JPH07151608A - 光ファイバーによる測温装置 - Google Patents

光ファイバーによる測温装置

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JPH07151608A
JPH07151608A JP6130387A JP13038794A JPH07151608A JP H07151608 A JPH07151608 A JP H07151608A JP 6130387 A JP6130387 A JP 6130387A JP 13038794 A JP13038794 A JP 13038794A JP H07151608 A JPH07151608 A JP H07151608A
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nozzle
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gas
temperature
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三生 山崎
Shigeru Inoue
茂 井上
Ichiro Kikuchi
一郎 菊地
Masanori Komatani
昌紀 狛谷
Genji Kanetani
弦治 金谷
Masao Hiroko
正雄 広子
Takabumi Yoshikawa
高文 吉川
Masashi Edahiro
政士 枝広
Masanori Suefusa
正徳 末房
Yoshimi Komatsu
喜美 小松
Akihiko Inoue
明彦 井上
Hideaki Mizukami
秀昭 水上
Takeshi Murai
剛 村井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高温液体の温度、例えば炉内の溶湯温度等の
長期間連続測定が可能で、且つ応答性が早く、測定精度
も良い光ファイバーによる測温装置。 【構成】 モータ12、送りコントローラ14、送り速
度検出器15、光ファイバードラム16及び放射温度計
17を含み、金属管被覆光ファイバー11を送り出す光
ファイバー供給装置10と、一端が高温液体に接し、他
端が光ファイバーガイド21と接続され、前記金属管被
覆光ファイバー11を挿通させる測温ノズル20と、圧
力/流量調整器31,32、供給ガスコントローラ3
3、供給ガス生成部34及びガス圧力検出器35を含
み、ノズル詰り防止ガスを前記光ファイバーガイド21
へ供給するノズル詰り防止ガス供給装置30とを備えた
もの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバーを用いて
高温液体の温度、例えば炉内の溶湯温度等を計測する装
置に関し、特に連続的な温度測定が可能な測温装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】炉内の溶湯温度を計測する方法として
は、従来、例えば鋼の精練炉である溶銑を脱炭処理する
転炉等に於いてはサブランス方式または人力による熱電
対計測法が実施されている。サブランス方式では、炉
(容器)の原材料投入口等から、ランス状可動体のラン
ス先端に取付けられた測温体によって温度計測が実施さ
れる。
【0003】従ってサブランス方式においては、次のよ
うな不都合があった。まず、炉(容器)の大きさに比例
して測温装置が巨大化する。また測温体が1回限り使用
の使い捨てのために、測温毎に測温体の取替をする必要
があり、その取替装置が付属的に必要となる。また、測
温毎に消耗式熱電対の取替を要するために、操業処理時
の溶融温度の測定は間欠的にならざるを得ず、また測温
体を使い捨てる経済的な理由により頻繁に測温すること
が出来ない。従って処理終点の実績温度と目標温度とが
必ずしも一致せず、エネルギーロスの発生、生産コスト
の上昇並びに生産性の阻害等が生じることもあった。
【0004】次に炉内の温度を連続的に測定する方法の
公知文献としては、例えば特開昭61−91529号公
報に示されたものがある。この文献による測温法は、光
ファイバーを用いて炉内の測温をするものであるが、ノ
ズル先端部に光ファイバー先端が固定されているため、
ノズル先端から吹込んでいるガス層を通して測温するこ
とになり、測定精度上大きな問題がある。また、光ファ
イバー先端は高温に長時間さらされていることになり経
時変化による問題もある。
【0005】また、特開昭63−203716号公報に
おいては、溶鋼温度を連続的に測定し吹錬中及び終点の
温度が目標値になるように、また昇温速度の変化率から
終点での成分量を推定する溶鋼の精練制御方法におい
て、「転炉等の反応容器の底部、側壁、あるいは上部か
ら光ファイバーを溶鋼中に浸漬し、光ファイバーと接続
する放射温度計により溶鋼温度を連続的に測定する方法
を用いることができる」と記載されているが、その具体
的な記述はなく、技術的内容は不明である。
【0006】本願出願人は、先に出願した特願平4−7
8736号(特開平5−24896号公報)において、
金属管被覆光ファイバーの先端部を測温エレメントとし
て溶鋼中に挿入し、この光ファイバーの先端部では黒体
放射条件が成立するという計測原理を用い、光ファイバ
ーの他端に放射温度計を接続し温度計測を行なう装置、
並びに金属管被覆光ファイバーを送り出すと共に巻戻す
光ファイバー搬送手段を設けて、溶鋼の温度計測を行な
う時間のみ、金属管被覆光ファイバーの先端部を高温液
体中に短時間挿入し、計測完了後直ちにその先端部を引
上げ、この測温エレメントとして使用した先端部は切断
し、次の計測時には新しい先端部を用いて計測する温度
測定装置を提案した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特願平
4−78736号(特開平5−24896号公報)によ
る温度測定装置は、間欠的な測温装置であり、また、一
定時間又は測温毎に測温エレメントとして使用した光フ
ァイバー先端部の切断を要していた。従って、この装置
では長期間の連続測定ができないという問題点があっ
た。
【0008】本発明はかかる問題点を解決するためにな
されたものであり、光ファイバーを用いて高温液体の温
度、例えば炉内の溶湯温度等の長期間連続測定が可能
で、且つ応答性が早く、測定精度も良い光ファイバーに
よる測温装置を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
光ファイバーによる測温装置は、あらかじめドラムに巻
込まれた金属管被覆光ファイバーの一端を測温ノズルを
挿通させて連続的又は断続的に高温液体中に送り出し、
巻込まれた金属管被覆光ファイバーの他端は放射温度計
に接続される光ファイバー供給手段と、その一端は高温
液体に接し、その他端から金属管被覆光ファイバーを挿
通させる測温ノズルであり、測温ノズルの内径と金属管
被覆光ファイバーの外径との間に設けられた空隙がノズ
ル詰り防止ガス供給手段に接続された測温ノズルと、こ
の測温ノズルにノズル詰り防止ガスを吹込み供給するノ
ズル詰り防止ガス供給手段とを備えたものである。
【0010】本発明の請求項2に係る光ファイバーによ
る測温装置は、前記請求項1に係る光ファイバーによる
測温装置において、光ファイバー供給手段による金属管
被覆光ファイバー送り出しの難易状況に応じて、測温ノ
ズルに吹込むノズル詰り防止ガスとして、不活性ガス、
不活性ガスと酸化性との混合ガス、または酸化性ガスの
いずれかを選択して供給するガス種別選択手段と、測温
ノズルの高温液体に接する先端での吹出ガスの線流速を
50〜500Nm/secの範囲内の所定速度に制御す
る吹出流速制御手段とを含む前記ノズル詰り防止ガス供
給手段とを備えたものである。
【0011】本発明の請求項3に係る光ファイバーによ
る測温装置は、前記請求項1又は請求項2に係る光ファ
イバーによる測温装置において、測温ノズルの内径と金
属管被覆光ファイバーの外径との比が1.5〜3.5の
範囲となるようにした測温ノズル及び光ファイバー供給
手段を備えたものである。
【0012】本発明の請求項4に係る光ファイバーによ
る測温装置は、前記請求項1ないし請求項3のいずれか
に係る光ファイバーにより測温装置において、レンガ又
はセラミックスにより構成された測温ノズル、金属の単
管により構成された測温ノズル、または内側をセラミッ
クスとした金属の単管により構成された測温ノズルのう
ちのいずれかの測温ノズルを備えたものである。
【0013】本発明の請求項5に係る光ファイバーによ
る測温装置は、前記請求項1ないし請求項4のいずれか
に係る光ファイバーによる測温装置において、金属の単
管または内側をセラミックスとした金属の単管による構
成された測温ノズルの外側に同心に金属管を設け、内側
の測温ノズルの外径と外側の金属管の内径との間に設け
られた空隙がノズル詰り防止ガス供給手段に接続される
二重管構造の測温ノズルを備えたものである。
【0014】本発明の請求項6に係る光ファイバーによ
る測温装置は、前記請求項1ないし請求項5のいずれか
に係る光ファイバーによる測温装置において、金属管被
覆光ファイバーの送り速度を検出する速度検出手段及び
速度検出手段の出力信号に基づき光ファイバーの送り速
度を制御する送り速度制御手段を含む光ファイバー供給
手段と、測温ノズルに吹込むノズル詰り防止ガスの圧力
を検出する圧力検出手段、並びに圧力検出手段の出力信
号及び前記光ファイバー供給手段内の速度検出手段の出
力信号に応じて、測温ノズルに吹込む3種類のノズル詰
り防止ガスのいずれかを自動的に選択するガス種別自動
選択手段を含むノズル詰り防止ガス供給手段とを備えた
ものである。
【0015】本発明の請求項7に係るに係る光ファイバ
ーによる測温装置は、前記請求項1に係る光ファイバー
による測温装置において、ノズル詰り防止ガス供給手段
は、ノズル詰り防止ガス流量を下記(1)式を満足する
範囲に設定している。
【0016】
【数2】
【0017】ここで、Q :吹き込みガス流量[Nl /
min] Tm :溶湯温度[K] Tl :溶湯の凝固温度[K] Tg :吹き込みガスの温度[K] Cp :溶湯温度での吹き込みガスの比熱[J/Kg・
K] M :吹き込みガスの分子量
【0018】
【作用】本請求項1に係る発明においては、光ファイバ
ー供給手段は、あらかじめドラムに巻込まれた金属管被
覆光ファイバーの一端を測温ノズルを挿通させて連続的
又は断続的に高温液体中に送り出し、巻込まれた金属管
被覆光ファイバーの他端は放射温度計に接続される。測
温ノズルは、その一端が高温液体に接し、その他端から
金属管被覆光ファイバーを挿通させる部材であり、この
測温ノズルの内径と金属管被覆光ファイバーの外径との
間に設けられた空隙がノズル詰り防止ガス供給手段に接
続される。ノズル詰り防止ガス供給手段は、接続された
測温ノズルにノズル詰り防止ガスを吹込み供給する。
【0019】本請求項2に係る発明においては、ノズル
詰り防止ガス供給手段にガス種別選択手段及び吹出流速
制御手段が含まれ、ガス種別選択手段は、光ファイバー
供給手段による金属管被覆光ファイバー送り出しの難易
状況に応じて、測温ノズルに吹込むノズル詰り防止ガス
として、不活性ガス、不活性ガスと酸化性との混合ガ
ス、または酸化性ガスのいずれかを選択して供給する。
吹出流速制御手段は、測温ノズルの高温液体に接する先
端での吹出ガスの線流速を50〜500Nm/secの
範囲内の所定速度に制御する。
【0020】本請求項3に係る発明においては、測温ノ
ズル及び光ファイバー供給手段の供給する金属管被覆光
ファイバーが、測温ノズルの内径と金属管被覆光ファイ
バーの外径との比が1.5〜3.5の範囲となるように
構成される。
【0021】本請求項4に係る発明においては、測温ノ
ズルとして、レンガ又はセラミックスにより構成された
測温ノズル、金属の単管により構成された測温ノズル、
または内側をセラミックスとした金属の単管により構成
された測温ノズルのうちのいずれかの測温ノズルを用い
る。
【0022】本請求項5に係る発明においては、二重管
構造の測温ノズルを用い、この二重管構造は、金属の単
管または内側をセラミックスとした金属の単管により構
成された測温ノズルの外側に同心に金属管を設けてな
り、内側の測温ノズルの外径と外側の金属管の内径との
間に設けられた空隙がノズル詰り防止ガス供給手段に接
続される。
【0023】本請求項6に係る発明においては、光ファ
イバー供給手段に速度検出手段及び送り速度制御手段が
含まれ、速度検出手段は金属管被覆光ファイバーの送り
速度を検出し、送り速度制御手段は速度検出手段の出力
信号に基づき光ファイバーの送り速度を制御する。また
ノズル詰り防止ガス供給手段に圧力検出手段及びガス種
別自動選択手段が含まれ、圧力検出手段は測温ノズルに
吹込むノズル詰り防止ガスの圧力を検出し、ガス種別自
動選択手段は前記圧力検出手段の出力信号及び光ファイ
バー供給手段内の速度検出手段の出力信号に応じて、測
温ノズルに吹込む3種類のノズル詰り防止ガスのいずれ
かを自動的に選択する。
【0024】本請求項7に係る発明においては、ノズル
詰り防止ガス供給手段は、測温ノズルにノズル詰り防止
ガスを吹込み供給する。しかし、ノズル詰り防止ガスと
して不活性ガスを流す際に、その流量が多過ぎると、測
温ノズルの先端にマッシュルーム(溶融金属が部分的に
凝固したスポンジ状のかたまり)が生成され、金属管被
覆光ファイバー11の挿入ができなくなる。マッシュル
ームの生成に対しては、酸素を吹くことによりマッシュ
ルームを溶解してファイバーの供給を可能とすることが
考えられるが、酸素を吹いた場合、ノズル溶損が問題と
なる。また、ノズル出口近傍で金属の酸化反応が生じ
て、測温精度が悪くなる。このノズル先端に形成される
マッシュルームの生成に関して種々実験を重ねられ、そ
の結果、ガスの温度、ガス種類、流量および溶湯温度、
溶湯成分の間の関係を上記(1)式の条件を満足するよ
うにした時に、ノズル先端に測温の障害となるようなマ
ッシュルームが形成されないことが見い出された。従っ
て、(1)式に示す範囲にガス流量を制御することによ
りマッシュルームの生成を防止しながら連続的に測温が
可能になる。このため、酸素を吹く必要がなく、ノズル
溶損や測温精度の低下も防止できる。
【0025】
【実施例】
実施例1.図1は本発明の一実施例に係る光ファイバー
による測温装置の構成を示すブロック図である。同図に
おいて、10は光ファイバー供給装置であり、金属管被
覆光ファイバー11、モータ12、ローラ13、送りコ
ントローラ14、送り速度検出器15、光ファイバード
ラム16及び放射温度計17により構成される。20は
炉内に金属管被覆光ファイバー11を挿入するための測
温ノズルであり、測温羽口ともいう。21は測温ノズル
20と結合される光ファイバーガイドであり、金属管被
覆光ファイバー11を挿通させると共に、ノズル詰り防
止ガスが供給される。30はノズル詰り防止ガス供給装
置であり、圧力/流量調整器31,32、供給ガスコン
トローラ33、供給ガス生成部34及びガス圧力検出器
35により構成される。40は例えば転炉、電気炉等の
炉である。なお、図示の例においては炉40の側壁に測
温ノズル20を設けた例について示しているが、測温ノ
ズル20は炉40の底部に設けてもよい。
【0026】本実施例に係る光ファイバーによる測温装
置は、高温液体の温度、例えば炉内の溶湯温度を測定す
る場合に、金属管被覆光ファイバー11の先端部をノズ
ル詰り防止ガス(例えば窒素ガスN2 )と共に、炉内の
溶融金属又はスラグに直接挿入して、この金属管被覆光
ファイバー11の先端部が高温により溶損するので、こ
の溶損した分だけ新しい光ファイバーを絶えず送り出し
て供給を続けることにより連続的な温度測定を可能とす
るものである。ここで光ファイバーに金属管を被覆した
構造とするのは、光ファイバー供給装置10により光フ
ァイバーを炉内に送り込む際に、ノズル詰り防止ガスの
圧力が光ファイバーに印加されるので、この加圧に対す
る強度確保と、内部の光ファイバーを保護するためであ
る。
【0027】この光ファイバーを被覆する金属管には例
えばステンレス管を使用する。このステンレスの融点は
1400〜1430℃程度であるから、高温の溶鋼中に
挿入しても直ちに溶けず、数秒間は光ファイバーを保護
している。またこの実施例では、光ファイバーも160
0℃以上の軟化点を有する石英系ガラスで形成されてい
るから、短時間は溶融せずにその形状を保持することが
できる。この実施例における金属管被覆光ファイバー1
1は、外径が1.2mmのものが使用されている。
【0028】測温ノズル20は、例えばレンガ又はセラ
ミックスにより構成されたもの、金属の単管により構成
されたもの、または内側をセラミックスとした金属の単
管により構成されたもの等があり、さらに、金属の単管
または内側をセラミックスとした金属の単管により構成
された測温ノズルの外側に同心に金属管を設け、内側の
測温ノズルの外径と外側の金属管の内径との間に設けら
れた空隙がノズル詰り防止ガス供給装置30に接続され
る二重管構造のものもある。
【0029】測温ノズル20は、その一端が高温液体に
接し、その他端は光ファイバーガイド21と気密に結合
され、この光ファイバーガイド21側から金属管被覆光
ファイバー11が挿通され、高温液体に挿入される。ま
た、測温ノズル20の内径と金属管被覆光ファイバー1
1の外径との間には空隙が設けられ、この空隙には光フ
ァイバーガイド21を介してノズル詰り防止ガスが吹込
まれる。
【0030】図2は本実施例において内側をセラミック
スとした金属の単管により構成された測温ノズルの一例
を示す図である。図2の測温ノズル20は、ステンレス
管20aの内側にセラミックス管20bを配置した構造
になっている。この例では、ステンレス管20aの素材
にはSUS304を使用し、セラミックス管20bの素
材として窒化シリコン(Si3 4 )を使用したが、セ
ラミックスはこれに限定されるものではなく、窒化ほう
素(BN)や酸化ジルコニウム(ZrO2 )等を用いて
もよい。またセラミックス管の代りに、金属管の内面に
セラミックスコーティングを施したものでもよい。
【0031】ここでステンレス管20aの内側にセラミ
ックス管20bを配置した理由を説明する。測温ノズル
20がステンレス管20aのみの場合には、温度の測定
中に光ファイバーの被覆管(ステンレス管)と測温ノズ
ル20とが融着して、金属管被覆光ファイバー11の送
りが停止され、温度の連続的な測定ができなくなること
がある。この不具合を回避するため、内側にセラミック
ス管20bを配置した構造とすることにより、測温ノズ
ル20と光ファイバーの被覆管とは融着しないようにな
る。
【0032】図2の実施例における前記ステンレス管2
0aとセラミックス管20bとで構成された測温ノズル
20は、内径が4.0mm、外径が8.0mm、長さは
約1000mmのものを使用した。また、ステンレス
(例えば前記SUS304)の単管ノズルの場合は、内
径が2.0mm、外径が4.0mm程度のものを使用し
た。
【0033】光ファイバーガイド21は、光ファイバー
供給装置10から連続的に送り出される金属管被覆光フ
ァイバー11を、ノズル詰り防止ガス供給装置30から
供給されるノズル詰り防止ガスと共に、測温ノズル20
を通して炉40内の溶湯に送り出す機能を有する。
【0034】光ファイバーガイド21の一端は測温ノズ
ル20の高温液体に接しない方の一端と気密に接続さ
れ、その他端は、金属管被覆光ファイバー11は通過で
きるが、ノズル詰り防止ガスは光ファイバー供給装置1
0側に漏洩しないように、例えば二重シール等が設けら
れた高度の気密構造になっている。また光ファイバーガ
イド21の内径と金属管被覆光ファイバー11の外径と
の間に設けられた空隙20dには、ノズル詰り防止ガス
供給装置30からの配管が結合され、前記ガスが供給さ
れている。このように光ファイバーガイド21は、測温
ノズル20と別の部材で構成されてはいるが、光ファイ
バーをノズル詰り防止ガスと共に炉40内に送り出す機
能は全く同一であり、広義では測温ノズル20の一部を
構成する部材であるとみなすことができる。
【0035】光ファイバーガイド21と気密に接続され
た測温ノズル20からは、金属管被覆光ファイバー11
の送り出しと共に、ノズル詰り防止ガスが炉40内の溶
湯に吹出される。この場合に、溶湯中におけるノズル詰
り防止ガスの浮上領域内では気泡が生成されるので、こ
の気泡生成領域内に金属管被覆光ファイバー11の先端
が入ると、温度測定精度が低下する。従って、例えば測
温ノズル20を水平面より下向にある傾斜角(例えば3
0度程度)をもたせて設置し、金属管被覆光ファイバー
11の先端がガスの浮上領域内に入らないようにするの
が望ましい。
【0036】光ファイバー供給装置10は、光ファイバ
ーガイド21及び測温ノズル20を介して、金属管被覆
光ファイバー11を連続的又は断続的に炉40内に送り
出す機能を有する。このため、送りコントローラ14
は、モータ12を駆動し、光ファイバードラム16内に
あらかじめ巻込されている金属管被覆光ファイバー11
を送り出すが、この場合に、送り速度検出器15により
光ファイバーの送り速度を検出し、この検出値により送
り速度が所定の値になるように制御を行なっている。
【0037】この実施例では、光ファイバーの連続的な
送り速度は5mm/secとして、断続的な送り速度
は、10mm/secで10秒間送り出し、その後20
秒停止する動作を繰返すようにしている。この光ファイ
バーの送り出しは、ノズル詰り防止ガスと共に炉40内
に挿入される金属管被覆光ファイバー11の先端部が、
時間の経過と共に、溶損してゆくので、この溶損した分
だけ(即ち消耗した分だけ)新しい光ファイバーを絶え
ず供給するために行なわれる。そしてこの新しい光ファ
イバーを絶えず供給することによって、連続的な温度計
測が可能となる。
【0038】送り速度検出器15は、例えば単位時間内
におけるセンサ用ローラの回転角度から送り速度を求め
ることができ、この検出信号は送りコントローラ14及
びノズル詰り防止ガス供給装置30内の供給ガスコント
ローラ33へ供給される。そしてこの送り速度検出器1
5の検出値が正常の範囲内であるか否かにより、光ファ
イバー送り出しの難易状態を判別することかできる。例
えば測温ノズル20の先端が詰ってくると送り速度は低
下してくる。送りコントローラ14は、送り速度が正常
の範囲より低下するとモータ12の駆動を停止させ、装
置の故障を防止している。
【0039】本発明においては、黒体放射条件が成立す
れば、その放射スペクトル分布から絶対温度が算出でき
るという計測原理を利用している。このため、炉40内
に挿入された金属管被覆光ファイバー11の先端より溶
湯が放射するスペクトル光を入力し、このスペクトル光
が光ファイバー内を伝播して放射温度計17へ入力す
る。
【0040】放射温度計17には、例えば2波長の輝度
出力の比較から温度を求める2色温度計や放射光の輝度
出力から直接温度を求める赤外放射温度計等があり、入
力する光スペクトル信号からそれぞれの測定方式に従っ
て温度を算出し、この算出された温度信号は電気信号と
して出力され、例えば図示されない計録計等へ供給され
る。
【0041】ノズル詰り防止ガス供給装置30が光ファ
イバーガイド21に供給するガスとしては、不活性ガス
(この例では窒素ガス)、酸化性ガス(この例では酸素
ガス)及び不活性ガスと酸化性ガスとの混合ガス(この
混合比は可変設定が可能である)の3種類のガスのいず
れかを選択して使用する。またこのガス種別の選択は、
光ファイバー供給装置10による金属管被覆光ファイバ
ー11の送り出しの難易状況に応じて、手動又は自動に
より行なわれる。なお、図1の実施例は、このガス種別
が自動選択される場合を示している。
【0042】ノズル詰り防止ガス供給装置30内の供給
ガスコントローラ33は、ガス圧力検出器35の検出信
号及び光ファイバー供給装置10内の送り速度検出器1
5の検出信号を入力し、この2つの検出信号の値に応じ
て、前記3種類のノズル詰り防止ガスのいずれかを自動
的に選択し、この選択結果に基づく制御信号を、それぞ
れ圧力/流量調整器31及び32に供給する。
【0043】圧力/流量調整器31,32には、圧力調
整器、流量調整器、制御バルブ等が含まれており、それ
ぞれ入力される窒素ガス、酸素ガスを制御信号に従った
圧力及び流量として供給ガス生成部34へ供給する。供
給ガス生成部34では、窒素ガス、酸素ガスまたは両者
の混合ガスのいずれかが所定の圧力で生成され、ここか
ら光ファイバーガイド21へ供給される。
【0044】ガス圧力検出器35は、供給ガス生成部3
4が光ファイバーガイド21へ供給するガス圧力を検出
し、この検出値を供給ガスコントローラ33へ供給す
る。これは、測温ノズル20の先端が詰ってくると、供
給するガスの吹出し量が減少し、ガス圧力の検出値が上
昇するので、この検出値が正常の範囲内であるか否かに
より測温ノズル20の先端の詰り状態を判別できるから
である。供給ガスコントローラ33は、この供給ガス圧
力検出値と前記光ファイバー送り速度検出値とにより測
温ノズル20の先端の詰り状態を判断して、ガス種別の
自動選択を行なう。
【0045】図1の実施例において、供給ガスコントロ
ーラ33は、光ファイバー送り速度検出値及び供給ガス
圧力検出値が正常範囲の場合には、測温ノズル20及び
炉40内に挿入された金属管被覆光ファイバー11を保
護するために、ノズル詰り防止ガスとして、冷却効果の
ある不活性ガス(図1では窒素ガス)を選択している。
しかし、不活性ガスを流す際に、その流量が多過ぎる
と、測温ノズル20の先端にマッシュルーム(溶融金属
が部分的に凝固したスポンジ状のかたまり)が生成さ
れ、金属管被覆光ファイバー11の挿入ができなくな
る。また反対に不活性ガスの流量が少な過ぎると、測温
ノズル20の先端に溶湯が差し込む。
【0046】図1の実施例においては、圧力/流量調理
器31により調整された光ファイバーガイド21への窒
素ガスの吹込量は、5.0Nm3 /Hr(1389cc
/sec)とし、測温ノズル20の先端でのガスの線流
速は、50〜500Nm/secの範囲内で最適な値と
なるように調節している。またこの線流速を確保するた
めには、測温ノズル20の内径と、金属管被覆光ファイ
バー11の外径との比は、ほぼ1.5〜3.5の範囲と
するのが最も好ましい。
【0047】上記のように窒素ガスを吹込んで温度計測
を行なっても、炉40内の測温ノズル20の先端でのマ
ッシュルームの生成等により光ファイバーの送り速度が
低下し、供給ガス圧力が上昇することがある。この場合
には、供給ガスコントローラ33は、ノズル詰り防止ガ
スとして、窒素ガスに酸素ガスを所定の比率で混合した
混合ガスを選択する。この混合ガスの混合比は可変設定
が可能であるが、通常は測温ノズル20の保護の観点か
ら、酸素ガスの混合比は最大でも50%までにとどめる
のが良い。
【0048】供給ガスコントローラ33は、前記選択結
果に基づき圧力/流量調整器31及び32を制御し、前
記所定の混合比の混合ガスを生成させ、これを光ファイ
バーガイド21に吹込み、マッシュルーム等を溶解させ
て、その付着を防止することができる。しかしながら、
強固なマッシュルーム付着等により、混合ガスの吹出し
では、光ファイバーの送り速度及び供給ガス圧力が正常
範囲に戻らない場合があるので、この場合には、供給ガ
スコントローラ33は、ノズル詰り防止ガスとして、短
時間だけ酸素ガスを選択し、この酸素ガスによる溶解を
行なうようにしている。
【0049】図3は或る転炉での下記の測定条件におけ
る光ファイバーを用いた温度測定結果の一例を示す図で
ある。 (1)測温ノズル、 型式:複合単管ノズル ノズルの内径/外径:4.0mm/8.0mm 材質:SUS304+Si3 4 (2)光ファイバー、構造:ステンレス管被覆 外径:1.2mm (3)ガス吹込み、 種類:窒素ガス 吹込量:5.0Nm3 /Hr 吹出流速:121Nm/sec (4)光ファイバー送り速度:5mm/sec(連
続)、又は10mm/sec(断続)
【0050】図3において、上下に変動している波形が
光ファイバーによる測定温度であり、精度確認のための
サブランス測定を間欠的に行ない、この際の熱電対によ
る測定温度を黒丸で示してある。光ファイバーによる測
定ピーク値と熱電対による測定値との差は、平均で4℃
であった。ここで測定温度1600℃に対する誤差4℃
は、0.25%の測定精度であり、かなりよい精度であ
った。
【0051】また光ファイバーの送り速度は連続で5m
m/secの場合と、10mm/secで10秒間送出
し、その後20秒間停止の断続的の場合とで、ほぼ同一
の測定結果が得られた。また、ノズル詰りガスとして、
必要に応じて、窒素ガスと酸素ガスとの混合ガスの吹込
みを実施することにより、光ファイバー挿入停止のトラ
ブルは発生しなかった。
【0052】図4は熱電対指示値(Ts )と光ファイバ
ー温度計指示値(Tf )との対比を示す図であり、横軸
にTs を縦軸にTf を示し、光ファイバーによる測定値
を□印で示している。図4の□印は、ほぼTs =Tf
直線上に分布しており、良好の測定結果であることを示
している。
【0053】実施例2.図5は本発明の一実施例に係る
光ファイバーによる測温装置の構成を示すブロック図で
ある。本実施例は、図1の実施例との対比では、酸素ガ
スの圧力/流量を調整する圧力/流量調整装置32が省
略されており、酸素ガスは供給されない。その代わり
に、後述するように、圧力/流量調整装置31は窒素ガ
スの流量を或る範囲内になるように調整している。
【0054】図6は或る転炉での下記の測定条件におけ
る光ファイバーを用いた温度測定結果の一例を示す図で
ある。 (1)測温ノズル、 型式:複合単管ノズル ノズルの内径/外径:3.0mm/7.0mm 材質:SUS304+Si3 4 (2)光ファイバー、構造:ステンレス管被覆 外径:1.2mm (3)ガス吹込み、 種類:窒素ガス 吹込量:2〜20.9Nm3 /Hr (4)光ファイバー送り速度:5mm/sec(連
続)、 又は10mm/sec(断続) (5)溶融 [C]:4.2%〜0.02% 温度:1250〜1650゜C
【0055】図6において、上下に変動している波形が
光ファイバーによる測定温度であり、精度確認のための
サブランス測定を間欠的に行ない、この際の熱電対によ
る測定温度を黒丸で示してある。光ファイバーによる測
定ピーク値と熱電対による測定値との差は、平均で4℃
であった。ここで測定温度1600℃に対する誤差4℃
は、0.25%の測定精度であり、図3の例と同様に、
かなりよい精度であった。また、光ファイバーの送り速
度は連続で5mm/secの場合と、10mm/sec
で10秒間送出し、その後20秒間停止の断続的の場合
とで、ほぼ同一の測定結果が得られた。
【0056】図7は熱電対指示値(Ts )と光ファイバ
ー温度計指示値(Tf )との対比を示す図であり、横軸
にTs を縦軸にTf を示し、光ファイバーによる測定値
を□印で示している。図7の□印は、ほぼTs =Tf
直線上に分布しており、良好の測定結果であることを示
している。
【0057】図8は図5の実施例において吹込みガス流
量を(1)式の条件に保った場合と、それ以外の場合
(窒素ガスのみを供給し(1)式の条件に保持しなかっ
た場合)のファイバーの送りが停止した頻度を比較して
示した図である。同図より本発明によれば安定した測定
が可能であることが分かる。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、高温液体の温度を測定
する場合に、金属管被覆光ファイバーの先端部をノズル
詰り防止ガスと共に、測温ノズルを通して直接高温液体
に挿入し、前記光ファイバーの先端部が高温により溶損
した分だけ新しい光ファイバーを絶えず送り出して供給
を続けるようにしたので、長期間の連続測定が可能で、
且つ応答性が早く、測定精度も良い光ファイバーによる
測温装置を得ることができる。
【0059】また本発明によれば、前記ノズル詰り防止
ガスとして、冷却効果のある不活性ガス、マッシュルー
ム等の溶解効果のある不活性ガスと酸化性ガスとの混合
ガスまたは酸化性ガスのいずれかを選択して供給できる
ようにしたので、測定中に測温ノズルの先端がマッシュ
ルーム等の付着で詰り、光ファイバーの送りが困難にな
ることがなくなった。
【0060】また本発明によれば、測温ノズルの内径と
金属管被覆光ファイバーの外径との比が1.5〜3.5
の範囲となるようにしたので、測温ノズルでの先端での
吹出ガスの線流速を50〜500Nm/secの範囲内
で所定速度に制御できるようになった。
【0061】また本発明によれば、レンガ又はセラミッ
クスにより構成された測温ノズルや内側をセラミックス
とした金属の単管により構成された測温ノズルを使用で
きるようにしたので、光ファイバーの被覆管と測温ノズ
ルとが融着して、光ファイバーの送りが停止される事故
が回避できるようになった。
【0062】また本発明によれば、金属の単管または内
側をセラミックスとした金属の単管により構成された測
温のノズルの外側にさらに金属管を設けた二重管構造の
測温ノズルとして、内側の測温ノズルと外側の金属管と
の間の空隙からもノズル詰り防止ガスを吹出すようにし
たので、測温ノズルの耐久性が向上し、長期間の使用が
可能となった。
【0063】また本発明によれば、光ファイバーの送り
速度を検出する速度検出手段の出力信号及び測温ノズル
に吹込むノズル詰り防止ガスの圧力を検出する圧力検出
器の出力信号に応じて、測温ノズルに吹込む前記3種類
のノズル詰り防止ガスのいずれかを自動的に選択して供
給するようにしたので、長期間の連続測定の場合に、測
定作業の省力化が進み、自動的な測定が可能となった。
【0064】本発明によれば、高温液体の温度を測定す
る場合に、ノズル詰り防止ガス流量を適正にコントロー
ルすることにより、ノズル先端でのマッシュルームの生
成を防止することができるので、長期間の連続測定が可
能で、且つ応答性が早く、測定精度も良い光ファイバー
による高温液体の測温が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る光ファイバーによる測
温装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の実施例において内側をセラミックスとし
た金属の単管により構成された測温ノズルの一例を示す
図である。
【図3】図1の実施例による温度測定結果の一例を示す
図である。
【図4】図1の実施例による熱電対指令値と光ファイバ
ー温度計指令値との対比を示す図である。
【図5】本発明の一実施例に係る光ファイバーによる測
温装置の構成を示すブロック図である。
【図6】図5の実施例による温度測定結果の一例を示す
図である。
【図7】図5の実施例による熱電対指令値と光ファイバ
ー温度計指令値との対比を示す図である。
【図8】図5の実施例によるノズル詰り防止効果を示す
図である。
【符号の説明】
10 光ファイバー送り装置 11 金属管被覆光ファイバー 12 モータ 13 ローラ 14 送りコントローラ 15 送り速度検出器 16 光ファイバードラム 17 放射温度計 20 測温ノズル 21 光ファイバーガイド 30 ノズル詰り防止ガス供給装置 31,32 圧力/流量調整器 33 供給ガスコントローラ 34 供給ガス生成部 35 ガス圧力検出器 40 炉
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 狛谷 昌紀 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 金谷 弦治 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 広子 正雄 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 吉川 高文 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 枝広 政士 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 末房 正徳 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 小松 喜美 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 井上 明彦 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 水上 秀昭 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 村井 剛 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 あらかじめドラムに巻込まれた金属管被
    覆光ファイバーの一端を測温ノズルを挿通させて連続的
    又は断続的に高温液体中に送り出し、前記巻込まれた金
    属管被覆光ファイバーの他端は放射温度計に接続される
    光ファイバー供給手段と、 その一端は前記高温液体に接し、その他端から前記金属
    管被覆光ファイバーを挿通させる測温ノズルであり、該
    測温ノズルの内径と前記金属管被覆光ファイバーの外径
    との間に設けられた空隙がノズル詰り防止ガス供給手段
    に接続された測温ノズルと、 前記接続された測温ノズルに前記ノズル詰り防止ガスを
    吹込み供給するノズル詰り防止ガス供給手段とを備えた
    ことを特徴とする光ファイバーによる測温装置。
  2. 【請求項2】 前記光ファイバー供給手段による金属管
    被覆光ファイバー送り出しの難易状況に応じて、前記測
    温ノズルに吹込むノズル詰り防止ガスとして、不活性ガ
    ス、不活性ガスと酸化性との混合ガス、または酸化性ガ
    スのいずれかを選択して供給するガス種別選択手段と、 前記測温ノズルの高温液体に接する先端での吹出ガスの
    線流速を50〜500Nm/secの範囲内の所定速度
    に制御する吹出流速制御手段とを含む前記ノズル詰り防
    止ガス供給手段を備えた請求項1記載の光ファイバーに
    よる測温装置。
  3. 【請求項3】 前記測温ノズルの内径と金属管被覆光フ
    ァイバーの外径との比が1.5〜3.5の範囲となるよ
    うにした前記測温ノズル及び光ファイバー供給手段を備
    えた請求項1または請求項2記載の光ファイバーによる
    測温装置。
  4. 【請求項4】 レンガ又はセラミックスにより構成され
    た測温ノズル、金属の単管により構成された測温ノズ
    ル、または内側をセラミックスとした金属の単管により
    構成された測温ノズルのうちのいずれかの測温ノズルを
    備えた請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の光フ
    ァイバーによる測温装置。
  5. 【請求項5】 前記金属の単管または内側をセラミック
    スとした金属の単管により構成された測温ノズルの外側
    に同心に金属管を設け、内側の測温ノズルの外径と外側
    の金属管の内径との間に設けられた空隙が前記ノズル詰
    り防止ガス供給手段に接続される二重管構造の測温ノズ
    ルを備えた請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の
    光ファイバーによる測温装置。
  6. 【請求項6】 前記金属管被覆光ファイバーの送り速度
    を検出する速度検出手段及び該速度検出手段の出力信号
    に基づき光ファイバーの送り速度を制御する送り速度制
    御手段を含む前記光ファイバー供給手段と、 前記測温ノズルに吹込むノズル詰り防止ガスの圧力を検
    出する圧力検出手段、並びに該圧力検出手段の出力信号
    及び前記光ファイバー供給手段内の速度検出手段の出力
    信号に応じて、前記測温ノズルに吹込む3種類のノズル
    詰り防止ガスのいずれかを自動的に選択するガス種別自
    動選択手段を含む前記ノズル詰り防止ガス供給手段とを
    備えた請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の光フ
    ァイバーによる測温装置。
  7. 【請求項7】 前記ノズル詰り防止ガス供給手段は、ノ
    ズル詰り防止ガス流量を下記(1)式を満足する範囲に
    設定したとすることを特徴とする請求項1記載の光ファ
    イバーによる測温装置。 【数1】 ここで、Q :吹き込みガス流量[Nl /min] Tm :溶湯温度[K] Tl :溶湯の凝固温度[K] Tg :吹き込みガスの温度[K] Cp :溶湯温度での吹き込みガスの比熱[J/Kg・
    K] M :吹き込みガスの分子量
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