JPH07152253A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH07152253A
JPH07152253A JP32316293A JP32316293A JPH07152253A JP H07152253 A JPH07152253 A JP H07152253A JP 32316293 A JP32316293 A JP 32316293A JP 32316293 A JP32316293 A JP 32316293A JP H07152253 A JPH07152253 A JP H07152253A
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JP
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developer
magnetic toner
force
magnetic
carrying
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JP32316293A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Tada
達也 多田
Katsumi Itou
功已 伊藤
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Publication of JPH07152253A publication Critical patent/JPH07152253A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現像スリーブ表面に接触していない磁性トナ
ーの現像領域への搬送を防止し、十分に帯電した磁性ト
ナーのみを現像領域に搬送して、磁性トナーの帯電不安
定に伴う問題を解消し、高品質の画像を得る。 【構成】 現像剤担持体1に接している磁性トナーの、
現像剤担持体1より受ける搬送力の大きさ(F1S)と
現像剤量規制部材6より受ける搬送力の大きさ(F2)
との関係をF1S≧F2・・・とし、現像剤担持体1
に接していない磁性トナーの、現像剤担持体1より受け
る搬送力の大きさ(F1)と現像剤量規制部材6より受
ける搬送力の大きさ(F2)との関係をF1<F2・・
・とし、現像剤量規制領域C及び領域C外の現像剤量
規制部材6近傍において、の条件を満たす構成とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばレーザプリンタ
や複写機等とされる電子写真式或は静電記録式の画像形
成装置に関し、特に現像装置に特徴を有する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法としては、米国特許第
2297691号明細書、特公昭42−23910号公
報および特公昭43−24748号公報等に記載されて
いるように、多数の方法が知られているが、一般には、
種々の手段により光導電物質の感光体上に電気的潜像を
形成し、ついで、トナーを用いて潜像を形成し、必要に
応じて紙等の転写材にトナー画像を転写した後、過熱、
或は、溶剤蒸気等により定着して複写物を得るものであ
る。また、トナーを用いて電気的潜像を可視化する方法
も種々知られている。
【0003】また、現像法として、例えば、米国特許第
2874063号明細書に記載されている磁気ブラシ現
像法、同221776号明細書に記載されているパウダ
ークラウド法及びファーブラシ現像法、液体現像法等、
多数の現像法が知られている。
【0004】これらの現像法において、特に、トナー及
びキャリアを主体とする現像剤を用いる磁気ブラシ法、
カスケード法、液体現像法等が広く実用化されている。
これらの方法は、いずれも、比較的安定して良好な画像
が得られる優れた方法であるが、反面、キャリアの劣
化、トナーとキャリアの混合比の変動という2成分現像
剤にまつわる共通の欠点を有する。
【0005】このような欠点を回避するために、トナー
のみよりなる1成分現像剤を用いる現像方法が各種提案
されている。例えば、米国特許第3909258号明細
書には、導電性を有する磁性トナーを用いて現像する方
法が提案されている。これは内部に磁性を有する円筒状
の導電性スリーブに導電性磁性トナーを支持し、これを
静電像に接触させて現像するものである。この際、現像
域においてトナー粒子により記録体表面とスリーブ表面
の間に導電路が形成され、この導電路を経てスリーブよ
りトナー粒子に電荷が導かれ、静電像画像部との間のク
ーロン力によりトナー粒子が画像部に付着して現像され
る。この導電性磁性トナーを用いる現像方法は、従来の
2成分トナーにまつわる問題を回避した優れた方法であ
るが、反面、トナーが導電性であるため、現像した画像
を記録体から普通紙等の最終的な支持部材へ、静電的に
転写することが困難であるいう欠点を有している。
【0006】この問題を解決するために、静電的に転写
することが可能な高抵抗トナーを用いる現像方法とし
て、特開昭52−94140号公報に、トナー粒子の誘
電分極を利用した現像方法が示されている。しかし、か
かる方法は、本質的に現像速度が遅く現像画像の濃度が
十分に得られない等の欠点を有しており、実用上困難で
あった。高抵抗のトナーを用いるその他の方法として、
トナー粒子相互の摩擦、トナー粒子とスリーブとの摩擦
等により、トナー粒子を摩擦帯電し、これを静電保持部
材に接触して現像する方法が知られている。しかし、こ
れらの方法は、トナー粒子と摩擦部材との接触回数が少
なく、摩擦帯電が不十分になりやすい、あるいは、帯電
したトナー粒子とスリーブとのクーロン力が強いときに
はトナー粒子が凝集しやすい等の欠点を有しており、実
用上困難な点が多いことが指摘されている。
【0007】これに対して、特開昭54−43036号
公報において、上述の欠点を除去した新規な現像方法が
提案されている。これは、現像スリーブ上にトナーを極
めて薄く塗布し、これを摩擦帯電し、ついで、これを磁
界の作用下で静電像に極めて近接させ、かつ接触させる
ことなく対向させ、現像するものである。
【0008】この方法によれば、磁性トナーを極めて薄
く塗布するという構成をとることにより、磁性トナーと
現像スリーブとの接触機会を増加させ、現像に供するの
に必要な摩擦帯電電荷量をトナーに与えることを可能に
している。
【0009】しかしながら、上記方式においても、現像
スリーブと磁性トナーとの接触機会は、2成分方式のト
ナーとキャリアの接触機会に比べた場合、2成分方式よ
りも少ないことが知られている。
【0010】また、磁性トナーが、現像に供するために
必要な摩擦帯電電荷量を得るための、磁性トナーと現像
スリーブとの必要接触回数は、磁性トナーの組成等によ
り異なることもよく知られている。
【0011】従って、上記方式においても、必要な摩擦
帯電電荷量を得るための必要接触回数が多い系において
は、帯電不安定に伴う現象が生じやすいという欠点があ
った。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、上記
磁性1成分方式の欠点は、トナーへの電荷付与プロセス
が、2成分方式に比べて不十分であるということであ
る。
【0013】上記1成分現像方式の電荷付与に対する本
発明者等の検討によると、上記1成分現像方式の電荷付
与部でのトナーの挙動は以下のようになっていることが
分かった。
【0014】図4において、現像装置は、磁性1成分ト
ナーを収容するトナー容器3、トナー容器3の開口部に
矢印方向に回転可能に配設された非磁性部材を用いた現
像スリーブ1a、現像スリーブ1aの内部に固定された
永久磁石1b、トナー容器3に固定され、トナーの層厚
を規制する磁性部材を用いた磁性ブレード2、及びトナ
ー容器3内に設けられたトナーの搬送部材4を備えてい
る。尚、磁性ブレード2は、現像スリーブ1aにその距
離が一定値Wになるように配置されている。一般的に距
離は、100μm〜1mmの範囲内の値に設定される場
合が多い。
【0015】図4に示した現像装置において、磁性1成
分トナーは、現像スリーブ1a上に薄層コーティングさ
れる。このトナー層の層厚は、図6に示すカットライン
Lの位置によって決定される。
【0016】本発明者等の検討によると、現像スリーブ
1aと磁性ブレード2との間を磁性トナーTが通過する
際に、磁性トナーTに、電荷が付与されることが分かっ
た。又、その際の磁性トナーの挙動は以下のようになっ
ていることが分かった。
【0017】図5に示すように、現像スリーブ1aと磁
性ブレード2を結ぶ直線に垂直な平面を考え、磁性ブレ
ード2に近い面をS11とし、現像スリーブ1aに近い
面をS22とすると、一般的に磁性ブレード2の幅は、
永久磁石1bの幅に比べて狭く設定されているので、S
11面、S22面でのそれぞれの磁束密度を考えると、
S11面での磁束密度は、S22面での磁束密度より大
きくなる。従って、磁性トナーTは、現像スリーブ1a
と磁性ブレード2との間で、図5の矢印の方向の力、即
ち磁性ブレード2側への力を受ける。
【0018】従って、図6に示すように、磁性トナーT
は、穂(B状態)を形成し、かつ、その穂は磁性ブレー
ド2から現像スリーブ1a方向に形成される。磁性トナ
ーTへの帯電付与は、現像スリーブ1aと磁性ブレード
2から形成された穂の先端のトナーt1とが接触するこ
とにより、先端に電荷が付与される。
【0019】又、現像スリーブ1aと磁性ブレード2と
の間でのトナーの搬送は、以下のようになっていること
が分かった。
【0020】上述したように、現像スリーブ1aと接触
した穂の先端のトナーt1には電荷が付与されるので、
鏡映力による現像スリーブ1a方向への力が働き、現像
スリーブ1aとの摩擦力により、現像スリーブ1aの回
転方向への搬送力が与えられる。
【0021】また、トナー同士には、互いにある程度の
凝集力が働いているので、トナーt1に接しているトナ
ーt2にも凝集力を介在とした搬送力が生じる。更に、
上層部のトナーt3にも同様に、凝集力を介した搬送力
が生じる。
【0022】しかし、現像スリーブ1aと磁性ブレード
2との間においては、前述したように、磁性ブレード2
の方向への磁力もトナーに付与されている。従って、ト
ナーにかかる搬送力が、上記磁力に打ち勝つところ、即
ち、図6のカットラインLのところでトナーの穂はちぎ
れ、現像スリーブ1a上に残ったトナーが現像スリーブ
1aの回転方向に搬送される。
【0023】従って、上記従来例のトナー挙動と、トナ
ーへの帯電付与の過程から明らかなように、上記従来例
では、現像スリーブ1aの近傍のトナーにしか帯電を付
与することができないという問題点があった。
【0024】また、上記従来例では、図6のAで示すよ
うな電荷を付与されないトナーの溜まり部分が生じ、こ
のトナーの溜まり部分が大きくなると、磁力によるトナ
ーを磁性ブレード2側に保持し続ける力が弱くなり、そ
のために、トナーの溜まり部分Aのトナーの一部が現像
スリーブ1aの回転方向に搬送され、結果として、現像
スリーブ1aを搬送されるトナーの一部は電荷を付与さ
れないトナーとなり、上記従来例では、帯電不安定に伴
う現象を引き起こしやすい問題があった。
【0025】従って、本発明の目的は、現像剤量規制部
において、現像剤担持体表面に接触していない磁性トナ
ーの、現像領域への搬送を防止し、十分に帯電した磁性
トナーのみを現像領域に搬送することにより、上記帯電
不安定に伴う問題の解消を可能とする現像装置を有する
画像形成装置を提供することである。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、
磁性トナーを含む現像剤を表面に担持する回転可能に配
置された現像剤担持体と、該現像剤担持体の内部に配設
された永久磁石と、前記現像剤担持体上の現像剤の塗布
を規制する現像剤量規制部材とを備えた現像装置を有す
る画像形成装置において、前記磁性トナーが、少なくと
も前記現像剤担持体と前記現像剤量規制部材とから搬送
力を受け、前記現像剤担持体表面に接している前記磁性
トナーの前記現像剤担持体より受ける搬送力の大きさ
(F1S)と、前記現像剤量規制部材より受ける搬送力
の大きさ(F2)との関係が、F1S≧F2・・・
を満たし、且つ、前記現像剤担持体表面に接していない
前記磁性トナーの、前記現像剤担持体より受ける搬送力
の大きさ(F1)と、前記現像剤量規制部材より受ける
搬送力の大きさ(F2)との関係が、F1<F2・・・
を満たし、前記現像剤量規制部材と前記現像剤担持
体との間で形成される現像剤量規制領域内と、該領域外
の前記現像剤量規制部材の近傍とにおいて上記、の
条件を満たすことを特徴とする画像形成装置である。
【0027】前記現像剤量規制部材より受ける搬送力が
実質的に消失し、前記現像剤量規制部材により前記磁性
トナーが搬送されなくなる領域において、前記磁性トナ
ーにかかる重力に依存した搬送力の方向は、前記現像剤
量規制領域方向に向いていないことが好まし。
【0028】前記現像剤量規制部材より受ける搬送力が
実質的に消失し、前記現像剤量規制部材により前記磁性
トナーが搬送されなくなる領域において、前記磁性トナ
ーにかかる前記現像剤担持体より受ける搬送力も、実質
的に消失していることが好ましい。
【0029】前記磁性トナーにかかる前記現像剤量規制
部材より受ける搬送力と前記現像剤担持体より受ける搬
送力とが、実質的に消失する領域において、該磁性トナ
ーにかかる重力に依存した搬送力の方向が、該現像剤量
規制領域方向に向いていないことが好ましい。
【0030】好ましくは、前記現像剤担持体表面に接し
ている前記磁性トナーの、前記現像剤担持体より受ける
搬送力(F1)の主たる力は、前記磁性トナーの帯電電
荷量に依存する力である。
【0031】好ましくは、前記現像剤担持体表面から前
記磁性トナーに与えられる搬送力の方向と、前記現像剤
量規制部材から前記磁性トナーに与えられる搬送力の方
向は、異方向である。
【0032】好ましくは、前記現像剤量規制部材は、内
部に永久磁石を有した非磁性部材で構成され、かつ、回
転可能に現像剤担持体近傍に配される。
【0033】
【実施例】以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則
して更に詳しく説明する。次に説明する実施例にては、
本発明は、例えば図8に示されるような電子写真式画像
形成装置に具現化されるものとして説明するが、これに
限定されるものではない。
【0034】図8において、電子写真式画像形成装置
は、静電潜像担持体として導電基板上に、光導電層を塗
布して構成されるドラム上の電子写真感光体、即ち感光
ドラム15を回転自在に設け、該感光ドラム15を帯電
器12で一様に帯電し、例えばレーザーのような発光素
子13によって情報信号を露光して静電潜像を形成し、
現像装置20で可視像化する。次に転写帯電器14で転
写材19へ転写し、更に定着器16に定着し、永久像を
得る。尚、感光ドラム15上の転写残トナーはクリーニ
ング装置11によって除去される。
【0035】実施例1 図1を参照して、本発明による画像形成装置の現像装置
の第1実施例について説明する。尚、前出の部材と同一
の部材については同一符号を付すものとする。
【0036】図1において、現像装置20は、現像容器
3の開口部で潜像担持体である感光ドラム15に対向
し、非磁性金属部材により構成され矢印方向に回転する
現像剤担持体である現像スリーブ1aを有している。現
像スリーブ1aの内部には複数の磁極を有する永久磁石
1bが固定されている。また、現像容器3の内部には搬
送部材4a、4bが磁性トナーを現像スリーブ1a方向
に搬送するため矢印方向に回転可能に配されている。更
に、現像スリーブ1aに隣接して同一方向に延在する現
像剤量規制部材6が設けられている。又、現像剤量規制
部材6に一端が接するスクレーパ7が現像容器3に取り
付けられている。
【0037】現像剤量規制部材6は、円筒状の非磁性部
材6aと、非磁性部材6aの内部に固定された永久磁石
6bとにより構成され、現像領域に対して、現像スリー
ブ1aの回転方向の上流側の現像スリーブ1aの近傍に
配されている。又、非磁性部材6aは、図中矢印にて示
すように現像スリーブ1aの回転方向と同一方向に回転
可能に配された構成としている。
【0038】また、永久磁石6bは、現像スリーブ1a
内に配された永久磁石1bの磁極の中の少なくとも1つ
の磁極に対して、異極の関係となる、少なくとも1つの
磁極を有する構成としている。
【0039】また、永久磁石6bは、現像スリーブ1a
内に配された永久磁石1b内の磁極(N1)と、該磁極
(N1)と異極の関係となる永久磁石6bの磁極(S
4)とが、近接対向するように配された構成としてい
る。
【0040】更に、現像スリーブ1a内の磁極(N1)
に近接対向するように配された永久磁石6bの磁極(S
4)の幅を、現像スリーブ1a内の磁極(N1)の幅に
対して狭くすることにより、磁極(N1)と(S4)と
の間で形成される磁場の磁束密度の変化が、現像スリー
ブ1aから現像剤量規制部材6側へいくほど磁束密度が
大きくなる構成としている。
【0041】上記構成によれば、図5を用いて上述した
のと同様な理由により、現像剤量規制部材6と該現像ス
リーブ1aとの間に存在する磁性トナーTには、現像ス
リーブ1aから現像剤量規制部材6側への磁力による力
が働く。
【0042】また、本実施例では、非磁性部材6aを、
図1に示すように、現像スリーブ1aと同方向である、
図中矢印方向に回転させる構成としているので、上記磁
性トナーTには、上記磁界による力と上記非磁性部材6
aとの摩擦力と、そして、上記磁性トナー間の摩擦力に
より、現像剤量規制部材6から現像容器3内方向への搬
送力が与えられる。
【0043】また、上述したように現像スリーブ1aに
接触している磁性トナーTには、現像スリーブ1aとの
摩擦帯電により帯電電荷が与えられ、帯電電荷を得た磁
性トナーTには、鏡映力による現像スリーブ1a方向へ
の力が働き、現像スリーブ1aとの摩擦力により、現像
スリーブ1aの回転方向への搬送力が与えられる。
【0044】従って、図1に示すように構成された現像
装置20においては、図7に示すように、現像剤量規制
部に存在する磁性トナーTのうち、現像スリーブ1aに
接触している磁性トナーt1には、現像剤担持体1から
磁性トナーの帯電電荷量に依存した搬送力(F1S)と
現像剤量規制部材6からの搬送力(F2)とが、搬送力
の主な力として与えられる。
【0045】また、現像スリーブ1aに接触していない
磁性トナーt2にも、磁性トナー間の凝集力を介して、
現像剤担持体1からの搬送力(F1)と現像剤量規制部
材6からの搬送力(F2)とが、搬送力の主の力として
与えられる。
【0046】従って、 F1S≧F2 ・・・・・・・ F1<F2 ・・・・・・・ という関係が存在すれば、現像領域に搬送される磁性ト
ナーは十分に帯電したトナーのみとなる。
【0047】上記関係式を満たす構成は、磁性トナーの
特性により異なるが、本実施例においては現像スリーブ
1a内の磁極(N1)に近接対向するように配された、
永久磁石6bの磁極(S4)の磁束密度を800ガウ
ス、現像スリーブ1a内の磁極(N1)内の磁束密度を
900ガウスとし、且つ、各々の磁極の磁束密度のピー
ク値を示す領域の幅(便宜上、以後50%値と称する)
の比を (磁極S4の50%値)/(磁極N1の50%値)≒
0.8 とし、磁極(N1)の幅に対して、磁極(S4)の幅を
狭くすることにより、磁極(N1)と(S4)との間で
形成される磁場の磁束密度の変化が、現像スリーブ1a
から現像剤量規制部材6側へいくほど磁束密度が大きく
なる構成とした。
【0048】又、現像剤量規制部材6と現像剤担持体1
との間の距離Wを1mmとし、又、現像スリーブ1aの
周速の絶対値と、非磁性部材6aの周速の絶対値を同じ
とした場合に重量平均粒径が5μm以上、磁性トナー内
に内添される磁性体の重量が、磁性トナーの重量の10
%以上の磁性トナーにおいて、上記、の条件を満た
すことが確認された。
【0049】しかしながら、上述したように上記規制領
域内の磁性トナーに働く現像剤担持体1からの搬送力
(F1)は、磁性トナーの凝集力によって変化し、又、
磁性トナーの凝集力は、現像剤量規制部材6と現像剤担
持体1との間で形成される現像剤量規制領域(図1中の
領域C)に存在する磁性トナー量に依存する。
【0050】従って、上記、の条件を安定して満た
すためには、上記規制領域内の磁性トナー量を常に適正
量に制御する必要があり、又、上記規制領域内に保持さ
れる磁性トナーの量を制御するためには、上記規制領域
方向に搬送される磁性トナー量と上記規制領域内から領
域外に搬送される磁性トナーの量を同一量にする必要が
ある。
【0051】従って、上記磁性トナーが上記規制領域方
向内に搬送され、且つ上記規制領域内から領域外に搬送
される構成をとらなければならない。本実施例において
は、現像スリーブ1a内の磁極(N1、S3)の強さと
配置角度、又、上記現像剤量規制部材6内の磁極(S
4、N4)の強さと配置角度とを調整することにより、
現像剤量規制部材6と現像剤担持体1との間で形成され
る現像剤量規制領域(図1中の領域C)を調整し、且
つ、規制領域内と該領域外の現像剤量規制部材6の近傍
とにおいて、上記、の条件を満たす構成とすること
により、磁性トナーが、現像剤量規制部材6より受ける
搬送力(F2)を主とする力で、現像剤量規制領域内か
ら、該領域外に搬送される構成とした。
【0052】又、現像剤量規制部材より受ける搬送力
(F2)を主とする力で搬送される磁性トナーを、現像
剤量規制部材からスクレーパ7で掻き落とすスクレープ
部を、現像剤量規制領域外に配置する構成としたことに
より、図1の矢印aに示すように一定量の磁性トナーが
循環する構成とした。
【0053】上記構成にすることにより、現像剤量規制
領域C内に搬送される磁性トナーの量と、上記領域内か
ら領域外へ搬送される磁性トナーの量の制御が可能とな
り、上記、の条件を安定して満たすことが可能とな
った。
【0054】また、現像剤量規制領域C内に搬送される
磁性トナーの量と、上記領域内から領域外へ搬送される
磁性トナーの量の制御をより安定させるためには、上記
スクレーパ7で掻き落とされた磁性トナーが、重力によ
って規制領域C方向にすぐに搬送されない方が好まし
い。従って、本実施例においては、規制領域Cと現像剤
量規制部材6とスクレーパ7の配置位置を調整し、現像
剤量規制部材6より受ける搬送力が実質的に消失し、現
像剤量規制部材6により磁性トナーが搬送されなくなる
領域において、磁性トナーにかかる重力に依存した搬送
力の方向が、現像剤量規制領域C方向に向いていない構
成とした。
【0055】本発明は、上記構成に限るものではなく、
磁性トナーの特性に応じて、上記、の条件を満たす
ように、上記磁極の磁束密度、50%値、上記現像剤量
規制部材6と上記現像剤担持体1との間の距離W、上記
現像スリーブ1a、及び上記非磁性部材6aの周速等を
適宜調整することが好ましい。
【0056】上述したように、図1に示す現像装置を、
上記、の条件を満たすように構成することにより、
十分に帯電した磁性トナーのみを現像スリーブ1a上に
担持させ、現像領域に搬送することが可能となった。
【0057】実施例2 次に、図2により本発明による画像形成装置の現像装置
の第2実施例について説明する。尚、本実施例は第1実
施例と略同一構成を有しているので、同一部分の説明を
省略し、特徴部分についてのみ説明するものとする。
【0058】第1実施例の説明に際して述べたように、
上記、の条件を安定して満たすためには、スクレー
パ7で掻き落とされた磁性トナーが、規制領域C方向に
すぐに搬送されない方が好ましい。従って、スクレーパ
7部近傍においては、磁性トナーにかかる現像剤担持体
1より受ける搬送力も、実質的に消失していることが好
ましい。現像剤担持体1に接していない磁性トナーが、
現像剤担持体1より受ける搬送力は、前述したように磁
性トナー間の接触によって伝えられる。従って、スクレ
ーパ7部近傍において、スクレーパ7部近傍の磁性トナ
ーと現像剤担持体1に接している磁性トナーとの接触を
防止すれば、スクレーパ7で掻き落とされた磁性トナー
は、上記規制領域方向にすぐに搬送されない。
【0059】従って、本実施例においては、第1実施例
の現像装置構成において、現像剤搬送ガイド10をスク
レーパ7の近傍部に配し、現像剤量規制部材6より受け
る搬送力が実質的に消失し、現像剤量規制部材6により
磁性トナーが搬送されなくなる領域において、磁性トナ
ーにかかる現像剤担持体1より受ける搬送力も、実質的
に消失している構成としている。
【0060】上記構成にすることにより、上記現像剤量
規制領域内に搬送される磁性トナーの量と、上記領域内
から領域外へ搬送される磁性トナーの量の制御が可能と
なり、上記、の条件を安定して満たすことが可能と
なった。
【0061】実施例3 次に、図3により本発明による画像形成装置の現像装置
の第3実施例について説明する。
【0062】図3において、現像装置20は、現像容器
3の開口部で潜像担持体である感光ドラム15に対向
し、非磁性金属部材により構成され矢印方向に回転する
現像剤担持体である現像スリーブ1aを有している。現
像スリーブ1aの内部には複数の磁極を有する永久磁石
1bが固定されている。また、現像容器3の内部には搬
送部材4a、4bが磁性トナーを現像スリーブ1a方向
に搬送するため矢印方向に回転可能に配されている。更
に、現像スリーブ1aに隣接して同一方向に延在する現
像剤量規制部材62が設けられている。
【0063】現像剤量規制部材62は、回転可能に配さ
れた少なくとも2極以上の磁極を有する永久磁石62a
と、現像スリーブ1aと永久磁石62aとの間に、両者
を隔離するように配された非磁性部材62bとから構成
され、現像剤量規制部材62は、上記現像スリーブ1a
内に配された永久磁石1bの磁極間に近接して配された
構成としている。
【0064】又、現像剤量規制部材62は、現像領域に
対して、現像スリーブ1aの回転方向の上流側の現像ス
リーブ1aの近傍に配され、且つ、永久磁石62aが、
現像スリーブ1aの回転方向と逆方向の矢印方向に回転
可能に配された構成としている。
【0065】上記構成によれば、現像剤量規制部材62
と現像スリーブ1aとの間に存在する磁性トナーTに
は、上記第1の実施例と同様に、現像剤量規制部材62
の永久磁石62aと現像スリーブ1aとから、第1実施
例と同様な搬送力が与えられる。従って、磁性トナーの
特性に応じて、永久磁石62aの磁極数、該磁極の各々
の磁束密度、及び50%値、又、永久磁石62aと現像
スリーブ1aとの間の距離W、又、永久磁石62a及び
現像スリーブ1aの回転速度等を F1S≧F2 ・・・・・・・ F1<F2 ・・・・・・・ という関係が存在すれように適宜調整することにより、
第1実施例と同様の効果を得ることができる。
【0066】上記関係式を満たす構成は、磁性トナーの
特性により異なるが、本実施例においては、永久磁石6
2aを4極構成とし、各々の磁極の磁束密度を400ガ
ウス以上とし、又、各々の磁極の50%値が角度にして
30度以上ある構成とし、又、永久磁石62aと現像剤
担持体1との間の距離Wを約1mmとし、又、上記現像
スリーブ1aの周速の絶対値に対して、永久磁石62a
の周速の絶対値を2倍以上とした場合に、重量平均粒径
が5μm以上、磁性トナー内に内添される磁性体の重量
が、磁性トナーの重量の10%以上の磁性トナーにおい
て、上記、の条件を満たすことが確認された。
【0067】又、第1実施例で述べたように、上記、
の条件を安定して満たす為には、現像剤量規制部材6
2より受ける搬送力が実質的に消失し落下する磁性トナ
ーが、上記規制領域方向にすぐに搬送されない方が好ま
しい。
【0068】従って、本実施例においては、現像剤搬送
ガイド10を現像剤担持体1と現像剤量規制部材62と
の間に配し、現像剤量規制部材62より受ける搬送力が
実質的に消失し、現像剤量規制部材62により磁性トナ
ーが搬送されなくなる領域において、磁性トナーにかか
る現像剤担持体1より受ける搬送力も、実質的に消失し
ている構成としている。
【0069】上記構成にすることにより、上記現像剤量
規制領域内に搬送される磁性トナーの量と、上記領域内
から領域外へ搬送される磁性トナーの量の制御が可能と
なり、上記、の条件を安定して満たすことが可能と
なった。
【0070】又、本実施例は、上記構成に限るものでは
なく、磁性トナーの特性に応じて、上記、の条件を
満たすように、構成条件を適宜調整することが好まし
い。
【0071】上述したように、図3に示す現像装置を、
上記、の条件を満たすように構成することにより、
第1実施例と同様に、十分に帯電した磁性トナーのみを
現像スリーブ1a上に担持させ、現像領域に搬送するこ
とが可能となった。
【0072】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
による画像形成装置は、磁性トナーが、少なくとも現像
剤担持体と現像剤量規制部材とから搬送力を受け、前記
現像剤担持体表面に接している磁性トナーの前記現像剤
担持体より受ける搬送力の大きさ(F1S)と、前記現
像剤量規制部材より受ける搬送力の大きさ(F2)との
関係が、F1S≧F2・・・ を満たし、且つ、前記
現像剤担持体表面に接していない磁性トナーの、前記現
像剤担持体より受ける搬送力の大きさ(F1)と、前記
現像剤量規制部材より受ける搬送力の大きさ(F2)と
の関係が、F1<F2・・・ を満たし、前記現像剤
量規制部材と前記現像剤担持体との間で形成される現像
剤量規制領域内と、該領域外の前記現像剤量規制部材の
近傍とにおいて上記、の条件を満たす構成としたこ
とにより、現像剤量規制部において、前記現像剤担持体
表面に接触していない磁性トナーの、現像領域への搬送
を防止し、十分に帯電した磁性トナーのみを現像領域に
搬送することが可能となる。従って、帯電不安定に伴う
問題を解消でき、高品質の画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像形成装置の現像装置の第1実
施例を示す構成図である。
【図2】本発明による画像形成装置の現像装置の第2実
施例を示す構成図である。
【図3】本発明による画像形成装置の現像装置の第3実
施例を示す構成図である。
【図4】従来の現像装置の一例で、現像剤量規制部材に
固定された磁性ブレードを用いている現像装置の構成図
である。
【図5】現像剤規制部での磁束密度の説明図である。
【図6】現像剤規制部でのトナー挙動の説明図である。
【図7】実施例を用いた場合の現像剤規制部における磁
性トナーに与えられる力の説明図である。
【図8】本発明が具現化可能な電子写真式画像形成装置
を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1a 現像スリーブ(現像剤担持体) 1b 永久磁石(磁界発生手段) 3 現像器 4a 搬送部材 4b 搬送部材 6 現像剤量規制部材 62 現像剤量規制部材 7 スクレーパ 10 現像剤搬送ガイド T 磁性トナー

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性トナーを含む現像剤を表面に担持す
    る回転可能に配置された現像剤担持体と、該現像剤担持
    体の内部に配設された永久磁石と、前記現像剤担持体上
    の現像剤の塗布を規制する現像剤量規制部材とを備えた
    現像装置を有する画像形成装置において、 前記磁性トナーが、少なくとも前記現像剤担持体と前記
    現像剤量規制部材とから搬送力を受け、前記現像剤担持
    体表面に接している前記磁性トナーの前記現像剤担持体
    より受ける搬送力の大きさ(F1S)と、前記現像剤量
    規制部材より受ける搬送力の大きさ(F2)との関係
    が、 F1S≧F2 ・・・・・・・ を満たし、且つ前記現像剤担持体表面に接していない前
    記磁性トナーの、前記現像剤担持体より受ける搬送力の
    大きさ(F1)と、前記現像剤量規制部材より受ける搬
    送力の大きさ(F2)との関係が、 F1<F2 ・・・・・・・ を満たし、前記現像剤量規制部材と前記現像剤担持体と
    の間で形成される現像剤量規制領域内と、該領域外の前
    記現像剤量規制部材の近傍とにおいて上記、の条件
    を満たすことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記現像剤量規制部材より受ける搬送力
    が実質的に消失し、前記現像剤量規制部材により前記磁
    性トナーが搬送されなくなる領域において、前記磁性ト
    ナーにかかる重力に依存した搬送力の方向が、前記現像
    剤量規制領域方向に向いていないことを特徴とする請求
    項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記現像剤量規制部材より受ける搬送力
    が実質的に消失し、前記現像剤量規制部材により前記磁
    性トナーが搬送されなくなる領域において、前記磁性ト
    ナーにかかる前記現像剤担持体より受ける搬送力も、実
    質的に消失していることを特徴とする請求項1の画像形
    成装置。
  4. 【請求項4】 前記磁性トナーにかかる前記現像剤量規
    制部材より受ける搬送力と前記現像剤担持体より受ける
    搬送力とが、実質的に消失する領域において、該磁性ト
    ナーにかかる重力に依存した搬送力の方向が、該現像剤
    量規制領域方向に向いていないことを特徴とする請求項
    3の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記現像剤担持体表面に接している前記
    磁性トナーの、前記現像剤担持体より受ける搬送力(F
    1)の主たる力が、前記磁性トナーの帯電電荷量に依存
    する力であることを特徴とする請求項1ないし4のうち
    いずれかひとつの画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記現像剤担持体表面から前記磁性トナ
    ーに与えられる搬送力の方向と、前記現像剤量規制部材
    から前記磁性トナーに与えられる搬送力の方向が、異方
    向であることを特徴とする請求項1ないし5のうちいず
    れかひとつの画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記現像剤量規制部材が、内部に永久磁
    石を有した非磁性部材で構成され、かつ、回転可能に現
    像剤担持体近傍に配されたことを特徴とする請求項1な
    いし6のうちいずれかひとつの画像形成装置。
JP32316293A 1993-11-29 1993-11-29 画像形成装置 Pending JPH07152253A (ja)

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