JPH0715083U - パチンコ機のファール球処理装置 - Google Patents

パチンコ機のファール球処理装置

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JPH0715083U
JPH0715083U JP5045193U JP5045193U JPH0715083U JP H0715083 U JPH0715083 U JP H0715083U JP 5045193 U JP5045193 U JP 5045193U JP 5045193 U JP5045193 U JP 5045193U JP H0715083 U JPH0715083 U JP H0715083U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ファール球を上球皿へ直接戻して遊技球とし
て再使用する。 【構成】 遊技補助盤7の正面右側前面に取着された基
盤47に、案内レール36に飛翔連絡される発射レール
48が取着セットされる。発射レール48の上端と案内
レール36の下端との間に、ファール球用の戻し口が形
成される。前枠2に、横開き可能に組付けた前面開閉板
18に、遊技球用の上球皿19がセットされる。基盤4
7の左端部に、ファール球用の戻し口の直下方に合わせ
て球受け排出具61が成形される。前面開閉板18の左
側裏面に球回収樋63が、球受け排出具61に向けて突
設される。球回収樋63の前後に開通した通出路の出口
は、上球皿19の皿部20の上流部側に臨む。前面開閉
板18が閉鎖セット位置に保持されているもとで、球回
収樋63の通出路の入口は球受け排出具61の開口前面
に整合連通される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、パチンコ機のファール球処理装置に関し、更に詳細には、パチン コゲーム中に発生したファール球(戻り球ともいう)を回収処理するためのファー ル球処理装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】
周知のように従来から実施されているパチンコ機では、球送り装置と打球発射 装置の協動により、上球皿内の遊技球を機内の発射レールの発射部位に1球ずつ 送込んで同部位から遊技盤の案内レール内の遊技領域に打出してゲームを行ない 得るようになっており、またゲーム中に遊技領域で発生した入賞球(セーフ球)に 対する賞球を、上球皿側ヘ優先的に排出し、同皿側が満杯状態になった以後は、 余剰分の賞球を下球皿側へ排出して貯留し得るようになっている。
【0003】 そしてこのようなパチンコゲーム中においては、多かれ小なかれ一般にファー ル球と呼ばれている非遊技球、つまり発射部位から1球ずつ打出されたものの、 打球力(発射飛走力)不足等に起因して遊技領域内に適正に到達し得ないまま案内 レールに沿って降下して発射レール側へ逆戻りしようとする非遊技球が、不定期 ではあるが必ずと言って発生している。このため何れのパチンコ機においても、 発射レールの上端と案内レールの下端との間に、前述したファール球用の戻し口 (ファール口ともいう)が、適宜離隔開口広さで形成されており、全てのファール 球をこの戻し口に受入れて発射部位側への逆戻り、ひいては次に発射される遊技 球との干渉を回避し得るようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、前述した従来のパチンコ機におけるファール球の処理技術について は、一般的に実施されている例として、前述のファール球用戻し口とは別に、遊 技盤を収容セットする収容保持枠における遊技補助盤(前記発射レールが設置さ れた盤)の前面の上下方向に、ファール球用戻し口と、裏側の余剰賞球用の排出 経路とに連通する回収樋が縦設されており、戻し口に受入れた全てのファール球 を、最終的には下球皿側へ排出して回収処理するようになっている。このため遊 技補助盤の前面、更には同補助盤と上球皿を装着セットした前面開閉板との間の 離隔空間部が有効に利用し得なくなり、例えばスピーカ,スイッチ,電磁ソレノイ ド等の附属部品が設置し難くなっている。
【0005】 また、前述のように全てのファール球が下球皿へ戻されているために面倒なこ とが多い。すなわち、ゲーム中に発生したファール球が転落音の発生を伴い下球 皿へ排出される度に、ゲーム中の遊技者にとっては案外気になっており、またフ ァール球を遊技球として使用する場合には、一々拾い上げて上球皿に投入しなけ ればならず煩わしい。特に上球皿内の全ての遊技球を打出した直後やゲーム終了 時にファール球が発生すると、拾い上げての再使用に面倒な思いをし、嫌気をさ して雑に打出してしまうことが多い。一方、当該遊技機の遊技者が下球皿内にフ ァール球を残したまま去った場合、この球を見た別の遊技者は、「この遊技機は まだ使用継続状態にある」と見做すことが多く、この結果、当該遊技機がいつま でも空席状態のままとされる不都合を招く。また事情を知らない他の遊技者が当 該遊技機でゲームを行なえば、後から戻った先の遊技者との間で、遊技機の占有 を巡ってトラブルを生ずる問題があった。
【0006】
【考案の目的】
本考案は、前述した課題を好適に解決するべく新規に提案されたものであって 、パチンコゲーム中に発生した全てのファール球を、パチンコ機前面における遊 技球用の上球皿へ直接戻してそのまま遊技球として再使用できるようにすると共 に、処理経路を簡素化したファール球処理装置を提供し、パチンコ機内側におけ る空間部の有効利用化を図り得ると共に、ファール球に係る煩わしさ等を解消す る手段を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】 前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本考案に係るパチンコ機のフ ァール球処理装置は、 外枠に組付けられた前枠に、遊技球収容用の上球皿および賞球収容用の下球皿 そして打球発射装置等が装備される一方、前枠内側における収容枠体内に遊技盤 がセットされると共に遊技盤に対する遊技補助盤の前面に発射レールが設置され て、発射レール上端と遊技盤前面の案内レール下端との間にファール球用の戻し 口が開設され、 前記発射レールを取着セットした基盤の左端部に、前記ファール球用の戻し口 の下方に整合される球受け排出具を成形する一方、前記上球皿を装着セットした 前面開閉板の内側に球回収樋を設け、球受け排出具に対して球回収樋を適宜流通 差を以って整合連絡可能にすると共に、球回収樋の開口前面を上球皿の皿部の所 要部位に臨ませたことを特徴とする。
【0008】
【作用】
打球発射装置により打出された遊技球は、その打球力を以って発射レールに延 長する軌跡上に沿って上端からファール球用の戻し口を飛び越えて遊技盤の案内 レールの下部に到達し、そのまま該案内レールに沿って上昇飛走しながら遊技領 域内に打込まれる。打球発射装置により発射されたものの、打球力不足等に起因 して遊技領域内に到達し得なかった遊技球は、ファール球として発射レールと案 内レールとの間の戻し口に転落する。戻し口に転落したファール球は、発射レー ルが取着セットされた基盤に成形された球受け排出具および上球皿が装着セット された前面開閉板に設けた球回収樋を介して上球皿の皿部に戻されて、遊技球と して打球発射装置に送出されて再使用に供される。
【0009】
【実施例】
次に、本考案に係るパチンコ機のファール球処理装置につき、好適な実施例を 挙げて添付図面を参照しながら、以下詳細に説明する。なお本実施例では、最も 一般化されている遊技盤着脱交換型式のパチンコ機にあって、遊技盤側のファー ル球用戻し口と、機前側に位置する上球皿の皿部とを整合連通化し得る形式のフ ァール球処理装置を例示する。
【0010】 そこで、先ず図1に全体が略示されたパチンコ機について要約説明する。すな わち外郭保持枠用の外枠1の開口前面に、後述する各種の遊技用構成部材等の塔 載用の前枠2が着脱および開閉可能に組付けられている。この前枠2は、全体が 合成樹脂成形された場合のものを例とし、主要構造部として図2に示すように、 外枠1の開口前面に適合する外形サイズとされて内側に窓口4を開設した枠体3 と、この枠体3の正面内側に位置されて遊技盤用のセット口6を開設した収容枠 体5と、セット口6の下方に位置されて遊技盤と整合される遊技補助盤7とが連 設枠形に一体成形されている。そして枠体3下部の支持盤部3Aに、下球皿用の セット口8や打球発射装置用のセット孔9等が成形されており、また遊技補助盤 7の各部に、賞球用の球出口10、こぼれ球用の球戻し口11、打球杆用のセッ ト口12そしてアウト球用の排出路13等が夫々成形されている。
【0011】 なお、前記窓口4の下底内面に、球戻し面4Aが球戻し口11に向けて適宜斜 状に形成されている。またセット口6の内周囲には、遊技盤用の位置決め部14 や係止保持部15等が成形されている。その余の細部に至る構造については、詳 細な記述を省略して図示のみに止める。ちなみに収容枠体5は、単独成形されて 前枠2裏側に組付けられるタイプもある。
【0012】 前枠2の各部に設置される主要な遊技用構成部材については、図1,図3およ び図4に略示するように、枠体3における窓口4の開口周囲に取着された窓枠1 6に、ガラス扉17および前面開閉板18が横開き可能に組付けられ、この前面 開閉板18の前側と内側に遊技球用の上球皿19と球送り装置21が夫々セット されており、また枠体3の支持盤部3Aに、補助盤22を利用して下球受け皿2 4と打球発射装置29が夫々設置されている。なお、前面開閉板18の左部内側 に前記球出口10に連通可能とされた排出筒23が突設されて、その排出路24 の開口前面を上球皿19の皿部20の上流部上段に臨ませている。また補助盤2 5は、下球皿27および打球発射装置29の操作部30を予じめセットしたもと で、支持盤部3Aの前面に装着されて、その中央部に開設した球排出口26を前 記セット口8内に合わせると共に、下球皿27の皿部28に連絡している。
【0013】 ちなみに上球皿19では、皿部20内に投入された遊技球(排出された賞球を 含む)について、同皿部20全体の流通勾配および整列用流線形曲面部を利用し て、整列路20a内に1段1列状態で整列化させながら、その先行球の順に球送 り装置21内に送入させ得る。そして整列路20aから溢れた分の球を排出筒2 3の臨む上流部内で一時的に収容待機させて、球送り装置21側から遊技球が送 出される毎に整列路20a内に通入し得るようになっている。一方下球皿27で は、上球皿19側に収容し得ないまま溢れ出た余剰分の賞球を皿部28内に貯留 し得るようになっている。何れの皿19,27についても、球抜き手段33,34 が付設されている。なお実施例のパチンコ機では、上球皿19の球抜き手段33 を操作することにより、該球皿19の遊技球を補助盤25前面に形成した通路を 介して下球皿27に排出するよう構成しているが、上球皿19の遊技球を、補助 盤25裏側から下球皿27に排出する形式のものも適宜採用可能である。
【0014】 そして収容枠体5のセット口6に対しては、円形状の案内レール36内に各種 の遊技部品38やアウト口39を含む遊技領域37を構成した遊技盤35が着脱 交換可能に収容セットされて、遊技補助盤7の上面に整合されている。また収容 枠体5の裏側に各種の球処理部等を備えた機構セット盤41が、着脱または開閉 可能にセットされている。このセット盤41では、図3および図4に示すように 、アウト球用の排出路13に連通する排出部42と、セーフ球用の集合排出路4 3等が区画形成されると共に、賞球排出装置(図示しない)の下方に上球皿19側 の球出口10に連通する主排出路44と、これより分岐連設されて下球皿27側 の球排出口26に連通する副排出路45が画成されている。なお副排出路45お よび前記球戻し口11は、枠体3のセット口8裏側に合わせて取着された一つの 球収容器46で集約的に連通されている。
【0015】 一方遊技補助盤7の正面右側前面に、遊技盤35の案内レール36に飛翔連絡 される発射レール48が適宜傾斜で設置されており、その下端基部の発射部位P に、前記球送り装置21により1球ずつ送込まれた遊技球を着座させ得ると共に 、前記打球発射装置29の打球作動部31の打球杆32を臨ませ得るようになっ ている。そして双方のレールについて観ると、図5に示すように、発射レール4 8の上端と案内レール36の下端が、遊技補助盤7の上面に近い下方位置と上方 位置にあって、互いに適宜高低差および離隔空間広さを以って対向しており、こ の離隔空間広さの開口面をファール球用の戻し口49として構成している。なお 発射レール48は、補助盤7に着脱自在に取着される基盤47にセットされてい る。ちなみに発射レール48に沿った軌跡を基準に観て案内レール36の下端は 下位にあり、両レール36,48の上,下端が略球1個分の高低差に設定されてい る。
【0016】 また、遊技補助盤7の正面左側前面を利用して、スピーカ用のセット部材50 が着脱可能に設置されている。このセット部材50は、スピーカの収容およびこ ぼれ球の受入れ処理をなし得るものであって、図5および図8に示すように、補 助盤7前面に整合定着されるケース状の本体51と、この本体51前面の開閉蓋 52から構成されており、通常では両者51,52間に画成された夫々の収容室 内にスピーカ53および音量調整器54を内蔵してユニット化部材とされ、そし て両者51,52に亘って形成された球受け排出口55を前記賞球用の球出口1 0下方に臨ませた状態でセットされている。なお開閉蓋52には、音声透過用の スリット口56と音量調整用の操作口57が形成されており、また球受け排出口 55に受入れたこぼれ球を前記球戻し口11へ排出し得るようになっている。
【0017】 前述したパチンコ機に実施される本実施例のファール球処理装置では、発射レ ール48と案内レール36の間に構成された前記ファール球用の戻し口49に対 して、前記上球皿19の皿部20が適宜下位(低い)とされていることの前提にあ って、図3および図4に示すように、戻し口49の下側に設置された球受け排出 具61と、上球皿19の前面開閉板18裏側に設けた回収用の球回収樋63との 整合連通化をなして、戻し口49に入った全てのファール球を皿部20へ直接戻 すと共に、そのまま遊技球として使用可能にしている。
【0018】 すなわち図5,図6および図8に示すように、前記発射レール48が取着セッ トされる基盤47の左端部に、前記球受け排出具61がファール球用の戻し口4 9の直下方に合わせて一体的に成形されている。この排出具61は、合成樹脂成 形加工に基いて基盤47前面に突出して上面と前面を開口した正面凹形枠状に成 形されたものが例とされており、そして底内面が開口前面に向けて適宜下り傾斜 に形成されていると共に、左右の側上部にファール球に対する当て受けや転落案 内および跳ね上り防止をなすための案内阻止部62,62が内向きに形成されて 、夫々のレール36,48の各先端位置に整合されている。なお同排出具61は 、複数個のファール球を収容し得る広さとされ、左右両側の案内阻止部62,6 2により開口上部を狭くして、ファール球の跳ね上り転落を好適に阻止できるよ うになっている。
【0019】 一方図7〜図10に示すように、前面開閉板18の左側裏面に前記球回収樋6 3が、前述の球受け排出具61に向けて突設されている。この球回収樋63は、 合成樹脂成形加工に基いて前記賞球用の排出筒23と左右並列状態で一体成形さ れたものが例とされており、そして図示のように排出筒23の右側壁部23aか ら後向きに突出成形されて、前後に開通した通出路64の出口64bを、右側壁 部23aの基部に開口して前記上球皿19の皿部20の上流部側に臨ませている 。そうして前面開閉板18が本来の閉鎖セット位置に保持されているもとで、図 3,図4および図9に示すように、球回収樋63の通出路64の入口64aが、 球受け排出具61の開口前面に対して適宜流通段差を以って整合連通されている 。なお球回収樋63と排出筒23は、1つの排出部として前面開閉板18の前面 上部に上球皿19の上外部に合わせて装着セットされる合成樹脂製の装飾用の補 助盤22の左側裏面に一体成形された例を示す。
【0020】 但し、排出筒23の右側壁部23aが賞球排出方向に拡開する斜状とされてい る例において、通出路64の出口64bは、右側壁部23aの基部に開口されて 、その左側開口縁に球制止部65が前向きに突設されている。これにより通出路 64からのファール球が、排出筒23の排出路24内に一時的に存在する賞球や 上球皿19へ排出される賞球に影響されることなく速やかに皿部20に通出し得 るようになっており、また排出路24内の賞球が、出口64bから通出路64内 に逆入することを好適に防止し得るようになっている。なお通出路64では、複 数個のファール球を収容し得る広さとされ、その底内面が排出路24と同様に前 向き傾斜とされ、また右側にファール球用の案内片66が形成されている。
【0021】 そして前述したように球受け排出具61と球回収樋63が、図3,図4,図8お よび図9から理解できるように、互いに整合連通状態に保持されるため、この状 態を悪用する遊技盤35内への異物侵入による不正防止が望まれる。そこでこの 不正防止対策例として、両者の整合連絡部、つまり球受け排出具61の開口前面 の図示右側に、異物侵入防止用の蓋片67を設ける一方、前記基盤47における 球受け排出具61の上方に臨む部位に、異物の反り上り侵入防止と共に発射され た遊技球の案内をなすための制止案内部69を形成して、排出具61内に位置さ せている。なお蓋片67の内側に、ファール球用の案内片68が形成されている 。このような不正防止対策例によれば、上球皿19前側からの不正操作において 、針金状や帯状材等の異物を、通出路64の出口64bから球受け排出具61内 に侵入させ難くし得、また同異物の先端を折曲させながら排出具61の上方へ反 り上げて、前記ガラス扉17の内側ガラス17Aと案内レール36との間から最 終的に遊技領域37内に侵入させようとする不正行為を好適に防止し得るように なっている。
【実施例の作用】
【0022】 前述した本実施例のパチンコ機においては、本来のパチンコゲームとして、上 球皿19内に投入(収容)された遊技用のパチンコ球が先行順に球送り装置21内 に通入しているもとで、打球発射装置29の操作部30を操作することにより、 同装置29の打球作動部31による打球作動と、これにタイミングを合わせた球 送り装置21による球送り作動との協働により、遊技球が1球ずつ順次発射レー ル48の発射部位Pに送込まれて着座後に打球杆32で打出され、発射レール4 8から遊技盤35の案内レール36に沿って飛走して遊技領域37に打込まれる 。そして遊技領域37内において、遊技球は、各方向に移動・落下しながら入賞 口に入ったものがセーフ球、アウト口39に入ったものがアウト球に区分されて 、夫々の経路43,13,42から最終的には機裏側へ排出されて回収部側に移送 処理される。
【0023】 一方夫々のセーフ球が処理装置(図示せず)で1球ずつ検出処理されることに基 いて、賞球排出装置(図示せず)の作動により設定数単位で払出された賞球は、主 排出路44から球出口10を介して上球皿19へ優先的に排出され、充満以降で は、副排出路45から球収容器46および球排出口26を介して下球皿27へ排 出される。そして上球皿19への賞球排出状態を観ると、排出筒23から排出さ れる賞球は、排出路24内の全域に亘り分散状態で勢いよく皿部20に放出され 、特に右側壁部23aに沿って排出される賞球については、球制止部65で案内 されながら前向きで皿部20へ放出されることになり、球回収樋63の出口64 b内への逆入が防止される。また排出された多くの賞球が、皿部20の上流部、 更には排出路24内に充満した場合では、皿部20と、排出路24と、球回収樋 63の出口64bとの段差、そして球制止部65の案内により出口64b内への 逆入が制止され、むしろ複数個の賞球が出口64bを開口したままその前方周囲 を取り巻くような状態で貯留されることになる(図3参照)。
【0024】 このようなパチンコゲームにあって、本来発射部位Pから1球ずつ適正に打出 された遊技球は、その打球力(発射力)を以って発射レール48に延長する軌跡上 に沿って上端からファール球用の戻し口49を飛び越えて案内レール36の下部 に到達し、そのまま同レール36に沿って上昇飛走しながら遊技領域37内に正 常に打込まれる。しかしながら発射部位Pから発射されたものの、打球力不足等 に起因して遊技領域37内に到達し得なかった遊技球については、ファール球( 戻り球)として発生して戻し口49に転落することになり、ゲーム中不定期なが ら案外多く発生することもある。なおこのファール球については、その発生状態 から観ると、案内レール36に沿って上昇飛走したものの途中から降下して下端 から転落するもの、案内レール36の下部に到達したものの下端から転落するも の、そして案内レール36に到達し得ないまま発射レール48の上端から転落す るものがある。
【0025】 そこで本実施例のファール球処理装置では、前述のように発生したファール球 を、次のようにして好適に回収処理し得る。すなわち戻し口49に転落したファ ール球を球受け排出具61内に受入れる態様として、案内レール36の下端から のファール球を右側の案内阻止部62を主に一旦当て受け、また発射レール48 の上端からのファール球を左側の案内阻止部62を主に一旦当て受けた状態で、 夫々排出具61内に静かに受入れ得る。そしてこの排出具61では、両側の案内 阻止部62,62によりファール球が排出具61外へ跳ね出すことを好適に防止 し得る。このように球受け排出具61内に受入れられたファール球は、そのまま 開口前面から前面開閉板18裏側に臨む球回収樋63の通出口64の入口64a に入って、出口64bから排出筒23の排出路24の開口前面に排出された後、 上球皿19の皿部20の上流部内に戻される。
【0026】 このようなファール球回収処理については、上球皿19に向けて賞球が排出さ れている状態中や、同皿19内に多くの遊技球(賞球を含む)が貯留されている場 合にあっても、前述したように球制止部65により、排出賞球や貯留球が球回収 樋63の出口64b内に逆入することを好適に防止されていると共に、出口64 bの前方を開口していることにより、ファール球を出口64bから皿部20へ速 やかに戻すことができる。そして皿部20内に回収された全てのファール球は、 同皿部20内に存在する他の遊技球に混じって同様に整列路20a側へ順次通入 移行しながら整列化されて、遊技球として前記球送り装置21内に送出されて使 用することができるものである。
【0027】 なお、パチンコゲーム中における万一の状態例として、皿部20の上流部に位 置している遊技球が何らかの理由により整列路20a側に速やかに移行し得ない まま一時的に残留する一方で、球送り装置21から1球ずつ発射部位Pに送込ま れて発射された遊技球の多くが仮にファール球になったとしても、この間これら のファール球は、球回収樋63の通出路64内、更には球受け排出具61内に亘 り相当個数分が一時的に収容される。そして球流れ不良に気付いた遊技者により 皿部20内の一時残留球が、再び整列路20aへ正常に通入移行し得るようにな った状態において、ファール球は出口64bから速やかに通出して皿部20内に 戻される。これによりファール球が戻し口49の上方まで溢れ出るようなことを 未然に回避し得、また正常に打出された遊技球(発射球)が、球受け排出具61内 に残存するファール球と干渉するようなことも好適に解消することができるもの である。
【0028】 前述したように本実施例のファール球処理装置では、遊技補助盤7前面側に取 着される基盤47に成形された球受け排出具61と、上球皿用の前面開閉板18 裏面側の球回収樋63とを整合連絡するだけの形式であるから、構造が簡単であ り、しかも球受け排出具61を発射レール48が取着セットされる基盤47と一 体成形したので、ファール球受入れ式の発射レール具として単独で取扱い得る。 また、球回収樋63を賞球用の排出筒23と一体成形したものとすることにより 、双方63,23が1つの排出口部材として簡単に成形し得ると共に実施できる 。更に、球受け排出具61と球回収樋63の連絡状態にあって、前述したように 排出具61内に制止案内部69を位置させていることにより、出口64bの前側 から遊技盤35の遊技領域37内への異物の侵入操作による不正行為を防止し得 る。そしてこのようなファール球処理装置によれば、遊技補助盤7の左側前面( 発射レール48の設置反対側前面)を大きく開くことができるので(図2参照)、 この左側前面において、図5に示す前記スピーカ用のセット部材50を好適に設 置し得、またこれ以外として図示しないがスイッチや電磁ソレノイド等の必要付 属部品を無理なく付設し得、左側スペースの好適な有効利用を図ることができる ものである。
【0029】
【変更例】 本考案が対象とするファール球処理装置については、前述した図示実施例だけ に制限されず、これ以外の別例も好適に推奨される。例えば、球受け排出具61 をスピーカ用のセット部材50の本体51側に一体成形したものとすることもで き、これをファール球受入れ式のセット部材として実施することが可能となる。 勿論同排出具61を遊技補助盤7の前面に一体成形することも可能である。一方 球回収樋63については、賞球用の排出筒23と分離した単独部材としてもよい 。また前面開閉板18が図示左側端の回動支点で開閉し得る前提を考慮して、球 回収樋63と球受け排出具61を1つの球受け回収部材に構成して前面開閉板1 8の裏側に取着セットし、その開口前面を上球皿19の皿部20の所要戻し部位 に臨ませてもよい。ちなみに戻し部位は、整列路20a上流側の上段であっても よい。また、実施例のように球受け排出具61を発射レール48の基盤47に一 体成形した技術を応用すれば、図11に示すように、ファール球用の球戻し口4 9および球戻し口11を連絡するファール球用戻し路72を有する球受け戻し樋 部71を、基盤47の左端部に一体成形したファール球受入れ式の発射レール具 として、ファール球を別途下皿へ返すことに好適に実施することが可能となる。
【0030】 そして前述した実施例および別例を含む何れの形式のファール球処理装置につ いても、パチンコ機の一種であるアレンジボール機に実施することが可能である 。すなわちアレンジボール機では、毎回の図柄組合わせゲームにおいて、上球受 け皿内のパチンコ機を前提にして、使用規制された設定個数(16個)の遊技球を 1球ずつ遊技領域に向けて打出す過程で、ファール球が発生した場合、このファ ール球を戻し口下方のスイッチで1球ずつ検出カウントして遊技者側に戻す一方 で、ファール球の検出カウント数分だけ新たな遊技球を打出して当該回のゲーム を継続して終了し得るようになっている。このようなゲーム設定条件の遊技機に あって、ファール球処理装置では、戻し口下方の球受け排出具と、上球受け皿内 側の球回収樋との整合連絡または1つの球受け回収樋による戻し口と上球受け皿 との連絡において、スイッチで検出されたファール球を上球受け皿へ戻して、そ のまま遊技球として使用することができる。なおスイッチは、球受け排出具内の 上部等に設けてもよい。
【0031】
【考案の効果】
以上説明した如く、本考案に係るパチンコ機のファール球処理装置によれば、 ゲーム中に発生して戻し口に転落したファール球を、球受け排出具および球回収 樋を介して上球皿の皿部に戻すことができる。すなわち、ファール球を遊技球と して使用するために、下球皿のファール球を拾い上げて上球皿に投入する煩わし さを解消することができる。また、上球皿内の全ての遊技球を打出した直後やゲ ーム終了時にファール球が発生しても、該ファール球は上球皿の皿部に戻されて 遊技球として使用されるので、ファール球が下球皿内に残留することにより発生 するトラブルを未然に防止し得る。
【0032】 また、ファール球処理装置は、遊技補助盤前面側に取着される基盤に成形され た球受け排出具と、上球皿用の前面開閉板裏面側の球回収樋とを整合連絡するだ けの形式であるから、構造が簡単であり、しかも球受け排出具を発射レールが取 着セットされる基盤と一体成形したので、ファール球受入れ式の発射レール具と して単独で取扱い得る。また、遊技補助盤の前面を大きく開くことができるので 、該補助盤の前面に、例えばスピーカ,スイッチ,電磁ソレノイド等の必要附属部 品を無理なく付設し得、スペースの好適な有効利用を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るファール球処理装置が好適に採用
されるパチンコ機全体を略示する正面図である。
【図2】前枠を略示する正面図である。
【図3】図1中のIII-III線に基く平断面図である。
【図4】図1中のIV-IV線に基く側断面図である。
【図5】前枠内側の遊技補助盤を主に示す正面図であ
る。
【図6】発射レールが取着セットされると共に球受け排
出具が成形される基盤の正面図である。
【図7】上球皿を一部破断して示す正面図である。
【図8】ファール球処理装置の主要部を分解して略示す
る斜視図である。
【図9】ファール球処理装置の主要部を示す平断面図で
ある。
【図10】上球皿側の球回収樋を主に示す背面図であ
る。
【図11】発射レールが取着セットされる基盤の変形例
の正面図である。
【符号の説明】
1 外枠 2 前枠 5 収容枠体 7 遊技補助盤 18 前面開閉板 19 上球皿 20 皿部 27 下球皿 35 遊技盤 36 案内レール 47 基盤 48 発射レール 49 戻し口 61 球受け排出具 63 球回収樋

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外枠(1)に組付けられた前枠(2)に、遊技
    球収容用の上球皿(19)および賞球収容用の下球皿(27)そ
    して打球発射装置(29)等が装備される一方、前枠(2)内
    側における収容枠体(5)内に遊技盤(35)がセットされる
    と共に遊技盤(35)に対する遊技補助盤(7)の前面に発射
    レール(48)が設置されて、発射レール(48)上端と遊技盤
    (35)前面の案内レール(36)下端との間にファール球用の
    戻し口(49)が開設され、 前記発射レール(48)を取着セットした基盤(47)の左端部
    に、前記ファール球用の戻し口(49)の下方に整合される
    球受け排出具(61)を成形する一方、前記上球皿(19)を装
    着セットした前面開閉板(18)の内側に球回収樋(63)を設
    け、球受け排出具(61)に対して球回収樋(63)を適宜流通
    差を以って整合連絡可能にすると共に、球回収樋(63)の
    開口前面を上球皿(19)の皿部(20)の所要部位に臨ませた
    ことを特徴とするパチンコ機のファール球処理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011152451A (ja) * 2011-05-16 2011-08-11 Sanyo Product Co Ltd パチンコ遊技機
JP2012176286A (ja) * 2012-06-18 2012-09-13 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機
JP2012196501A (ja) * 2012-06-18 2012-10-18 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技機

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