JPH0654350A - 立体画像観察方法および装置 - Google Patents

立体画像観察方法および装置

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JPH0654350A
JPH0654350A JP4220607A JP22060792A JPH0654350A JP H0654350 A JPH0654350 A JP H0654350A JP 4220607 A JP4220607 A JP 4220607A JP 22060792 A JP22060792 A JP 22060792A JP H0654350 A JPH0654350 A JP H0654350A
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一雅 阿部
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 色ずれの問題を解決する。 【構成】 演算回路24は、固体撮像素子22により基
準とすべき画像例えば白色ボードを撮影して得られた左
右各画像の色ベクトルの平均値を算出するとともに、各
平均値から全体の色ベクトルの平均値を算出し、さら
に、全体の色ベクトルの平均値と左右各画像の色ベクト
ルの平均値との差をそれぞれ求めて、メモリ26に記憶
し、信号処理回路28は、固体撮像素子22が実際に被
写体10を撮影して得られた左右の画像の色ベクトル
に、メモリ26に記憶した上記差をそれぞれ加える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被写体の動画または静
止画を立体像として認識、観察することができる立体画
像観察方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開昭59−30390号公報には、1
台のビデオカメラにより立体画像を得ることのできる立
体画像観察装置が開示されている。この立体画像観察装
置は、1台のビデオカメラのレンズの前側に第1のプリ
ズムを配置し、この第1のプリズムによって、共通の被
写体からの画像情報を有する光を2つの左右視差を有す
る光に分離した後、上記レンズによって上記左右視差を
有する光学像を上記ビデオカメラの受像面上に結像させ
る。そして、結像された光学像に基づく電気信号による
光学画像をモニタの画面上左右に表示させる。この表示
された光学画像を左右対称にプリズム素子が配置された
第2のプリズムを通して見る。この第2のプリズムを通
して見る際に、左側に表示された光学画像を左側のプリ
ズム素子を通して左目で見、一方、右側に表示された光
学画像を右側のプリズム素子を通して右目で見るように
することにより、立体画像を見ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図5に示され
ているように、プリズム11は異なる波長の光を分散す
る性質があるため、色ずれが生じる。色ずれは、屈折を
利用するかぎりは多かれ少なかれ起こるものであるが、
左右分割のプリズム11を使用した場合は、図6に示さ
れた右目画像Lと左目画像Rのどちらか一方が赤みがが
り、他方が青みがかる。右目画像Lおよび左目画像Rを
立体観察をすれば両者の像が融合してほぼ元のカラー画
像になるが、左目画像Lおよび右目画像それぞれ単独に
観察した場合、色ずれの為に元の色調とは異なってしま
い、色ずれは違和感の原因となる。特に、精密な比較を
必要とする検査等のために顕微鏡および望遠鏡を使用す
る場合には、像の拡大率が大きくなり、色ずれの問題が
大きくなってくる。
【0004】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、色ずれの問題を解決できる立体画像観察
方法および装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の立体画像
観察装置は、第1のプリズム手段(例えば、図1の第1
プリズム11または図3のプリズム状レンズ11A)を
介して同一被写体を左右の対をなす光学像として撮像手
段(例えば、図1の固体撮像素子22)により撮像し、
撮像した左右の画像を再生手段(例えば、図1のモニタ
36)により同一画面上に左右隣合うように再生して、
この再生画像を第2のプリズム(例えば、図1の第2の
プリズム38)を介して合成された立体像として観察で
きる立体画像観察装置であって、(a)撮像手段により
基準とすべき画像を撮像して得られた左右各画像の色ベ
クトルの平均値を算出するとともに、各平均値から全体
の色ベクトルの平均値を算出し、さらに全体の色ベクト
ルの平均値と左右各画像の色ベクトルの平均値との差を
それぞれ求める演算手段(例えば、図1の演算回路2
4)と、(b)演算手段によって求められた、全体の色
ベクトルの平均値と左右各画像の色ベクトルの平均値と
の差をそれぞれ記憶する記憶手段(例えば、図1のメモ
リ26)と、(c)実際に被写体を撮像して観察する際
に、撮像して得られた左右の画像の色ベクトルに、記憶
手段に記憶した、全体の色ベクトルの平均値と左右各画
像の色ベクトルの平均値との差をそれぞれ加える信号処
理手段(例えば、図1の信号処理回路28)とを備える
ことを特徴とする。
【0006】本発明の第2の立体画像観察装置は、台形
プリズム(例えば、図4の台形プリズム11B)を介し
て同一被写体を左右の対をなす光学像として撮像手段
(例えば、図1の固体撮像素子22)により撮像し、撮
像した左右の画像を再生手段(例えば、図1のモニタ3
6)により同一画面上に左右隣合うように再生して、こ
の再生画像を別のプリズム(例えば、図1のプリズム3
8)を介して合成された立体像として観察できる立体画
像観察装置であって、(A)基準とすべき画像を台形プ
リズムにより3分割した画像を撮像手段により撮像して
得られた中央画像、左画像および右画像のそれぞれにつ
いて色ベクトルの平均値を算出するとともに、さらに中
央画像の色ベクトルの平均値と左右各画像の色ベクトル
の平均値との差をそれぞれ求める演算手段(例えば、図
1の演算回路24)と、(B)演算手段によって求めら
れた、中央画像の色ベクトルの平均値と左右各画像の色
ベクトルの平均値との差をそれぞれ記憶する記憶手段
(例えば、図1のメモリ26)と、(C)実際に被写体
を撮像して観察する際に、撮像して得られた左右の画像
の色ベクトルに、記憶手段に記憶した、中央画像の色ベ
クトルの平均値と左右各画像の色ベクトルの平均値との
差をそれぞれ加える信号処理手段(例えば、図1の信号
処理回路28)とを備えることを特徴とする。
【0007】本発明の第1の立体画像観察方法は、第1
のプリズム手段(例えば、図1の第1プリズム11また
は図3のプリズム状レンズ11A)を介して同一被写体
を左右の対をなす光学像として撮像手段(例えば、図1
の固体撮像素子22)により撮像し、撮像した左右の画
像を再生手段(例えば、図1のモニタ36)により同一
画面上に左右隣合うように再生して、この再生画像を第
2のプリズム(例えば、図1のプリズム38)を介して
合成された立体像として観察できる立体画像観察方法で
あって、撮像手段により基準とすべき画像を撮像して得
られた左右各画像の色ベクトルの平均値を算出し(例え
ば、図2のステップS1乃至S3)、左右各画像の色ベ
クトルの平均値から全体の色ベクトルの平均値を算出し
(例えば、図2のステップS4)、全体の色ベクトルの
平均値と左右各画像の色ベクトルの平均値との差をそれ
ぞれ求め(例えば、図2のステップS5およびS6の前
半の処理)、求められた、全体の色ベクトルの平均値と
左右各画像の色ベクトルの平均値との差をそれぞれ記憶
し(例えば、図2のステップS5およびS6の後半の処
理)、実際に被写体を撮像して観察する際に、撮像して
得られた左右の画像の色ベクトルに、記憶した、全体の
色ベクトルの平均値と左右各画像の色ベクトルの平均値
との差をそれぞれ加える(例えば、図2のステップS
7、S8およびS9)ことを特徴とする。
【0008】本発明の第2の立体画像観察方法は、台形
プリズム(例えば、図4の台形プリズム11B)を介し
て同一被写体を左右の対をなす光学像として撮像手段に
より撮像し、撮像した左右の画像を再生手段(例えば、
図1のモニタ36)により同一画面上に左右隣合うよう
に再生して、この再生画像を別のプリズム(例えば、図
1のプリズム38)を介して合成された立体像として観
察できる立体画像観察方法であって、基準とすべき画像
を台形プリズムにより3分割した画像を撮像手段により
撮像して得られた中央画像、左画像および右画像のそれ
ぞれについて色ベクトルの平均値を算出し、中央画像の
色ベクトルの平均値と左右各画像の色ベクトルの平均値
との差をそれぞれ求め、求められた、中央画像の色ベク
トルの平均値と左右各画像の色ベクトルの平均値との差
をそれぞれ記憶し、実際に被写体を撮像して観察する際
に、撮像して得られた左右の画像の色ベクトルに、記憶
した、中央画像の色ベクトルの平均値と左右各画像の色
ベクトルの平均値との差をそれぞれ加えることを特徴と
する。
【0009】
【作用】本発明の第1の立体画像観察装置および方法に
おいては、撮像手段により基準とすべき画像を撮像して
得られた左右各画像の色ベクトルの平均値が算出され、
左右各画像の色ベクトルの平均値から全体の色ベクトル
の平均値が算出され、全体の色ベクトルの平均値と左右
各画像の色ベクトルの平均値との差がそれぞれ求めら
れ、求められた、全体の色ベクトルの平均値と左右各画
像の色ベクトルの平均値との差がそれぞれ記憶され、実
際に被写体を撮像して観察する際に、撮像して得られた
左右の画像の色ベクトルに、上記記憶された、全体の色
ベクトルの平均値と左右各画像の色ベクトルの平均値と
の差がそれぞれ加えられる。
【0010】本発明の第2の立体画像観察装置および方
法においては、基準とすべき画像を台形プリズムにより
3分割した画像を撮像手段により撮像して得られた中央
画像、左画像および右画像のそれぞれについて色ベクト
ルの平均値が算出され、中央画像の色ベクトルの平均値
と左右各画像の色ベクトルの平均値との差がそれぞれ求
められ、求められた、中央画像の色ベクトルの平均値と
左右各画像の色ベクトルの平均値との差がそれぞれ記憶
され、実際に被写体を撮像して観察する際に、撮像して
得られた左右の画像の色ベクトルに、記憶した、中央画
像の色ベクトルの平均値と左右各画像の色ベクトルの平
均値との差がそれぞれ加えられる。
【0011】
【実施例】図1において、10は被写体であり、この被
写体10からの画像情報を有する光Lは、第1のプリズ
ム11によって光軸12に対して2つの左右視差を有す
る光に分離される。第1のプリズム11には、光軸12
が通る部分を含んで遮光部を形成するための幅wの遮光
マスク13が形成されている。遮光マスク13としては
クロムの蒸着マスク等を用いることができる。
【0012】第1のプリズム11によって分離されて得
られた2つの左右視差を有する光は、レンズ21に入射
される。上記2つの左右視差を有する光は、レンズ21
によって収束されて2つの左右視差を有する光学像31
R,31Lとして固体撮像素子22上に結像される。
【0013】固体撮像素子22は、2つの左右視差を有
する光学像31R,31Lを示す信号を演算回路24に
出力する。演算回路24は、固体撮像素子22により例
えば白色ボード等基準とすべき画像を撮像して得られた
左右各画像の色ベクトルの平均値を算出するとともに、
各平均値から全体の色ベクトルの平均値を算出し、さら
に全体の色ベクトルの平均値と左右各画像の色ベクトル
の平均値との差をそれぞれ求める。
【0014】メモリ26は、演算回路24によって求め
られた、全体の色ベクトルの平均値と左右各画像の色ベ
クトルの平均値との差をそれぞれ記憶する。
【0015】信号処理回路28は、固体撮像素子22が
実際に観察する被写体を撮像して出力する2つの左右視
差を有する光学像31R,31Lを示す信号から左右の
画像の色ベクトルを導出し、これらの色ベクトルに、メ
モリ26に記憶された、全体の色ベクトルの平均値と左
右各画像の色ベクトルの平均値との差をそれぞれ加え
る。信号処理回路28は、このようにして補正した左右
視差を有する光学像31L,31Rに対応する信号電荷
を映像信号SVに変換して、テレビジョン等の画像表示
手段であるモニタ36に供給する。
【0016】モニタ36の画面の前方には中央部には、
じゃま板とし機能する遮光マスク37が形成された第2
のプリズム38が配置されているので、立体画像を見よ
うとする人は左右の目39L,39Rによりその第2の
プリズム38を通じてモニタ36の画面に表示された左
右視差を有する光学画像42,43を見ることにより被
写体10の立体画像を見ることができる。なお、第2の
プリズム38を用いることなく、モニタ36の画面に表
示された左右視差を有する光学画像42,43のうち、
左側の光学画像42を左目39Lにより、右側の光学画
像43を右目39Rによって見ることにより、同様に被
写体10の立体画像を見ることができる。
【0017】図1において、遮光マスク13の幅wは、
モニタ36上に表示された左右視差を有する光学画像
を、例えば、目39L,39Rによって、直接見たと
き、(第2のプリズム38は光路上から外しておく)
に、左右視差を有する光学画像42、43の中央部にお
ける重なり部分が無くなる最小幅に対応する幅に調整す
れば良い。重なり部分が無くなる最小幅を最小幅d5と
し、その非画像部分を非画像部分37として図示してい
る。この遮光マスク13の幅wの調整は製造者側で調整
することが可能であり、一般需要者は、このように最適
状態に調整された立体像装置により、第1のプリズム1
1の遮光マスク13の幅wを意識することなく、比較的
に面積の大きい立体画像を見ることができる。
【0018】図2は、図1に示された本発明の立体画像
観察装置の一動作例を示す。まず、ステップS1におい
て、固体撮像素子22は、被写体10として標準となる
白色ボードを撮影する。次に、ステップS2において、
演算回路24が、固体撮像素子22の出力信号に基づい
て、左目画像全域の部分画像を切り出して画素の色ベク
トルの平均値を算出する。次に、ステップS3におい
て、演算回路24が、固体撮像素子22の出力信号に基
づいて、右目画像全域の部分画像を切り出して画素の色
ベクトルの平均値を算出する。次に、ステップS4にお
いて、演算回路24が、左右画像の色ベクトルの平均値
を算出する。
【0019】次に、ステップS5において、演算回路2
4が、左目画像全域の色ベクトルの平均値と左右画像の
色ベクトルの平均値との差を算出し、メモリ26に記憶
する。次に、ステップS6において、演算回路24が、
右目画像全域の色ベクトルの平均値と左右画像の色ベク
トルの平均値との差を算出し、メモリ26に記憶する。
【0020】次に、ステップS7において、標準白色ボ
ードを除去し、固体撮像素子22は、被写体10として
目的物を撮影する。次に、ステップS8において、信号
処理回路28は、固体撮像素子22が実際に観察する被
写体を撮像して出力する左光学像31Lを示す信号から
左の画像の色ベクトルを導出し、これらの色ベクトル
に、メモリ26に記憶された、全体の色ベクトルの平均
値と左画像の色ベクトルの平均値との差をそれぞれ加え
る。次に、ステップS9において、信号処理回路28
は、固体撮像素子22が実際に観察する被写体を撮像し
て出力する右光学像31Rを示す信号から右の画像の色
ベクトルを導出し、これらの色ベクトルに、メモリ26
に記憶された、全体の色ベクトルの平均値と右画像の色
ベクトルの平均値との差をそれぞれ加える。すなわち、
信号処理回路28は、右目画像と左目画像の色調が両者
の中間となるように右目画像と左目画像の色調整を行
う。
【0021】この色調整によって色ずれを原因とする画
像のボケは修正されないが、色調は元の色に近くなり、
見やすくなる。
【0022】上記実施例においては、拡大率(レンズ2
1の位置とプリズム13の組み合わせ)によって一定の
差の色ベクトルとなるので拡大率、あるいはレンズ位置
に連動して差の色ベクトルを変化させることができる。
【0023】なお、右目画像と左目画像の色ベクトルの
計算は時間的に逆でもよいし、同時でもよい。同様に差
の色ベクトルを加える処理も逆でもよいし、同時でもよ
い。
【0024】色ベクトルの読み出しは、左右画像全域を
指定して行ってもよいし、左右画像のそれぞれの中心部
分について行ってもよい。さらには、領域でなく、ライ
ンや点で代表してもよい。また、特定画像の切り取りで
もよい。
【0025】また、図1のプリズム11の代わりに、図
3に示されているような左用レンズ11Lおよび右用レ
ンズ11Rの組み合わせからなるプリズム状レンズ13
Aを使用してもよい。この場合も、図1の遮光マスク1
3と同じ位置に設ける。
【0026】さらに、図1のプリズム11の代わりに、
図4に示されているような台形プリズム11Bを使用し
てもよい。台形プリズム11Bにより、画像を、左画
像、右画像および中央画像の3つに分割する場合、図4
に示されているように、中央画像の色ずれは無視でき
る。
【0027】台形プリズム11Bを使用する場合は、左
右画像の平均値でなく、3つに分割された画像のうち中
央画像の色ベクトルの平均値を使用してもよい。この場
合、演算回路24は、基準とすべき画像を台形プリズム
11Bにより3分割した画像を固体撮像素子22により
撮像して得られた中央画像、左画像および右画像のそれ
ぞれについて色ベクトルの平均値を算出するとともに、
さらに中央画像の色ベクトルの平均値と左右各画像の色
ベクトルの平均値との差をそれぞれ求め、メモリ26
は、演算回路24によって求められた、中央画像の色ベ
クトルの平均値と左右各画像の色ベクトルの平均値との
差をそれぞれ記憶し、信号処理回路28は、実際に被写
体を撮像して観察する際に、撮像して得られた左右の画
像の色ベクトルに、メモリ26に記憶した、中央画像の
色ベクトルの平均値と左右各画像の色ベクトルの平均値
との差をそれぞれ加えればよい。
【0028】中央画像の色ベクトルの読み出しは、中央
画像全域を指定して行ってもよいし、中心部分について
行ってもよい。さらには、領域でなく、ラインや点で代
表してもよい。また、特定画像の切り取りでもよい。
【0029】また、基準となる画像として、白色の補正
用ボードの代わりに、通常画像を使用してもよい。
【0030】また、常にリアルタイムで補正を行っても
よい。
【0031】また、固体撮像素子の代わりに、撮像管を
使用してもよい。
【0032】また、上記実施例のように、色調整信号を
モニタへフィードバックしてもよいし、色調整信号を固
体撮像素子あるいは撮像管へフィードバックしてもよ
い。固体撮像素子あるいは撮像管へフィードバックをか
けた場合は、モニタは通常のモニタでよく、構成が簡単
となるので、簡単なフィードバック機構が適している。
しかし、ビデオテープレコーダ等への記録を行う場合に
は、信号処理後の記録のみとなるため、複雑な画像処理
を行う場合は、モニタへフィードバックすることが望ま
しい。
【0033】また、色ベクトルの計算は、単純なベクト
ル計算でもよいし、XYZ表色系、色ベクトル空間や、
色三角形を使用した計算、さらにはプリズムやレンズの
光学特性を加えた補正計算でもよい。
【0034】また、2台のカメラを使用する時分割方式
の通常の液晶メガネ式の場合、2台のカメラのレンズ中
央部を使う場合は色補正の必要性は少ないが、ズームア
ップや顕微鏡的な使い方、検査用途など、2台の色調の
差が問題となる。本発明は、このような場合にも応用で
きる。
【0035】また、本発明の色補正回路(図1の実施例
の演算回路24、メモリ26および信号処理回路28に
相当する回路)は、撮像装置の部分に付加しても、モニ
タ部分に付加しても、あるいは画像記憶装置の部分に付
加してもよく、また、画像分析装置中に組み込んでもよ
い。
【0036】
【発明の効果】本発明の第1の立体画像観察装置および
方法によれば、基準とすべき画像を撮像して得られた画
像全体の色ベクトルの平均値と左右各画像の色ベクトル
の平均値との差をそれぞれ記憶し、実際に被写体を撮像
して観察する際に、撮像して得られた左右の画像の色ベ
クトルに、上記記憶した、全体の色ベクトルの平均値と
左右各画像の色ベクトルの平均値との差がそれぞれ加え
るようにしたので、プリズム等を使用した場合の色ずれ
の問題を解決でき、自然で正確な立体画像を観察でき
る。
【0037】本発明の第2の立体画像観察装置および方
法によれば、基準とすべき画像を台形プリズムにより3
分割した画像を撮像手段により撮像して得られた中央画
像の色ベクトルの平均値と左右各画像の色ベクトルの平
均値との差をそれぞれ記憶し、実際に被写体を撮像して
観察する際に、撮像して得られた左右の画像の色ベクト
ルに、記憶した、中央画像の色ベクトルの平均値と左右
各画像の色ベクトルの平均値との差がそれぞれ加えるよ
うにしたので、台形プリズムを使用した場合の色ずれの
問題を解決でき、自然で正確な立体画像を観察できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の立体画像観察装置の一実施例の構成を
示す図である。
【図2】図1の実施例の動作を示すフローチャートであ
る。
【図3】図1の第1プリズム11の代わりに使用できる
プリズム状レンズの一例を示す図である。
【図4】図1の第1プリズム11の代わりに使用できる
台形プリズムの一例とその光路を示す図である。
【図5】従来の立体画像観察装置におけるプリズムによ
る色ずれ説明するための光路図である。
【図6】従来の立体画像観察装置における左目画像およ
び右目画像を説明するための図である。
【符号の説明】
10 被写体 11 第1プリズム 11A プリズム状レンズ 11B 台形プリズム 22 固体撮像素子 24 演算回路 26 メモリ 28 信号処理回路 36 モニタ 38 第2プリズム

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のプリズム手段を介して同一被写体
    を左右の対をなす光学像として撮像手段により撮像し、
    撮像した左右の画像を再生手段により同一画面上に左右
    隣合うように再生して、この再生画像を第2のプリズム
    を介して合成された立体像として観察できる立体画像観
    察装置において、 前記撮像手段により基準とすべき画像を撮像して得られ
    た左右各画像の色ベクトルの平均値を算出するととも
    に、各平均値から全体の色ベクトルの平均値を算出し、
    さらに全体の色ベクトルの平均値と左右各画像の色ベク
    トルの平均値との差をそれぞれ求める演算手段と、 前記演算手段によって求められた、全体の色ベクトルの
    平均値と左右各画像の色ベクトルの平均値との差をそれ
    ぞれ記憶する記憶手段と、 実際に被写体を撮像して観察する際に、撮像して得られ
    た左右の画像の色ベクトルに、前記記憶手段に記憶し
    た、全体の色ベクトルの平均値と左右各画像の色ベクト
    ルの平均値との差をそれぞれ加える信号処理手段とを備
    えることを特徴とする立体画像観察装置。
  2. 【請求項2】 前記演算手段は、撮像した左右各画像か
    ら抽出された位置部分の画像データを基にして色ベクト
    ルの平均値を算出することを特徴とする請求項1記載の
    立体画像観察装置。
  3. 【請求項3】 台形プリズムを介して同一被写体を左右
    の対をなす光学像として撮像手段により撮像し、撮像し
    た左右の画像を再生手段により同一画面上に左右隣合う
    ように再生して、この再生画像を別のプリズムを介して
    合成された立体像として観察できる立体画像観察装置に
    おいて、 基準とすべき画像を前記台形プリズムにより3分割した
    画像を前記撮像手段により撮像して得られた中央画像、
    左画像および右画像のそれぞれについて色ベクトルの平
    均値を算出するとともに、さらに中央画像の色ベクトル
    の平均値と左右各画像の色ベクトルの平均値との差をそ
    れぞれ求める演算手段と、 前記演算手段によって求められた、中央画像の色ベクト
    ルの平均値と左右各画像の色ベクトルの平均値との差を
    それぞれ記憶する記憶手段と、 実際に被写体を撮像して観察する際に、撮像して得られ
    た左右の画像の色ベクトルに、前記記憶手段に記憶し
    た、中央画像の色ベクトルの平均値と左右各画像の色ベ
    クトルの平均値との差をそれぞれ加える信号処理手段と
    を備えることを特徴とする立体画像観察装置。
  4. 【請求項4】 第1のプリズム手段を介して同一被写体
    を左右の対をなす光学像として撮像手段により撮像し、
    撮像した左右の画像を再生手段により同一画面上に左右
    隣合うように再生して、この再生画像を第2のプリズム
    を介して合成された立体像として観察できる立体画像観
    察方法において、 前記撮像手段により基準とすべき画像を撮像して得られ
    た左右各画像の色ベクトルの平均値を算出し、 前記左右各画像の色ベクトルの平均値から全体の色ベク
    トルの平均値を算出し、 前記全体の色ベクトルの平均値と前記左右各画像の色ベ
    クトルの平均値との差をそれぞれ求め、 前記求められた、全体の色ベクトルの平均値と左右各画
    像の色ベクトルの平均値との差をそれぞれ記憶し、 実際に被写体を撮像して観察する際に、撮像して得られ
    た左右の画像の色ベクトルに、前記記憶した、全体の色
    ベクトルの平均値と左右各画像の色ベクトルの平均値と
    の差をそれぞれ加えることを特徴とする立体画像観察方
    法。
  5. 【請求項5】 前記撮像した左右各画像から抽出された
    位置部分の画像データを基にして色ベクトルの平均値を
    算出することを特徴とする請求項4記載の立体画像観察
    方法。
  6. 【請求項6】 台形プリズムを介して同一被写体を左右
    の対をなす光学像として撮像手段により撮像し、撮像し
    た左右の画像を再生手段により同一画面上に左右隣合う
    ように再生して、この再生画像を別のプリズムを介して
    合成された立体像として観察できる立体画像観察方法に
    おいて、 基準とすべき画像を前記台形プリズムにより3分割した
    画像を前記撮像手段により撮像して得られた中央画像、
    左画像および右画像のそれぞれについて色ベクトルの平
    均値を算出し、 前記中央画像の色ベクトルの平均値と左右各画像の色ベ
    クトルの平均値との差をそれぞれ求め、 前記求められた、中央画像の色ベクトルの平均値と左右
    各画像の色ベクトルの平均値との差をそれぞれ記憶し、 実際に被写体を撮像して観察する際に、撮像して得られ
    た左右の画像の色ベクトルに、前記記憶した、中央画像
    の色ベクトルの平均値と左右各画像の色ベクトルの平均
    値との差をそれぞれ加えることを特徴とする立体画像観
    察方法。
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