JPH0715081U - パチンコ機の入賞装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 取付板２の前面にモータに３よって常時回転
する回転体４と、該回転体４の周面を囲む環状のガイド
枠５とを設け、前記回転体４の周面には球１個分の凹部
からなる球保持部６を設けると共に、ガイド枠５の上部
中央に入賞球の待機部１０を設け、回転体４の球保持部
６が待機部１０と一致したときに該待機部１０で待機し
ている入賞球を球保持部６に取込んで下方の入賞口まで
運ぶようにしたパチンコ機の入賞装置において、前記待
機部１０の長さを少なくとも入賞球が縦に２個並んで待
機できる大きさに形成したことを特徴とする。 【効果】 待機部に少なくとも２個の入賞球を待機させ
ることができるので、遊技者に多くの有利を与えること
ができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はパチンコ機の入賞装置に関し、特に回転体を用いて入賞球を所定の時 間間隔で入賞させるようにしたパチンコ機の入賞装置の改良に関するものである 。

【０００２】

【従来の技術】

従来、回転体を用いて入賞球を所定の時間間隔で入賞させるようにしたパチン コ機の入賞装置は知られている。この入賞装置は図６に示すようにモータ１００ によって常時回転させられる回転体１０１と、この回転体１０１の周面を囲む環 状のガイド枠１０２とを有し、該ガイド枠１０２の上部中央に入賞球の待機部１ ０３を設けて構成されている。

【０００３】 そして、回転体１０１の周面に設けた球保持部１０４がガイド枠１０２の待機 部１０３と一致したときにその待機部１０３に待機している入賞球を球保持部１ ０４に取込んで下方の入賞口１０５に運ぶようにしている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、この入賞装置は、例えば遊技盤上に始動入賞口，可変表示器，アタ ッカーと呼ばれる大入賞口等と関連付けて配設し、始動入賞口に打球が入賞する と可変表示器の表示状態の変動を開始させると共に、その停止した可変表示器の 表示結果が当りであれば大当りとしての権利発生となり、この権利発生時におい て打球が入賞装置に入賞すると大当りが確定してその入賞ごとに大入賞口を開放 するゲーム構成として用いられる場合が多い。

【０００５】 しかしながら、従来の入賞装置の待機部１０３は、入賞球が１個だけ待機でき る大きさに形成されているにすぎないため、その待機部１０３に待機している入 賞球が回転体１０１の球保持部１０４に取込まれると次に待機部１０３に入賞さ せるために再度多くの打球を使用しなければならず、折角大当りの権利が発生し ても遊技者に十分な満足を与えることができないという問題点があった。

【０００６】 本考案は、従来技術の有するこのような問題点にかんがみてなされたもので、 その目的とするところは、入賞球が常に待機部に待機可能なようにして遊技者に 有利を与えることのできるようなパチンコ機の入賞装置を提供しようとするもの である。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案は、取付板の前面にモータによって常時回 転する回転体と、該回転体の周面を囲む環状のガイド枠とを設け、前記回転体の 周面には球１個分の凹部からなる球保持部を設けると共に、ガイド枠の上部中央 に入賞球の待機部を設け、回転体の球保持部が待機部と一致したときに該待機部 で待機している入賞球を球保持部に取込んで下方の入賞口まで運ぶようにしたパ チンコ機の入賞装置において、前記待機部の長さを少なくとも入賞球が縦に２個 並んで待機できる大きさに形成したものである。

【０００８】

【作用】

ガイド枠の待機部の長さは、少なくとも入賞球が２個待機できる大きさに形成 されているため、待機部に常に入賞球を待機させておくことが可能となる。これ によって、例えば権利発生時のタイムロスを無くすことができると共に、遊技者 の持球を節約することが可能となる。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案の一実施例について図面を参照して説明する。図１は本考案に係 る入賞装置の斜視図、図２はその分解斜視図である。入賞装置１は、遊技盤の表 面に取付ける取付板２と、モータ３により常時回転される回転体４と、該回転体 ４の周面を囲む環状のガイド枠５とを備える。

【００１０】 回転体４の周面の１箇所には球１個分の凹部からなる球保持部６が設けられて いる。また、回転体４の前面は透明な装飾板７で覆われており、球保持部６に取 込まれた入賞球が視認し得るようになっている。前記モータ３は取付板２の裏側 に固着されており、そのモータ軸８と回転体４の中心とが軸部材９を介して連結 されている。そして、回転体４はモータ３により常時一定速度（例えば１分間に ６回転）で図１矢印方向に回転するように設定されている。

【００１１】 前記環状のガイド枠５は、取付板２と一体に形成されており、その上部中央に 垂直樋状の待機部１０が設けられている。この待機部１０は、入賞球が球保持部 ６に取込まれるまでの間回転体４の周面で待機させるもので、その長さは入賞球 が縦に２個並んで待機できる大きさに形成されている。また、ガイド枠５の下部 に位置する取付板２には、回転体４の球保持部６に取込まれて下方へ運ばれる入 賞球を流出させる入賞口１１が設けられており、その流出端に入賞球検出器１２ が設けられている。

【００１２】 図５は以上説明した実施例に係る入賞装置１が適用されるパチンコ機の遊技盤 の構成例を示す正面図である。パチンコ機の遊技盤１４表面にはガイドレール１ ５で囲まれる遊技部１３が形成され、その遊技部１３のほぼ中央に可変表示器１ ６を設けている。また、可変表示器１６の下方には始動入賞口としての通過チャ ッカー１７と一対の開閉片１８ａ，１８ａを有する特定入賞口１８を設けると共 に、右側方には本実施例の入賞装置１とアタッカーと呼ばれる大入賞口１９とを 上下に設けている。なお、通過チャッカー１７には入賞球検出器２０が設けられ ている。

【００１３】 前記可変表示器１６は、この実施例の場合３桁のデジタル表示部を有する周知 のものである。また、大入賞口１９は、取付板２１に形成した横長の開口に開閉 扉２２を前後方向へ開閉自在に設けたもので、通常は開閉扉２２を閉じて打球を 受け入れない状態にあり、ソレノイド（図示せず）が駆動すると開閉扉２２を開 いて打球を受け入れ易いように変換する。

【００１４】 次に、本実施例の入賞装置１の作用について説明する。本実施例の入賞装置１ は、モータ３により回転体４が図１矢印方向に常時一定速度で回転している。一 方、遊技盤１４の遊技部１３に打込まれた打球が通過チャッカー１７を通過して 入賞球検出器２０で検出されると、その検出信号によって可変表示器１６のデジ タルが変動し、一定時間（約５秒）が経過するとその変動を停止する。そして、 その停止時の表示があらかじめ設定された表示（例えば「１，１，１」，「７， ７，７」等のぞろ目）に揃うと特定入賞口１８の開閉片１８ａ，１８ａを一定時 間（例えば約６秒）打球を受け入れ可能なように開く。

【００１５】 この状態で打球が特定入賞口１８の開閉片１８ａ，１８ａ間に入ると、該打球 は開閉片１８ａ，１８ａが閉じるのと同時にＶ入賞口２３に入賞し、これによっ て「大当り」としての権利発生となる。一方、この権利発生状態のときに入賞装 置１の待機部１０に待機している入賞球が有ると、その入賞球は回転体４の球保 持部６が待機部１０と一致したとき球保持部６に取込まれて下方に運ばれ入賞口 １１より後方に流出して入賞球検出器１２で検出される。そして、この検出信号 によって大当りの権利が確定して大入賞口１９の開閉扉２２が一定時間（例えば ２９秒）経過するまでの間、又は所定個数（例えば１０個）の打球が入賞するま で開かれる。

【００１６】 このように権利発生状態になると、打球が入賞装置１の待機部１０に入賞して 回転体４により下方に運ばれ入賞球検出器１２で検出されることを条件に大入賞 口１９の開閉扉２２の開成動作が所定サイクル（例えば１６回）約束される。こ れによって、遊技者は多くの景品球を得ることが可能となる。

【００１７】 上記のようなゲーム構成において、本実施例の入賞装置１は、図４鎖線で示す ようにその待機部１０に少なくとも２個の入賞球を待機させることができるよう に構成されているので、遊技者に格段に有利を与えることができる。すなわち、 大当りの権利発生時において、もし従来のように待機部１０に１個の入賞球しか 待機させられないような場合には、その入賞球が回転体４の球保持部６に取込ま れてからでないと次の打球を待機部１０に入賞させることができないため、タイ ムロスが多く、しかも遊技者は多くの無駄な打球を使用することになって結局得 られる景品球の個数が少ないものとなってしまう等の不利益があり、遊技の興趣 を高めるのに十分でない。

【００１８】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案においては、待機部に少なくとも２個の入賞球を 待機させることができるようにしたので、タイムロスを無くして非常に効率よく 大入賞口の開成動作を行わせることができ、しかも遊技者の持球の節約ができる 等遊技者に多くの有利を与えることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例に係る入賞装置の斜視図である。

【図２】図１の分解斜視図である。

【図３】図１の中央縦断側面図である。

【図４】一部断面にして示す正面図である。

【図５】本実施例の入賞装置が適用されるパチンコ機の
遊技盤の構成例である。

【図６】従来の入賞装置の斜視図である。

【符号の説明】

１ 入賞装置 ２ 取付板 ３ モータ ４ 回転体 ５ ガイド枠 ６ 球保持部 １０ 待機部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 取付板の前面にモータによって常時回転
   する回転体と、該回転体の周面を囲む環状のガイド枠と
   を設け、前記回転体の周面には球１個分の凹部からなる
   球保持部を設けると共に、ガイド枠の上部中央に入賞球
   の待機部を設け、回転体の球保持部が待機部と一致した
   ときに該待機部で待機している入賞球を球保持部に取込
   んで下方の入賞口まで運ぶようにしたパチンコ機の入賞
   装置において、 前記待機部の長さを少なくとも入賞球が縦に２個並んで
   待機できる大きさに形成したことを特徴とするパチンコ
   機の入賞装置。