JPH0715211B2 - 外壁改修構造 - Google Patents

外壁改修構造

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JPH0715211B2
JPH0715211B2 JP30480486A JP30480486A JPH0715211B2 JP H0715211 B2 JPH0715211 B2 JP H0715211B2 JP 30480486 A JP30480486 A JP 30480486A JP 30480486 A JP30480486 A JP 30480486A JP H0715211 B2 JPH0715211 B2 JP H0715211B2
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堯 石川
雅彦 阿部
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株式会社アイジー技術研究所
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は例えば大壁、真壁などのモルタル構造の既存壁
を乾式外壁材を用いて容易に、かつ、美しく、安価に、
さらに新規外壁裏面の空間と、既存モルタル壁の内側面
空間を連通するようにしてエアサイクル路の形成、およ
び結露防止、防音効果、快適居住空間の形成を図った外
壁改修構造に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、例えば住宅等の表面に露出している外壁、特にモ
ルタル外壁を改修するには、改修すべき既存壁を全部取
り去るか、洗浄して再度モルタル壁を形成する方法を採
っていた。また、既存壁上に対して胴縁を直接固定し、
これに新規外壁材を施工する方法もある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来の改修構造において、特に前者の場合は居住を中止
しなければならないばかりでなく、コストが高く、その
上、断熱性、施工性に欠ける不利があった。また、後者
の改修工法では既存壁と新規外壁材間に通気用の空間は
できるものの、既存壁内部の湿気による結露現象を阻止
することができず、既存外壁内の躯体、土台等が腐食し
たり、ダニ、カビが発生したりして耐久性が大幅に低下
した。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明はこのような欠点を除去するため、既存壁を貫通
する貫通孔を多数個穿設し、その既存壁上に、裏面に流
通溝を有する新規外壁材を縦または横に固定して、床下
空間、既存壁内部空間、流通溝、小屋裏空間を連通化
し、エアサイクルによる耐結露性、耐久性、耐食性、防
カビ性、防音性を具備させ、さらに居住を中断せずに、
かつ、短期間で、その上、美しい外観の新規外壁を容易
に施工できる外壁改修構造を提案するものである。
〔実施例〕
以下に、図面を用いて本発明に係る外壁改修構造につい
て詳細に説明する。第1図は上記発明に係る外壁改修構
造の代表例を示す斜視図である。すなわち、第1図
(a)、(b)において、は既存モルタル壁、コンク
リート壁、あるいはタイル壁等からなる既存壁で、図で
はモルタル壁を示すものであり、内装材2と主柱、間柱
からなる躯体3と、既存外壁4で、例えば躯体3上に木
ずり板4aを配設し、木ずり板4aの表面にシート4b、ラス
材4cを張設し、モルタル層4dを形成したものである。5
は貫通孔であり第1図(a)、(b)に示すように、主
に家屋における、床下空間α、既存壁内部空間β、新規
外壁材6の流通溝7、小屋裏空間γ間を連通化し、エア
サイクルを可能にするために設けるものであり、副次的
に吸音性を向上させ、壁体の防音性を向上させるのにも
役立つものである。その形状は、例えば第2図(a)〜
(e)に示すように円形((a)図)、長方形((b)
図)、四角形((c)図)、三角形((d)図)、台形
((e)図)等で、また、第3図(a)〜(k)に示す
ように筒状((a)図)、テーパー状((b)、(c)
図)、既存外壁4に対して傾斜して形成((d)、
(e)図)したり、また(f)〜(k)に示すように任
意である。なお、貫通孔5は、既存外壁4全面に均一に
分布するように設けたり、あるいは土台部分付近と軒付
近を密にしたりというように偏在して設けることも可能
である。6は新規外壁材で、裏面に、流通溝7を形成し
て、壁体を形成した際に新規外壁材6と、既存外壁4間
に空間が形成されるようにしたもので、雄、雌型連結部
を有する部材、もしくは単に平板で突き合わせるか、段
葺状に葺成するものであり、本発明に係る外壁改修構造
における最外表面を形成し、化粧材、防水材、断熱材、
防音材、防火材として機能するものである。さらに説明
すると、新規外壁材6は第4図(a)〜(p)、第5図
(a)〜(m)に示すように表面材A−芯材(プラスチ
ックフォーム、鉱物繊維、石膏ボード等)B−裏面材C
のサンドイッチ構造体、あるいは第6図(a)〜(j)
のように窯業系、コンクリート系、ALC系、セラミック
系等からなるものである。また、第7図は土台部、第8
図は軒天部を示す一部切り欠き断面図である。
〔実施例〕 以下に、本発明に係る外壁改修構造で形成する施工法に
ついて第1図(a)、(b)、第7図、および第8図を
用いて説明する。まず既存外壁(モルタル壁)4上に第
2図(a)、第3図(a)に示すような孔径10mmの貫通
孔5を平均に穿設する。次に土台部に水切り8、スター
タ9を釘等の固定具を介して固定し、軒天部には流通溝
7の深さに対応した幅の横胴縁10を間隔をあけて固定す
ると共に横胴縁10上に止縁カバー係止具11aを釘等で固
定する。その後第4図(a)に示すような新規外壁材6
を、スタータ9に落とし込み、固定片6aを釘で躯体3上
に固定する。さらに、上段の新規外壁材6を雄、雌嵌合
と釘等により固定する。このような工程を土台から軒に
向かって順次行うことにより軒天板12まで新規外壁材6
を施工し、終了後、すでに施工してある止縁カバー係止
具11aに上縁カバー11bを係合固定して止縁11とし作業を
終了するものである。なお、軒天板12には前記横胴縁10
固定前に、連通孔12aを形成して小屋裏空間γと流通溝
7が連通するようにしておくものである。また軒天板12
には小屋裏空間γの空気取り入れ及び排気用の換気孔12
bを形成しておいてもよい。勿論、新規外壁材6同士の
継目にはジョイナ、出、入隅等には周知役物を使用する
ものである。
〔その他の実施例〕
以上説明したのは本発明に係る外壁改修構造の一実施例
にすぎず、床下あるいは軒天部に、一点鎖線で示すよう
に強制循環装置13を形成してエアサイクルを強制的に行
ったり、第9図に示すような、プラスチック製ベース14
を水切り8と既存外壁4間に全面的、もしくは部分的に
介在させて、土台部側から外気を取り入れることもでき
る。
〔発明の効果〕
上述したように本発明に係る外壁改修構造によれば、
熟練を必要とすることなく、短時間で、しかも居住を中
断することなしに施工できる。既存壁に貫通孔を形成
したため、床下空間−既存壁・新規外壁材の流通溝−既
存壁内部空間−小屋裏空間−家屋外をすべて連通化する
ことによりエアサイクル路となり、室内の湿気を排除
し、結露発生を防止して、カビ、ダニ等の発生しない快
適居住空間とすることができる。貫通孔の形状によ
り、防音効果も具備する。新規外壁材を、乾式外壁材
としたため、施工が簡単な上に施工期間も短時間とな
る。改修後の建築、構築物の耐久性が大幅に向上す
る。胴縁なしでエアサイクル路を形成できる。等の特
徴がある。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)、(b)は本発明に係る外壁改修構造の一
例を示す一部切り欠き斜視図と第1図(a)におけるイ
−イ線切断図面、第2図(a)〜(e)、第3図(a)
〜(k)は貫通孔の穿孔形状の一例を示す縦断面図と横
断面図、第4図(a)〜(p)、第5図(a)〜
(m)、第6図(a)〜(j)はその改修構造に使用す
る新規外壁材の一例を示す説明図、第7図、第8図は土
台部および軒天部を示す一部切り欠き説明図、第9図は
その他の実施例を示す説明図である。 ……既存壁、4……既存外壁、5……貫通孔、6……
新規外壁材、7……流通溝。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】大壁、真壁などの既存モルタル壁、コンク
    リート壁、あるいはタイル壁等からなる既存壁を改修す
    るに当たり、上記既存壁の表面上に該既存壁を貫通する
    貫通孔を多数個穿設し、該貫通孔を穿設した既存壁上
    に、裏面に流通溝を有する新規外壁材を横張りすること
    によって新規外壁を形成したことを特徴とする外壁改修
    構造。
JP30480486A 1986-12-20 1986-12-20 外壁改修構造 Expired - Fee Related JPH0715211B2 (ja)

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JPS63161250A JPS63161250A (ja) 1988-07-04
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