JPH09325617A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

Info

Publication number
JPH09325617A
JPH09325617A JP16245696A JP16245696A JPH09325617A JP H09325617 A JPH09325617 A JP H09325617A JP 16245696 A JP16245696 A JP 16245696A JP 16245696 A JP16245696 A JP 16245696A JP H09325617 A JPH09325617 A JP H09325617A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developer
magnetic
toner
developing
regulating body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16245696A
Other languages
English (en)
Inventor
Isami Itou
功巳 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP16245696A priority Critical patent/JPH09325617A/ja
Publication of JPH09325617A publication Critical patent/JPH09325617A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Brush Developing In Electrophotography (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、現像剤規制体表面の磁性トナーを
掻き落とすためのスクレーパの端部におけるスクレープ
不良による画像不良を解消することのできる現像装置を
提供することを目的としている。 【解決手段】 磁性体のシール部材7を、現像スリーブ
1aの端部から画像領域端部までの領域を一様に覆う形
状とし、該現像スリーブ1aへのトナー量規制体である
円筒形状の現像剤規制体6aに接するように、トナー掻
き落とし部材としてのスクレーパ5を設け、該スクレー
パ5の長さを、現像スリーブ1aの画像領域幅よりも長
く、現像剤規制体6aの長さと略同一の長さとし、ま
た、スクレーパ5、現像剤規制体6a、磁性シール7は
それぞれの端部が現像剤規制体6aの回転軸方向で略同
一位置になるように配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真及び静電
記録装置等に用いられる現像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法としては、米国特許第
2297691号明細書、特公昭42−23910号公
報及び特公昭43−24748号公報等に記載されてい
るように、多数の方法が知られているが、一般には光導
電物質を利用し種々の手段により感光体上に電気的潜像
を形成し、次いで、トナーを用いて該潜像を形成し、必
要に応じて紙等の転写材にトナー画像を転写した後、加
熱あるいは溶剤蒸気等により定着して複写物を得るもの
である。また、トナーを用いて電気的潜像を可視化する
方法も種々知られている。
【0003】例えば、米国特許第2874063号明細
書に記載されている磁気ブラシ現像法同2221776
号明細書に規制されているパウダークラウド法及びファ
ーブラシ現像法、液体現像法等、多数の現像法が知られ
ている。
【0004】これらの現像法において、特に、トナー及
びキャリアを主体とする現像剤を用いる磁気ブラシ法、
カスケード法、液体現像法等が広く実用化されている。
これらの方法は、いずれも、比較的安定に良画像の得ら
れる優れた方法である。しかし、いずれの現像方法も二
成分現像剤にまつわる、キャリアの劣化、トナーとキャ
リアの混合比の変動、装置の複雑化、トナーの飛散、キ
ャリアによるスジ、ムラ等の共通の欠点を有する。
【0005】このような欠点を回避するために、トナー
のみよりなる一成分現像剤を用いる現像方法が各種提案
されている。例えば、米国特許第3909258号明細
書には、電気的に導電性を有する磁性トナーを用いて現
像する方法が提案されている。これは内部に磁性を有す
る円筒状の導電性スリーブに導電性磁性現像剤を支持
し、これを静電像に接触せしめて現像するものである。
この際、現像部においてトナー粒子により記録体表面と
スリーブ表面の間に導電路が形成され、この導電路を経
てスリーブよりトナー粒子に電荷が導かれ、静電像画像
部との間のクーロン力によりトナー粒子が画像部に付着
して現像される。この導電性磁性トナーを用いる現像方
法は、従来の二成分現像法にまつわる問題点を回避した
優れた方法であるが、反面、トナーが導電性であるた
め、現像した画像を記録体から普通紙等の最終的な支持
部材へ、静電的に転写することが困難であるという欠点
を有している。
【0006】この問題を解決するために、静電的に転写
することが可能な高抵抗トナーを用いる現像方法とし
て、特開昭52−94140号公報に、トナー粒子の誘
電分極を利用した現像方法が示されている。しかし、か
かる方法は、本質的に現像速度が遅く現像画像の濃度が
充分に得られない等の欠点を有しており、実用上困難で
あった。
【0007】高抵抗の磁性トナーを用いるその他の方法
として、トナー粒子相互の摩擦、トナー粒子とスリーブ
との摩擦等により、トナー粒子を摩擦帯電し、これを静
電保持部材に接触して現像する方法が知られている。し
かし、これらの方法は、トナー粒子と摩擦部材との接触
回数が少なく、摩擦帯電が不十分になり易い、あるい
は、帯電したトナー粒子とスリーブとのクーロン力が強
いときには、トナー粒子がスリーブ上で凝集し易い、等
の欠点を有しており、実用上困難な点が多いことが指摘
されている。
【0008】これに対して、特開昭54−43036号
公報において、上述の欠点を除去した新規な現像方法が
提案されている。これは、スリーブ上にトナーを極めて
薄く塗布し、これを摩擦帯電し、次いで、これを磁界の
作用下で静電像に極めて近接させ、かつ、接触させるこ
となく対向させ、現像するものである。
【0009】この方法によれば、磁性トナーを極めて薄
く塗布するという構成をとることにより、磁性トナーと
スリーブとの接触機会を増加させ、現像に供するのに必
要な摩擦帯電電荷量をトナーに与えることを可能にして
いる。
【0010】上記一成分現像方式の電荷付与に対する本
発明者等の検討によると、上記一成分現像方式の電荷付
与部でのトナーの挙動は、以下のようになっていること
が分かった。
【0011】まず、図5に上記磁性一成分トナーを用い
た現像装置の一例を示す。図中1aは、非磁性部材を用
いた現像剤担持体としての現像スリーブで、図中、矢印
の方向に回転可能に設置されている。図中1bは、現像
スリーブ1aの内部に固定された磁界発生手段としての
永久磁石、2は磁性部材を用いた磁性ブレード、3は現
像容器、4は搬送部材である。磁性ブレード2は、現像
スリーブ1aにその距離が一定値Wになるように配置さ
れている。一般的に距離Wは、100μm〜1mmの範
囲内の値に設定される場合が多い。
【0012】以上のような現像装置において、磁性一成
分トナーTは、現像スリーブ1a上に薄層コーティング
される。このトナー層の層厚は、図7に示すカットライ
ンLの位置によって決定される。そして、本発明者等の
検討によると、現像スリーブ1aと磁性ブレード2の間
を磁性トナーTが通過する際に、磁性トナーTに電荷が
付与されることが分かった。また、その際の磁性トナー
Tの挙動は、以下のようになっていることが分かった。
【0013】つまり、図6に示すように、現像スリーブ
1aと磁性ブレード2を結ぶ直線に垂直な平面を考え、
磁性ブレード2に近い面をS1とし、現像スリーブ1a
に近い面をS2とすると、一般的に磁性ブレード2の幅
は、永久磁石1bの幅に比べて狭くしてあるので、S1
面、S2面でのそれぞれの磁束密度を考えると、S1面
での磁束密度はS2面での磁束密度より大きくなる。従
って、磁性トナーTは、現像スリーブ1aと磁性ブレー
ド2との間で、図6の矢印の方向の力、即ち、磁性ブレ
ード2側への力を受ける。
【0014】従って、図7に示すように、磁性トナーT
は、Bで示す穂の状態を形成し、かつ、その穂は、磁性
ブレード2から現像スリーブ1a方向に形成される。磁
性トナーTへの帯電付与は、現像スリーブ1aと磁性ブ
レード2から形成された穂の先端のトナーt1とが接触
することにより、先端のトナーに電荷が付与される。
【0015】また、現像スリーブ1aと磁性ブレード2
との間でのトナーの搬送は、以下のようになっているこ
とが分かった。
【0016】上述したように、現像スリーブ1aと接触
した穂の先端のトナーt1には、電荷が付与されるの
で、鏡映力による現像スリーブ1a方向への力が働き、
現像スリーブ1aとの摩擦力により、現像スリーブ1a
の回転方向への搬送力が与えられる。
【0017】また、トナー同士には、互いにある程度の
凝集力が働いているので、トナーt1に接しているトナ
ーt2にも、凝集力を介在とした搬送力が生じる。ま
た、上層部のトナーt3にも同様に、凝集力を介在とし
た搬送力が生じる。
【0018】しかし、現像スリーブ1aと磁性ブレード
2との間には、上述したように、磁性ブレード2の方向
への磁力もトナーにはかかっている。従って、トナーに
かかる搬送力が、上記磁力に打ち勝つところ、即ち、図
7のカットラインLのところでトナーの穂はちぎれ、現
像スリーブ1a上に残ったトナーが、現像スリーブ1a
の回転方向に搬送される。
【0019】従って、磁性トナーの凝集度が高い系や、
必要な摩擦帯電電荷量を得るための必要接触回数が多い
磁性トナーを用いる系においては、現像スリーブ1aに
接触していない帯電不十分なトナーが現像領域に搬送さ
れ、帯電不良に伴う画像不良が生じ易いという問題点が
あった。
【0020】この問題を解決するため、本発明者等は、
図8に示すように、磁性トナーTを有する現像剤と、磁
性トナーTを表面に担持する回転可能に配置された現像
剤担持体としての現像スリーブ1aと、現像スリーブ1
aの内部に配設された永久磁石1bと、現像スリーブ1
a上の磁性トナーTの塗布を規制する現像剤規制体6a
とを備え、現像剤規制部6aにおいて、磁性トナーTに
互いに逆方向に働く少なくとも二つ以上の搬送力を与
え、上記搬送力のうち少なくとも一つは現像領域方向に
搬送する力で、かつ、その搬送力は主に磁性トナーの帯
電電荷量に依存した力とし、なおかつ、現像領域方向以
外の方向に働く搬送力を磁性トナーにかかる磁力に依存
した力とし、帯電していない磁性トナーに現像領域方向
への搬送力を与えない現像装置を提案した。
【0021】その結果、十分に帯電した磁性トナーのみ
を現像剤担持体6a表面に均一にコートし、現像領域に
十分に帯電した磁性トナーのみを搬送することが可能と
なった。
【0022】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記従来例においては、現像剤規制部で現像領域方向以外
の方向に働く磁力に依存した搬送力により現像剤規制体
6a表面を搬送される磁性トナーTを、掻き落とすため
の掻き落とし部材として、ウレタン等で形成されたスク
レーパ5が、現像剤規制体6aに対して適度な圧力をも
って当接しており、現像剤規制体6a表面の磁性トナー
Tを掻き落としている。
【0023】しかし、スクレーパ5の長さが現像スリー
ブ1の画像領域幅Dと同等の場合、トナー漏れ防止部材
である端部シールとスクレーパ5の間のギャップを完全
に無くすことは難しいため、スクレーパ5の端部では現
像剤規制体6a表面から掻き落とされた磁性トナーが端
部シールとスクレーパ5の僅かな隙間に回り込み、現像
剤規制体6a表面を帯状にコートしてしまうことがあっ
た。
【0024】この掻き落とされなかった現像剤は帯電不
十分な磁性トナーであり、この帯電不十分な磁性トナー
が現像剤規制体6aの表面を搬送され、現像スリーブ1
と現像剤規制体6aの対向部近傍で現像剤規制体6aか
ら現像スリーブ1に移動して現像領域に搬送され、画像
不良を引き起こすことがあった。
【0025】そこで、本発明は、現像剤規制体表面の磁
性トナーを掻き落とすためのスクレーパの端部における
スクレープ不良による画像不良を解消することのできる
現像装置を提供することを目的としている。
【0026】
【課題を解決するための手段】本出願に係る第1の発明
によれば、上記目的は、磁性体を含有する磁性トナー
と、磁性トナーを含む現像剤により像担持体上の静電潜
像を現像する現像装置であって、該現像剤を収容する現
像容器と、該現像容器内の現像剤を表面に担持し上記像
担持体と対向する現像領域に現像剤を搬送すべく回転自
在に配置された現像剤担持体と、該現像剤担持体内部に
静止配置された磁界発生手段と、該現像剤担持体上の現
像剤の塗布量を規制する回転自在な現像剤規制体とを備
え、該現像剤規制体と上記現像剤担持体とが対向する現
像剤規制部にて、磁性トナーに、主にトナーの帯電電荷
量に依存して現像領域方向に搬送する力と、上記現像剤
規制体から磁性トナーにかかる磁力に依存して像領域方
向以外の方向に搬送する力との少なくとも二つの搬送力
を与える現像装置において、上記現像剤規制体と上記現
像剤担持体の対向位置よりも上記現像剤規制体の回転方
向下流側に、上記現像剤規制体表面と接触するように配
設された掻き落とし部材と、上記現像剤担持体端部から
の現像剤の漏れを防止する現像剤漏れ防止部材とを有
し、上記現像剤規制体の回転軸方向における該掻き落と
し部材の長さは、上記現像剤規制体の回転軸方向の長さ
と略同一であり、上記現像剤担持体の回転軸方向の画像
領域幅よりも長く、上記掻き落とし部材と、上記現像剤
漏れ部材と、上記現像剤規制体との端部が、上記現像剤
担持体の回転軸方向で略同一位置になるように配設され
ていることにより達成される。
【0027】また、本出願に係る第2の発明によれば、
上記目的は、上記第1の発明において、現像剤漏れ防止
部材として、弾性体、もしくは磁性体からなる部材のう
ち少なくとも一つを用いることにより達成される。
【0028】さらに、本出願に係る第3の発明によれ
ば、上記目的は、上記第1の発明において、現像剤規制
体と現像剤担持体の対向位置に対して現像剤規制体の回
転方向下流側に配置された掻き落とし部材が、弾性体に
より形成されていることにより達成される。
【0029】また、本出願に係る第4の発明によれば、
上記目的は、上記第1の発明において、現像剤規制体と
現像剤担持体の対向位置に対して現像剤規制体の回転方
向下流側に配置された掻き落とし部材が、磁性を有する
部材を含み、現像剤規制体内の一つの磁極の近傍に配設
されていることにより達成される。
【0030】さらに、本出願に係る第5の発明によれ
ば、上記目的は、上記第4の発明において、現像剤規制
体と現像剤担持体の対向位置に対して現像剤規制体の回
転方向下流側に配置された掻き落とし部材の表面を弾性
体で被覆したことにより達成される。
【0031】また、本出願に係る第6の発明によれば、
上記目的は、上記第1の発明において、現像剤規制体が
磁性体で形成され、現像剤担持体内部の現像剤規制体と
対向する永久磁石の一つの磁極の磁束密度のピーク値に
対して50%以上の値を示す領域の幅よりも、現像剤規
制体の幅が狭くなっていることにより達成される。
【0032】つまり、本出願に係る第1の発明において
は、現像領域方向に働く搬送力を主にトナーの帯電電荷
量に依存した力とし、現像領域以外の方向に働く搬送力
を現像剤規制体から磁性トナーにかかる磁力に依存した
力とすることにより、十分に帯電した磁性トナーのみを
現像剤担持体上に搬送する。しかも、現像剤規制体によ
り現像容器内部に戻された磁性トナーは、板状のスクレ
ーパにより掻き落とされる。スクレーパは、画像形成幅
Dよりも長く、現像剤規制体と端部が同じ位置にあるの
で、現像剤規制体の表面全域にわたってトナーを掻き落
とす。
【0033】また、現像剤漏れ防止部材の磁性シールの
端部が、スクレーパと現像剤規制体の端部と同じ位置に
あるので、現像剤規制体端部でスクレーパにより掻き落
とされた磁性トナーは、現像剤規制体端部でスクレーパ
により掻き落とされた磁性トナーは、現像剤担持体から
の磁力で磁化した磁性シールに捕らえられ、外部に漏れ
出すことはない。したがって、現像剤担持体の画像領域
に帯電不十分な磁性トナーが搬送され、画像不良を引き
起こすことはない。
【0034】また、本出願に係る第2の発明において
は、上記第1の発明の現像剤漏れ防止部材として、弾性
体、もしくは磁性体からなる部材のうち少なくとも一つ
を用いるので、現像剤担持体を損傷させることがない。
【0035】さらに、本出願に係る第3の発明において
は、上記第1の発明の現像剤規制体と現像剤担持体の対
向位置に対して現像剤規制体の回転方向下流側に配置さ
れた掻き落とし部材が、弾性体により形成されているの
で、現像剤規制体を損傷させることがない。
【0036】また、本出願に係る第4の発明によれば、
上記目的は、上記第1の発明において、現像剤規制体と
現像剤担持体の対向位置に対して現像剤規制体の回転方
向下流側に配置された掻き落とし部材が、磁性を有する
部材を含み、現像剤規制体内の一つの磁極の近傍に配設
されていることにより達成される。
【0037】さらに、本出願に係る第5の発明において
は、上記第4の発明の現像剤規制体と現像剤担持体の対
向位置に対して現像剤規制体の回転方向下流側に配置さ
れた掻き落とし部材の表面を弾性体で被覆したので、現
像剤規制体を損傷させることがない。
【0038】また、本出願に係る第6の発明において
は、上記第1の発明の現像剤規制体が磁性体で形成さ
れ、現像剤担持体内部の現像剤規制体と対向する磁界発
生手段の一つの磁極の磁束密度のピーク値に対して50
%以上の値を示す領域の幅よりも、現像剤規制体の幅が
狭くなっているので、現像剤規制体の磁界発生手段と現
像剤担持体の磁界発生手段との間で形成される磁場の磁
束密度の変化が、現像剤担持体から現像剤規制体側に行
くほど高くなり、電荷量の不十分なトナーの搬送を規制
するのて、電荷量の十分なトナーのみを現像領域に搬送
する。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0040】(第1の実施形態)まず、本発明の第1の
実施形態を図1に基づいて説明する。図1は、本実施形
態の現像装置を示す断面図であり、図1において、1a
は矢印b2の方向に回転する現像剤担持体としての非磁
性金属部材で構成される直径20mmの現像スリーブ、
1bは現像スリーブ1aの内部に配設された磁界発生手
段としての永久磁石、3は現像容器、4は該現像容器3
内の現像剤を撹拌し現像スリーブ1a方向に搬送するた
めの搬送部材である。
【0041】また、5は掻き取り部材としてスクレーパ
で、厚さ1.2mmの板状のウレタンで形成されてい
る。
【0042】さらに、6aは非磁性金属部材で構成され
る直径20mmの現像剤規制体、6bは現像剤規制体6
aの内部に配設された磁性部材としての永久磁石であ
り、現像剤規制体6aは、現像スリーブ1aの近傍に、
現像スリーブ1aの回転方向b2の同方向の矢印b1の方
向に回転可能に配された構成としている。
【0043】本実施形態においては、現像スリーブ1a
と現像剤規制体6aの対向位置にある永久磁石1b内の
磁極(N11)に近接対向するよう配された、永久磁石6
b内の磁極(S61)の磁束密度を800ガウス、磁極N
11の磁束密度を900ガウスとし、かつ、各々の磁極の
磁束密度のピーク値に対して50%以上の値を示す領域
の幅(便宜上、以後50%値と称する)の比を、 (磁極S61の50%の値)/(磁極N11の50%の値)
≦1.0 好ましくは、 (磁極S61の50%の値)/(磁極N11の50%の値)
≦0.8 とし、本実施形態では、 (磁極S61の50%の値)/(磁極N11の50%の値)
≒0.8 とすることにより、磁極S61と磁極N11との間で形成さ
れる磁場の磁束密度の変化が、現像スリーブ1aから現
像剤規制体6a側に行くほど磁束密度が高くなる構成と
した。
【0044】また、現像スリーブ1aと現像剤規制体6
aの距離Wを100μmから2mmの範囲とした。
【0045】磁性トナーは、重量平均径が5μm以上、
磁性トナーに内添される磁性体の重量が、磁性トナーの
重量の10%以上の負帯電性トナーを使用した。
【0046】図1に示すように構成された現像装置にお
いては、現像領域方向への搬送力は以下のようにして与
えられる。現像容器3内の磁性トナーは、撹拌部材4に
より現像スリーブ1a方向に搬送され、永久磁石1bに
より現像スリーブ1aに保持される。その際に現像スリ
ーブ1a表面近傍に存在する磁性トナーは、現像スリー
ブ1a表面との摩擦により帯電され、帯電した磁性トナ
ーは、トナー自身の電荷による鏡映力により現像スリー
ブ1a表面に付着する。これらの十分に帯電した磁性ト
ナーは帯電電荷量に依存する鏡映力と現像スリーブ1a
表面の摩擦力により、現像スリーブ1aの回転に伴う現
像領域方向への搬送力を得る。
【0047】また、現像領域方向以外の搬送力は以下の
ようにして与えられる。現像スリーブ1aから現像剤規
制体6a側に行くほど磁束密度が高くなっているため、
現像スリーブ1aと現像剤規制体6aとの間に依存する
磁性トナーには、現像スリーブ1aから現像剤規制体6
a側への磁気力が働く。また、現像剤規制体6aを、現
像スリーブ1aと同方向である、図中矢印b1方向に回
転させる構成としているため、現像剤規制体6a表面に
磁気力によって保持された磁性トナーは、上記磁界によ
る力と現像剤規制体6a表面との摩擦力により、現像剤
規制体6aから現像容器3内方向への搬送力が与えられ
る。
【0048】以上のような本実施形態の装置において
は、図2に示すような現像剤漏れ防止部材としての磁性
体のシール部材7が配設されており、現像スリーブ1a
の端部から画像領域端部までの領域を一様に覆う形状と
なっている。
【0049】また、スクレーパ5の長さは、現像スリー
ブ1aの画像領域幅よりも長く、現像剤規制体6aの長
さと略同一になっており、また、スクレーパ5、現像剤
規制体6a、磁性シール7はそれぞれの端部が現像剤規
制体6aの回転軸方向で略同一位置になるように配置さ
れている。
【0050】このような構成において、スクレーパ5は
現像スリーブ1aの画像領域幅よりも長く、現像剤規制
体6aの長さと略同一になっているので、現像剤規制体
6a表面の磁性トナーを完全に除去することが可能にな
っている。
【0051】また、スクレーパ5、現像剤規制体6a、
磁性シール7はそれぞれの端部が、現像剤規制体6aの
回転軸方向で略同一位置になるように配置されているの
で、現像剤規制体6aの端部でスクレーパ5により、掻
き落とされた磁性トナーは、現像スリーブ1a内の磁石
からの磁力によって磁化している磁性シール7によって
捕集され、外部に漏れることはない。
【0052】したがって、現像スリーブの画像領域に帯
電不十分な磁性トナーが搬送され、画像不良を引き起こ
すことを防止することが可能となった。
【0053】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態を図3に基づいて説明する。図23、本実施形
態の現像装置を示す断面図であり、本実施形態において
は、トナー漏れ防止部材として、磁性シール7を図3
(B)に示すような形状とし、図3(A)に示すように
現像スリーブ1の画像領域幅内に配設し、L字型に伸ば
した一部分を現像剤規制体6a端部に一致するように配
設した図1に示すような現像器で画像形成を行った。
【0054】本実施形態の構成においては、磁性シール
7をスクレーパ5に対して現像容器内側で、現像スリー
ブ1aの画像領域の外側に配しており、また、磁性シー
ル7は現像スリーブ1aから現像剤規制体6aまでつな
がっており、画像領域に合わせて配置されている。
【0055】現像剤規制体6a表面を搬送されるトナー
は、磁性シール7の効果により現像スリーブ1aと現像
剤規制体6aの画像領域外には搬送されない。したがっ
て、現像スリーブ1aの画像領域外に磁性トナーが搬送
されることはない。
【0056】また、スクレーパ5の端部に合わせてL字
型に一部分が伸びているので、現像剤規制体6a端部で
掻き落とされた磁性トナーが、磁性シール7に捕集され
る。
【0057】その結果、本実施形態の構成においても、
第1の実施形態と同様の効果により、現像スリーブの画
像領域に帯電不十分な磁性トナーが搬送され、画像不良
を引き起こすことを防止することが可能であった。
【0058】(第3の実施形態)次に、本発明の第3の
実施形態を図4に基づいて説明する。図4は、本実施形
態の現像装置を示す断面図であり、図4(A)におい
て、6cは直径10mmの磁性金属丸棒で、永久磁石1
bの磁極N11の50%値を示す領域の幅よりも狭くなっ
ていて、磁極N11の近傍に配置されている。
【0059】本実施形態は、図4(B)に示した形状の
磁性シール7と弾性体シール9を図4(B)に示すよう
に配置した。
【0060】その結果、本実施形態の構成においても、
第1の実施形態と同様の効果があり、現像スリーブの画
像領域に帯電不十分な磁性トナーが搬送され、画像不良
を引き起こすことを防止することが可能であった。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本出願に係る第1
の発明によれば、現像剤規制部において、磁性トナーに
互いに逆方向に働く少なくとも二つ以上の搬送力を与
え、上記搬送力のうち少なくとも一つは現像領域方向に
搬送する力で、かつ、その搬送力は主に磁性トナーの帯
電電荷量に依存した力とし、なおかつ、現像領域方向以
外の方向に働く搬送力を現像剤規制体から磁性トナーに
かかる磁力に依存した力とした現像装置において、上記
現像剤規制体と上記現像剤担持体の対向位置よりも上記
現像剤規制体の回転方向下流側に、上記現像剤規制体表
面と接触するように配設された掻き落とし部材と、上記
現像剤担持体端部からの現像剤の漏れを防止する現像剤
漏れ防止部材とを有し、上記現像剤規制体の回転軸方向
における該掻き落とし部材の長さを、上記現像剤規制体
の回転軸方向の長さと略同一であり、現像剤担持体の画
像領域幅よりも長くし、上記掻き落とし部材と、上記現
像剤漏れ部材と、上記現像剤規制体との端部が、上記現
像剤担持体の回転軸方向で略同一位置になるように配設
したので、帯電不十分な磁性トナーを確実に現像剤規制
体表面から掻き落とすことができ、画像不良を防ぐこと
ができた。
【0062】また、本出願に係る第2の発明によれば、
上記第1の発明の現像剤漏れ防止部材として、弾性体、
もしくは磁性体からなる部材のうち少なくとも一つを用
いるので、現像剤担持体を損傷を防ぎ、長期にわたって
現像剤漏れを防ぐことができる。
【0063】さらに、本出願に係る第3の発明によれ
ば、上記第1の発明の現像剤規制体と現像剤担持体の対
向位置に対して現像剤規制体の回転方向下流側に配置さ
れた掻き落とし部材が、弾性体により形成されているの
で、現像剤規制体の損傷を防ぎ、良好な現像動作を可能
にする。
【0064】また、本出願に係る第4の発明によれば、
上記第1の発明の現像剤規制体と現像剤担持体の対向位
置に対して現像剤規制体の回転方向下流側に配置された
掻き落とし部材が、磁性を有する部材を含み、現像剤規
制体内の一つの磁極の近傍に配設されているので、帯電
不十分なトナーを確実に掻き落とすことができる。
【0065】さらに、本出願に係る第5の発明によれ
ば、上記第4の発明の現像剤規制体と現像剤担持体の対
向位置に対して現像剤規制体の回転方向下流側に配置さ
れた掻き落とし部材の表面を弾性体で被覆したので、現
像剤規制体を損傷させることがなく、良好な現像動作を
可能にする。
【0066】また、本出願に係る第6の発明によれば、
上記第1の発明の現像剤規制体が磁性体で形成され、現
像剤担持体内部の現像剤規制体と対向する磁界発生手段
の一つの磁極の磁束密度のピーク値に対して50%以上
の値を示す領域の幅よりも、現像剤規制体の幅が狭くな
っているので、現像剤規制体の磁界発生手段と現像剤担
持体の磁界発生手段との間で形成される磁場の磁束密度
の変化が、現像剤担持体から現像剤規制体側に行くほど
高くなり、電荷量の不十分なトナーの搬送を規制するの
て、電荷量の十分なトナーのみを現像領域に搬送するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における現像装置を示
す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の現像装置における磁
性シールの位置関係を示す断面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態における現像装置を示
す断面図である。
【図4】本発明の第3の実施形態における現像装置を示
す断面図である。
【図5】従来の現像装置の一例を示す図である。
【図6】現像剤規制部での磁束密度の説明図である。
【図7】現像剤規制部でのトナー挙動の説明図である。
【図8】従来の回転可能な現像剤規制体を用いた現像装
置の一例を示す図である。
【符号の説明】
1a 現像スリーブ(現像剤担持体) 1b 永久磁石(磁界発生手段) 3 現像容器 5 スクレーパ(掻き取り部材) 6a 非磁性金属現像剤規制体(現像剤規制体) 6b 永久磁石(磁性部材) 7 磁性シール部材(現像剤漏れ防止部材)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性体を含有する磁性トナーと、磁性ト
    ナーを含む現像剤により像担持体上の静電潜像を現像す
    る現像装置であって、該現像剤を収容する現像容器と、
    該現像容器内の現像剤を表面に担持し上記像担持体と対
    向する現像領域に現像剤を搬送すべく回転自在に配置さ
    れた現像剤担持体と、該現像剤担持体内部に静止配置さ
    れた磁界発生手段と、該現像剤担持体上の現像剤の塗布
    量を規制する回転自在な現像剤規制体とを備え、該現像
    剤規制体と上記現像剤担持体とが対向する現像剤規制部
    にて、磁性トナーに、主にトナーの帯電電荷量に依存し
    て現像領域方向に搬送する力と、上記現像剤規制体から
    磁性トナーにかかる磁力に依存して像領域方向以外の方
    向に搬送する力との少なくとも二つの搬送力を与える現
    像装置において、上記現像剤規制体と上記現像剤担持体
    の対向位置よりも上記現像剤規制体の回転方向下流側
    に、上記現像剤規制体表面と接触するように配設された
    掻き落とし部材と、上記現像剤担持体端部からの現像剤
    の漏れを防止する現像剤漏れ防止部材とを有し、上記現
    像剤規制体の回転軸方向における該掻き落とし部材の長
    さは、上記現像剤規制体の回転軸方向の長さと略同一で
    あり、上記現像剤担持体の回転軸方向の画像領域幅より
    も長く、上記掻き落とし部材と、上記現像剤漏れ部材
    と、上記現像剤規制体との端部が、上記現像剤担持体の
    回転軸方向で略同一位置になるように配設されているこ
    とを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 現像剤漏れ防止部材として、弾性体、も
    しくは磁性体からなる部材のうち少なくとも一つを用い
    ることとする請求項1に記載の現像装置。
  3. 【請求項3】 現像剤規制体と現像剤担持体の対向位置
    に対して現像剤規制体の回転方向下流側に配置された掻
    き落とし部材が、弾性体により形成されていることとす
    る請求項1に記載の現像装置。
  4. 【請求項4】 現像剤規制体と現像剤担持体の対向位置
    に対して現像剤規制体の回転方向下流側に配置された掻
    き落とし部材が、磁性を有する部材を含み、、現像剤規
    制体内の一つの磁極の近傍に配設されていることとする
    請求項1に記載の現像装置。
  5. 【請求項5】 現像剤規制体と現像剤担持体の対向位置
    に対して現像剤規制体の回転方向下流側に配置された掻
    き落とし部材の表面を弾性体で被覆したこととする請求
    項4に記載の現像装置。
  6. 【請求項6】 現像剤規制体が磁性体で形成され、現像
    剤担持体内部の現像剤規制体と対向する永久磁石の一つ
    の磁極の磁束密度のピーク値に対して50%以上の値を
    示す領域の幅よりも、現像剤規制体の幅が狭くなってい
    ることとする請求項1に記載の現像装置。
JP16245696A 1996-06-04 1996-06-04 現像装置 Pending JPH09325617A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16245696A JPH09325617A (ja) 1996-06-04 1996-06-04 現像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16245696A JPH09325617A (ja) 1996-06-04 1996-06-04 現像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09325617A true JPH09325617A (ja) 1997-12-16

Family

ID=15754966

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16245696A Pending JPH09325617A (ja) 1996-06-04 1996-06-04 現像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09325617A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6915091B2 (en) 2002-10-22 2005-07-05 Canon Kabushiki Kaisha Developing apparatus
JP2010224344A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Fuji Xerox Co Ltd 現像装置および画像形成装置
US20170068188A1 (en) * 2014-05-23 2017-03-09 Canon Kabushiki Kaisha Developing device, process cartridge and image forming apparatus

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6915091B2 (en) 2002-10-22 2005-07-05 Canon Kabushiki Kaisha Developing apparatus
JP2010224344A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Fuji Xerox Co Ltd 現像装置および画像形成装置
US20170068188A1 (en) * 2014-05-23 2017-03-09 Canon Kabushiki Kaisha Developing device, process cartridge and image forming apparatus
US10248050B2 (en) * 2014-05-23 2019-04-02 Canon Kabushiki Kaisha Developing device having magnetic sealing members

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5781836A (en) Developing device having regualting rotary member for regulating toner amount
JP4154020B2 (ja) 現像装置
JP4143229B2 (ja) 現像装置
JP3854733B2 (ja) 現像装置
US20020044797A1 (en) Developing device
JPH09325617A (ja) 現像装置
USRE38026E1 (en) Developing device having regulating rotary member for regulating toner amount
JPS6239433B2 (ja)
JPH09211971A (ja) 現像装置
JP3129900B2 (ja) 画像形成装置
JP3272126B2 (ja) 一成分現像装置
JPH07152251A (ja) 画像形成装置
JPH11167285A (ja) 現像装置および画像形成装置
JP3054000B2 (ja) 現像装置
JPS63273888A (ja) 静電記録装置の現像装置
JPH11174835A (ja) 現像装置および画像形成装置
JPH09281803A (ja) 現像装置
JP3100847B2 (ja) 現像装置
JPS6311972A (ja) 現像装置
JP4006114B2 (ja) 現像装置
JP2001066875A (ja) 現像装置
JP3103726B2 (ja) 現像装置
JPH07301994A (ja) 画像形成装置
JPH0934266A (ja) 画像形成装置
JPS6396678A (ja) 画像形成装置