JPH071537A - 合成樹脂板の押出成形方法 - Google Patents

合成樹脂板の押出成形方法

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JPH071537A
JPH071537A JP5149092A JP14909293A JPH071537A JP H071537 A JPH071537 A JP H071537A JP 5149092 A JP5149092 A JP 5149092A JP 14909293 A JP14909293 A JP 14909293A JP H071537 A JPH071537 A JP H071537A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
plate
resin
synthetic resin
polishing
Prior art date
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Pending
Application number
JP5149092A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Terai
稔 寺井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】厚肉の合成樹脂板であっても、巾方向の偏肉、
表面の段付きを排除して表面平滑な艶のある合成樹脂板
を押出成形できる合成樹脂板の押出成形方法を提供す
る。 【構成】押出機1からの板状樹脂を、ポリシングロ−ル
3の第1ロ−ル31と第2ロ−ル32との間、第2ロ−
ル32と第3ロ−ル33との間を順次に通過させ、裏面
を第3ロ−ル33の半周面に接触させた状態でポリシン
グロ−ル3から冷却ゾ−ン4に向け走行させ、更に、ポ
リシングロ−ル3と冷却ゾ−ン4との間における板状樹
脂表面を平滑化するための成形器5に通過させ、次い
で、冷却ゾ−ン4で最終的に冷却する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成樹脂板の押出成形
方法に関し、特に、厚肉の硬質塩化ビニル板を押出成形
する場合に有用なものである。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂シ−トの製造において、押出成
形法は、カレンダ−加工法、プレス加工法等に較べてプ
ロセスが連続的であり、製造能率に優れ、加工工程の簡
素化を図り得る等の有利性があり、近来、合成樹脂シ−
トの製造方法の主流となっている。
【0003】この押出成形法によって合成樹脂シ−トを
製造するには、シ−ト成形用ダイ、例えば、T型マニホ
−ルドダイから押し出されてくるシ−ト状合成樹脂をポ
リシングロ−ルに通して艶出しを行い、ポリシングロ−
ルから出てくるシ−ト状合成樹脂を冷却ゾ−ンにおい
て、走行ロ−ル群で移送し、この移送中に自然冷却によ
って冷却固化し、冷却固化したシ−ト状合成樹脂を引取
りロ−ルで引き取っている。
【0004】上記ポリシングロ−ルにおいては、互いに
上下の長尺ロ−ルがギャップを隔てて両端で支持され、
このギャップをシ−ト状樹脂が通過し、各長尺ロ−ルは
シ−ト状樹脂から圧縮圧力を受ける。
【0005】この場合の長尺ロ−ルの力学的状態は、圧
縮圧力を荷重wとする等分布荷重の両端固定梁と実質
上、等価であり、長尺ロ−ル(長さをL、ヤング率をE、
断面二次モ−メントをIとする)中央での最大撓みはwL4
/384EIで与えられる。
【0006】上記押出成形方法で成形される合成樹脂シ
−トの厚みは、通常、10mm以下であり、かかるシ−
ト厚さであれば、上記ポリシングロ−ルの撓みのもとで
も、ポリシングロ−ル通過時での板状樹脂の温度を調整
し、この板状樹脂に充分な弾性を付与することにより、
上記ポリシングロ−ルの撓みが製品の歪となって現れる
のを回避できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、厚肉の
厚みが10mm以上の厚肉合成樹脂板の場合、板状樹脂
の温度を厚み方向に一様とすることは困難であり、厚み
中央部の温度が表面部の温度に較べて高くなり、たと
え、表面部の温度を適正温度に設定しても、厚み中央部
の樹脂がまだ熱軟化状態にあるため、上記ポリシングロ
−ルの撓みでこの厚み中央部の樹脂が塑性変形されて、
板の巾方向の偏肉、表面の段付きが発生するに至る。
【0008】また、板状樹脂のポリシングロ−ル通過
時、厚み中央部の樹脂を、ポリシングロ−ルの撓みで塑
性変形しない程度の固さにまで冷却すると、表面側の樹
脂温度が低くなり過ぎ、ポリシングロ−ルによる効果的
な艶出しが困難になる。
【0009】本発明の目的は、厚肉の合成樹脂板であっ
ても、巾方向の偏肉、表面の段付きを排除して表面平滑
な艶のある合成樹脂板を押出成形できる合成樹脂板の押
出成形方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の合成樹脂板の押
出成形方法は、押出機からの板状樹脂を、ポリシングロ
−ルの第1ロ−ルと第2ロ−ルとの間、第2ロ−ルと第
3ロ−ルとの間を順次に通過させ、裏面を第3ロ−ルの
半周面に接触させた状態でポリシングロ−ルから冷却ゾ
−ンに向け走行させ、更に、ポリシングロ−ルと冷却ゾ
−ンとの間における板状樹脂表面を平滑化するための成
形器に通過させ、次いで、冷却ゾ−ンで最終的に冷却す
ることを特徴とする構成である。
【0011】
【作用】押出成形しようとする合成樹脂板の厚みが大で
ある場合、板状樹脂がポリシングロ−ルを通過する際、
その板状樹脂の厚み中央部の温度が表面温度に較べて高
く、当該厚み中央部がポリシングロ−ルの撓みで塑性変
形され、ポリシングロ−ルを出た直後の板状樹脂に巾方
向の偏肉、表面での段付きが生じても、この板状樹脂が
成形器を通過する際、当該厚み中央部が板状樹脂を巾方
向に一様厚みとするように塑性変形され、次いで、冷却
ゾ−ンで最終的に冷却固化されて、表面平滑な合成樹脂
板が得られる。
【0012】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明において使用する合成樹脂板の押出成
形装置を示している。
【0013】図1において、1は押出機、2は板成形用
金型であり、例えば、T型マニホ−ルドダイが使用され
る。3はポリシングロ−ルであり、第1ロ−ル31、第
2ロ−ル32並びに第3ロ−ル33が上下に近接して配
設されている。
【0014】4は冷却ゾ−ンであり、走行ロ−ル群4
1,…を架台42に軸支してあり、板状樹脂がこれらの
走行ロ−ル群で移送されていく間に最終的な冷却固化が
進められていく。
【0015】5はポリシングロ−ル3を出てくる板状樹
脂の表面を平滑成形するための成形器であり、上記冷却
ゾ−ン4の手前において、走行ロ−ル群の架台42にサ
ポ−ト51により支持してあり、後述するように、バキ
ュ−ム式吸引式成形器を使用することができる。
【0016】6は引取りロ−ル、7は定尺切断器であ
る。本発明により合成樹脂板を押出成形するには、金型
2からの板状樹脂a1をポリシングロ−ル3の第1ロ−
ル31と第2ロ−ル32との間、第2ロ−ル32と第3
ロ−ル33との間を順次に通過させ、第3ロ−ル33の
半周面に接触させた状態で冷却ゾ−ン4に向け移送させ
ていく。
【0017】上記ポリシングロ−ル3においては、ポリ
シングロ−ル3を通過する板状樹脂から圧力を受け、こ
の荷重状態がほぼ等分布荷重の両端固定梁と等価であ
り、第1ロ−ル31が第2ロ−ル32に対し撓み変形
し、第3ロ−ル33が第2ロ−ル32に対し撓み変形す
る。
【0018】このポリシングロ−ル3に接触する板状樹
脂a2の表面温度は、艶出しに適切な温度、例えば、塩
化ビニル樹脂の場合、100℃に設定するが、板状樹脂
が厚くなると、かかる板状樹脂の表面温度のもとでは、
板状樹脂の厚み中央部が相当高温の流動変形し易い状態
にあって、上記ポリシングロ−ルの撓みで塑性変形され
る結果、ポリシングロ−ル出口30での板状樹脂a3
おいては、巾方向の偏肉、表面の段付きの存在が避けら
れない。同上板状樹脂a3の裏面においては、ポリシン
グロ−ル3の第3ロ−ル33に密接されるために平滑で
ある。
【0019】図2はポリシングロ−ル出口での板状樹脂
3の断面形状を、上記ポリシングロ−ルの撓み状態か
ら想定して示しており、巾中央部が厚く、巾両端部が薄
くなっている。
【0020】この偏肉状態の板状樹脂a3をポリシング
ロ−ル直後の成形器5に通し、板状樹脂a3のまだ充分
に熱軟化状態にある厚み中央部の樹脂を塑性変形させ、
上記の偏肉、段付きを均し、板状樹脂a3の表面を平滑
化したうえで、冷却ゾ−ンに送り、最終的な冷却を行
い、板状樹脂を引取り器の圧縮強度に耐え得る強度にま
で固化し、次いで、引取り器6で引取り、切断器7で定
尺切断していく。
【0021】上記の表面平滑成形器には、図3に示すよ
うに、真空室52を巾中央部521と巾両端部522,523との
三室に分けたバキュ−ム吸引成形盤を使用でき、板状樹
脂a3がこの成形器5を通過する際、板状樹脂の厚み中
央部がまだ充分に熱軟化状態にあるから、真空室の巾両
端部522,523を巾中央部521に較べ、強く減圧吸引すれ
ば、その厚み中央部の塑性変形により板状樹脂の表面を
平滑化できる。
【0022】上記バキュ−ム吸引成形盤の板状樹脂との
接触面には、低摩擦コ−ティング、例えば、テフロンコ
−ティングを施すことが好ましい。また、図4の(イ)
(側面説明図)並びに図4の(ロ)〔図4の(イ)のロ
−ロ断面図〕に示すように、板状樹脂との接触をロ−ラ
53,…による接触とし、減圧に対し耐熱性ゴムのリッ
プシ−ル54,…を設けたものを使用することもでき
る。
【0023】本発明の合成樹脂板の押出成形方法は、各
種の熱可塑性の合成樹脂板、例えば、塩化ビニル板、塩
素化塩化ビニル板、ポリエチレン板、ポリプロピレン板
等の押出成形に使用できるが、特に、厚さが10mm以
上の塩化ビニル板の押出成形に好適である。
【0024】
【発明の効果】本発明の合成樹脂板の押出成形方法は、
上述した通りの構成であり、板状樹脂が厚い場合、板状
樹脂をポリシングロ−ルに艶出しに最適の接触温度で通
過させる際、ポリシングロ−ルの撓みに起因して厚み中
央部のまだ流動変形しやすい熱軟化状態の樹脂が塑性変
形し、板状樹脂に巾方向の偏肉、表面の段付きが生じる
ことを勘案し、ポリシングロ−ルを通過した板状樹脂を
成形器で表面平滑にしたうえで、冷却ゾ−ンで最終的に
冷却固化しているから、厚肉の合成樹脂板であっても、
巾方向の偏肉、表面の段付き等のない表面平滑な艶のあ
る合成樹脂板を押出成形できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において使用する合成樹脂板の押出成形
装置を示す説明図である。
【図2】図1において、ポリシングロ−ル出口での板状
樹脂の断面形状を示す説明図である。
【図3】本発明において使用するバキュ−ム吸引成形盤
の一例を示す側面説明図である。
【図4】図4の(イ)は本発明において使用するバキュ
−ム吸引成形盤の一例を示す側面説明図、図4の(ロ)
は図4の(イ)におけるロ−ロ断面図である。
【符号の説明】
1 押出機 2 金型 3 ポリシングロ−ル 31 第1ロ−ル 32 第2ロ−ル 33 第3ロ−ル 4 冷却ゾ−ン 5 成形器 a1 板状樹脂 a2 板状樹脂 a3 板状樹脂

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】押出機からの板状樹脂を、ポリシングロ−
    ルの第1ロ−ルと第2ロ−ルとの間、第2ロ−ルと第3
    ロ−ルとの間を順次に通過させ、裏面を第3ロ−ルの半
    周面に接触させた状態でポリシングロ−ルから冷却ゾ−
    ンに向け走行させ、更に、ポリシングロ−ルと冷却ゾ−
    ンとの間における板状樹脂表面を平滑化するための成形
    器に通過させ、次いで、冷却ゾ−ンで最終的に冷却する
    ことを特徴とする合成樹脂板の押出成形方法。
JP5149092A 1993-06-21 1993-06-21 合成樹脂板の押出成形方法 Pending JPH071537A (ja)

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