JPH0965374A - 3次元映像記録装置および3次元映像再生装置 - Google Patents

3次元映像記録装置および3次元映像再生装置

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JPH0965374A
JPH0965374A JP7217982A JP21798295A JPH0965374A JP H0965374 A JPH0965374 A JP H0965374A JP 7217982 A JP7217982 A JP 7217982A JP 21798295 A JP21798295 A JP 21798295A JP H0965374 A JPH0965374 A JP H0965374A
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image
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signal
recording
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JP7217982A
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English (en)
Inventor
Keisuke Iwasaki
圭介 岩崎
Masayuki Katagiri
眞行 片桐
Toshio Nomura
敏男 野村
Nobutoshi Gako
宣捷 賀好
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小さい装置規模で、高画質の3次元映像信号
を3次元表示装置に必要な視点数で供給可能にする。 【解決手段】 入力カメラ101により複数の視点から
入力された複数の映像信号を映像縮小合成回路102に
より(1/視点数)に縮小し、単一の映像信号に合成し
て、記録再生回路103に記録する。また、記録再生回
路103により再生された映像信号を、映像拡大分割回
路104により拡大し、さらに複数に分割して、複数の
映像信号として出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、立体映像の撮影、
記録、再生を行なう3次元ビデオシステムに用いられる
3次元映像記録装置および3次元映像再生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】立体映像を表示するための3次元映像表
示装置においては、2以上の視点から撮像した映像信号
が必要であり、一般的な2眼式のものと、2以上の視点
から撮像した映像を用いる多眼式のものとが知られてい
る。前者の2眼式の3次元映像表示装置としては、偏光
メガネ方式や液晶シャッタ方式のものが存在する。ま
た、後者の多眼式の3次元映像表示装置としては、レン
チキュラ方式パララクスパノラマグラムなどのものが存
在する。
【0003】従来、これらの3次元映像表示装置に供給
する映像信号を、記録および再生する方式としては、以
下の3つの方式が用いられている。
【0004】第1の方式は、視点の数に応じた数のカメ
ラおよびビデオデッキを用いて同期撮像・再生を行なう
方式である。第2の方式は、視点の数に応じた数のカメ
ラを用いて撮像し、1台のビデオデッキに各カメラの映
像信号を時分割で記録する方式である。第3の方式は、
3次元ビデオシステムの方式であり、カメラアダプタと
ディスプレイアダプタとを1台のカメラに装着して2眼
(2視点)の映像信号を撮像し、そのまま1画面上に分
割して記録する方式である(特開昭63−81416
号)。この第3の方式は、上記第2の方式の時分割に対
して、空間分割と位置付けられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の方式では以下のような問題点がある。
【0006】第1の方式による場合は、複数台のビデオ
カメラおよびビデオデッキを用いて、同期撮像・記録す
るので、装置規模が膨大かつ複雑になり、装置の価格も
高価なものになる。
【0007】第2の方式による場合は、時分割記録を行
なうので、時間方向の記録分解能が、1/視点数に減少
するため、再生された立体映像にフリッカ(ちらつき)
が生じるなどの問題がある。
【0008】第3の方式、つまり空間分割による方式の
場合は、時間分解能を減少させずに1台のビデオデッキ
に記録でき、また、カメラに簡単なアダプタを装着する
ことにより、眼数以下のカメラで撮像が可能であるとい
う利点はあるものの、以下のような問題がある。その1
つは、空間分割を行う故に空間分解能が1/視点数に減
少することである。他の1つは、アダプタの光学的構成
に制約があり、例えば、視点間隔を広げる場合に光学系
の精度を精密にする必要があり、視点間隔をレンズの直
径以下にすることなどが不可能であり、その結果、撮像
する3次元映像に制約が生じることである。
【0009】また、上述したいずれの方式による場合で
も、予め撮像した視点数以上の映像信号を必要とする3
次元映像表示装置に用いることが不可能である。
【0010】本発明は、このような従来技術の課題を解
決すべくなされたものであり、装置規模を縮小すること
ができる3次元映像記録装置および3次元映像再生装置
を提供することを目的とする。
【0011】また、本発明は、分解能を向上できる3次
元映像記録装置および3次元映像再生装置を提供するこ
とを他の目的とする。
【0012】また、本発明は、入力視点数より多い視点
数が必要な3次元映像表示装置に3次元映像を供給でき
る3次元映像再生装置を提供することを他の目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の3次元映像記録
装置は、複数の視点で捉えられた複数系統の映像信号を
立体映像が得られるよう記録再生する3次元ビデオシス
テムにおける3次元映像記録装置であって、該複数系統
の映像信号を入力する映像群入力手段と、該映像群入力
手段より入力した複数系統の映像信号の縮小を行い、縮
小された複数系統の映像信号を単一の映像信号に合成す
る手段と、該合成された単一の映像信号を記録する映像
記録手段とを備え、そのことにより上記目的が達成され
る。
【0014】本発明の3次元映像再生装置は、複数の視
点で捉えられた複数系統の映像信号を立体映像が得られ
るよう記録再生する3次元ビデオシステムにおける3次
元映像再生装置であって、該複数系統の映像信号を縮小
および合成してなる単一の映像信号を再生する映像再生
手段と、該映像再生手段により再生された映像信号を拡
大する映像拡大手段と、該映像拡大手段により拡大され
た映像信号を、縮小前の複数系統の映像信号と同数また
はそれ以上の複数系統に分割して出力する映像分割手段
とを備え、そのことにより上記目的が達成される。
【0015】本発明の3次元映像再生装置において、前
記映像拡大手段が、入力映像信号を複数の系統別に区別
し、区別した系統別の映像信号の中間映像信号を補間に
より生成する機能を有する構成とすることができる。
【0016】本発明の3次元映像再生装置において、前
記映像拡大手段が、映像の画質補正処理を合わせて行う
機能を備える構成とすることができる。
【0017】以下に本発明の作用につき説明する。
【0018】本発明の3次元映像記録装置では、複数の
視点で捉えられた複数系統の映像信号を、たとえば1/
視点数に縮小し、この縮小した複数系統の映像信号を単
一の映像信号に合成して、映像記録手段に記録する。こ
のように、映像信号を縮小して記録することにより、3
次元映像記録装置の装置規模が縮小される。
【0019】また、本発明の3次元映像再生装置では、
複数の視点で捉えられた複数系統の映像信号を縮小およ
び合成してなる単一の映像信号が映像再生手段により再
生し、再生した映像信号を映像拡大手段により拡大し、
映像分割手段により複数に分割し、縮小前の複数系統の
映像信号と同数またはそれ以上の複数系統の映像信号と
して出力する。このように、単一の映像信号を拡大する
ことにより、3次元映像再生装置の装置規模が縮小され
る。
【0020】さらに、映像拡大手段を、入力映像信号を
複数系統別に区別し、区別した系統別の映像信号の中間
映像信号を補間により生成する構成とした場合には、入
力視点数より多い視点数が必要な3次元映像表示装置に
3次元映像信号を供給できる。
【0021】さらに、映像拡大手段における映像補正手
段により映像の画質補正処理を合わせて行なう構成とし
た場合には、分解能の低下の問題を解決でき、簡単な装
置規模で高画質な3次元映像信号を、3次元映像表示装
置に供給できる。
【0022】また、本発明の3次元映像記録装置と3次
元映像再生装置とを合わせることにより、装置規模のよ
り縮小された3次元映像記録再生装置を得ることが可能
である。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態について以下に
説明する。
【0024】(実施形態1)図1に、本発明を適用した
3次元映像記録再生装置の一例の構成図を示す。この3
次元映像記録再生装置は、立体映像信号の記録および再
生を行なうための装置である。本実施形態では、入力視
点数Cと同数のカメラを用いて撮像を行ない、3次元映
像表示装置には、視点数Dだけの映像を与える場合につ
いて説明する。また、独立した映像信号を伝送する信号
線をチャネルと呼び、チャネル内では、例えばNTSC
コンポジット信号として映像信号が伝送される。
【0025】この3次元映像記録再生装置は、3次元映
像記録装置および3次元映像再生装置からなる。3次元
映像記録装置は、入力視点数Cと同数の入力カメラ10
1からなる入力カメラ群と、各入力カメラ101からの
信号を入力チャネル111を介して入力する映像縮小合
成回路102と、この映像縮小合成回路102からの信
号を記録チャネル112を介して入力する記録再生装置
103と、各入力カメラ101、映像縮小合成回路10
2および記録再生装置103に同期信号を与える入力同
期回路106とから構成される。前記入力同期回路10
6は、入力カメラ群、映像縮小合成回路102および記
録再生装置103に対して、同期あるいはアドレス制御
を行なうための同期信号を配線116を介して出力す
る。
【0026】一方、3次元映像再生装置は、前記記録再
生装置103と、この記録再生装置103からの信号を
再生チャネル113を介して入力する映像拡大分割回路
104とから構成され、映像拡大分割回路104から出
力される信号を表示チャネル群114を介して3次元映
像表示装置105に与える。
【0027】前記入力カメラ群は、複数視点での画像を
撮像するために設けられ、上述のように入力視点数Cと
同数のC台の入力カメラ101から構成される。この入
力カメラ101は、例えばCCD素子、電子回路および
光学系などから構成される一般的なビデオカメラであ
り、外界を撮像した結果得られた映像信号を、ラスタ走
査順に、同期信号を伴って入力チャネル111を介して
映像縮小合成回路102に出力する。
【0028】映像縮小合成回路102は、入力した複数
系統の映像信号を入力し、後述する縮小処理および画像
合成処理を行なった後、処理後の信号を記録チャネル1
12を介して記録再生装置103に出力する。
【0029】記録再生装置103は、入力した映像信号
を記録する。また、その信号の再生を行ない、再生チャ
ネル113を介して映像拡大分割回路104に出力す
る。本実施形態では、記録チャネル112での映像信号
と再生チャネル113での映像信号とは、本装置での記
録再生処理による劣化を除いて同様である。記録再生装
置103は、例えばアナログビデオレコーダなどの汎用
的な映像信号記録装置で実現される。
【0030】映像拡大分割回路104は、入力した映像
信号に対して、後述する画質補正処理、拡大処理、およ
び複数の映像信号への分割処理を行なって3次元映像表
示装置105の入力信号形式、つまり視点数Dの映像に
対応する信号に変換し、その後、表示チャネル群114
を介して3次元映像表示装置105に出力する。
【0031】3次元映像表示装置105は、入力した、
視点数Dに応じた系統数の映像信号により立体映像を表
示する。この3次元映像表示装置105は、レンチキュ
ラ方式、DFT方式、液晶シャッタ方式、偏光メガネ方
式、FTI方式、HMD方式などの方式により実現され
る。
【0032】なお、本実施形態では、映像は、一般的な
ビデオ信号と同様に、1フレームの画像信号が時間的に
連続したもので構成される。しかし、上述した3次元映
像記録再生装置では、1フレーム毎の処理を行なうた
め、時間的に連続した映像信号ではない1フレームの画
像群を入力とした場合でも同様の処理が可能である。ま
た、便宜上、入力チャネル111および表示チャネル1
14での各映像1フレームは、縦横それぞれ(M,N)
画素で構成されており、記録チャネル112および再生
チャネル113の各映像1フレームは、縦横それぞれ
(K,L)画素で構成されるとする。
【0033】次に、図2に基づいて、上記本実施形態の
3次元映像記録再生装置の映像縮小合成回路102にお
ける入力映像1フレームと、記録映像1フレームとの関
係の一例を説明する。図2において、各入力映像1フレ
ームは、縦横それぞれ(M,N)画素で構成され、記録
映像1フレームは、縦横それぞれ(K,L)画素で構成
される。
【0034】図2(a)は、入力映像信号1フレームの
画素インデックスを示す。ここで、フレーム左上を
(1,1)、右上を(M,1)、左下を(1,N)、右
下を(M,N)とする。
【0035】図2(b)は、記録映像1フレームに対す
る入力映像信号の縮小記録の例を示す。図中の番号1、
2、3、4は、入力信号のインデックスを示す。本実施
形態では、4枚のフレームを各カメラから入力する場合
を例示しており、以下の説明ではC=4となる。
【0036】図2(b)は、4つの入力フレームを横方
向のみ、M/(C・K)倍に縮小して記録する場合を示
す。この場合では、出力映像1フレームに、各入力フレ
ームを縮小したものを図のように配置して記録する。即
ち、上記映像縮小合成回路102では、入力映像と出力
映像との関係は、図2に示すようになる。
【0037】図3に、映像縮小合成回路102の構成例
を示す。この図3に基づいて、図1に示す3次元映像記
録再生装置のうちの3次元映像記録装置における動作お
よび、映像縮小合成回路102の各回路の詳細につき説
明する。この図示例では、入力カメラの台数Cが4であ
る場合に関して説明するが、図3に示す回路構成は入力
カメラが2台以上数台までは、特別な構成の変更なしで
容易に対応可能である。
【0038】この図3に示す映像縮小合成回路102
は、入力回路201と、入力バッファ202と、画像縮
小回路203と、出力バッファ204と、出力制御回路
205とから構成される。なお、入力回路201、画像
縮小回路203および出力制御回路205には、配線1
16を介して前記同期信号が入力される。
【0039】入力回路201は、入力チャネル111を
介して入力カメラ群から入力した映像信号の一部、例え
ば特定の走査線に対応する映像データを、配線116か
ら入力される同期信号に同期して入力する。入力した映
像データは、輝度信号と色信号とに分離され、デジタル
変換されて、入力バッファ202に記録される。換言す
ると、入力バッファ202は、各入力カメラ101の一
部の映像データをデジタル形式で蓄積する。上記入力バ
ッファ202は、半導体メモリと周辺回路とから構成さ
れ、入力カメラ101の数だけ設けられる。
【0040】入力バッファ202の後段に設けられた画
像縮小回路203は、入力カメラ101の数だけ設けら
れ、各入力バッファ202に記録された映像データを、
予め定められた縦横倍率で縮小またはサンプリングし、
出力バッファ204へ出力する。この出力バッファ20
4は、各画像縮小回路203からの出力データをそれぞ
れ別個のアドレスに記録する。出力バッファ204は、
例えば、半導体メモリと周辺回路とから構成される。
【0041】出力バッファ204の後段に設けられた出
力制御回路205は、出力バッファ204からのデータ
を、配線116を介して入力する同期信号をともなう映
像信号形式に変換して出力する。
【0042】次に、この構成の映像縮小合成回路102
が映像信号の1走査線毎の処理を行なう場合の動作につ
いて説明する。なお、便宜上、入力チャネル111内の
映像1フレームのデータをCi(x,y)とし、記録チ
ャネル112内の映像1フレームのデータをR(x,
y)、入力バッファ202内のデータをIi(X)、出
力バッファ204内のデータをO(U)とする。また、
上記添字iは、入力チャネル111のインデックスで、
i=1、2、3、4である。また、入力チャネル映像の
走査線数Nと記録チャネル映像の走査線数Lとが同数で
あるとする。
【0043】先ず、ステップ1において、入力回路20
1は入力チャネル111内の映像フレームのs番目の走
査線に対応するデータを入力バッファ202に記録す
る。すなわち、Ii(X)=Ci(x,s)とする。
【0044】次に、ステップ2において、画像縮小回路
203は、それぞれに対応する入力バッファ202のデ
ータを縮小し、出力バッファ204内に、各画像縮小回
路203の出力の重なりがない位置に転送する。本実施
形態の場合、縮小率は、記録フレームX方向画素数/
{入力フレームX方向画素数×視点数}=K/(M・
C)となり、入力バッファ202内データIi(X)
は、出力バッファ204内座標U=(X−1)K/(M
・C)+(i−1)K/Cの位置に転送される。
【0045】次に、ステップ3において、出力制御回路
205は、出力バッファ204内のデータO(U)を、
R(x,s)として、同期信号を伴った形式で出力す
る。
【0046】次に、ステップ4において、次の(s+
1)番目の走査線に対して、上記ステップ1から3の処
理を繰り返す。
【0047】図4に、映像拡大分割回路104の構成例
を示す。この図に基づいて、図1に示す3次元映像記録
再生装置の3次元映像再生装置の動作および、映像拡大
分割回路104の各回路の詳細を説明する。なお、この
例においては、記録再生装置103に記録される記録映
像1フレームには、入力映像4フレームの映像が縮小記
録されており、3次元映像表示装置105が4チャネル
の映像を必要とする場合に関して説明する。
【0048】映像拡大分割回路104は、図4に示すよ
うに、入力回路501、入力バッファ502、画像補正
回路503、補正バッファ504、画像拡大回路50
5、拡大バッファ506、および分割分配回路507か
ら構成される。
【0049】入力回路501は、再生チャネル113か
ら入力した映像信号の一部、例えば特定の走査線に対応
する映像データを入力し、デジタル変換する。デジタル
変換されたデータは、次段の入力バッファ502に出力
される。入力バッファ502は、その映像データを蓄積
する。上記入力バッファ502は、例えば、半導体メモ
リと周辺回路とから構成される。
【0050】入力バッファ502の後段の画像補正回路
503は、入力バッファ502に記録された映像データ
を対象に画像補正処理を行なう。画像補正回路503
は、処理した結果を補正バッファ504に出力する。上
記画像補正処理としては、汎用的な画像処理手法である
輪郭強調、ノイズ除去、ぼけ補正、γ補正、色補正など
を施す。補正バッファ504は、画像補正回路503の
処理結果を記録する。補正バッファ504は、例えば、
半導体メモリと周辺回路とから構成される。
【0051】補正バッファ504の後段の画像拡大回路
505は、補正バッファ504に記録された映像データ
を拡大し、拡大バッファ506に記録させる。分割分配
回路507は、拡大バッファ506からのデータを各出
力チャンネル用に分割し、配線508を介して入力され
る同期信号をともなう映像信号形式に変換して、複数の
映像信号線である表示チャネル群114に出力する。
【0052】次に、かかる構成の画像拡大分配回路10
4が映像信号の1走査線毎の処理を行なう場合の動作に
ついて説明する。なお、便宜上、再生チャネル113内
の映像1フレームのデータをP(x,y)とし、各表示
チャネル114内の映像1フレームのデータをDi
(x,y)、入力バッファ502内のデータをI
(X)、補正バッファ504内のデータをJ(X)、拡
大バッファ506内のデータをO(U)とする。また、
添字iは、表示チャネル114のインデックスで、i=
1、2、3、4である。また、再生チャネル映像の走査
線数Nと表示チャネル映像の走査線数Lとが同数である
とする。
【0053】先ず、ステップ1において、入力回路50
1は、再生チャネル113内の映像フレームのs番目の
走査線に対応するデータを入力バッファ502に記録さ
せる。すなわち、I(X)=P(x,s)とする。
【0054】次に、ステップ2において、画像補正回路
503は、入力バッファ502からのデータの画質を補
正して、補正バッファ504に記録させる。
【0055】次に、ステップ3において、画像拡大回路
505は、補正バッファ504内のデータを拡大し、拡
大バッファ506に記録させる。本実施形態では、拡大
率は、(出力フレームX方向画素数×視点数)/記録フ
レームX方向画素数=(M・C)/Kとなり、拡大バッ
ファ506内の座標Uには、補正バッファ504内の座
標Xの画素データが転送される。この際の座標Uと座標
Xの関係は、U=(X−1)・M・C/K+1となる。
【0056】次に、ステップ4において、分割分配回路
507は、拡大バッファ506内のデータO(U)を分
割し、Di(x,s)として、同期信号を伴った形式で
出力する。すなわち、Di(x,y)=O((i−1)
M+x)とする。
【0057】次に、ステップ5において、次の(s+
1)番目の走査線に対して、上記ステップ1から4の処
理を繰り返す。
【0058】本実施形態において、映像拡大分割回路1
04の再生チャネル1フレームと表示チャネル1フレー
ムとの関係は、記録再生装置103における映像記録形
式による。このとき、再生チャネル1フレームの記録形
式は、図2(b)となる。ただし、この場合、映像拡大
分割回路104へ入力される、再生チャネル113の画
素数は、(K,L)である。これらの3次元映像記録形
式に対応して、映像拡大分割回路104では、図2
(a)に例示する映像信号をD(=4)系統分生成して
出力する。
【0059】(実施形態2)本実施形態は、上記図1に
示した3次元映像記録再生装置において、映像拡大分割
回路104の構成に特徴がある。本実施形態における映
像拡大分割回路104は、以下の問題点に対応するため
に用いられる。
【0060】3次元映像表示装置105には、2以上の
複数視点からの映像を入力とする必要がある多眼式表示
装置が存在する。しかしながら、多数の視点から映像を
撮像するためには、カメラ数、記録映像の量、およびそ
れらに付随する回路規模の増大を招く。
【0061】そこで、3次元映像表示装置105に必要
な視点数以下のカメラで入力、記録し、再生時に補完処
理によって仮想的な視点から撮像した映像を生成すれ
ば、装置規模を小さくすることができる。
【0062】本実施形態では、主に、3次元映像表示装
置105が7チャネルの映像を必要とする場合(7眼
式)で、3次元映像記録装置には、4チャネルの映像信
号が上記実施形態1による手法などを用いて縮小記録さ
れている場合を具体例として説明する。
【0063】図5に、本実施形態の映像拡大分割回路1
04Aの構成例を示す。この図に基づいて、図1に示す
3次元映像記録再生装置の3次元映像再生装置の動作お
よび、映像拡大分割回路104Aの各回路の詳細を説明
する。
【0064】本実施形態の映像拡大分割回路104A
は、入力回路701、入力バッファ702、画像補正回
路703、補正バッファ704、拡大補間回路705、
拡大バッファ706、および分割分配回路707から構
成される。入力回路701、入力バッファ702、画像
補正回路703および補正バッファ704は、それぞ
れ、上記図4における入力回路501、入力バッファ5
02、画像補正回路503および補正バッファ504と
等価なものである。
【0065】補正バッファ704の後段に設けられた拡
大補間回路705は、補正バッファ704に記録された
映像データを拡大し、拡大バッファ706に記録させ
る。拡大バッファ706の後段に設けられた分割分配回
路707は、拡大バッファ706のデータを各出力チャ
ンネル用に分割し、同期信号をともなう映像信号形式に
変換して、複数の映像信号線である表示チャネル群11
4に出力する。
【0066】図6に、図5に示す映像拡大分割回路10
4Aの入力映像信号と出力映像信号との関係を示す。図
6(a)は、映像拡大分割回路104Aの入力映像で、
4系統の映像信号が予め定められた縦横縮小率で縮小さ
れ、1枚の映像フレームに合成されている。また、図6
(b−1)〜(b−7)は、これらの入力映像から、映
像拡大分割回路104Aにより生成される出力映像信号
群を示し、(b−1)〜(b−7)の各図内の番号1、
1.5、2、2.5、〜、4は、入力映像内の映像番号
に対応している。
【0067】すなわち、図6(b−1)〜(b−7)に
示す出力映像群の内、(b−1)、(b−3)、(b−
5)および(b−7)は、それぞれ、映像拡大分割回路
104Aの入力映像内の映像信号系統の番号1、2、
3、4を、予め定められた縦横拡大率で拡大し、一枚の
映像フレームとして出力するものである。一方、(b−
2)、(b−4)および(b−6)は、それぞれ、入力
映像内の映像信号系統の番号1と2、2と3、3と4か
ら合成される中間映像信号である。
【0068】以下に、図5に示す映像拡大分割回路10
4Aの内、拡大補間回路705で行なわれる処理を説明
する。本実施形態では、3次元映像記録形式は図6
(a)に示す形式とし、入力バッファ702には映像信
号の1走査線分のデータが入力されるとする。
【0069】この際の補正バッファ704内のデータを
J(X)で示すものとする。Xは1走査線分の画像デー
タのインデックスである。また、拡大バッファ706内
のデータをO(U)で示すものとする。
【0070】拡大補間回路705は、補正バッファ70
4内のデータを以下の処理により拡大補間し、拡大バッ
ファ706に出力する。ここで、便宜上、補正バッファ
の領域を記録されている視点数Cで等分割し、各領域に
インデックス番号jを付ける。また、拡大バッファ70
6を、最終的に生成される映像系統数C×2−1に等分
割し、各領域にインデックス番号oを付ける。
【0071】この場合、拡大補間回路705は、拡大バ
ッファ706の領域o=(j−1)×2+1に転送する
(処理1)。次に、処理1で転送されなかった拡大バッ
ファの領域oのデータをo−1、o+1番目の領域の画
素データより補間する(処理2)。
【0072】上記処理は、以下の処理手続きにより一括
して行われる。以下の説明で、補正バッファ704内の
画素データをJ(X)=J((v−1)K/C+x)=
J(x,v)と記述する。この記述は、図7(a)に示
す補正バッファ704の内容を、図7(b)に示すよう
に2次元画像として、横軸をx、縦軸をvと記述したも
のである。また、拡大バッファ706の画素データをO
(U)=O((w−1)M+u)=O(u,w)と記述
する。この記述は、図7(d)に示す拡大バッファ70
6の内容を、図7(c)に示すように2次元画像とし
て、横軸をu、縦軸をvとして記述したものである。
【0073】上記記述を用いて拡大補間回路705にお
ける処理を説明すると、拡大補間回路705は、補正バ
ッファ704の画素データをx、v方向にそれぞれ拡大
し、O(u,w)を作成し、結果をO(U)として拡大
バッファ706に記録する。この際のJ(x,v)とO
(u,w)との関係は、 O(u,w)=J((u−1)K/(M・C)+1,(w−1)/2+1) となり、補間処理は、従来より2次元画像の拡大補間と
して知られている、例えば線形補間、スプライン補間な
どの処理を用いる。
【0074】分割分配回路707は、拡大バッファ70
6の画素データO(u,w)をwにより各出力映像系統
(チャンネル)分に分割し、これを出力映像の1走査線
に対応するデータとして、同期信号を付加して、表示チ
ャネル114に出力する。
【0075】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の3次元映像記録装置および3次元映像再生装置によれ
ば、装置規模を縮小することができ、また、分解能低下
の問題を解決することができる。さらに、本発明の3次
元映像再生装置によれば、入力視点数より多い視点数が
必要な3次元映像表示装置に3次元映像を供給すること
ができる。このように本発明によれば、小さい装置規模
で、高画質の3次元映像を、3次元表示装置で必要な視
点数にして供給可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施形態1に係る3次元映像
記録再生装置の全体構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態1における映像縮小合成回路
の入出力映像の関連を示す図である。
【図3】本発明の実施形態1における映像縮小合成回路
の構成を示す図である。
【図4】本発明の実施形態1における映像拡大分割回路
の構成を示す図である。
【図5】本発明の実施形態2における映像拡大分割回路
の構成を示す図である。
【図6】本発明の実施形態2の映像拡大分割回路の入出
力映像の関連を示す図である。
【図7】本発明の実施形態2の画像拡大補間回路の入出
力映像の構成を説明する図である。
【符号の説明】
101 入力カメラ 102 映像縮小合成回路 103 記録再生装置 104 映像拡大分割回路 105 3次元映像表示装置 106 入力同期回路 111 入力チャネル 112 記録チャネル 113 再生チャネル 114 表示チャネル 201 入力回路 202 入力バッファ 203 画像縮小回路 204 出力バッファ 205 出力制御回路 501、701 入力回路 502、702 入力バッファ 503、703 画像補正回路 504、704 補正バッファ 505 画像拡大回路 506、706 拡大バッファ 507、707 分割分配回路 705 拡大補間回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 賀好 宣捷 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の視点で捉えられた複数系統の映像
    信号を立体映像が得られるよう記録再生する3次元ビデ
    オシステムにおける3次元映像記録装置であって、 該複数系統の映像信号を入力する映像群入力手段と、 該映像群入力手段より入力した複数の映像信号の縮小を
    行い、縮小された複数系統の映像信号を単一の映像信号
    に合成する手段と、 該合成された単一の映像信号を記録する映像記録手段と
    を備えた3次元映像記録装置。
  2. 【請求項2】 複数の視点で捉えられた複数系統の映像
    信号を立体映像が得られるよう記録再生する3次元ビデ
    オシステムにおける3次元映像再生装置であって、 該複数系統の映像信号を縮小および合成してなる単一の
    映像信号を再生する映像再生手段と、 該映像再生手段により再生された映像信号を拡大する映
    像拡大手段と、 該映像拡大手段により拡大された映像信号を、縮小前の
    複数系統の映像信号と同数またはそれ以上の複数系統に
    分割して出力する映像分割手段とを備えた3次元映像再
    生装置。
  3. 【請求項3】 前記映像拡大手段が、入力映像信号を複
    数の系統別に区別し、区別した系統別の映像信号の中間
    映像信号を補間により生成する機能を有する請求項2に
    記載の3次元映像再生装置。
  4. 【請求項4】 前記映像拡大手段が、映像の画質補正処
    理を合わせて行う機能を備える請求項2または3に記載
    の3次元映像再生装置。
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