JPH07152064A - 絞り兼用シャッタ羽根を備えたシャッタ装置 - Google Patents

絞り兼用シャッタ羽根を備えたシャッタ装置

Info

Publication number
JPH07152064A
JPH07152064A JP32113993A JP32113993A JPH07152064A JP H07152064 A JPH07152064 A JP H07152064A JP 32113993 A JP32113993 A JP 32113993A JP 32113993 A JP32113993 A JP 32113993A JP H07152064 A JPH07152064 A JP H07152064A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aperture
iron core
diaphragm
movable iron
shutter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP32113993A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3355421B2 (ja
Inventor
Takashi Shimamura
隆 島村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP32113993A priority Critical patent/JP3355421B2/ja
Publication of JPH07152064A publication Critical patent/JPH07152064A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3355421B2 publication Critical patent/JP3355421B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Shutters For Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型、簡単且つ安価な構成で、複数の絞りと
シャッタ制御の高精度化を図る。 【構成】 プランジャ型電磁石30を最初の励磁状態に
すると、可動鉄芯34が右方向に変位して係止レバー解
放端面343で半円ボス部11dを押し、係止レバー1
1を左旋させ、第1係止部11aによるセクターレバー
7への係止および第2係止部11bによる絞り制限レバ
ー15の係止を解除する。セクターレバー7は、ばね部
材9の付勢力で右旋して絞りシャッタ羽根3,4を小絞
り開口の位置まで開く。消磁状態に移行すると、可動鉄
芯34が復帰ばね部材19の付勢力で左方に変位して絞
り制限レバー15の摺動突起部15dを第1落込み凹部
34h内に落ち込ませる。この時点で最終の励磁を行っ
て摺動突起部15dを保持し、セクターレバー7の右旋
量を開放開口の位置まで広げる。所定秒時の経過後、最
終の消磁を行って可動鉄芯34を初期位置に復帰させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁マグネット手段を
駆動源とするカメラ用シャッタ装置の改良、特に単一の
電磁駆動機構を用いて複数の絞り開口を得ることのでき
るカメラ用シャッタ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電磁マグネット手段を駆動源としてシャ
ッタ羽根を開閉する形式のカメラ用シャッタ装置は、既
に公知に属する。例えば特開平 4-194912 号公報には、
単一のプランジャ型電磁マグネットを用いてシャッタ羽
根を開閉するというシャッタ装置の技術が開示されてい
る。
【0003】この開示技術は、先ず、電磁マグネットが
消磁状態にあるときには、閉じばねの付勢力により、電
磁マグネットのアクチュエータ(閉部材)を初期位置に
位置させるように構成し、さらに、このときにシャッタ
羽根を撮影光路を遮蔽する位置(閉成位置)に保持する
ように構成して置く。
【0004】そして、シャッタ羽根の開閉に当っては、
電磁マグネットに通電してこれを励磁状態に移行させ、
電磁マグネットの吸引力により、アクチュエータをその
初期位置から退避位置に向って所定量だけ退避(変位)
させるように制御する。このとき、シャッタ羽根は、シ
ャッタ羽根に付与された開きばねの付勢力により、アク
チュエータの変位に追従して初期位置から所定の絞り開
口位置まで開くことになる。
【0005】そして、適正な露光秒時の経過後に電磁マ
グネットを消磁状態に移行させ、閉じばねの付勢力によ
り、アクチュエータを退避位置から初期位置に復帰させ
るように制御する。この結果、シャッタ羽根がこのアク
チュエータの復帰動作により開き位置から閉成位置に復
帰して撮影光路を遮蔽するというものである。
【0006】この場合、シャッタ羽根は、絞り兼用のシ
ャッタ羽根(以下、「絞りシャッタ羽根」と略称する)
であっても、また、開閉専門のシャッタ羽根であっても
よい。一方、大きさの異なる複数種類の絞り開口が得ら
れるように構成された多段制御式シャッタ装置の技術
も、例えば実開昭 63- 144625 号公報により開示されて
いる。
【0007】この開示技術は、シャッタ羽根を絞りシャ
ッタ羽根として構成し、絞りシャッタ羽根を開閉させる
際に、電気−機械変換アクチュエータを一方向に作動さ
せてセクタリングを目的とする絞り開口位置まで回動さ
せて絞りシャッタ羽根を開き、ロック部材と鋸歯部との
協働作用によりセクタリング(絞りシャッタ羽根)をそ
の位置に保持するように制御する。
【0008】そして、適正の露光秒時の経過後に電気−
機械変換アクチュエータを他方向(閉じ方向)に作動さ
せることにより、ロック解除レバーを介してロック部材
を強制解除することにより、絞りシャッタ羽根を閉成さ
せるように制御するというものである。
【0009】また、大きさの異なる複数種類の絞り開口
が得られるように構成された多段制御式シャッタ装置の
他の技術としては、例えば特公平 4- 52446 号公報に開
示されたものがある。
【0010】この開示技術は、先ず、互いに平行に設け
た絞り板とシャッタ板とを撮影光路(レンズ開口)を横
切って走行し得るような状態に設け、絞り板には大きさ
の異なる複数の絞り開口を形成すると共に、シャッタ板
には各々の絞り開口に対応するシャッタ秒時決定用の短
時間開口と長時間開口とを形成する。
【0011】先ず、露光前の状態では、絞り板およびシ
ャッタ板を、各々に付与されたばね付勢力に抗して、絞
り板およびシャッタ板の遮光領域が撮影光路を遮断する
位置に係止して置く。
【0012】そして、露光に当っては、先ず、レリーズ
動作でレリーズ部材による絞り板の係止を解放してばね
付勢力で絞り板を走行させ、絞り板上の所望の絞り開口
を撮影光路上に臨ませる。
【0013】そして、この絞り板の走行の過程でシャッ
タ板への係止を解いてシャッタ板をばね付勢力により走
行させ、このとき、短時間開口または長時間開口のいず
れかで撮影光路を横切らせることにより所定の露光を行
うというものである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1の
開示技術である特開平 4-194912 号公報の技術では、電
磁マグネットの消磁および励磁を制御するだけのことで
シャッタ羽根を開閉し得るので、構造的に簡単なシャッ
タ装置が得られるという利点はあるが、得られる絞り開
口が1種類に限られることから、単一の絞り開口を実現
することを目的としたカメラ用シャッタ装置にしか適用
できないという大きな欠点がある。
【0015】しかも、この第1の開示技術では、電磁マ
グネット自身の特性がそのまま絞り開口の形成に反映さ
れることから、電磁マグネットに対する通電のバラツキ
や低温下での電源電池の出力低下などが原因となって絞
り開口の形成精度が劣化するということも欠点となる。
【0016】また、第2の開示技術である実開昭 63- 1
44625 号公報の技術では、セクタリングを目的とする絞
り開口の位置で随意に停止させる必要があるため、使用
すべき電気−機械変換アクチュエータとしては、所望の
複数位置で停止させ得る機能を有するもの、例えばステ
ッピングモータやパルスモータのような随時停止機能を
持つものに限定されるということが欠点となる。
【0017】換言すれば、この開示技術では、単純な往
復運動を行う電磁マグネットのような駆動源を、電気−
機械変換アクチュエータとして使用することができない
ということが欠点となる。しかも、これに伴って、ステ
ッピングモータ等を所望の回転位相で停止させるように
駆動するための複雑な制御回路手段も必要になるという
欠点が付加されることになる。
【0018】さらに、第3の開示技術である特公平 4-
52446 号公報の技術では、絞り開口を備えた絞り板とシ
ャッタ秒時決定用の開口を備えたシャッタ板とを設ける
必要があるため、1組の絞り兼用シャッタ羽根を開閉す
ることにより絞り開口の形成とシャッタ秒時の実現とを
図ることを目的とするカメラ用シャッタ装置には、全く
利用することができないという大きな欠点が生じる。
【0019】しかも、この第3の開示技術では、絞り板
とシャッタ板との2つの部材を或る特定の関係下で連動
させなければならないので、構造的な制約が生じ且つ構
造が複雑になるということも欠点となる。
【0020】このように、従来のカメラ用シャッタ装置
の技術では、2つの駆動源を必要としたり、若し1つの
駆動源を用いる場合にはその機構ないし構造が複雑にな
るということが問題になる。
【0021】さらに、シャッタ羽根の外に絞り羽根を用
いるカメラ用シャッタ装置では、2種類の羽根機構を装
備することに伴う構造の複雑化に加えて、それらの部材
を収容するためのスペースが必要になるということが問
題になる。
【0022】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、その第1の目的は、簡単で且つ安価な構成で
ありながら高精度でシャッタの開閉および絞り制御が行
え、スペースの節減化をも図り得る絞り兼用シャッタ羽
根を備えたシャッタ装置を提供することにある。
【0023】そして、その第2の目的は、被写界の明る
さの如何に基づいて、自動的にそのときの被写界輝度に
適合する大きさの絞り開口を形成することができる絞り
兼用シャッタ羽根を備えたシャッタ装置を提供すること
にある。
【0024】また、第3の目的は、被写界の明るさがス
トロボ光の発光を必要とする程度に暗いときに、自動的
に大きな絞り開口を用いたストロボ光による露光を行う
ことができる絞り兼用シャッタ羽根を備えたシャッタ装
置を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明に係る絞り兼用シャッタ羽根を備えた
シャッタ装置は、絞り閉成位置と少なくとも大小2種類
の絞り開口の形成位置との間を、往復運動し得るように
設けられた少なくとも1つの絞り兼用シャッタ羽根と、
自身の励磁時における可動鉄芯の初期位置から吸着位置
への吸着変位動作および自身の消磁時における前記可動
鉄芯の吸着位置から初期位置への復帰変位動作を利用し
て、前記絞り兼用シャッタ羽根を直接または連係部材を
介して開閉させ得る1個の電磁マグネット手段と、この
電磁マグネット手段の各1回の励磁および消磁により前
記可動鉄芯を初期位置と吸着位置との間で1回だけ往復
変位させると共に、この1回の往復変位動作により、前
記2種類の絞り開口のうち小さい方の絞り開口を形成さ
せ、前記電磁マグネット手段の各2回の励磁および消磁
により前記可動鉄芯を初期位置と吸着位置との間で2回
往復変位させると共に、この2回の往復変位動作によ
り、前記2種類の絞り開口のうち大きい方の絞り開口を
形成させるように制御する露出制御回路と、を含むよう
に構成したことを特徴としたものである。
【0026】そして、上記第2の目的を達成するため
に、本発明に係る絞り兼用シャッタ羽根を備えたシャッ
タ装置は、露出制御回路が、被写界輝度を測光し得る測
光回路と、この測光回路からの情報出力に基づいてその
ときの被写界輝度に適合する最適絞り開口を判定し得る
輝度判定回路とを備え、且つ、この輝度判定回路から最
適絞り開口に係る判定情報が出力されたときに、この情
報出力に基づいて、前記少なくとも大小2種類の絞り開
口の中から前記最適絞り開口が得られる露光シーケンス
を自動的に選択するように制御し得る如く構成したこと
を特徴としたものである。
【0027】そして、上記第3の目的を達成するため
に、本発明に係る絞り兼用シャッタ羽根を備えたシャッ
タ装置は、露出制御回路が、被写界輝度を測光し得る測
光回路と、この測光回路からの情報出力に基づいて、そ
のときの被写界輝度に適合する最適絞り開口およびスト
ロボ発光管の発光が必要であるか否かを判定し得る輝度
判定回路と、前記ストロボ発光管の発光を行うストロボ
発光回路とを備え、且つ、この輝度判定回路から前記ス
トロボ発光管の発光が必要であるとの判定情報が出力さ
れたときに、この情報出力に基づいて、前記少なくとも
大小2種類の絞り開口の中から前記最適絞り開口が得ら
れる露光シーケンスを自動的に選択し、さらに、前記ス
トロボ発光回路に対して前記ストロボ発光管の発光を行
うように制御しする如く構成したことを特徴としたもの
である。
【0028】
【作用】上記のように構成された絞り兼用シャッタ羽根
を備えたシャッタ装置は、露出制御回路に設けられた測
光回路からの被写界輝度の情報により、輝度判定回路が
そのときの被写界輝度を判定して、小絞り開口を用いる
露光シーケンスであるか、小絞り開口より大きな絞り開
口(中間絞り開口または開放絞り開口)を用いる露光シ
ーケンスであるかを判定する。
【0029】そして、小絞り開口を用いる露光シーケン
スでは、先ず、露出制御回路が、電磁マグネット手段を
消磁状態から励磁状態に移行させるように制御して、電
磁マグネット手段の可動鉄芯を吸着方向に変位させる。
【0030】そのため、可動鉄芯は、絞り兼用シャッタ
羽根の開閉を司る絞り開閉部材の回転量を制限するため
の絞り制限レバーを、小絞り開口に対応する位置まで吸
着方向に変位させた後、引き続く吸着変位動作によっ
て、絞り開閉部材を初期位置に係止している係止レバー
の係止状態を解除する。
【0031】その結果、絞り制限レバーは、小絞り開口
に対応する位置に保持され、絞り開閉部材は、初期位置
から小絞り開口に対応する位置にある絞り制限レバーの
絞り規制部で制限される位置まで羽根開きばね部材の付
勢力により回転する。このとき、絞り兼用シャッタ羽根
は閉成位置から小絞り開口の形成位置まで開き方向に回
転して目的とする小絞り開口を形成する。
【0032】そして、小絞り開口が実現されると、露出
制御回路は、その時点からそのときの被写界輝度に対応
したシャッタ秒時が経過するまで、電磁マグネット手段
の励磁状態を継続するように制御する。そのため、可動
鉄芯は、このときのシャッタ秒時が経過するまで、絞り
開閉部材を小絞り開口を形成した状態に保持し、所定の
シャッタ秒時が経過すると、露出制御回路は、電磁マグ
ネット手段を励磁状態から消磁状態に移行させるように
制御する。
【0033】そのため、可動鉄芯は、可動鉄芯復帰ばね
部材の大きな付勢力により復帰方向に変位し、この復帰
変位動作により、絞り開閉部材を付勢ばね部材の付勢力
に抗して初期位置まで復帰させて、絞り兼用シャッタ羽
根を小絞り開口の形成位置から閉成位置に復帰させる。
【0034】一方、小絞り開口より大きな絞り開口(例
えば開放絞り開口)を用いる露光シーケンスでは、先
ず、露出制御回路が、電磁マグネット手段を消磁状態か
ら励磁状態に移行させるように制御して、電磁マグネッ
ト手段の可動鉄芯を吸着方向に変位させる。
【0035】そのため、可動鉄芯は、小絞り開口を形成
する露光シーケンスの場合と同様に、先ず、絞り制限レ
バーを小絞り開口に対応する位置まで吸着方向に変位さ
せた後、引き続く吸着変位動作によって係止レバーの係
止状態を解除する。
【0036】その結果、絞り開閉部材は、小絞り開口を
形成する露光シーケンスの場合と同様に、羽根開きばね
部材の付勢力により、初期位置から小絞り開口に対応す
る位置に向って回転して、絞り兼用シャッタ羽根を閉成
位置から小絞り開口の形成位置に向って開き方向に回転
させる。
【0037】このとき、露出制御回路は、例えば係止レ
バーによる絞り開閉部材への係止解除時点と実質的同時
に、所定時間だけ電磁マグネット手段を励磁状態から消
磁状態に移行させるように制御する。
【0038】そのため、可動鉄芯は、消磁状態に移行し
た時点から所定時間に対応した量だけ復帰方向に変位し
て、絞り制限レバーを開放絞り開口に対応する位置に保
持し得る位置に至る。その結果、絞り制限レバーは、小
絞り開口を形成する位置を越えて設定された開放絞り開
口に対応する位置に保持されることになる。
【0039】従って、既に、小絞り開口に対応する位置
まで回転していた絞り開閉部材は、羽根開きばね部材の
付勢力により、この回転位置から開放絞り開口に対応す
る位置にある絞り制限レバーの絞り規制部で制限される
位置まで回転する。
【0040】このとき、露出制御回路は、電磁マグネッ
ト手段を消磁状態から再び励磁状態に移行させるように
制御して可動鉄芯を吸着方向に変位させるから、可動鉄
芯は、自身の吸着変位動作により絞り制限レバーに圧接
して、絞り制限レバーを開放絞り開口が得られる位置に
強制的に保持する。そのため、絞り開閉部材および絞り
兼用シャッタ羽根は、小絞り開口の形成位置を超えて、
開放絞り開口の形成位置まで開き方向に回転して目的と
する開放絞り開口を形成する。
【0041】さて、開放絞り開口が形成されると、露出
制御回路は、その時点からそのときの被写界輝度に対応
したシャッタ秒時が経過するまで電磁マグネット手段の
励磁状態を継続するように制御する。そのため、可動鉄
芯は、このときのシャッタ秒時が経過するまで、絞り開
閉部材の状態を開放絞り開口を形成した位置に保持し続
ける。
【0042】そして、所定のシャッタ秒時が経過する
と、露出制御回路は、電磁マグネット手段を励磁状態か
ら再度の消磁状態に移行させるように制御するから、可
動鉄芯は、可動鉄芯復帰ばね部材の大きな付勢力により
復帰方向に変位し、この変位動作により、絞り開閉部材
を付勢ばね部材の付勢力に抗して初期位置まで復帰させ
て、絞り兼用シャッタ羽根を開放絞り開口の形成位置か
ら閉成位置に復帰させることになる。
【0043】
【実施例】以下、小絞り開口(例えばF11)と開放絞
り開口(例えばF4.5)とを選択的に設定し得る第1
実施例に基づいて、本発明に係る絞り兼用シャッタ羽根
を備えたシャッタ装置の構成および作用を説明する。
【0044】図1は、本発明の絞り兼用シャッタ羽根を
備えたシャッタ装置に係る一実施例の主要構成図であ
り、図2は、ソレノイドプランジャの部分を中心とした
部分拡大図である。
【0045】図1、図2において、1は適宜のシャッタ
地板2に形成されたカメラのアパーチャである。
【0046】3および4はこのアパーチャ1を開閉する
一対の絞り兼用シャッタ羽根(以下、「絞りシャッタ羽
根」と略称する)であり、各々の基端部において、シャ
ッタ地板2上に植設された枢軸5、6によりそれぞれ回
転可能に軸支されている。この一対の絞りシャッタ羽根
3、4は、各々の基端部近傍にそれぞれカム溝3a、4
aを有するように構成されている。
【0047】7は一対の絞りシャッタ羽根3、4を開閉
するためのセクターレバー(羽根開閉部材)であり、シ
ャッタ地板2上に植設された適宜の枢軸8により回転可
能に軸支され、羽根開きばね部材9により常に時計方向
に付勢されるように構成されている。
【0048】そして、このセクターレバー7の一方の腕
部の先端領域には、一対の絞り兼用シャッタ羽根3、4
のカム溝3a、4a内に同時に且つ精密に嵌入する駆動
ピン7aが植設されている。
【0049】また、他方の腕部の先端領域には、後述す
る係止レバー11の第1係止腕部11aにより係止され
る被係止部7bが形成されるように構成され、さらに、
セクターレバー7の他方の腕部の中間領域には、後述す
るプランジャ型電磁石30の可動鉄芯34の押戻し端面
34fと当接する半円突起7cと、後述する絞り制限レ
バー15の絞り規制部15bと当接する衝当り部7dと
が形成されている。
【0050】この場合、セクターレバー7の初期位置
は、駆動ピン7aの先端部分を、例えばシャッタ地板2
に形成された長溝(図示なし)内に入り込ませ、且つ、
駆動ピン7aの先端部分が長溝の羽根閉成側(閉鎖側)
の内側面に当接し得るように構成することで決定される
ように構成されている。
【0051】このように構成しておくと、後述するプラ
ンジャ型電磁石30の可動鉄芯34が、後述する可動鉄
芯復帰ばね部材19の大きな付勢力により図1、図2に
おける左方向に突出したときに、セクターレバー7の半
円突起7cが可動鉄芯34の押戻し端面34fにより押
圧されて、セクターレバー7を羽根開きばね部材9の付
勢力に抗して反時計方向に回転させ、この回転力により
駆動ピン7aの先端部分を長溝の羽根閉成側の内側面に
当接させ、このとき、長溝の羽根閉成側の内側面がセク
ターレバー7の反時計方向への回転を阻止することにな
るからである。
【0052】そして、羽根開きばね部材9は、枢軸8を
巻回する捩りばねとして形成され、その2つの端部が、
シャッタ地板2に植設された固定ピン10とセクターレ
バー7の一方の腕部の中間領域に設けられたばね掛けピ
ン7eとに掛け止めされるように構成されている。
【0053】この結果、セクターレバー7が、係止レバ
ー11の第1係止腕部11aによる係止が解かれて、羽
根開きばね部材9の付勢力で初期位置から時計方向に向
って所定量回転すると、駆動ピン7aが2つのカム溝3
a、4a内をそのときのセクターレバー7の回転量に応
じた量だけ変位して、一対の絞り兼用シャッタ羽根3、
4を各々の枢軸5、6の周りに互いに開き方向に回動さ
せ、一対の絞り兼用シャッタ羽根3、4を閉成位置(初
期位置)からそのときのセクターレバー7の回転量に対
応した絞り開口位置まで開く。
【0054】そして、セクターレバー7が、羽根開きば
ね部材9の付勢力に抗して、時計方向回転位置から初期
位置に向って反時計方向に回転すると、駆動ピン7aが
2つのカム溝3a、4a内を逆方向に変位して、一対の
絞り兼用シャッタ羽根3、4をそのときの絞り開口位置
から閉じ方向に回動させ、一対の絞り兼用シャッタ羽根
3、4をそれぞれの閉成位置に復帰させることになる。
【0055】11はセクターレバー7をその初期位置に
係止するための係止レバー(係止部材)であり、シャッ
タ地板2上に植設された適宜の枢軸12により回転可能
に軸支され、第1ばね部材13により常に時計方向に付
勢されるように構成されている。
【0056】この係止レバー11は、第1〜第3腕部を
有するように形成され、第1腕部の先端部分が、初期位
置にあるセクターレバー7の被係止部7bと係接し得る
第1係止部11aとなるように形成されている。
【0057】この場合、係止レバー11の初期位置は、
図2に示すように、第1係止腕部11aが初期位置にあ
るセクターレバー7の被係止部7bの横係接面7b1 と
係接することで決定されるが、このとき、セクターレバ
ー7の被係止部7bの縦係接面7b2 と第1係止腕部1
1aとの間に、所定のクリアランス△7が存在するよう
に、予め、第1係止腕部11aと被係止部7bとの係接
関係を設定するものとする。
【0058】また、第2腕部の先端部分が、後述する絞
り制限レバー15の切欠き被係止部15aと係接し得る
第2係止部11bとなるように形成され、さらに、第3
腕部11cの先端部分には、プランジャ型電磁石30の
可動鉄芯34の係止レバー解放端面343に押動される
半円ボス部11dを有するように構成されている。
【0059】この半円ボス部11dは、可動鉄芯34が
初期位置に在るときに、係止レバー解放端面343との
間に所定の間隔が生じるような状態に設けられている。
【0060】そして、第1ばね部材13は、枢軸12を
巻回する捩りばねとして形成され、その2つの端部が、
シャッタ地板2に植設された固定ピン14と係止レバー
11の第2腕部の中間領域に設けられたばね掛けピン1
1eとに掛け止めされるように構成されている。
【0061】15はセクターレバー7の時計方向の回転
量を規制するための絞り制限レバー(絞り制限部材)で
あり、シャッタ地板2上に植設された適宜の枢軸16に
より回転可能に軸支され、第2ばね部材17により常に
反時計方向に付勢されるように構成されている。
【0062】この絞り制限レバー15は、その一方の腕
部の先端領域に、係止レバー11の第2係止部11bに
より係止される切欠き被係止部15aを有し、また、他
方腕部の先端領域上面に、セクターレバー7の衝当り部
7dと当接してセクターレバー7の時計方向回転量を規
制し得る絞り規制部15bを有するように構成されてい
る。
【0063】さらに、他方の腕部の先端領域下面に、後
述するプランジャ型電磁石30の可動鉄芯34の第1外
周円筒面34dに当接し得る姿勢保持部15cを備え、
しかも、中央領域下面に、摺動突起部15dを有するよ
うに構成されている。
【0064】この場合、姿勢保持部15cは、絞り制限
レバー15が係止レバー11の第2係止部11bによる
係止を解かれて反時計方向に回転したときに可動鉄芯3
4の第1外周円筒面34dに当接して、絞り制限レバー
15の回転後の姿勢を決定し得るように構成されてい
る。
【0065】また、摺動突起部15dは、可動鉄芯34
の第2外周円筒面341と第1外周円筒面34dとに選
択的に当接することが可能であり、しかも、可動鉄芯3
4が初期位置から右方向(吸着方向)へ変位したとき
に、可動鉄芯34の第2外周円筒面341から外れて可
動鉄芯34の第1落込み凹部34hに一時的に落込み得
る形状に形成されている。
【0066】さらに、摺動突起部15dが第1落込み凹
部34hに落込んだ状態において可動鉄芯34が再び右
方に変位したときには、摺動突起部15dの被係止端面
15eが可動鉄芯34の係止端面34eと係接し得るよ
うに構成されている。
【0067】ところで、絞り制限レバー15の初期位置
は、プランジャ型電磁石30が消磁状態にあるときに、
第2ばね部材17の付勢力により摺動突起部15dの下
面が、可動鉄芯34の制御鍔部340の第2外周円筒面
341に係接することにより決定するように構成されて
いる。
【0068】この場合、絞り制限レバー15が初期位置
に在るときには、絞り制限レバー15の切欠き被係止部
15aの縦係止面15a1 と第2係止部11bとの間に
所定のクリアランス△15が存在するように、予め、第
2係止部11bと切欠き被係止部15aとの係接関係を
設定するものとする。
【0069】そして、第2ばね部材17は、枢軸16を
巻回する捩りばねとして形成され、その2つの端部が、
シャッタ地板2に植設された固定ピン18と絞り制限レ
バー15の一方腕部に設けられたばね掛けピン15fと
に掛け止めされるように構成されている。
【0070】19はプランジャ型電磁石30の可動鉄芯
34を初期位置に戻すための可動鉄芯復帰ばね部材(羽
根閉じばね部材でもある)であり、枢軸8を巻回する捩
りばねとして形成され、その2つの端部が、シャッタ地
板2に植設された固定ピン20と可動鉄芯34に形成さ
れたばね掛け鍔部34bとに掛け止めされるように構成
されている。
【0071】この場合、可動鉄芯復帰ばね部材19の付
勢力は、セクターレバー7に付与された羽根開きばね部
材9の付勢力よりも遥かに大きな付勢力として設定され
ることになる。
【0072】なお、今迄説明したシャッタ装置を構成す
る各機構部材3〜19は、例えばシャッタ地板2と所定
の間隔を隔てて設けられた適宜の押え板(図示なし)に
より抜け止めされるように構成されている。
【0073】30は消磁状態の位置をもって初期位置と
する、例えばプランジャ型電磁石であり、励磁状態に移
行する過程で係止レバー11をレリーズし得るように構
成されている。このプランジャ型電磁石30は、例えば
図3に示すような構造のものとして構成されている。
【0074】すなわち、このプランジャ型電磁石30
は、例えは「上向きコの字」型の支持部材31に適宜に
取付けられた励磁コイル32と、励磁コイル32の円形
開口中空部32a内に固定され且つ吸引用の円錐凹部3
3aを有する固定鉄芯33と、励磁コイル32の円形開
口中空部32a内に嵌入し且つ円形開口中空部32aと
摺動可能に嵌合したプランジャ型の可動鉄芯(棒状可動
鉄芯)34とから成る電磁石として構成されている。
【0075】この場合、可動鉄芯34は、図4に詳細に
示すように、嵌入側端部に固定鉄芯33の円錐凹部33
a内に吸引される円錐凸部34aを有し、且つ、露出側
端部に、後述する可動鉄芯復帰ばね部材19を掛け止め
するための大径のばね掛け鍔部34bを有する変形棒状
のものとして構成されている。
【0076】そして、露出側端部の領域には、ばね掛け
鍔部34bから貫入側端部方向に、所定の長さを持つ小
径部34cを挟んで、絞り制限レバー15の姿勢保持部
15cおよび摺動突起部15dと係接し得る第1外周円
筒面34dと係止端面34eと押戻し端面34fを備え
た平坦鍔部34gが形成され、さらに、所定幅の第1落
込み凹部34hを挟んで制御鍔部340が形成されるよ
うに構成されている。
【0077】ところで、制御鍔部340には、絞り制限
レバー15の摺動突起部15dと係接し得る第2外周円
筒面341と、絞り制限レバー15を第2ばね部材17
の付勢力に抗して時計方向に回転させるための戻し円錐
面(摺動突起復帰作用部)342と、係止レバー11の
半円ボス部11dに係接し且つ押圧する係止レバー解放
端面343とが形成されることになる。
【0078】この場合、可動鉄芯34の初期位置は、セ
クターレバー7が初期位置に在るときに、可動鉄芯34
の平坦鍔部34gの押戻し端面34fがセクターレバー
7の半円突起7cに当接して決定されることになる。
【0079】このような構造を備えたプランジャ型電磁
石30は、例えば図5に示すような吸引力量−ストロー
ク特性を有するものとして構成されている。図5におい
て、a1 は可動鉄芯34の初期位置を、a2 は可動鉄芯
34の吸着位置をそれぞれ表し、a1 −a2 の値が、プ
ランジャ型電磁石30が励磁されたときの可動鉄芯34
のストロークとなる。
【0080】f1 はプランジャ型電磁石30が励磁され
たときに、初期位置にあるときの可動鉄芯34に生じる
吸引力量を、f2 は吸着位置に至ったときの可動鉄芯3
4に生じる吸引力量をそれぞれ表す。
【0081】なお、可動鉄芯34の露出側端部領域に形
成された各部および各面34c〜34h、制御鍔部34
0〜343と、絞り制限レバー15の姿勢保持部15c
〜被係止端面15eとの位置関係、並びに、係止レバー
11の第1係止部11aとセクターレバー7の被係止部
7bとの係脱タイミングおよび係止レバー11の第2係
止部11bと絞り制限レバー15の切欠き被係止部15
aとの係脱タイミング等については、作用ないし動作の
項で詳しく説明することにする。
【0082】図6に示すのは、第1実施例のシャッタ装
置に用いる露出制御回路40の概略構成を示すブロック
図である。
【0083】図6において、41はカメラ内に装填され
たフィルムの感度値を検出するためのISO検出回路で
あり、例えばフィルムパトローネをカメラ内に装填し且
つ例えばカメラ裏蓋を閉じた段階で、フィルムパトロー
ネに形成された感度値コードを電気的に検出し、その検
出結果(読取り結果)を輝度判定回路43に出力し得る
ように構成されている。
【0084】42は被写界輝度を測定するための適宜の
測光回路であり、例えばCd S素子のような受光素子4
2aを備えている。
【0085】43は被写界輝度の状況からそのときの露
出条件を判定する輝度判定回路であり、ISO検出回路
41および測光回路42からの出力情報に基づいて測光
情報演算を行ってそのときの露出条件を判定し、さら
に、そのときの被写界輝度に対応した小絞り開口時の露
光秒時およびそのときの被写界輝度に対応した開放絞り
開口時の露光秒時を演算し得るように構成されている。
【0086】すなわち、図7に示すようなプログラム線
図に則って、被写界輝度が明るい(EV12〜16の範
囲内)ときには、小絞り開口(例えばF11)を用いた
露光動作を、また、被写界輝度がやや暗い(EV7〜1
2未満の範囲)ときには、開放絞り開口(例えばF4.
5)を用いた露光動作を、さらに、被写界輝度がストロ
ボ発光を必要とする程度に暗い(EV7未満の範囲)と
きには、開放絞り開口を用い且つストロボ発光を使用す
る露光動作を行うようにそれぞれ判定し得る如く構成さ
れている。
【0087】44はストロボ発光管45を発光させるた
めのストロボ発光回路であり、輝度判定回路43がその
ときの輝度状況がストロボ発光を必要とする状況である
と判定したときに、駆動制御回路47が、輝度判定回路
43からの出力情報に基づいて、ストロボ発光管45に
高圧電流を印加し得るように構成されている。なお、4
6はストロボ発光管45を充電するための直流電源であ
る。
【0088】第1実施例のシャッタ装置の全体制御を司
る駆動制御回路47は、輝度判定回路43からの出力情
報に基づいて、プランジャ型電磁石30の励磁コイル3
2の小絞り開口時および開放絞り開口時の励磁・消磁タ
イミングモードを実行すると共に、小絞り開口時および
開放絞り開口時の露光シーケンスをも実行するように構
成されている。
【0089】48は測光回路42と駆動制御回路47と
に接続されたスィッチ検出回路であり、シャッタレリー
ズ時に順次にオンされる第1段スイッチ49Aと第2段
スイッチ49Bの作動状態を検出し得るように構成され
ている。
【0090】この場合、第1段スイッチ49Aは、シャ
ッタレリーズ部材(図示なし)の第1段目の操作でオン
する常開型のスイッチとして、また、第2段スイッチ4
9Bは、シャッタレリーズ部材の第2段目の操作でオン
する常開型のスイッチとして構成されている。
【0091】次に、このように構成された第1実施例の
作用ないし動作を、図8のフローチャート図に従って説
明する。
【0092】カメラが初期状態に在るときには、シャッ
タ装置を構成する各機構部材は、いずれも図1、図2に
示す状態に置かれ、また、第1段スイッチ49Aおよび
第2段スイッチ49Bは開いた状態(オフ状態)に置か
れている。
【0093】この状態でシャッタレリーズ部材を操作す
ると、その第1段目の操作で第1段スイッチ49Aがオ
ンし、輝度判定回路43がISO検出回路41および測
光回路42からの出力情報に基づいてそのときの測光情
報演算を行う[ステップS1〜S3 ]。
【0094】このとき、輝度判定回路43は、先ず、そ
のときの被写界輝度がEV7未満であるか否かの判定を
行う[ステップS4 ]。
【0095】そして、そのときの被写界輝度がEV7未
満であれば、駆動制御回路47がその判定結果に基づい
てストロボ使用の露光シーケンス(S31〜S41)を実行
し、また、被写界輝度がEV7以上であれば、輝度判定
回路43は、そのときの被写界輝度がEV7〜12未満
の範囲内であるか、或いは、EV12〜16の範囲内で
あるかを再び判定する[ステップS5 〜S7 ]。
【0096】[小絞り開口時の露光シーケンス]そし
て、ステップS7 において、被写界輝度がEV12〜1
6の範囲内にあると判定されると、シャッタレリーズ部
材の第2段目の操作により第2段スイッチ49Bがオン
される[ステップS8 ]。
【0097】このとき、駆動制御回路47は、輝度判定
回路43からの出力情報に基づき、プランジャ型電磁石
30の励磁コイル32に対して、小絞り開口時の励磁・
消磁タイミングモードに則った通電を行うように制御す
る[ステップS9 ]。
【0098】このようにして励磁コイル32に通電され
ると、プランジャ型電磁石30が励磁状態に移行し、初
期位置に位置していた可動鉄芯34を、可動鉄芯復帰ば
ね部材19の付勢力に抗して右方向(図1、2)に変位
させる。このとき、変位動作の初期段階で、先ず、可動
鉄芯34の制御鍔部340が絞り制限レバー15の摺動
突起部15dから外れる方向に変位する。
【0099】そのため、図9の機構的タイミングチャー
ト図に示すように、摺動突起部15dと制御鍔部340
の第2外周円筒面341との当接関係により初期位置を
保持していた絞り制限レバー15が、摺動突起部15d
が制御鍔部340の第2外周円筒面341から外れた時
点で、第2ばね部材17の付勢力により、クリアランス
△15の分だけ反時計方向に回転する。
【0100】このとき、絞り制限レバー15の切欠き被
係止部15aの縦係止面15a1 が係止レバー11の第
2係止部11bに当接し、この時点で、絞り制限レバー
15の反時計方向への回転係止が、絞り制限レバー15
の縦係止面15a1 と係止レバー11の第2係止部11
bとの係接作用による係止状態に変る。
【0101】さて、可動鉄芯34の右方への変位が進ん
で、可動鉄芯34の制御鍔部340の係止レバー解放端
面343が、係止レバー11の半円ボス部11dに当接
してこれを押圧すると、図10に示すように、この押圧
力により、係止レバー11は、第1ばね部材13の付勢
力に抗して枢軸12の周りに反時計方向に回転する。そ
の結果、先ず、係止レバー11の第2係止部11bが絞
り制限レバー15の切欠き被係止部15aから外れるこ
とになる。
【0102】このとき、第2係止部11bが切欠き被係
止部15aから外れる直前の時点では、可動鉄芯34の
平坦鍔部34gが絞り制限レバー15の摺動突起部15
dの回転運動軌跡内に位置するように予め設定されてい
るため、絞り制限レバー15は、第2係止部11bが切
欠き被係止部15aから完全に外れた時点で、第2ばね
部材17の付勢力により枢軸16の周りを反時計方向に
回転する。
【0103】そして、摺動突起部15dが平坦鍔部34
gの第1外周円筒面34dに当接した位置(姿勢)で停
止する。
【0104】一方、半円突起7cが可動鉄芯34で押圧
されて初期位置に保持されていたセクターレバー7は、
係止レバー11が反時計方向に回転を開始した初期段階
において、羽根開きばね部材9の付勢力により、クリア
ランス△7の分だけ時計方向に回転することになり、こ
のとき、被係止部7bの縦係接面7b2 が係止レバー1
1の第1係止部11aに当接する。
【0105】そのため、図9に示すように、セクターレ
バー7の時計方向への回転係止は、この時点で、被係止
部7bの縦係接面7b2 と係止レバー11の第2係止部
11bとの係接作用による係止状態に変る。
【0106】さて、可動鉄芯34の右方への変位がさら
に進んで、係止レバー11の第1係止部11aがセクタ
ーレバー7の被係止部7bから外れると、その時点で、
セクターレバー7が羽根開きばね部材9の付勢力により
時計方向に回転する。
【0107】このとき、第1係止部11aがセクターレ
バー7の被係止部7bから完全に外れる時点が、係止レ
バー11の第2係止部11bによる絞り制限レバー15
の切欠き被係止部15aの係止解除の時点よりも所定の
時間差の後になるように予め設定されているため、この
時間差が経過すると、第1係止部11aがセクターレバ
ー7の被係止部7bから完全に外れることになり、係止
を解かれたセクターレバー7は、羽根開きばね部材9の
付勢力により枢軸8の周りを回転する。
【0108】そのため、駆動ピン7aおよび2つのカム
溝3a、4aを介してセクターレバー7に連動している
一対の絞りシャッタ羽根3、4も、殆ど同時に枢軸5、
6の周りを互いに開き方向に回動してアパーチャ1を開
いて行く。
【0109】このとき、セクターレバー7の時計方向回
転の過程で、その衝当り部7dが絞り制限レバー15の
絞り規制部15bに当接するから、セクターレバー7は
この当接時点の位置で停止して、一対の絞りシャッタ羽
根3、4の開き動作をこのときの位置(以下、「小絞り
開口時の絞り制限位置」と略称する)で停止させる。
【0110】その結果、図11に示すように、絞りシャ
ッタ羽根3、4は、例えばF11の小絞り開口を形成す
ることになり、また、可動鉄芯34は、絞りシャッタ羽
根3、4が小絞り開口を形成した後も右方への変位を続
けて固定鉄芯33に吸着されることになる。なお、この
ときの絞りシャッタ羽根3、4の開き動作の経過は構成
の項で既に説明した通りである。
【0111】このようにして、一対の絞りシャッタ羽根
3、4が小絞り開口を形成した後は、いずれか一方の絞
りシャッタ羽根3、4の小絞り開口時の開き位置を検出
し得る、例えばホトインタラプタまたはホトリフレクタ
等の適宜手段から成るの第1羽根位置検出手段(図示な
し)を設けて、このときの絞りシャッタ羽根3、4の開
口状態を検出すると共に、この状態に至ったとの検出情
報を駆動制御回路47に出力するように構成する。
【0112】そのため、駆動制御回路47は、この時点
からそのときの被写界輝度に対応した小絞り開口時の露
光秒時だけ、励磁コイル32に対する通電を保持するよ
うに制御する[ステップS10]。
【0113】そして、この露光秒時が経過した後は、駆
動制御回路47が励磁コイル32に対する通電を断つよ
うに制御する。この場合、図9の例では、励磁コイル3
2への通電開始から通電終了までの通電時間を例えばt
e として設定している[ステップS11]。
【0114】さて、励磁コイル32に対する通電が断た
れると、可動鉄芯34は、可動鉄芯復帰ばね部材19の
大きな付勢力により初期位置に向って左方へ急速に変位
(復帰)し、その過程で、可動鉄芯34の押戻し端面3
4fがセクターレバー7の半円突起7cと当接してこれ
を左方に押圧して、羽根開きばね部材9の付勢力に抗し
てセクターレバー7を反時計方向に回転させる。
【0115】そして、この反時計方向への回転動作を、
駆動ピン7aおよび2つのカム溝3a、4aを介して一
対の絞りシャッタ羽根3、4に伝達して、一対の絞りシ
ャッタ羽根3、4をそれぞれの初期位置に復帰させる。
この結果、絞りシャッタ羽根3、4はアパーチャ1を閉
成することになり、また、可動鉄芯34自身もその位置
(初期位置)において停止する。
【0116】ところで、可動鉄芯34の復帰動作の初期
段階においては、今迄、制御鍔部340の係止レバー解
放端面343で押圧されていた係止レバー11の半円ボ
ス部11dが、係止レバー解放端面343による押圧状
態を解除されることになるから、この時点で、係止レバ
ー11は、第1ばね部材13の付勢力により可動鉄芯3
4の左方変位に追従する形で時計方向に回転する。
【0117】そして、係止レバー11が時計方向に回転
すると、その過程で、係止レバー11の第1係止部11
aがセクターレバー7の被係止部7bの横係接面7b1
と係接して、係止レバー11をその位置(初期位置)に
停止させる。その結果、可動鉄芯34とセクターレバー
7と係止レバー11との3者の係接関係が図1、図2に
示す露光動作開始前の状態に復帰する。この場合、クリ
アランス△7の存在が、第1係止部11aの第1係止部
11aとセクターレバー7の被係止部7bとの係接を容
易にすることになる。
【0118】一方、今迄、可動鉄芯34の第1外周円筒
面34dに圧接していた絞り制限レバー15の摺動突起
部15dが、可動鉄芯34の変位に伴って、一度、第1
外周円筒面34dから外れて第1落込み凹部34h内に
落ち込み、その後、制御鍔部340の戻し円錐面342
により押上げられて第2外周円筒面341上に位置する
ことになる。
【0119】そのため、絞り制限レバー15は、このと
きの押上げ運動により、第2ばね部材17の付勢力に抗
して時計方向に回転してその初期位置に復帰することに
なり、このとき、絞り制限レバー15の復帰と殆ど同時
に、係止レバー11の第2係止部11bが絞り制限レバ
ー15の切欠き被係止部15aと係接して、係止レバー
11と絞り制限レバー15との係接関係を図1、図2に
示す露光動作開始前の状態に復帰させる。この場合、ク
リアランス△15の存在が、係止レバー11の第2係止
部11bと絞り制限レバー15の切欠き被係止部15a
との係接を容易にすることになる。
【0120】このようにして、シャッタ装置を構成する
各機構部材が露光動作開始前の状態に復帰した後は、駆
動制御回路47が、予め決定しておいた待機時間t1 を
経過させた後に、小絞り開口時の露光シーケンスを終了
させるように制御する[ステップS12]。
【0121】[開放絞り開口時の露光シーケンス]さ
て、ステップS7 において、被写界輝度がEV7〜12
未満の範囲内にあると判定されると、シャッタレリーズ
部材の第2段目の操作により第2段スイッチ49Bがオ
ンされると、駆動制御回路47は、輝度判定回路43か
らの出力情報に基づき、プランジャ型電磁石30の励磁
コイル32に対して、開放絞り開口時の励磁・消磁タイ
ミングモードに則った通電を行うように制御する[ステ
ップS21およびS22]。
【0122】このようにして励磁コイル32に通電され
ると、小絞り開口時の露光シーケンスのときと同様に、
可動鉄芯34の制御鍔部340の係止レバー解放端面3
43が係止レバー11の半円ボス部11dを押圧して、
係止レバー11の第1係止部11aによるセクターレバ
ー7の被係止部7bに対する係止を解除させる。
【0123】なお、セクターレバー7の被係止部7bに
対する係止が解除される途中過程で、絞り制限レバー1
5がクリアランス△15の分だけ反時計方向に回転し
て、係止レバー11の第2係止部11bによる絞り制限
レバー15の切欠き被係止部15aに対する係止状態を
変え、また、セクターレバー7がクリアランス△7の分
だけ時計方向に回転して、係止レバー11の第1係止部
11aによるセクターレバー7の被係止部7bに対する
係止状態を変えることは、小絞り開口時の露光シーケン
スの項で説明した通りある。
【0124】さて、セクターレバー7の被係止部7bに
対する係止が解かれると、セクターレバー7は、一対の
絞りシャッタ羽根3、4を開かせるために、羽根開きば
ね部材9の付勢力により時計方向に回転する[ステップ
S23]。
【0125】このとき、図12の機構的タイミングチャ
ート図に示すように、係止レバー11の第1係止部11
aがセクターレバー7の被係止部7bから外れるのと殆
ど同時に、励磁コイル32に対する通電が中断(停止)
される。この場合、図12の例では、励磁コイル32へ
の通電開始から通電中断までの通電時間を、例えばt2
として設定している[ステップS24]。
【0126】さて、励磁コイル32に対する通電が中断
されると、プランジャ型電磁石30が消磁状態に移行し
て、可動鉄芯34は可動鉄芯復帰ばね部材19の付勢力
により左方に変位される[ステップS25]。
【0127】そして、可動鉄芯34の左方変位の過程
で、可動鉄芯34の第1落込み凹部34hが絞り制限レ
バー15の摺動突起部15dの位置に臨むと、それまで
可動鉄芯34の、第1外周円筒面34d上に係接してい
た絞り制限レバー15の摺動突起部15dが、その時点
で、第2ばね部材17の付勢力により、第1外周円筒面
34d上から第1落込み凹部34h内に落ち込む。
【0128】このとき、駆動制御回路47が、摺動突起
部15dの第1落込み凹部34h内への落ち込み動作と
殆ど同時に、励磁コイル32に対する通電を再開するよ
うに制御する。この場合、図12の例では、励磁コイル
32への通電中断から通電再開までの待機時間(WAI
T)を例えばt3 として設定している[ステップS25,
S26]。
【0129】さて、励磁コイル32への通電が再開され
ると、左方に変位中の可動鉄芯34が急速に右方向に変
位方向を変えるため、可動鉄芯34の平坦鍔部34gの
係止端面34eが、殆ど正対するような状態で絞り制限
レバー15の摺動突起部15dの被係止端面15eに当
接して、摺動突起部15dが第1落込み凹部34h内に
落ち込んだ状態にある絞り制限レバー15を、落込んだ
ときの姿勢に係止する。
【0130】その結果、絞り制限レバー15の絞り規制
部15bは、小絞り開口時の絞り制限位置よりも下方
(図1、図2上)に位置する開放絞り開口時の絞り制限
位置に保持されることになる。
【0131】このようにして、可動鉄芯34は、先ず、
設定時間t2 だけ右方向に変位し、引き続いて、待機時
間t3 だけ左方向(復帰方向)に変位し、その後、再び
右方に変位するように往復動作を行うが、励磁コイル3
2への通電中断から通電再開までの待機時間t3 が極め
て短時間であるために、この時間内でのセクターレバー
7の実質的な動揺現象、すなわち、絞りシャッタ羽根
3、4の実質的な絞り開口の変化は生じないと看做すこ
とができる。
【0132】そのため、セクターレバー7は、図13に
示すように、小絞り開口時の絞り制限位置を越えて時計
方向に回転して、開放絞り開口時の絞り制限位置におい
て停止することになり、これに伴って、一対の絞りシャ
ッタ羽根3、4も開放絞り開口を形成することになる。
【0133】このようにして、一対の絞りシャッタ羽根
3、4が開放絞り開口を形成した後は、小絞り開口時の
露光シーケンスのときと同様に、いずれか一方の絞りシ
ャッタ羽根3、4の開放絞り開口時の開き位置を検出し
得る、例えば第2のホトインタラプタまたはホトリフレ
クタ等の適宜手段から成る第2羽根位置検出手段(図示
なし)を設けて、そのときの絞りシャッタ羽根3、4の
開口状態を検出すると共に、この状態に至ったとの検出
情報を駆動制御回路47に出力するように構成する。
【0134】そのため、駆動制御回路47は、この時点
からそのときの被写界輝度に対応した開放絞り開口時の
露光秒時だけ、励磁コイル32に対する通電を保持する
ように制御する[ステップS27]。
【0135】そして、この露光秒時が経過した後は、駆
動制御回路47が励磁コイル32に対する通電を断つよ
うに制御する[ステップS28]。
【0136】さて、励磁コイル32に対する通電が断た
れると、今迄、平坦鍔部34gの係止端面34eで絞り
制限レバー15の摺動突起部15dの被係止端面15e
を落込んだときの姿勢に係止していた可動鉄芯34が、
可動鉄芯復帰ばね部材19の大きな付勢力により初期位
置に向って左方へ急速に変位(復帰)する。
【0137】このとき、その復帰過程で、図14に示す
ように、落込んだときの姿勢を保持している摺動突起部
15dを可動鉄芯34の戻し円錐面342が押上げて、
絞り制限レバー15を第2ばね部材17の付勢力に抗し
て時計方向に回転させ、摺動突起部15dを再び制御鍔
部340の第2外周円筒面341上に係接させる。そし
て、この状態に至る過程において、絞り制限レバー15
の切欠き被係止部15aが係止レバー11の第2係止部
11bに係接する。
【0138】このような経過を辿って可動鉄芯34が初
期位置に復帰するが、このとき可動鉄芯34の初期位置
への復帰動作に伴って、セクターレバー7が初期位置に
復帰すると共に被係止部7bが係止レバー11の第1係
止部11aに係接し、さらに、一対の絞りシャッタ羽根
3、4が閉成されることは、既に、小絞り開口時の露光
シーケンスの項で述べているので、その説明は省略す
る。
【0139】このようにして、シャッタ装置を構成する
各機構部材が露光動作開始前の状態に復帰した後は、小
絞り開口時の露光シーケンスのときと同様に、駆動制御
回路47が、予め決定しておいた待機時間t1 を経過さ
せた後に、小絞り開口時の露光シーケンスを終了させる
ように制御する[ステップS29]。
【0140】[ストロボ使用時の露光シーケンス]とこ
ろで、ステップS4 において、輝度判定回路43が、そ
のときの被写界輝度がEV7未満であると判定したとき
には、駆動制御回路47がその判定結果に基づいてスト
ロボ使用の露光シーケンスを実行することになる。
【0141】この露光シーケンスの場合にも、前述した
2つの露光シーケンスのときと同様に、シャッタレリー
ズ部材の第2段目の操作により第2段スイッチ49Bが
オンされると、駆動制御回路47は、輝度判定回路43
からの出力情報に基づき、プランジャ型電磁石30の励
磁コイル32に対して、先ず、開放絞り開口時の励磁・
消磁タイミングモードに則って通電を行うように制御す
る[ステップS31およびS32]。
【0142】従って、可動鉄芯34は、開放絞り開口時
の露光シーケンスのときの[ステップS23〜S26]と同
じ動作を行って、一対の絞りシャッタ羽根3、4を開放
絞り開口の状態に移行させ且つその状態を保持する[ス
テップS33〜S36]。
【0143】さて、絞りシャッタ羽根3、4が開放絞り
開口を形成すると、開放絞り開口時の露光シーケンスの
場合と同様に、第2羽根位置検出手段がこの状態を検出
し、且つ、この状態に至ったとの検出情報を駆動制御回
路47に出力するから、駆動制御回路47は、所定のタ
イミングの後にストロボ発光回路44を作動させて、ス
トロボ発光管45を所定の発光時間だけ発光させるよう
に制御する。この場合、図12の例では、所定のタイミ
ングをt4 として設定し、そのときの発光時間をt5 と
して設定している[ステップS37〜S39]。
【0144】そして、ストロボ発光管45の発光時間が
経過すると、駆動制御回路47は、プランジャ型電磁石
30の励磁コイル32に対する再開通電を断つように制
御する[ステップS40]。
【0145】このようにして励磁コイル32に対する通
電が断たれると、前述した2つの露光シーケンスのとき
と同様の経過を経て、セクターレバー7および一対の絞
りシャッタ羽根3、4がそれぞれ初期位置に復帰して絞
り閉成状態になり、シャッタ装置を構成する各機構部材
が露光動作開始前の状態に復帰する。
【0146】そして、この後は、駆動制御回路47が、
予め決定しておいた待機時間t1 を経過させた後に、小
絞り開口時の露光シーケンスを終了させるように制御す
る[ステップS41]。
【0147】図15に示すのは、本発明の第2実施例で
ある。第1実施例では、小絞り開口と開放絞り開口との
2種類の絞り開口を実現する場合の例を示したが、本発
明を用いるときは3種類以上の絞り開口をも実現するこ
とができる。
【0148】以下、小絞り開口と開放絞り開口との中間
に中間絞り開口(例えばF8)を形成する場合を第2実
施例としてその概略構成を説明する。
【0149】この第2実施例では、先ず、可動鉄芯34
の平坦鍔部34gと第1落込み凹部34hとの中間に、
第1落込み凹部34hの深さよりも浅い深さの第2落込
み凹部34iを形成する。
【0150】そして、前述した[ステップS26]および
[ステップS36]におけるプランジャ型電磁石30の励
磁コイル32への通電再開のタイミングを、予め、開放
絞り開口の形成を目的とする場合には、可動鉄芯34の
第1落込み凹部34hが絞り制限レバー15の摺動突起
部15dの位置に臨んだ時点に設定し、一方、中間絞り
開口の形成を目的とする場合には、可動鉄芯34の第2
落込み凹部34iが絞り制限レバー15の摺動突起部1
5dの位置に臨んだ時点に設定するように構成する。
【0151】このように構成することにより、開放絞り
開口の形成時には、図15の実線で示すように、絞り制
限レバー15の摺動突起部15dを可動鉄芯34の第1
落込み凹部34h内に落ち込ませることが可能になり、
また、中間絞り開口の形成時には、図15の点線で示す
ように、絞り制限レバー15の摺動突起部15dを第2
落込み凹部34i内に落ち込ませることが可能になる。
【0152】そして、第1落込み凹部34hと第2落込
み凹部34iとの深さの違いにより絞り制限レバー15
の絞り規制部15bの絞り制限位置を変えて、一対の絞
りシャッタ羽根3、4による絞り開口の大きさを所望の
大きさに選択設定し得るようにする。
【0153】以上、図示実施例について説明したが、本
発明は、これに限定されるものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲内で種々に変形実施することが可能であ
る。
【0154】例えば、第1実施例では、電磁マグネット
手段(図示例ではプランジャ型電磁石)30の消磁状態
では励磁コイル32に電流を通電させないように構成し
ているが、消磁状態のときに微小電流を励磁コイル32
に付加的に通電して消磁時における可動鉄芯復帰ばね部
材19の付勢力を減ずるようになし、この作用により可
動鉄芯34の復帰変位動作を遅延させるように構成する
ことも可能である。
【0155】このように構成した場合には、可動鉄芯3
4に電気的なガバナーが掛ることになるので、例えば、
開放絞り開口や中間絞り開口を形成する際に、絞り制限
レバー15の摺動突起部15dが可動鉄芯34の第1落
込み凹部34h内および第2落込み凹部34i内に落ち
込むときのタイミングを、容易に且つ精度よく設定する
ことが可能になり、また、閉成時における絞りシャッタ
羽根のバウンドを抑止することも可能になる。
【0156】しかも、電磁マグネット手段30の可動鉄
芯34にガバナー作用を付加したいというケースの場
合、電気的なガバナーは、掛け外し機構を必要とする機
械的なガバナーよりも簡単に付加し得るので構成的に有
利になる。
【0157】また、第1実施例では、このシャッタ装置
の駆動源となる電磁石にプランジャ型電磁石30を用い
ているが、本発明の目的が達せられる範囲内であれば、
他の形式の電磁石を使用することも可能である。
【0158】また、絞り兼用シャッタ羽根の数および開
閉機構についても、実施例以外の数および他の機構を使
用することが可能である。
【0159】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の第1の発明
を用いるときは、1個の電磁マグネット手段の可動鉄芯
の吸着変位量および復帰変位量を、電磁マグネット手段
に対する通電・非通電制御だけで変更し、これにより1
組の絞り兼用シャッタ羽根を少なくとも大小2種類の絞
り開口の形成位置に開かせるように構成したので、従来
のカメラ用シャッタ装置に比べて、機構的および制御的
に極めて有利で且つコスト的にも低コストである絞り兼
用シャッタ羽根を備えたシャッタ装置を実現することが
可能となった。
【0160】この場合、本発明では、可動鉄芯の吸着変
位量および復帰変位量の変更だけを電磁マグネット手段
に対する通電・非通電により制御し、1組の絞り兼用シ
ャッタ羽根を開くときの駆動力にばね付勢力を使用する
ように構成したので、たとえ電磁マグネット手段に対す
る通電のバラツキや低温下での励磁コイルの抵抗値増大
などの現象が生じた場合でも、これらのことが原因とな
って絞り開口の形成精度が劣化するということを排除す
ることができるという効果を奏する。
【0161】また、可動鉄芯の吸着変位の終端近傍にお
ける吸着力量の大きい位置で絞り兼用シャッタ羽根また
は連係部材に対する係止状態を解除するように構成した
ので、係止解除の動作を確実に行なうことが可能にな
り、さらに、吸着力量の大きい位置で小さい絞り開口に
係る絞り開口制限と大きい絞り開口に係る絞り開口制限
とを切換え得るように構成したので、切換え動作を速く
且つ確実に行い得るという効果をも奏することになる。
【0162】また、絞り兼用シャッタ羽根または連係部
材の絞り開口位置を決定する絞り制限部材の摺動突起部
が可動鉄芯の落込み凹部に落ち込んだ後に、それを、可
動鉄芯の復帰変位動作による摺動突起復帰作用部の働き
で可動鉄芯の非落込み部と係接する位置に復帰させ得る
ように構成したので、絞り兼用シャッタ羽根または連係
部材の閉成位置への復帰を確実に行うことができるとい
う利点が生じる。
【0163】また、電磁マグネット手段をプランジャ型
電磁石として構成した場合には、高精度で製作される励
磁コイル内に摺動可能に嵌合する棒状可動鉄芯の外周面
を利用することができ、さらに、小径である落込み凹部
の形成加工が容易になるという利点も生じる。
【0164】また、本発明の第2の発明を用いるとき
は、被写界の明るさの如何に基づいて、自動的にそのと
きの被写界輝度に適合する大きさの絞り開口を形成し得
るように構成したので、本発明を請求項6の態様で実施
した場合には、たとえカメラ操作に不慣れなユーザーで
あっても容易に撮影操作ができるという効果を奏するこ
とになる。
【0165】さらに、本発明の第3の発明を用いるとき
は、被写界の明るさがストロボ光の発光を必要とする程
度に暗いときには、自動的に大きな絞り開口を用いたス
トロボ光による露光を行い得るようにも構成したので、
本発明を請求項7の態様で実施した場合には、露出不足
撮影を未然に防止することも可能になるという効果をも
奏する。
【0166】この場合、電磁マグネット手段に対する最
終の通電が行われた時点をトリガー(基準)として、ス
トロボ光の発光タイミングを決定するように構成してあ
るので、発光タイミングまでの時間を短く管理すること
が可能となる。この結果、それだけ発光タイミングのバ
ラツキをなくすことが可能になり、絞り兼用シャッタ羽
根の開口波形の開放ピークのレベルで発光させることが
できるという利点が生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の絞り兼用シャッタ羽根を備えたシャッ
タ装置に係る第1実施例の主要構成図である。
【図2】図1におけるプランジャ型電磁石の可動鉄芯の
部分を中心とした部分拡大図である。
【図3】図1のシャッタ装置に用いられるプランジャ型
電磁石の構造を示す分解斜視構成図である。
【図4】図3のプランジャ型電磁石の可動鉄芯の詳細構
造を示す外観図である。
【図5】図3のプランジャ型電磁石の吸引力量−ストロ
ーク特性を示す性能特性図である。
【図6】図1のシャッタ装置に用いる露出制御回路の概
略構成を示すブロック図である。
【図7】図1のシャッタ装置における露光値設定のプロ
グラム線図である。
【図8】図1のシャッタ装置の作用ないし動作を説明す
るためのフローチャート図である。
【図9】小絞り開口時の励磁・消磁タイミングモード時
における絞り兼用シャッタ羽根の開口動作についての機
構的タイミングチャート図である。
【図10】図1のシャッタ装置において一対の絞り兼用
シャッタ羽根が小絞り開口を形成する途中の作動状態図
である。
【図11】図10の状態が経過後に一対の絞り兼用シャ
ッタ羽根が小絞り開口を形成し終ったときの状態を示す
作動状態図である。
【図12】開放絞り開口時の励磁・消磁タイミングモー
ド時における絞り兼用シャッタ羽根の開口動作について
の機構的タイミングチャート図である。
【図13】図1のシャッタ装置において一対の絞り兼用
シャッタ羽根が開放絞り開口を形成し終ったときの状態
を示す作動状態図である。
【図14】開放絞り開口時およびストロボ使用時の露光
シーケンスにおける絞り制限レバーの復帰動作を説明す
るための作動状態図である。
【図15】本発明の第2実施例を説明する部分的な構成
図である。
【符号の説明】
1 アパーチャ 2 シャッタ地板 3、4 一対の絞りシャッタ羽根 3a、4a カム溝 5、6 枢軸 7 セクターレバー(羽根開閉部材) 7a 駆動ピン 7b 被係止部 7b1 横係接面 7b2 縦係接面 7c 半円突起 7d 衝当り部 7e ばね掛けピン △7 クリアランス 8 枢軸 9 羽根開きばね部材 10 固定ピン 11 係止レバー(係止部材) 11a 第1係止部(第1腕部) 11b 第2係止部(第2腕部) 11c 第3腕部 11d 半円ボス部 11e ばね掛けピン 12 枢軸 13 第1ばね部材 14 固定ピン 15 絞り制限レバー(絞り制限部材) 15a 切欠き被係止部 15a1 縦係止面 15b 絞り規制部 15c 姿勢保持部 15d 摺動突起部 15e 被係止端面 15f ばね掛けピン △15 クリアランス 16 枢軸 17 第2ばね部材 18 固定ピン 19 可動鉄芯復帰ばね部材 20 固定ピン 30 プランジャ型電磁石 31 支持部材 32 励磁コイル 32a 円形開口中空部 33 固定鉄芯 34 可動鉄芯 34a 円錐凸部 34b ばね掛け鍔部 34c 小径部 34d 第1外周円筒面 34e 係止端面 34f 押戻し端面 34g 平坦鍔部 34h 第1落込み凹部 34i 第2落込み凹部 340 制御鍔部 341 第2外周円筒面 342 戻し円錐面(摺動突起復帰作用部) 343 係止レバー解放端面 40 露出制御回路 41 ISO検出回路 42 測光回路 42a 受光素子 43 輝度判定回路 44 ストロボ発光回路 45 ストロボ発光管 46 直流電源 47 駆動制御回路 48 スイッチ検出回路 49A 第1段スイッチ 49B 第2段スイッチ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絞り閉成位置と少なくとも大小2種類の
    絞り開口の形成位置との間を、往復運動し得るように設
    けられた少なくとも1つの絞り兼用シャッタ羽根と、 自身の励磁時における可動鉄芯の初期位置から吸着位置
    への吸着変位動作および自身の消磁時における前記可動
    鉄芯の吸着位置から初期位置への復帰変位動作を利用し
    て、前記絞り兼用シャッタ羽根を直接または連係部材を
    介して開閉させ得る1個の電磁マグネット手段と、 この電磁マグネット手段の各1回の励磁および消磁によ
    り前記可動鉄芯を初期位置と吸着位置との間で1回だけ
    往復変位させると共に、この1回の往復変位動作によ
    り、前記2種類の絞り開口のうち小さい方の絞り開口を
    形成させ、前記電磁マグネット手段の各2回の励磁およ
    び消磁により前記可動鉄芯を初期位置と吸着位置との間
    で2回往復変位させると共に、この2回の往復変位動作
    により、前記2種類の絞り開口のうち大きい方の絞り開
    口を形成させるように制御する露出制御回路と、を含む
    ように構成したことを特徴とする絞り兼用シャッタ羽根
    を備えたシャッタ装置。
  2. 【請求項2】 前記電磁マグネット手段を消磁状態から
    励磁状態に移行させたときに、前記絞り兼用シャッタ羽
    根または連係部材を絞り閉成位置から開き方向に付勢し
    得る羽根開きばね部材と、 この羽根開きばね部材の付勢力よりも大きい付勢力を有
    し、前記電磁マグネット手段を励磁状態から消磁状態に
    移行させたときに、前記可動鉄芯を吸着位置から初期位
    置に向って復帰変位させることができ、且つ、初期位置
    への復帰変位の過程で、前記絞り兼用シャッタ羽根また
    は連係部材を、前記大小2種類の絞り開口の形成位置の
    いずれかの位置から前記絞り閉成位置に向って復帰運動
    させ得る可動鉄芯復帰ばね部材と、 前記電磁マグネット手段が消磁状態にあるときに、前記
    絞り兼用シャッタ羽根または連係部材を前記絞り閉成位
    置に係止する係止部材とを設けて、 前記係止部材による前記絞り兼用シャッタ羽根または連
    係部材に対する係止状態を、前記電磁マグネット手段の
    最初の励磁状態への移行に伴う前記可動鉄芯の吸着変位
    動作により解除するように構成し、 さらに、前記絞り兼用シャッタ羽根または連係部材の前
    記大小2種類の絞り開口の形成位置のいずれかの位置か
    ら前記絞り閉成位置への復帰運動を、前記可動鉄芯復帰
    ばね部材の付勢力により行わせるように構成したことを
    特徴とする請求項1に記載された絞り兼用シャッタ羽根
    を備えたシャッタ装置。
  3. 【請求項3】 前記可動鉄芯にその軸芯に沿って少なく
    とも非落込み部と落込み凹部とを形成し、 前記絞り兼用シャッタ羽根または連係部材の前記絞り閉
    成位置からの開き運動を自身に形成した絞り規制部にお
    いて制限することが可能であり、且つ、自身に形成した
    摺動突起部が、自身に付与されたばね付勢力により前記
    可動鉄芯の非落込み部に係接するように且つ落込み凹部
    に落ち込み得るように構成された絞り制限部材を設け
    て、 前記電磁マグネット手段が初期状態の消磁状態から最初
    の励磁状態に移行したときに、前記可動鉄芯の吸着変位
    動作の初期段階の過程において前記可動鉄芯の非落込み
    部が前記絞り制限部材の摺動突起部の位置に臨んだとき
    に、前記摺動突起部が前記非落込み部に係接して、前記
    絞り制限部材の絞り規制部を前記2種類の絞り開口のう
    ち小さい方の絞り開口に対応した位置に位置させ、且
    つ、前記初期段階の動作に引き続く前記可動鉄芯の吸着
    変位動作により、前記係止部材による前記絞り兼用シャ
    ッタ羽根または連係部材に対する係止状態を解除したと
    きに、前記絞り兼用シャッタ羽根または連係部材をこの
    ときの前記絞り規制部に当接させて、前記絞り兼用シャ
    ッタ羽根または連係部材の開き方向の運動を、前記小さ
    い方の絞り開口を形成する位置に制限し得るように構成
    し、 さらに、前記電磁マグネット手段が最初の励磁状態から
    最初の消磁状態に移行したときに、前記可動鉄芯の復帰
    変位動作の過程において前記可動鉄芯の落込み凹部が前
    記絞り制限部材の摺動突起部の位置に臨んだときに、前
    記摺動突起部が前記絞り制限部材に付与されたばね付勢
    力により前記落込み凹部に落ち込んで、前記絞り制限部
    材の絞り規制部を前記2種類の絞り開口のうち大きい方
    の絞り開口に対応した位置に位置させて、前記係止部材
    による係止状態を解除された前記係止部材による前記絞
    り兼用シャッタ羽根または連係部材をこのときの前記絞
    り規制部に当接させて、前記絞り兼用シャッタ羽根また
    は連係部材の開き方向の運動を、前記大きい方の絞り開
    口を形成する位置に制限し得るように構成したことを特
    徴とする請求項2に記載された絞り兼用シャッタ羽根を
    備えたシャッタ装置。
  4. 【請求項4】 前記電磁マグネット手段が最初の励磁状
    態から最初の消磁状態に移行したときに、前記可動鉄芯
    の復帰変位動作の過程において前記可動鉄芯の落込み凹
    部に落ち込んだ前記絞り制限部材の摺動突起部を、前記
    摺動突起部が落込み凹部に落ち込んだ以後の前記可動鉄
    芯の復帰変位動作により、前記絞り制限部材に付与され
    たばね付勢力に抗して前記絞り制限部材の非落込み部と
    係接する位置に復帰させ得る摺動突起復帰作用部を、前
    記可動鉄芯に形成するように構成したことを特徴とする
    請求項3に記載された絞り兼用シャッタ羽根を備えたシ
    ャッタ装置。
  5. 【請求項5】 前記電磁マグネット手段がプランジャ型
    電磁石として構成され、且つ、前記可動鉄芯が前記プラ
    ンジャ型電磁石の励磁コイル内に出入する棒状可動鉄芯
    として構成され、この棒状可動鉄芯に形成される前記非
    落込み部が棒状可動鉄芯の外周面として形成され、しか
    も、前記落込み凹部が棒状可動鉄芯の外周面より小径の
    周面として形成されるように構成したことを特徴とする
    請求項3および4に記載された絞り兼用シャッタ羽根を
    備えたシャッタ装置。
  6. 【請求項6】 露出制御回路が、被写界輝度を測光し得
    る測光回路と、この測光回路からの情報出力に基づいて
    そのときの被写界輝度に適合する最適絞り開口を判定し
    得る輝度判定回路とを備え、且つ、この輝度判定回路か
    ら最適絞り開口に係る判定情報が出力されたときに、こ
    の情報出力に基づいて、前記少なくとも大小2種類の絞
    り開口の中から前記最適絞り開口が得られる露光シーケ
    ンスを自動的に選択するように制御し得る如く構成した
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載さ
    れた絞り兼用シャッタ羽根を備えたシャッタ装置。
  7. 【請求項7】 露出制御回路が、被写界輝度を測光し得
    る測光回路と、この測光回路からの情報出力に基づい
    て、そのときの被写界輝度に適合する最適絞り開口およ
    びストロボ発光管の発光が必要であるか否かを判定し得
    る輝度判定回路と、前記ストロボ発光管の発光を行うス
    トロボ発光回路とを備え、且つ、この輝度判定回路から
    前記ストロボ発光管の発光が必要であるとの判定情報が
    出力されたときに、この情報出力に基づいて、前記少な
    くとも大小2種類の絞り開口の中から前記最適絞り開口
    が得られる露光シーケンスを自動的に選択し、さらに、
    前記ストロボ発光回路に対して前記ストロボ発光管の発
    光を行うように制御しする如く構成したことを特徴とす
    る請求項1ないし5のいずれかに記載された絞り兼用シ
    ャッタ羽根を備えたシャッタ装置。
  8. 【請求項8】 前記電磁マグネット手段が消磁状態にあ
    るときに、前記電磁マグネット手段に微小電流を付加的
    に通電して、消磁時における可動鉄芯復帰ばね部材によ
    る前記可動鉄芯の復帰変位動作を遅延させ得るように構
    成して成ることを特徴とする請求項1ないし7のいずれ
    かに記載された絞り兼用シャッタ羽根を備えたシャッタ
    装置。
JP32113993A 1993-11-26 1993-11-26 絞り兼用シャッタ羽根を備えたシャッタ装置 Expired - Fee Related JP3355421B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32113993A JP3355421B2 (ja) 1993-11-26 1993-11-26 絞り兼用シャッタ羽根を備えたシャッタ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32113993A JP3355421B2 (ja) 1993-11-26 1993-11-26 絞り兼用シャッタ羽根を備えたシャッタ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07152064A true JPH07152064A (ja) 1995-06-16
JP3355421B2 JP3355421B2 (ja) 2002-12-09

Family

ID=18129242

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32113993A Expired - Fee Related JP3355421B2 (ja) 1993-11-26 1993-11-26 絞り兼用シャッタ羽根を備えたシャッタ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3355421B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114209232A (zh) * 2021-12-15 2022-03-22 中国人民解放军总医院第八医学中心 一种危重症护理用身体擦拭清洗设备

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114209232A (zh) * 2021-12-15 2022-03-22 中国人民解放军总医院第八医学中心 一种危重症护理用身体擦拭清洗设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP3355421B2 (ja) 2002-12-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001324738A (ja) カメラ用シャッタ装置
JP3355421B2 (ja) 絞り兼用シャッタ羽根を備えたシャッタ装置
US4202615A (en) Single lens reflex camera with electrical shutter
US5420660A (en) Motor driven shutter activated by single motor having controllable clockwise and counterclockwise rotations
US4403844A (en) Malfunction preventing device for camera
US4290681A (en) Programmed shutter device
JP2001272712A (ja) フォーカルプレーンシャッタ
JP2902778B2 (ja) 露出制御装置
JP3208536B2 (ja) モータ制御シャッタ装置
JP2539180Y2 (ja) シャッターの開閉制御装置
JP3300961B2 (ja) カメラ
US6006040A (en) Shutter device for camera
JP2002268119A (ja) シャッタ制御装置
KR910009532B1 (ko) 렌즈 셔터장치
JPS581772Y2 (ja) レンズシャッタ−のx接点装置
JPS58162936A (ja) ピント合わせとシヤツタ作動との自動制御装置を備えたカメラ
JPS623790Y2 (ja)
JP2546212B2 (ja) カメラの撮影動作部材制御装置
JPH033207B2 (ja)
JPH0713721B2 (ja) 閃光器内蔵カメラ
JP2001174868A (ja) カメラ用フォーカルプレンシャッタ
JPS5827109A (ja) カメラの距離調節装置
JP2986136B2 (ja) レンズシャッタカメラの絞り制御機構
JP2756710B2 (ja) カメラのシャッタ装置
KR910009029Y1 (ko) 카메라용 자동촛점 및 노출제어장치

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081004

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081004

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091004

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101004

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111004

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees