JPH07153A - ボイル帆立貝の製造方法 - Google Patents

ボイル帆立貝の製造方法

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JPH07153A
JPH07153A JP5147831A JP14783193A JPH07153A JP H07153 A JPH07153 A JP H07153A JP 5147831 A JP5147831 A JP 5147831A JP 14783193 A JP14783193 A JP 14783193A JP H07153 A JPH07153 A JP H07153A
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boil
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Kenji Suzuki
謙治 鈴木
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DAIICHI SHIYOKUHAN KK
HONMA SUISAN KK
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DAIICHI SHIYOKUHAN KK
HONMA SUISAN KK
KAKUKICHI TOYABE SHOTEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ボイル帆立貝の旨味を増大させる製造方法を
得ること。 【構成】 ボイルした帆立貝のむき身から、一方で、ヒ
モと貝柱を有するボイル帆立貝を取り出して冷却液中に
おいて冷却し又は再ボイル液中で再ボイルし、他方で貝
柱のみを再ボイルする方法において、貝柱をボイルした
ボイル液(二番汁)を、ボイル帆立貝の冷却液又は再ボ
イル液中に混合するボイル帆立貝の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、ボイル帆立貝の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来技術およびその問題点】帆立貝をボイルするには
従来、浜から水揚げされた殻付鮮貝を蒸気またはお湯で
ボイルして、貝殻から、内部のむき身を分離し、このむ
き身から、ヒモと貝柱を有するボイル帆立貝を取り出し
て、真水または海水からなる冷却液で冷却している。一
方、このボイル帆立貝とは別に、貝柱のみを取り出して
さらにボイルし、干貝柱とすることも、平行して行なわ
れている。ボイル帆立貝は冷却する前にさらに再ボイル
する場合もある。業界では、殻付鮮貝を蒸気ボイルする
ことを一番煮と言い、お湯でボイルする場合のボイル液
を一番汁と呼んでいる。
【0003】この従来方法では、貝柱をボイルするボイ
ル液は、通常、繰り返し使用される。この貝柱の再ボイ
ル液は、二番汁と呼ばれており、繰り返し使用される。
この二番汁は、繰り返し使用される結果、貝柱に多量に
含まれるグリコーゲン濃度が高まって旨味があるため、
最終的には、従来、これを濃縮液としてドライフーズ化
し、帆立エキス粉末として販売していた。
【0004】しかしながら、従来方法では、ボイル帆立
貝自身には、旨味が乏しく、食べるには、一般的に別途
味付けを必要とするのが普通であった。
【0005】
【発明の目的】本発明は、ボイル帆立貝自身の旨味を高
めることができるボイル帆立貝の製造方法を得ることを
目的とする。
【0006】
【発明の概要】本発明は、従来、貝柱を煮るためだけに
用いられていた二番汁によって、ボイル帆立貝を味付け
できるのではないかという発想に基づいて完成されたも
のである。つまり、二番汁は、帆立貝の旨味であるグリ
コーゲンを大量に含むため、これを用いてボイル帆立貝
を味付けすると、非常に旨味のあるボイル帆立貝を得る
ことができることが見出された。
【0007】二番汁は、ボイル帆立貝を冷却する際の冷
却液中に混合し、あるいは、ボイル帆立貝を再ボイルす
る際のボイル液中に混合することにより、ボイル帆立貝
を味付けすることができる。
【0008】従って、本発明は、第一の態様によれば、
殻付きの帆立鮮貝をボイルするステップと;ボイルされ
た帆立貝のむき身から、貝柱のみを分離して、これをボ
イルする貝柱再ボイルステップと;この貝柱再ボイルス
テップとは別に、むき身から、ヒモと貝柱を有するボイ
ル帆立貝を分離し、冷却液中で冷却するボイル帆立貝冷
却ステップと;を有するボイル帆立貝の製造方法におい
て、ボイル帆立貝冷却ステップの冷却液中に、貝柱再ボ
イルステップで用いたボイル液を混合させることを特徴
としている。
【0009】ボイル帆立貝冷却ステップの冷却液におけ
る、貝柱再ボイルステップで用いたボイル液と水との混
合割合は、冷却液中のグリコーゲン濃度が1g/100
g〜8g/100gとなるように設定することが好まし
い。勿論一般的には、グリコーゲン濃度が低い場合に
は、冷却液中への浸漬時間を長くし、高い場合には、短
くすればよいが、グリコーゲン濃度が1g/100g未
満では、旨味のある帆立貝身を得ることができない。逆
にグリコーゲン濃度が8g/100gを越えると、帆立
貝身がしょっぱくなって、食用には適さない。
【0010】また本発明は、その第二の態様によると、
殻付きの帆立鮮貝をボイルするステップと;ボイルさ
れた帆立貝のむき身から、貝柱のみを分離して、これを
ボイルする貝柱再ボイルステップと;この貝柱再ボイル
ステップとは別に、むき身から、ヒモと貝柱を有するボ
イル帆立貝をさらにボイルするボイル帆立貝再ボイルス
テップと;を有するボイル帆立貝の製造方法において、
ボイル帆立貝再ボイルステップの再ボイル液中に、貝柱
再ボイルステップで用いたボイル液を混合させることを
特徴としている。
【0011】ボイル液における、貝柱再ボイルステップ
で用いたボイル液と水との混合割合は、ボイル液中のグ
リコーゲン濃度が1g/100g〜8g/100gとな
るように設定することが好ましい。勿論一般的には、グ
リコーゲン濃度が低い場合には、ボイル時間を長くし、
高い場合には、短くすればよいが、グリコーゲン濃度が
1g/100g未満では、旨味のある帆立貝身を得るこ
とができない。逆にグリコーゲン濃度が8g/100g
を越えると、帆立貝身がしょっぱくなって、食用には適
さない。
【0012】
【実施例】以下図面について本発明を説明する。水揚げ
された殻付の帆立鮮貝11は、図1に示すように、蒸気
釜または湯釜からなるボイル釜12中で多数が同時にボ
イルされる。すると、殻13が開くから、この殻13か
ら、内部のむき身を取り出す。ボイル帆立貝14は、こ
のむき身から、食用に適さない部分を除いた、少なくと
もヒモと貝柱を有する部分であり、貝柱15は、さら
に、貝柱だけを取り出したものである。帆立貝には、ボ
イル帆立貝14を販売するルートと、貝柱15だけを販
売するルートとが存在する。
【0013】この貝柱15は、多数が集められ、図2に
示すように、貝柱再ボイル釜16にて、再度ボイルされ
る。この貝柱15の再ボイルは、多数回が同じ貝柱再ボ
イル釜16にて行なわれ、その結果、貝柱再ボイル釜1
6中のボイル液17のグリコーゲン濃度は高まってい
く。貝柱15中に多量のグリコーゲンが含まれているこ
とはよく知られている。
【0014】一方、多数のボイル帆立貝14は、図3に
示すように、冷却釜18中の冷却液19中に浸漬されて
冷却される。本発明の第一の実施例は、この冷却液19
中に、貝柱再ボイル釜16で用いたボイル液(二番汁)
17を混合し、その混合液で、ボイル帆立貝14を冷却
することに特徴がある。二番汁17中には、帆立貝の旨
味の主たる物質であるグリコーゲンが含まれているた
め、冷却液19への浸漬中に、その味がボイル帆立貝1
4に浸透し、その結果、ボイル帆立貝14の旨味が増大
する。冷却釜18の冷却液19から取り出したボイル帆
立貝14は、そのまま食べることができるのは勿論であ
るが、通常は、冷蔵、冷凍等の処理の後、販売ルートに
乗せる。
【0015】冷却液19に混合すべき二番汁17の量
は、貝柱15を何回煮た二番汁であるか、1回のボイル
当りの貝柱15の量はどうか、貝柱15の大きさ、水揚
げの季節等によって変化する。二番汁17を混合した冷
却液19中のグリコーゲンの量を検出したところ、冷却
浸漬時間を15〜60分としたとき、グリコーゲン濃度
を1g/100g〜8g/100gに維持したところ、
好ましい結果が得られた。冷却液19のグリコーゲン濃
度が1g/100g未満のときは、二番汁17を加え、
8g/100gを越えるときには、水(真水または海
水)を加える。実際に冷却液19に二番汁17を混合す
る際、二番汁17が熱いときには、水と氷を同時に加
え、冷却が可能な温度に下げる。
【0016】本発明の第二の実施例は、ボイル帆立貝1
4をさらにボイルする際に、そのボイル液に、貝柱再ボ
イル釜16中の二番汁17を混合する点に特徴がある。
図4は、その例を示すもので、ボイル帆立貝14の再ボ
イル釜20中の再ボイル液21に、二番汁17を混合す
る。この実施例によると、ボイル帆立貝14の再ボイル
中に、二番汁17に含まれているグリコーゲンの味がボ
イル帆立貝14に浸透し、その結果、ボイル帆立貝14
の旨味が増大する。
【0017】再ボイル液21に混合すべき二番汁17の
量は、冷却液19に混合する場合と同様に、貝柱15を
何回煮た二番汁であるか、1回のボイル当りの貝柱15
の量はどうか、貝柱15の大きさ、水揚げの季節等によ
って変化する。二番汁17を混合した再ボイル液21中
のグリコーゲンの量を検出したところ、ボイル時間が1
0〜30分のとき、グリコーゲン濃度を1g/100g
〜8g/100gに維持したところ、好ましい結果が得
られた。再ボイル液21のグリコーゲン濃度が1g/1
00g未満のときは、二番汁17を加え、8g/100
gを越えるときには、水(真水または海水)を加える。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、帆立貝の
貝柱の持つ旨味を利用して、ボイル帆立貝の旨味を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるボイル帆立貝の製造方法の帆立鮮
貝のボイルステップを示す説明図である。
【図2】同貝柱の再ボイルステップを示す説明図であ
る。
【図3】同ボイル帆立貝の冷却ステップを示す説明図で
ある。
【図4】同ボイル帆立貝の再ボイルステップを示す説明
図である。
【符号の説明】
11 帆立鮮貝 12 ボイル釜(蒸気釜または湯釜) 13 殻 14 ボイル帆立貝 15 貝柱 16 貝柱再ボイル釜 17 二番汁(貝柱再ボイル液) 18 冷却釜 19 冷却液 20 再ボイル釜 21 再ボイル液
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 謙治 東京都府中市寿町1−8−1寿町KYビル 4F 第一食販株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 殻付きの帆立鮮貝をボイルするステップ
    と;ボイルされた帆立貝のむき身から、貝柱のみを分離
    して、これをボイルする貝柱再ボイルステップと;この
    貝柱再ボイルステップとは別に、上記むき身から、ヒモ
    と貝柱を有するボイル帆立貝を分離し、冷却液中で冷却
    するボイル帆立貝冷却ステップと;を有するボイル帆立
    貝の製造方法において、 上記ボイル帆立貝冷却ステップの冷却液中に、上記貝柱
    再ボイルステップで用いたボイル液を混合させることを
    特徴とするボイル帆立貝の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、冷却液における、貝
    柱再ボイルステップで用いたボイル液と水との混合割合
    は、冷却液中のグリコーゲン濃度が1g/100g〜8
    g/100gとなるように設定することを特徴とするボ
    イル帆立貝の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、帆立鮮貝の
    ボイルステップは、蒸気によって行なわれるボイル帆立
    貝の製造方法。
  4. 【請求項4】 殻付きの帆立鮮貝をボイルするステップ
    と;ボイルされた帆立貝のむき身から、貝柱のみを分離
    して、これをボイルする貝柱再ボイルステップと;この
    貝柱再ボイルステップとは別に、上記むき身から、ヒモ
    と貝柱を有するボイル帆立貝をさらにボイルするボイル
    帆立貝再ボイルステップと;を有するボイル帆立貝の製
    造方法において、 上記ボイル帆立貝再ボイルステップの再ボイル液中に、
    上記貝柱再ボイルステップで用いたボイル液を混合させ
    ることを特徴とするボイル帆立貝の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4において、再ボイル液におけ
    る、貝柱再ボイルステップで用いたボイル液と水との混
    合割合は、再ボイル液中のグリコーゲン濃度が1g/1
    00g〜8g/100gとなるように設定することを特
    徴とするボイル帆立貝の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006280348A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Tokyo Univ Of Agriculture ホタテ貝の開殻・脱殻方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006280348A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Tokyo Univ Of Agriculture ホタテ貝の開殻・脱殻方法
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