JPH07152981A - 火災報知装置 - Google Patents

火災報知装置

Info

Publication number
JPH07152981A
JPH07152981A JP5329776A JP32977693A JPH07152981A JP H07152981 A JPH07152981 A JP H07152981A JP 5329776 A JP5329776 A JP 5329776A JP 32977693 A JP32977693 A JP 32977693A JP H07152981 A JPH07152981 A JP H07152981A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
trend graph
sensor terminal
display
displayed
level
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5329776A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3102538B2 (ja
Inventor
Fumio Kanetani
文夫 金谷
Isao Sasaki
勲 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nittan Co Ltd
Original Assignee
Nittan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nittan Co Ltd filed Critical Nittan Co Ltd
Priority to JP05329776A priority Critical patent/JP3102538B2/ja
Publication of JPH07152981A publication Critical patent/JPH07152981A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3102538B2 publication Critical patent/JP3102538B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 状況判断や対応策を早期の段階で迅速かつよ
り適切にオペレータに行なわせることが可能である。 【構成】 トレンドグラフの縦軸の目盛間隔をアナログ
レベルが低い程、大きく設定し、アナログレベルが高く
なる程、目盛間隔を小さく設定するというように、不均
等なものにしている。すなわち、正常領域(すなわち平
常時)A1では、トレンドグラフを、大きな目盛間隔で大
きく表示し、警告領域A2,危険領域A3に向かうに従っ
て、縦軸の目盛間隔を徐々に小さくし、小さく表示する
ようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、煙濃度や温度等を検知
して火災報知を行なう火災報知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平2−12398号に
示されているような火災報知装置が知られている。図1
2はこの火災報知装置の構成図である。図12を参照す
ると、この火災報知装置では、火災による煙,温度等を
検出するアナログセンサE−1乃至E−nが受信機50
から引き出された伝送路51に接続されており、受信機
50は、アナログセンサE−1乃至E−nからのアナロ
グデータに基づいて火災を判断するようになっている。
この際、上記受信機50には、グラフィック表示部52
が設けられており、受信機50は、アナログセンサのア
ナログデータを演算処理して所定時間後に発報レベルに
達することを予測すると、プリアラームを出力するとと
もに、演算処理に基づき、縦軸に煙,温度等のアナログ
レベルをとり横軸に時間をとった火災予測曲線59をグ
ラフィック表示部52に表示するようになっている。具
体的には、アナログセンサE−1乃至E−nのうちの1
つのアナログセンサ,例えばE−1からのアナログデー
タが所定レベルを越えると、受信機50は、このアナロ
グセンサE−1からのアナログデータを複数回読み込ん
で予測演算を開始し、予測演算により得られた演算結果
から煙濃度のアナログデータが例えば20%の発報レベ
ルに達するまでの残り時間を算出し、残り時間が所定時
間を切ったときには、プリアラームを出力する。プリア
ラームの出力により、グラフィック表示部にはプリアラ
ーム表示,メッセージ表示,トレンドスイッチ表示がな
され、トレンドスイッチ表示の部分をオペレータが指で
押すことで、火災予測曲線59の表示を行なうことがで
きる。
【0003】また、アナログセンサE−1に関するプリ
アラームに基づく火災予測曲線59が表示されていると
きに、これに加えて、このアナログセンサE−1で実際
に検出されたアナログデータの時間変化をプロット表示
したりすることもできる。
【0004】このように、図12の火災報知装置では、
アナログデータの予測演算に基づいてプリアラームが出
力されるときに、グラフィック表示部52には、トレン
ドスイッチ表示がなされ、このトレンドスイッチ表示の
部分を操作することで火災予測曲線59を表示させるこ
とができる。そして、火災予測曲線59上でプリアラー
ム時点と発報レベルに達する時点を明確に把握させるこ
とで、プリアラーム以後の状況判断や対応策をオペレー
タに適切にとらせることを意図している。
【0005】特に、火災予測曲線59に加えて実際のア
ナログデータの時間変化をプロット表示させることによ
り、火災予測曲線以上の急激な変化、もしくは火災予測
曲線以下の非火災データかを的確に判断させ、プリアラ
ーム以降の状況判断や対応策を更に適切にとらせること
を意図している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の火災報知装置では、グラフィック表示部52に
は、プリアラームが出力された以後のグラフしか表示さ
れないので、オペレータは、このグラフに基づいては、
早期の段階でより迅速かつ適確な状況判断や対応策をと
ることができないという問題があった。
【0007】本発明は、上述した従来の問題点を解決
し、状況判断や対応策を早期の段階で迅速かつより適切
にオペレータに行なわせることの可能な火災報知装置を
提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために、本願の発明者は、プリアラームが出力さ
れた後の状況,対応策に重点を置いている上記文献にお
ける思想とは反対に、プリアラームが出力される以前の
状況,対応策を特に重視する必要があることに着目し
た。
【0009】このような観点に基づき、請求項1乃至請
求項4記載の発明は、センサ端末機のトレンドグラフを
表示可能な表示手段を有し、該表示手段は、あるセンサ
端末機のトレンドグラフの表示時に、該センサ端末機の
アナログレベルが所定のレベルに至るまでのトレンドグ
ラフについては、これを大きく表示するようになってい
る。これにより、オペレータは、状況判断や対応策,あ
るいは保守点検の作業を従来に比べてより早期の段階で
迅速にかつ適切に行なうことができる。
【0010】特に、請求項2,請求項3記載の発明で
は、請求項1記載の火災報知装置において、アナログレ
ベル関する目盛間隔がアナログレベルの低い程大きく、
アナログレベルが高くなるに従って小さく設定され、ア
ナログレベルが所定のレベルに至るまでのトレンドグラ
フについては詳細に表示される一方、アナログレベルが
所定レベルに至った後も、大まかなものではあるがトレ
ンドグラフが表示される。これにより、アナログレベル
が所定段階に達した以後の火災の傾向をも把握すること
ができる。
【0011】また、請求項5乃至請求項7記載の発明で
は、センサ端末機のトレンドグラフを表示可能な表示手
段と、表示手段の表示形式を切換える表示切換手段とを
有しており、表示切換手段により、見易い形式のトレン
ドグラフを表示させることができる。
【0012】また、請求項8,請求項9記載の発明は、
センサ端末機のトレンドグラフを表示可能な表示手段を
有し、該表示手段は、あるセンサ端末機のトレンドグラ
フの表示時に、該センサ端末機のトレンドグラフを請求
項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の形式で表示
し、また、該センサ端末機と近い関係にある近傍センサ
端末機のトレンドグラフを前記センサ端末機のトレンド
グラフと重ね合せ表示可能となっている。これにより、
同一時刻における出力の比較が容易となり、また、アナ
ログレベルが所定のレベルに至るまでのトレンドグラフ
については、これを大きく表示するので、火災判断等を
より正確かつ容易に行なうことができ、また、周囲の状
況をもより適確に把握することができる。
【0013】また、請求項10,請求項11記載の発明
は、通常の感度のセンサ端末機のトレンドグラフの表示
時に、近傍センサ端末機として、高感度タイプのセンサ
端末機のトレンドグラフを重ね合せ表示可能となってい
る。これにより、表示がより一層見易くなり、火災判断
等をより一層正確かつ容易に行なうことができ、また、
周囲の状況をもより一層適確に把握することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明に係る火災報知装置の構成例を示す
図である。図1の火災報知装置では、煙,温度等のアナ
ログデータを検知するセンサ端末機D−1乃至D−nが
伝送路7に接続されており、センサ端末機D−1乃至D
−nから伝送路7を介して送られたアナログデータに基
づき、中央装置1において、火災判断がなされるように
なっている。
【0015】ここで、中央装置1は、全体の制御を行な
う中央処理装置2と、中央処理装置2の制御プログラム
等が記憶されているメモリ(例えばROM)3と、処理
に必要なデータやテーブル等が記憶されるメモリ(例え
ばRAM)4と、表示部5と、警報出力部6とを有して
いる。
【0016】中央処理装置2は、メモリ3に記憶されて
いる制御プログラムに従って、例えば、アドレスポーリ
ング等によって各センサ端末機D−1乃至D−nを循環
的に順次に呼出すようになっており、呼出したセンサ端
末機から煙,温度等のアナログデータが返送されると、
このアナログデータを演算処理し、火災判断等を行なう
ようになっている。具体的には、例えば、アナログデー
タのレベルが第1の基準レベル(火災レベル)に達した
ときには、火災が発生したと判断して警報信号を出力
し、警報出力部6から火災警報を発報するよう制御する
ようになっている。また、アナログデータのレベルが第
1の基準レベル(火災レベル)よりも低いが、火災発生
の可能性のある第2の基準レベルに達したときには、ア
ラーム信号を出力するようになっている。
【0017】また表示部5は、例えば図2に示すような
画面構成となっている。なお、この例では、表示部5
は、タッチパネルディスプレイなどで構成されており、
データ等を表示出力する出力用表示部とともに、オペレ
ータが指でタッチするときにキー入力等がなされる入力
用表示部とを有している。すなわち、表示部5は、出力
用表示部として、中央処理装置2からのアラーム信号,
あるいは警報信号によりアナログレベルが第2の基準レ
ベルに達した旨,あるいは第1の基準レベルに達した旨
を表示したり、あるいは後述のトレンドグラフを表示し
たりするデータ表示領域11と、所要のメッセージ等を
表示するメッセージ表示領域12とが設けられ、また、
入力用表示部として、トレンド表示キー13、戻りキー
14、近傍キー15などが設けられている。
【0018】ここで、トレンドグラフとは、縦軸に煙,
温度等のアナログレベルをとり、横軸には時間をとった
グラフであって、センサ端末機から送られたアナログデ
ータをそのまま表示したものであっても良いし、あるい
は、特開平2−12398号に示されているように、ア
ナログデータに基づき予測される火災予測曲線であって
も良いし、さらには火災予測曲線にアナログデータを重
ね合せ表示したものであっても良い。いずれの表示であ
っても、各センサ端末機から送られたアナログデータ
は、トレンドグラフ表示用に例えばメモリ4に記憶され
るようになっている。
【0019】また、上記トレンド表示キー13は、デー
タ表示領域11にトレンドグラフを表示させるよう、デ
ータ表示領域11の表示内容を切り換えるためのもので
あり、また、戻りキー14は、データ表示領域11の表
示内容をトレンドグラフの表示前の状態に切り換えるた
めのものである。すなわち、オペレータは、ある1つの
センサ端末機に関するトレンドグラフを見たいときに
は、このセンサ端末機に関する情報が表示部5に表示さ
れているときに、トレンド表示キー13をタッチするこ
とによって、このセンサ端末機のトレンドグラフをデー
タ表示領域11に表示させることができる。また、トレ
ンドグラフを見終った後、戻りキー14をタッチするこ
とで、データ表示領域11の表示状態を元の状態に切り
換えることができる。
【0020】なお、本発明においはて、トレンド表示キ
ー13,戻りキー14は、表示部5に常時表示されてお
り、これらを任意の時点で操作し、任意の時点でトレン
ドグラフを表示させることが可能となっている。より詳
しくは、本発明におけるトレンドグラフの表示タイミン
グを前述した従来技術におけるトレンドグラフの表示タ
イミングと比較すると、従来技術においては、トレンド
表示キー13に対応するトレンドスイッチ表示は、プリ
アラームが出力されたときに表示され、従って、トレン
ドグラフは、プリアラームが出力された以後、表示され
るようになっているが、本発明においては、ある1つの
センサ端末機に関する情報が表示部5に表示されている
状態にあれば、そのセンサ端末機のトレンドグラフを任
意の時点で表示させることができる。すなわち、本発明
では、トレンド表示キー13がオペレータによって操作
されたときにトレンドグラフを表示することができ、従
って、オペレータが所望する任意の時点で(例えば火災
等の異常を監視する処理の開始と同時に、あるいは保守
点検等を行なうときに)、これを表示することができ
る。従って、アナログレベルが第2の基準レベルに達す
る前の時点においてもトレンドグラフを表示することが
できる。例えば、監視の開始と同時にトレンドグラフを
表示することもできる。
【0021】ところで、このようなトレンドグラフ表示
機能を備えた在来の火災報知装置では、例えば図3に示
すように、トレンドグラフを縦軸(アナログレベル)の目
盛間隔をアナログレベルの全範囲において均等にして表
示するようになっている。この場合、図3において、例
えば、アナログレベル(煙濃度値)が0%/m〜5%/m
の範囲(第2の基準レベルに達するまでの範囲)を正常領
域A1とみなし、5%/m〜10%/mの範囲(第2の基
準レベルから第1の基準レベルまでの範囲)を警告領域
2とみなし、10%/m〜15%/mの範囲を危険領
域(第1の基準レベル(火災レベル)以上の領域)A3とみ
なすとき、各領域A1,A2,A3が均等に区分されてい
ることにより、各領域A1,A2,A3に表示されるトレ
ンドグラフからオペレータが取得しうる情報の重み(詳
しさ)は、同程度(均等)のものとなる。
【0022】しかしながら、図3に示すトレンドグラフ
において、正常領域A1,警告領域A2,危険領域A3
順に、実際に火災の発生している確率が高く、グラフが
警告領域A2のレベルに達したときには、すでに火災が
相当進行している場合があり、この場合の対応策として
は、例えば避難誘導などに限られるので、これらの領域
2,A3での詳細なグラフ表示は、火災等の早期判断や
保守点検等を行なう際、オペレータにとって差程有用な
ものとはならない。これに対し、アナログレベルが所定
レベルに至るまでの正常領域A1での詳細なグラフ表示
は、オペレータが火災発生か否かの状況判断,対策を迅
速にかつ適確に行なう上で、また、保守点検を容易にか
つ適切に行なう上で、特に有用なものとなる。
【0023】このような着想の下で、本発明の実施例で
は、アナログレベルが所定レベルに至るまでのトレンド
グラフ(例えば警告領域に至る前のトレンドグラフ)につ
いて、アナログレベルに関する目盛間隔を大きくして、
トレンドグラフを大きく表示するようにしている。
【0024】より具体的には、図4に示すように、上記
トレンドグラフの縦軸の目盛間隔をアナログレベルが低
い程、大きく設定し、アナログレベルが高くなる程、目
盛間隔を小さく設定するというように、不均等なものに
している。すなわち、図4に示す例では、正常領域(す
なわち平常時)A1では、トレンドグラフを、大きな目盛
間隔で大きく表示し、警告領域A2,危険領域A3に向か
うに従って、縦軸の目盛間隔を徐々に小さくし、小さく
表示するようにしている。
【0025】このような構成の火災報知装置では、所定
段階に至るまでのアナログレベル(例えば警告領域に至
る前の平常時のアナログレベル)の変化の傾向を示すト
レンドグラフが大きな目盛間隔で大きく表示されるの
で、オペレータは、所定段階に至る前のアナログレベル
の変化(傾向)を詳細に把握することができ、火災発生か
否かの状況判断,対応策を早期の段階で迅速にかつ適確
に行なうことができる。
【0026】すなわち、所定段階に至るまでのアナログ
レベルの変化は、感知器の汚れや周囲環境の状況等に依
存する割合が高く、アナログレベルの変化が火災発生に
よるものか、感知器の汚れや周囲環境の状況変化等によ
るものかの見極めが難しいため、従来、火災発生である
にもかかわらず、感知器の汚れや周囲環境の変化等によ
るものとして誤った判断がなされる割合が高かったが、
この実施例のように、所定段階に至るまでのアナログレ
ベルを示すトレンドグラフが大きな目盛間隔で大きく表
示されることにより、アナログレベルの変化が火災発生
によるものか、感知器の汚れや周囲環境の状況の変化等
によるものかの見極めを容易にかつ正確に行なうことが
可能となる。
【0027】例えば、図4において、所定段階に至るま
でのアナログレベルの変化が、符号C1で示すように、
時間経過とともにほぼ単調に増加するときには、火災発
生であることを所定段階(例えば第2の基準レベル)に至
る前に把握することができる。一方、所定段階に至る前
のアナログレベルの変化が、符号C2で示すように、ア
ナログレベルが時刻t1までは増加しても、時刻t1〜t
2の時点において減少するときには、時刻t1までのアナ
ログレベルの増加が感知器の汚れや周囲環境の状況の変
化等によるものであり、火災発生ではないことを時刻t
1〜t2の時点で容易にかつ正確に把握することができ
る。
【0028】また、所定段階に至る前のアナログレベル
を示すグラフが大きく表示されることにより、保守点検
等が非常に容易になり、平常時の詳細なトレンドグラフ
表示に基づき、オペレータは、周囲の状況等をより詳細
に把握することができる。
【0029】一方、図4に示す例では、所定段階(例え
ば第2の基準レベル)に至った後のアナログレベルのグ
ラフは、所定段階に至る前のアナログレベルのグラフに
比べて目盛間隔が小さく表示される。このように、所定
段階に至った後では、トレンドグラフは小さな目盛間隔
で小さく表示されるが、この場合でも、トレンドグラフ
が表示されることにより、オペレータは火災の概その傾
向(火災が急速に進行しているか、あるいは緩やかに進
行しているかなどの概略的な傾向)を即座に知ることが
できる。すなわち、所定段階に至った後のアナログレベ
ルの変化は、大抵の場合、単調増加するだけなので、詳
細に表示される必要はなく、大まかな表示(目盛間隔を
小さくした表示)で十分であり、この表示によって、オ
ペレータは、火災の概その傾向を即座に知ることができ
る。
【0030】図4に示す例では、A1,A2,A3の各領
域(範囲)内においても、アナログレベルを示す縦軸の目
盛間隔が不均等のものとなっている(例えば正常領域A1
内においても、アナログレベルが低い程、目盛間隔を大
きくし、アナログレベルが高くなるに従って目盛間隔を
徐々に小さくしている)が、これのかわりに、図5に示
すように、各領域A1,A2,A3内では、縦軸の目盛間
隔を均等なものにし、異なる領域A1,A2,A3間で、
目盛間隔を相違させても良い。すなわち、正常領域A1
内では目盛間隔を均等に大きくし、警告領域A2,危険
領域A3に向かうに従って目盛間隔を小さく設定しても
良い。
【0031】さらに、トレンドグラフの表示に関して
は、図6に示すようにアナログレベルが所定の段階に至
るまでのトレンドグラフ(例えば正常領域A1でのトレン
ドグラフ)のみを、縦軸の目盛間隔を大きくして、大き
く表示することもできる。なお、図6の例では、目盛間
隔を均等にしているが、アナログレベルが低い程、目盛
間隔を大きくするというように、目盛間隔を不均等なも
のにしても良い。このように、アナログレベルが所定段
階に至るまでのトレンドグラフのみを大きく表示するこ
とによって、平常時における火災判断等をより容易にか
つ正確に行なうことができるが、この場合、アナログレ
ベルが所定の段階に達した後のトレンドグラフ(例えば
警告領域,危険領域でのトレンドグラフ)については表
示されないので、オペレータは、この段階以後は、火災
の傾向(火災が急速に進行しているか、あるいは緩やか
に進行しているかなどの傾向)をこのトレンドグラフだ
けからでは把握できないという問題がある。このような
問題を解決するため、図1において、例えばスケール表
示切換器18を付加し、当初、図6に示すような表示形
式でトレンドグラフが表示されるようにスケール表示切
換器18を設定しておき、アナログレベルが所定の段階
に達するまでは、トレンドグラフを大きな目盛間隔で大
きく表示させ、アナログレベルが所定の段階に達したと
きには、トレンドグラフがアナログレベルの全範囲にわ
たって表示されるようにスケール表示切換器18を切換
え、アナログレベルの全範囲にわたってトレンドグラフ
を表示させることもできる。具体的には、図6に示した
モードを、図3,図4または図5に示したようなモード
に切換えることができる。これにより、アナログレベル
が所定の段階に達した以後のグラフをも見ることがで
き、オペレータは火災の傾向を把握することができる。
【0032】また、図3に示したような全領域を均等に
表示するモードと図4または図5に示したような不均等
に表示するモードとの間においても、上記のスケール表
示切換器18の操作により切換表示することが可能であ
る。
【0033】例えば、当初、図4,図5に示すような表
示形式でトレンドグラフが表示されるようにスケール表
示切換器18を設定しておき、アナログレベルが所定の
段階に達するまでは、トレンドグラフを大きな目盛間隔
で大きく表示させ、アナログレベルが所定の段階に達し
たときには、例えば図3に示したような形式でトレンド
グラフが表示されるようにスケール表示切換器18を切
換え、目盛間隔を均等にしてトレンドグラフを表示させ
ることもできる。
【0034】このように、スケール表示切換器18をオ
ペレータの操作で切換えるよう構成されている場合に
は、オペレータは、任意の時点で所望の形式のトレンド
グラフを表示させることができる。一方、このような手
動操作ではなく、自動的な切換制御がなされるように火
災報知装置を構成することも可能である。すなわち、所
定モードで表示されていたアナログレベルが所定の段階
に達したときに、自動的に、他のモードでの表示に切換
えるよう構成することもできる。例えば、当初、図6に
示すような表示形式でトレンドグラフが表示されると
き、そのアナログレベルが所定の段階に達したときに、
自動的に、例えば図3,図4または図5に示したような
形式でトレンドグラフが表示されるように、火災報知装
置を構成することも可能である。これによれば、図6の
ように部分表示していたアナログレベルが所定の段階に
達したときに、手動操作ではなく、自動的に全領域表示
の形式に切換られるので、オペレータはその都度、切換
器18を操作せずに、火災の傾向を容易に把握すること
ができる。
【0035】また、本発明では、図1の中央装置1は、
1つのセンサ端末機に関するトレンドグラフが表示され
るときに、このセンサ端末機と近い関係にある他のセン
サ端末機(以後、近傍センサ端末機と称す)からのアナ
ログデータに基づくトレンドグラフ(以後、近傍トレン
ドグラフと称す)をも、トレンドグラフと重ね合せてデ
ータ表示領域11に表示可能に構成されている。
【0036】上記センサ端末機と近い関係にある近傍端
末機としては、例えば、上記センサ端末機と位置的に近
い関係にあるセンサ端末機を用いることもできるし、あ
るいは位置的に近くではなくとも、互いに密接な関係に
あるセンサ端末機を用いることもできる。より具体的に
は、例えば、特公平2−30555号に開示されている
ように、センサ端末機D−1乃至D−nを複数のグルー
プに群別し、1つのグループ内のセンサ端末機を近傍セ
ンサ端末機として扱うことができる。図7には、一例と
して同じ室内に配置された9個のセンサ端末機を1つの
グループとした場合が示されている。このグループ分け
は、中央装置1側において例えばセンサ端末機のアドレ
スとグループ番号との対照表を設けることによって容易
に実現することができる。この対照表は例えばメモリ4
に予め登録しておけば良い。これにより、図7の例で
は、ある1つのセンサ端末機,例えばD2の近傍センサ
端末機はD−1,D−3〜D−9として定められ、ま
た、センサ端末機,例えばD4の近傍センサ端末機はD
−1〜D−3,D−5〜D−9として定められる。
【0037】図7に示す例のように近傍センサ端末機を
一意的に規定するかわりに、ユーザが独自に近傍センサ
端末機を任意に規定することもできる。例えば、コンピ
ュータルームなどにおいて、通常の感度のセンサ端末機
の他に、高感度タイプのセンサ端末機が併用される場合
(例えば、図1においてD−1が通常の感度のセンサ端
末機,D−2が高感度タイプのセンサ端末機である場
合)、高感度タイプのセンサ端末機D−2を通常の感度
のセンサ端末機D−1に対する近傍センサ端末機として
規定することもできる。
【0038】上記のように、近傍センサ端末機を一意的
に規定する場合,任意に規定する場合のいずれの場合に
おいても、ある1つのセンサ端末機に対し、近傍センサ
端末機を規定するときには、この関係をメモリ4等に対
照表などにより登録しておくのが良い。
【0039】近傍キー15は、ある1つのセンサ端末機
に関する情報が表示部5に表示されるときに、このセン
サ端末機に対して近傍センサ端末機が登録されている場
合に表示されるようになっており、トレンド表示キー1
3によってデータ表示領域11にこのセンサ端末機のト
レンドグラフが表示されている状態において、近傍キー
15が操作されると、近傍センサ端末機の近傍トレンド
グラフが上記トレンドグラフと重ね合せて表示されるよ
うになっている。なお、近傍キー15が操作されると、
この近傍キー15が反転表示あるいはブリンク表示さ
れ、また、この状態で近傍キー15がさらに操作される
と、反転表示あるいはブリンク表示は消え、近傍トレン
ドグラフも消えて、1つのトレンドグラフだけの表示に
戻る。
【0040】また、近傍トレンドグラフは、トレンドグ
ラフと同様のものであっても良いし、あるいは、トレン
ドグラフをより簡略化したものであっても良い。例え
ば、トレンドグラフがセンサ端末機からのアナログデー
タの時間変化,あるいは火災予測曲線である場合に、近
傍トレンドグラフとしては、近傍センサ端末機からのア
ナログデータの時間変化,あるいは火災予測曲線でも良
いし、これを一定時間間隔で間引いたものであっても良
い。さらには、センサ端末機からのアナログデータと近
傍センサ端末機からのアナログデータの差分値等を近傍
トレンドグラフとしても良い。いずれにしても、トレン
ドグラフおよび近傍トレンドグラフを表示するために
は、全てのセンサ端末機からのアナログデ−タを各セン
サ端末機ごとにメモリ4に記憶する必要がある。なお、
例えば特開平2−12398号に示されているような火
災予測曲線等のみを表示する場合にも、全てのセンサ端
末機のアナログデータを記憶する必要があり、従って、
本発明のようにトレンドグラフに重ね合わせて近傍トレ
ンドグラフを表示する場合であっても、トレンドグラフ
だけを表示する場合とほぼ同じメモリ容量で済む。
【0041】例えば、中央装置1の中央処理装置2は、
全てのセンサ端末機D−1乃至D−nを3秒周期で1ポ
−リング行ない、全てのセンサ端末機からのアナログデ
ータを集め、さらに2ポ−リングに1回の割合で(すな
わち6秒に1回の割合で)、全てのセンサ端末機からの
アナログデータを各センサ端末機ごとにトレンドグラフ
用アナログデータとしてメモリ4に記憶することができ
る。但し、メモリ容量を節約するため、各センサ端末機
からのトレンドグラフ用アナログデータの保持期間とし
ては、現時点から過去に遡って、数分程度(例えば5分
程度)が妥当である。
【0042】あるいは、これとは別に、各センサ端末機
からのアナログデータの1時間の最大,最小値を過去2
4時間分メモリ4に記憶し、これをトレンドグラフ用ア
ナログデータとすることもできるし、あるいは、各セン
サ端末機からのアナログデータの1日毎の最大,最小値
を過去30日分メモリ4に記憶し、これをトレンドグラ
フ用アナログデータとすることもできる。
【0043】上記のような過去5分程度,過去24時
間,過去30日の時間幅の異なる3種のトレンドグラフ
用アナログデータのうちのいずれか1つの種類だけをメ
モリ4に記憶しても良いし、あるいは3種類全てを記憶
し、これらのうちのいずれか1つを選択して表示させて
も良い。
【0044】次にこのような近傍トレンドグラフ表示可
能な火災報知装置の動作について説明する。なお、以下
では、説明を簡単にするため、図1の構成において、伝
送路7には、2つのセンサ端末機D−1,D−2だけが
接続されているとする。中央装置1の中央処理装置2
は、例えば、メモリ3に格納されている制御プログラム
に従って、各センサ端末機D−1乃至D−2をアドレス
ポーリング等により循環的に順次に呼び出し、呼び出し
たセンサ端末機から煙,温度等のアナログデータが返送
されると、このアナログデータに基づき監視を行なう。
その際、例えば、アナログデータが第2の基準レベルに
達する以前の任意の時点でトレンド表示キー13が操作
されると、その時点から、1つのセンサ端末機,例えば
D−1のトレンドグラフ用アナログデータがメモリ4か
ら読み出され、表示部5のデータ表示領域11には、図
8に示すように、このセンサ端末機D−1の例えば過去
5分間にわたるアナログデータの時間変化を示すトレン
ドグラフTG1が表示される。なお、この例では、セン
サ端末機D−1は、煙濃度を検出するアナログセンサで
あり、従って、トレンドグラフTG1の縦軸は、煙濃度
(%/m)のアナログレベルとなっている。また、図8
の例では、トレンドグラフTG1の縦軸の目盛間隔は、
図4または図5に示した形式のもの,すなわち、不均等
なものとなっている。
【0045】また、中央処理装置2は、このセンサ端末
機D−1に対して、近傍センサ端末機が登録されている
かを対照表等によって調べ、近傍センサ端末機としてD
−2が予め登録されているときには、表示部5に近傍キ
ー15を表示する。センサ端末機D−1のトレンドグラ
フTG1が表示されている状態で、オペレータが近傍キ
ー15を操作すると、中央処理装置2は、さらにメモリ
4をアクセスして、センサ端末機D−1の近傍センサ端
末機として登録されているセンサ端末機D−2のトレン
ドグラフ用アナログデータをメモリ4から読み出し、表
示部5に与える。これによって、表示部5のデータ表示
領域11には、図9に示すように、センサ端末機D−1
のトレンドグラフTG1とともに、このセンサ端末機D
−1と近い関係にあるセンサ端末機D−2のトレンドグ
ラフ,すなわち近傍トレンドグラフTG2をも重ね合せ
て表示させることができる。
【0046】このとき、センサ端末機D−1と近傍セン
サ端末機D−2の種別(煙,温度,感度など)が全く同
じであるときには、図9のように、トレンドグラフTG
1と近傍トレンドグラフTG2の縦軸は互いに共通し、
1種類の目盛りで済み、センサ端末機D−1のトレンド
グラフTG1が図4,図5または図6のように表示され
るときには、センサ端末機D−2のトレンドグラフTG
2もこれと同じ目盛間隔で表示することができる。
【0047】一方、近傍センサ端末機D−2の種別が、
センサ端末機D−1の種別と異なるときには、トレンド
グラフTG1の目盛りだけで表示すると、近傍トレンド
グラフ(例えばTG2)に基づくアナログデータの定量
的な把握が難かしくなるので、この近傍トレンドグラフ
に対しては、近傍センサ端末機に適合した目盛りをも表
示するのが良い。なお、センサ端末機D−1のトレンド
グラフTG1が図4,図5または図6のように、縦軸の
目盛間隔が不均等に表示されるかあるいはアナログレベ
ルの低い領域のみしか表示されない場合、この表示態様
に合わせた目盛間隔で近傍センサ端末機D−2のトレン
ドグラフTG2を表示することができる。
【0048】具体的には、センサ端末機D−1が煙検知
の種別であり、これと近い関係にある近傍センサ端末機
D−2が温度検知の種別のものであるときに、図10に
示すように、センサ端末機D−1のトレンドグラフTG
1の縦軸の目盛M1が例えば図4に示したようなもので
ある場合、近傍トレンドグラフTG2の縦軸の目盛M2
も目盛間隔を不均等にして、トレンドグラフTG1に重
ね合せ表示することができる。なお、図10の例では、
トレンドグラフTG1用の目盛M1の単位は、煙濃度
(%/m)であり、近傍トレンドグラフTG2用の目盛
M2の単位は、温度(℃)である。これにより、近傍セ
ンサ端末機D−2の種別がセンサ端末機D−1の種別と
異なっていても、トレンドグラフTG1と近傍トレンド
グラフTG2との両方に基づきアナログデータの定量的
な把握が容易となる。
【0049】さらに、この場合、近傍センサ端末機の種
別をもデータ表示領域11に表示することもできる。図
10には、近傍センサ端末機D−2の種別が定温式セン
サである場合に、その旨の表示Bがデータ表示領域11
にさらに表示されている。これにより、近傍センサ端末
機の種別をオペレータに容易に判別させることが可能と
なり、総合的な判断のミスを防止することができる。な
お、近傍センサ端末機の種別がセンサ端末機の種別と同
一の場合にも、これを表示することにより近傍センサ端
末機の種別を明瞭にさせることができる。
【0050】このように、トレンドグラフに近傍トレン
ドグラフが重ね合せ表示されることにより、互いに近い
関係にあるセンサ端末機からの同一時刻におけるアナロ
グデータ出力の比較を容易に行なうことができ、オペレ
ータは、火災判断をより正確に行なうことができ、さら
には、周囲の状況をもより正確に把握することができ
る。例えば、センサ端末機D−1のトレンドグラフTG
1と近傍センサ端末機D−2の近傍トレンドグラフTG
2との両方において、時間とともにアナログレベルが上
昇する傾向にあるときには、異常が発生したと確実に判
断することができる。これに対し、センサ端末機D−1
のトレンドグラフTG1では、時間とともにアナログレ
ベルが上昇しているが、近傍センサ端末機D−2の近傍
トレンドグラフTG2では、アナログレベルの上昇が無
いか、上昇があっても極めて僅かである場合には、セン
サ端末機D−1の誤動作,例えば経年変化等による誤動
作の可能性が高いと判断することができる。また、例え
ば、保守点検等を行ないたいときに、トレンド表示キー
13を操作して、各センサ端末機の保守点検等をも行な
うことができる。この際、すなわち保守点検時等に、1
つのセンサ端末機のトレンドグラフとともに近傍センサ
端末機の近傍トレンドグラフを重ね合せ表示すれば、各
センサ端末機の状態を同時に比較することができ、各セ
ンサ端末機を互いに比較することが容易となって、保守
点検等をより容易にかつより正確に行なうことができ
る。
【0051】特に、センサ端末機D−1が通常の感度を
有する感知器であり、近傍端末機D−2が高感度タイプ
の感知器である場合、これらのトレンドグラフの重ね合
わせ表示は火災判断等において極めて有効なものにな
る。図11には、通常の感度のセンサ端末機からのアナ
ログデータに基づくトレンドグラフTG1に、高感度タ
イプのセンサ端末機からのアナログデータに基づくトレ
ンドグラフTG2を重ね合せ表示した例が示されてい
る。なお、図11の例では、両方のセンサ端末機とも、
同じ種類のものであり、トレンドグラフTG1の縦軸の
目盛M1とトレンドグラフTG2の縦軸のスケール(目
盛)M2とは、両方とも、図4に示したような形式で、ス
ケール(目盛)間隔が不均等に表示されている。このよう
に、高感度タイプのセンサ端末機からのトレンドグラフ
TG2も表示されることによって、平常時における火災
判断等をより一層容易にかつ正確に行なうことができ
る。
【0052】なお、両方のセンサ端末機からのトレンド
グラフTG1,TG2を図4に示したような形式のみな
らず、図5または図6に示したような形式で表示するこ
ともでき、また、両方のセンサ端末機D−1,D−2か
らのトレンドグラフTG1,TG2を図3に示したよう
な従来の形式で表示することも可能であり、この場合で
も、高感度タイプのセンサ端末機のトレンドグラフが重
ね合せ表示されるので、従来に比べれば、表示が見易
く、火災判断等をより容易にかつ正確に行なうことがで
きるが、図4,図5または図6に示すような表示に比べ
れば、アナログレベルが所定段階に達するまでの火災判
断等を容易にかつ正確に行なうことはできない。
【0053】なお、上述の例では、説明の便宜上、伝送
路7に2つのセンサ端末機D−1,D−2だけが接続さ
れているとしたが、2つ以上のセンサ端末機が接続され
ている場合にも、本発明を同様に適用でき、この場合、
ある1つのセンサ端末機のトレンドグラフ,さらには近
傍センサ端末機の近傍トレンドグラフが表示されている
状態で、前報キー16を押すと、例えば、いまアラーム
信号を出力したセンサ端末機よりも1つ前にアラーム信
号を出力したセンサ端末機のトレンドグラフをデータ表
示領域11に表示させることができ、また、次報キー1
7を押すと、いまアラーム信号を出力したセンサ端末機
よりも1つ後にアラーム信号を出力したセンサ端末機の
トレンドグラフがデータ表示領域に表示させることがで
きて、前報キー16,次報キー17を順次に操作するこ
とによって、いままでにアラーム信号を出力した全ての
センサ端末機のトレンドグラフを表示させることができ
る。
【0054】また、上述の実施例では、表示部5がタッ
チパネルディスプレイであるとしたが、表示部5をCR
Tディスプレイ等で構成しても良く、また、トレンド表
示キー13を指でタッチするかわりに、マウス等のポイ
ンティングデバイスなどによりポイントして操作するこ
ともできる。あるいは、トレンド表示キー13等を表示
部5ではなく、キーボード等の入力装置に別途に設ける
こともできる。また、表示部5にカラ−ディスプレイを
用い、アナログレベルが所定レベルに至った後のトレン
ドグラフ(例えば領域A2,A3におけるトレンドグラフ)
については、これを特定の色,例えば赤色で表示するよ
うにしても良い。また、トレンドグラフと近傍トレンド
グラフとを色分けして表示するようにしても良い。ま
た、表示部5にカラ−ディスプレイが用いられない場合
には、例えばトレンドグラフを実線で表示し、近傍トレ
ンドグラフを破線で表示することなどにより、互いを区
別するようにすることもできる。
【0055】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1乃至請
求項4記載の発明によれば、センサ端末機のトレンドグ
ラフを表示可能な表示手段を有し、該表示手段は、ある
センサ端末機のトレンドグラフの表示時に、該センサ端
末機のアナログレベルが所定のレベルに至るまでのトレ
ンドグラフについては、これを大きく表示するようにな
っているので、状況判断や対応策,あるいは保守点検の
作業を従来に比べてより早期の段階で迅速にかつ適切に
行なうことができる。
【0056】特に、請求項2,請求項3記載の発明で
は、請求項1記載の火災報知装置において、アナログレ
ベル関する目盛間隔がアナログレベルの低い程大きく、
アナログレベルが高くなるに従って小さく設定され、ア
ナログレベルが所定のレベルに至るまでのトレンドグラ
フについては詳細に表示される一方、アナログレベルが
所定レベルに至った後も、大まかなものではあるがトレ
ンドグラフが表示されるので、アナログレベルが所定段
階に達した以後の火災の傾向をも把握することができ
る。
【0057】また、請求項5乃至請求項7記載の発明に
よれば、センサ端末機のトレンドグラフを表示可能な表
示手段と、表示手段の表示形式を切換える表示切換手段
とを有しているので、表示切換手段により、見易い形式
のトレンドグラフを表示させることができる。
【0058】また、請求項8,請求項9記載の発明によ
れば、センサ端末機のトレンドグラフを表示可能な表示
手段を有し、該表示手段は、あるセンサ端末機のトレン
ドグラフの表示時に、該センサ端末機のトレンドグラフ
を請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の形式で
表示し、また、該センサ端末機と近い関係にある近傍セ
ンサ端末機のトレンドグラフを前記センサ端末機のトレ
ンドグラフと重ね合せ表示可能となっているので、同一
時刻における出力の比較が容易となり、また、アナログ
レベルが所定のレベルに至るまでのトレンドグラフにつ
いては、これを大きく表示するので、火災判断等をより
正確かつ容易に行なうことができ、また、周囲の状況を
もより適確に把握することができる。
【0059】また、請求項10,請求項11記載の発明
によれば、通常の感度のセンサ端末機のトレンドグラフ
の表示時に、近傍センサ端末機として、高感度タイプの
センサ端末機のトレンドグラフを重ね合せ表示可能とな
っているので、表示がより一層見易くなり、火災判断等
をより一層正確かつ容易に行なうことができ、また、周
囲の状況をもより一層適確に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る火災報知装置の構成例を示す図で
ある。
【図2】表示部の画面構成例を示す図である。
【図3】在来のトレンドグラフ表示形式を説明するため
の図である。
【図4】本発明のトレンドグラフ表示形式の一例を説明
するための図である。
【図5】本発明のトレンドグラフ表示形式の一例を説明
するための図である。
【図6】本発明のトレンドグラフ表示形式の一例を説明
するための図である。
【図7】近傍センサ端末機を規定する一例を示す図であ
る。
【図8】1つのセンサ端末機のトレンドグラフだけが表
示されている状態を示す図である。
【図9】1つのセンサ端末機のトレンドグラフに近傍セ
ンサ端末機のトレンドグラフを重ね合せ表示した状態を
示す図である。
【図10】1つのセンサ端末機のトレンドグラフに近傍
センサ端末機のトレンドグラフを重ね合せ表示した状態
を示す図である。
【図11】1つのセンサ端末機のトレンドグラフに近傍
センサ端末機のトレンドグラフを重ね合せ表示した状態
を示す図である。
【図12】従来の火災報知装置の構成図である。
【符号の説明】
1 中央装置 2 中央処理装置 3,4 メモリ 5 表示部 6 警報出力部 7 伝送路 11 データ表示領域 12 メッセージ表示部 13 トレンド表示キー 14 戻りキー 15 近傍キー D−1乃至D−n センサ端末機 TG1,TG2 トレンドグラフ A1 正常領域 A2 警告領域 A3 危険領域

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センサ端末機のトレンドグラフを表示可
    能な表示手段を有し、該表示手段は、あるセンサ端末機
    のトレンドグラフの表示時に、該センサ端末機のアナロ
    グレベルが所定のレベルに至るまでのトレンドグラフに
    ついては、これを大きく表示するようになっていること
    を特徴とする火災報知装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の火災報知装置において、
    前記トレンドグラフは、アナログレベルに関する目盛間
    隔が、アナログレベルが低い程大きく、アナログレベル
    が高くなるに従って小さく設定されて、不均等に表示さ
    れるようになっていることを特徴とする火災報知装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の火災報知装置において、
    前記トレンドグラフは、アナログレベルを複数のレベル
    範囲に区分したときに、アナログレベルに関する目盛間
    隔が、各レベル範囲内では均等に設定される一方、異な
    るレベル範囲間では、互いに異なって設定され、アナロ
    グレベルの低いレベル範囲程、大きく、アナログレベル
    の高いレベル範囲程、小さく設定されて、表示されるよ
    うになっていることを特徴とする火災報知装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の火災報知装置において、
    前記表示手段には、アナログレベルが所定のレベルに至
    るまでのトレンドグラフのみが大きく表示されるように
    なっていることを特徴とする火災報知装置。
  5. 【請求項5】 センサ端末機のトレンドグラフを表示可
    能な表示手段と、表示手段の表示形式を切換える表示切
    換手段とを有し、前記表示手段は、トレンドグラフをア
    ナログレベルの全範囲について均等な目盛間隔で表示す
    る第1のモードと、トレンドグラフを請求項1乃至請求
    項3のいずれか一項に記載のように表示する第2のモー
    ドとを備え、前記表示切換手段は、前記第1のモードと
    第2のモードとを切換えるようになっていることを特徴
    とする火災報知装置。
  6. 【請求項6】 センサ端末機のトレンドグラフを表示可
    能な表示手段と、表示手段の表示形式を切換える表示切
    換手段とを有し、前記表示手段は、トレンドグラフをア
    ナログレベルの全範囲にわたって表示する第1のモード
    と、トレンドグラフを請求項4に記載のように表示する
    第2のモードとを備え、前記表示切換手段は、前記第1
    のモードと第2のモードとを切換えるようになっている
    ことを特徴とする火災報知装置。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6記載の火災報知
    装置において、前記表示切換手段は、所定モードで表示
    されていたアナログレベルが所定の段階に達したとき
    に、自動的に、他のモードでの表示に切換えるようにな
    っていることを特徴とする火災報知装置。
  8. 【請求項8】 複数のセンサ端末機が伝送路に接続さ
    れ、複数のセンサ端末機からのデータを処理して火災判
    断等を行なう火災報知装置において、センサ端末機のト
    レンドグラフを表示可能な表示手段を有し、該表示手段
    は、あるセンサ端末機のトレンドグラフの表示時に、該
    センサ端末機のトレンドグラフを請求項1乃至請求項4
    のいずれか一項に記載の形式で表示し、この際、該セン
    サ端末機と近い関係にある近傍センサ端末機のトレンド
    グラフを前記センサ端末機のトレンドグラフと重ね合せ
    表示可能となっていることを特徴とする火災報知装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の火災報知装置において、
    前記センサ端末機のトレンドグラフに近傍センサ端末機
    のトレンドグラフを重ね合せ表示する際に、近傍センサ
    端末機のトレンドグラフについても請求項1乃至請求項
    4のいずれか一項に記載の形式で表示するようになって
    いることを特徴とする火災報知装置。
  10. 【請求項10】 通常の感度のセンサ端末機と高感度タ
    イプのセンサ端末機が伝送路に接続されている火災報知
    装置において、センサ端末機のトレンドグラフを表示可
    能な表示手段を有し、該表示手段は、通常の感度のセン
    サ端末機のトレンドグラフの表示時に、近傍センサ端末
    機として、高感度タイプのセンサ端末機のトレンドグラ
    フを重ね合せ表示可能となっていることを特徴とする火
    災報知装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の火災報知装置におい
    て、前記通常の感度のセンサ端末機のトレンドグラフお
    よび前記高感度タイプのセンサ端末機のトレンドグラフ
    は、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の形式
    で重ね合せ表示可能となっていることを特徴とする火災
    報知装置。
JP05329776A 1993-11-30 1993-11-30 火災報知装置 Expired - Fee Related JP3102538B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05329776A JP3102538B2 (ja) 1993-11-30 1993-11-30 火災報知装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05329776A JP3102538B2 (ja) 1993-11-30 1993-11-30 火災報知装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07152981A true JPH07152981A (ja) 1995-06-16
JP3102538B2 JP3102538B2 (ja) 2000-10-23

Family

ID=18225142

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05329776A Expired - Fee Related JP3102538B2 (ja) 1993-11-30 1993-11-30 火災報知装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3102538B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0962958A (ja) * 1995-08-21 1997-03-07 Nohmi Bosai Ltd 火災警報装置
JP2019197334A (ja) * 2018-05-08 2019-11-14 能美防災株式会社 火災受信機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0962958A (ja) * 1995-08-21 1997-03-07 Nohmi Bosai Ltd 火災警報装置
JP2019197334A (ja) * 2018-05-08 2019-11-14 能美防災株式会社 火災受信機

Also Published As

Publication number Publication date
JP3102538B2 (ja) 2000-10-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4071449B2 (ja) センサ異常検出方法及びセンサ異常検出装置
JPH08129415A (ja) プラントの故障解析支援システム
JPWO2019181573A1 (ja) 監視装置、監視方法、プログラム、制御装置およびプラント
US20190094835A1 (en) Operation management device
JPH0579858A (ja) プロセス監視システム
JP6959879B2 (ja) データ処理方法、データ処理装置、および、データ処理プログラム
JPH01121747A (ja) ガスクロマトグラフ質量分析装置
JP2003044132A (ja) プラント監視装置、プラント監視方法、およびプログラム
JPH07152981A (ja) 火災報知装置
JP2791423B2 (ja) 火災報知装置
JP2006072408A (ja) 設備制御方法、設備制御装置および設備制御のためのプログラム
JPH08147030A (ja) プラント監視装置
JP2009075029A (ja) 表示装置および表示方法
JP3556368B2 (ja) 発生警報データ収集装置
KR20130117596A (ko) 에이치엠아이 시스템의 알람 처리 장치 및 방법
JP4600081B2 (ja) 操作支援システムおよび操作支援方法
JP2007286707A (ja) 機器診断システム
JP4999170B2 (ja) 防災表示装置及び表示制御方法
JPH0212398A (ja) 火災報知装置
JP3117267B2 (ja) プラント監視装置
JPH06289847A (ja) 表示装置
JP2003122428A (ja) 制御装置
JP3557113B2 (ja) ディスプレイ付操作盤
JP2006072677A (ja) 警報表示装置
JP3628485B2 (ja) 診断装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080825

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080825

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090825

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090825

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100825

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110825

Year of fee payment: 11

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110825

Year of fee payment: 11

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees