JPH071510Y2 - サッシ開閉用駆動ユニット内蔵障子 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 イ．産業上の利用分野 本考案は障子の框内部に隠蔽状にサッシ開閉用駆動ユニ
ットを収納したサッシ開閉用駆動ユニット内蔵障子に関
するものである。

ロ．従来の技術 従来、電動サッシとして電動竪軸回転窓、電動横軸回転
窓又は電動突き出し窓、電動トップライト等が知られて
いる。これらの窓の駆動ユニットは室内側の障子又は枠
面に露出させて取り付けられた所謂外型形式である。そ
れらの窓はその開閉操作時にユニットの伸縮アーム又は
チェーン等が目に付き易く、外観が不体裁で美観に欠け
ている。そこで、最近は駆動ユニットを枠裏面の躯体コ
ンクリート内に収納して隠蔽する手法も採用され始めて
いる。しかし、この手法においても躯体コンクリートに
駆動ユニットを収容取付するための凹みやそれを成形す
るための型枠を作らなければならないために躯体への取
付けや躯体コンクリートの型枠製作等の煩雑さや難しさ
がある。又、裏面に駆動ユニットがあると枠自体はコン
クリートに埋設しているので、駆動ユニットの保守や点
検等は非常に狭く見ずらい場所での作業であるだけでな
く、その作業の姿勢にも大きな制約を受けるために作業
が難しく、又、多くの時間を要する等の課題があった。

ハ．考案が解決しようとする課題 本考案は障子の框内部にサッシ開閉用駆動ユニットを収
納隠蔽できるようにすることにより該収納作業が簡便に
行なえるようにすると共に室内側からの視感を整然とさ
せて良好な美的感覚を醸成する外、駆動ユニットの保守
点検作業等が簡易迅速に行なえるようにしたサッシ開閉
用駆動ユニット内蔵障子を得ようとするものである。

ニ．課題を解決するための手段 本考案は上記の如き観点に鑑みてなされたものであっ
て、上框、下框及び左竪框、右竪框をそれぞれジョイン
トピースによる留め結合により組み立ててなる障子にお
いて、前記下框にはサッシ開閉用駆動ユニットを搭載す
る開放空間が形成され、該開放空間はジョイントピース
嵌合内側中空部上に位置し、前記上框及び左竪框、右竪
框は前記ジョイントピースの嵌合内側中空部が下框の嵌
合内側中空部と対応位置するべく下框の上端からの距離
と、上框、左右竪框の上端からの距離とを同一寸法とし
たサッシ開閉用駆動ユニット内蔵障子を提供しようとす
るものである。

ホ．作用及び実施例 以下、本考案一実施例を図面を参照しながらその構成を
作用と共に説明する。

第１図乃至第３図に示すように、上框１、下框２及び左
竪框３、右竪框４にはガラス５を受容するガラス溝空間
６が形成され、該ガラス溝空間６に受容されたガラス５
は下框２のガラス溝空間６に配置されたゴム材であるセ
ッティングブロック７に載置されてシール８、スポンジ
様バッカー９により気密封止して固持されるように構成
されている。

前記ガラス溝空間６の延長方向には後記するジョイント
ピースが嵌め合うジョイントピース嵌合外側中空部10が
形成されている。更に、該ジョイントピース嵌合外側中
空部10の位置より裏側外方への対角線方向に更に別のジ
ョイントピース嵌合内側中空部11が形成されている。

前記下框２にはジョイントピース嵌合外内中空部10、11
の交叉するフレーム12、13とその延長フレーム14、15に
より開放空間16が形成され、該開放空間16にサッシ開閉
用駆動ユニットＡが搭載され、該開放空間16には該駆動
ユニットＡを覆うアルミ型材等のカバー17が嵌止される
ようになっている。

前記下框２を除く上框１及び左竪框３、右竪框４はジョ
イントピース嵌合内側中空部11の端部からジョイントピ
ース嵌合外側中空部10のフレーム12に平行しその先端が
外側に曲げられたフレーム18により開口面19が窄められ
た空間20を形成したセミホロー形状とされている。前記
開口面19にはその外側に嵌止する押縁21が設けられてい
る。

前記下框２の上端からの距離、即ち、下框２の開放空間
16の底面22とガラス溝空間６の外側端面23との間の距離
D₁と、上框１、左右竪框３、４の上端からの距離、即
ち、上框１、左右竪框３、４の空間20の底面24とガラス
溝空間６の内側端面25との間の距離D₂とを同一寸法とし
てある。

前記の如くに形成された上框１、下框２及び左竪框３、
右竪框４を第１図に示す如くに45度で隣接結合する所謂
留め切り結合するものであるが、その結合する手段は各
框の先端の45度の切口を合わせることにより直交する角
部のジョイントピース嵌合外内中空部10、11にそれぞれ
第４図に示すようなジョイントピースａを嵌入し、第５
図に示す如く該各中空部10、11の裏側から所要の打叩具
Ｂで叩く。その際、該各中空部10、11の表側に裏当具Ｃ
を当ててその打叩力が充分に切り起こしに作用するよう
になされている。この場合、前記の如く、下框２の上端
からの距離D₁と、上框１、左右竪框３、４の上端からの
距離D₂とを同一寸法としてあるから、その両者の間には
段差が全くなく、両者の断面形状が異なっていても留め
結合ができるものである。

ヘ．考案の効果 本考案は以上の説明により明らかなように、障子の下框
内部にサッシ開閉用駆動ユニットを簡単に搭載して収納
隠蔽されるように構成されているから、室内側からの装
飾的美観が整然となされている観を呈して美的感覚が極
めて良好であり、また、駆動ユニットの収納作業並びに
駆動ユニットの保守点検作業等が簡易迅速に行なえる
外、駆動ユニットを収納隠蔽できるようにすることによ
って結合間の框の断面形状が異なっても留め結合が完全
確実に行なえるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案一実施例の構成を示す全体見取図、第２
図は第１図II−II線拡大断面図、第３図は第１図III−I
II線拡大断面図、第４図はジョイントピースの一例を示
す斜視図、第５図は下框と他の框との留め切り結合する
作業状態を示す斜視図である。 １…上框、２…下框、３…左竪框、４…右竪框、１…ジ
ョイントピース嵌合内側中空部、16…開放空間、D₁…下
框２の上端からの距離、D₂…上框１、左右竪框３、４の
上端からの距離、Ａ…サッシ開閉用駆動ユニット

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】上框１、下框２及び左竪框３、右竪框４を
   それぞれジョイントピースによる留め結合により組み立
   ててなる障子において、前記下框２にはサッシ開閉用駆
   動ユニットＡを搭載する開放空間16が形成され、該開放
   空間16はジョイントピース嵌合内側中空部11上に位置
   し、前記上框１及び左竪框３、右竪框４は前記ジョイン
   トピースの嵌合内側中空部11が下框２の嵌合内側中空部
   11と対応位置するべく下框２の上端からの距離D₁と、上
   框１、左右竪框３、４の上端からの距離D₂とを同一寸法
   としたことを特徴とするサッシ開閉用駆動ユニット内蔵
   障子。