JP3612865B2 - ビデオカメラ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、いわゆる「立体写真(ステレオペア)」のように撮影したビデオ画像を処理することにより、右眼用と左眼用のそれぞれ専用の映像信号を得るようにしたビデオカメラ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
いわゆる立体テレビなどの3次元立体視視覚装置が開発されても、これを見るための3次元(3D)用のソフトウェアを自分で撮影したり、記録再生するには、ビデオカメラ装置自体や撮影方法、ビデオテープレコーダ(VTR)の取り扱いなどが大変であり、簡易的な方法が求められている。
【0003】
3次元の立体映像を撮影するためには、通常2台のビデオカメラを、その撮影レンズを人間の両眼の幅(通常約65mm)離して設置して行なう。この場合、特性の合った2台のビデオカメラを用意し、撮影レンズが眼幅だけ離れた状態にしっかりと固定する必要がある。しかもこの2つのビデオカメラから出る映像信号を、同期して動く2つのVTRで記録再生する必要があった。
【0004】
もっとも、現在ではいわゆるW−VHSのように、1本のテープで2つの映像信号を同時に録画できる機器が市販されているので、これを使って録画再生してやってもよい。この2つの映像信号を立体視するには、たとえば2台のビデオプロジェクターを用いて、互いに偏光方向が直交する投射光としてスクリーンに投影し、これに対応する偏光フィルターの付いた偏光眼鏡をかけて見る方法が知られている。
【0005】
更に上記記録再生を簡単にする方法としては、左眼用、右眼用の2つの映像信号を、フィールド毎に交互に左眼用、右眼用の映像がくるようにした一つの映像信号にする技術が知られている。この信号をテレビ画面上に映し出し、同期して交互に片方の眼を塞ぐようにしたシャッター付き眼鏡をかけて見れば立体視できるわけである。
【0006】
また、もっと簡易的な撮影方法としては、画面の右半分、左半分に、光学的手法により右眼用、左眼用の映像を映し出す、いわゆる「立体写真」のような形でビデオ撮影する手法を用いることである。さらに、「立体写真」を写真機でスライドを撮影するアダプターおよびビューワも市販されている。このアダプターで撮ると、右眼用は画面右半分に、左眼用は左半分に映されるので、小さなテレビ画面で2つの画面の中心のズレが眼幅以下ならば裸眼立体視が可能となる。さらにまた、もっと大画面の場合は、クサビ型の特殊レンズを付けて見ればよい(特開昭59−30390号公報参照)。
【0007】
特に、上記特開昭59−30390号公報等で開示された簡単に立体撮影する方法は、ビデオカメラの撮像レンズの前にクサビ型のフィルターをかけ、いわゆる立体写真(ステレオペア)のように画面を撮影するというものである。そして、これを立体写真型のままでテレビ画面上に映しだし、クサビ型の特殊眼鏡をかけて立体視するというものであった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の立体写真型撮影で撮った画像を立体視するには、テレビ画面の中央に顔を置くというように見る位置が限定されていた。しかも、画面を左右に2分割した縦長の映像しか見れないという不都合があった。
【0009】
これを解決するために、立体写真型の映像信号をいわゆるフィールドシーケンシャルな立体信号に変換する技術を本出願人は開発しつつある(例えば、特願平7−334423号等)が、この立体信号型の映像信号を上記フィールドシーケンシャルな立体信号に変換するときに少なくとも縦横2倍、面積で4倍に拡大する必要があった。そのため変換後の映像の解像度は縦横ともに元の半分になってしまい、解像度をできるだけ落とさずに済む技術の開発が望まれている。
【0010】
また、2次元(2D)と3次元(3D)のソフトウェアを併せて再生することを考えると、3Dの場合にいちいち設定する必要があり、3Dの映像信号が入力されたときには、自動的に回路が働き処理するような、自動化する技術が求められている。
【0011】
さらに、立体写真型では映像が一つに画面の左右2つの小さいな画面となり、また、いわゆるフィールドシーケンシャルな映像は、シャッター眼鏡をかけずに見れば二重像に見えてしまう。すなわち、立体写真型やフィールドシーケンシャルな3D信号を入力した場合であっても、通常の2Dの映像をテレビ画面上で見られるようにする技術が求められている。
【0012】
そこで、この発明は、画面の右半分、左半分に、光学的手法により右眼用、左眼用の映像を映し出す、いわゆる「立体写真」のような形でビデオ撮影する手法によって撮られた形の映像信号を、フィールド毎に交互に右眼用、左眼用の映像が入った映像信号に変換したり、または右眼用、左眼用の2つの独立した映像信号に変換する、すなわち、立体写真型の映像信号をいわゆるフィールドシーケンシャルな立体信号に変換したときに例えば縦方向の解像度を落とさずに3次元立体映像信号を得ることができ、しかも多人数が同時に横長の画面で見ることができるビデオカメラ装置を提供するものである。
【0013】
片方の眼用の映像を画面の右半分に、他方の眼用の映像を画面の左半分にくるようにして、立体写真型の3次元立体映像を撮影レンズに入光させるようにした立体写真撮影用の光学アダプター装置が装着可能に構成されたビデオカメラ装置において、上記ビデオカメラ装置が、上記立体写真撮影用の光学アダプター装置が装着されているか、及び、上記立体写真撮影用の光学アダプター装置は、画像の縦横の圧縮比を変える変換手段を有しているかどうか、について検出する検出手段を有しており、該検出手段が検出した検出結果と対応する識別信号を、ビデオ信号の垂直ブランキング期間に書き込むようにして、該識別信号を上記撮影レンズに入光した3次元立体映像の映像信号にのせて出力するように構成した。
【0014】
ビデオカメラ装置に、立体写真撮影用の光学アダプター装置が装着されると、光学アダプター装置が装着されたことと、該光学アダプター装置が画像の縦横の圧縮比を変える変換手段を有していることとを、検出手段が検出する。そして、この検出結果と対応する識別信号が、ビデオ信号の垂直ブランキング期間に、書き込まれる。そして、検出結果と対応する識別信号は、光学アダプター装置の撮影レンズに入光した3次元立体映像の映像信号に載せて出力される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の具体的な実施の形態例について図面を参照して説明する。
【0016】
図1,図2及び図4は、この発明の第1の実施形態例の3次元立体映像信号変換装置1と該3次元立体映像信号変換装置1に接続された3次元立体映像信号撮影装置2を示す。この3次元立体映像信号撮影装置2はビデオカメラ装置3と該ビデオカメラ装置3のビデオカメラ本体30の前側に着脱自在に取り付けられる立体写真撮影用の光学アダプター装置4とで構成されている。この光学アダプター装置4は、立体写真撮影用アダプター5と、この立体写真撮影用アダプター5に着脱自在な構造になっている縦長アダプター6とで構成されている。また、3次元立体映像信号変換装置1は、その筐型の装置本体10の前面に4つの調整用操作つまみ11を設けてある。さらに、3次元立体映像信号変換装置1には、ビデオテープレコーダ(VTR)7とシャッター眼鏡付きの立体視装置8とを接続してある。
【0017】
図1,2及び図4に示すように、ビデオカメラ装置3のビデオカメラ本体30は合成樹脂等により筐型に形成してあり、該ビデオカメラ本体30には撮像部としての固体撮像素子(CCD)31を内蔵してある。この固体撮像素子31で撮影した映像信号は、増幅器32と映像信号処理回路33及び映像記録/再生回路34を介してビデオカメラ本体30に内蔵されたVTR35により記録/再生されるようになっている。映像信号処理回路33には、識別信号としてのID信号(525ラインの映像信号であって、例えば16:9等のアスペクト比の異なる画像の信号及びこれに関連する情報信号をいう)を発生させるID信号発生回路36を接続してある。また、映像記録/再生回路34には液晶ドライブ回路37を介して小型モニタとしての液晶ディスプレイ(LCD)38を接続してある。さらに、ビデオカメラ本体30の前面の固体撮像素子31に対向する位置には撮影レンズ39を配置してあると共に、該ビデオカメラ本体30の後面の液晶ディスプレイ38に対向する位置には拡大レンズの付いたアイカップ39Aを着脱自在に取り付けてある。
【0018】
また、図2及び図4に示すように、ビデオカメラ装置3のビデオカメラ本体30のフィルタ取付用ねじ部(マウント部)30Aには、立体写真撮影用の光学アダプター装置4の立体写真撮影用アダプター5を着脱自在に螺着されるようになっている。即ち、立体写真撮影用アダプター5の外筐を形成する合成樹脂製等のケース(画像取り込み部)50の左右両側傾斜壁50a,50bの内面には、左右一対の平面反射鏡51L,51Rを配置してある。また、ケース50内の中央のついたて(図示省略)の後方には該ついたてとで三角筒状になると共に、上記一対の平面反射鏡51L,51Rと概略平行に対向する左右一対の平面反射鏡52L,52Rを配置してある。これにより、眼幅D(D≒65mm)だけ離れた左右の眼から見たものに相当する映像が左半分、右半分に集光されて撮影レンズ39に入るようになっている。また、上記ケース50の後部には上下一対の爪部(係止部)53,53を一体突出形成してあり、該一対の爪部53,53が上記ビデオカメラ本体30のフィルタ取付用ねじ部30Aに着脱自在に螺着されるようになっている。
【0019】
さらに、立体写真撮影用アダプター5のケース50の後部のビデオカメラ装置3のビデオカメラ本体30の撮像レンズ39側に合わさる面には、突起(スイッチ操作部)54を一体突出形成してある。そして、立体写真撮像用アダプター5をビデオカメラ本体30に装着すると、ケース50の突起54がビデオカメラ本体30の撮像レンズ39の周辺に位置する孔30aから挿入され、ビデオカメラ本体30の内部にあるスイッチ(検出手段)36aがオンになって、立体写真撮像用アダプター5が装着されたことがビデオカメラ本体30に検出されるようになっている。また、後述する縦長アダプター6を立体写真撮像用アダプター5に装着すると、ケース50の上面にスライド自在に設けられた突起部55がスライドされ、該突起部55の先端の突起(スイッチ操作部)56がケース50の後部より出っ張るようになっている。そして、立体写真撮像用アダプター5がビデオカメラ本体30に装着されていれば、ケース50の突起56がビデオカメラ本体30の撮像レンズ39の周辺に位置する孔30bから挿入され、ビデオカメラ本体30の内部にあるスイッチ(検出手段)36bがオンになって、立体写真撮像用アダプター5に縦長アダプター6が装着されたことがビデオカメラ本体30に検出されるようになっている。
【0020】
図1〜図3に示すように、立体写真撮影用アダプター5のケース50の前壁側に形成された画像取り込み部となる矩形状で左右一対の開口部50c,50d側には、縦長アダプター6を嵌め込み取り外し(着脱)自在に装着できるようになっていて、上記立体写真撮影用アダプター5と一体に使えるようになっている。この縦長アダプター6は、ケース50の前部に着脱自在に嵌め込まれる矩形の枠部60と、この枠部60の正面側に形成された左右一対の開口部(画像取り込み部)60a,60b内に嵌め込まれた凹状で一対のシリンドリカルレンズ(アナモルフィックレンズ)61L,61Rとで構成されている。上記枠部60の一対の開口部60a,60b、すなわち、画像の縦横の圧縮比を変える変換手段としての上記一対のシリンドリカルレンズ61L,61Rは、立体写真撮影用アダプター5のケース50の画像取り込み部となる左右一対の開口部50c,50dを十分カバーする大きさに形成してある。この一対のシリンドリカルレンズ61L,61R等のアナモルフィックレンズ(Anamorphic Lens)は、像面上で縦方向と横方向の倍率が異なる像を生ずるようにする(画角を縦または横方向のみ圧縮したりする)撮影や投影に用いられるレンズであり、このレンズを撮影時にビデオカメラに装着することにより、横方向のみに例えば3/4に縮めた映像を撮り、また、同様のレンズをビデオプロジェクターに装着して投影することにより、例えば16:9のいわゆるワイド画面を得ることができるようにするものである。
【0021】
図4に示すように、3次元立体映像信号変換装置1の装置本体10の映像信号入力端子10aは、ビデオカメラ本体30の映像記録/再生回路34の映像信号出力端子34aに接続されている。このビデオカメラ本体30の映像記録/再生回路34の映像信号の出力信号が上記3次元立体映像信号変換装置1の装置本体10に入力されると、該装置本体10に内蔵された3次元立体映像信号変換回路12により処理される。即ち、映像記録/再生回路34からの映像出力信号(OUT)をA(アナログ)/D(ディジタル)信号変換回路13によりA/D変換した後で2次元メモリー14に記憶し、この中から操作つまみ11及び同期分離回路(Sync SEP)15を接続したタイミングコントローラ16により任意のタイミングで任意の拡大率(基点X,X、拡大率X,Yとする)で画像を一旦拡大してから切り取るようにしてある。そして、この3次元立体映像信号変換回路12により切り取られて、画面いっぱいに拡大された左眼用の映像信号と右眼用の映像信号は、フィールド毎に交互に左眼用の映像信号と右眼用の映像信号が入った3次元立体映像信号に変換され、D/A信号変換回路17を介して装置本体10の映像信号出力端子10bに一つの映像信号(S)として出力されるようになっている。
【0022】
また、ビデオカメラ本体30の映像記録/再生回路34から通常の2Dの映像信号のようなID信号のない映像信号が3次元立体映像信号変換装置1の装置本体10に入力されると、該装置本体10に内蔵されたID検出回路18でチェックされ、映像切り替えスイッチ19が図4中上方に切り替わって上記ID信号のない映像信号は3次元立体映像信号変換回路12により処理されることなく入力されたものがそのまま出力されるようになっている。
【0023】
さらに、図4に示すように、VTR7と立体視装置としてのテレビジョン受像機8とは、3次元立体映像信号変換装置10の映像信号出力端子10bにそれぞれ接続されている。このテレビジョン受像機8では、そのブラウン管(画面)80に映し出された例えば図3(C),(D)に示す左,右眼用の映像e,eをシャッター付き眼鏡(特殊眼鏡)90を使用して立体視するものである。即ち、シャッター付き眼鏡90のフレーム91の左右のレンズ取付枠部分には、液晶シャッター92L,92Rが入っていると共に、該フレーム91の中央には図示しない受光部を取付けてある。この受光部は、テレビジョン受像機8上に設置された赤外線発光装置81からの同期信号をコード化した赤外線を受光するものである。そして、シャッター付き眼鏡90の受光部で赤外線発光装置81の信号を受光し、シャッター付き眼鏡90の左右一対の液晶シャッター92L,92Rを図3(C),(D)に示す上記各映像e,eに合わせて交互に開閉することにより立体視できるようになっている。
【0024】
以上第1の実施形態例の3次元立体映像信号変換装置1と3次元立体映像信号撮影装置2とVTR7及びテレビジョン受像機8からなる立体視システムを用いて、ビデオカメラ装置3で撮影した図3(A)に示すような映像aを立体視しようとする場合には、まず、図1,2に示すように、ビデオカメラ装置3のビデオカメラ本体30のフィルタ取付用ねじ部30Aに立体写真撮影用の光学アダプター装置4を取り付ける。そして、図3(A)に示すような情景a(海を背景にした女性の映像)を撮影する。この時、光学アダプター装置4の縦長アダプター6についている一対のアナモルフィックレンズ61L,61Rは縦横の倍率を別々に変える変換手段(光学系)なので、この場合横方向のみ1/2に縮めたような(縦方向のみ2倍に伸ばしたような)縦長な映像になる。
【0025】
さらに、光学アダプター装置4の立体写真撮影用アダプター5により、横ならびの2枚の映像になるので、図3(B)に示すように、右眼で見た映像bと左眼で見た映像bが、縦長のかたちで一枚の画面bに半分半分になるようにされ、撮影レンズ39に入光される(ここで、女性に対し背景のヤシの木、ヨット、雲等が、その距離により左右の眼の視差のため微妙にずれている)。
【0026】
この撮影レンズ39を通った図3(B)に示す映像bは、ビデオカメラ本体30のCCD31に映って撮影される。そして、この映像bがビデオカメラ本体30により映像信号となり、3次元立体映像信号変換装置1により、図3(C),(D)に示すいわゆるフィールドシーケンシャルな3次元立体映像信号に変換される。詳述すると、図4において、突起54によりスイッチ36aが入り、立体写真型の撮影をしているということ、及び、突起56によりスイッチ36bが入り、縦横の圧縮比の比率が1:2であることがビデオカメラ本体30に認識される。するとID信号発生回路36が働き、ビデオ信号の垂直ブランキング期間にID信号が書き込まれる。すなわち片方(右)の眼用の映像bを画面の右半分に、他方(左)の眼用の映像bを画面の左半分にくるようにした立体写真型の3次元立体映像信号について、この立体写真型の左右のそれぞれの像について、縦と横を異なる所定の寸法圧縮比で、かつ縦の圧縮比を横と比べ緩やかや圧縮比とした(すなわち縦長の縦方向を伸ばしたような、横方向を縮めたような映像にした)映像の3次元立体映像信号が、その旨のID信号を載ったものがビデオカメラ装置3から出力される。
【0027】
そして、このID信号入りの3次元立体映像信号が3次元立体映像信号変換装置1に入力されると、入力された映像信号について、立体写真型の3次元立体映像信号であるという識別信号を検出したときには、映像切り替えスイッチ19を図4中下にすると共に、自動的に、この立体写真型の3次元立体映像信号の右画面、左画面をそれぞれ切り取ってから上記画面の最大限の大きさに変換拡大し、これをフィールド毎に交互に右眼用の拡大された画面と、左眼用の拡大された画面がくるようにした映像信号を出力するように構成して、上記の縦横の圧縮比の異なる立体写真型の3次元立体映像信号を、フィールド毎に交互に右眼用、左眼用の映像信号が入った3次元立体映像信号(フィールドシーケンシャルな3次元立体映像信号)に変換して出力する。
【0028】
このフィールドシーケンシャルな3次元立体映像信号を図4のようにテレビ画面81に映し出し、このテレビ画面81を画面に同期して右眼、左眼を塞ぐようにしたシャッター付き眼鏡90をかけて見れば、多人数で良好な画質の立体画像を見ることができる。
【0029】
以上のように、一つの画面を二つにわけ、左右の立体映像を入れるようにした、さらに縦方向はこの場合、縮尺せず横だけ縮めるようにしたので、縦方向の解像度はもとのままであり(縦横とも縮めた場合と比べれば)良好な画質となる。ここで、横方向はいれずにせよフルサイズの画面にするには、横方向に2画面分入れているわけだから、2倍以上に拡大しなければならないが、縦方向は圧縮比を横と同じ比率の半分にした場合、上下に余裕があることになる。そこで、縦横の圧縮比率を変えてやり、縦方向を横と比べて圧縮するのを少なくするようにすれば、あとで画面の最大サイズを拡大したとき、圧縮比が少なければ、拡大する率も少なくてすみたくさん拡大するのに比べて、より良好な画質を得ることができる。すなわち、縦横の圧縮比率を変え、縦方向をより緩やかな圧縮をすることにより、より良好な画質が得られる。特に、縦方向は全く圧縮せず、横方向だけ半分に圧縮すると、縦方向の画像解像度は落とさずにすみ、更に良好な画質が得られる。また、立体写真型からフィールドシーケンシャルな3次元立体映像信号に変換する場合、縦横共に拡大する場合はフィールドメモリーやフレームメモリーのような画像メモリーを必要とするが、横方向のみの拡大ならば、簡単なラインメモリーで済むというメリットも生ずる。
【0030】
このように、ビデオカメラ本体30に立体写真撮影用アダプター5と縦長アダプター6の両方を付けたときには、そのID信号がビデオカメラ本体30から映像信号にのって出力され、これを3次元立体映像信号変換装置1が感知すると、自動的に横方向だけ2倍に伸ばして、フィールドシーケンシャルな3次元立体映像信号を出力する例を図3に示したが、図5はビデオカメラ本体30に立体写真撮影用アダプター5だけを取り付け、縦長アダプター6を取り付けない場合の映像処理の例を示す。
【0031】
図5(A)に示すような情景a(海を背景にした女性の映像)を撮影する。この時、立体写真撮影用アダプター5によって、図5(B)に示すように、右眼で見た映像bと左眼で見た映像bが、一枚の画面bに半分半分になるようにされ、撮影レンズ39に入光される(ここで、図3で使った同じビデオカメラ本体30で図5(B)の画角の映像を撮影するには、カメラを被写体からすか、ズームをより広角にする必要がある)。
【0032】
この撮影レンズ39を通った図5(B)に示す映像bはビデオカメラ本体30のCCD31に映って撮影される。そして、この映像bがビデオカメラ本体30に内蔵されたVTR35により記録/再生され、この際にビデオカメラ本体30の映像信号出力端子34aから出力される。このとき、ビデオカメラ本体30に立体写真撮影用アダプター5だけを取り付け、縦長アダプター6を取り付けてないので、図2で突起54のみが挿入されることになり、図4で片方のスイッチ36aだけが入り、別の識別信号としてのID信号が3次元立体映像信号にのって出力されることになる。
【0033】
次に、この3次元立体映像信号が図4の3次元立体映像信号変換装置1に入力されると、ID検出回路18により、上記のID信号が検出され、図5(C)のように、d,dで示される部分が3次元立体映像信号変換回路12により切り取られて画面いっぱいに拡大され、図5(D),(E)のように、それぞれ画面いっぱいに拡大された拡大映像e,eがフィールドシーケンシャルに出力される。すなわち、ビデオカメラ本体30に立体写真撮影用アダプター5だけを取り付け、縦長アダプター6を取り付けないときは、別のID信号がビデオカメラ本体30の映像信号にのって出力され、これを3次元立体映像信号変換装置1が感知すると、自動的に縦方向も横方向も2倍に伸ばして、フィールドシーケンシャルな3次元立体映像信号を出力する。この映像信号をVTR7によって録画/再生してシャッター付き眼鏡90を介してテレビジョン受像機60で見れば、多人数で立体視できる。
【0034】
この縦方向も横方向も同じ比率に撮影する方法は、立体写真上にしたとき、縦横の圧縮比は変わらないので、そのままビデオプリントすれば、本当の立体写真として使えるし、また、小さいな小型モニタに映し出せば、直視平行法(遠くをながめる視線、つまり平行に近い視線で見る方法)による裸眼立体視も可能となるというメリットがある。
【0035】
また、3次元立体映像信号変換装置1の入力に、通常の2Dの映像信号のような、ID信号のない映像信号が入ると、ID検出回路18でチェックされ、映像切り替えスイッチ19が図4中上に切り替わり映像信号は入力されたものがそのまま出力される。このように、立体写真法で撮影したビデオ信号を、通常の映像信号でも見ることができる。すなわち、立体写真法の映像は2画面のものだし、フィールドシーケンシャルな立体信号の映像は画面上では二重映しになってしまって普通には見られないが、立体写真法の右または左のみ映像を映し出し、通常の映像も見られるようにしてある。
【0036】
図6は、第2の実施形態例の光学アダプター装置4′を示す。この光学アダプター装置4′のアナモルフィックレンズは、凹状の一対のシリンドリカルレンズ61L,61Rと、少し離れた所にある1枚の凸状のシリンドリカルレンズ61Tからなる。この凹凸レンズを組み合わせることにより、レンズ収差をより軽減することができる。ここで一対のシリンドリカルレンズ61L,61Rを前後方向に移動可能なように構成して、被写体の距離にあわせて厳密に調整できるようにしてもよい。
【0037】
また、突起54,56は各圧縮コイルバネ57により押圧付勢されていて、強く押すとへこむようになっている。これにより、図2のビデオカメラ本体30のように、挿入用の孔30a,30bが付いているビデオカメラ装置3に対しては突起54,56が挿入され、ビデオカメラ本体30内のスイッチ36a,36bを入れるが、挿入用の孔30a,30bが付いていないタイプのビデオカメラ装置にも装着可能となり、この時、突起54,56はへこで立体写真撮影用アダプター5を取り付ける邪魔をしないようになる。なお、このときはID信号が出ないため、手動で3次元立体映像信号変換装置1を調節することになる。
【0038】
図7は、第3の実施形態例の光学アダプター装置4″を示す。この光学アダプター装置4″は、2画面取り込み用に4枚の平面鏡ではなく、三角柱状のエッジプリズム51を使用している。また、2つのアナモルフィックレンズの代わりに1枚の大きなシリンドリカルレンズ61Lを使用している。さらに、取付部53″はねじ込み式になっており、ねじ込んだ取付部53″と立体写真撮影用アダプター5の本体は回転可能に構成され、立体写真撮影用アダプター5をビデオカメラ本体30に取り付けた状態でその角度を調整できて大変コンパクトに構成することができるものである。
【0039】
尚、前記各実施形態例によれば、立体写真型の映像を作るのに光学的な手段を用いたが、例えば2台のビデオカメラで左右の眼に相当する画像を撮影し、これを電気的な手段により映像を合成してもよい。また、立体写真型の映像信号をフィールドシーケンシャルな3次元立体映像信号に変換する方式を述べたが、これに限定されず、立体写真型から右眼と左眼の映像に相当する2つの別々の映像信号に変換するようにしてもよい。
【0040】
【発明の効果】
以上のように、この発明のビデオカメラ装置によれば、立体写真撮影用の光学アダプター装置が装着されているか、及び、上記立体写真撮影用の光学アダプター装置は、画像の縦横の圧縮比を変える変換手段を有しているかどうか、について検出する検出手段を有しており、その検出結果と対応する識別信号を、撮影レンズに入光した3次元立体映像の映像信号に載せて出力するので、誰でも簡単に目的に合った3次元立体映像を撮影可能とし、撮影後の処理も所望の3次元立体映像信号に自動処理される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態例を示すビデオカメラ装置及び3次元立体映像信号変換装置の斜視図。
【図2】上記ビデオカメラ装置のビデオカメラ本体と、該ビデオカメラ本体に着脱される立体写真撮影用の光学アダプター装置の斜視図。
【図3】(A)は上記光学アダプター装置付きのビデオカメラ装置で撮影する背景の説明図、(B)は同ビデオカメラ装置のCCDで撮影される左右の映像の説明図、(C)は同左右の映像が切り取られて拡大された左眼用の映像の説明図、(D)は同切り取られて拡大された右眼用の映像の説明図。
【図4】上記ビデオカメラ装置と3次元立体映像信号変換装置とVTR及びテレビジョン受像機からなる立体視システムのブロック図。
【図5】(A)は光学アダプター装置のうち立体写真撮影用アダプターだけ取り付けて縦長アダプターを取り付けないでビデオカメラ装置により撮影する背景の説明図、(B)は同ビデオカメラ装置のCCDで撮影される左右の映像の説明図、(C)は同左右の映像を切る取る際の説明図、(D)は同切り取られて拡大された左眼用の映像の説明図、(E)は同切り取られて拡大された右眼用の映像の説明図。
【図6】第2の実施形態例のビデオカメラ装置に用いられる光学アダプター装置の斜視図。
【図7】第3の実施形態例のビデオカメラ装置に用いられる光学アダプター装置の斜視図。
【符号の説明】
1…3次元立体映像信号変換装置、18…ID検出回路(検出回路)、3…ビデオカメラ装置、30…ビデオカメラ本体、31…CCD(撮像部)、39…撮影レンズ、4,4′,4″…光学アダプター装置、50…立体写真撮影用アダプターのケース(画像取り込み部)、61L,61R…アナモルフィックレンズ(変換手段)。

Claims (1)

  1. 片方の眼用の映像を画面の右半分に、他方の眼用の映像を画面の左半分にくるようにして、立体写真型の3次元立体映像を撮影レンズに入光させるようにした立体写真撮影用の光学アダプター装置が装着可能に構成されたビデオカメラ装置において、
    上記ビデオカメラ装置が、
    上記立体写真撮影用の光学アダプター装置が装着されているか、
    及び、上記立体写真撮影用の光学アダプター装置は、画像の縦横の圧縮比を変える変換手段を有しているかどうか、
    について検出する検出手段を有しており、
    該検出手段が検出した検出結果と対応する識別信号を、ビデオ信号の垂直ブランキング期間に書き込むようにして、該識別信号を上記撮影レンズに入光した3次元立体映像の映像信号にのせて出力するように構成したことを特徴とするビデオカメラ装置。
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