JPH071539A - 装飾用長尺材とその製造方法 - Google Patents

装飾用長尺材とその製造方法

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JPH071539A
JPH071539A JP5142339A JP14233993A JPH071539A JP H071539 A JPH071539 A JP H071539A JP 5142339 A JP5142339 A JP 5142339A JP 14233993 A JP14233993 A JP 14233993A JP H071539 A JPH071539 A JP H071539A
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JP5142339A
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Inventor
Tatsuya Tamura
達也 田村
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Hashimoto Forming Industry Co Ltd
Original Assignee
Hashimoto Forming Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 押出成形によって容易に製造でき、長手方向
に沿って全体の幅が変化するとともに、異色部分の幅も
変化し、これによってデザインの多様化が図れ、しかも
先端部を任意の形状にでき、優れた外観を有する装飾用
長尺材およびその製造方法を得る。 【構成】 実質的に一定の横断面形状を有する定形部材
2を、押出成形型26内を移動させ、この外表面を少な
くとも部分的に覆うように異色のカバー部材3aを固着
し、同時に合成樹脂をカバー部材3aから突出するよう
に押出成形して固着し、異形部5の長手方向に沿った位
置の基準線Pからカバー部材3aの自由端に至る距離が
1、および基準線Pから突出部材4の先端に至る距離
2がそれぞれ変化するように、カバー部材3aを部分
的に除去して異形部5を形成するとともに、突出部材4
の押出形状を変化させて、横断面形状を変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は異色部を有する装飾用長
尺材、特に車両用の装飾材に適した装飾用長尺材とその
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両用のモールディングに用いる装飾用
長尺材として、一定の横断面形状を有する金属異形材等
の定形部材を押出成形型に供給し、異色の合成樹脂を押
出成形して、金属異形材の外表面を覆うようにカバー部
材を形成し、このカバー部材の一部を剥離除去して、そ
の部分の金属異形材を露出させて異色部を形成し、装飾
性を高くしたもがある。ここで剥離除去するカバー部材
の幅を変えることにより、デザインの多様化を図ったも
のが提案されている(例えば特開昭63−38023
号)。
【0003】しかしながら、このような従来の装飾用長
尺材は、単にカバー部材の除去部分を変化させることに
より、異色部の幅を変えるだけのものであるが、デザイ
ンの多様化の要求を満たし得ない場合がある。
【0004】また定形部材の外表面を部分的に覆うカバ
ー部材側から突出する突出部材を合成樹脂の押出成形に
より一体的に形成し、その先端部を長手方向に変化する
ように部分的に切除して、突出部材の幅を変えることも
提案されている(例えば特開昭63−91222号)。
【0005】しかしながら、このような従来の装飾用長
尺材の製法では、突出部材の幅を自在に変化させること
ができるが、デザインの多様化の要求を満たし得ず、ま
た通常目視される突出部材の先端部を切除するため、美
観上好ましくない場合がある。
【0006】ところで車両に用いられる装飾用長尺材に
は、使用時における重厚感や安定感を出すために、長手
方向に沿って全体の幅が変化するとともに、これに伴っ
て異色部分の幅も変化するようなデザインが求められる
ことがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、押出
成形によって容易に製造することができ、長手方向に沿
って全体の幅が変化するとともに、これに伴って異色部
分の幅も変化し、これによってデザインの多様化が可能
であり、しかも先端部の形状を任意の形状にできるとと
もに、優れた外観を有する装飾用長尺材およびその製造
方法を得ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は次の装飾用長尺
材およびその製造方法である。 (1)第1の色調を有する塑性変形可能な材料から長尺
に成形され、かつ実質的に一定の横断面形状を有する定
形部材と、第1の色調とは異色の第2の色調を有する材
料から長尺に形成され、かつ前記定形部材の外表面を部
分的に覆うように固着されたカバー部材と、第3の色調
を有する合成樹脂から長尺に成形され、かつ前記カバー
部材側から突出する突出部材とを備え、前記定形部材の
カバー部材で覆われない部分は定形部材が露出して異色
部を形成し、前記カバー部材および突出部材はそれぞれ
長手方向に沿って横断面形状が変化する部分を有し、前
記横断面形状が変化する部分は、異色部上の長手方向に
沿った位置の基準線から、カバー部材の異色部側の自由
端および突出部材の先端に至る距離がそれぞれ長手方向
に沿って変化する部分を有することを特徴とする装飾用
長尺材。 (2)横断面形状が変化する部分は、基準線からカバー
部材の自由端に至る距離が大きいときは、基準線から突
出部材の先端に至る距離が大きく、基準線からカバー部
材の自由端に至る距離が小さいときは、基準線から突出
部材の先端に至る距離が小さくなっていることを特徴と
する上記(1)記載の装飾用長尺材。 (3)カバー部材と突出部材が同一の色調を有する合成
樹脂から成形されたものであることを特徴とする上記
(1)または(2)記載の装飾用長尺材。 (4)第1の色調を有する塑性変形可能な材料から長尺
に成形され、かつ実質的に一定の横断面形状を有する定
形部材を、押出成形型内を移動させる工程と、第1の色
調とは異色の第2の色調を有する材料から長尺に形成さ
れたカバー部材を前記定形部材の外表面を少なくとも部
分的に覆うように固着する工程と、第3の色調を有する
合成樹脂を前記押出成形型に供給し、長手方向に沿って
横断面形状が変化するように突出部材を押出成形し、前
記定形部材のカバー部材側から突出するように固着する
工程と、定形部材の異色部となる部分の長手方向に沿っ
た位置の基準線から、カバー部材の異色部側の自由端お
よび突出部材の先端に至る距離がそれぞれ長手方向に沿
って変化するように、カバー部材を部分的に除去して、
異色部を形成するとともに、押出成形する突出部材の横
断面形状を変化させる工程と、を含むことを特徴とする
装飾用長尺材の製造方法。 (5)基準線からカバー部材の自由端に至る距離が大き
いときは、基準線から突出部材の先端に至る距離が大き
く、かつ基準線からカバー部材の自由端に至る距離が小
さいときは、基準線から突出部材の先端に至る距離が小
さくなるように、カバー部材を部分的に除去するととも
に、押出成形する突出部材の横断面形状を変化させるよ
うにしたことを特徴とする上記(4)記載の装飾用長尺
材の製造方法。 (6)同一の色調を有する樹脂を押出成形型に供給して
カバー部材と突出部材を押出成形するようにしたことを
特徴とする上記(4)または(5)記載の方法。 (7)押出成形型の樹脂流路に対向して設けられた可動
型により突出部材押出路と排樹脂路を分岐させ、可動型
の移動によって突出部材押出口の開度の変化に応じて排
樹脂押出口の開度を、両押出口の合計開度が同じになる
ように変化させ、突出部材押出口から突出部材を押出し
てカバー部材に固着するようにしたことを特徴とする上
記(4)ないし(6)のいずれかに記載の方法。
【0009】
【作用】本発明の装飾用長尺材は、第1の色調を有する
塑性変形可能な材料から長尺に成形されかつ実質的に一
定の横断面形状を有する定形部材を、押出成形型内を移
動させ、その外表面を少なくとも部分的に覆うように、
第2の色調を有する材料から長尺に形成されたカバー部
材を固着し、カバー部材を部分的に除去して異色部を形
成するとともに、第3の色調を有する合成樹脂を押出成
形型に供給し、長手方向に沿って横断面形状が変化する
ように突出部材を押出成形して、定形部材のカバー部材
側から突出するように固着することにより製造される。
このとき異色部となる部分の長手方向に沿った位置に定
められた任意の基準線から、カバー部材の自由端に至る
距離、および突出部材の先端に至る距離がそれぞれ長手
方向に沿って変化するようにカバー部材を部分的に除去
して異色部を形成し、同時に突出部材の押出形状を変化
させて、突出部材の幅も変化させる。
【0010】請求項2の装飾用長尺材は、基準線からカ
バー部材の自由端に至る距離が大きいときは、基準線か
ら突出部材の先端に至る距離が大きく、かつ基準線から
カバー部材の自由端に至る距離が小さいときは、基準線
から突出部材の先端に至る距離が小さくなるように、カ
バー部材を部分的に除去するとともに、押出成形する突
出部材の横断面形状を変化させて製造される。
【0011】こうして製造される装飾用長尺材は、突出
部の横断面形状の変化により、全体の幅が変化し、この
変化に伴ってカバー部を除去することにより、異色部の
幅が変化し、全体として別部材の組合せ品であるかのよ
うな外観が得られる。このため押出成形による一体成形
品である場合でも、デザインの多様化が可能である。
【0012】また突出部材の横断面形状の変化は押出成
形型で行うことができ、押出成形品の切除によるもので
はないため突出部材の先端形状は任意形状とすることが
でき、切断面のような非連続性、不均一性などはなく、
優れた外観が得られる。カバー部材は薄い層であるた
め、除去によって切断面が現われても異和感はない。
【0013】
【実施例】以下、本発明を図面の実施例により説明す
る。図1(a)は車両のドリップモールディングとして
用いられる実施例の装飾用長尺材の正面図、(b)はそ
の曲げ加工前の正面図、図2(a)は図1(a)のA−
AまたはC−C断面図、(b)はB−B断面図、図3
(a)は使用状態を示す図1(a)のA−AまたはC−
C相当断面図、(b)はB−B相当断面図である。
【0014】図1および図2において、1は装飾用長尺
材で、長尺の金属異形材からなる定形部材2の外表面を
部分的に覆うように、定形部材2とは異色の合成樹脂製
の長尺のカバー部材3a、3bが一体的に固着され、一
方のカバー部材3a側からカバー部材3aと同色の同じ
合成樹脂製の長尺の突出部材4が突出した構造になって
押出成形により一体的に成形されている。定形部材2の
カバー部材3aで覆われない部分は、定形部材2が露出
して異色部5を形成している。
【0015】長尺材1は中央部の大曲率半径部からなる
定形部1bの両側に大曲率半径部からなる変化部1a、
1cが小曲率半径部1d、1eにより折曲げられた形状
を有する。定形部1bは長さL2にわたり長手方向に沿
ってほぼ一定の横断面形状を有するが、変化部1a、1
cは先端側に向けて大曲率半径で徐々に幅が広くなるよ
うに、長さL1、L2にわたり、長手方向に沿って横断面
形状が変化している。定形部材2は長手方向に沿ってほ
ぼ一定の横断面形状を有し、外表面側の幅sはほぼ一定
となっているが、カバー部材3a、3bおよび突出部材
4は長手方向に沿って横断面形状が変化している。
【0016】この場合、異色部5上の長手方向に沿った
任意の位置にある基準線Pからカバー部材3a、3bの
異色部5側の自由端に至る距離t1、t2が大きくて、異
色部5の幅t1+t2が大きくなる変化部1a、1cの先
端側では、突出部材4の幅w 1および基準線Pから突出
部材4の先端に至る距離w2が大きくなって、全体の幅
Wが大きくなっている。そして上記距離t1、t2が小さ
くて、異色部5の幅t1+t2が小さくなる変化部1a、
1cの小曲率半径部1d、1c側および定形部1bで
は、突出部材4の幅w1および距離w2が小さくなって全
体の幅Wは小さくなっている。
【0017】こうしてこの実施例では、使用時の重厚感
および安定感を出すために、異色部5の幅t1+t2が大
きくなるほど、カバー部材3aと突出部材4の幅t3
1が大きくなり、両者はほぼ正比例的に変化している
が、デザイン上の要求によっては、反比例的に変化する
場合もあり得る。なお、カバー部材3a、3bの幅
3、t4は、距離t1、t2が大きくなれば狭くなり、t
1、t2が小さくなれば広くなり、カバー部材3a、3b
の先端間の距離t1+t2+t3+t4はほぼ一定になって
いる。10は車両のウエストラインである。
【0018】上記の装飾用長尺材1は図3に示すよう
に、車両のドリップモールディングとして使用される。
図3においては、11は車両のフロントおよびリアウイ
ンドウとサイドウインドウとの間に設けられるピラーパ
ネル、12は車両の上部を形成するルーフパネルであ
る。長尺材1はビス等の取付部材13により、定形部材
2の裏面側に形成された取付部2aを、変化部1a、1
cではピラーパネル11に、定形部1bではルーフパネ
ル12に取付けて使用される。取付部2aには定形部材
のうちに、または長尺材になった後にビス等で被取付部
に取付けるための孔開け加工等を施しておく。14はウ
インドウプレート、15はワイパー、16はウエザース
トリップ、17はサイドウインドウである。
【0019】使用状態では長尺材1の突出部材4はピラ
ーパネル11およびルーフパネル12との間に集水溝1
8を形成し、ウインドウプレート14およびルーフパネ
ル12から流れる水19を集水して流下させる。長尺材
1は図1(a)のように車両に取付けられ、基準線Pか
らカバー部材3a、3bの先端に至る距離t1、t2が変
化することにより異色部5の幅t1+t2が変化し、これ
に伴って突出部材4の幅w1およびPから突出部材4の
先端に至る距離w2も変化して全体の幅Wが変化、2種
の部材を組合せた外観を呈し、デザインの多様化が可能
である。またカバ−部材3bの突出長についても突出部
材4の幅w1と同様に変化させることも可能である。
【0020】図4は上記装飾用長尺材を製造するための
実施例の製造方法を示す系統図、図5(a)はそのD−
D断面図、図6はE−E断面図、図7(a)は図6のF
−F断面図である。
【0021】図4において21はアンコイラ、22はロ
ール成形機、23は送出量検出装置、24は固着剤層形
成装置、25は加熱装置、26は押出成形型、27は分
離接合装置、28は除去装置、29a、29bは駆動装
置、30は冷却装置、31は引取装置、32は切断装
置、33は制御装置である。
【0022】装飾用長尺材1の製造方法は次の通りであ
る。まず、アンコイラ21から金属ストリップ6を送出
し、ロール成形機22で曲げ加工を行って、図2に示す
ほぼ一定の横断面形状を有する定形部材2を形成する。
この定形部材2は、送出量検出装置23で送出量を検出
して、送出量信号を制御装置33に送り、固着剤層形成
装置24において接着剤層等の固着剤層7を形成する。
【0023】固着剤層形成装置24の内部の状態は図5
(a)に示されており、定形部材2のカバー部材3a、
3bで覆う部分に接着剤層等の固着剤層7を形成するよ
うに、フェルト等の固定パッド35、および可動パッド
36により固着剤を塗布する。このとき送出量信号によ
る制御装置33からの指令により、図1(b)の変形部
1a、1cに相当する長さL1、L3の部分では、可動パ
ッド36を矢印a、b方向に前進または後退させ、定形
部1bに相当する長さL2の部分では可動パッド36を
a方向に前進させた位置で固定し、異色部5となる部分
以外の部分に固着剤層7を形成する。固着剤層7を形成
した定形部材2は押出成形型26に導入する。
【0024】押出成形型26、分離接合装置27、除去
装置28の詳細は図6および図7(a)に示されてい
る。押出成形型26は定形部材挿通路41、カバー部材
押出路42、突出部材押出路43を有し、押出口44か
ら押出成形材45を押出すように構成されている。突出
部材押出路43は、樹脂流路46に対向して設けられた
可動型47によって、排樹脂路48と分岐するように設
けられている。50は排樹脂である。
【0025】可動型47は分離接合装置27を構成し、
回転軸49を中心に矢印c、d方向に可動となってお
り、これにより突出部材押出路43から押出される突出
部材4の横断面形状が長手方向に沿って変化するように
なっている。このとき可動型47によって形成される突
出部材押出口51と排樹脂押出口52は、突出部材押出
口51の開度が大きくなったとき、排樹脂押出口52の
開度が小さくなり、突出部材押出口51の開度が小さく
なったとき、排樹脂押出口52の開度は大きくなり、両
方の押出口51、52の合計の開度はほぼ一定になるよ
うに構成されている。
【0026】分離接合装置27は可動型47を支軸53
で支持するフレーム54を有し、駆動装置29aにより
可動型47を前進後退させるようになっている。カバー
部材押出路42はカバー部材3a、3bと一体化して、
異色部5を覆うように除去樹脂部3cを押出成形するよ
うに構成されている。
【0027】除去装置28は、押出口44から押出され
た押出成形材45のカバー部材3a、3bと除去樹脂部
3cの境界線、すなわち異色部5と固着剤層7の境界線
に沿って切目8a、8bを入れるように、ロータリカッ
タ56a、56bが配置され、駆動装置29bにより矢
印e、f方向に前進後退するように構成されている。
【0028】カバー部材3a、3b、異色部5および突
出部材4の形成は次のようにして行う。まず定形部材2
を押出成形型26の定形部材挿通路41に導入して移動
させ、カバー部材押出路42から定形部材2とは異色の
カバー部材用の樹脂62を押出して、定形部材2の外表
面にカバー部材3a、3bおよび除去樹脂部3cを一体
的に押出成形する。
【0029】同時に樹脂流路46から、カバー部材用の
樹脂62と同じ色調を有する同じ樹脂からなる突出部材
用の樹脂61を供給し、可動型47により突出部材押出
路43および排樹脂路48に分流させる。このとき送出
量信号による制御装置33の指令により、駆動装置29
aが可動型47を前進後退させる。すなわち変化部1a
に相当する長さL1の領域では、徐々に矢印c方向に4
7aの位置まで前進させて、突出部押出口51の開度を
小さくし、定形部1bに相当する長さL2の領域では、
c方向に前進した状態を維持し、変化部1cに相当する
長さL3の部分では、d方向に徐々に後退して、押出口
51の開度を大きくする。
【0030】このようにして開度が変化する突出部材押
出口51から樹脂61が押出されて、横断面形状および
幅w1が長手方向に沿って変化する突出部材4が形成さ
れ、カバー部材3aに一体化して、押出成形材45が押
出される。このとき押出口51の開度が変化すると、押
出口52の開度も変化し、両方の開度の合計は一定であ
り、かつ樹脂流路61側から押出口51、52に至る突
出部材押出路43および排樹脂路48は徐々に断面積を
小さくしているから、可動型47の前進後退により、樹
脂圧の変動は極めて小さい。このため樹脂は層流状態で
押出され、突出部材4の外表面は均一な面となり、優れ
た外観と寸法精度が得られる。排樹脂50は回収して再
使用される。
【0031】押出口44から押出された押出成形材45
は、除去装置28で切目8a、8bを形成し、除去樹脂
部3cを剥離除去することにより、定形部材2を露出さ
せ、異色部5を形成する。このとき送出量信号による制
御装置33の指令により駆動装置29bがロータリカッ
タ56a、56bを矢印e、f方向に前進後退させ、切
目8a、8bの位置を変化させる。すなわち変化部1a
に相当する長さL1の領域では、徐々に矢印e方向に前
進させ、定形部1bに相当する長さL2の領域では、e
方向に前進した状態を維持し、変化部1cに相当する長
さL3の領域では、徐々にf方向に後退させる。これに
より異色部5と固着剤層7の境界線に沿って切目8a、
8bが形成される。
【0032】この状態で除去樹脂部3cを剥離して除去
すると、横断面形状および幅t3、t4が長手方向に沿っ
て変化するカバー部材3a、3bが形成され、幅t1
2が長手方向に沿って変化する異色部5が露出する。
こうして得られる押出成形材は図1(b)に示されてい
る。こうして得られる押出成形材45は冷却装置30で
冷却して固化した後、引取装置31で引取り、送出量信
号による制御装置33の指令によって、切断装置32に
より切断位置Xで切断し、図1(b)の長尺材1を得
る。こうして得られた長尺材1は、変化部1a、1cお
よび定形部1bにおいて大曲率の軸線曲げを行い、小曲
率半径部1d、1eで小曲率の軸線曲げを行うことによ
り、図1(a)の装飾用長尺材1を製造する。
【0033】図5の(b)は他の実施例の製造方法を示
す図4のD−D相当断面図、(c)はその平面図であ
る。この実施例ではカバー部材用樹脂62として、アイ
オノマー樹脂のような固着性樹脂を用いる場合、異色部
5となる部分に剥離剤層63を形成するために可動パッ
ド36を矢印g、h方向に前進後退させるようにしてい
る。これにより剥離剤層63を形成した部分の除去樹脂
部3cは剥離除去可能になる。
【0034】図7(b)は、さらに他の実施例の製造方
法を示す図6のF−F相当断面図である。この実施例で
は可動型47は回転軸49を中心にして回転可能な円盤
状型からなり、樹脂流路46に対向する側に、回転方向
に沿って横断面形状が変化する溝状の型面64を有して
いる。そして回転軸49を中心にして、矢印i、j方向
に回転することにより、突出部押出口51の開度が大き
くなるときには、排樹脂押出口52の開度が小さくな
り、押出口51の開度が小さくなるときには、押出口5
2の開度が大きくなり、両者の合計開度は一定となって
いる。
【0035】このような可動型47を用いることによ
り、図7(a)の場合と同様に、長手方向に沿って横断
面形状の変化する突出部材4が押出成形され、カバー部
材3aに一体化する。この場合、型面64の断面形状を
変えることにより、突出部材4の幅w1だけでなく、厚
さも変更可能である。
【0036】図8(a)、(b)は別の実施例の製造方
法を示す図4のG−G相当断面図である。図8(a)の
実施例では、定形部材2に剥離部66a、66bおよび
異色部5となる貼着部66cが一体化した装飾テープ6
6を貼着し、ロータリカッタ67a、67bを矢印m、
n方向に前進後退させて切目を入れ、剥離部66a、6
6bを剥離した後、前記実施例と同様に固着剤層形成装
置24で固着剤層7を形成し、以後同様に処理する。こ
の場合、異色部5に任意の色調を有する長尺材1が得ら
れる。
【0037】図8(b)の実施例では、カバー部材68
a、68bおよび除去テープ部68cが一体化した装飾
テープ68を貼着しロータリカッタ67a、67bを矢
印o、p方向に前進後退させて切目を入れ、除去テープ
部68cを剥離除去した後、固着剤層形成装置24で突
出部材4を形成する部分のみに固着剤層7を形成し、押
出成形型26で突出部材4のみを押出成形する。こうし
て得られる長尺材1はカバー部材68a、68bは装飾
テープ68によって形成されるので、装飾テープ68と
突出部材用の樹脂61は実質的に同じ色調のものを用い
る。この場合ロータリカッタ67a、67bを省略し、
突出部材4の押出成形後、除去装置28のロータリカッ
タ56a、56bにより切目を入れて除去テープ部68
cを剥離除去してもよい。
【0038】図9(a)、(b)は別の実施例の装飾用
長尺材を示す図1(a)のB−B相当断面図である。図
9(a)では、定形部材2として硬質の樹脂成形品が用
いられており、その外表面部に貼着された装飾テープ6
9により異色部5が形成されている。この装飾用長尺材
1は、ロール成形機22を省略し、装飾テープ69を押
出成形型26に供給して硬質樹脂の押出により定形部材
2を形成すると同時に、他の樹脂61、62を押出して
カバー部材3a、3bおよび突出部材4を形成すること
により製造される。
【0039】図9(b)では、定形部材2として異形横
断面形状を有し、予め所定の長さに切断されたアルミニ
ウム等の押出品が用いられている。この装飾用長尺材1
は、ロール成形機22を省略し、定形部材2を図4の送
出量検出装置23の部分から送出すことにより、前記実
施例と同様にして製造される。
【0040】図10(a)は他の実施例の装飾用長尺材
を示す斜視図、(b)はその曲げ加工前の正面図、図1
1(a)は図10(a)のH−H断面図、(b)はI−
I断面図、(c)はJ−J断面図である。この実施例で
は変化部1a、1cは小曲率半径部1d、1eに形成さ
れ、その外側に定形部1f、1gが形成されている。そ
して、基準線Pからカバー部材3bの自由端までの距離
2およびカバー部材3bの幅t4は全域にわたって同一
であるが、t1、t3、w1、w2、Wは大曲率半径部から
なる。定形部1f、1gにおいて長さL4、L5の領域に
わたって大きく、小曲率半径部からなる変化部1a、1
cにおいて長さL1、L3の領域にわたって順次小さくな
り、大曲率半径部からなる定形部1bにおいて長さL2
にわたって最小の状態を維持している。この装飾用長尺
材1は前記実施例とほぼ同様にして製造される。
【0041】図12(a)は車両のホイールオープニン
グトリムに適用した装飾用長尺材を示す正面図、(b)
はそのK−K断面図である。この実施例では変化部1
a、1cは比較的小曲率半径部とされ、定形部1bは直
線状で短くなっている。この実施例の装飾用長尺材1も
前記実施例とほぼ同様に製造される。
【0042】なお以上の説明において、装飾用長尺材1
の形状、構造、材質などは実施例のものに限らず変更可
能である。また長尺材1の用途も車両用に限定されず、
建材、日用品、その他の用途の装飾用長尺材に適用可能
である。
【0043】
【発明の効果】本発明の装飾用長尺材は、定形部材にカ
バー部材と突出部材を一体的に押出成形し、異形部の長
手方向に沿った位置の基準線からカバー部材の自由端お
よび突出部材の先端に至る距離がそれぞれ長手方向に変
化するようにしたので、長手方向に沿って全体の幅が変
化するとともに、これに伴って異色部分の幅も変化し、
2つの部材を組合せなければ得られないような外観が得
られ、これにより優れた外観を有し、デザインの多様化
が可能な装飾用長尺材が得られる。
【0044】本発明の装飾用長尺材の製造方法によれ
ば、定形部材にカバー部材を押出成形するとともに、突
出部材を横断面形状が異なる状態で押出して一体化し、
カバー部材は一部を除去して横断面形状を変え、幅が変
化する異色部を形成するようにしたので、上記のような
装飾用長尺材を押出成形によって容易に製造することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は実施例の装飾用長尺材の正面図、
(b)はその曲げ加工前の正面図である。
【図2】(a)は図1(a)のA−AまたはC−C断面
図、(b)はB−B断面図である。
【図3】(a)は使用状態を示す図1(a)のA−Aま
たはC−C断面図、(b)はB−B断面図である。
【図4】実施例の製造方法を示す系統図である。
【図5】(a)は図4のD−D断面図、(b)は他の実
施例を示す図4のD−D相当断面図、(c)はその平面
図である。
【図6】図4のE−E断面図である。
【図7】(a)、(b)は別の実施例の製造方法を示す
図6のF−F相当断面図である。
【図8】(a)、(b)は別の実施例の製造方法を示す
図4のG−G相当断面図である。
【図9】(a)、(b)は別の実施例の装飾用長尺材を
示す図1(a)のB−B相当断面図である。
【図10】(a)は他の実施例の装飾用長尺材を示す斜
視図、(b)はその曲げ加工前の正面図である。
【図11】(a)は図10(a)のH−H断面図、
(b)はI−I断面図、(c)はJ−J断面図である。
【図12】(a)はさらに他の実施例の装飾用長尺材を
示す正面図、(b)はそのK−K断面図である。
【符号の説明】
1 装飾用長尺材 1a、1c 変化部 1b、1f、1g 定形部 2 定形部材 2a 取付部 3a、3b、68a、68b カバー部材 4 突出部材 5 異色部 6 金属ストリップ 7 固着剤層 8a、8b 切目 11 ピラーパネル 12 ルーフパネル 13 取付部材 14 ウインドウプレート 21 アンコイラ 22 ロール成形機 23 送出量検出装置 24 固着剤層形成装置 25 加熱装置 26 押出成形型 27 分離接合装置 28 除去装置 29a、29b 駆動装置 30 冷却装置 31 引取装置 32 切断装置 33 制御装置 35 固定パッド 36 可動パッド 41 定形部材挿通路 42 カバー部材押出路 43 突出部材押出路 44 押出口 45 押出成形材 46 樹脂流路 47 可動型 48 排樹脂路 49 回転軸 50 排樹脂 51 突出部材押出口 52 排樹脂押出口 53 支軸 54 フレーム 56a、56b、67a、67b ロータリカッタ 61、62 樹脂

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の色調を有する塑性変形可能な材料
    から長尺に成形され、かつ実質的に一定の横断面形状を
    有する定形部材と、 第1の色調とは異色の第2の色調を有する材料から長尺
    に形成され、かつ前記定形部材の外表面を部分的に覆う
    ように固着されたカバー部材と、 第3の色調を有する合成樹脂から長尺に成形され、かつ
    前記カバー部材側から突出する突出部材とを備え、 前記定形部材のカバー部材で覆われない部分は定形部材
    が露出して異色部を形成し、 前記カバー部材および突出部材はそれぞれ長手方向に沿
    って横断面形状が変化する部分を有し、 前記横断面形状が変化する部分は、異色部上の長手方向
    に沿った位置の基準線から、カバー部材の異色部側の自
    由端および突出部材の先端に至る距離がそれぞれ長手方
    向に沿って変化する部分を有することを特徴とする装飾
    用長尺材。
  2. 【請求項2】 横断面形状が変化する部分は、基準線か
    らカバー部材の自由端に至る距離が大きいときは、基準
    線から突出部材の先端に至る距離が大きく、 基準線からカバー部材の自由端に至る距離が小さいとき
    は、基準線から突出部材の先端に至る距離が小さくなっ
    ていることを特徴とする請求項1記載の装飾用長尺材。
  3. 【請求項3】 カバー部材と突出部材が同一の色調を有
    する合成樹脂から成形されたものであることを特徴とす
    る請求項1または2記載の装飾用長尺材。
  4. 【請求項4】 第1の色調を有する塑性変形可能な材料
    から長尺に成形され、かつ実質的に一定の横断面形状を
    有する定形部材を、押出成形型内を移動させる工程と、 第1の色調とは異色の第2の色調を有する材料から長尺
    に形成されたカバー部材を前記定形部材の外表面を少な
    くとも部分的に覆うように固着する工程と、 第3の色調を有する合成樹脂を前記押出成形型に供給
    し、長手方向に沿って横断面形状が変化するように突出
    部材を押出成形し、前記定形部材のカバー部材側から突
    出するように固着する工程と、 定形部材の異色部となる部分の長手方向に沿った位置の
    基準線から、カバー部材の異色部側の自由端および突出
    部材の先端に至る距離がそれぞれ長手方向に沿って変化
    するように、カバー部材を部分的に除去して、異色部を
    形成するとともに、押出成形する突出部材の横断面形状
    を変化させる工程と、 を含むことを特徴とする装飾用長尺材の製造方法。
  5. 【請求項5】 基準線からカバー部材の自由端に至る距
    離が大きいときは、基準線から突出部材の先端に至る距
    離が大きく、かつ基準線からカバー部材の自由端に至る
    距離が小さいときは、基準線から突出部材の先端に至る
    距離が小さくなるように、カバー部材を部分的に除去す
    るとともに、押出成形する突出部材の横断面形状を変化
    させるようにしたことを特徴とする請求項4記載の装飾
    用長尺材の製造方法。
  6. 【請求項6】 同一の色調を有する樹脂を押出成形型に
    供給してカバー部材と突出部材を押出成形するようにし
    たことを特徴とする請求項4または5記載の方法。
  7. 【請求項7】 押出成形型の樹脂流路に対向して設けら
    れた可動型により突出部材押出路と排樹脂路を分岐さ
    せ、可動型の移動によって突出部材押出口の開度の変化
    に応じて排樹脂押出口の開度を、両押出口の合計開度が
    同じになるように変化させ、突出部材押出口から突出部
    材を押出してカバー部材に固着するようにしたことを特
    徴とする請求項4ないし6のいずれかに記載の方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH08258637A (ja) * 1995-03-24 1996-10-08 Katayama Kogyo Kk 自動車用のドリップモールディング
US20120164315A1 (en) * 2010-12-24 2012-06-28 Masayoshi Goto Coating die and manufacturing method of enameled wire using same

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