JPH0715444Y2 - 靴の内側表面用材料 - Google Patents

靴の内側表面用材料

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JPH0715444Y2
JPH0715444Y2 JP1992037596U JP3759692U JPH0715444Y2 JP H0715444 Y2 JPH0715444 Y2 JP H0715444Y2 JP 1992037596 U JP1992037596 U JP 1992037596U JP 3759692 U JP3759692 U JP 3759692U JP H0715444 Y2 JPH0715444 Y2 JP H0715444Y2
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JP
Japan
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loop
shoe
tape
metal vapor
yarn
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JP1992037596U
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修輔 増本
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Reiko Co Ltd
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Reiko Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は靴の内側表面用材料に
関する。
【0002】
【従来の技術】適宜の布地をそのまま靴の内側表面用材
料としたものが知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、従来の靴の内
側表面用材料は一般に、断熱性、保温性、クッション性
及び殺菌性に欠けている。また、靴の内側表面用材料の
素材によってはこれらの性質のうちいずれかを備えたも
のもあるが、断熱性、保温性、クッション性及び殺菌性
のいずれの性質をも備えた靴の内側表面用材料はなかっ
た。そのため、靴の内側表面用材料の素材によってそれ
ぞれ一長一短があった。
【0004】この考案はかかる欠点を除去するもので、
断熱性、保温性、クッション性及び殺菌性の四つの性質
を同時に備えた靴の内側表面用材料を、また、これらの
性質に加えて吸湿性をも備えた靴の内側表面用材料を、
さらに、これらの性質を長期間保つ持続性をも備えた靴
の内側表面用材料を、それぞれ提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】以下、この考案を図面を
参照しつつ説明する。この考案は、金属蒸着フイルム製
糸又はテープをループ状に編むか又はループ状に織るか
したループ状編織物1からなることを特徴とする、靴の
内側表面用材料である。また、この考案は、金属蒸着フ
イルム製糸又はテープをループ状に編むか又はループ状
に織るかしたループ状編織物1と布地等の薄状物2と
を、ループ状編織物のループ部分を外側としループ部分
でない側を内側として貼り合わせてなることを特徴とす
る、靴の内側表面用材料である。
【0006】ループ状編織物1は、金属蒸着フイルム製
糸又はテープをループ状に編むか又はループ状に織るか
したものである。金属蒸着フイルム製糸又はテープは、
長尺なポリエステルフイルム等の各種のプラスチックフ
イルムの表面すなわち片面又は両面に、Al、Cu、A
g、Cr、Ni等の各種の金属や合金等を使用して真空
蒸着等の各種の薄膜生成法により金属蒸着層を形成した
ものを縦長に裁断して得ることができる。
【0007】金属蒸着フイルム製糸又はテープには各種
のプラスチックフイルムが使用できるが、中でも、EV
Aフイルム(エチレン−酢ビ共重合フイルム)の使用は
特に望ましい。何故ならば、EVAフイルムは非常に柔
軟で復元性があって使用中に折り目がつかないことか
ら、金属蒸着層の磨耗や破損、ループ部分の形状の壊れ
等がないので、EVAフイルムを使用した場合は、単に
断熱性、保温性、クッション性及び殺菌性があるばかり
でなく、これらの性質を長期間保つ持続性があるからで
ある。
【0008】金属蒸着フイルム製糸又はテープに使用す
るプラスチックフイルムは、一枚の単体又は二枚以上貼
り合わせる等した複合体のいずれでもよく、また、その
厚さは特に限られず、例えば5〜100μm中でも12
〜75μm程度が好ましい。
【0009】金属蒸着層は、プラスチックフイルム上に
適宜の樹脂により予め下地層を形成しておいてその上に
形成してもよく、また、金属蒸着層の上には適宜の樹脂
により保護層を形成してもよい。金属蒸着フイルム製糸
又はテープは、適宜の着色層を適宜の箇所に形成したり
又はプラスチックフイルムや下地層や保護層に着色した
ものを使用する等により着色したものでもよい。
【0010】金属蒸着フイルム製糸又はテープをループ
状に編む場合、金属蒸着フイルム製糸又はテープのみで
ループ部分を編んでもよいが、金属蒸着フイルム製糸又
はテープと綿の糸やポリエステルの糸等の他の糸とを混
ぜて、交編してもよい。また、交編すると否とにかかわ
らず、ループ部分のみでなく下糸にも金属蒸着フイルム
製糸又はテープを使用してもよいが、下糸は必ずしも金
属蒸着フイルム製糸又はテープでなく、綿の糸やポリエ
ステルの糸等の他の糸であってもよい。
【0011】金属蒸着フイルム製糸又はテープをループ
状に織る場合も、金属蒸着フイルム製糸又はテープと綿
の糸やポリエステルの糸等の他の糸とを混ぜて、交織し
てもよい。金属蒸着フイルム製糸又はテープをループ状
に織る場合、ループ部分は縦糸、横糸のいずれで形成し
てもよい。
【0012】金属蒸着フイルム製糸又はテープは吸湿性
がないので、金属蒸着フイルム製糸又はテープと吸湿性
がある綿の糸との交編又は交織は、靴の内側表面用材料
に吸湿性が付与せられるから特に望ましい。
【0013】この考案は、金属蒸着フイルム製糸又はテ
ープをループ状に編むか又はループ状に織るかしたルー
プ状編織物1をそのまま靴の内側表面用材料としてもよ
く、また、ループ状編織物1と布地等の薄状物2とを、
ループ状編織物のループ部分を外側としループ部分でな
い側を内側として貼り合わせたものを靴の内側表面用材
料としてもよい。貼り合わせは適宜の接着剤等で行うこ
とができる。
【0014】この考案は、靴の内側表面用材料のループ
部分が靴の内側表面に位置するように、靴の内側に適宜
貼り付けて使用することができる。貼り付けは適宜の接
着剤等で行うことができる。貼り付けは、靴の内側に全
面的又は部分的に行うことができる。また、この考案に
よりループ部分が内側表面に位置するように靴の形を形
成しておいて、その靴の形に形成したものをそのまま靴
の中に入れて使用することもでき、また、その靴の形に
形成したものを靴の内側に貼り付けて使用することもで
きる。
【0015】
【作用】金属蒸着フイルム製糸又はテープの金属蒸着層
で靴の中の熱が反射され、外に逃げることがないので、
断熱性、保温性がある。
【0016】ループ状編織物のループ部分は多数の空間
となっているので、断熱性、保温性、クッション性があ
る。
【0017】金属蒸着フイルム製糸又はテープの金属蒸
着層のAl、Cu、Ag等の金属により、殺菌性があ
る。
【0018】金属蒸着フイルム製糸又はテープと綿の糸
とをループ状に交編又は交織した場合は、綿の糸により
吸湿性がある。
【0019】金属蒸着フイルム製糸又はテープに非常に
柔軟で復元性があるEVAフイルムを使用した場合は、
使用中に折り目がつかないことから、金属蒸着層の磨耗
や破損、ループ部分の形状の壊れ等がないので、単に断
熱性、保温性、クッション性及び殺菌性があるばかりで
なく、これらの性質を長期間保つ持続性がある。
【0020】
【実施例】実施例1 厚さ25μmの長尺なポリエチレンテレフタレートフイ
ルムの片面に真空蒸着により厚さ400ÅのAl蒸着層
を形成し、そのAl蒸着層上にアミノアルキッド樹脂に
より保護層を形成したものを縦長に裁断して金属蒸着フ
イルム製糸を得た。得られた金属蒸着フイルム製糸を、
ポリエステルの糸を下糸としてループ状に編んでループ
状編物とし、ループ状編物からなる靴の内側表面用材料
を得た。得られた靴の内側表面用材料を、ループ状編物
のループ部分が靴の内側表面に位置するように、ポリウ
レタン系接着剤で靴の内側に貼り付けた。
【0021】実施例2 金属蒸着フイルム製糸を綿の糸と交編してループ状編物
としたほかは実施例1と同様にして、ループ状編物から
なる靴の内側表面用材料を得た。次に、得られた靴の内
側表面用材料と薄状物であるポリエステルの布地とを、
ループ状編物のループ部分を外側とし下糸を内側とし
て、ポリウレタン系接着剤で貼り合わせて、ループ状編
物と布地等の薄状物とからなる靴の内側表面用材料を得
た。得られた靴の内側表面用材料によりループ部分が内
側表面に位置するように靴の形を形成し、その靴の形に
形成したものをそのまま靴の中に入れた。
【0022】実施例3 厚さ50μmの長尺なEVAフイルムの片面に塩素化ポ
リプロピレン樹脂により下地層を形成してその上に真空
蒸着により厚さ400ÅのAl蒸着層を形成し、そのA
l蒸着層上にアミノアルキッド樹脂により保護層を形成
したものを縦長に裁断して金属蒸着フイルム製糸を得
た。得られた金属蒸着フイルム製糸を、ポリエステルの
糸を下糸としてループ状に編んでループ状編物とし、ル
ープ状編物からなる靴の内側表面用材料を得た。得られ
た靴の内側表面用材料によりループ部分が内側表面に位
置するように靴の形を形成し、その靴の形に形成したも
のを靴の内側に貼り付けた。
【0023】実施例4 Al蒸着層に代えて厚さ400ÅのCu蒸着層としたほ
かは実施例1と同様にして、ループ状編物からなる靴の
内側表面用材料を得た。実施例5 Al蒸着層に代えて厚さ400ÅのCu蒸着層としたほ
かは実施例2と同様にして、ループ状編物と布地等の薄
状物とからなる靴の内側表面用材料を得た。実施例6 Al蒸着層に代えて厚さ400ÅのCu蒸着層としたほ
かは実施例3と同様にして、ループ状編物からなる靴の
内側表面用材料を得た。
【0024】
【考案の効果】この考案は上記のように構成したから次
の通りの効果がある。 金属蒸着フイルム製糸又はテープの金属蒸着層で靴
の中の熱が反射され、外に逃げることがないので、断熱
性、保温性がある。 ループ状編織物のループ部分は多数の空間となって
いるので、断熱性、保温性、クッション性がある。 金属蒸着フイルム製糸又はテープの金属蒸着層のA
l、Cu、Ag等の金属により、殺菌性がある。 断熱性、保温性、クッション性及び殺菌性の四つの
性質を同時に備えていて、特に防寒用として最適であ
る。
【0025】 金属蒸着フイルム製糸又はテープと綿の糸とをルー
プ状に交編又は交織した場合は、綿の糸により吸湿性が
ある。 金属蒸着フイルム製糸又はテープに非常に柔軟で復
元性があるEVAフイルムを使用した場合は、使用中に
折り目が付かないことから、金属蒸着層の磨耗や破損、
ループ部分の形状の壊れ等がないので、単に断熱性、保
温性、クッション性及び殺菌性があるばかりでなく、こ
れらの性質を長期間保つ持続性がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す一部拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ループ状編織物 2 布地等の薄状物

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属蒸着フイルム製糸又はテープをループ
    状に編むか又はループ状に織るかしたループ状編織物か
    らなることを特徴とする、靴の内側表面用材料。
  2. 【請求項2】金属蒸着フイルム製糸又はテープをループ
    状に編むか又はループ状に織るかしたループ状編織物と
    布地等の薄状物とを、ループ状編織物のループ部分を外
    側としループ部分でない側を内側として貼り合わせてな
    ることを特徴とする、靴の内側表面用材料。
  3. 【請求項3】ループ状編織物が、金属蒸着フイルム製糸
    又はテープと綿の糸とを交編又は交織したものである、
    請求項1又は請求項2記載の靴の内側表面用材料。
  4. 【請求項4】金属蒸着フイルム製糸又はテープに使用す
    るプラスチックフイルムが、EVAフイルムである、請
    求項1〜請求項3のいずれかに記載の靴の内側表面用材
    料。
JP1992037596U 1992-05-08 1992-05-08 靴の内側表面用材料 Expired - Lifetime JPH0715444Y2 (ja)

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JPH0588306U JPH0588306U (ja) 1993-12-03
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5343199B2 (ja) * 1974-05-14 1978-11-17
JPS6173204U (ja) * 1984-10-19 1986-05-17
JPH0315569Y2 (ja) * 1985-12-19 1991-04-04
JPS62111401U (ja) * 1985-12-30 1987-07-16
JPS63118805U (ja) * 1987-01-28 1988-08-01
JPH0364559A (ja) * 1989-08-02 1991-03-19 Shozaburo Sumi 織編物用特殊金銀糸

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