JPH07153114A - 光学式情報記録媒体 - Google Patents

光学式情報記録媒体

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JPH07153114A
JPH07153114A JP5295575A JP29557593A JPH07153114A JP H07153114 A JPH07153114 A JP H07153114A JP 5295575 A JP5295575 A JP 5295575A JP 29557593 A JP29557593 A JP 29557593A JP H07153114 A JPH07153114 A JP H07153114A
Authority
JP
Japan
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monomer
copolymer
film
substrate
recording medium
Prior art date
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Pending
Application number
JP5295575A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Hasegawa
秀樹 長谷川
Yumiko Kojima
裕美子 小島
Seiji Masuda
誠司 増田
Shigeaki Sasaki
茂明 佐々木
Kanako Tono
かなこ 都野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07153114A publication Critical patent/JPH07153114A/ja
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  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 メタクリル酸エステル単量体、アクリル酸エ
ステル単量体、マレイミド化合物単量体を含み、メタク
リル酸エステル単量体の比率を65モル%以下、マレイ
ミド化合物単量体の比率を10〜40重量%とした単量
体混合物を重合してなり、25℃、クロロホルム中で測
定した固有粘度が、0.3〜1.0dl/gの範囲であ
る共重合体からなる基材上に、スパッタリング法により
形成した無機薄膜を有することを特徴とする光学式情報
記録媒体。 【効果】 本発明の光学式情報記録媒体は、その基板の
成形性および基板特性に優れ、かつ反射膜、記録膜の形
成方法として量産性に優れたスパッタリング法を適用し
ても基材との密着性に優れていることから、その工業的
意義は極めて大きい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクなどの光学
式情報記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】光学式情報記録媒体として、光ディス
ク、光カードなどが知られているが、これらは非接触で
情報を読み取れる、レーザー光を絞り込んで記録、再生
を行うため信号を高密度に収録することが可能である、
といった特徴を有しているため、近年著しく普及が進ん
でいる。特に、コンパクトディスク、ビデオディスクに
代表されるように、光ディスクの伸びは著しく、今後ま
すます用いられるようになっていくものと思われる。
【0003】これら光学式情報記録媒体は、微小な溝あ
るいはピットを表面に形成した透明基材上に反射膜ある
いは記録膜として金属や誘電体などの無機薄膜が形成さ
れることによりなっている。これら反射膜あるいは記録
膜の膜厚や組成はその光学式情報記録媒体の用途により
異なり、例えばコンパクトディスク、ビデオディスクな
どの再生専用形光ディスクではアルミ膜が60〜100
nm厚程度形成されている。
【0004】基材上に反射膜あるいは記録膜を形成する
手段としては、真空蒸着法、スパッタリング法などが一
般に知られているが、このうち真空蒸着法がバッチで行
わなければならないのに対し、スパッタリング法は連続
的な処理ができ、大量生産を可能にしている。さらに光
学式情報記録媒体においては、反射膜、記録膜の膜厚な
どの条件を精密にコントロールする必要があるが、この
点においてもスパッタリング法は優れており、同一条件
で成膜した際の膜特性の変動が極めて小さいという特徴
を有している。
【0005】光学式情報記録媒体用の透明基材として
は、ガラスや樹脂が用いられているが、量産性の点か
ら、透明熱可塑性樹脂を使って、射出成形法によって製
造するのが主流となっている。
【0006】これに用いられる透明熱可塑性樹脂とし
て、メタクリル系樹脂やポリカーボネート樹脂、非晶性
ポリオレフィン樹脂などがあるが、この中で、メタクリ
ル系樹脂は光学特性、成形性に最も優れており、ビデオ
ディスクなどに広く用いられている。
【0007】しかしながら、メタクリル系樹脂は、これ
を光学式情報記録媒体の基材として所定の反射膜あるい
は記録膜を形成する場合、スパッタリング法を用いる
と、膜と基材の密着力に劣るために真空蒸着法を採用し
なければならず、生産性が上がらないのが現状である。
【0008】現在、光ディスクに代表されるように、光
学式情報記録媒体は、その基材の成形においては射出成
形、射出圧縮成形などの各種成形技術の進歩により、生
産性が向上しハイサイクル化している。成形の後工程で
ある反射膜、記録膜形成工程においても生産性の向上が
要求されているが、連続処理が可能なスパッタリング法
は、光学式情報記録媒体として充分な膜厚の金属反射膜
あるいは記録膜を形成した場合、基材がメタクリル系樹
脂では充分な密着強度が得られないことから、バッチ式
の真空蒸着法で行っており、反射膜、記録膜形成工程が
律速となっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的とすると
ころは、メタクリル系樹脂基材上にスパッタリング法に
より充分な膜厚の無機薄膜を形成させた、光学式情報記
録媒体として必要な特性に優れ、且つ基材と無機薄膜と
の密着性に優れた光学式情報記録媒体を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、メタクリル酸エステル単量体、アクリル酸エステ
ル単量体、マレイミド化合物単量体を含み、メタクリル
酸エステル単量体の比率を65モル%以下、マレイミド
化合物単量体の比率を10〜40重量%とした単量体混
合物を重合してなり、25℃、クロロホルム中で測定し
た固有粘度が、0.3〜1.0dl/gの範囲である共
重合体からなる基材上に、スパッタリング法により形成
した無機薄膜を有することを特徴とする光学式情報記録
媒体にある。
【0011】本発明の光学式情報記録媒体の基材とな
る、メタクリル系樹脂を構成するメタクリル酸エステル
単量体としては、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エ
チル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸フェ
ニル、メタクリル酸ベンジル、メタクリル酸ノルボルニ
ル、メタクリル酸イソボルニル、メタクリル酸トリシク
ロ[5,2,1,02.6 ]デカ−8−イル等の単独また
はそれらの混合物が挙げられる。
【0012】また、アクリル酸エステル単量体として
は、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
シクロヘキシル、アクリル酸フェニル、アクリル酸ベン
ジル、アクリル酸ノルボルニル、アクリル酸イソボルニ
ル、アクリル酸トリシクロ[5,2,1,02.6 ]デカ
−8−イル等の単独またはそれらの混合物が挙げられ
る。
【0013】また、マレイミド化合物単量体としては、
N−シクロヘキシルマレイミド、N−フェニルマレイミ
ド、N−クロロフェニルマレイミド等の単独またはそれ
らの混合物が挙げられる。
【0014】本発明においては、メタクリル酸エステル
単量体の比率は単量体混合物中65モル%以下である。
メタクリル酸エステル単量体の比率が65モル%を超え
た場合、得られた共重合体にスパッタリング法により無
機薄膜を形成しても、充分な無機薄膜と基材との密着性
が得られず、基材からの膜の剥離が起き、実用上問題と
なる。
【0015】また、マレイミド化合物単量体の比率は単
量体混合物中10〜40重量%の範囲である。マレイミ
ド化合物単量体の比率が10重量%未満の場合、熱変形
温度(JIS K7207にて測定した荷重たわみ温
度)が70℃以上で基材が熱変形を起こしやすくなるた
め、光学式情報記録媒体の特徴である信頼性を損なう。
逆に、40重量%を超える場合には、得られた共重合体
中に残存するモノマーが5重量%より多くなるため、成
形基板の白濁等の成形不良を起こしやすく、好ましくな
い。
【0016】本発明における共重合体の25℃クロロホ
ルム中で測定した固有粘度は0.3〜1.0dl/g、
好ましくは0.3〜0.7dl/gの範囲である。共重
合体の固有粘度が0.3dl/gよりも小さい場合、共
重合体の機械的強度が不足し、射出成形あるいは射出圧
縮成形時に加工時に割れを引き起こしやすい。逆に、
1.0dl/gを越える場合には、共重合体の成形流動
性が低下し、射出成形あるいは射出圧縮成形により基板
を成形した際に、信号ピットあるいは溝の転写が悪くな
り、良好な基材が得られない。
【0017】本発明における共重合体の製造には、懸濁
重合、乳化重合、塊状重合、溶液重合等のメタクリル樹
脂製造の慣用法を用いることができる。また、本発明の
共重合体には必要に応じて安定剤、離型剤、滑剤、可塑
剤等を添加することができる。
【0018】基材に無機薄膜を形成するスパッタリング
法としては特に限定されるものではなく、公知の一般的
な方法で良い。通常、真空容器内雰囲気をアルゴンなど
の不活性気体で0.1〜0.0001Torrとし、ス
パッタ電力は100W〜10KWとして用いられるが、
用途やスパッタリング装置および形成する膜の種類に応
じて、適宜変更してもよい。
【0019】スパッタリング法によって形成する無機薄
膜としては、アルミニウム、金などの金属単体もしくは
これらを主成分とする金属、SiO2 などの無機誘電体
が挙げられる。ここで、形成する無機薄膜の種類や膜
厚、膜組成などは光学式情報記録媒体の種類により決定
される。例えば、通常の再生専用形光ディスクでは、充
分な反射率と耐久性を得るためには、アルミ膜を50n
m厚以上、好ましくは70nm厚以上形成する。追記形
光ディスクや書換形光ディスクでは、誘電体と金属を積
層して形成するのが普通である。
【0020】また、本発明の光学式情報記録媒体には、
目的に応じて無機薄膜上に紫外線硬化樹脂やワックス系
の保護膜を形成しても良く、それを単板のかたちで用い
ても、貼合わせにより両面使用型として用いても良い。
【0021】
【実施例】以下に、実施例により本発明を更に詳しく説
明する。
【0022】実施例、比較例における成形材料の作製、
成形、無機薄膜形成、評価はすべて以下の方法によっ
た。 成形材料の作製 所定の割合で混合した単量体混合物に、連鎖移動剤とし
てn−オクチルメルカプタンを所定量、重合開始剤とし
てラウロイルパーオキサイド0.5重量部と、離型剤と
してステアリルアルコール0.15重量部を溶解し、懸
濁重合分散剤としてメタクリル酸メチルとメタクリル酸
スルホエチルのナトリウム塩の共重合体0.02重量
部、硫酸ナトリウム0.15重量部、及び分散媒として
純水145重量部を、撹拌機、冷却管、温度計付きのガ
ラス製フラスコ重合装置に混入した。 次いで、70℃
にて3時間重合反応させ、その後、更に95℃にて15
分間保持後、冷却し、ろ過、水洗、乾燥し、ビーズ状共
重合体を得た。
【0023】尚、単量体の混合比と連鎖移動剤の溶解量
を変えることにより、材料組成と分子量を調節した。
【0024】得られた共重合体を、(株)池貝製PCM
−30二軸押出し機にて210℃で混練し、ペレット化
した。
【0025】基板成形 以下の条件により信号入り光ディスク基板を作製した。
【0026】・基板仕様 直径120mm×板厚1.2mmの円盤 ・使用スタンパー ピッチ1.6μm、ピット深さ110nmのCD信号入
りスタンパー ・成形機 名機製作所製M−70A−DM ・金型 ディスク用金型 ・成形条件 シリンダー温度:280℃ 金型温度 :70℃(但し、比較例4は30℃) 無機薄膜形成 スパッタリング法によりAlまたはSiO2 を成膜し
た。具体的には以下の条件で行った。
【0027】・使用装置:日本真空技術(株) SBH
−2304 ・予備排気:排気時間2hr、到達真空度1×10-5
orr a)アルミ膜の場合 ・方式 :DCスパッタ ・導入ガス:アルゴン ・ガス圧 :5×10-3Torr ・電流値 :0.5A(印加電圧420V) ・成膜速度:10nm/min ・膜厚 :70nm b)SiO2 膜の場合 ・方式 :RFスパッタ ・導入ガス:アルゴン ・ガス圧 :5×10-3Torr ・印加電力:200W ・成膜速度:2nm/min ・膜厚 :100nm 評価 1)材料特性 ・固有粘度 試料をクロロホルムに溶解し、25℃にて、オストワル
ド型細管式粘度計を用いて測定した。
【0028】・残存モノマー 島津製作所製ガスクロマトグラフィーGC−8Aを用い
て常法により測定した。
【0029】・熱変形温度 JIS K7207に従って荷重たわみ温度を測定し、
その温度を熱変形温度とし、70℃以上を合格とした。
【0030】2)基板特性 ・無機薄膜付着力 成膜した無機薄膜上に粘着テープを貼付け、それをゆっ
くりと引き剥がし、アルミ膜が基板に残るか否かをもっ
て評価した。粘着テープはニチバン製(商品名「セロテ
ープ」)を使用した。剥離の状態に応じて、評価基準を
以下のように定め、○を合格とした。
【0031】○……全くアルミ膜が剥離しない。
【0032】△……部分的にアルミ膜が剥離する。
【0033】×……大部分アルミ膜が剥離する。
【0034】・その他基板特性 光学式情報記録媒体用基材として使用可能かどうか、以
下の観点で評価した。
【0035】成形性……基板の射出成形が問題なく行え
ること。
【0036】(割れなどが発生しないこと) 信号転写……微小信号の転写に問題がないこと。
【0037】(基板表面の虹模様を目視により観察)以
下の実施例、比較例中で、使用単量体名(モノマー名)
は次のように略して記載する。
【0038】 メタクリル酸メチル :MMA アクリル酸メチル :MA アクリル酸シクロヘキシル :CHA N−シクロヘキシルマレイミド:CHMI N−フェニルマレイミド :PhMI実施例1 表1に示すモノマー組成の単量体混合物を前記した重合
条件で重合し、固有粘度0.7の共重合体を得た。この
ときのメタクリル酸エステル量は52モル%になる。得
られた共重合体の残存モノマーは0.5重量%、熱変形
温度は85℃となった。
【0039】この共重合体を前記した方法で射出成形
し、得られた基板にスパッタリングで70nm厚のアル
ミ膜を形成した。得られた基板特性を表1に示した。
【0040】実施例2 実施例1と同じ方法で作製した基板に、スパッタリング
で100nm厚のSiO2 を形成した。得られた基板特
性を表1に示した。
【0041】実施例3 表1に示すモノマー組成の単量体混合物を前記した重合
条件で重合し、固有粘度0.6の共重合体を得た。この
ときのメタクリル酸エステル量は45モル%になる。得
られた共重合体の残存モノマーは0.4重量%、熱変形
温度は90℃となった。
【0042】この共重合体を前記した方法で射出成形
し、得られた基板にスパッタリングで70nm厚のアル
ミ膜を形成した。得られた基板特性を表1に示した。
【0043】実施例4 表1に示すモノマー組成の単量体混合物を前記した重合
条件で重合し、固有粘度0.6の共重合体を得た。この
ときのメタクリル酸エステル量は58モル%になる。得
られた共重合体の残存モノマーは0.4重量%、熱変形
温度は90℃となった。
【0044】この共重合体を前記した方法で射出成形
し、得られた基板にスパッタリングで70nm厚のアル
ミ膜を形成した。得られた基板特性を表1に示した。
【0045】実施例5 表1に示すモノマー組成の単量体混合物を前記した重合
条件で重合し、固有粘度0.6の共重合体を得た。この
ときのメタクリル酸エステル量は52モル%になる。得
られた共重合体の残存モノマーは0.4重量%、熱変形
温度は88℃となった。
【0046】この共重合体を前記した方法で射出成形
し、得られた基板にスパッタリングで70nm厚のアル
ミ膜を形成した。得られた基板特性を表1に示した。
【0047】比較例1 表1に示すモノマー組成の単量体混合物を前記した重合
条件で重合し、固有粘度0.4の共重合体を得た。この
ときのメタクリル酸エステル量は94モル%になる。得
られた共重合体の残存モノマーは3重量%、熱変形温度
は95℃となった。
【0048】この共重合体を前記した方法で射出成形
し、得られた基板にスパッタリングで70nm厚のアル
ミ膜を形成した。得られた基板特性を表1に示した。
【0049】比較例2 比較例1と同じ方法で作製した基板に、スパッタリング
で100nm厚のSiO2 を形成した。得られた基板特
性を表1に示した。
【0050】比較例3 表1に示すモノマー組成の単量体混合物を前記した重合
条件で重合し、固有粘度0.4の共重合体を得た。この
ときのメタクリル酸エステル量は71モル%になる。得
られた共重合体の残存モノマーは0.3重量%、熱変形
温度は82℃となった。
【0051】この共重合体を前記した方法で射出成形
し、得られた基板にスパッタリングで70nm厚のアル
ミ膜を形成した。得られた基板特性を表1に示した。
【0052】比較例4 表1に示すモノマー組成の単量体混合物を前記した重合
条件で重合し、固有粘度0.6の共重合体を得た。この
ときのメタクリル酸エステル量は59モル%になる。得
られた共重合体の残存モノマーは0.3重量%であった
が、熱変形温度は50℃と充分な耐熱性を有するもので
はなかった。
【0053】比較例5 表1に示すモノマー組成の単量体混合物を前記した重合
条件で重合し、固有粘度0.5の共重合体を得た。この
ときのメタクリル酸エステル量は40モル%になる。得
られた共重合体の残存モノマーは10重量%となった。
この共重合体を前記した方法で射出成形したところ、成
形品に白濁が生じ、良好な基板を得ることが出来なかっ
た。
【0054】比較例6 表1に示すモノマー組成の単量体混合物を前記した重合
条件で重合し、固有粘度0.2の共重合体を得た。この
ときのメタクリル酸エステル量は52モル%になる。得
られた共重合体の残存モノマーは0.5重量%、熱変形
温度は80℃となった。この共重合体を前記した方法で
射出成形したところ、成形品に割れが生じ、良好な基板
を得ることが出来なかった。
【0055】比較例7 表1に示すモノマー組成の単量体混合物を前記した重合
条件で重合し、固有粘度1.5の共重合体を得た。この
ときのメタクリル酸エステル量は52モル%になる。得
られた共重合体の残存モノマーは0.5重量%、熱変形
温度は80℃となった。この共重合体を前記した方法で
射出成形したところ、信号ピットがほとんど転写せず、
良好な基板を得ることが出来なかった。
【0056】
【表1】
【0057】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の光学式情
報記録媒体は、その基板の成形性および基板特性に優
れ、かつ反射膜、記録膜の形成方法として量産性に優れ
たスパッタリング法を適用しても基材との密着性に優れ
ていることから、その工業的意義は極めて大きいもので
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 茂明 広島県大竹市御幸町20番1号 三菱レイヨ ン株式会社大竹事業所内 (72)発明者 都野 かなこ 広島県大竹市御幸町20番1号 三菱レイヨ ン株式会社大竹事業所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メタクリル酸エステル単量体、アクリル
    酸エステル単量体、マレイミド化合物単量体を含み、メ
    タクリル酸エステル単量体の比率を65モル%以下、マ
    レイミド化合物単量体の比率を10〜40重量%とした
    単量体混合物を重合してなり、25℃、クロロホルム中
    で測定した固有粘度が、0.3〜1.0dl/gの範囲
    である共重合体からなる基材上に、スパッタリング法に
    より形成した無機薄膜を有することを特徴とする光学式
    情報記録媒体。
JP5295575A 1993-11-25 1993-11-25 光学式情報記録媒体 Pending JPH07153114A (ja)

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JP5295575A JPH07153114A (ja) 1993-11-25 1993-11-25 光学式情報記録媒体

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