成方法において、合成する直前の右目映像に
ついて青緑成分(GB成分)だけを、合成する直前の左
目映像に赤成分(R成分)だけを有するように、3原色
補正処理を行うことについて説明したが、本発明はそれ
に限定されるものではなくて、緑成分(G成分)は遠近
感をもたらす力がないので、合成する直前の右目映像に
ついて青成分(B成分)だけを、合成する直前の左目映
像について赤緑成分(RG成分)だけを有するように、
3原色補正処理を行うようにしても良い。
【0033】また、カラーグラスについて、以上のよう
に、左目に赤色のフィルタを、右目に青色のフィルタを
つけたものを例として説明したが、カラーグラスの両目
のフィルタの色の組合せは、これに限ったものではな
く、他の組合せがある。例えば、カラーグラスに対し
て、両目のフィルタの色の組合せとして、左目(L)に
赤・右目(R)に緑、あるいは左目(L)にオレンジ・
右目(R)に青、あるいは左目(L)に黄・右目(R)
に青、あるいは左目(L)にオレンジ・右目(R)に緑
であるようにしても良い。
【0034】さらに、右目映像及び左目映像についてそ
れぞれ3原色補正処理を行う際に、例えば、上述したよ
うに、左目映像について赤成分(R成分)だけを、右目
映像について青緑成分(GB成分)だけを有するように
しても良い。一方、逆に、右目映像について赤成分(R
成分)だけを、左目映像について青緑成分(GB成分)
だけを有するようにしても良い。その際に、前述したカ
ラーグラスの両目のフィルタの色の組合せは、右目
(R)のフィルタの色を赤色に、また、左目(L)のフ
ィルタの色を青色にすれば、立体視することができる。
つまり、カラーグラスの両目のフィルタの色を交換する
ことである。
【0035】なお、上述した本発明の実施形態において
は、3D立体動画映像の生成方法及び装置を例として説
明したが、本発明はこれに限られるものでなく、3D立
体静止画像にも好適に適用することができる。
【0036】また、上述した本発明の実施形態において
は、映像素材を制作するのに、前述したような2つの方
法について説明をしたが、本発明は、それに限定される
ことが無く、例えば、近年の傾向であるTV映像のプロ
グレシップやノンインターレス方式の映像素材であるよ
うにしても良い。そのプログレシップやノンインターレ
ス方式の映像素材についても、全画像の赤成分と緑青成
分とに分離し、実施形態において説明した手法と同様の
手法で任意に視差を付けて、全画像をこの視差に分かれ
た状態で完成させても、映像は赤青眼鏡で立体として見
ることができる。つまり、フィールドシーケンシャル方
式の映像素材でなくても、またフレーム数に関係なく、
全フレームに赤青成分の視差を、前出の処理を行うこと
により、立体映像を得ることができるのである。
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るカラーグラ
ス方式(RGB−3D方式)を利用した立体動画映像の
生成方法及び装置によれば、視聴者は、極めて安いコス
トで作られた赤青フィルタ付きのカラーグラスさえ手元
にあれば、元の映像の色を損わずに、高品質の3D立体
動画映像ができる。
【0038】テレビゲームといった娯楽分野では、本発
明を応用することにより、より高いリアル感を得ること
ができる。
【0039】コンピュータのユーザにとっては、インタ
ーネットなどの通信網を介して、Webサイト経由で配
信された高臨場感のある立体映像を楽しむことができ
る。
【0040】3D立体動画映像を制作する制作側にとっ
ては、従来のように3D立体動画映像の制作に莫大な時
間や費用をかける必要が無くなり、手軽に高品質の立体
動画映像を制作することができる。
【0041】自社の製品あるいはサービスなどを宣伝し
たい企業にとって、自社のURLアドレスを印刷してあ
る安価の赤青フィルタ付きカラーグラスを、ポケットテ
ィッシュのように、街頭配布することが可能であるた
め、少ない費用で絶大の宣伝効果をもたらすことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカラーグラス方式(RGB−3D
方式)を利用した立体動画映像の生成方法の手順を示す
フローチャートである。
【図2】フィールドシーケンシャル方式の映像信号を説
明する模式図である。
【図3】インターレース方式の映像信号を説明する模式
図である。
【図4】デジタル信号に変換された左目映像の一例を示
す図である。
【図5】デジタル信号に変換された右目映像の一例を示
す図である。
【図6】図4に示された左目映像に対して青緑成分を除
いて赤成分だけを残す処理した映像を示す図である。
【図7】図5に示された右目映像に対して赤成分を除い
て青緑成分だけを残す処理した映像を示す図である。
【図8】図6に示された映像と図7に示された映像を合
成した映像を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中田 耕市 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号新宿セ ンタービル47階E スリーディ.コム株式 会社内 (72)発明者 井口 力介 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号新宿セ ンタービル47階E スリーディ.コム株式 会社内 Fターム(参考) 2H048 CA14 CA17 CA23 2H059 AA24 AA35 AA38 5C061 AA04 AA13 AA20 AA25 AB04 AB08 AB17 AB21

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光の3原色(赤緑青)を利用して、3D
    立体動画映像の生成方法であって、 独立した左目映像と右目映像とを用意するステップと、 前記左目映像及び前記右目映像を情報処理装置用のデジ
    タル信号に変換すると共に、変換後の前記左目映像及び
    前記右目映像を前記情報処理装置の記録媒体に格納する
    ステップと、 前記記録媒体に格納されかつ前記デジタル信号に変換さ
    れた前記左目映像及び前記右目映像に対し、3原色補正
    処理を行うステップと、 前記3原色補正処理が済んだ前記左目映像及び前記右目
    映像を合成するステップと、 合成された合成映像を、前記3原色補正処理済みの前記
    左目映像だけが左目に入ってくるようにする左目のフィ
    ルタと、前記3原色補正処理済みの前記右目映像だけが
    右目に入ってくるようにする右目のフィルタとを具備す
    る視聴者用視聴手段により、3D立体動画映像として視
    聴するステップと、 を含むことを特徴とするカラーグラス方式(RGB−3
    D方式)を利用した3D立体動画映像の生成方法。
  2. 【請求項2】 前記独立した左目映像と右目映像とは、
    二眼映像撮影手段にて撮影された映像であるようになっ
    ている請求項1に記載のカラーグラス方式(RGB−3
    D方式)を利用した3D立体動画映像の生成方法。
  3. 【請求項3】 前記独立した左目映像と右目映像とは、 2D映像をフィールドシーケンシャル方式映像に変換す
    る映像変換手段により、一眼映像撮影手段にて撮影され
    た2D映像をフィールドシーケンシャル方式映像に変換
    するステップと、 変換された前記フィールドシーケンシャル方式映像を左
    右映像分配手段により独立した左目映像と右目映像に分
    離するステップと、 を含む方法により制作された映像であるようになってい
    る請求項1に記載のカラーグラス方式(RGB−3D方
    式)を利用した3D立体動画映像の生成方法。
  4. 【請求項4】 前記視聴者用視聴手段は眼鏡もしくはビ
    ューアである請求項1乃至3のいずれかに記載のカラー
    グラス方式(RGB−3D方式)を利用した3D立体動
    画映像の生成方法。
  5. 【請求項5】 前記3原色補正処理は、前記左目映像及
    び前記右目映像の一方に対し、青緑成分を除いて赤成分
    だけを残すように、そして、前記左目映像及び前記右目
    映像の他方に対し、赤成分を除いて青緑成分だけを残す
    ように、処理することである請求項1乃至4のいずれか
    に記載のカラーグラス方式(RGB−3D方式)を利用
    した3D立体動画映像の生成方法。
  6. 【請求項6】 前記3原色補正処理は、前記左目映像及
    び前記右目映像の一方に対し、青成分を除いて赤緑成分
    だけを残すように、そして、前記左目映像及び前記右目
    映像の他方に対し、赤緑成分を除いて青成分だけを残す
    ように、処理することである請求項1乃至4のいずれか
    に記載のカラーグラス方式(RGB−3D方式)を利用
    した3D立体動画映像の生成方法。
  7. 【請求項7】 前記3原色補正処理は、前記左目映像及
    び前記右目映像の全体又は一部に対して行われるように
    なっている請求項5又は請求項6に記載のカラーグラス
    方式(RGB−3D方式)を利用した3D立体動画映像
    の生成方法。
  8. 【請求項8】 前記3原色補正処理済みの前記左目映像
    が赤成分だけを有し、前記3原色補正処理済みの前記右
    目映像が青緑成分だけを有する場合に、前記視聴者用視
    聴手段の前記左目のフィルタは青色のフィルタであり、
    前記右目のフィルタは赤色のフィルタであるようにする
    請求項1に記載のカラーグラス方式(RGB−3D方
    式)を利用した3D立体動画映像の生成方法。
  9. 【請求項9】 前記3原色補正処理済みの前記左目映像
    が赤緑成分だけを有し、前記3原色補正処理済みの前記
    右目映像が青成分だけを有する場合に、前記視聴者用視
    聴手段の前記左目のフィルタは青色のフィルタであり、
    前記右目のフィルタは赤色のフィルタであるようにする
    請求項1に記載のカラーグラス方式(RGB−3D方
    式)を利用した3D立体動画映像の生成方法。
  10. 【請求項10】 前記視聴者用視聴手段の両目のフィル
    タの色の組合せは、左目のフィルタの色は赤・右目のフ
    ィルタの色は青、あるいは左目のフィルタの色は赤・右
    目のフィルタの色は緑、あるいは左目のフィルタの色は
    オレンジ・右目のフィルタの色は青、あるいは左目のフ
    ィルタの色は黄・右目のフィルタの色は青、あるいは左
    目のフィルタの色はオレンジ・右目のフィルタの色は緑
    である請求項1に記載のカラーグラス方式(RGB−3
    D方式)を利用した3D立体動画映像の生成方法。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10のいずれかに記載の
    カラーグラス方式を利用した3D立体動画映像の生成方
    法を実現したカラーグラス方式(RGB−3D方式)を
    利用した3D立体動画映像の生成装置。
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