JPH071522Y2 - グロメット - Google Patents
グロメットInfo
- Publication number
- JPH071522Y2 JPH071522Y2 JP1989027917U JP2791789U JPH071522Y2 JP H071522 Y2 JPH071522 Y2 JP H071522Y2 JP 1989027917 U JP1989027917 U JP 1989027917U JP 2791789 U JP2791789 U JP 2791789U JP H071522 Y2 JPH071522 Y2 JP H071522Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- grommet
- tapping screw
- grommet body
- screw
- screwed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Dowels (AREA)
- Snaps, Bayonet Connections, Set Pins, And Snap Rings (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は薄板等に対して他の部材を固定するために使用
されるグロメットの改良に関するものである。
されるグロメットの改良に関するものである。
(従来の技術) 合成樹脂製のグロメット本体の下端に突設された差込部
を薄板等に差込んだうえでグロメット本体にタッピンね
じを螺挿し、ねじ締付けにより差込部を膨出させて薄板
等とグロメット本体とを固定するようにしたグロメット
は、従来から自動車業界等において広く使用されてい
る。
を薄板等に差込んだうえでグロメット本体にタッピンね
じを螺挿し、ねじ締付けにより差込部を膨出させて薄板
等とグロメット本体とを固定するようにしたグロメット
は、従来から自動車業界等において広く使用されてい
る。
ところが従来のグロメットにおいては、例えば本出願人
の実公昭61−31205号公報にも見られるように、グロメ
ット本体のねじ挿入孔の上部はタッピンねじのねじ径よ
りも大きいばか孔となっており、タッピンねじとグロメ
ット本体とは下端の差込部だけで螺合する構造となって
いたため、締付後に大きい引抜力やストリップトルクが
作用するとタッピンねじが脱落することがあった。
の実公昭61−31205号公報にも見られるように、グロメ
ット本体のねじ挿入孔の上部はタッピンねじのねじ径よ
りも大きいばか孔となっており、タッピンねじとグロメ
ット本体とは下端の差込部だけで螺合する構造となって
いたため、締付後に大きい引抜力やストリップトルクが
作用するとタッピンねじが脱落することがあった。
(考案が解決しようとする課題) 本考案はこのような従来の欠点を解決して、大きい引抜
力やストリップトルクを受けてもタッピンねじが脱落す
るおそれのないグロメットを目的として完成されたもの
である。
力やストリップトルクを受けてもタッピンねじが脱落す
るおそれのないグロメットを目的として完成されたもの
である。
(課題を解決するための手段) 上記の課題を解決するためになされた本考案は、合成樹
脂製のグロメット本体に螺挿されるタッピンねじの首下
部分に太径部を形成し、グロメット本体の上端にこの太
径部との螺合部を形成するとともに、グロメット本体の
下端に二股状の差込部を突設し、該差込部の跨状溝と対
向するスリットをグロメット本体の上面に形成したこと
を特徴とするものである。
脂製のグロメット本体に螺挿されるタッピンねじの首下
部分に太径部を形成し、グロメット本体の上端にこの太
径部との螺合部を形成するとともに、グロメット本体の
下端に二股状の差込部を突設し、該差込部の跨状溝と対
向するスリットをグロメット本体の上面に形成したこと
を特徴とするものである。
(実施例) 以下に本考案を図示の実施例によって詳細に説明する
と、(1)は合成樹脂製のグロメット本体であり、
(2)はその下端に突設された差込部である。第2図に
示されるように、本実施例においてはグロメット本体
(1)および差込部(2)は四角形状のものとされ、グ
ロメット本体(1)の上面には弾性を向上させるための
スリット(3)が形成され、また差込部(2)は該スリ
ット(3)と対向する跨状溝を形成した二股状のものと
して変形し易い構造とされているので、差込部(2)が
拡開変形された際、スリット(3)を介してグロメット
本体(1)の螺合部(5)は収縮変形することとなる。
グロメット本体(1)の中央には、差込部(2)に達す
るねじ挿込孔(4)が形成されている。本実施例におい
ては、このねじ挿込孔(4)の上端を内側に突出させて
タッピンねじ(7)と螺合してねじ溝が刻設される螺合
部(5)とするとともに、その下方は従来のような大径
部(6)に形成されている。
と、(1)は合成樹脂製のグロメット本体であり、
(2)はその下端に突設された差込部である。第2図に
示されるように、本実施例においてはグロメット本体
(1)および差込部(2)は四角形状のものとされ、グ
ロメット本体(1)の上面には弾性を向上させるための
スリット(3)が形成され、また差込部(2)は該スリ
ット(3)と対向する跨状溝を形成した二股状のものと
して変形し易い構造とされているので、差込部(2)が
拡開変形された際、スリット(3)を介してグロメット
本体(1)の螺合部(5)は収縮変形することとなる。
グロメット本体(1)の中央には、差込部(2)に達す
るねじ挿込孔(4)が形成されている。本実施例におい
ては、このねじ挿込孔(4)の上端を内側に突出させて
タッピンねじ(7)と螺合してねじ溝が刻設される螺合
部(5)とするとともに、その下方は従来のような大径
部(6)に形成されている。
一方、このグロメット本体(1)に螺挿されるべきタッ
ピンねじ(7)は、その首下部分に拡径された太径部
(8)が形成されたものである。この太径部(8)は、
第1図に示すようにタッピンねじ(7)がグロメット本
体(1)のねじ挿込孔(4)に螺挿されたとき、その上
端の螺合部(5)と螺合することができる径とされてい
る。
ピンねじ(7)は、その首下部分に拡径された太径部
(8)が形成されたものである。この太径部(8)は、
第1図に示すようにタッピンねじ(7)がグロメット本
体(1)のねじ挿込孔(4)に螺挿されたとき、その上
端の螺合部(5)と螺合することができる径とされてい
る。
(作用) このように構成された本考案のグロメットは、薄板等に
形成された取付孔に合成樹脂製のグロメット本体(1)
の下端の差込部(2)を差込んだうえ、被取付部材を通
したタッピンねじ(7)をグロメット本体(1)のねじ
挿込孔(4)に螺挿することによって差込部(2)を外
側に拡開変形させつつ上方に引き上げ、差込部(2)を
塑性変形させて薄板等に対してグロメット本体(1)と
被取付部材とを強固に固定するものであることは従来の
この種グロメットと同様である。
形成された取付孔に合成樹脂製のグロメット本体(1)
の下端の差込部(2)を差込んだうえ、被取付部材を通
したタッピンねじ(7)をグロメット本体(1)のねじ
挿込孔(4)に螺挿することによって差込部(2)を外
側に拡開変形させつつ上方に引き上げ、差込部(2)を
塑性変形させて薄板等に対してグロメット本体(1)と
被取付部材とを強固に固定するものであることは従来の
この種グロメットと同様である。
しかし本考案のグロメットは、ねじ挿込孔(4)の上端
にタッピンねじ(7)との螺合部(5)を形成するとと
もにタッピンねじ(7)の首下部分に太径部(8)を形
成したので、タッピンねじ(7)を深くねじ込むとその
太径部(8)がねじ溝を刻設しつつ螺合部(5)と螺合
してタッピンねじ(7)は螺合部(5)と差込部(2)
との上下の2箇所でグロメット本体(1)と係合するこ
ととなる。特にグロメット本体(1)の上面のスリット
(3)は差込部(2)の跨状溝と対向して設けられてい
るため、タッピンねじ(7)によって差込部(2)が押
し拡げられて拡開変形するとその反力によりグロメット
本体(1)の螺合部(5)はスリット(3)を介して大
きく収縮変形するため、タッピンねじ(7)の太径部
(8)はより強固にグロメット本体(1)の螺合部
(5)と係合することとなる。この結果、本考案のグロ
メットは従来品よりも引抜力やストリップトルクがはる
かに大きくなる。
にタッピンねじ(7)との螺合部(5)を形成するとと
もにタッピンねじ(7)の首下部分に太径部(8)を形
成したので、タッピンねじ(7)を深くねじ込むとその
太径部(8)がねじ溝を刻設しつつ螺合部(5)と螺合
してタッピンねじ(7)は螺合部(5)と差込部(2)
との上下の2箇所でグロメット本体(1)と係合するこ
ととなる。特にグロメット本体(1)の上面のスリット
(3)は差込部(2)の跨状溝と対向して設けられてい
るため、タッピンねじ(7)によって差込部(2)が押
し拡げられて拡開変形するとその反力によりグロメット
本体(1)の螺合部(5)はスリット(3)を介して大
きく収縮変形するため、タッピンねじ(7)の太径部
(8)はより強固にグロメット本体(1)の螺合部
(5)と係合することとなる。この結果、本考案のグロ
メットは従来品よりも引抜力やストリップトルクがはる
かに大きくなる。
例えば、厚さ1.2mmの鋼板に本考案のグロメットおよび
これと同寸法の従来のグロメットをM6のタッピンねじに
より固定し、このねじ込みトルク、ストリップトルクを
トルク測定機により測定したところ、ねじ込みトルクは
従来品も本考案のグロメットも平均26.4kg・cmと平均2
7.0kg・cmでほとんど差がなかったが、ストリップトル
クは従来品が44.6kg・cm、本考案のグロメットが56.4kg
・cmであり、大幅な向上が認められた。
これと同寸法の従来のグロメットをM6のタッピンねじに
より固定し、このねじ込みトルク、ストリップトルクを
トルク測定機により測定したところ、ねじ込みトルクは
従来品も本考案のグロメットも平均26.4kg・cmと平均2
7.0kg・cmでほとんど差がなかったが、ストリップトル
クは従来品が44.6kg・cm、本考案のグロメットが56.4kg
・cmであり、大幅な向上が認められた。
(考案の効果) 本考案は以上に説明したように、ねじ挿込孔の上端にタ
ッピンねじとの螺合部を形成するとともにタッピンねじ
の首下部分に太径部を形成し、タッピンねじの上下の2
箇所でグロメット本体との係合を行わせるとともに、グ
ロメット本体の上面に差込部の跨状溝と対向するスリッ
トを設けることにより、螺合部をスリットを介して大き
く収縮変形させることができるので、大きい引抜力やス
トリップトルクを受けてもタッピンねじが脱落すること
を的確に防止することができるものである。
ッピンねじとの螺合部を形成するとともにタッピンねじ
の首下部分に太径部を形成し、タッピンねじの上下の2
箇所でグロメット本体との係合を行わせるとともに、グ
ロメット本体の上面に差込部の跨状溝と対向するスリッ
トを設けることにより、螺合部をスリットを介して大き
く収縮変形させることができるので、大きい引抜力やス
トリップトルクを受けてもタッピンねじが脱落すること
を的確に防止することができるものである。
よって本考案は従来の問題点を一掃したグロメットとし
て、その実用的価値は極めて大きいものである。
て、その実用的価値は極めて大きいものである。
第1図は本考案の実施例を示す断面図、第2図はそのグ
ロメット本体の一部切欠斜視図である。 (1):グロメット本体、(2):差込部、(3):ス
リット、(5):螺合部、(7):タッピンねじ、
(8):太径部。
ロメット本体の一部切欠斜視図である。 (1):グロメット本体、(2):差込部、(3):ス
リット、(5):螺合部、(7):タッピンねじ、
(8):太径部。
Claims (1)
- 【請求項1】合成樹脂製のグロメット本体(1)に螺挿
されるタッピンねじ(7)の首下部分に太径部(8)を
形成し、グロメット本体(1)の上端にこの太径部
(8)との螺合部(5)を形成するとともに、グロメッ
ト本体(1)の下端に二股状の差込部(2)を突設し、
該差込部(2)の跨状溝と対向するスリット(3)をグ
ロメット本体(1)の上面に形成したことを特徴とする
グロメット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989027917U JPH071522Y2 (ja) | 1989-03-10 | 1989-03-10 | グロメット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989027917U JPH071522Y2 (ja) | 1989-03-10 | 1989-03-10 | グロメット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02119511U JPH02119511U (ja) | 1990-09-26 |
JPH071522Y2 true JPH071522Y2 (ja) | 1995-01-18 |
Family
ID=31250834
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989027917U Expired - Lifetime JPH071522Y2 (ja) | 1989-03-10 | 1989-03-10 | グロメット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH071522Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5610811A (en) * | 1979-07-06 | 1981-02-03 | Nifco Inc | Locking equipment |
JPS6131205U (ja) * | 1984-07-31 | 1986-02-25 | 和男 渋谷 | ネクタイ固定ピン |
-
1989
- 1989-03-10 JP JP1989027917U patent/JPH071522Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02119511U (ja) | 1990-09-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |