JPH071509A - 射出装置のノズルの温度調節方法及び装置 - Google Patents

射出装置のノズルの温度調節方法及び装置

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JPH071509A
JPH071509A JP16748493A JP16748493A JPH071509A JP H071509 A JPH071509 A JP H071509A JP 16748493 A JP16748493 A JP 16748493A JP 16748493 A JP16748493 A JP 16748493A JP H071509 A JPH071509 A JP H071509A
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JP
Japan
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temperature
nozzle
controller
servo amplifier
injection device
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Application number
JP16748493A
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English (en)
Inventor
Koichi Sakakawa
孝市 坂川
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Japan Steel Works Ltd
Original Assignee
Japan Steel Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 射出樹脂温度が安定した状態で成形品を成形
する。 【構成】 射出装置のシリンダ10の先端部には、ノズ
ル12が取り付けられている。ノズル12にはヒータ1
4、16、及び温度センサ16がそれぞれ取り付けられ
ている。温度センサ16によって測定された測定温度
は、サーボアンプ20を介してコントローラ22に入力
されている。コントローラ22は、これにあらかじめ設
定されている設定温度と測定温度とから、ヒータ14、
16に加えるべき電圧を演算し、これをサーボアンプ2
0に出力する。サーボアンプ20は、電源の電圧を指令
された値に調節してヒータ14、16に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出装置のノズルの温
度調節方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の射出装置のノズルの温度調節方法
としては、温度センサによってノズルの所定箇所の温度
を検出し、この測定温度が、あらかじめ設定されている
設定温度と一致するように、制御器によってヒータの電
源をリレーを介してオン・オフするようにしたものがあ
る。これにより、ノズルの温度を所定範囲に維持するよ
うにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の射出装置のノズルの温度調節方法には、安
定した成形が困難であるという問題点がある。すなわ
ち、制御器の指令信号に基づいてヒータがオンされてノ
ズルが所定温度に加熱されてから、センサにより温度が
検知され、ヒータがオフされるまでの間には、時間遅れ
があるので、実際のノズルの温度が、設定温度範囲より
高くなり過ぎたり、上記と反対にヒータがオフされてか
らオンまでの間に、ノズルの温度が設定温度範囲より低
くなり過ぎたりする現象(オーバシュート現象)が避け
られない。このため、ノズル内の溶融樹脂の温度も所定
温度範囲外にオーバシュートして安定した成形が困難に
なることになる。本発明はこのような課題を解決するこ
とを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、射出装置のノ
ズルの測定温度と設定温度との温度差に基づいてヒータ
に加える電力の大きさを制御することにより上記課題を
解決する。すなわち、本発明の射出装置のノズルの温度
調節方法は、射出装置の先端部に取り付けられたノズル
の温度を測定し、測定温度があらかじめ設定した設定温
度よりも低い場合には、温度差が大きければ大きいほど
大きい値に調節された電力をノズルのヒータに供給し、
温度差が小さければ小さいほど0に近い値に調節された
電力をノズルのヒータに供給するようにしてある。な
お、温度差に対応する電力の大きさが、あらかじめ設定
された制御パターンにしたがって決定されるようにする
とよい。また、上記方法を実施する装置は、射出装置の
ノズル(12)に取り付けられたヒータ(14、16)
及び温度センサ(18)と、コントローラ(22)と、
電源(24)と、を有しており、温度センサ(18)か
ら出力された測定温度の信号がコントローラ(22)に
入力されており、コントローラ(22)には、あらかじ
めノズル(12)の設定温度を設定可能であり、コント
ローラ(22)によって、設定温度と測定温度との温度
差が算出されるとともに温度差に基づいて電源(24)
が制御されるように構成されているものを対象にしてお
り、サーボアンプ(20)を有しており、温度センサ
(18)からの上記測定温度信号は、サーボアンプ(2
0)を介してコントローラ(22)に入力されており、
コントローラ(22)は、サーボアンプ(20)に上記
温度差に対応する電力信号を出力しており、サーボアン
プ(20)は、電力信号に対応した電力を出力するよう
に電源(24)を調節するようになっている。なお、か
っこ内の符号は実施例の対応する部材を示す。
【0005】
【作用】射出装置のノズルのヒータは、測定温度と設定
温度との温度差に応じた電力で制御される。すなわち、
射出装置のノズルの測定温度と設定温度との温度差が大
きくなるほど、急激に大きくなる電力をヒータに加える
ようにする。また、温度差が小さくなるほど、急激に小
さくなる電力をヒータに加えるようにする。これによ
り、測定温度と設定温度との差が大きいほどヒータを高
温度に加熱させて、ノズルの温度が迅速に設定温度に近
づくようにすることができるとともに、測定温度と設定
温度との差が小さいほど、ヒータを低温度に加熱させ
て、ノズルの温度が設定温度よりも高くなり過ぎない
(オーバシュートしない)ようにすることができ、ま
た、ノズルの測定が設定温度に到達した後、低温側にオ
ーバシュートしないようにすることができる。したがっ
てノズル内の溶融樹脂の温度があまり変化しない状態
で、安定した成形を行うことができる。
【0006】
【実施例】図1に本発明の実施例を示す。射出装置のシ
リンダ10には、これの前端部にノズル12が固定され
ている。ノズル12には、これの外周部にヒータ14、
及び16がそれぞれ取り付けられている。ノズル12の
外周部には、温度センサ18も取り付けられている。図
示のように、温度センサ18は、これの長さの半分以上
がノズル先端側のヒータ14によって覆われるように配
置されている。射出装置の図示してない制御パネルに
は、サーボアンプ20が設けられている。サーボアンプ
20には、温度センサ18からの温度信号が信号線26
を介して入力されるようになっている。サーボアンプ2
0と両ヒータ14、及び16との間は、電線28によっ
て接続されている。サーボアンプ20には、コントロー
ラ22及び電源24がそれぞれ接続されている。コント
ローラ22には、温度設定部、及び制御パターン設定部
がそれぞれ設けられており、温度設定部にノズル12の
設定温度を設定すること、及び制御パターン設定部にあ
らかじめ決定した制御パターンを設定することが可能で
ある。制御パターンとしては、図2に示すような、制御
パターンが用いられる。すなわち、測定温度の方が設定
温度よりも低い状態で、設定温度と測定温度との温度差
が、あらかじめ決定した上限の温度差(実施例では40
度差)の範囲内で、温度差が上限に近ければ近いほど、
ヒータ14、及び16に加える電圧が急激に定格電圧
(実施例では10v)に近くなるように、また、温度差
が0に近ければ近いほど、電圧が緩やかに0vに近くな
るように設定されている。なお、図2には、ヒータ容量
が200w、300w、及び400wの場合の温度差−
制御電圧線図が示されている。コントローラ22は、温
度センサ18から信号線26及びサーボアンプ20を介
して連続的に入力される測定温度と、設定温度及び設定
された制御パターンとに従って、時々刻々の電圧値を算
出し、これをサーボアンプ20に指令可能である。サー
ボアンプ20は、コントローラ22からの時々刻々の指
令信号にしたがって、電源24の電圧を連続的に調整
し、この調整された出力電圧を、電線28を介してヒー
タ14、及び16に供給するようになっている。
【0007】次に、この実施例の作用を説明する。コン
トローラ22の温度設定部には、あらかじめ決定した設
定温度が設定されており、また制御パターン設定部に
は、図2に示される3つの線図のうちいずれか1つの線
図のような制御パターンが設定されている。温度センサ
18によってノズル12の時々刻々の温度が検出され、
この温度信号が信号線26、及びサーボアンプ20を介
してコントローラ22に入力される。コントローラ22
は、測定温度と設定温度とから時々刻々の温度差を求
め、制御パターンに従って温度差に対する電源の電圧値
を演算し、これをサーボアンプ20に出力する。サーボ
アンプ20は指令された電圧値になるように電源24を
制御し、時々刻々の制御された電圧が電線28を通って
両ヒータ14及び16に加えられる。すなわち、射出装
置のノズル12の測定温度と設定温度との温度差が大き
いほど、ヒータ14、及び16に加える電源24の電圧
を定格電圧に近い大きさのものとし、ノズル12の温度
を急激に高くするようにする。また、温度差が小さいほ
ど、ヒータ14、及び16に加える電源24の電圧を0
に近い大きさのものとし、ノズル12の温度を緩やかに
高くするようにする。これにより、溶融樹脂の温度があ
まり変化しない状態で、安定した成形を行うことができ
る。
【0008】ノズル12の設定温度を230℃及び25
0℃とし、射出装置の始動時のノズル12(始動時温度
約15℃)の測定温度と制御電圧との関係を測定した結
果を図3に示す。従来よりも短時間で設定温度230℃
に到達し、オーバーシュートもなく、良好な温度制御が
可能であった。この状態から設定温度を250℃に変更
したが、ごく短時間で設定温度250℃に到達し、この
場合もオーバーシュートは発生しなかった。
【0009】なお、上記実施例の説明においては、制御
パターンは、図2に示すような二次関数状のものとした
が、これに限定されるわけではなく、必要とする制御精
度に応じて一次関数状のもの、すなわち折れ線状などと
することもできる。また、上記実施例の説明において
は、電力を調節するのに、電圧の大きさを変えるように
するものとしたが、電流の大きさを変えるようにするこ
ともできる。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ノズルの測定温度と設定温度との温度差が大きいときほ
ど大きい電力でヒータを作動させ、また温度差が小さい
ほど小さい電力でヒータを作動させることができる。す
なわち、急激な温度変化があるような場合であっても、
ノズルを迅速に設定温度に近づけることができ、しかも
温度のオーバシュートを防止することができる。これに
より、溶融樹脂の温度が安定した状態で射出成形作業を
行うことができ、品質の安定した射出成形品を成形する
ことができる。電源から連続的にヒータに電力を加える
ことになるので、リレーは必要とせず、装置の故障も少
なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の射出装置のノズルの温度調節装置を示
す図である。
【図2】制御パターンを示す図である。
【図3】ノズル温度と制御電圧との関係を説明する図で
ある。
【符号の説明】
10 シリンダ 12 ノズル 14、16 ヒータ 18 温度センサ 20 サーボアンプ 22 コントローラ 24 電源

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出装置の先端部に取り付けられたノズ
    ルの温度を測定し、測定温度があらかじめ設定した設定
    温度よりも低い場合には、温度差が大きければ大きいほ
    ど大きい値に調節された電力をノズルのヒータに供給
    し、温度差が小さければ小さいほど0に近い値に調節さ
    れた電力をノズルのヒータに供給するようにした射出装
    置のノズルの温度調節方法。
  2. 【請求項2】 温度差に対応する電力の大きさが、あら
    かじめ設定された制御パターンにしたがって決定される
    請求項1記載の射出装置のノズルの温度調節方法。
  3. 【請求項3】 射出装置のノズル(12)に取り付けら
    れたヒータ(14、16)及び温度センサ(18)と、
    コントローラ(22)と、電源(24)と、を有してお
    り、温度センサ(18)から出力された測定温度の信号
    がコントローラ(22)に入力されており、コントロー
    ラ(22)には、あらかじめノズル(12)の設定温度
    を設定可能であり、コントローラ(22)によって、設
    定温度と測定温度との温度差が算出されるとともに温度
    差に基づいて電源(24)が制御されるように構成され
    ている射出装置のノズルの温度調節装置において、 サーボアンプ(20)を有しており、 温度センサ(18)からの上記測定温度信号は、サーボ
    アンプ(20)を介してコントローラ(22)に入力さ
    れており、コントローラ(22)は、サーボアンプ(2
    0)に上記温度差に対応する電力信号を出力しており、
    サーボアンプ(20)は、電力信号に対応した電力を出
    力するように電源(24)を調節することを特徴とする
    射出装置のノズルの温度調節装置。
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