JPH07152993A - 道路交通信号制御装置 - Google Patents
道路交通信号制御装置Info
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- JPH07152993A JPH07152993A JP30053193A JP30053193A JPH07152993A JP H07152993 A JPH07152993 A JP H07152993A JP 30053193 A JP30053193 A JP 30053193A JP 30053193 A JP30053193 A JP 30053193A JP H07152993 A JPH07152993 A JP H07152993A
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- traffic
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 系統制御の効果が最もよく発揮されるように
信号制御変数を設定できるとともに、過度な速度で走行
している車両に対する速度抑止的な制御をも行える道路
交通信号制御装置を得る。 【構成】 スプリット設定部1Aおよび共通サイクル設
定部1Bは、リンクの通過車両台数と、そのリンクの実
測された旅行時間と目標旅行時間との差とをパラメータ
として含むスプリット,共通サイクルを設定する。オフ
セット設定部1Cは、実測された旅行時間と目標旅行時
間との差とをパラメータとして含むオフセットを設定す
る。
信号制御変数を設定できるとともに、過度な速度で走行
している車両に対する速度抑止的な制御をも行える道路
交通信号制御装置を得る。 【構成】 スプリット設定部1Aおよび共通サイクル設
定部1Bは、リンクの通過車両台数と、そのリンクの実
測された旅行時間と目標旅行時間との差とをパラメータ
として含むスプリット,共通サイクルを設定する。オフ
セット設定部1Cは、実測された旅行時間と目標旅行時
間との差とをパラメータとして含むオフセットを設定す
る。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、道路網において交通
を円滑に流すために交通信号を制御する道路交通信号制
御装置に関するものである。
を円滑に流すために交通信号を制御する道路交通信号制
御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】道路交通管制システムでは、交通を効率
的に流すために信号機が制御される。通行権が与えられ
ている交通流、または同時に通行権が与えられている一
群の交通流は現示と呼ばれる。通行権が与えられる時間
(通常、青信号の期間)は、以下の3つの信号制御変数
によって制御される。 (a)サイクル 青,黄,赤信号、またはこれに代わる一連の信号表示が
一巡するのに要する時間 (b)スプリット 1サイクル中で各現示に割り当てられる時間の割合 (c)オフセット 隣接する交差点の青信号開始時刻のずれであり、後述す
る系統制御において必要とされる変数
的に流すために信号機が制御される。通行権が与えられ
ている交通流、または同時に通行権が与えられている一
群の交通流は現示と呼ばれる。通行権が与えられる時間
(通常、青信号の期間)は、以下の3つの信号制御変数
によって制御される。 (a)サイクル 青,黄,赤信号、またはこれに代わる一連の信号表示が
一巡するのに要する時間 (b)スプリット 1サイクル中で各現示に割り当てられる時間の割合 (c)オフセット 隣接する交差点の青信号開始時刻のずれであり、後述す
る系統制御において必要とされる変数
【0003】信号制御方式を制御単位で分類した場合
に、1つの交差点だけを単独に制御する地点制御方式
と、いくつかの交差点を連動して制御する系統制御方式
がある。系統制御方式では、オフセットの効果を持続さ
せるために、各交差点におけるサイクルは共通化され
る。
に、1つの交差点だけを単独に制御する地点制御方式
と、いくつかの交差点を連動して制御する系統制御方式
がある。系統制御方式では、オフセットの効果を持続さ
せるために、各交差点におけるサイクルは共通化され
る。
【0004】地点制御方式の場合、信号制御変数の設定
方式の例として、例えば「交通信号の制御技術(社団法
人交通工学研究会,昭和58年発行)」に記載されてい
るようなウェブスタ(Webster )の方法と呼ばれるもの
がある。その方法によれば、サイクルCおよびスプリッ
トSk は、以下の各式によって設定される。 C =(1.5L+5)/(1−Σρk ) ・・・(1) Sk =ρk /Σρi ・・・(2) ここで、Lは損失時間(1サイクル中の黄色と全赤の時
間)、ρk はk番目の現示の飽和度である。飽和度と
は、交通量を飽和交通量で除したものであり、一般には
1.0以下の値である。飽和交通量とは、流入路に流れ
る最大交通量であって、一般には、2000台/青1時
間程度である。
方式の例として、例えば「交通信号の制御技術(社団法
人交通工学研究会,昭和58年発行)」に記載されてい
るようなウェブスタ(Webster )の方法と呼ばれるもの
がある。その方法によれば、サイクルCおよびスプリッ
トSk は、以下の各式によって設定される。 C =(1.5L+5)/(1−Σρk ) ・・・(1) Sk =ρk /Σρi ・・・(2) ここで、Lは損失時間(1サイクル中の黄色と全赤の時
間)、ρk はk番目の現示の飽和度である。飽和度と
は、交通量を飽和交通量で除したものであり、一般には
1.0以下の値である。飽和交通量とは、流入路に流れ
る最大交通量であって、一般には、2000台/青1時
間程度である。
【0005】系統制御の場合、例えば上記文献によれ
ば、制御エリア内の最も飽和度の高い交差点に対して適
切となるサイクルを(1)式によって定め、そのサイク
ルを全ての交差点についての共通サイクルとする方式が
記載されている。また、スプリットは、各交差点毎に地
点制御の場合と同様に定められる。
ば、制御エリア内の最も飽和度の高い交差点に対して適
切となるサイクルを(1)式によって定め、そのサイク
ルを全ての交差点についての共通サイクルとする方式が
記載されている。また、スプリットは、各交差点毎に地
点制御の場合と同様に定められる。
【0006】また、系統制御におけるサイクルとオフセ
ットとの関係の一例が、「系統交通信号におけるサイク
ル制御の研究(土木学会論文報告集第241号,197
5年9月発行)」にも記載されている。
ットとの関係の一例が、「系統交通信号におけるサイク
ル制御の研究(土木学会論文報告集第241号,197
5年9月発行)」にも記載されている。
【0007】オフセットの設定方法として、例えば、図
11に示すように、全ての交差点を青信号で通過するこ
とのできる時間の幅(通過帯幅)を最大にする方法があ
る。この方法は、例えば、「シンクロナイシ゛ンク゛ トラフィック シク゛ナル
ス゛ フォー マキシマル ハ゛ント゛ワイト゛ス[Synchronizing Traffic Sig
nals for Maximal Bandwidth](オヘ゜レーション リサーチ [Oper
ation Reseach ]第12巻第6号」(1964年)や
「通過帯幅最大化によるリアルタイム系統制御(電気学
会道路交通研究会資料,RTA92−26)」(199
2年)に開示されている。なお、図において、Rは赤信
号期間、Gは青信号期間、Yは黄信号期間を示す。
11に示すように、全ての交差点を青信号で通過するこ
とのできる時間の幅(通過帯幅)を最大にする方法があ
る。この方法は、例えば、「シンクロナイシ゛ンク゛ トラフィック シク゛ナル
ス゛ フォー マキシマル ハ゛ント゛ワイト゛ス[Synchronizing Traffic Sig
nals for Maximal Bandwidth](オヘ゜レーション リサーチ [Oper
ation Reseach ]第12巻第6号」(1964年)や
「通過帯幅最大化によるリアルタイム系統制御(電気学
会道路交通研究会資料,RTA92−26)」(199
2年)に開示されている。なお、図において、Rは赤信
号期間、Gは青信号期間、Yは黄信号期間を示す。
【0008】また、特開昭56−88599号公報に
は、交通流量と旅行時間とを制御パラメータとして交通
信号を制御する方法が記載されている。その方法は、交
通流量と旅行時間の逆数との積を評価関数Uとし、評価
関数Uを最適にするようにサイクル、スプリットおよび
オフセットを設定する方法である。しかし、サイクル、
スプリットおよびオフセットをどのように設定すれば評
価関数Uが最適になるかについては記載されていない。
は、交通流量と旅行時間とを制御パラメータとして交通
信号を制御する方法が記載されている。その方法は、交
通流量と旅行時間の逆数との積を評価関数Uとし、評価
関数Uを最適にするようにサイクル、スプリットおよび
オフセットを設定する方法である。しかし、サイクル、
スプリットおよびオフセットをどのように設定すれば評
価関数Uが最適になるかについては記載されていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の道路交通信号制
御方式は以上のように構成されているので、「交通信号
の制御技術」に記載された系統制御では最も混雑してい
る交差点に対して適切なサイクルが共通サイクルとして
用いられているが、必ずしも系統制御の効果が最も高く
なるように設定されているわけではないという問題点が
あった。オフセットの設定は、本来、平均旅行時間や渋
滞による停止時間をパラメータとしてなされるべきであ
る。しかし、時間に関するパラメータを用いて直接にオ
フセットを設定することは困難であるので、従来は、各
文献に記載されているように通過帯幅を最大にするよう
なオフセット設定がなされていた。すなわち、オフセッ
トの設定は、本来用いるべき評価指標を用いてなされて
いず、やはり、必ずしも系統制御の効果が最も高くなる
ように設定されているわけではない。
御方式は以上のように構成されているので、「交通信号
の制御技術」に記載された系統制御では最も混雑してい
る交差点に対して適切なサイクルが共通サイクルとして
用いられているが、必ずしも系統制御の効果が最も高く
なるように設定されているわけではないという問題点が
あった。オフセットの設定は、本来、平均旅行時間や渋
滞による停止時間をパラメータとしてなされるべきであ
る。しかし、時間に関するパラメータを用いて直接にオ
フセットを設定することは困難であるので、従来は、各
文献に記載されているように通過帯幅を最大にするよう
なオフセット設定がなされていた。すなわち、オフセッ
トの設定は、本来用いるべき評価指標を用いてなされて
いず、やはり、必ずしも系統制御の効果が最も高くなる
ように設定されているわけではない。
【0010】特開昭56−88599号公報に記載され
た方式は、交通流量と旅行時間とを評価基準として信号
機を制御するものであり、よりよい系統制御の効果が得
られることが期待される。しかし、上述したように具体
的なサイクル、スプリットおよびオフセットの設定方法
を含んではいない。また、過度な速度で走行している車
両に対する速度を抑止するように信号制御することはで
きない。
た方式は、交通流量と旅行時間とを評価基準として信号
機を制御するものであり、よりよい系統制御の効果が得
られることが期待される。しかし、上述したように具体
的なサイクル、スプリットおよびオフセットの設定方法
を含んではいない。また、過度な速度で走行している車
両に対する速度を抑止するように信号制御することはで
きない。
【0011】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、系統制御時に、系統制御の効果
が最もよく発揮されるように信号制御変数を設定できる
とともに、過度な速度で走行している車両に対する速度
抑止的な制御をも行える道路交通信号制御装置を得るこ
とを目的とする。
ためになされたもので、系統制御時に、系統制御の効果
が最もよく発揮されるように信号制御変数を設定できる
とともに、過度な速度で走行している車両に対する速度
抑止的な制御をも行える道路交通信号制御装置を得るこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る道路交通信号制御装置は、車両の通過台数と実測され
た旅行時間および目標旅行時間とを用いて、信号機に対
する信号制御変数を設定する制御変数設定手段を備えた
ものである。
る道路交通信号制御装置は、車両の通過台数と実測され
た旅行時間および目標旅行時間とを用いて、信号機に対
する信号制御変数を設定する制御変数設定手段を備えた
ものである。
【0013】請求項2記載の発明に係る道路交通信号制
御装置は、制御変数設定手段において、リンクの通過車
両台数とそのリンクの実測された旅行時間および目標旅
行時間とを用いて制御対象領域内の共通サイクルを設定
する共通サイクル設定手段と、隣接信号機間のオフセッ
トを設定するオフセット設定手段とが設けられたもので
ある。
御装置は、制御変数設定手段において、リンクの通過車
両台数とそのリンクの実測された旅行時間および目標旅
行時間とを用いて制御対象領域内の共通サイクルを設定
する共通サイクル設定手段と、隣接信号機間のオフセッ
トを設定するオフセット設定手段とが設けられたもので
ある。
【0014】請求項3記載の発明に係る道路交通信号制
御装置は、制御変数設定手段において、リンクの通過車
両台数とそのリンクの実測された旅行時間と目標旅行時
間との差とを用いてスプリットを設定するスプリット設
定手段と、隣接信号機間のオフセットを設定するオフセ
ット設定手段とが設けられたものである。
御装置は、制御変数設定手段において、リンクの通過車
両台数とそのリンクの実測された旅行時間と目標旅行時
間との差とを用いてスプリットを設定するスプリット設
定手段と、隣接信号機間のオフセットを設定するオフセ
ット設定手段とが設けられたものである。
【0015】請求項4記載の発明に係る道路交通信号制
御装置は、オフセット設定手段が、リンクの通過車両台
数とそのリンクの実測された旅行時間と目標旅行時間と
の差とを用いてオフセットを設定する構成になっている
ものである。
御装置は、オフセット設定手段が、リンクの通過車両台
数とそのリンクの実測された旅行時間と目標旅行時間と
の差とを用いてオフセットを設定する構成になっている
ものである。
【0016】請求項5記載の発明に係る道路交通信号制
御装置は、複数の制御対象領域を結合し、それらの制御
対象領域における共通サイクルと結合されるリンクの目
標旅行時間とを用いて、結合された領域の共通サイクル
を設定する領域結合手段をさらに備えたものである。
御装置は、複数の制御対象領域を結合し、それらの制御
対象領域における共通サイクルと結合されるリンクの目
標旅行時間とを用いて、結合された領域の共通サイクル
を設定する領域結合手段をさらに備えたものである。
【0017】そして、請求項6記載の発明に係る道路交
通信号制御装置は、共通サイクルの長さを半分にするハ
ーフサイクル設定手段をさらに備えたものである。
通信号制御装置は、共通サイクルの長さを半分にするハ
ーフサイクル設定手段をさらに備えたものである。
【0018】
【作用】請求項1記載の発明における制御変数設定手段
は、信号制御変数を設定する際に、車両の通過台数と、
実測された旅行時間および目標旅行時間を考慮して変数
設定を行なう。
は、信号制御変数を設定する際に、車両の通過台数と、
実測された旅行時間および目標旅行時間を考慮して変数
設定を行なう。
【0019】請求項2記載の発明における共通サイクル
設定手段は、通過車両台数と、実測された旅行時間およ
び目標旅行時間を考慮した共通サイクル設定を行い、目
標時間で走行する交通流を優先するような信号制御を実
現する。
設定手段は、通過車両台数と、実測された旅行時間およ
び目標旅行時間を考慮した共通サイクル設定を行い、目
標時間で走行する交通流を優先するような信号制御を実
現する。
【0020】請求項3記載の発明におけるスプリット設
定手段は、通過車両台数および旅行時間の偏差を考慮し
たスプリット設定を行い、渋滞解消制御や速度抑止制御
を実現する。
定手段は、通過車両台数および旅行時間の偏差を考慮し
たスプリット設定を行い、渋滞解消制御や速度抑止制御
を実現する。
【0021】請求項4記載の発明におけるオフセット設
定手段は、通過車両台数および旅行時間の偏差を考慮し
たオフセット設定を行い、目標時間で走行する交通流を
優先するような信号制御や渋滞解消制御や速度抑止制御
を実現する。
定手段は、通過車両台数および旅行時間の偏差を考慮し
たオフセット設定を行い、目標時間で走行する交通流を
優先するような信号制御や渋滞解消制御や速度抑止制御
を実現する。
【0022】請求項5記載の発明における領域結合手段
は、制御対象範囲を広げ、広範囲の渋滞解消制御や速度
抑止制御を実現する。
は、制御対象範囲を広げ、広範囲の渋滞解消制御や速度
抑止制御を実現する。
【0023】そして、請求項6記載の発明におけるハー
フサイクル設定手段は、共通サイクルの長さを半分にす
る手段を提供し、共通サイクルが大きすぎる際の弊害を
防止することを可能にする。
フサイクル設定手段は、共通サイクルの長さを半分にす
る手段を提供し、共通サイクルが大きすぎる際の弊害を
防止することを可能にする。
【0024】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1はこの発明の第1の実施例による道路交通信
号制御装置をその周辺装置とともに示すブロック図であ
る。図において、100は道路交通信号制御装置を示
し、道路交通信号制御装置100は、目標旅行時間等に
もとづいて信号制御変数を設定する制御変数設定部(制
御変数設定手段)1、複数のサブ制御エリアを結合する
サブエリア結合部(領域結合手段)2、信号機6を制御
する信号制御部4および交通状況を入力する交通状況入
力部5を備えている。
する。図1はこの発明の第1の実施例による道路交通信
号制御装置をその周辺装置とともに示すブロック図であ
る。図において、100は道路交通信号制御装置を示
し、道路交通信号制御装置100は、目標旅行時間等に
もとづいて信号制御変数を設定する制御変数設定部(制
御変数設定手段)1、複数のサブ制御エリアを結合する
サブエリア結合部(領域結合手段)2、信号機6を制御
する信号制御部4および交通状況を入力する交通状況入
力部5を備えている。
【0025】制御変数設定部1は、各交差点のスプリッ
トを設定するスプリット設定部(スプリット設定手段)
1A、サブ制御エリアにおける共通サイクルを設定する
共通サイクル設定部(共通サイクル設定手段)1Bおよ
び各交差点のオフセットを設定するオフセット設定部
(オフセット設定手段)1Cを備えている。また、4は
道路交通信号制御装置100によって制御される信号機
を示し、5は道路の交通状況を監視して交通状況を道路
交通信号制御装置100に供給する交通状況監視装置を
示している。
トを設定するスプリット設定部(スプリット設定手段)
1A、サブ制御エリアにおける共通サイクルを設定する
共通サイクル設定部(共通サイクル設定手段)1Bおよ
び各交差点のオフセットを設定するオフセット設定部
(オフセット設定手段)1Cを備えている。また、4は
道路交通信号制御装置100によって制御される信号機
を示し、5は道路の交通状況を監視して交通状況を道路
交通信号制御装置100に供給する交通状況監視装置を
示している。
【0026】図2は道路交通信号制御装置100によっ
て制御される道路ネットワークの一例を示したものであ
る。図において、10A,10Bはそれぞれ複数の交差
点を含むサブ制御エリアを示す。図2に示すように、制
御エリアは、1つまたは複数のサブ制御エリアで構成さ
れる(図2では、2つのサブ制御エリアが例示されてい
る。)
て制御される道路ネットワークの一例を示したものであ
る。図において、10A,10Bはそれぞれ複数の交差
点を含むサブ制御エリアを示す。図2に示すように、制
御エリアは、1つまたは複数のサブ制御エリアで構成さ
れる(図2では、2つのサブ制御エリアが例示されてい
る。)
【0027】次に動作について図3のフローチャートを
参照して説明する。リンク上の各地点に設置された交通
状況監視装置7は、通過車両とその速度とを検出するセ
ンサを有している。各交通状況監視装置7は、そのリン
クの交通量qi (台/時)と旅行時間ti とを計測する
(ステップST1)。旅行時間ti は、例えば、[リン
ク長/車両の速度]を演算することにより得られる。得
られた交通量qi および旅行時間ti は、道路管制セン
タ等に設置された道路交通信号制御装置100に伝送さ
れる。道路交通信号制御装置100において、交通状況
入力部5は、それらの情報を受け取り制御変数設定部1
に送る。なお、ここで、リンクとは、隣合う2つの交差
点間の道路をいう。
参照して説明する。リンク上の各地点に設置された交通
状況監視装置7は、通過車両とその速度とを検出するセ
ンサを有している。各交通状況監視装置7は、そのリン
クの交通量qi (台/時)と旅行時間ti とを計測する
(ステップST1)。旅行時間ti は、例えば、[リン
ク長/車両の速度]を演算することにより得られる。得
られた交通量qi および旅行時間ti は、道路管制セン
タ等に設置された道路交通信号制御装置100に伝送さ
れる。道路交通信号制御装置100において、交通状況
入力部5は、それらの情報を受け取り制御変数設定部1
に送る。なお、ここで、リンクとは、隣合う2つの交差
点間の道路をいう。
【0028】ここで、交通需要という概念を導入する。
すなわち、制御変数設定部1において、スプリット設定
部1Aは、各リンクの交通需要mi を(3)式によって
算出する。 mi =αsi +β(ti −tr,i )/ti (α,β≧0) ・・・(3)
すなわち、制御変数設定部1において、スプリット設定
部1Aは、各リンクの交通需要mi を(3)式によって
算出する。 mi =αsi +β(ti −tr,i )/ti (α,β≧0) ・・・(3)
【0029】ここで、si はリンクの飽和度であり、一
般には1.0以下の値である。飽和度は、通過車両台数
を反映している。α,βは非負値であって、mi が1以
下になるように選定される。例えば、ともに1に設定さ
れる。tr,i はそのリンクの目標旅行時間である。目標
旅行時間は、任意に設定できるが、一般には、制限速度
で走行した場合にそのリンクを通過する時間を目標旅行
時間とする。よって、実測の旅行時間ti が目標旅行時
間tr,i に等しい場合には、(3)式の右辺第2項は0
であり、交通需要mi は、飽和度si のみによる一次関
数または飽和度si に一致するものとなる。よって、
(3)式の右辺第2項は、実測の旅行時間ti が目標旅
行時間tr,i に一致しない場合に効果を生ずる補正項に
相当し、βはその項の効果をどの程度に取るか決める係
数である。なお、以下、[リンク長/目標旅行時間]を
目標速度という。
般には1.0以下の値である。飽和度は、通過車両台数
を反映している。α,βは非負値であって、mi が1以
下になるように選定される。例えば、ともに1に設定さ
れる。tr,i はそのリンクの目標旅行時間である。目標
旅行時間は、任意に設定できるが、一般には、制限速度
で走行した場合にそのリンクを通過する時間を目標旅行
時間とする。よって、実測の旅行時間ti が目標旅行時
間tr,i に等しい場合には、(3)式の右辺第2項は0
であり、交通需要mi は、飽和度si のみによる一次関
数または飽和度si に一致するものとなる。よって、
(3)式の右辺第2項は、実測の旅行時間ti が目標旅
行時間tr,i に一致しない場合に効果を生ずる補正項に
相当し、βはその項の効果をどの程度に取るか決める係
数である。なお、以下、[リンク長/目標旅行時間]を
目標速度という。
【0030】スプリット設定部1Aは、各交差点の最小
サイクルCmin,j を算出するために、各交差点について
現示の交通需要Μk (k:現示の番号)を決定する。現
示の交通需要Μi は、同一現示で通行可能となる各リン
クのmi うちの最大値である。そして、各交差点の最小
サイクルCmin,j(j:交差点ID)およびスプリット
Sj を(4),(5)式によって決定する。
サイクルCmin,j を算出するために、各交差点について
現示の交通需要Μk (k:現示の番号)を決定する。現
示の交通需要Μi は、同一現示で通行可能となる各リン
クのmi うちの最大値である。そして、各交差点の最小
サイクルCmin,j(j:交差点ID)およびスプリット
Sj を(4),(5)式によって決定する。
【0031】 Cmin,j =L/(1−γΣΜk ) ・・・(4) Sj =Μk /ΣΜk ・・・(5)
【0032】交通量が多く渋滞しているような場合に
は、車両の走行速度が低下するので、交通状況監視装置
7で測定される交通流量は減少する。つまり、飽和度s
i は低下してしまう。よって、従来の場合のように飽和
度にもとづく(2)式によってスプリットを決定する
と、スプリットが低下してしまうことも考えられる。し
かし、この実施例によれば、そのような場合、実測の旅
行時間ti が目標旅行時間tr,i よりもかなり大きくな
るので、(3)式による交通需要mi の第2項が1に近
付く(β=1とした場合)。つまり、mi は正確な交通
需要を反映している。よって、交通需要mi にもとづく
(5)式を用いてスプリットSj を設定すれば、渋滞を
解消するようなスプリットが設定できることになる。
は、車両の走行速度が低下するので、交通状況監視装置
7で測定される交通流量は減少する。つまり、飽和度s
i は低下してしまう。よって、従来の場合のように飽和
度にもとづく(2)式によってスプリットを決定する
と、スプリットが低下してしまうことも考えられる。し
かし、この実施例によれば、そのような場合、実測の旅
行時間ti が目標旅行時間tr,i よりもかなり大きくな
るので、(3)式による交通需要mi の第2項が1に近
付く(β=1とした場合)。つまり、mi は正確な交通
需要を反映している。よって、交通需要mi にもとづく
(5)式を用いてスプリットSj を設定すれば、渋滞を
解消するようなスプリットが設定できることになる。
【0033】さらに、交通流の速度が目標速度よりも速
い場合には、速度抑止的な信号制御を行なうことができ
る。この場合には、実測の旅行時間ti が目標旅行時間
tr,i よりも短くなるので、交通需要mi の第2項が負
値になる。すると、交通需要mi が飽和度si よりも小
さくなる。交通需要mi が小さくなると、(5)式より
スプリットSj が小さくなる。すなわち、通行権が与え
られている期間が短くなり、車両に対して速度抑止的な
制御が働く。
い場合には、速度抑止的な信号制御を行なうことができ
る。この場合には、実測の旅行時間ti が目標旅行時間
tr,i よりも短くなるので、交通需要mi の第2項が負
値になる。すると、交通需要mi が飽和度si よりも小
さくなる。交通需要mi が小さくなると、(5)式より
スプリットSj が小さくなる。すなわち、通行権が与え
られている期間が短くなり、車両に対して速度抑止的な
制御が働く。
【0034】共通サイクル設定部1Bは、リンク往復交
通需要Mi で重み付けされたリンク目標往復旅行時間T
r,i の平均を用いてサブ制御エリアの共通サイクルCA
を設定する(ステップST3)。すなわち、(6)式に
よって共通サイクルCA を算出する。 CA =(Σθi Mi Tr,i /ni )/ΣMi ・・・(6)
通需要Mi で重み付けされたリンク目標往復旅行時間T
r,i の平均を用いてサブ制御エリアの共通サイクルCA
を設定する(ステップST3)。すなわち、(6)式に
よって共通サイクルCA を算出する。 CA =(Σθi Mi Tr,i /ni )/ΣMi ・・・(6)
【0035】ここで、θi は、リンクの重要度である。
すなわち、i番目のリンクが主要道路など重要度の高い
ものであるならば、θi が例えば2〜3等に設定され
る。そうでないならば、θi が1以下に設定される。ま
た、ni は、一般には1であるが、リンク長が長いと判
断される場合に1よりも大きく設定されるものである。
いずれにせよ、θi ,ni は、交通状況に応じて決定さ
れるものである。また、(6)式はリンク目標往復旅行
時間Tr,iで重み付けされた目標旅行時間で走行する交
通流を優先させるものとなっている。
すなわち、i番目のリンクが主要道路など重要度の高い
ものであるならば、θi が例えば2〜3等に設定され
る。そうでないならば、θi が1以下に設定される。ま
た、ni は、一般には1であるが、リンク長が長いと判
断される場合に1よりも大きく設定されるものである。
いずれにせよ、θi ,ni は、交通状況に応じて決定さ
れるものである。また、(6)式はリンク目標往復旅行
時間Tr,iで重み付けされた目標旅行時間で走行する交
通流を優先させるものとなっている。
【0036】リンク往復交通需要Mi は(7)式で、リ
ンク目標往復旅行時間Tr,i は(8)式で定義される。 Mi =mu i+md i ・・・(7) Tr,i =tu r,i+td r,i ・・・(8) ここで、添え字のuは上り方向を示し、dは下り方向を
示す。
ンク目標往復旅行時間Tr,i は(8)式で定義される。 Mi =mu i+md i ・・・(7) Tr,i =tu r,i+td r,i ・・・(8) ここで、添え字のuは上り方向を示し、dは下り方向を
示す。
【0037】さらに、共通サイクル設定部1Bは、
(6)式による共通サイクルCA が(9)式の条件を満
足しない場合には、(10)式に示すような修正を施
す。 CA ≧ max(Cmin,j ) ・・・(9) CA =ζ[(Σθi Mi Tr,i /ni )/ΣMi ]+η ・・・(10)
(6)式による共通サイクルCA が(9)式の条件を満
足しない場合には、(10)式に示すような修正を施
す。 CA ≧ max(Cmin,j ) ・・・(9) CA =ζ[(Σθi Mi Tr,i /ni )/ΣMi ]+η ・・・(10)
【0038】また、サブ制御エリア内の主道路が渋滞し
ているような場合には、共通サイクル設定部1Bは、
(11)式によって共通サイクルCA を設定する。 CA =ζ max(Tr,i )+η ・・・(11)
ているような場合には、共通サイクル設定部1Bは、
(11)式によって共通サイクルCA を設定する。 CA =ζ max(Tr,i )+η ・・・(11)
【0039】共通サイクル設定部1Bは、例えば、実測
の旅行時間ti を用いて、(12)式を満足する場合に
は、渋滞していると判断する。 Σδi Ti ≧Tjam ・・・(12) ここで、Tjam は渋滞判定のしきい値であり、[リンク
長/渋滞速度]で定義される。渋滞速度は、例えば20
km/hのように設定される。δi は、そのリンクの重
要度である。例えば、そのリンクが重要度の高いもので
あるならば、1より大きい値に設定される。Ti は実測
のリンク往復旅行時間であり、Ti =tu i+td iであ
る。
の旅行時間ti を用いて、(12)式を満足する場合に
は、渋滞していると判断する。 Σδi Ti ≧Tjam ・・・(12) ここで、Tjam は渋滞判定のしきい値であり、[リンク
長/渋滞速度]で定義される。渋滞速度は、例えば20
km/hのように設定される。δi は、そのリンクの重
要度である。例えば、そのリンクが重要度の高いもので
あるならば、1より大きい値に設定される。Ti は実測
のリンク往復旅行時間であり、Ti =tu i+td iであ
る。
【0040】(10),(11)式におけるζ,ηは、
共通サイクルCA を十分大きな値に設定するための係数
である。特に、(11)式の場合には、共通サイクルC
A をリンク目標往復旅行時間Tr,i よりも十分大きな値
に設定するための係数になっている。例えば、ζは2〜
3に設定され、ηは10〜20に設定される。しかし、
これらも、交通状況に応じて決定されるものである。
共通サイクルCA を十分大きな値に設定するための係数
である。特に、(11)式の場合には、共通サイクルC
A をリンク目標往復旅行時間Tr,i よりも十分大きな値
に設定するための係数になっている。例えば、ζは2〜
3に設定され、ηは10〜20に設定される。しかし、
これらも、交通状況に応じて決定されるものである。
【0041】以上のように、リンク往復交通需要Mi お
よびリンク目標往復旅行時間Tr,iを用いて共通サイク
ルを設定するようにすると、以下のような信号制御が可
能になる。すなわち、文献「交通信号の制御技術」に記
載されているように共通サイクルをリンク目標往復旅行
時間Tr,i に等しく設定した場合には、図4に示すよう
に、目標速度で走行している車群は、上下方向とも信号
停止することなく通過できる。しかし、一般にはサブ制
御エリア内の各リンクの長さは異なっているので、ま
た、交通流は目標速度で流れているとは限らないので、
全てのリンクについて順調に通過できるとは限らない。
よびリンク目標往復旅行時間Tr,iを用いて共通サイク
ルを設定するようにすると、以下のような信号制御が可
能になる。すなわち、文献「交通信号の制御技術」に記
載されているように共通サイクルをリンク目標往復旅行
時間Tr,i に等しく設定した場合には、図4に示すよう
に、目標速度で走行している車群は、上下方向とも信号
停止することなく通過できる。しかし、一般にはサブ制
御エリア内の各リンクの長さは異なっているので、ま
た、交通流は目標速度で流れているとは限らないので、
全てのリンクについて順調に通過できるとは限らない。
【0042】この実施例のように、リンク往復交通需要
Mi およびリンク目標往復旅行時間Tr,i を用いれば、
Mi Tr,i の大きなリンク(交通需要が大、またはリン
ク長が長い)に対して適切なサイクルを共通サイクルと
して設定できる。つまり、より効果的なサイクルが共通
サイクルとして設定される。また、(10),(11)
式を用いて共通サイクルCA を修正するようにすれば、
サイクルは旅行時間より十分長く設定されるので、図5
に示すように、青信号期間も車群についての時間幅より
十分長くなる。よって、目標速度で走行している車群
が、上下方向ともに各交差点を信号停止することなく通
過できる。つまり、このようにサイクルが決定される
と、目標速度で走行している交通流に対して優先的なサ
イクルとなっているのである。なお、ここでは、共通サ
イクルについて説明したが、単独の信号機を制御する場
合のサイクルにも、本実施例の考え方は適用できる。
Mi およびリンク目標往復旅行時間Tr,i を用いれば、
Mi Tr,i の大きなリンク(交通需要が大、またはリン
ク長が長い)に対して適切なサイクルを共通サイクルと
して設定できる。つまり、より効果的なサイクルが共通
サイクルとして設定される。また、(10),(11)
式を用いて共通サイクルCA を修正するようにすれば、
サイクルは旅行時間より十分長く設定されるので、図5
に示すように、青信号期間も車群についての時間幅より
十分長くなる。よって、目標速度で走行している車群
が、上下方向ともに各交差点を信号停止することなく通
過できる。つまり、このようにサイクルが決定される
と、目標速度で走行している交通流に対して優先的なサ
イクルとなっているのである。なお、ここでは、共通サ
イクルについて説明したが、単独の信号機を制御する場
合のサイクルにも、本実施例の考え方は適用できる。
【0043】サブエリア結合部2は、複数のサブ制御エ
リアを結合し、結合されてできた制御エリアの共通サイ
クルを設定する(ステップST4)。例えば、隣接する
サブ制御エリア10A,10Bの共通サイクルの差がκ
以内であるならば、それらを1つの制御エリアに結合す
る。κの値は、結合後の共通サイクルが一方のサブ制御
エリアにとって過大にならないような妥当な値が選択さ
れる。
リアを結合し、結合されてできた制御エリアの共通サイ
クルを設定する(ステップST4)。例えば、隣接する
サブ制御エリア10A,10Bの共通サイクルの差がκ
以内であるならば、それらを1つの制御エリアに結合す
る。κの値は、結合後の共通サイクルが一方のサブ制御
エリアにとって過大にならないような妥当な値が選択さ
れる。
【0044】結合後の共通サイクルCc は、(13)式
によって設定される。 Cc =(Ma Ca +Mb Cb +Ml Tr,l )/(Ma +Mb +Ml ) ・・・(13) ここで、Ma ,Mb はそれぞれサブ制御エリア10A,
10Bのリンク往復交通需要Mi の最大値、Ml はサブ
制御エリア10A,10Bを結合しているリンクの往復
交通需要、Ca ,Cb はそれぞれサブ制御エリア10
A,10Bの共通サイクル、Tr,l はサブ制御エリア1
0A,10Bを結合しているリンクの目標往復旅行時間
である。従って、(13)式は、(6)式においてサブ
制御エリア10A,10Bを結合しているリンクに着目
した場合に相当している。
によって設定される。 Cc =(Ma Ca +Mb Cb +Ml Tr,l )/(Ma +Mb +Ml ) ・・・(13) ここで、Ma ,Mb はそれぞれサブ制御エリア10A,
10Bのリンク往復交通需要Mi の最大値、Ml はサブ
制御エリア10A,10Bを結合しているリンクの往復
交通需要、Ca ,Cb はそれぞれサブ制御エリア10
A,10Bの共通サイクル、Tr,l はサブ制御エリア1
0A,10Bを結合しているリンクの目標往復旅行時間
である。従って、(13)式は、(6)式においてサブ
制御エリア10A,10Bを結合しているリンクに着目
した場合に相当している。
【0045】両サブ制御エリア10A,10Bともに渋
滞している場合には、(14)式による補正を施す。 Cc =ζ max(Ca ,Cb ,Tr,l )+η ・・・(14) この式の考え方は、(11)式の場合と同様である。
滞している場合には、(14)式による補正を施す。 Cc =ζ max(Ca ,Cb ,Tr,l )+η ・・・(14) この式の考え方は、(11)式の場合と同様である。
【0046】オフセット設定部1Cは、オフセットを設
定する(ステップST5)。オフセット設定部1Cは、
主道路の上り下りの交通状態のバランスに応じて、平等
オフセットか優先オフセットのいずれかを選択する。す
なわち、車両の通過台数に応じた選択を行なう。交通状
態のバランスは、例えば、(15)式によって判定され
る。ここで、交通状況監視装置7からの各方向の交通量
qi が用いられる。交通量qi に代えて交通需要mi を
用いてもよい。 |Σqu i−Σqd i|/ΣQi <ε (Qi =qu i+qd i) ・・・(15) εは、例えば、0.1〜0.2程度に設定される。
定する(ステップST5)。オフセット設定部1Cは、
主道路の上り下りの交通状態のバランスに応じて、平等
オフセットか優先オフセットのいずれかを選択する。す
なわち、車両の通過台数に応じた選択を行なう。交通状
態のバランスは、例えば、(15)式によって判定され
る。ここで、交通状況監視装置7からの各方向の交通量
qi が用いられる。交通量qi に代えて交通需要mi を
用いてもよい。 |Σqu i−Σqd i|/ΣQi <ε (Qi =qu i+qd i) ・・・(15) εは、例えば、0.1〜0.2程度に設定される。
【0047】(15)式が成立しない場合、すなわち、
上り下りの交通状態がアンバランスである場合には、オ
フセット設定部1Cは、交通量の多い方向に優先した優
先オフセット方式を選択する。そして、この実施例で
は、オフセット設定部1Cは、(16)式に示すよう
に、旅行時間を考慮したオフセット[Oj+1 −Oj ]を
設定する。 Oj+1 −Oj =tr,i +ι(tr,i −ti )mod C ・・・(16) ここで、ιは、やはり、実測の旅行時間ti と目標旅行
時間tr,i との差をどの程度加味するかを決める値であ
り、交通状況に応じて決定されるものである。例えば、
1に近い値が設定される。
上り下りの交通状態がアンバランスである場合には、オ
フセット設定部1Cは、交通量の多い方向に優先した優
先オフセット方式を選択する。そして、この実施例で
は、オフセット設定部1Cは、(16)式に示すよう
に、旅行時間を考慮したオフセット[Oj+1 −Oj ]を
設定する。 Oj+1 −Oj =tr,i +ι(tr,i −ti )mod C ・・・(16) ここで、ιは、やはり、実測の旅行時間ti と目標旅行
時間tr,i との差をどの程度加味するかを決める値であ
り、交通状況に応じて決定されるものである。例えば、
1に近い値が設定される。
【0048】また、Cは、サブ制御エリアの結合がなさ
れている場合には、(13)式または(14)式による
共通サイクルCc であり、オフセット結合がなされてい
ない場合には、(6)式、(10)式または(11)式
による共通サイクルCA である。
れている場合には、(13)式または(14)式による
共通サイクルCc であり、オフセット結合がなされてい
ない場合には、(6)式、(10)式または(11)式
による共通サイクルCA である。
【0049】このように実測の旅行時間ti を考慮にい
れたオフセットを設定した場合には、以下のような制御
ができる。実測の旅行時間ti が目標旅行時間tr,i と
一致している場合には、図6に示すようにオフセットO
が設定される。交通流の速度が目標速度よりも速くなっ
て実測の旅行時間ti が目標旅行時間tr,i よりも短く
なった場合には、図7に示すようにオフセットOが設定
される。よって、次の赤信号で高速の交通流を停止させ
る速度抑止制御が実行される。
れたオフセットを設定した場合には、以下のような制御
ができる。実測の旅行時間ti が目標旅行時間tr,i と
一致している場合には、図6に示すようにオフセットO
が設定される。交通流の速度が目標速度よりも速くなっ
て実測の旅行時間ti が目標旅行時間tr,i よりも短く
なった場合には、図7に示すようにオフセットOが設定
される。よって、次の赤信号で高速の交通流を停止させ
る速度抑止制御が実行される。
【0050】渋滞している場合には、実測の旅行時間t
i が目標旅行時間tr,i よりも長くなるので、図8に示
すようにオフセットOが設定される。よって、交通流が
到着するよりも前に青信号期間が開始され、待行列が処
理された後に交通流が到着するような渋滞解消制御が実
行される。
i が目標旅行時間tr,i よりも長くなるので、図8に示
すようにオフセットOが設定される。よって、交通流が
到着するよりも前に青信号期間が開始され、待行列が処
理された後に交通流が到着するような渋滞解消制御が実
行される。
【0051】(15)式が成立する場合、すなわち、上
り下りの交通状態がバランスしている場合には、オフセ
ット設定部1Cは、平等オフセット方式を選択する。文
献「交通信号の制御技術」に記載されているように、2
Tr,i /3≦C≦2Tr,i を満足する場合には交互式オ
フセットを選択することがよいことが知られている。
り下りの交通状態がバランスしている場合には、オフセ
ット設定部1Cは、平等オフセット方式を選択する。文
献「交通信号の制御技術」に記載されているように、2
Tr,i /3≦C≦2Tr,i を満足する場合には交互式オ
フセットを選択することがよいことが知られている。
【0052】そこで、そのような場合には、オフセット
設定部1Cは、(17)式によってオフセットを設定す
る。 Oj+1 −Oj =[(tu r,i+ι(tu r,i−tu i)) /(td r,i+ι(td r,i−td i)+tu r,i+ι(tu r,i−tu i)]×C ・・・(17)
設定部1Cは、(17)式によってオフセットを設定す
る。 Oj+1 −Oj =[(tu r,i+ι(tu r,i−tu i)) /(td r,i+ι(td r,i−td i)+tu r,i+ι(tu r,i−tu i)]×C ・・・(17)
【0053】2Tr,i /3≦C≦2Tr,i を満足しない
場合には、オフセット設定部1Cは同時式オフセットを
選択する。すなわち、(18)式によってオフセットを
設定する。 Oj+1 −Oj =0 ・・・(18)
場合には、オフセット設定部1Cは同時式オフセットを
選択する。すなわち、(18)式によってオフセットを
設定する。 Oj+1 −Oj =0 ・・・(18)
【0054】(17)式を用いてオフセットを設定すれ
ば、(16)式による優先式オフセットの場合と同様
に、実測の旅行時間が目標旅行時間よりも短くなった場
合には速度抑止制御が実行され、実測の旅行時間が目標
旅行時間よりも長くなった場合には渋滞解消制御が実行
される。なお、(17)式におけるCの係数は、上下の
交通流の速度と目標速度とが一致しているのであれば、
0.5である。つまり、その条件では完全な交互式とな
る。つまり、このような設定は、目標速度で流れている
交通流に対して優先的なオフセット設定になっている。
ば、(16)式による優先式オフセットの場合と同様
に、実測の旅行時間が目標旅行時間よりも短くなった場
合には速度抑止制御が実行され、実測の旅行時間が目標
旅行時間よりも長くなった場合には渋滞解消制御が実行
される。なお、(17)式におけるCの係数は、上下の
交通流の速度と目標速度とが一致しているのであれば、
0.5である。つまり、その条件では完全な交互式とな
る。つまり、このような設定は、目標速度で流れている
交通流に対して優先的なオフセット設定になっている。
【0055】以上のように設定された共通サイクル、ス
プリットおよびオフセットに従って、信号制御部4は、
各信号機6の点灯制御を行なう。
プリットおよびオフセットに従って、信号制御部4は、
各信号機6の点灯制御を行なう。
【0056】この実施例ではスプリット設定部1Aが
(4)式を用いてスプリットの設定を行い、共通サイク
ル設定部1Bまたはサブエリア結合部2が(6),(1
0),(11),(13),(14)式を用いて共通サ
イクルの設定を行い、オフセット設定部1Cが(17)
式または(18)式を用いてオフセットの設定を行って
いた。しかし、スプリット設定部1A、共通サイクル設
定部1Bもしくはサブエリア結合部2、またはオフセッ
ト設定部1Cがそれぞれ単独で設けられている場合に
も、全てが設けられている場合に比べて効果は小さくな
るものの、有効な系統制御ができる。
(4)式を用いてスプリットの設定を行い、共通サイク
ル設定部1Bまたはサブエリア結合部2が(6),(1
0),(11),(13),(14)式を用いて共通サ
イクルの設定を行い、オフセット設定部1Cが(17)
式または(18)式を用いてオフセットの設定を行って
いた。しかし、スプリット設定部1A、共通サイクル設
定部1Bもしくはサブエリア結合部2、またはオフセッ
ト設定部1Cがそれぞれ単独で設けられている場合に
も、全てが設けられている場合に比べて効果は小さくな
るものの、有効な系統制御ができる。
【0057】例えば、スプリット設定部1Aが(4)式
を用いてスプリットの設定を行い、共通サイクルの設定
およびオフセットの設定が従来の方式でなされた場合に
も、渋滞解消制御および速度抑止制御ができる。共通サ
イクル設定部1Bが(6)式、(10)式または(1
1)式を用いて共通サイクルの設定を行い、スプリット
の設定およびオフセットの設定が従来の方式でなされた
場合にも、渋滞解消制御ができる。
を用いてスプリットの設定を行い、共通サイクルの設定
およびオフセットの設定が従来の方式でなされた場合に
も、渋滞解消制御および速度抑止制御ができる。共通サ
イクル設定部1Bが(6)式、(10)式または(1
1)式を用いて共通サイクルの設定を行い、スプリット
の設定およびオフセットの設定が従来の方式でなされた
場合にも、渋滞解消制御ができる。
【0058】そして、オフセット設定部1Cが(17)
式または(18)式を用いてオフセットの設定を行い、
共通サイクルの設定およびスプリットの設定が従来の方
式でなされた場合にも、渋滞解消制御および速度抑止制
御ができる。ただし、この場合には、(17)式におけ
るCは、従来方式による共通サイクルである。
式または(18)式を用いてオフセットの設定を行い、
共通サイクルの設定およびスプリットの設定が従来の方
式でなされた場合にも、渋滞解消制御および速度抑止制
御ができる。ただし、この場合には、(17)式におけ
るCは、従来方式による共通サイクルである。
【0059】実施例2.図9はこの発明の他の実施例に
よる道路交通信号制御装置をその周辺装置とともに示す
ブロック図である。図において、101は共通サイクル
を1/2にするハーフサイクル設定部(ハーフサイクル
設定手段)3をさらに有する道路交通信号制御装置であ
る。
よる道路交通信号制御装置をその周辺装置とともに示す
ブロック図である。図において、101は共通サイクル
を1/2にするハーフサイクル設定部(ハーフサイクル
設定手段)3をさらに有する道路交通信号制御装置であ
る。
【0060】次に動作について図10のフローチャート
を参照して説明する。制御変数設定部1、サブエリア結
合部2は、上記実施例の場合と同様に動作する(ステッ
プST1〜ST5)。右折交通が多い交差点や歩行者の
多い交差点については、設定された共通サイクルが長く
なると、後続交通に悪影響が及ぼされたり歩行者に不快
感を与える場合が生ずる。そのような交差点において、
共通サイクルが比較的長くなった場合には、ハーフサイ
クル設定部3が、共通サイクルを半分にする(ステップ
ST6)。そして、信号制御部4は、半分にされた共通
サイクルにもとづいて各信号機6の点灯制御を行なう。
共通サイクルを半分にするか否かの判定のしきい値は、
決定すべきものであるが、例えば、90秒に設定され
る。
を参照して説明する。制御変数設定部1、サブエリア結
合部2は、上記実施例の場合と同様に動作する(ステッ
プST1〜ST5)。右折交通が多い交差点や歩行者の
多い交差点については、設定された共通サイクルが長く
なると、後続交通に悪影響が及ぼされたり歩行者に不快
感を与える場合が生ずる。そのような交差点において、
共通サイクルが比較的長くなった場合には、ハーフサイ
クル設定部3が、共通サイクルを半分にする(ステップ
ST6)。そして、信号制御部4は、半分にされた共通
サイクルにもとづいて各信号機6の点灯制御を行なう。
共通サイクルを半分にするか否かの判定のしきい値は、
決定すべきものであるが、例えば、90秒に設定され
る。
【0061】このような制御によって、共通サイクルが
短くなるので、歩行者の不快感は生じなくなる。また、
サイクル間で生ずる損失時間の占める割合が大きくなる
ので、交差点内の右折待機車の処理が促進される。
短くなるので、歩行者の不快感は生じなくなる。また、
サイクル間で生ずる損失時間の占める割合が大きくなる
ので、交差点内の右折待機車の処理が促進される。
【0062】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、道路交通信号制御装置が、車両の通過台数と実測
された旅行時間および目標旅行時間とを用いて、信号機
に対する信号制御変数を設定する制御変数設定手段を備
えた構成になっているので、あらかじめ設定された目標
旅行時間を優先するような信号制御ができるとともに、
渋滞解消制御や速度抑止制御が可能になるものが得られ
る効果がある。
れば、道路交通信号制御装置が、車両の通過台数と実測
された旅行時間および目標旅行時間とを用いて、信号機
に対する信号制御変数を設定する制御変数設定手段を備
えた構成になっているので、あらかじめ設定された目標
旅行時間を優先するような信号制御ができるとともに、
渋滞解消制御や速度抑止制御が可能になるものが得られ
る効果がある。
【0063】請求項2記載の発明によれば、道路交通信
号制御装置が、リンクの通過車両台数とそのリンクの実
測された旅行時間および目標旅行時間とを用いて制御対
象領域内の共通サイクルを設定する構成になっているの
で、目標時間で走行する交通流を優先するような信号制
御を実現するものが得られる効果がある。
号制御装置が、リンクの通過車両台数とそのリンクの実
測された旅行時間および目標旅行時間とを用いて制御対
象領域内の共通サイクルを設定する構成になっているの
で、目標時間で走行する交通流を優先するような信号制
御を実現するものが得られる効果がある。
【0064】請求項3記載の発明によれば、道路交通信
号制御装置が、リンクの通過車両台数とそのリンクの実
測された旅行時間と目標旅行時間との差とを用いてスプ
リットを設定する構成になっているので、目標時間より
も速く走行している交通流に対して速度を抑止するよう
なスプリットを与えるとともに、渋滞している交通流に
対して自動的に前方の渋滞を解消するようなスプリット
を与えるものが得られる効果がある。
号制御装置が、リンクの通過車両台数とそのリンクの実
測された旅行時間と目標旅行時間との差とを用いてスプ
リットを設定する構成になっているので、目標時間より
も速く走行している交通流に対して速度を抑止するよう
なスプリットを与えるとともに、渋滞している交通流に
対して自動的に前方の渋滞を解消するようなスプリット
を与えるものが得られる効果がある。
【0065】請求項4記載の発明によれば、道路交通信
号制御装置が、リンクの通過車両台数とそのリンクの実
測された旅行時間と目標旅行時間との差とを用いてオフ
セットを設定する構成になっているので、目標時間で走
行する交通流を優先するような信号制御や、目標時間よ
りも速く走行している交通流に対して速度を抑止するよ
うな信号制御、渋滞している交通流に対して自動的に前
方の渋滞を解消するような信号制御を実現するものが得
られる効果がある。
号制御装置が、リンクの通過車両台数とそのリンクの実
測された旅行時間と目標旅行時間との差とを用いてオフ
セットを設定する構成になっているので、目標時間で走
行する交通流を優先するような信号制御や、目標時間よ
りも速く走行している交通流に対して速度を抑止するよ
うな信号制御、渋滞している交通流に対して自動的に前
方の渋滞を解消するような信号制御を実現するものが得
られる効果がある。
【0066】請求項5記載の発明によれば、道路交通信
号制御装置が、複数の制御対象領域を結合し、前記各制
御対象領域における共通サイクルと結合されるリンクの
目標旅行時間とを用いて、結合された領域の共通サイク
ルを設定する構成になっているので、より広い範囲を対
象として上記各効果を発揮できるものが得られる効果が
ある。
号制御装置が、複数の制御対象領域を結合し、前記各制
御対象領域における共通サイクルと結合されるリンクの
目標旅行時間とを用いて、結合された領域の共通サイク
ルを設定する構成になっているので、より広い範囲を対
象として上記各効果を発揮できるものが得られる効果が
ある。
【0067】そして、請求項6記載の発明によれば、道
路交通信号制御装置が、共通サイクルの長さを半分にす
るハーフサイクル設定手段を備えた構成になっているの
で、共通サイクルが長すぎるものとなった場合に、交差
点内の右折待機車両の処理を円滑にできるとともに、歩
行者の待ち時間を軽減できるものが得られる効果があ
る。
路交通信号制御装置が、共通サイクルの長さを半分にす
るハーフサイクル設定手段を備えた構成になっているの
で、共通サイクルが長すぎるものとなった場合に、交差
点内の右折待機車両の処理を円滑にできるとともに、歩
行者の待ち時間を軽減できるものが得られる効果があ
る。
【図1】この発明の第1の実施例による道路交通信号制
御装置をその周辺装置とともに示すブロック図である。
御装置をその周辺装置とともに示すブロック図である。
【図2】サブ制御エリアの一構成例を示す説明図であ
る。
る。
【図3】この発明の第1の実施例による道路交通信号制
御装置の動作を示すフローチャートである。
御装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】サイクルと車両の旅行時間との関係を示す説明
図である。
図である。
【図5】サイクルと車両の旅行時間との関係を示す説明
図である。
図である。
【図6】オフセットの設定効果を説明するための説明図
である。
である。
【図7】オフセットの設定効果を説明するための説明図
である。
である。
【図8】オフセットの設定効果を説明するための説明図
である。
である。
【図9】この発明の第2の実施例による道路交通信号制
御装置をその周辺装置とともに示すブロック図である。
御装置をその周辺装置とともに示すブロック図である。
【図10】この発明の第2の実施例による道路交通信号
制御装置の動作を示すフローチャートである。
制御装置の動作を示すフローチャートである。
【図11】無停止で通過できる通過帯を示す説明図であ
る。
る。
1 制御変数設定部(制御変数設定手段) 2 サブエリア結合部(領域結合手段) 3 ハーフサイクル設定部(ハーフサイクル設定手
段) 1A スプリット設定部(スプリット設定手段) 1B 共通サイクル設定部(共通サイクル設定手段) 1C オフセット設定部(オフセット設定手段)
段) 1A スプリット設定部(スプリット設定手段) 1B 共通サイクル設定部(共通サイクル設定手段) 1C オフセット設定部(オフセット設定手段)
Claims (6)
- 【請求項1】 道路交通における信号機を制御する道路
交通信号制御装置において、車両の通過台数と実測され
た旅行時間および目標旅行時間とを用いて、前記信号機
に対する信号制御変数を設定する制御変数設定手段を備
えたことを特徴とする道路交通信号制御装置。 - 【請求項2】 制御変数設定手段は、リンクの通過車両
台数とそのリンクの実測された旅行時間および目標旅行
時間とを用いて制御対象領域内の共通サイクルを設定す
る共通サイクル設定手段と、隣接信号機間のオフセット
を設定するオフセット設定手段とを備えた請求項1記載
の道路交通信号制御装置。 - 【請求項3】 制御変数設定手段は、リンクの通過車両
台数とそのリンクの実測された旅行時間と目標旅行時間
との差とを用いてスプリットを設定するスプリット設定
手段と、隣接信号機間のオフセットを設定するオフセッ
ト設定手段とを備えた請求項1記載の道路交通信号制御
装置。 - 【請求項4】 オフセット設定手段は、リンクの通過車
両台数とそのリンクの実測された旅行時間と目標旅行時
間との差とを用いてオフセットを設定する請求項2また
は請求項3記載の道路交通信号制御装置。 - 【請求項5】 複数の制御対象領域を結合し、前記各制
御対象領域における共通サイクルと結合されるリンクの
目標旅行時間とを用いて、結合された領域の共通サイク
ルを設定する領域結合手段を備えた請求項1ないし請求
項4記載の道路交通信号制御装置。 - 【請求項6】 共通サイクルの長さを半分にするハーフ
サイクル設定手段を備えた請求項1ないし請求項5記載
の道路交通信号制御装置。
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- 1993-11-30 JP JP30053193A patent/JP3236432B2/ja not_active Expired - Fee Related
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